JP2546927B2 - 重合性組成物 - Google Patents

重合性組成物

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明樹脂、特に眼鏡用
レンズの製造に適した重合性組成物に関し、詳しくは、
特に高屈折率、耐熱性、耐候性などに優れた透明樹脂の
製造に適した重合性組成物を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、無機ガラスに代る合成樹脂につい
ては種々研究されているが、欠点も多く、まだ十分に満
足し得る性状のものは得られていない。例えば、メチル
メタクリレートやジエチレングリコールビス(アリルカ
ーボネート)を主成分とする単量体を重合した重合体
は、光学用樹脂やレンズとして使用されているが、その
屈折率は約1.50と低い。
【0003】この欠点を改良した高屈折率樹脂も種々提
案されている。例えば、ポリカーボネート、ポリスルホ
ン系の高屈折率樹脂が提案されている。これらの樹脂
は、屈折率が約1.60と高いものの、光透過率が低く、
光学的均質性に欠け、また着色するなどの問題がある。
【0004】一方、含イオウ単量体を重合して高屈折率
樹脂を得る方法が種々提案されている。例えば、特開昭
64−26613号公報や特開平1−115910号公
報にアクリロイルチオ基やメタクリロイルチオ基を一分
子中に1個以上有する単量体を用いて高屈折率樹脂を得
ることが記載されている。また、本発明者らは下記式で
示すチオカルボン酸エステル化合物 但し、R4 は水素原子又はメチル基であり、R5
びR6 は、夫々同種又は異種の水素原子又はアルキル基
であり、R7 は水素原子、置換若しくは非置換のアルキ
ル基、置換若しくは非置換のアリール基又は置換若しく
は非置換のアラルキル基であり、mは1以上の整数であ
る。を既に提案した(特開平2−208309号公
報)。
【0005】しかしながら、これらのアクリロイルチオ
基やメタクリロイルチオ基を有する単量体を重合して得
た高屈折率樹脂は、加熱によって着色する問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術を補い、加熱によっても着色しない良好な耐熱性を有
し、且つ耐候性及び成形性などに優れた高屈折率透明性
樹脂の製造に適した重合性組成物を提供することを目的
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために、鋭意研究を行なってきた。その結
果、アクリロイルチオ基又はメタクリロイルチオ基を一
分子中に1個以上有するチオカルボン酸エステル単量体
と特定のリン酸エステル化合物とから成る重合性組成物
により、上記課題を解決できることを見出し、本発明を
完成させるに至った。
【0008】即ち、本発明は、 (A) アクリロイルチオ基又はメタクリロイルチオ基を一
分子中に1個以上有するチオカルボン酸エステル単量体
(以下、単にチオカルボン酸エステル単量体という。)
及び (B) 一般式(I) (但し、R1 、R2 、R3 は、夫々同種又は異種の水
素原子、アルキル基、アリール基又はアラルキル基であ
り、R1 〜R3 が共に水素原子になることはない。)で
示されるリン酸エステル化合物(以下、単にリン酸エス
テル化合物という)。よりなることを特徴とする重合性組
成物である。
【0009】本発明で用いられるチオカルボン酸エステ
ル単量体は、公知の化合物が何ら制限なく採用される。
【0010】本発明で好適に採用されるチオカルボン酸
エステル単量体を示すと次のような化合物が例示され
る。
【0011】例えば、チオメタクリル酸メチル、チオメ
タクリル酸エチル、チオメタクリル酸フェニル、チオメ
タクリル酸ズフェニル、チオメタクリル酸ナフチル、チ
オメタクリル酸ベンジル、チオメタクリル酸クロロフェ
ニル、チオメタクリル酸トリブロモフェニル、チオアク
リル酸メチル、チオアクリル酸フェニル、チオアクリル
酸ナフチル、チオアクリル酸ベンジルなどのチオメタク
リル酸エステルやチオアクリル酸エステル類や下記式
(II) 及び(III)で示されるチオカルボン酸エステルが
好適に用いられる。 (但し、R4 は水素原子又はメチル基であり、R5 及び
6 は、夫々同種又は異種の水素原子又はアルキル基で
あり、R7 は水素原子、置換若しくは非置換のアルキル
基、置換若しくは非置換のアリール基または置換若しく
は非置換のアラルキル基であり、mは0以上の整数であ
る。) 但し、R4 は上記式(II)と同じであり、Aは
【0012】
【化1】
【0013】
【化2】 又は
【0014】
【化3】 (但し、R5 及びR6 は、上記式(II)と同じであり、X
はO又はSであり、n1n2及びn3は夫々0以上の整
数である。)
【0015】前記一般式(II)及び(III) 中、R5 及びR
6 は、夫々同種又は異種の水素原子又はアルキル基であ
ればよいが、重合により得られる重合体の光学材料への
利用の観点からは、水素原子又はメチル基であることが
好ましい。
【0016】前記一般式(II)中、R7 は、水素原子、置
換若しくは非置換のアルキル基、置換若しくは非置換の
アリール基、又は置換若しくは非置換のアラルキル基で
ある。上記のアルキル基としては、その炭素数に特に制
限されるものではないが、チオカルボン酸エステル単量
体の粘度及び重合して得られる重合体の屈折率の観点か
ら、炭素数1〜5であることが好ましい。例えば、メチ
ル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n
−ブチル基、sec −ブチル基、t−ブチル基、n−ペン
チル基等が挙げられる。また、上記のアリール基として
は、その炭素数に特に制限されるものではないが、上記
と同様の理由により炭素数6〜10であることが好まし
い。例えば、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフ
チル基等が挙げられる。上記のアラルキル基としては、
その炭素数に特に制限されないが、上記と同様の理由に
より7〜10であることが好ましい。例えば、ベンジル
基、フエネチル基、フェニルプロピル基等が挙げられ
る。
【0017】上記R7 で示されるアルキル基、アリール
基及びアラルキル基の置換基としては、特に制限され
ず、ハロゲン原子、アルコキシ基、アルキルチオ基、フ
ェニル基、フェニルチオ基等を挙げることができる。こ
れらの置換アルキル基、置換アリール基及び置換アラル
キル基の代表的なものを例示すると、例えば、クロロフ
ェニルメチル基、ジブロモフェニルメチル基、トリブロ
モフェニルメチル基等のハロゲノアラルキル基:クロロ
メチル基、ブロモメチル基、トリクロロメチル基等のハ
ロゲノアルキル基;クロロフェニル基、ブロモフェニル
基、ジクロロフェニル基、ジブロモフェニル基、トリブ
ロモフェニル基等のハロゲノアリール基;メチルチオフ
ェニル基、ジ(メチルチオ)フェニル基、フェニルチオ
フェニル基、ビフェニル基、メチルチオフェニルメチル
基、ジ(メチルチオ)フェニルメチル基等を挙げること
ができる。
【0018】また、上記一般式(II)及び(III) 中、m、
n1、n2及びn3は0以上の整数であればよい。一般
にはこれらの値を大きくしすぎると一般式(II)及び(II
I) で示される化合物の粘度が急激に増加し、その取扱
いが困難になるとともに、重合して得られる樹脂の耐熱
性がそこなわれるといった問題が生じてくる。ことのた
め、得られる樹脂の屈折率、耐衝撃性及び耐熱性を勘案
すると、m、n1、n2及びn3は夫々0〜5の範囲
で、特にmは1〜3の範囲で、n1、n2及びn3は0
〜2の範囲で選択することが好ましい。
【0019】上記のチオカルボン酸エステル単量体にお
いて一般式(III)中のR7 は、得られる樹脂の用途に応
じて選択すれば良いが、高屈折率かつ低分散の樹脂を得
るためには、R7 は置換若しくは非置換のアラルキル基
であることが好ましい。これらの単量体は、一種又は二
種以上を混合して使用できる。
【0020】次に、一般式(I)で示されるリン酸エステ
ル化合物は公知のものが採用できる。 (但し、R1 、R2 及びR3 は、夫々同種又は異種の水
素原子、アルキル基、アリール基又はアラルキル基であ
り、R1 〜R3 が共に水素原子になることはない。)
【0021】一般式(I)中、R1 、R2 及びR3 で示さ
れるアルキル基としては、炭素数に特に制限はないが、
チオカルボン酸エステル単量体との相溶性の観点から炭
素数は1〜30、さらに1〜15の範囲であることが好
ましい。好適なアルキル基としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、
オクチル基などを挙げることができる。また、R1 、R
2 及びR3で示されるアリール基としては、フェニル
基、トリル基、キシリル基、2−メチル−5−t−ブチ
ルオルトフェニル基、ナフチル基、アンスリル基、フェ
ナンスリル基又はビフェニル基等を挙げることができ
る。また、R1 、R2 及びR3 で示されるアラルキル基
としては、ベンジル基、フェネチル基及びフェニルプロ
ピル基等を挙げることができる。これらの中で、得られ
る高屈折率樹脂の耐熱性の観点から、R1 、R2 及びR
3 の内1つ又は2つが水素原子であることが好ましく、
さらに、R1 、R2 及びR3 の内1つ又は2つが水素原
子であり、他がアルキル基であることが特に好ましい。
【0022】また、本発明における重合性組成物におい
て、リン酸エステル化合物の配合量は、リン酸エステル
化合物の種類や重合条件により一概に限定できないが、
一般にチオカルボン酸エステル単量体100重量部に対
して、0.01〜3重量部用いることが好ましく、より好
ましくは0.01〜1重量部である。この際必要以上にリ
ン酸エステル化合物を用いると、この重合性組成物を重
合した際、重合が阻害されたり、成形体表面に荒が発生
するといった問題が生じるため好ましくない。また、リ
ン酸エステル化合物の配合量が0.01重量部より少ない
と、得られる樹脂の耐熱性が十分に発現しない。
【0023】また、チオカルボン酸エステル単量体とリ
ン酸エステル化合物から成る重合性組成物を重合して樹
脂を製造するに際し、目的に応じてチオカルボン酸エス
テル単量体とラジカル共重合可能な単量体を該重合性組
成物に添加することは何ら制限なく実施される。該単量
体を例示すれば、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレ
イン酸、フマル酸などの不飽和カルボン酸、アクリル酸
メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ベンジル、
メタクリル酸フェニル、トリブロモフェニルメタクリレ
ート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレン
グリコールジメタクリレート、2−ヒドロキシエチルジ
メタクリレート、ビスフェノールAジメタクリレート、
2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシエトキシフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4
−メタクリロイルオキシエトキシフェニル)プロパン、
トリフルオロメチルメタクリレート、ウレタンアクリレ
ート、エポキシアクリレート等のアクリル酸及びメタク
リル酸エステル化合物;フマル酸モノメチル、フマル酸
ジエチル、フマル酸ジフェニル等のフマル酸エステル化
合物;ジアリルフタレート、ジアリルテレフタレート、
ジアリルイソフタレート、エポキシコハク酸ジアリル、
ジアリルマレート、アリルシンナメート、アリルイソシ
アネート、クロレンド酸ジアリル、ヘキサフタル酸ジア
リル、ジアリルカーボネート、アリルジグリコールカー
ボネート等のアリル化合物;スチレン、クロロスチレ
ン、α−メチルスチレン、ビニルナフタレン、イソプロ
ペニルナフタレン、ブロモスチレン、ジブロモスチレ
ン、ジビニルベンゼン等の芳香族ビニル化合物等であ
る。これらの単量体は一種又は二種以上を混合して使用
できる。
【0024】本発明の重合性組成物から重合体を得る重
合方法は特に限定的でなく、公知のラジカル重合方法を
採用できる。重合開始手段は、種々の過酸化物やアゾ化
合物等のラジカル重合開始剤の使用、又は紫外線、α
線、β線、γ線等の照射或いは両者の併用によって行う
ことができる。代表的な重合方法を例示すると、エラス
トマーガスケットまたはスペーサーで保持されているモ
ールド間に、ラジカル重合開始剤を含む本発明の重合性
組成物を注入し、空気炉中で酸化させた後、取出す注型
重合が採用される。
【0025】ラジカル重合開始剤としては、特に限定さ
れず、公知のものが使用できるが、代表的なものを例示
すると、ベンゾイルパーオキサイド、p−クロロベンゾ
イルパーオキサイド、デカノイルパーオキサイド、ラウ
ロイルパーオキサイド、アセチルパーオキサイド等のジ
アシルパーオキサイド;t−ブチルパーオキシ−2−エ
チルヘキサネート、t−ブチルパーオキシネオデカネー
ト、クミルパーオキシネオデカネート、t−ブチルパー
オキシベンゾエート等のパーオキシエステル;ジイソプ
ロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキ
シルパーオキシジカーボネート、ジーsec −ブチルパー
オキシジカーボネート等のパーカーボネート;アゾビス
イソブチロニトリル等のアゾ化合物である。該ラジカル
重合開始剤の使用量は、重合条件や開始剤の種類、前記
の単量体の組成によって異なり、一概に限定できない
が、一般には、重合性組成物100重量部に対して0.0
01〜10重量部、好ましくは0.01〜5重量部の範囲
で用いるのが好適である。
【0026】重合条件のうち、特に温度は得られる高屈
折率樹脂の性状に影響を与える。この温度条件は、開始
剤の種類と量や単量体の種類によって影響を受けるの
で、一概に限定はできないが、一般的に比較的低温下で
重合を開始し、ゆっくりと温度をあげて行き、重合終了
時に高温下に硬化させる所謂テーパ型の2段重合を行う
のが好適である。重合時間も温度と同様に各種の要因に
よって異なるので、予めこれらの条件に応じた最適の時
間を決定するのが好適であるが、一般に2〜40時間で
重合が完結するように条件を選ぶのが好ましい。
【0027】勿論、前記重合に際し、離型剤、紫外線吸
収剤、酸化防止剤、着色防止剤、帯電防止剤、ケイ光染
料、染料、顔料、香料等の各種安定剤、添加剤は必要に
応じて選択して使用することが出来る。
【0028】さらに、上記の方法で得られる高屈折率樹
脂は、その用途に応じて以下のような処理を施すことも
出来る。即ち、分散染料などの染料を用いる染色、シラ
ンカップリング剤やケイ素、ジルコニウム、アンチモ
ン、アルミニウム、スズ、タングステン等の酸化物のゾ
ルを主成分とするハードコート剤や、有機高分子体を主
成分とするハードコート剤によるハードコーティング処
理や、SiO2 、TiO2 、ZrO2 等の金属酸化物の薄膜の
蒸着や有機高分子体の薄膜の塗布等による反射防止処
理、帯電防止処理等の加工及び2次処理を施すことも可
能である。
【0029】
【効果】本発明の重合性組成物を重合して得られる樹脂
は、高屈折率、低分散で透明性に優れ、さらに加熱によ
っても黄変することがなく耐熱性に優れている。
【0030】したがって、本発明の重合性組成物を重合
して得られる樹脂は、有機ガラスとして有用であり、例
えば、メガネレンズ、光学機器レンズ等の光学レンズと
して最適であり、さらにプリズム、光ディスク基板、光
ファイバー等の用途に好適に使用することができる。
【0031】
【実施例】以下、本発明を具体的に説明するために、実
施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。
【0032】また、実施例において得られた高屈折率樹
脂は、下記の試験法によって諸物性を測定した。
【0033】(1) 屈折率、アッベ数 アタゴ(株)製 アッベ屈折計(3T型)を用いて20
℃における屈折率及びアッベ数を測定した。接触液に
は、ブロモナフタリンを使用した。
【0034】(2) 耐熱性、黄色度 厚さ2mmの高屈折率樹脂試験片を130℃で3時間加熱
し、その前後での黄色度(YI)をカラーメーター(ス
ガ試験機(株)製SM−4型)を用い測定し、その黄色
度の増加量(△YI)を測定した。
【0035】(3) 硬 度 ロックウェル硬度計を用い、厚さ2mmの試験片について
レースケールでの値で測定した。
【0036】(4) 耐候性 スガ試験機(株)製キセノンフェードメーター(FAC
−25AX−H(型)中に試料を設置し、100時間キセ
ノン光を露光した後、試料の着色の程度を目視で観察
し、ポリスチレンに比べ着色の程度の低いものを〇、同
等のものを△、高いものを×で評価した。
【0037】なお、以下の実施例で使用した単量体等
は、下記の記号で表わした。 BSSM :チオメタクリル酸2−ベンジルチオエ
チル MSA :チオアクリル酸メチル BSM :チオメタクリル酸ベンジル PSM :チオメタクリル酸フェニル BS2 SM :チオメタクリル酸2−(2−ベンジル
チオエチル)チオエチル BiMSS :ビス−2−メタクリロイルチオエチル
スルフイド BiMSS :1,3−ビスメタクリロイルチオベン
ゼン BiMSMB :1,4−ビスメタクリロイルチオメチ
ルベンゼン BiMSSMS:1,4−ビス(2−メタクリロイルチ
オエチルチオメチル)ベンゼン BBMEPP :2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4
−メタクリロイルオキシエトキシフェニル)プロパン BMEPP :2,2−ビス(4−メタクリロイルオ
キシエトキシフェニル)プロパン DEGM :ジエチレングリコールジメタクリレー
トSt :スチレン MzMA :ベンジルメタクリレート オーソリウム162:デュポンの商品名(リン酸モノア
ルキルとリン酸ジアルキルの混合物)
【0038】実施例1 BSSM40重量部、BBMEPP40重量部、DEG
M20重量部及びリン酸ジn−ブチル0.1重量部から成
る重合性組成物100重量部に対してラジカル重合開始
剤としてt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサネー
ト1重量部を添加してよく混合した。この混合液をガラ
ス板とエチレン−酢酸ビニル共重合体とから成るガスケ
ットで構成された鋳型の中へ注入し、注型重合を行っ
た。重合は空気炉を用い、30℃から90℃で18時間
かけ、徐々に温度を上げで行き、90℃に2時間保持し
た。重合終了後、鋳型を空気炉から取出し、放冷後、重
量体を鋳型のガラスからとりはずした。得られた樹脂の
屈折率は1,600、アッベ数36で、黄色度は1.48で
あった。また、耐熱性を測定したところ△YIは0.1で
あり、ほとんど加熱による着色はなかった。また、硬度
は102であり、耐候性も良好であった。
【0039】比較例1 実施例1において、リン酸ジ−n−ブチルを用いなかっ
た以外は実施例1と全く同様に実施した。得られた樹脂
の屈折率は1,600、アッベ数は36、黄色度は1.45
で耐熱性を測定したところ△YIは、1.6と加熱により
樹脂が着色した。
【0040】実施例2 表1に示すリン酸エステル化合物を用いた以外実施例1
と全く同様に実施した。その結果を表1に示した。尚、
得られた高屈折率樹脂の屈折率及びアッベ数はいずれも
それぞれ1,600と36であった。
【0041】
【表1】
【0042】実施例3 表2に示す所定量のチオカルボン酸エステル単量体と共
重合単量体及びリン酸ジn−ブチル0.5重量部から成る
単量体組成物を用いた以外実施例1と全く同様に実施し
た。結果を表2に示した。
【0043】
【表2】

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) アクリロイルチオ基又はメタクリロイ
    ルチオ基を一分子中に1個以上有するチオカルボン酸エ
    ステル単量体及び (B) 一般式 (但し、R1 、R2 、R3 は、夫々同種又は異種の水
    素原子、アルキル基、アリール基又はアラルキル基であ
    り、R1 〜R3 が共に水素原子になることはない。)で
    示されるリン酸エステル化合物よりなることを特徴とす
    る重合性組成物。
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