JPH045562B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） 本発明は車輌用ベンチレータに関するものであ
る。

（従来技術） 従来の車輌用ベンチレータは第１図に示す如く
インストルーメントパネル１の開口部２にベンチ
レータノズル３の先端を嵌合して水平状に固定
し、下方より上方に向うダクト４上部を同一断面
で円弧状に湾曲して先端を水平状としてベンチレ
ータノズル３後端に嵌合固定していたがインスト
ルーメントパネル１が車内で前方上方に傾斜して
いるのでダクト４の下方から上方に向つて流れて
来た空気が水平状のベンチレータノズル３の下方
では略水平に整流されるが上方では整流され難
く、従つて開口部２から車室に向つて吹き出る風
は上部程上方に向い勝ちになり下方には殆ど風が
来ないという欠点があつた。

（目的） 本発明はインストルーメントパネル開口部から
車室に吹き出る空気を略水平状にすることを目的
としている。

（実施例） 次に添付第２図乃至第４図に示した本発明の一
実施例について詳細に説明する。５は下方から上
方に向うダクトでその上部を上方に膨出させて膨
出部５ａを形成し、インストルーメントパネル１
の開口部２に略水平状に取り付けたベンチレータ
ノズル６の上部６ａをダクト５の膨出部５になら
つて上方に幾分傾斜して該ノズル６後端に前記ダ
クト５先端を嵌合固定し、ダクト５及びノズル６
の外形を第３図の如くＡ−Ａ位置、Ｂ−Ｂ位置、
Ｃ−Ｃ位置に移るに従つて次第に変形して断面積
が一定となるようにしてある。

次に作用について説明する。ダクト５の下方か
らの空気はノズル６の下方では流線７の如く開口
部２に向つて水平に進みノズル６の上方ではダク
ト５上部の膨出部５ａに沿つて流線８の如く開口
部２に向つて下方に進み、全体として開口部２に
進む空気は下向きとなる。そして開口部２は車室
で前上方に傾斜しているので開口部２から車室に
吹き出る吐出空気は水平となる。

（効果） 本発明によると下方より上方に向うダクトの上
部を上方に膨出させ、インパネルの開口部に略水
平状に取り付けたベンチレータノズル後端に前記
ダクト先端を嵌合固定し、ダクトからノズルに至
る流路の断面積を略一定としてあるのでインスト
ルーメントパネルの開口部から吐出される空気の
向きを水平にすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の車輌用ベンチレータ正断面図、
第２図は本発明の一実施例正断面図、第３図は第
２図のＡ−Ａ，Ｂ−Ｂ，Ｃ−Ｃ位置側断面図、第
４図は第２図のＤ−Ｄ平断面図である。 １……インストルーメントパネル、２……開口
部、５……ダクト、５ａ……膨出部、６……ノズ
ル。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 下方より上方に向うダクトの上部を上方に膨
   出させ、インストルーメントパネルの開口部に略
   水平状に取り付けたノズル後端に前記ダクト先端
   を嵌合固定し、ダクトからノズルに至る流路の断
   面積を略一定とした車輌用ベンチレータ。