JP2547620B2 - マット加工用転写材とその製造方法 - Google Patents

マット加工用転写材とその製造方法

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JP2547620B2 JP63210085A JP21008588A JP2547620B2 JP 2547620 B2 JP2547620 B2 JP 2547620B2 JP 63210085 A JP63210085 A JP 63210085A JP 21008588 A JP21008588 A JP 21008588A JP 2547620 B2 JP2547620 B2 JP 2547620B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、電化機器や化粧品容器などの金属製品あ
るいはプラスチック製品へ転写した時、その表面に優れ
たマット感と優れた発色性の得られるマット加工用転写
材と、良品率に優れたマット加工用転写材を作業性良く
得ることができる製造方法に関するものである。
【従来の技術】
被転写体表面上にマット面を現出する転写材は、従
来、マット面を有する基体シート11上にマット面側から
剥離層13、着色インキ層12、接着層14が順次積層された
転写材が通常用いられている(第3図参照)。その理由
としては、この転写材を被転写体表面に転写した時、剥
離層13が最上層にくるようにすることによって、基体シ
ートとの剥離性を良好にし、剥離層13より下の層を保護
することができるからである。 また、このような転写材の製造方法は、剥離層13をグ
ラビア印刷機で形成し、着色インキ層12をスクリーン印
刷機で形成し、再び接着層14をグラビア印刷機で形成す
ることによって製造される。なぜなら、各層がその機能
を充分に果たすのに最も有効な印刷方式が採用されるか
らである。 着色インキ層12をスクリーン印刷機によって形成する
理由は次の通りである。(1)他の印刷方式に比べて高
粘度のインキが使用されるので、にじみ等が少なく輪郭
がはっきりしたシャープな印刷物が得られる。(2)他
の印刷方式に比べて印刷層の層厚が大きくできるので、
下地の隠蔽性が高く発色も鮮やかでボリューム感のある
印刷ができる。 また、剥離層13および接着層14をグラビア印刷機によ
って形成する理由は次の通りである。(1)剥離層13お
よび接着層14は通常全面ベタの印刷が必要であるため、
その大きさの版が使用できる。(2)グラビア印刷機で
使用されるインキは印刷後の乾燥性に優れているので、
全面ムラのない印刷ができる。(3)剥離層13および接
着層14の形成工程では比較的修正が必要となる場合が多
いので、グラビア印刷機は、粘度等のインキの性状の修
正や印刷速度の修正等が容易にできる。
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のマット加工用転写材およびその製造方
法にはそれぞれ次のような課題があった。 つまり従来のマット加工用転写材の層構成は、上記し
たようにマット面を有する基体シート11のマット面側か
ら剥離層13、着色インキ層12、接着層14が順次積層され
た層構成である。したがって、被転写体表面への転写後
には、基体シート11のマット面の凹凸がそのまま着色イ
ンキ層12に写し取られずに剥離層13によって緩和され
て、表面から見たときマット感が暖く見えてしまう。ま
た、着色インキ層12上に剥離層13が位置することにな
り、着色インキ層12部分は剥離層13を通してみられるこ
とになる。そのため、着色インキ層12の発色性が緩和さ
れてしまい、発色性に劣っていた。 また、従来のマット加工用転写材の製造方法では、基
体シート上11にそれぞれの層を形成する際に、ロール状
の基体シート11をグラビア印刷機→スクリーン印刷機→
グラビア印刷機という順序でかけるため、各層が形成さ
れる毎にロールを異なる印刷機へ乗せ替えなければなら
ない。つまり、ロールの乗せ替えを2回行なわなければ
ならないことになる。ロールの乗せ替えには印刷機のイ
ンキの調製や版の調製や印刷速度の調整など伴うので、
多くの手間と時間がかかり作業性が悪いという問題があ
った。 また、品質管理上、転写材の剥離層13および接着層14
の機能検査を行なう必要がある。ところが、この機能検
査は、接着層14を形成するためのグラビア印刷機の稼動
中に行なわれるので、接着層14の不良箇所の修正はイン
キ粘度や印刷速度の調整をすることによりただちに行え
るが、剥離層13の不良箇所の修正は行なうことができな
い。なぜなら、剥離層13は先の工程で印刷済みであり、
その上に着色インキ層12まで刷られてしまっているから
である。 特に、マット加工用転写材においては、剥離層13がマ
ット面に形成されているため、剥離層13の不良が発生し
易い。したがって、良品率が低かった。 この発明の目的は以上のような課題を解決し、マット
感と発色性の向上したマット加工用転写材とそのマット
加工用転写材を容易にロスが少なく製造することのでき
る方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
この発明は、以上の目的を達成するために、次のよう
に構成した。前記した従来技術の諸課題に鑑み、種々研
究した結果、ついに、所期の目的を達成するマット加工
用転写材とその製造方法を完成したのである。すなわ
ち、この発明は基体シートのマット面上にそのマット面
との剥離性を有する着色インキ層が部分的に設けられ、
その上に剥離層および接着層が順次全面に設けられたこ
とを特徴としている。そして、この発明のマット加工用
転写材の製造方法は基体シートのマット面上に、スクリ
ーン印刷機によってマット面との剥離性を有する着色イ
ンキ層を部分的に設け、その上に一台の多色輪転グラビ
ア印刷機によって剥離層および接着層を順次全面に設け
ることを特徴としている。 以下、図面を参照しながらこの発明をさらに詳しく説
明する。 第1図はこの発明のマット加工用転写材の一実施例を
示す断面図である。1は基体シート、2はマット層、2
は着色インキ層、3は剥離層、4は接着層をそれぞれ示
す。 基体シート1としては、ポリエチレンテレフタレート
やポリプロピレン、セロファンなどの通常の転写材に使
用されるものと同様のプラスチックフィルムを用いる。 マット面を有する基体シート1は、基体シート1表面
をサンドプラストやケミカルエッチングなどの加工によ
りマット状態に形成するか、あるいは基体シート上に体
質顔料などを含む微細な凹凸表面を有するマット層が印
刷法により形成されたものを用いればよい。 上記基体シート1のマット面上に部分的に着色インキ
層2をスクリーン印刷機によって設ける。この着色イン
キ層2は、各種顔料や染料とインキバインダーの他に、
表面層となった時の被膜強度増強するための添加剤を含
んでいる。 ついで、マット面あるいは着色インキ層2上に剥離層
3を、続いて接着層4を同一の多色輪転グラビア印刷機
によって全面に設ける。 剥離層3は、マット面との剥離性に富み且つ着色イン
キ層2のインキバインダーと親和性を有する樹脂、たと
えばアクリル系樹脂、セルロース系樹脂、ビニル系樹脂
等を用いる。 接着層4は着色インキ層2および剥離層3を転写時の
熱圧により被転写体5に接着させるためのものである。
接着層4を構成する樹脂は、被転写体5によって異な
り、被転写体5となじみの良いものを選択使用する。通
常使用する樹脂としてはたとえば、被転写体5が、ABS
樹脂の場合はアクリル系樹脂やビニル系樹脂を、ポリプ
ロピレンの場合は塩素化ポリプロピレン系樹脂やエチレ
ン酢酸ビニル共重合樹脂などを用いるといった具合いで
ある。 上記した剥離層3および接着層4は一台の多色輪転グ
ラビア印刷機の別ユニットで着色インキ層2が形成され
た基体シート1上に全面に設けられる。
【作用】
このようにしてできた転写材は、加熱加圧による被転
写体5への転写時に、基体シート1のマット面の凹凸が
着色インキ層2および剥離層3に写し取られ、基体シー
ト1を剥離、除去することにより、着色インキ層2およ
び剥離層3の表面に微細な凹凸が形成され、被転写体5
の表面にマット状態が現出されるのである(第2図参
照)。
【実施例】
厚さ25μmのポリエステルフィルム上に、下記組成よ
りなるマット剤をグラビア印刷にて、全面印刷し、 マット剤 (重量部) ポリアマイド樹脂 15部 アニリンブラック 30部 トルエン 55部 マット面が形成された基体シートを作製する。 その基体シート上に、下記組成からなるスクリーン印
刷インキを用いて着色インキ層を形成する。 スクリーン印刷インキ (重量部) アクリル樹脂 30部 顔料 15部 エチルセロソルブ 30部 シクロヘキサン 20部 ポリエチレン系ワックス 5部 次に、アクリル系樹脂よりなるインキを使用する剥離
層形成ユニットおよび塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
よりなるインキを使用する接着層形成ユニットをもつ多
色輪転グラビア印刷機によって剥離層、接着層を積層し
て本発明の転写材を完成した。
【発明の効果】
この発明のマット加工用転写材は、基体シートのマッ
ト面上に、そのマット面との剥離性を有する着色インキ
層が部分的に設けられ、その上に剥離層および接着層が
順次全面に設けられているので、被転写体への転写後は
着色インキ層も最上層となる。したがって、基体シート
のマット面の凹凸がそのまま着色インキ層表面に写され
て現われるので優れたマット感が得られる。また、着色
インキ層の発色性が剥離層に邪魔されずにそのまま生か
される。 この発明のマット加工用転写材の製造方法は、基体シ
ートのマット面上にスクリーン印刷機によって、着色イ
ンキ層を設け、その上に一台の多色輪転グラビア印刷機
によって剥離層および接着層を順次全面に設けるので、
ロールの乗せ替えが一回で済む。したがって、印刷機の
インキや版の具合いや印刷速度の設定の手間が少なくて
作業性が向上する。 さらに、剥離層および接着層の機能検査において剥離
層の不良箇所が見つかった場合、印刷インキや印刷速度
などの修正をすることができる。なぜなら、この機能検
査後も、グラビア印刷機は稼動中で剥離層および接着層
を形成しているから、この稼動中のグラビア印刷機のイ
ンキ粘度や印刷速度などを調節しなおせばよいからであ
る。したがって、これまで不可能だった剥離層形成にか
かる修正が可能となり、不良箇所の少ない高良品率を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明のマット加工用転写材の一実施例を示
す断面図、第2図はこの発明のマット加工用転写材が被
転写体に転写された状態を示す断面図、第3図は従来の
マット加工用転写材の一実施例を示す断面図である。 1……基体シート、2……着色インキ層、3……剥離
層、4……接着層、5……被転写体。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体シート(1)のマット面上にそのマッ
    ト面との剥離性を有する着色インキ層(2)が部分的に
    設けられ、その上に剥離層(3)および接着層(4)が
    順次全面に設けられたことを特徴とするマット加工用転
    写材。
  2. 【請求項2】基体シート(1)のマット面上に、スクリ
    ーン印刷機によってマット面との剥離性を有する着色イ
    ンキ層(2)を部分的に設け、その上に一台の多色輪転
    グラビア印刷機によって剥離層(3)および接着層
    (4)を順次全面に設けることを特徴とするマット加工
    用転写材の製造方法。
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