JP2546571Y2 - 筆記板 - Google Patents

筆記板

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JP2546571Y2
JP2546571Y2 JP1990400328U JP40032890U JP2546571Y2 JP 2546571 Y2 JP2546571 Y2 JP 2546571Y2 JP 1990400328 U JP1990400328 U JP 1990400328U JP 40032890 U JP40032890 U JP 40032890U JP 2546571 Y2 JP2546571 Y2 JP 2546571Y2
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洋 岡所
光也 南垣内
明美 堺田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばフェルトペンな
どで筆記可能であり、一般にホワイトボードと呼ばれる
筆記板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、日程表や、料金表、教育器具や伝
言板などには黒板が広く使用されてきたが、近年ではチ
ョークの替わりに水性や油性のフェルトペンで書き、チ
ョークと同様に拭き取って消すことが出来るいわゆるホ
ワイトボードと呼ばれる筆記板が普及している。
【0003】図1に筆記板の断面図を示す。この筆記板
は透明または不透明なプラスチックシート2を基材と
し、その片面に筆記層3を設けたものである。筆記層3
は、例えば含フッ素系樹脂のような筆記性および消去性
を有する樹脂層を、基材2上にコーティング等の手段に
よって設けたものである。また、筆記層3の表面に用途
に応じた罫線や文字等の画像4を印刷した筆記板も使用
されている。筆記板は各種のペンで筆記可能なこと(筆
記性)と、描いた文字等を完全に拭き取って消去可能な
こと(消去性)が求められる。
【0004】しかし、従来の筆記板には消去性を重視し
たものが多い。消去性の高い筆記層3は、水性ペンによ
る正常な筆記が可能であるが、油性ペンで筆記するとイ
ンクがはじかれたり線細りするため、筆記具のインク種
が限られてしまう。筆記性を向上して油性ペンの筆記を
可能にすると、消去性が低下して文字等が拭き取れなく
なるため、筆記性と消去性の二つの特性を満たすことは
難しい。
【0005】また、筆記板の表面に罫線や文字等の画像
4を印刷する場合、これらの筆記層3は印刷インクの密
着が悪く、一般のスクリーン印刷が難しい。インクはエ
ポキシ系の二液型インクやイソシアネート系の二液型ス
クリーンインク等の特殊なものに限られてしまう。印刷
された罫線や文字4は手書きの文字を拭きっ取っても消
えないが、筆記層3に対する密着性が低いため、罫線や
文字4に重ねて貼り着けたセロハンテープを剥すと、罫
線や文字4もテープと一緒に剥れることがある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案は前記の課題を
解決するためなされたもので、筆記性および消去性が高
く、且つ、筆記層の表面にスクリーン印刷が可能な筆記
板を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに本考案者らは鋭意研究を重ねた結果、筆記面とキシ
レンとの表面接触角を6〜12°にすると、筆記性、消
去性およびスクリーン印刷適性が満たされるということ
と、筆記面とキシレンとの表面接触角は、活性化エネル
ギ線の照射量を変更して筆記層の架橋度を調整すること
により制御可能であるということを見出し、本考案を完
成するに至った。
【0008】即ち本考案の筆記板は、実施例に対応する
図1に示すように、基材2の表面に活性化エネルギ線硬
化性樹脂組成物からなる筆記層3が設けられている。筆
記層3の筆記面3aとキシレンとの表面接触角は6〜1
2°に設定されている。
【0009】筆記面3aの表面電気抵抗値は、108
1012Ω/□の範囲にあることが望ましい。
【0010】基材2としては、例えばポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリ
オレフィン、ポリカーボネート、トリアセテート、塩化
ビニル、メチルメタクリレートをはじめとする各種のア
クリルまたはセロファンを材質とする透明または不透明
なフィルムおよびシートが使用出来る。表面が平滑な板
材でも良い。中でもポリエチレンテレフタレートや塩化
ビニル、ポリプロピレンまたはトリアセテートが好まし
い。
【0011】筆記層3は、表面がフェルトペン等による
筆記に供される樹脂層であり、紫外線やβ線、γ線、電
子線の照射により硬化する活性化エネルギ線硬化性樹脂
組成物の硬化被膜である。活性化エネルギ線硬化性樹脂
組成物としては、例えばオルガノポリシロキサン、ポリ
エステルアクリレート、アクリルアクリレート、エポキ
シアクリレート、ウレタンアクリレート系の樹脂を主剤
として使用する。中でも、次式のイソシアヌール酸エチ
レンオキサイド変性トリアクリレートが好適である。
【0012】
【化1】
【0013】活性化エネルギ線硬化性樹脂組成物には、
必要に応じて例えば帯電防止剤、反応開始剤、着色剤お
よびマット剤のような、筆記層3aの材料として用いら
れる添加剤を加えても良い。
【0014】なお、筆記層3の筆記面3aとキシレンと
の表面接触角は6〜12°であることが好ましい。表面
接触角が6°未満になると消去性が低下し、ホワイトボ
ード用ペンで描かれた文字等が消えにくくなる。表面接
触角が12°を越えると筆記性が低下し、油性ペンで描
いた文字等がはじかれてしまう。
【0015】また、筆記板3の表面電気抵抗値は、10
8〜1012Ω/□の範囲にあることが望ましい。表面電
気抵抗値が1012Ω/□を越えると筆記板3が帯電し易
く、消去の際に筆記インクの消しかすが筆記面3aに残
留してしまう。帯電防止には、例えばアニオン型界面活
性剤、カチオン型界面活性剤、オルガノシロキサン、コ
ロイダルシリカ、アニオン型導電性ポリマ、カチオン型
導電性ポリマ、金属酸化物、金属微粒子、カーボンのよ
うな導電材料を組成物に添加しても良い。
【0016】
【作用】本考案の筆記板は、活性化エネルギ線の照射量
を変更して筆記層3の架橋度を調整し、筆記面3aとキ
シレンとの表面接触角を6〜12°にしている。筆記面
3aにおいて水性インクや油性インクが好適に濡れるた
め、筆記性および消去性が確保される。また、一般のス
クリーン印刷インク4も密着する。
【0017】
【実施例】以下、本考案の筆記版の実施例を説明する。
図1は筆記板の断面図である。この筆記板は基材2であ
るポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に筆記層
3として活性化エネルギ線硬化性樹脂組成物の硬化被膜
を設けたものである。
【0018】 ・筆記板の作成 易接着加工が施された厚さ100μmのポリエチレンテ
レフタレートフィルム2(帝人(株)製、テトロン、HP
7)の易接着加工面に、下記組成 イソシアヌール酸エチレンオキサイド変性トリアクリレート 6 重量部 1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 0.06重量
部 ドデシルリン酸ナトリウム 0.06重量
部 酢酸エチル 6 重量
部 トルエン 6 重量
部 からなる活性化エネルギ線硬化性樹脂組成物をワイア
バーコータを用いて塗布する。120℃で1分間乾燥
し、厚さ5μmの塗布層を形成する。これをコンベアタ
イプの紫外線照射装置(日本電池(株)製、高圧水銀ラ
ンプ120W/cm、照射距離8cm)に通して紫外線を照射
し、塗布層を硬化させて筆記層3を形成する。筆記層3
の架橋度は、紫外線照射装置内の送り速度を変えること
により任意に設定できる。その際、光強度計(東京光学
機械(株)製、UVR-365)を一緒に通過させ、筆記層3
に照射された紫外線強度を測定しておく。表1に送り速
度および紫外線強度を示す。
【0019】 ・筆記層の評価 接触角の測定 ゴニオメーター式の接触角測定器(エルマ化学(株)
製、G-I)を用い、筆記面3aとキシレンとの接触角を
求めた。
【0020】 筆記性試験 筆記面3aに市販の油性ペンを用いて線を引き、その筆
記状態を目視で観察する。文字等が筆記面に一定幅で描
かれたものを○(優)、筆記面に描かれたインクがはじ
かれたり、線細りしたものを×(不可)とした。
【0021】 消去性試験 筆記面に市販のホワイトボード用ペンにて筆記し、常温
に一週間放置した後、イレーサーを用いて消去する。完
全に消去したものを○(優)、完全に消去しなかったも
のを×(不可)とした。
【0022】 スクリーン印刷適性試験 イソシアネート硬化型スクリーンインク(セイコーアド
バンス社製、SG-740)を用いてスクリーン印刷を行な
う。得られた印刷画像4の表面にセロハンテープを一旦
密着させた後に剥し、画像剥れのないものを○(優)、
多少の剥れのあるものを△(可)、画像が簡単に剥れる
ものを×(不可)とした。
【0023】 表面電気抵抗値 参考のため、筆記面3aの電気抵抗値を、超絶縁計(東
亜電波(株)製、SE-10)を用いて測定した。
【0024】表1に結果を示す。
【0026】
【考案の効果】以上、詳細に説明したように本考案の筆
記板は、水性インクおよび油性インクに対する適当な濡
れ特性を有しており、筆記性が優れ、消去性が高い。帯
電防止されているために消去カスの静電気による付着も
ない。また、一般のスクリーン印刷が可能なため、美し
い画像を印刷することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用する筆記板を示す断面図である。
【符号の説明】
2は基材、3は筆記層、3aは筆記面、4はスクリーン
印刷されたインクである。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の表面にイソシアヌール酸エチレン
    オキサイド変性トリアクリレートを含む活性化エネルギ
    線硬化性樹脂組成物からなる筆記層が設けられ、前記筆
    記層の筆記面とキシレンとの表面接触角が6〜12°で
    あることを特徴とする筆記板。
  2. 【請求項2】 前記筆記層の表面電気抵抗値が108
    1012Ω/□であることを特徴とする請求項1に記載の
    筆記板。
JP1990400328U 1990-12-11 1990-12-11 筆記板 Expired - Fee Related JP2546571Y2 (ja)

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JPS6216566A (ja) * 1985-07-15 1987-01-24 Sharp Corp 固体撮像装置

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