JP2547950B2 - 画像形成用シート材 - Google Patents

画像形成用シート材

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JP2547950B2
JP2547950B2 JP5331917A JP33191793A JP2547950B2 JP 2547950 B2 JP2547950 B2 JP 2547950B2 JP 5331917 A JP5331917 A JP 5331917A JP 33191793 A JP33191793 A JP 33191793A JP 2547950 B2 JP2547950 B2 JP 2547950B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーコピー機などの
水性インクジェットを受容して、その表面に画像を形成
するための画像形成用シート材、特に、オーバーヘッド
プロジェクター(OHP)に用いる画像形成用シート材
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カラーコピー機などを用い
て、認識された画像情報に基づいて、カラーコピー機内
で噴射される水性インクジェットを受容して、その表面
に画像を形成するための画像形成用シート材、特に、オ
ーバーヘッドプロジェクター(OHP)に用いる画像形
成用シート材としては、ポリエステルなどの透明プラス
チックフィルム上に、ポリビニルアルコール、ポリエチ
レングリコールなどの高吸水性高分子と、アルミナゾル
やシリカゲル等からなる微細孔を有する無機多孔質粒子
の混合物をコーティングしこれをインク受容層としたも
のがある(特開昭62−111782号、特開昭62−
282966号、特開平2−276670号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の画像形成用シート材では、インク受容層である
コーティング層に含まれる無機物粒子が凝集して微小結
晶化することなどの原因によって、乳濁化することがあ
り、そのため、形成された画像が不鮮明となって、透明
性に欠け、特に、オーバーヘッドプロジェクター(OH
P)に用いる画像形成用シート材としての使用に際して
は好ましくなかった。
【0004】また、前述の従来技術の画像形成用シート
材では、無機多孔質粒子としてアルミナゾルやシリカゲ
ル等からなる無機物を使用しているが、不純物などの原
因によって経時的に黄変することがあり、そのために、
前述と同様に、形成された画像が不鮮明となって、透明
性が劣化して、特に、オーバーヘッドプロジェクター
(OHP)に用いる画像形成用シート材としての使用に
は好ましくないものとなっていた。
【0005】さらに、無機多孔質粒子であるアルミナゾ
ルやシリカゲル等にはゾル化するのを妨げるために、解
膠剤として、酢酸、臭酸、乳酸などの酸を使用するため
に、特有の臭いが発生するために好ましくないものとな
っていた。
【0006】このような現状に鑑みて、本発明の目的と
するところは、水性インク受容性に優れ、しかも、従来
のように、乳濁化、黄変することなく、その表面に形成
された画像が鮮明な画像形成用シートー材、特にOHP
用の画像形成用シート材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した従来
技術における課題及び目的を達成するために発明がなさ
れたものであって、下記の(1)及び(2)の構成をそ
の要旨とする。
【0008】(1)基材シート上に、高吸水性高分子、
バインダー、中和剤、および架橋剤を含む水性インク受
容層を形成した画像形成用シート材であって、前記架橋
剤が、アルミニウムモノアセチルアセトネートビス-(
チルアセトアセテート)、及び/又はアルミニウムトリ
-(アセチルアセトネート)からなる金属キレート化合
物であることを特徴とする画像形成用シート材。
【0009】(2)基材シート上に、上下2層からなる
水性インク受容層を形成するとともに、前記基材シート
に面した下層の水性インク受容層が、高吸水性高分子、
バインダー、中和剤を含み、前記上層の水性インク受容
層が、高吸水性高分子、架橋剤を含むようにしたことを
特徴とする画像形成用シート材。
【0010】先ず、前述の(1)の画像形成用シート材
について、以下により詳細に説明する。
【0011】本発明で用いる基材シートとしては、イン
ク受容層が塗工可能なものであればよく、特に限定され
るものではないが、透明プラスチックフィルム、白色プ
ラスチックフィルム、紙、又は布が使用可能であり、特
にOHP用の画像形成用シート材として用いる場合に
は、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなど
の透明プラスチックフィルムを用いるのが好ましい。ま
た、基材シートの厚さも特に限定されるものではなく、
画像形成用シート材の使用目的に応じて適宜選択すれば
よい。
【0012】次に、本発明で用いる高吸水性高分子は、
水性インクを瞬時に吸水して保持するためのものであっ
て、ポリアクリル酸、ポリスチレンスルフォン酸、ポリ
ビニルスルフォン酸、ポリメタクリル酸ならびにそれら
の塩からなるグループから選択された1種若しくは2種
以上の高吸水性高分子が使用可能である。
【0013】また、バインダーは、吸水性高分子だけで
は、基材シート上に皮膜を形成しないために、基材シー
ト面への定着性を向上するために用いるものであって、
例えば、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシ
ド、ポリプロピレンオキシド、ポリビニルピロリドン、
ポリアクリルアミド、水溶性ポリエステル系樹脂、ポリ
酢酸ビニル、水溶性ポリアミド系樹脂、ポリエチレンイ
ミン、ポリエチレンポリアミン、ポリアリルアミンから
なるグループから選択された1種若しくは2種以上のバ
インダーが使用可能である。
【0014】また、本発明で用いる中和剤は、高吸水性
高分子として、例えば、ポリアクリル酸にLiOHを中
和すると、ポリアクリル酸のインク吸水性能が格段と向
上することを本発明者が知見したものであって、これ
は、高吸水性高分子が−OH基を有する構造である場合
に、中和剤の作用によって、分子的に水分を吸水するの
に適した微細孔を有する分子構造体、すなわちいわゆる
「ネットワーク構造」に変化することによるものと推測
される。
【0015】この場合、中和剤としては、アルカリ金属
塩、NH 4 OH、ならびにアミン化合物からからなるグ
ループから選択された1種若しくは2種以上の中和剤が
使用可能である。また、アルカリ金属塩としては、Li
OH、NaOH、ならびにKOHからからなるグループ
から選択された1種若しくは2種以上のアルカリ金属塩
が使用可能である。さらに、アミン化合物としては、第
一級アミン、第二級アミン、第三級アミン、ピリジン、
ピペリジン、ならびにモルホリンからなるグループから
選択された1種若しくは2種以上のアミン化合物が使用
可能であり、例えば、アミン化合物として、N,N−ジ
メチルベンジルアミン、トリプロピルアミン、トリブチ
ルアミン、トリペンチルアミン、ジエチルアミン、トリ
エチルアミン、n−プロピルアミン、ジ−n−プロピル
アミン、トリ−n−プロピルアミン、n−ブチルアミ
ン、n−アミルアミン、n−ヘキシルアミン、ラウリル
アミン、エチレンジアミン、トリメチレンジアミン、テ
トラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキ
サメチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノール
アミン、トリエタノールアミン、アリルアミン、アニリ
ン、トリベンジルアミン、トリ−n−ブチルアミン、ト
リブロバルギルアミン、N,N,N−トリメチルエチレ
ンジアミン、ならびにトリ−n−ヘキシルアミンからな
るグループから選択された1種若しくは2種以上のアミ
ン化合物が使用可能である。
【0016】さらに、本発明では、架橋剤を用いてい
が、これは、例えば、アルミキレートであるアルミニウ
ムモノアセチルアセトネートビス-(エチルアセトアセテ
ート)、及び/又はアルミニウムトリス-(アセチルアセ
トネート)からなる金属キレート化合物を架橋剤として
添加すると、前述の中和剤と同様に、ポリアクリル酸の
インク吸収性能が格段と向上することを本発明者が知見
したものであって、これは、前述の中和剤によって形成
された、分子的に水分を吸水するのに適した微細孔を有
する分子構造体、すなわち、所謂「ネットワーク構造」
体が、架橋剤の作用によって、この構造体への変化が相
乗的に促進されることによるものと推測される。
【0017】また、この場合、架橋剤としては、アルミ
ニウムモノアセチルアセトネートビス-(エチルアセトア
セテート)、
【0018】
【化1】
【0019】、及びアルミニウムトリス-(アセチルアセ
トネート)、
【0020】
【化2】
【0021】からなる金属キレート化合物である。
【0022】これらの組成物の配合割合としては、吸水
性高分子10〜80重量%、バインダー5〜50重量
%、中和剤5〜50重量%を混合して塗工液とするのが
好ましいが、これは、水溶性インクの吸収性及び保水性
が良好だからである。また、架橋剤を添加する場合に
は、1〜20重量%添加するのが好適である。
【0023】上述したような組成からなる塗工液を、乾
燥後(温度100℃〜150℃、3〜15分間)の膜厚
が、1〜50μmの範囲となるように、周知のアプリケ
ータ法、バーコーター法、ロールコーティング法、スプ
レーコーティング法、ダイコーティング法、リップコー
ティング法、エアナイフコーティング法を用いて、基材
シートの上面に塗工する。これは、膜厚が1μmより薄
ければ鮮明な画像が形成されないからであり、逆に、膜
厚が50μmを越えれば、基材シートがカールして使用
に耐えない結果となるからである。
【0024】さらに、この場合、インク受容層と基材シ
ートとの接着性の向上のために、基材シートとインク受
容層との間に、プライマー層を設けることも可能であっ
て、このようなプライマー層としては、ポリウレタン
系、ポリエステル系、ならびにポリアクリル系グループ
から選択された1種若しくは2種以上のプライマーが使
用可能である。
【0025】先ず、前述の(2)の画像形成用シート材
について、以下により詳細に説明する。
【0026】本発明で用いる基材シート、高吸水性高分
子、バインダー、中和剤、ならびに架橋剤としては、基
本的に上述した(1)のものと同様なものが使用可能で
ある。
【0027】また、この場合、基材シートに面した下層
の水性インク受容層が、高吸水性高分子、バインダー、
中和剤を含むようにしたのは、前述の(1)で述べたよ
うに、高吸水性高分子を中和剤で中和したものは、吸水
性能が極めて良く、インクの保水性が高いからである。
一方、上層の水性インク受容層が、高吸水性高分子、架
橋剤を含むようにしたのは、高吸水性高分子を架橋剤で
架橋させたものは、特に、インク吸水性後の膜の耐水性
が良くなるために、湿気などの影響を受けることなく、
下層でのインクの保持がより促進されるためである。
【0028】この場合、これらの組成物の配合割合とし
ては、下層の水性インク受容層においては、吸水性高分
子10〜80重量%、バインダー5〜50重量%、中和
剤10〜50重量%を混合して塗工液とするのが好まし
いが、これは、水性インクの保水性が良好だからであ
る。
【0029】また、上層の水性インク受容層において
は、吸水性高分子5〜90重量%、架橋剤5〜20重量
%を混合して塗工液とするのが好ましいが、これは、膜
の耐水性が良好だからである。
【0030】上述したような組成からなる塗工液を、乾
燥後の膜厚が、下層のインク受容層が5〜30μm、上
層のインク受容層が5〜10μmの範囲となるように、
前述の(1)と同様に、周知のアプリケータ法などを用
いて、基材シートの上面に塗工する。これは、膜厚がこ
のような範囲にない場合には、すなわち薄ければ鮮明な
画像が形成されないからであり、逆に、膜厚が厚ければ
基材シートがカールして使用に耐えない結果となるから
である。
【0031】さらに、この場合、前述の(1)と同様
に、インク受容層と基材シートとの接着性の向上のため
に、基材シートの下層のインク受容層と基材シートとの
間に、プライマー層を設けることも可能である。
【0032】
【実施例】実施例1(1層(高吸水性高分子+中和剤+
架橋剤+バインダー)) 基材として、厚さ125μmのポリエチレンテレフタレ
ートフィルム(東洋紡績株式会社製、「E5101」)
を使用し、このフィルムに下記の組成の塗工液を、乾燥
後の膜厚が、10μmとなるようにアプリケーターによ
って塗工した後、110℃、5分間の条件で乾燥して、
無色透明の本発明の画像形成用シート材を得た。
【0033】 塗工液組成 高吸水性高分子 ポリアクリル酸 30.0g 中和剤 LiOH 4.0g ベンジルアミン 4.5g バインダー ポバール (クラレ(株)製「PVA-117 」) 3.0g 架橋剤 アルミニウムトリス-(アセチルアセトネート) 1.0g (川研ファインケミカル(株)製「アルミキレートA」) 一方、従来の画像形成用シート剤として、厚さ125μ
mのポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡績株
式会社製、「E5101」)を使用し、このフィルムに
下記の組成の塗工液を、乾燥後の膜厚が、15μmとな
るようにアプリケーターによって塗工した後、110
℃、5分間の条件で乾燥して、乳濁色の従来の画像形成
用シート材を得た。
【0034】 塗工液組成 バインダー ポリビニルアルコール (クラレ(株)製「PVA-117) 1g(固形分) 水 54g 擬ベーマイトゾルカタロイドAS−3 5g(固形分) (触媒化成社製) このようにして得られた、本発明の画像形成用シート材
と従来の画像形成用シート材に対して、インクジェット
方式のカラーコピー機「ピクセルジェット」(キャノン
株式会社製)にかけたところ、本発明の画像形成用シー
ト材では鮮明な画像が得られたが、従来の画像形成用シ
ート材では鮮明な画像が得られなかった。
【0035】実施例2(2層(下層:高吸水性高分子+
中和剤+バインダー,上層:高吸水性高分子+架橋
剤)) 基材として、厚さ125μmのポリエチレンテレフタレ
ートフィルム(東洋紡績株式会社製、「E5101」)
を使用し、このフィルムに下記の組成の塗工液を、下層
においては、乾燥後の膜厚が10μmとなるようにアプ
リケーターによって塗工した後、110℃、5分間の条
件で乾燥し、上層においては、乾燥後の膜厚が1μmと
なるようにバーコーター法によって塗工した後、110
℃、3分間の条件で乾燥し、2層構造の本発明の画像形
成用シート材を得た。
【0036】 塗工液組成 (下層) 高吸水性高分子 ポリアクリル酸 30.0g 中和剤 LiOH 4.0g ベンジルアミン 4.5g バインダー ポバール (クラレ(株)製「PVA-105 」) 3.0g (上層) 高吸水性高分子 ポリアクリル酸 5.0g 架橋剤 アルミニウムトリス-(アセチルアセトネート) 1.0g (川研ファインケミカル(株)製「アルミキレートA」) このようにして得られた、本発明の画像形成用シート材
に対して、インクジェット方式のカラーコピー機「ピク
セルジェット」(キャノン株式会社製)にかけたとこ
ろ、本発明の画像形成用シート材では鮮明な画像が得ら
れた。
【0037】
【発明の作用・効果】本発明に係る画像形成用シート材
では、水性インクを瞬時に吸水して保持する高吸水性高
分子、基材シート上に皮膜を形成し、吸水性高分子の基
材シート面への定着性を向上するバインダー、高吸水性
高分子が−OH基を有する構造である場合に、中和剤の
作用によって、分子的に水分を吸水するのに適した微細
孔を有する分子構造体、すなわちいわゆる「ネットワー
ク構造」に変化させるための中和剤、ならびに、前述の
中和剤によって形成された「ネットワーク構造」体への
変化を相乗的に促進する架橋剤を用いて、基材シート上
面に水性インク受容層を形成したので、インク吸水性能
が格段と向上するとともに、従来のように、無機多孔質
粒子としてアルミナゾルやシリカゲル等からなる無機物
を使用することがないので、乳濁化、黄変することな
く、その表面に形成された画像が鮮明な画像形成用シー
トー材、特にOHP用の画像形成用シート材を提供でき
る。
【0038】また、基材シートに面した下層の水性イン
ク受容層が、高吸水性高分子、バインダー、中和剤を含
むようにし、上層の水性インク受容層が、高吸水性高分
子、架橋剤を含むようにした二層構造のものでは、下層
においては、高吸水性高分子を中和剤で中和されている
ので、吸水性能が極めて良く、インクの保水性が高く、
上層においては、高吸水性高分子を架橋剤で架橋させて
いるので、インク吸水性後の膜の耐水性が良くなるため
に、湿気などの影響を受けることなく、下層でのインク
の保持がより促進されることとなる。
【0039】従って、これらの構成を有する本発明の画
像形成用シート材によれば、下記のような効果を奏する
極めて優れた発明である。
【0040】(1)基材シートとして透明なものを用い
れば、本発明の画像形成用シート材は透明で、且つ極め
て鮮明な画像が得られるので、例えば、カラーOHP用
フィルムとして使用すればその効果甚大である。
【0041】(2)基材シートとして紙を用いれば、得
られる画像は、その表面がきわめて平滑であり、それ自
体で通常の写真フィルムと同等若しくはそれ以上なもの
となる。
【0042】(3)基材シート自体を有色紙や布とする
ことによって、美観に優れた模様等の画像を紙や布に賦
与することが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−94379(JP,A) 特開 平3−274177(JP,A) 特開 昭62−244690(JP,A) 特開 昭63−183874(JP,A) 特開 平1−206088(JP,A) 特開 昭63−224988(JP,A) 特開 平1−262183(JP,A)

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シート上に、高吸水性高分子、バイ
    ンダー、中和剤、および架橋剤を含む水性インク受容層
    を形成した画像形成用シート材であって、 前記架橋剤が、アルミニウムモノアセチルアセトネート
    ビス-(エチルアセトアセテート)、及び/又はアルミニ
    ウムトリス-(アセチルアセトネート)からなる金属キレ
    ート化合物であることを特徴とする画像形成用シート
    材。
  2. 【請求項2】 前記高吸水性高分子が、ポリアクリル
    酸、ポリスチレンスルフォン酸、ポリビニルスルフォン
    酸、ポリメタクリル酸ならびにそれらの塩からなるグル
    ープから選択された1種若しくは2種以上の高吸水性高
    分子であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成
    用シート材。
  3. 【請求項3】 前記中和剤が、アルカリ金属塩、NH 4
    OH、ならびにアミン化合物からからなるグループから
    選択された1種若しくは2種以上の中和剤であることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成用シート
    材。
  4. 【請求項4】 前記アルカリ金属塩が、LiOH、Na
    OH、ならびにKOHからなるグループから選択された
    1種若しくは2種以上のアルカリ金属塩であることを特
    徴とする請求項3に記載の画像形成用シート材。
  5. 【請求項5】 前記アミン化合物が、第一級アミン、第
    二級アミン、第三級アミン、ピリジン、ピペリジン、な
    らびにモルホリンからなるグループから選択された1種
    若しくは2種以上のアミン化合物であることを特徴とす
    る請求項3又は4に記載の画像形成用シート材。
  6. 【請求項6】 前記アミン化合物が、N,N−ジメチル
    ベンジルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミ
    ン、トリペンチルアミン、ジエチルアミン、トリエチル
    アミン、n−プロピルアミン、ジ−n−プロピルアミ
    ン、トリ−n−プロピルアミン、n−ブチルアミン、n
    −アミルアミン、n−ヘキシルアミン、ラウリルアミ
    ン、エチレンジアミン、トリメチレンジアミン、テトラ
    メチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメ
    チレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミ
    ン、トリエタノールアミン、アリルアミン、アニリン、
    トリベンジルアミン、トリ−n−ブチルアミン、トリブ
    ロバルギルアミン、N,N,N−トリメチルエチレンジ
    アミン、ならびにトリ−n−ヘキシルアミンからなるグ
    ループから選択された1種若しくは2種以上のアミン化
    合物であることを特徴とする請求項5に記載の画像形成
    用シート材。
  7. 【請求項7】 前記バインダーが、ポリビニルアルコー
    ル、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、
    ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、水溶性ポ
    リエステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル、水溶性ポリアミド
    系樹脂、ポリエチレンイミン、ポリエチレンポリアミ
    ン、ポリアリルアミンからなるグループから選択された
    1種若しくは2種以上のバインダーであることを特徴と
    する請求項1から6のいずれかに記載の画像形成用シー
    ト材。
  8. 【請求項8】 前記基材シートが、透明プラスチックフ
    ィルム、白色プラスチックフィルム、紙、又は布である
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の画
    像形成用シート材。
  9. 【請求項9】 前記基材シートとインク受容層との間
    に、プライマー層を設けることを特徴とする請求項1か
    ら8のいずれかに記載の画像形成用シート材。
  10. 【請求項10】 前記プライマー層が、ポリウレタン
    系、ポリエステル系、ならびにポリアクリル系グループ
    から選択された1種若しくは2種以上のプライマーであ
    ることを特徴とする請求項9に記載の画像形成用シート
    材。
  11. 【請求項11】 基材シート上に、上下2層からなる水
    性インク受容層を形成するとともに、 前記基材シートに面した下層の水性インク受容層が、高
    吸水性高分子、バインダー、および中和剤を含み、 前記上層の水性インク受容層が、高吸水性高分子、およ
    び架橋剤を含み、 前記架橋剤が、アルミニウムモノアセチルアセトネート
    ビス-(エチルアセトアセテート)、及び/又はアルミニ
    ウムトリス-(アセチルアセトネート)からなる金属キレ
    ート化合物であることを特徴とする画像形成用シート
    材。
  12. 【請求項12】 前記高吸水性高分子が、ポリアクリル
    酸、ポリスチレンスルフォン酸、ポリビニルスルフォン
    酸、ポリメタクリル酸ならびにそれらの塩からなるグル
    ープから選択された1種若しくは2種以上の高吸水性高
    分子であることを特徴とする請求項11に記載の画像形
    成用シート材。
  13. 【請求項13】 前記中和剤が、アルカリ金属塩、NH
    4 OH、ならびにアミン化合物からからなるグループか
    ら選択された1種若しくは2種以上の中和剤であること
    を特徴とする請求項11又は12に記載の画像形成用シ
    ート材。
  14. 【請求項14】 前記アルカリ金属塩が、LiOH、N
    aOH、ならびにKOHからからなるグループから選択
    された1種若しくは2種以上のアルカリ金属塩であるこ
    とを特徴とする請求項13に記載の画像形成用シート
    材。
  15. 【請求項15】 前記アミン化合物が、第一級アミン、
    第二級アミン、第三級アミン、ピリジン、ピペリジン、
    ならびにモルホリンからなるグループから選択された1
    種若しくは2種以上のアミン化合物であることを特徴と
    する請求項13又は14に記載の画像形成用シート材。
  16. 【請求項16】 前記アミン化合物が、N,N−ジメチ
    ルベンジルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルア
    ミン、トリペンチルアミン、ジエチルアミン、トリエチ
    ルアミン、n−プロピルアミン、ジ−n−プロピルアミ
    ン、トリ−n−プロピルアミン、n−ブチルアミン、n
    −アミルアミン、n−ヘキシルアミン、ラウリルアミ
    ン、エチレンジアミン、トリメチレンジアミン、テトラ
    メチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメ
    チレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミ
    ン、トリエタノールアミン、アリルアミン、アニリン、
    トリベンジルアミン、トリ−n−ブチルアミン、トリブ
    ロバルギルアミン、N,N,N−トリメチルエチレンジ
    アミン、ならびにトリ−n−ヘキシルアミンからなるグ
    ループから選択された1種若しくは2種以上のアミン化
    合物であることを特徴とする請求項15に記載の画像形
    成用シート材。
  17. 【請求項17】 前記バインダーが、ポリビニルアルコ
    ール、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシ
    ド、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、水溶
    性ポリエステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル、水溶性ポリア
    ミド系樹脂、ポリエチレンイミン、ポリエチレンポリア
    ミン、ポリアリルアミンからなるグループから選択され
    た1種若しくは2種以上のバインダーであることを特徴
    とする請求項11から16のいずれかに記載の画像形成
    用シート材。
  18. 【請求項18】 前記基材シートが、透明プラスチック
    フィルム、白色プラスチックフィルム、紙、又は布であ
    ることを特徴とする請求項11から17のいずれかに記
    載の画像形成用シート材。
  19. 【請求項19】 前記基材シートと下層のインク受容層
    との間に、プライマー層を設けることを特徴とする請求
    項11から18のいずれかに記載の画像形成用シート
    材。
  20. 【請求項20】 前記プライマー層が、ポリウレタン
    系、ポリエステル系、ならびにポリアクリル系からなる
    グループから選択された1種若しくは2種以上のプライ
    マーであることを特徴とする請求項19に記載の画像形
    成用シート材。
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