JPH0741520A - 重合用組成物および樹脂材料 - Google Patents
重合用組成物および樹脂材料Info
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- JPH0741520A JPH0741520A JP5185905A JP18590593A JPH0741520A JP H0741520 A JPH0741520 A JP H0741520A JP 5185905 A JP5185905 A JP 5185905A JP 18590593 A JP18590593 A JP 18590593A JP H0741520 A JPH0741520 A JP H0741520A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐熱性、透明性、面精度、屈折率等に優れ
た、特に光学的用途に適した樹脂材料を提供すること。 【構成】 特定の含イオウビス(メタ)アクリレート、
ジエチレン性不飽和単量体、メルカプト化合物およびリ
ン化合物からなる組成物を、熱、活性エネルギー線ある
いはラジカル発生剤の作用により重合硬化させる。 【効果】 上記の目的が達成される。
た、特に光学的用途に適した樹脂材料を提供すること。 【構成】 特定の含イオウビス(メタ)アクリレート、
ジエチレン性不飽和単量体、メルカプト化合物およびリ
ン化合物からなる組成物を、熱、活性エネルギー線ある
いはラジカル発生剤の作用により重合硬化させる。 【効果】 上記の目的が達成される。
Description
【0001】〔発明の背景〕
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、特定の化合物を含有し
てなる重合用組成物、およびこの組成物を熱および(ま
たは)活性エネルギー線および(または)ラジカル発生
剤の作用により重合硬化させた樹脂材料に関する。さら
に詳しくは、本発明は、レンズ、プリズム、ミラー、光
ディスク等の光学部品ないし光学素子の製造に適した注
型重合用組成物に関する。下記にはレンズの例について
示されているが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
てなる重合用組成物、およびこの組成物を熱および(ま
たは)活性エネルギー線および(または)ラジカル発生
剤の作用により重合硬化させた樹脂材料に関する。さら
に詳しくは、本発明は、レンズ、プリズム、ミラー、光
ディスク等の光学部品ないし光学素子の製造に適した注
型重合用組成物に関する。下記にはレンズの例について
示されているが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0003】
【従来の技術】従来、プラスチックレンズ用樹脂として
はジエチレングリコールビスアリールカーボネート樹脂
が広く用いられている。この樹脂は、耐衝撃性、透明性
に優れ、かつ光分散特性が良好であるなどの長所を有し
ているが、屈折率が1.50と低く、ガラスと同等の屈
折を得るにはレンズが肉厚になる欠点があった。
はジエチレングリコールビスアリールカーボネート樹脂
が広く用いられている。この樹脂は、耐衝撃性、透明性
に優れ、かつ光分散特性が良好であるなどの長所を有し
ているが、屈折率が1.50と低く、ガラスと同等の屈
折を得るにはレンズが肉厚になる欠点があった。
【0004】一方、種々のジアクリレートまたはジメタ
アクリレートは、容易にラジカル重合して透明性に優れ
たレンズを与えることが知られている。たとえば、臭素
含有ビスフェノールA骨格を有するジ(メタ)アクリレ
ート(特開昭59−184210号、特開昭59−19
3915号各公報)、イオウ含有芳香族骨格を有するジ
(メタ)アクリレート(特開昭60−26010号、特
開昭62−195357号各公報)などから得られるレ
ンズ用樹脂は、高屈折率でかつ高アツベ数のバランスに
優れた光学特性を示すことが知られている。しかし、一
般にこのようなジ(メタ)アクリレート化合物には、加
熱による着色、また注型重合成形時におけるモールド型
からの剥離などの問題があった。 〔発明の概要〕
アクリレートは、容易にラジカル重合して透明性に優れ
たレンズを与えることが知られている。たとえば、臭素
含有ビスフェノールA骨格を有するジ(メタ)アクリレ
ート(特開昭59−184210号、特開昭59−19
3915号各公報)、イオウ含有芳香族骨格を有するジ
(メタ)アクリレート(特開昭60−26010号、特
開昭62−195357号各公報)などから得られるレ
ンズ用樹脂は、高屈折率でかつ高アツベ数のバランスに
優れた光学特性を示すことが知られている。しかし、一
般にこのようなジ(メタ)アクリレート化合物には、加
熱による着色、また注型重合成形時におけるモールド型
からの剥離などの問題があった。 〔発明の概要〕
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述した従
来技術の問題点を改良したものであって、加熱によって
も着色しない良好な耐熱性を有し、かつ面精度に優れた
表面特性を有する、透明性に優れた光学部品の製造に適
した重合用組成物およびその重合硬化物である樹脂材料
を提供しようとするものである。
来技術の問題点を改良したものであって、加熱によって
も着色しない良好な耐熱性を有し、かつ面精度に優れた
表面特性を有する、透明性に優れた光学部品の製造に適
した重合用組成物およびその重合硬化物である樹脂材料
を提供しようとするものである。
【0006】
<要旨>本発明による重合用組成物は、下記の化合物
(1)〜(4)を含んでなること、を特徴とするもので
ある(ただし、化合物(1)〜(3)の重量部は、化合
物(1)〜(3)の合計を100重量部とするものであ
り、化合物(4)の重量部は、化合物(1)〜(3)の
合計を100重量部とするものである)。 (1)下式〔I〕で表わされる含イオウビス(メタ)アクリレート 60〜98重量部、
(1)〜(4)を含んでなること、を特徴とするもので
ある(ただし、化合物(1)〜(3)の重量部は、化合
物(1)〜(3)の合計を100重量部とするものであ
り、化合物(4)の重量部は、化合物(1)〜(3)の
合計を100重量部とするものである)。 (1)下式〔I〕で表わされる含イオウビス(メタ)アクリレート 60〜98重量部、
【0007】
【化9】
【0008】〔式中、それぞれ、R1は水素原子または
メチル基、R2およびR3はそれぞれ炭素数1〜12の
炭化水素基、Xはフッ素を除くハロゲン原子、を表わ
し、nは0または1〜4の整数を示す。複数個存在する
基は、同一でも異なってもよい。〕 (2)ジエチレン性不飽和単量体 1〜39重量部 、 (3)下式〔II〕、〔III 〕および〔IV〕でそれぞれ表される化合物からなる 群から選ばれるメルカプト化合物 1〜39重量部 、 〔式中、R4は−CH2−または−CH2CH2−を示
し、R5はエーテル酸素を含んでもよい炭素数2〜15
の炭化水素残基を示し、aは2〜6の整数を示す。複数
個存在する基は、同一でも異なってもよい。〕
メチル基、R2およびR3はそれぞれ炭素数1〜12の
炭化水素基、Xはフッ素を除くハロゲン原子、を表わ
し、nは0または1〜4の整数を示す。複数個存在する
基は、同一でも異なってもよい。〕 (2)ジエチレン性不飽和単量体 1〜39重量部 、 (3)下式〔II〕、〔III 〕および〔IV〕でそれぞれ表される化合物からなる 群から選ばれるメルカプト化合物 1〜39重量部 、 〔式中、R4は−CH2−または−CH2CH2−を示
し、R5はエーテル酸素を含んでもよい炭素数2〜15
の炭化水素残基を示し、aは2〜6の整数を示す。複数
個存在する基は、同一でも異なってもよい。〕
【0009】
【化10】
【0010】 H2)c−(式中、bおよびcはそれぞれ1〜8の整数
を示し、dは0〜2の整数)を示す。複数個存在する基
は、同一でも異なってもよい。〕
を示し、dは0〜2の整数)を示す。複数個存在する基
は、同一でも異なってもよい。〕
【0011】
【化11】
【0012】〔式中、R6およびR7はそれぞれ炭素数
1〜3のアルキレン基を示し、eおよびfはそれぞれ0
または1、gは1または2を示す。複数個存在する基
は、同一でも異なってもよい。〕 (4)下式〔V〕で表されるリン化合物 0.01〜2重量部 。
1〜3のアルキレン基を示し、eおよびfはそれぞれ0
または1、gは1または2を示す。複数個存在する基
は、同一でも異なってもよい。〕 (4)下式〔V〕で表されるリン化合物 0.01〜2重量部 。
【0013】
【化12】
【0014】また、本発明による樹脂材料は、下記の化
合物(1)〜(4)を含んでなる組成物(ただし、化合
物(1)〜(3)の重量部は、化合物(1)〜(3)の
合計を100重量部とするものであり、化合物(4)の
重量部は、化合物(1)〜(3)の合計を100重量部
とするものである)を、熱および(または)活性エネル
ギー線および(または)ラジカル発生剤を作用させて重
合硬化させてなるものであること、を特徴とするもので
ある。 (1)下式〔I〕で表される含イオウビス(メタ)アクリレート 60〜98重量部、
合物(1)〜(4)を含んでなる組成物(ただし、化合
物(1)〜(3)の重量部は、化合物(1)〜(3)の
合計を100重量部とするものであり、化合物(4)の
重量部は、化合物(1)〜(3)の合計を100重量部
とするものである)を、熱および(または)活性エネル
ギー線および(または)ラジカル発生剤を作用させて重
合硬化させてなるものであること、を特徴とするもので
ある。 (1)下式〔I〕で表される含イオウビス(メタ)アクリレート 60〜98重量部、
【0015】
【化13】
【0016】〔式中、それぞれ、R1は水素原子または
メチル基、R2およびR3はそれぞれ炭素数1〜12の
炭化水素基、Xはフッ素を除くハロゲン原子、を表わ
し、nは0または1〜4の整数を示す。複数個存在する
基は、同一でも異なってもよい。〕 (2)ジエチレン性不飽和単量体 1〜39重量部、 (3)下式〔II〕、〔III 〕および〔IV〕でそれぞれ表される化合物からなる 群から選ばれるメルカプト化合物 1〜39重量部、 〔式中、R4は−CH2−または−CH2CH2−を示
し、R5はエーテル酸素を含んでもよい炭素数2〜15
の炭化水素残基を示し、aは2〜6の整数を示す。複数
個存在する基は、同一でも異なってもよい。〕
メチル基、R2およびR3はそれぞれ炭素数1〜12の
炭化水素基、Xはフッ素を除くハロゲン原子、を表わ
し、nは0または1〜4の整数を示す。複数個存在する
基は、同一でも異なってもよい。〕 (2)ジエチレン性不飽和単量体 1〜39重量部、 (3)下式〔II〕、〔III 〕および〔IV〕でそれぞれ表される化合物からなる 群から選ばれるメルカプト化合物 1〜39重量部、 〔式中、R4は−CH2−または−CH2CH2−を示
し、R5はエーテル酸素を含んでもよい炭素数2〜15
の炭化水素残基を示し、aは2〜6の整数を示す。複数
個存在する基は、同一でも異なってもよい。〕
【0017】
【化14】
【0018】 H2)c−(式中、bおよびcはそれぞれ1〜8の整数
を示し、dは0〜2の整数)を示す。複数個存在する基
は、同一でも異なってもよい。〕
を示し、dは0〜2の整数)を示す。複数個存在する基
は、同一でも異なってもよい。〕
【0019】
【化15】
【0020】〔式中、R6およびR7はそれぞれ炭素数
1〜3のアルキレン基を示し、eおよびfはそれぞれ0
または1、gは1または2を示す。複数個存在する基
は、同一でも異なってもよい。〕 (4)下式〔V〕で表されるリン化合物 0.01〜2重量部 。
1〜3のアルキレン基を示し、eおよびfはそれぞれ0
または1、gは1または2を示す。複数個存在する基
は、同一でも異なってもよい。〕 (4)下式〔V〕で表されるリン化合物 0.01〜2重量部 。
【0021】
【化16】
【0022】<効果>本発明による重合用組成物および
樹脂材料は、屈折率が高いだけでなく、アツベ数も高
く、加熱時の着色がなく、しかも注型重合成形によって
成形物を得る場合にモールド型からの剥離もなくて、前
述の従来技術の問題点が解決されたものである。
樹脂材料は、屈折率が高いだけでなく、アツベ数も高
く、加熱時の着色がなく、しかも注型重合成形によって
成形物を得る場合にモールド型からの剥離もなくて、前
述の従来技術の問題点が解決されたものである。
【0023】〔発明の具体的説明〕本発明による重合用
組成物および樹脂材料は、化合物(1)〜(4)を含ん
でなるものである。ここで、「含んでなる」ということ
は、挙示の成分、すなわち化合物(1)〜(4)の外
に、本発明の趣旨を損なわない限り、少量の補助成分
(詳細後記)を含んでもよいことを意味する。
組成物および樹脂材料は、化合物(1)〜(4)を含ん
でなるものである。ここで、「含んでなる」ということ
は、挙示の成分、すなわち化合物(1)〜(4)の外
に、本発明の趣旨を損なわない限り、少量の補助成分
(詳細後記)を含んでもよいことを意味する。
【0024】<化合物(1):含イオウビス(メタ)ア
クリレート>本発明による重合用組成物および樹脂材料
の基本をなす単量体は、下式〔I〕で示される含イオウ
ビス(メタ)アクリレートである。この明細書で「(メ
タ)アクリレート」とは、アクリレートおよびメタクリ
レートを総称するものである。
クリレート>本発明による重合用組成物および樹脂材料
の基本をなす単量体は、下式〔I〕で示される含イオウ
ビス(メタ)アクリレートである。この明細書で「(メ
タ)アクリレート」とは、アクリレートおよびメタクリ
レートを総称するものである。
【0025】
【化17】
【0026】〔式中、それぞれ、R1は水素原子または
メチル基、R2およびR3はそれぞれ炭素数1〜12の
炭化水素基、Xはフッ素を除くハロゲン原子、を表わ
し、nは0または1〜4の整数を示す。複数個存在する
基は、同一でも異なってもよい。〕 式〔I〕に示される含イオウビス(メタ)アクリレート
化合物の具体例としては、たとえば、p−ビス(β−メ
タクリロイルオキシエチルチオ)キシリレン、p−ビス
(β−アクリロイルオキシエチルチオ)キシリレン、m
−ビス(β−メタクリロイルオキシエチルチオ)キシリ
レン、m−ビス(β−アクリロイルオキシエチルチオ)
キシリレン、p−ビス(β−メタクリロイルオキシエチ
ルチオ)テトラブロムキシリレンなどが挙げられる。こ
れらの化合物は、たとえば、特開昭62−195357
号公報に示されている手法で合成することができる。
メチル基、R2およびR3はそれぞれ炭素数1〜12の
炭化水素基、Xはフッ素を除くハロゲン原子、を表わ
し、nは0または1〜4の整数を示す。複数個存在する
基は、同一でも異なってもよい。〕 式〔I〕に示される含イオウビス(メタ)アクリレート
化合物の具体例としては、たとえば、p−ビス(β−メ
タクリロイルオキシエチルチオ)キシリレン、p−ビス
(β−アクリロイルオキシエチルチオ)キシリレン、m
−ビス(β−メタクリロイルオキシエチルチオ)キシリ
レン、m−ビス(β−アクリロイルオキシエチルチオ)
キシリレン、p−ビス(β−メタクリロイルオキシエチ
ルチオ)テトラブロムキシリレンなどが挙げられる。こ
れらの化合物は、たとえば、特開昭62−195357
号公報に示されている手法で合成することができる。
【0027】<化合物(2):ジエチレン性不飽和単量
体>本発明で用いられるジエチレン性不飽和単量体とし
ては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロ
ピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジ
オールジ(メタ)アクリレート等のアルキレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート類、2,2−ビス〔4−(メ
タ)アクリロイルオキシフェニル〕プロパン、そのハロ
ゲン置換誘導体、2,2−ビス〔4−(2−メタクリロ
イルオキシエトキシ)フェニル〕プロパン、そのハロゲ
ン置換誘導体等のビスフェノールA骨格含有ジ(メタ)
アクリレート類、m−ビス〔(4−ビニルフェニル)メ
チルチオ〕キシリレン、β,β′−ビス〔(4−ビニル
フェニル)メチルチオ〕ジエチルエーテル等のスチレン
系化合物等が挙げられる。
体>本発明で用いられるジエチレン性不飽和単量体とし
ては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロ
ピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジ
オールジ(メタ)アクリレート等のアルキレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート類、2,2−ビス〔4−(メ
タ)アクリロイルオキシフェニル〕プロパン、そのハロ
ゲン置換誘導体、2,2−ビス〔4−(2−メタクリロ
イルオキシエトキシ)フェニル〕プロパン、そのハロゲ
ン置換誘導体等のビスフェノールA骨格含有ジ(メタ)
アクリレート類、m−ビス〔(4−ビニルフェニル)メ
チルチオ〕キシリレン、β,β′−ビス〔(4−ビニル
フェニル)メチルチオ〕ジエチルエーテル等のスチレン
系化合物等が挙げられる。
【0028】好ましいジエチレン性不飽和単量体は、
2,2−ビス〔4−メタクリロキシエトキシ−3,5−
ジブロムフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−アク
リロキシエトキシ−3,5−ジブロムフェニル)プロパ
ン等のハロゲン置換ビスフェノールA骨格含有ジ(メ
タ)アクリレート類である。
2,2−ビス〔4−メタクリロキシエトキシ−3,5−
ジブロムフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−アク
リロキシエトキシ−3,5−ジブロムフェニル)プロパ
ン等のハロゲン置換ビスフェノールA骨格含有ジ(メ
タ)アクリレート類である。
【0029】<化合物(3):メルカプト化合物>化合
物(3)のメルカプト化合物は、下式〔II〕、〔III 〕
および〔IV〕でそれぞれ表わされる化合物からなる群か
ら選ばれるメルカプト化合物である。 〔式中、R4は−CH2−または−CH2CH2−を示
し、R5はエーテル酸素を含んでもよい炭素数2〜15
の炭化水素残基を示し、aは2〜6の整数を示す。複数
個存在する基は、同一でも異なってもよい。〕
物(3)のメルカプト化合物は、下式〔II〕、〔III 〕
および〔IV〕でそれぞれ表わされる化合物からなる群か
ら選ばれるメルカプト化合物である。 〔式中、R4は−CH2−または−CH2CH2−を示
し、R5はエーテル酸素を含んでもよい炭素数2〜15
の炭化水素残基を示し、aは2〜6の整数を示す。複数
個存在する基は、同一でも異なってもよい。〕
【0030】
【化18】
【0031】 H2)c−(式中、bおよびcはそれぞれ1〜8の整数
を示し、dは0〜2の整数)を示す。複数個存在する基
は、同一でも異なってもよい。〕
を示し、dは0〜2の整数)を示す。複数個存在する基
は、同一でも異なってもよい。〕
【0032】
【化19】
【0033】〔式中、R6およびR7はそれぞれ炭素数
1〜3のアルキレン基を示し、eおよびfはそれぞれ0
または1、gは1または2を示す。複数個存在する基
は、同一でも異なってもよい。〕 式〔II〕で示されるメルカプト化合物は、2〜6価のヒ
ドロキシ化合物R−(OH)kのメルカプト酢酸ないし
チオグリコール酸またはメルカプトプロピオン酸エステ
ルである。
1〜3のアルキレン基を示し、eおよびfはそれぞれ0
または1、gは1または2を示す。複数個存在する基
は、同一でも異なってもよい。〕 式〔II〕で示されるメルカプト化合物は、2〜6価のヒ
ドロキシ化合物R−(OH)kのメルカプト酢酸ないし
チオグリコール酸またはメルカプトプロピオン酸エステ
ルである。
【0034】式〔II〕の化合物の具体例としては、たと
えば、ペンタエリスリトールテトラキス(β−メルカプ
トプロピオネート)、ペンタエリスリトールテトラキス
(チオグリコレート)、トリメチロールプロパントリス
(β−メルカプトプロピオネート)、トリメチロールプ
ロパントリス(チオグリコレート)、ジエチレングリコ
ールビス(β−メルカプトプロピオネート)、ジエチレ
ングリコールビス(チオグリコレート)、トリエチレン
グリコールビス(β−メルカプトプロピオネート)、ト
リエチレングリコールビス(チオグリコレート)、ジペ
ンタエリスリトールヘキサキス(β−メルカプトプロピ
オネート)、ジペンタエリスリトールヘキサキス(チオ
グリコレート)などが挙げられる。
えば、ペンタエリスリトールテトラキス(β−メルカプ
トプロピオネート)、ペンタエリスリトールテトラキス
(チオグリコレート)、トリメチロールプロパントリス
(β−メルカプトプロピオネート)、トリメチロールプ
ロパントリス(チオグリコレート)、ジエチレングリコ
ールビス(β−メルカプトプロピオネート)、ジエチレ
ングリコールビス(チオグリコレート)、トリエチレン
グリコールビス(β−メルカプトプロピオネート)、ト
リエチレングリコールビス(チオグリコレート)、ジペ
ンタエリスリトールヘキサキス(β−メルカプトプロピ
オネート)、ジペンタエリスリトールヘキサキス(チオ
グリコレート)などが挙げられる。
【0035】式〔III 〕の化合物の具体例としては、た
とえば、トリス〔2−(β−メルカプトプロピオニルオ
キシ)エチル〕トリイソシアヌレート、トリス(2−チ
オグリコリルオキシエチル)イソシアヌレート、トリス
〔2−(β−メルカプトプロピオニルオキシエトキシ)
エチル〕トリイソシアヌレート、トリス(2−チオグリ
コリルオキシエトキシエチル)トリイソシアヌレート、
トリス〔3−(β−メルカプトプロピオニルオキシ)プ
ロピル〕トリイソシアヌレート、トリス(3−チオグリ
コリルオキシプロピル)トリイソシアヌレートなどが挙
げられる。
とえば、トリス〔2−(β−メルカプトプロピオニルオ
キシ)エチル〕トリイソシアヌレート、トリス(2−チ
オグリコリルオキシエチル)イソシアヌレート、トリス
〔2−(β−メルカプトプロピオニルオキシエトキシ)
エチル〕トリイソシアヌレート、トリス(2−チオグリ
コリルオキシエトキシエチル)トリイソシアヌレート、
トリス〔3−(β−メルカプトプロピオニルオキシ)プ
ロピル〕トリイソシアヌレート、トリス(3−チオグリ
コリルオキシプロピル)トリイソシアヌレートなどが挙
げられる。
【0036】式〔IV〕の化合物の具体例としては、たと
えばベンゼンジメルカプタン、キシリレンジメルカプタ
ン、4,4′−ジメルカプトジフェニルスルフィドなど
が挙げられる。化合物(3)のメルカプト化合物は、各
群内および(または)各群間で併用することができる。
一方、化合物(4)は、主として加熱着色防止のための
添加剤であって、具体的には、下式〔V〕で表わされる
リン化合物である。
えばベンゼンジメルカプタン、キシリレンジメルカプタ
ン、4,4′−ジメルカプトジフェニルスルフィドなど
が挙げられる。化合物(3)のメルカプト化合物は、各
群内および(または)各群間で併用することができる。
一方、化合物(4)は、主として加熱着色防止のための
添加剤であって、具体的には、下式〔V〕で表わされる
リン化合物である。
【0037】
【化20】
【0038】このような化合物の具体例としては、例え
ば9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファ
フェナンスレン−10−オキシドがある。
ば9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファ
フェナンスレン−10−オキシドがある。
【0039】<重合用組成物>これら化合物(1)〜
(3)の組成割合は、下記の通りである。ここで、化合
物(1)〜(4)の重量部は、化合物(1)〜(3)の
合計を100重量部として示したものである。) 化合物(1) 60〜98重量部、好ましくは60
〜80重量部 化合物(2) 1〜39重量部、好ましくは20
〜30重量部 化合物(3) 1〜39重量部、好ましくは10
〜20重量部 化合物(4) 0.01〜2重量部、好ましくは0.
01〜1.5重量部 一般に化合物(1)が少なすぎると、硬化物の硬度や耐
熱性が低下し、(3)が多すぎるとやはり、硬化物の硬
度、耐熱性が低下する。一方、化合物(4)が少なすぎ
ると、当初の目的である加熱着色の防止等の効果がなく
なり、多すぎると溶解性に問題が生じ、また硬化物の白
濁等が発生する。
(3)の組成割合は、下記の通りである。ここで、化合
物(1)〜(4)の重量部は、化合物(1)〜(3)の
合計を100重量部として示したものである。) 化合物(1) 60〜98重量部、好ましくは60
〜80重量部 化合物(2) 1〜39重量部、好ましくは20
〜30重量部 化合物(3) 1〜39重量部、好ましくは10
〜20重量部 化合物(4) 0.01〜2重量部、好ましくは0.
01〜1.5重量部 一般に化合物(1)が少なすぎると、硬化物の硬度や耐
熱性が低下し、(3)が多すぎるとやはり、硬化物の硬
度、耐熱性が低下する。一方、化合物(4)が少なすぎ
ると、当初の目的である加熱着色の防止等の効果がなく
なり、多すぎると溶解性に問題が生じ、また硬化物の白
濁等が発生する。
【0040】このような本発明の重合用組成物には、透
明性に優れた光学部品ないし光学素子の製造に適した樹
脂材料を与えるという特徴を損わない限り、化合物
(1)と共重合可能なエチレン性不飽和単量体を化合物
(1)100重量部に対して10重量部程度まで含ませ
ることができる。そのような単量体としては、メタクリ
ル酸低級アルキル、スチレン、前記公知技術に属するジ
(メタ)アクリレート、その他がある。
明性に優れた光学部品ないし光学素子の製造に適した樹
脂材料を与えるという特徴を損わない限り、化合物
(1)と共重合可能なエチレン性不飽和単量体を化合物
(1)100重量部に対して10重量部程度まで含ませ
ることができる。そのような単量体としては、メタクリ
ル酸低級アルキル、スチレン、前記公知技術に属するジ
(メタ)アクリレート、その他がある。
【0041】<樹脂材料>本発明の樹脂材料を得るため
に上記の組成物を重合硬化させるには、熱による重合、
活性エネルギー線による重合、ラジカル重合開始剤によ
る方法、ならびにこれらの2または3を併用する方法を
採用することができる。この場合には、それぞれ各種の
重合開始剤、例えば熱重合開始剤(詳細後記)、活性エ
ネルギー線が例えば紫外線のときには紫外線重合開始剤
(詳細後記)を使用するのが普通であり、好ましい。ま
た、これらの他にラジカル発生剤を併用することがで
き、このラジカル発生剤は、上記の重合開始剤と重複す
ることがあり得て、また単なる該剤の使用の外に、たと
えばそれが所謂レドックス系をなす場合を包含するもの
である。
に上記の組成物を重合硬化させるには、熱による重合、
活性エネルギー線による重合、ラジカル重合開始剤によ
る方法、ならびにこれらの2または3を併用する方法を
採用することができる。この場合には、それぞれ各種の
重合開始剤、例えば熱重合開始剤(詳細後記)、活性エ
ネルギー線が例えば紫外線のときには紫外線重合開始剤
(詳細後記)を使用するのが普通であり、好ましい。ま
た、これらの他にラジカル発生剤を併用することがで
き、このラジカル発生剤は、上記の重合開始剤と重複す
ることがあり得て、また単なる該剤の使用の外に、たと
えばそれが所謂レドックス系をなす場合を包含するもの
である。
【0042】重合硬化工程は、組成物に上記のような励
起作用を印加することによって実施することができる。
具体的には、たとえば遊離ラジカルを発生する開始剤を
添加する公知のラジカル重合により行なわせることがで
きるが、その生産性を向上させるために、紫外線硬化ま
たは紫外線硬化と加熱重合とを併用するのが望ましい。
たとえば、組成物に光重合開始剤および熱重合開始剤を
添加したものをモールド型内に注入し、紫外線照射によ
り脱型するに充分な程度まで硬化させ、次いで脱型後、
オーブンでさらに加熱重合させる。
起作用を印加することによって実施することができる。
具体的には、たとえば遊離ラジカルを発生する開始剤を
添加する公知のラジカル重合により行なわせることがで
きるが、その生産性を向上させるために、紫外線硬化ま
たは紫外線硬化と加熱重合とを併用するのが望ましい。
たとえば、組成物に光重合開始剤および熱重合開始剤を
添加したものをモールド型内に注入し、紫外線照射によ
り脱型するに充分な程度まで硬化させ、次いで脱型後、
オーブンでさらに加熱重合させる。
【0043】その際に用いる光重合開始剤としては、た
とえば、ベンゾフェノン、ベンゾインメチルエーテル、
ベンゾインイソプロピルエーテル、ジエチルチオキサン
ソン、ジエトキシアセトフェノン、1−ヒドロキシシク
ロヘキシルフェニルケトン、2,4,6−トリメチルベ
ンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイドなどがあげ
られる。
とえば、ベンゾフェノン、ベンゾインメチルエーテル、
ベンゾインイソプロピルエーテル、ジエチルチオキサン
ソン、ジエトキシアセトフェノン、1−ヒドロキシシク
ロヘキシルフェニルケトン、2,4,6−トリメチルベ
ンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイドなどがあげ
られる。
【0044】また、その熱重合開始剤としては、ベンゾ
イルパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシカーボ
ネート、ラウロイルパーオキサイド、t−ブチルパーオ
キシ(2−エチルヘキサノエート)、アゾイソブチロニ
トリルなどがあげられる。光重合開始剤及び熱重合開始
剤の使用量は、組成物の総重量に対して0.01〜5%
程度、好ましくは0.03〜2%、の範囲である。その
使用量が少なすぎると硬化が不充分となるし、多すぎる
と硬化樹脂が黄変しやすいし、かつ重合制御が困難とな
る。本発明においては、補助剤として、ラジカル重合促
進剤、重合調節剤、紫外線吸収剤、離型剤、酸化防止
剤、防壜剤、その他の添加剤を配合することができる。
イルパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシカーボ
ネート、ラウロイルパーオキサイド、t−ブチルパーオ
キシ(2−エチルヘキサノエート)、アゾイソブチロニ
トリルなどがあげられる。光重合開始剤及び熱重合開始
剤の使用量は、組成物の総重量に対して0.01〜5%
程度、好ましくは0.03〜2%、の範囲である。その
使用量が少なすぎると硬化が不充分となるし、多すぎる
と硬化樹脂が黄変しやすいし、かつ重合制御が困難とな
る。本発明においては、補助剤として、ラジカル重合促
進剤、重合調節剤、紫外線吸収剤、離型剤、酸化防止
剤、防壜剤、その他の添加剤を配合することができる。
【0045】本発明により得られる樹脂材料は上記のよ
うなものである。この樹脂材料は屈折率が大きくて、そ
の値は、1.58〜1.62程度であることがふつうで
ある。この樹脂材料のアッベ数は、34〜38程度であ
り、また、面精度が高い(後記実施例参照)。さらにま
た、この樹脂材料は、透明性が良好である(後記実施例
参照)。
うなものである。この樹脂材料は屈折率が大きくて、そ
の値は、1.58〜1.62程度であることがふつうで
ある。この樹脂材料のアッベ数は、34〜38程度であ
り、また、面精度が高い(後記実施例参照)。さらにま
た、この樹脂材料は、透明性が良好である(後記実施例
参照)。
【0046】このような樹脂材料は、その透明性、面精
度ならびに屈折率が高いことを利用して、例えば光学材
料ないし種々の光学素子の形で利用することができる。
代表的な光学素子としては、レンズ(フレネルレンズ、
棒レンズ、その他の形状のものを包含するものとす
る)、プリズム、光ファイバー、ミラー、その他があ
る。
度ならびに屈折率が高いことを利用して、例えば光学材
料ないし種々の光学素子の形で利用することができる。
代表的な光学素子としては、レンズ(フレネルレンズ、
棒レンズ、その他の形状のものを包含するものとす
る)、プリズム、光ファイバー、ミラー、その他があ
る。
【0047】このような光学素子は、単に本発明樹脂材
料の成型物である外に、その表面にハードコート、反射
防止コートなどの表面処理を行なったものであってもよ
い。なお、本発明による樹脂材料は面精度が良好である
という特徴を生かして、成型物そのものが光学素子であ
るようにするのが有利であるが、塊状物をいったん作っ
て、それを加工して光学素子を製作することができるこ
とはいうまでもない。
料の成型物である外に、その表面にハードコート、反射
防止コートなどの表面処理を行なったものであってもよ
い。なお、本発明による樹脂材料は面精度が良好である
という特徴を生かして、成型物そのものが光学素子であ
るようにするのが有利であるが、塊状物をいったん作っ
て、それを加工して光学素子を製作することができるこ
とはいうまでもない。
【0048】
【実施例】以下の実施例および比較例は、本発明をさら
に詳述するためのものである。これらの例における
「部」は、重量部を意味する。また、これらの例におけ
る樹脂の諸物性は、下記の試験法により測定したもので
ある。 外観 目視による。 色相 重合硬化後の黄色度および130℃/3時間の加熱試験
後の変化度をカラーコンピューター(スガ試験機(株)
製)で測定し、b*および△b*で示した。 面精度 10個の硬化物を作製する際、目視により重合成形時に
硬化物がガラス型より剥離したものがある樹脂を×、1
枚も剥離しなかった樹脂を○とした。 硬度 鉛筆硬度による。
に詳述するためのものである。これらの例における
「部」は、重量部を意味する。また、これらの例におけ
る樹脂の諸物性は、下記の試験法により測定したもので
ある。 外観 目視による。 色相 重合硬化後の黄色度および130℃/3時間の加熱試験
後の変化度をカラーコンピューター(スガ試験機(株)
製)で測定し、b*および△b*で示した。 面精度 10個の硬化物を作製する際、目視により重合成形時に
硬化物がガラス型より剥離したものがある樹脂を×、1
枚も剥離しなかった樹脂を○とした。 硬度 鉛筆硬度による。
【0049】実施例1 p−ビス(β−メタクリロイルオキシエチルチオ)キシ
リレン65部、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキ
シエトキシ−3,5−ジブロムフェニル)プロパン24
部、ペンタエリスリトールテトラキス(β−メルカプト
プロピオネート)11部、9,10−ジヒドロ−9−オ
キサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキシ
ド(三光化学(株)製・商品名HCA)0.05部、
2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフ
ィンオキシド0.1部、およびt−ブチルパーオキシ−
2−エチルヘキサノエート(日本油脂社商品名「パーブ
チルO」)0.2部を混合した。得られた組成物を脱泡
したのち、ガラス板とシリコーンゴムとで構成された直
径40mm、厚さ15mmのモールド内に注入した。次に、
110℃の雰囲気中、出力80W/cmの高圧水銀灯を用
いて、高さ40cmからガラスの両面より3分間照射し
た。得られた硬化物を脱型後、色相などの測定をし、そ
の後130℃のオーブン内で3時間、加熱試験を行なっ
た。その結果は、表1に示す通りであった。
リレン65部、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキ
シエトキシ−3,5−ジブロムフェニル)プロパン24
部、ペンタエリスリトールテトラキス(β−メルカプト
プロピオネート)11部、9,10−ジヒドロ−9−オ
キサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキシ
ド(三光化学(株)製・商品名HCA)0.05部、
2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフ
ィンオキシド0.1部、およびt−ブチルパーオキシ−
2−エチルヘキサノエート(日本油脂社商品名「パーブ
チルO」)0.2部を混合した。得られた組成物を脱泡
したのち、ガラス板とシリコーンゴムとで構成された直
径40mm、厚さ15mmのモールド内に注入した。次に、
110℃の雰囲気中、出力80W/cmの高圧水銀灯を用
いて、高さ40cmからガラスの両面より3分間照射し
た。得られた硬化物を脱型後、色相などの測定をし、そ
の後130℃のオーブン内で3時間、加熱試験を行なっ
た。その結果は、表1に示す通りであった。
【0050】実施例2および3 原料組成を表1に示すように変更し、そのほかは実施例
1と同様に操作して硬化物を得た。得られた硬化物を実
施例1と同様に試験、測定を行なった。その結果は、表
1に示す通りであった。
1と同様に操作して硬化物を得た。得られた硬化物を実
施例1と同様に試験、測定を行なった。その結果は、表
1に示す通りであった。
【0051】比較例1 実施例1において9,10−ジヒドロ−9−オキサ−1
0−フォスファフェナンスレン−10−オキシド(三光
化学(株)製・商品名HCA)0.05部を加えないこ
と以外は実施例1と同様に操作し、硬化物を得た。得ら
れた硬化物を実施例1と同様に試験、測定を行なった。
その結果は、表1に示す通りであった。
0−フォスファフェナンスレン−10−オキシド(三光
化学(株)製・商品名HCA)0.05部を加えないこ
と以外は実施例1と同様に操作し、硬化物を得た。得ら
れた硬化物を実施例1と同様に試験、測定を行なった。
その結果は、表1に示す通りであった。
【0052】
【表1】
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、耐熱性、透明性、屈折
率、アツベ数に優れ、かつ面精度が良好な樹脂材料が得
られることは、「発明の概要」の項において前記したと
ころである。
率、アツベ数に優れ、かつ面精度が良好な樹脂材料が得
られることは、「発明の概要」の項において前記したと
ころである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 33/14 LHV
Claims (2)
- 【請求項1】下記の化合物(1)〜(4)を含んでなる
ことを特徴とする、重合用組成物(ただし、化合物
(1)〜(3)の重量部は、化合物(1)〜(3)の合
計を100重量部とするものであり、化合物(4)の重
量部は、化合物(1)〜(3)の合計を100重量部と
するものである)。 (1)下式〔I〕で表わされる含イオウビス(メタ)アクリレート 60〜98重量部、 【化1】 〔式中、それぞれ、R1は水素原子またはメチル基、R
2およびR3はそれぞれ炭素数1〜12の炭化水素基、
Xはフッ素を除くハロゲン原子、を表わし、nは0また
は1〜4の整数を示す。複数個存在する基は、同一でも
異なってもよい。〕 (2)ジエチレン性不飽和単量体 1〜39重量部、 (3)下式〔II〕、〔III 〕および〔IV〕でそれぞれ表される化合物からなる 群から選ばれるメルカプト化合物 1〜39重量部、 〔式中、R4は−CH2−または−CH2CH2−を示
し、R5はエーテル酸素を含んでもよい炭素数2〜15
の炭化水素残基を示し、aは2〜6の整数を示す。複数
個存在する基は、同一でも異なってもよい。〕 【化2】 O ‖〔式中、XはHS−(CH2−)b−C−O−(C
H2CH2O−)d−(CH2)c−(式中、bおよび
cはそれぞれ1〜8の整数を示し、dは0〜2の整数)
を示す。複数個存在する基は、同一でも異なってもよ
い。〕 【化3】 〔式中、R6およびR7はそれぞれ炭素数1〜3のアル
キレン基を示し、eおよびfはそれぞれ0または1、g
は1または2を示す。複数個存在する基は、同一でも異
なってもよい。〕 (4)下式〔V〕で表されるリン化合物 0.01〜2重量部 。 【化4】 - 【請求項2】下記の化合物(1)〜(4)を含んでなる
組成物(ただし、化合物(1)〜(3)の重量部は、化
合物(1)〜(3)の合計を100重量部とするもので
あり、化合物(4)の重量部は、化合物(1)〜(3)
の合計を100重量部とするものである)を、熱および
(または)活性エネルギー線および(または)ラジカル
発生剤を作用させて重合硬化させてなるものであること
を特徴とする、樹脂材料。 (1)下式〔I〕で表される含イオウビス(メタ)アクリレート、 60〜98重量部、 【化5】 〔式中、それぞれ、R1は水素原子またはメチル基、R
2およびR3はそれぞれ炭素数1〜12の炭化水素基、
Xはフッ素を除くハロゲン原子、を表わし、nは0また
は1〜4の整数を示す。複数個存在する基は、同一でも
異なってもよい。〕 (2)ジエチレン性不飽和単量体 1〜39重量部、 (3)下式〔II〕、〔III 〕および〔IV〕でそれぞれ表される化合物からなる 群から選ばれるメルカプト化合物 1〜39重量部、 〔式中、R4は−CH2−または−CH2CH2−を示
し、R5はエーテル酸素を含んでもよい炭素数2〜15
の炭化水素残基を示し、aは2〜6の整数を示す。複数
個存在する基は、同一でも異なってもよい。〕 【化6】 H2)c−(式中、bおよびcはそれぞれ1〜8の整数
を示し、dは0〜2の整数)を示す。複数個存在する基
は、同一でも異なってもよい。〕 【化7】 〔式中、R6およびR7はそれぞれ炭素数1〜3のアル
キレン基を示し、eおよびfはそれぞれ0または1、g
は1または2を示す。複数個存在する基は、同一でも異
なってもよい。〕 (4)下式〔V〕で表されるリン化合物 0.01〜2重量部 。 【化8】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5185905A JPH0741520A (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | 重合用組成物および樹脂材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5185905A JPH0741520A (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | 重合用組成物および樹脂材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0741520A true JPH0741520A (ja) | 1995-02-10 |
Family
ID=16178940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5185905A Pending JPH0741520A (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | 重合用組成物および樹脂材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0741520A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09152510A (ja) * | 1995-09-25 | 1997-06-10 | Mitsubishi Chem Corp | 低複屈折光学部材及びその製造方法 |
JPH10144469A (ja) * | 1996-09-12 | 1998-05-29 | Mitsubishi Chem Corp | 有機電界発光素子及びその製造方法 |
JPH11223702A (ja) * | 1998-02-06 | 1999-08-17 | Mitsubishi Chemical Corp | 低複屈折光学部材、その成形用樹脂組成物及び光学部材の製造方法 |
JPH11223703A (ja) * | 1998-02-06 | 1999-08-17 | Mitsubishi Chemical Corp | 低複屈折光学部材、その成形用樹脂組成物及び光学部材の製造方法 |
JP2008218421A (ja) * | 1996-09-12 | 2008-09-18 | Mitsubishi Chemicals Corp | 有機電界発光素子及びその製造方法 |
-
1993
- 1993-07-28 JP JP5185905A patent/JPH0741520A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09152510A (ja) * | 1995-09-25 | 1997-06-10 | Mitsubishi Chem Corp | 低複屈折光学部材及びその製造方法 |
JPH10144469A (ja) * | 1996-09-12 | 1998-05-29 | Mitsubishi Chem Corp | 有機電界発光素子及びその製造方法 |
JP2008218421A (ja) * | 1996-09-12 | 2008-09-18 | Mitsubishi Chemicals Corp | 有機電界発光素子及びその製造方法 |
JPH11223702A (ja) * | 1998-02-06 | 1999-08-17 | Mitsubishi Chemical Corp | 低複屈折光学部材、その成形用樹脂組成物及び光学部材の製造方法 |
JPH11223703A (ja) * | 1998-02-06 | 1999-08-17 | Mitsubishi Chemical Corp | 低複屈折光学部材、その成形用樹脂組成物及び光学部材の製造方法 |
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