JPH01285386A - 光ディスク用転写シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、光ディスクの印刷面を形成するのに適した光
ディスク用転写シートに関する。

〔背景技術］ 光ディスクは、高密度に多量のデータを記録できるので
、ビデオディスクやデジタルオーディオディスク等の続
出専用の補助記憶媒体として使用されるほか、ＯＡ用等
の大量ファイリングシステムに利用されている。

第６図は、光ディスクの一般的な構成を製造工程順に示
した図である。

まず、第６Ａ図に示すように、金型にピット型が成形さ
れたスタンバをセットして、そのスタンパにポリカーボ
ネート等の樹脂を射出して、表面に微細なとットｌ　ｌ
ａがある透明なディスク基板１１を成形する。

次に、第６Ｂ図に示すように、ディスク基板１１の上面
にアルミニウム蒸着等により反射層１２を成形する。

さらに、第６Ｃ図に示すように、ディスク基板１１のピ
ット１１ａを完全に保護するために、紫外線（ＵＶ）硬
化樹脂等を塗布したのち、ＵＶ照射して、乾燥させ、保
護層１３を成形する。

最後に、第６Ｄ図に示すように、保護層１３の上にスク
リーン印刷により所望の印刷層２を成形する。

このように、従来の光ディスク１には、印刷層２がスク
リーン印刷されていたので、印刷面２につやがなく、か
つ、網点再現性も乏しく、印刷品質の向上が望まれてい
た。

また、スクリーンメツシュと網点との間でモアレが発生
し、見栄えが悪かった。

さらに、印刷対象物であるディスクが円板であるので、
多色刷をする場合に、各版色の刷込位置合わせ、いわゆ
る見当合わせがしづらく、印刷精度が低下するという問
題があった。

一方、コンパクトディスク（ＣＤ）の場合には、同一の
印刷を多量に行う必要があり、スクリーン印刷では、生
産性が悪かった。

スクリーン印刷以外の方法で印刷すればよいのであるが
、前述のように円板杖の光ディスク１を成形したのちに
印刷するので、直接オフセット印刷やグラビア印刷を行
うことはできない。

また、校正機を使用して直接オフセット印刷を行うこと
は可能であるが、版色濃度の管理が難しく印刷品質のバ
ラツキが大きいうえ、多量の印刷を行うことは非常に難
しかった。

本発明は、前述の問題点をすべて解決した、印刷品質の
よい印刷層が形成できる光ディスク用転写シートを提供
することを目的としている。

〔発明の開示〕

本件発明者は、鋭意検討した結果、印刷品質のよい画像
表示層を予め印刷しておき、光ディスク上に転写するこ
とにより、前記目的を達成できることを見出して、本発
明をするに至った。

第１図は、本発明による光ディスク用転写シートを説明
するための図である。

すなわち、本発明による光ディスク用転写シート３は、
シート状の支持体３１と、前記支持体の一方の面に剥離
可能に成形された表面保護層３２と、前記表面保護層の
一方の面に絵柄が逆刷りされた画像表示層３３と、前記
画像表示層の一方の面に成形され光ディスクの一方の面
に接着する接着層３４とから構成されている。

支持体３１は、転写のための台紙であり、単紙。

合成紙、＃型紙１含成樹脂フィルム等を使用できる。

表面保護層３２は、画像表示層３３の摩擦等による退色
を防止するための層であり、耐久性に富み、プレス特性
がよいものであればよく、−ａ的には、アクリル樹脂系
ニス等をグラビア印刷等することにより形成する。

また、表面保護層３２と支持体３１とは、容品に剥離で
きる必要があり、表面保護層３２に剥離性をよくするた
めに、シリコン等を添加することができる。また、支持
体３１または表面保護層３２の表面に剥離層を形成する
ことにより、剥離性をよくすることもできる。

画像表示層３３は、所望の文字１図形もしくは記号また
はこれらの組み合わせからなる画像を、着色インキによ
りオフセット印刷、グラビア印刷。

原色版印刷等により単色または多色に逆刷りして成形さ
れている。なお、必要に応じて光ディスクの光沢感を隠
蔽するために、ベタ印刷層からなる隠蔽層を設けること
ができる。

接着層３４は、画像表示層３３を光ディスク上に接着す
るためのものであり、感熱性、感圧性、水溶性等の接着
剤を使用することができる。

感熱性の接着層の場合には、アクリル、スチレン／酢酸
ビニル共重合体等の接着剤を使用することができ、接着
強度を高くしたいときに適している。

感圧性の接着層の場合には、アクリル系樹脂。

ゴム系樹脂等の接着剤を使用することができ、熱を加え
たくない場合に適している。さらに具体的な感圧性の接
着剤の例としては、 酢酸ビニル系樹脂　　　８０重量部 アクリル系樹脂　　　　　４重量部 界面活性剤　　　　　　２２重量部 水　　　　　　　　　４５０重量部 の配合のものを使用することができる。

水溶性の接着層の場合には、ＰＶＡ、カゼイン等の接着
剤を使用することができ、熱も圧力も加えたくない場合
に適している。

なお、この接着層３４は、隠蔽性を持たせることができ
る。これは、表面に金属光沢をもたせたい場合や、ディ
スク素材に影響を与えたくない場合に通している。

隠蔽性を持たせるには、所望の色に着色された、隠慈性
に冨む顔料、無機粉末および金属粉末等を含むインキを
接着剤に混練すればよい０着色インキに含有させる金属
粉末は、得ようとする外観に応じて、適宜選択できるが
、特に、ＡＩ、Ｃｕ。

Ａｕ、Ａｇ、黄銅あるいはこれらの混合粉末が好ましく
用いられる。さらに、必要に応じて他の顔料もしくは染
料を含有させることができる。

例えば、ＡＩ粉末を用いて着色した接着層３４の場合の
、グラビアインキの組成としては、下記のものが好まし
く用いられる。

アクリル系樹脂と 酢酸ビニル系樹脂　　１３〜１６重量％アルミニウム粉
末　　　　１０〜１２重量％顔料　　　　　　　　　　
　２〜３重量％溶剤　　　　　　　　　　６９〜７５重
量％なお、アルミニウム粉末は、発火防止のためにペー
スト状にして使用することが好ましい。

つぎに、前記各層の厚さを例示すれば、支持体３１　　
　　　１５〜２５０μｍ表面保護層３２　　　　０．２
〜３８ｍ画像表示層３３　　　　０．５〜１０　ｔｔ　
ｍ接着層３４　　　　　　２〜１５μｍ であり、転写された後の印刷層３０を構成する表面保護
層３２１画像表示層３３．接着層３４の合計の厚さは２
．７〜２８μｍの範囲が好適な範囲である。

転写シートの平面形状は、通常光ディスクの一方の面の
中心部分を除いた全面を覆うような、ドーナツ状のもの
を好適に使用できるが、必ずしも全面である必要はなく
、光ディスクｌの一部のみに転写されるものであっても
よい。

この接着層３４の種類により、転写方法がそれぞれ感熱
式、感圧式、水溶式に選択される。すなわち、転写は接
着方式により異なるが、平圧式。

円圧式（ロールプレス）のいずれでもよく、連続式、バ
ッチ式を問わない、感熱式の場合には、圧力とともに加
熱も行う、水溶式の場合には、水中または水分を供給し
ながら行い、乾燥工程が加わる。支持体が薄い場合には
輪転式をとり、厚い場合には枚葉式で行うことができる
。また、感熱式の場合には、熱ロールで仮プヤスしたの
に、平プレス機で本プレスするようにしてもよい。

第２図は、本発明による転写シートを用いて印刷層が転
写された光ディスクを示した図である。

本発明による転写シートの転写の対象となる光ディスク
１としては、ビデオディスク、オーディオディスク（Ｃ
Ｄ）、ＣＤ−ＲＯＭ等のような再生専用のものや、静止
画像ファイル、文書ファイル、コンピュータ用バックア
ップメモリ等のような追記形のもの、コンピュータ用デ
ータファイル。

動画像ファイル、オーディオディスク等のような書き換
え可能なものの何れをも含むものであり、そのサイズは
問わずに、適用することができる。

この光ディスク１の上面には、接着層３４９画像表示層
３３１表面保護層３２の順に、各層が積層され、印刷層
３０を構成している。

この光ディスク１には、接着強度を高めるために予め塩
化ビニル／酢酸ビニル共重合体系樹脂。

ポリウレタン樹脂等をグラビア印刷等することにより、
アンカーコート層を形成しておくことができる。

〔実施例〕

以下、実施例につき、本発明をさらに詳しく説明する。

なお、以下の各実施例では、前述の説明と同様な機能を
果たす部分には、同一の符号を付して説明する。

第３図は、本発明による光ディスク用転写シートの第１
の実施例をその転写工程とともに示した図である。

第１の実施例の転写シート３は、感熱式の転写シートで
あり、次のようにして製作した。まず、支持体３１とし
て２５μｍのＰＥＴフィルムを用い、その上に表面保護
層３２としてアクリル樹脂系ニスを５μｍの厚さにグラ
ビア印刷した。

次に、その上に４色刷りの絵柄の原色版印刷を行い、つ
いで、その上から隠蔽性を持たせるために二酸化チタン
粉末を混入したホワイトインキのベタ刷りを行い画像表
示層３３を形成した。

さらに、接着層３４としてアクリル系閘脂を主体とする
接着剤からなるグラビアインキを用いてグラビア印刷を
行った。得られた転写シート３はディスク形状に対応す
るドーナツ状に裁断した。

なお、隠蔽性を持たせるためには、二酸化チタン粉末等
を混入したアクリル系樹脂接着剤を用いて接着層３４を
形成することもできる。

次に、第１の実施例の転写シートを転写する方法を説明
する。

まず、第３Ａ図のように、温度１２０℃、圧力５ｋｇ／
ｃｍ、５ｃｍ／ｓｅｃの条件で、熱プレスローラ４１，
４２によって、転写シート３と光ディスク１のプレスを
行い、転写シート３を光ディスク１上に仮接着する。

冷却したのち、支持体３１であるＰＥＴフィルムを剥離
して、第３Ｂ図のような印刷層３０を有する光ディスク
Ｉが得られた。

得られた光ディスクｌは、背景が白色となり、その上に
４色の絵柄が印刷されていた。この印刷層３０は隠蔽性
がよく、光ディスク表面の金属光沢に影響がなかった。

第４図は、本発明による光ディスク用の転写シートの第
２の実施例をその転写工程とともに示した図である。

第２の実施例の転写シート３は、感圧式の転写シートで
あって、支持体３１として２５μｍのＰＥＴフィルムを
用い、その上に表面保護層３２としてアクリル系樹脂を
２μｍの厚さに印刷し、さらにその上に絵柄をオフセッ
ト印刷して画像表示層３３を形成し、ついで、接着層３
４としてアクリル系の接着剤を５μｍ印刷して製作した
ものである。載置台５１に光ディスクｌをＲ置し、さら
にその上に転写シート３を載せ、その上から１０ｋ　ｇ
　／　ｃ　ｍの圧力でローラ５２を走行させ、転写する
。このとき、支持体３１はローラ５２を１０ｃｍ／ｓｅ
ｃで走行させ、その直後に剥離するようにしである。

第５閏は、本発明による光ディスク用の転写シートの第
３の実施例をその転写工程とともに示した図である。

第３の実施例の転写シート３は、水溶式の転写シートで
あって、支持体３１として２５μｍのＰＥＴフィルムを
用い、その上に表面保ｆｌｉ層３２としてアクリル系樹
脂を２μｍの厚さに印刷し、さらにその上に絵柄をオフ
セット印刷して画像表示層３３を形成し、ついで、接着
層３４としてＰｖＡ系接着接着剤０ａｍ印刷したもので
ある。

第５Ａ図のように、水皿６２内の水６３中に、光ディス
クｌと転写シート３を入れ、ローラ６１で転写する。

第５Ｂ図のように、乾燥ａ６４で乾燥させたのち、支持
体３１を剥離する。

〔発明の効果〕

以上詳しく説明したように、本発明によれば、予めラベ
ルとなる印刷層を支持体上に印刷しておいて、それを光
ディスク上に転写するようにしたので、見当合わせ等の
作業が不要となり、生産性が上がるとともに、印刷面の
品質が向上した。

また、必要に応じて、背景に隠蔽性を持たせることが容
易にでき、さらに、多様な印刷層の形成が可能になった
。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による光ディスク用転写シートを説明
するための図である。 第２図は、本発明による転写シートを用いて印刷層が転
写された光ディスクを示した図である。 第３図〜第５図は、それぞれ本発明による光ディスク用
の転写シートの第１〜第３の実施例をその転写工程とと
もに示した図である。 第６図は、光ディスクの一触的な構成を製造工程順に示
した図である。 １・・・光ディスク ２．３０・・・印刷層 ３・・・転写シート ３１・・・支持体　　　　　３２・・・表面保ｉ１層３
３・・・画像表示層　　　３４・・・接着層４１．４２
・・・熱プレスローラ ４３．４４・・・平プレス盤 ５１・・・載置台　　　　　５２・・・ローラ６１・・
・ローラ　　　　　　６２・・・水皿６３・・・水　　
　　　　　６４・・・乾燥機−一一−ベ 第４図 第５Ａ図 第６Ａ図 第６Ｂ図 第６Ｃ図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　シート状の支持体と、前記支持体の一方の面に剥離可
   能に成形された表面保護層と、前記表面保護層の一方の
   面に絵柄が逆刷りされた画像表示層と、前記画像表示層
   の一方の面に成形され光ディスクの一方の面に接着する
   接着層とから構成した光ディスク用転写シート。