JP2548408Y2 - 車体屋根のデフレクタ - Google Patents

車体屋根のデフレクタ

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JP2548408Y2
JP2548408Y2 JP1987139756U JP13975687U JP2548408Y2 JP 2548408 Y2 JP2548408 Y2 JP 2548408Y2 JP 1987139756 U JP1987139756 U JP 1987139756U JP 13975687 U JP13975687 U JP 13975687U JP 2548408 Y2 JP2548408 Y2 JP 2548408Y2
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JP
Japan
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deflector
surface portion
vehicle body
opening
low surface
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JP1987139756U
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JPS6444286U (ja
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純郎 山本
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は車体屋根のデフレクタに関する。前記車体屋
根は開口部を有する、たとえば乗用車又はバンのような
自動車の屋根であり、前記開口部は開閉可能なサンルー
フ又は幌で覆われ、前記デフレクタは前記開口部の前縁
に設けられる。
(従来の技術) 車体屋根に開口部と、これを覆うサンルーフ又は幌と
を備える自動車がサンルーフ又は幌を収納したり、折り
畳んだりした開口部の開放状態で走行すると、開口部か
ら風が巻き込まれたり、風切り音が発生したりする。そ
こで、第8図に示すように、車体屋根1の開口部2の前
端21に気流調整用のデフレクタ30を装着することがあ
る。デフレクタ30には、幌9又はサンルーフの折り畳み
又は収納と連動して開口部2の開放時に自動的に立ち上
がるタイプや、固定的に取り付けたタイプがある。
(考案が解決しようとする問題点) デフレクタを装着することにより、開口部からの風の
巻き込みや風切り音の発生を抑えることができる。反
面、デフレクタ30上を通過した気流70により渦80が周期
的に発生するが、この渦80の周期と車室内の気柱の固有
振動数とが一致したときウィンドスロップと呼称される
共振現象が発生することがある。
本考案は、ウィンドスロップ現象の発生を抑えること
ができる、車体屋根のデフレクタを提供することを目的
とする。
(問題点を解決する手段) 本考案は、車体の屋根に形成された開口部の前端に装
着され、車体の前後方向のある長さにわたっている気流
調整用のデフレクタであって、気流調整機能を果たす上
表面を有する。この上表面は車体の幅方向で段差のある
高面部と低面部とから形成され、これら高面部と低面部
とが前記デフレクタの前端から後端まで伸びており、前
記高面部と前記低面部とを結合する側面は、車両後方に
行くにしたがって前記低面部の面積を拡大する方向に偏
倚されている。
(作用及び効果) 自動車が開口部を開放した状態で走行するとき、気流
はデフレクタの上表面に沿って後方へ流れる。このと
き、1つの気流のパターンはデフレクタの後方へ流れ、
従来と同様にウィンドスロップの原因となる渦を周期的
に発生させるが、別の気流のパターンは低面部と側面と
に沿って後方へ流れ、側面から剥離して渦を発生させ
る。剥離により発生した渦は、ウィンドスロップの原因
となる渦を効果的に乱す結果、ウィンドスロップの発生
が抑えられる。
デフレクタの上表面の高面部と低面部とを結合する側
面は、車両後方に行くにしたがって前記低面部の面積を
拡大する方向に偏倚されている。換言すると、車体の前
後方向へ伸びる中心軸線を含む鉛直仮想面、又はこの鉛
直仮想面に平行な仮想面であって前記側面に対面する仮
想面を考えた場合、前記側面は、前方から後方へ行くに
したがって前記鉛直仮想面又は平行な前記仮想面から次
第に離れるように偏倚されている。その結果、低面部及
び側面に沿って流れる気流が通過する断面積が次第に大
きくなり、気流の速度が小さくなるため、静圧が増大す
るが、剥離は境界層に接する流れにある限度以上の圧力
上昇があるとき生ずることから、側面による気流の剥離
効果が大きくなり、渦の発生が活発となる。この渦によ
ってウィンドスロップの原因となる渦を乱し、ウィンド
スロップの発生を抑えることができる。
(実施例) 第1の実施例を示す第1図を参照すると、車体の屋根
1に開口部2が形成され、開口部2の前端21にデフレク
タ3が装着されている。デフレクタ3は車体の前後方向
のある長さにわたって設けられたもので、気流調整機能
を果たす前端から後端まで伸びている上表面を有する。
この実施例では、デフレクタ3は車体の幅方向のほぼ中
心部に凹部4を有し、この凹部4が上表面の低面部とな
り、凹部4以外の部分が上表面の高面部となっている。
凹部4の両側の側面41のそれぞれは、側面間の間隔が車
体の後方に向けて徐々に広幅となるように、車体の前後
方向へ伸びる中心軸線を含む鉛直仮想面に対して角度θ
で傾斜している。換言すると、前記高面部と前記低面部
とを結合する側面41は、前記低面部の面積が前方から後
方へ行くにしたがって次第に拡大する方向に傾斜、すな
わち偏倚されている。図示の実施例では、開口部2は幌
9で覆われ、また幌9を折り畳んで開放される形態であ
る。
前記凹部4は、後端側が前端側に比べて後方に至るほ
ど低くなるような形状であることが好ましく、またデフ
レクタ3の前記高面部は後方に向けて上向き傾斜状に形
成されることが好ましい。この形状によれば、後方に至
るにつれて高面部と低面部との段差が大きくなる。
第2の実施例を示す第2図を参照すると、車体の屋根
1に開口部2が形成され、開口部2の前端21にデフレク
タ3が装着されている。デフレクタ3は車体の前後方向
のある長さにわたって設けられたもので、気流調整機能
を果たす前端から後端まで伸びている上表面を有する。
この実施例では、デフレクタ3は車体の幅方向のほぼ中
央部に凸部5を有し、この凸部5が上表面の高面部とな
り、凸部5以外の部分が上表面の低面部となっている。
凸部5の両側の側面51のそれぞれは、側面間の間隔が車
体の後方に向けて徐々に狭幅となるように、車体の前後
方向へ伸びる中心軸線を含む鉛直仮想面に対して角度θ
で傾斜している。換言すると、前記高面部と前記低面部
とを結合する側面51は、前記低面部の面積が前方から後
方へ行くにしたがって次第に拡大する方向に偏倚されて
いる。図示の実施例では、開口部2は幌9で覆われ、ま
た幌9を折り畳んで開放される形態である。
前記凸部5は、後端側が前端側に比べて後方に至るほ
ど高くなるような形状であることが好ましく、またデフ
レクタ3の前記低面部は後方に向けて上向き傾斜状に形
成されることが好ましい。
デフレクタ3の凹部4又は凸部5は、必要に応じて形
状や数量を適宜変更して実施できる。たとえば、第5図
では、2つの凹部4が車体の幅方向の両側部に設けられ
ており、第6図では、2つの凸部5が車体の幅方向の両
側部に設けられている。
第3図及び第4図に示すように、幌9を後方へ折り畳
んで開口部2を開放した状態で自動車が走行すると、前
方からの気流7がデフレクタの高面部を通って後方へ流
れ、ウィンドスロップの原因となる渦を発生させる。一
方、第3図に示すように、凹部4を通過する気流は、低
面部と2つの側面41とに沿って流れる。このとき、2つ
の側面41のそれぞれは、前方から後方へ行くにしたがっ
て、車体の前後方向へ伸びる中心軸線を含む鉛直仮想面
から次第に離れるように偏倚されているため、低面部及
び側面41に沿って流れる気流が通過する断面積が次第に
大きくなっている。その結果、気流の速度が小さくなっ
て静圧が増大し、これによって気流の剥離効果が大きく
なるため、渦6の発生が活発となり、この渦6によって
気流7によるウィンドスロップの原因となる渦が乱され
る。
第4図に示すように凸部5がある場合、凸部5を外れ
た気流は、低面部と1つの側面51とに沿って流れる。こ
のとき、各側面51は、前方から後方へ行くにしたがっ
て、車体の前後方向へ伸びる中心軸線を含む鉛直仮想面
に平行な仮想面であって当該側面に対面する仮想面から
次第に離れるように偏倚されているため、低面部及び側
面51に沿って流れる気流が通過する断面積が次第に大き
くなっている。その結果、気流の速度が小さくなって静
圧が増大し、これによって気流の剥離効果が大きくなる
ため、渦6の発生が活発となり、この渦6によって気流
7によるウィンドスロップの原因となる渦が乱される。
第1図及び第2図に示すように、デフレクタ3の凹部
4の側面41又は凸部5の側面51の延長線OAを水平面上に
投影した線OBが車体の前後方向へ伸びる中心軸線と平行
な線OCとなす角度θと、気柱振動(ウィンドスロップ)
との関係を示した第7図を参照すると、角度θが30°近
傍にあるとき、ウィンドスロップを低減する効果が最大
となっていることが分る。
前記実施例では、開口部2を幌9によって開閉する構
造を示したが、サンルーフによって開閉する構造におい
てもデフレクタ3の使用が可能である。また、デフレク
タ3を開口部2の前端21に固定した構造に代えて、デフ
レクタが自動的に突出し、また収納されるいわゆる格納
式の構造にもデフレクタ3を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第7図は本考案に係る車体屋根のデフレク
タの実施例を示しており、第1図はデフレクタに凹部を
設けた構成を示す概略斜視図、第2図はデフレクタに凸
部を設けた構成を示す概略斜視図、第3図及び第4図は
それぞれ、第1図及び第2図の構成による気流の流れ状
態を示す概略斜視図、第5図及び第6図は別の実施例を
示す概略斜視図、第7図は本考案の効果を示す実験グラ
フ、第8図は従来のデフレクタを示す概略斜視図であ
る。 1……屋根 2……開口部 21……前端 3……デフレクタ 4……凹部、5……凸部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体の屋根に形成された開口部の前端に装
    着され、車体の前後方向のある長さにわたっている気流
    調整用のデフレクタであって、気流調整機能を果たす上
    表面を有し、この上表面が車体の幅方向で段差のある高
    面部と低面部とから形成され、これら高面部と低面部と
    が前記デフレクタの前端から後端まで伸びており、前記
    高面部と前記低面部とを結合する側面は、車両の後方に
    行くにしたがって前記低面部の面積を拡大する方向に偏
    倚されている、車体屋根のデフレクタ。
JP1987139756U 1987-09-11 1987-09-11 車体屋根のデフレクタ Expired - Lifetime JP2548408Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1987139756U JP2548408Y2 (ja) 1987-09-11 1987-09-11 車体屋根のデフレクタ

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JP1987139756U JP2548408Y2 (ja) 1987-09-11 1987-09-11 車体屋根のデフレクタ

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JPS6444286U JPS6444286U (ja) 1989-03-16
JP2548408Y2 true JP2548408Y2 (ja) 1997-09-24

Family

ID=31403311

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JP1987139756U Expired - Lifetime JP2548408Y2 (ja) 1987-09-11 1987-09-11 車体屋根のデフレクタ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20160250911A1 (en) * 2013-10-30 2016-09-01 Nissan Motor Co., Ltd. Deflector for sunroof apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6081127U (ja) * 1983-11-11 1985-06-05 株式会社デイタム サンル−フデフレクタ

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JPS6444286U (ja) 1989-03-16

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