JPS62116196A

JPS62116196A - 軟質筆記板

Info

Publication number: JPS62116196A
Application number: JP25735485A
Authority: JP
Inventors: 藤井　貞雄; 健中村; 上南　武司; 信之本山
Original assignee: Dynic Corp
Current assignee: Dynic Corp
Priority date: 1985-11-15
Filing date: 1985-11-15
Publication date: 1987-05-27

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は軟質筆記板、さらに詳しくは、いわゆるマーキ
ングペン等により鮮明に筆記でき、かつ、布、フェルト
等の乾式の消去材で容易にふき取り消去ができる、可撓
性を有ずろ筆記板に関する。

従来の技術および問題点近年、いわゆる白板あるいはホワイトボードと称される
、マーキングペン等で書き、ふき取りにより消去できる
筆記板が開発されており、電子複写装置と組合わせて、
記載した文字、図形等を直しに複写できろような製品に
も用いられている。

一般に、これらの筆記板には、（１）種々のマーキング
ペンで、はじくことなく、鮮明に筆記できる良好な筆記
性、（２）フェルト、布、紙等の乾式の消去材でのふき
取りにより、簡単に消去でき、筆記後長時間経過しても
容易に消去できろ良好な消去性、（３）折り曲げてられ
れない、良好な耐タラソギング性および（４）表面が硬
質で１１がつきにくいことの諸性能を満たずことが要求
されている。

しかしながら、これらの性能を全て充分に６：ａたす筆
記板はこれまで見当たらない。例えば、基＋４表面をセ
ラミック加工した、いわゆるホーロー材の筆記板が知ら
れているが、これは筆記性、消去性にすぐれているらの
の、可撓性がなく、われやすく、重く、また、罫線等の
印刷ができず、製造に手間どり、高価である等の欠点を
有している。

また、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン
等の熱可塑性樹脂シート、メラミン系樹脂や不飽和ポリ
エステル樹脂等の熱硬化性樹脂シートのような各種の合
成樹脂シートの筆記板が知られているが、これらは筆記
後、特に時間が経過した場合に消えにくく、消去性が悪
い欠点がある。

さらに、可撓性基材、例えば、ポリエチレンテレフタレ
ートのシート基材にテトラフルオロエチレンーエヂレン
共重合体のようなフッ素樹脂系フィルムを貼合わせたシ
ートの筆記板も知られているが、これはすぐれた消去性
を有するものの、マーキングベンの種類によっては、は
じいたり、鮮明な筆跡が得られない欠点や、フィルムの
表面が軟らかく、傷つきやすいという欠点がある。最近
、これらの消去性の悪さや、傷つきやすさ等を改良する
ため、基材上に、電子線照射により硬化する組成物の塗
膜を設けた筆記板が提案されている（特公昭５８−１９
４７８号）。この塗膜は架橋密度が高く、硬質で、それ
故、すぐれた消去性を発揮し、傷つきにくいという利点
を有している。しかし、可撓性の製品にする場合には、
塗膜を軟質にする必要かあり、消去性の改善か望めない
。

このような事情にかんがみ、本発明者らは、前記の諸性
質を全て満足ずろ可ｂｌ性の軟質筆記板を得るべく、種
々、検討を重ねた。その結果、特定の組成を有する、活
性エネルギー線により硬化する組成物と可撓性基材を組
合わＵ・ることにより、その目的が達成できることを知
り、本発明を完成するにいたった。

問題点を解決するための手段本発明は、可撓性基材およびその表面に設けられた活性
エネルギー線による樹脂組成物の硬化皮膜層からなるシ
ートであって、該樹脂組成物が、不飽和結合を有するシ
クロアセタール化合物と、所望により、さらに、活性水
素含有化合物を含有し、該硬化皮膜の厚さが、０．００
１〜０．０５＋ｎｍであることを特徴とする軟質筆記板
を提供するものである。本発明の筆記板は良好な筆記性
、消去性、耐クラブキング性を有し、かつ、表面が傷つ
きにくい、きわめてすぐれた性能を発揮する。

本発明の軟質筆記板の可撓性基材は紙、布、合成樹脂シ
ート（例えば、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリ
アミド、ポリエステル等のフィルムやシート）等の柔軟
なしのでよく、紙、布は表面の硬化皮膜層を形成する樹
脂組成物の浸透を防ぐために、別途、常法により下処理
を行って乙よい。また、所望により、基材に予め、常法
に従って罫線、文字、符号、図形等のパターンを印刷し
ておいてらよい。

本発明で用いる樹脂組成物は、不飽和結合を有セろシク
ロアセタール化合物または、これと、活性水水含ｒ丁化
合物を主成分とする活性エネルギー線により硬化ずろ組
成物である。

該シクロアセタール化合物としては、アクロレインのよ
うな不飽和化合物と、３１＋ＩＩｉ以上のアルコール、
好ましくは、ペンタエリスリット、ソルビット等の４価
以上の多価アルコールを縮合して得られろ多官能タイプ
の化合物、例えば、式：で示されるジアリリデンペンタ
エリスリットや、トリアリリデンソルビットが挙げられ
ろ。該シクロアセタール化合物は、筆記性、消去性の向
上と同時に、表面の耐擦傷性を向上さυ゛るために、組
成物中に、少なくと６．１５重ｈ１％存在さＵ・ろこと
か必要であり、本発明においては、該シフ〔Ｊアセター
ル化合物のみで該組成物を構成させて乙よい。

活性水素含有化合物は、本発明においては、必ずしも用
いる必要はないが、各性能の向上のためには、該シクロ
アセタール化合物と併１１１ずろことが好ましい。この
ような化合物としては、ヒドロキシル基、メルカプト基
などの活性水素官能基を２個以上含む化合物、または、
それらの活性水素官能基１と不飽和結合を含む化合物が
挙げられ、ヒドロキシル基を含む化合物には、エヂレン
グリコール、ブ【１ピレングリコール、１．３−ブタン
ジオール、１．４−ブタンジオール、３．３．５−トリ
メデルベンタンジオール、１，２．６−ヘキサントリオ
ール、ペンタエリスリット、ソルビットなどの多価アル
コール、２−ヒドロキシエチルアクリレート、２−ヒト
ａキシエチルメタアクリレ−！・、２−ヒドロキシプロ
ピルアクリレート、トリメチロールプロパンジアクリレ
ートなどの不飽和結合を含む化合物が包含される。また
、メルカプト基を含む化合物としては、式：％式％で示されるトリメチロールプロパントリメタクリレート
（’Ｉ’ＭＰ’ｌ”ｒＧ）、式：％式％で示されるトリメヂロールプロパントリヂオブロピオネ
ート（１）Ｍ　Ｉ）　’ｌ’　ｉ”　Ｐ　）、式：％式
％で示されるペンタエリスリトールテトラチオプロピオネ
ート（Ｉ’［ｉ：Ｔ’ｒＰ）などのポリチオール類が挙
げられる。これらの活性水素含有化合物は、竿に、前記
のシクロアセタール化合物と混合して用いてもよく、ま
た、組成物の活性エネルギー線による硬化性を高めるた
め、活性水素含有化合物とシクロアセタール化合物を、
塗布可能な液状を有し、かっ、官能基が残存する程度に
部分的に反応（シクロアセタールの不飽和結合と活性水
素との付加反応）させてもよい。各性能向上の観点から
、活性水素含有化合物を併用する場合は、組成物中にお
けるシクロアセタール化合物と活性水素含有化合物の合
計量が３０〜１００重量％となるような割合で用いる。

前記したところから明らかなごとく、本発明における樹
脂組成物は、該シクロアセタール化合物またはこれと、
該活性水素含有化合物だけで構成ずろことができるが、
所望により、さらに、硬化性のモノマーやオリゴマーを
添加して乙よく、ペンタエリスリトールトリアクリレー
ト、ペンタエリスリトールメタアクリレート、トリメヂ
ロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロ
パントリメタクリレートなどのアクリレート系樹脂や、
その他、エポキシ系、エステル系、ウレタンアクリレー
ト系樹脂などの公知の硬化性樹脂が１１−１いられろ。

さらに、ベンゾフェノン、ベン゛ゾイン、ベンゾインプ
ロピルエーテル等、活性エネルギー線、ことに、紫外線
による硬化促進のための増感剤を添加してしよく、該組
成物は、常法により、各成分を添加、混合して製造する
ことができろ〜樹脂組成物の硬化のための活性エネルギー線としては、
通常、電子線や紫外線が用いられる。電子線の場合は、
加速電圧１００〜１００ＯＫＶ１吸収線ｆｆ１０．１〜
２０Ｍｒａｄ程度の照、射が行なわれろ。紫外線の場合
は、波長２０００〜８０００人の近紫外線照射が行なわ
れろ。７（ｉ子線の場合は、照射は雰囲気中の酸素濃度
をＩ０００ｐｐｍ以下に保って行うことが性能向上の観
点から好ましく、また、照射を曳数回に分けて行って乙
よい。

本発明の軟質筆記板は、常法に従って樹脂組成物を基材
上に塗布し、活性エネルギー線を照射することにより製
造でき、樹脂組成物の塗布厚さは硬化皮膜の１７さが０
．００１〜０．０５ｎｏ＋＋となろようにする。硬化皮
膜の厚さは、０．００１ｍｍより薄いと、均一な皮膜が
てきず、０　、０５　ｍｍ、Ｊ：り厚いと、もろくなり
、われなどが発生しやすくなる。

本発明の筆記板は、きわめて４゛ぐれた筆記性、消去性
、耐クラブキング性を灯し、傷つきにくく、従来のこの
種の筆記板より、すぐれた性能を打ずろ軟質筆記板であ
る。

っぎに実施例おｊ；び比較例を挙げて本発明をさらに詳
しく説明する。

ｇ鬼鰺厚さ０　、　Ｉ　ｍｍの白色のポリエチレンテレフタレ
ートシート（（株）東し製ルミラーＩＥ２０）につぎの
組成の電子線硬化型樹脂組成物を２０μｍの厚さで塗布
した。

成　分　　　　　　　　　　　　　　　重量部オリゴエ
ステルアクリレ−１−（（ａ）東亜合成化学工業課アロ
ニックスＭ− ソクロアセク一ル化合物とポリチオール化合物の部分反応物（（株）昭和高分子製スピラック
’Ｉ’　　５０２　Ｘ　Ｓｌｌ’ｌ記式（Ｄおよび（Ｉ
Ｉ）の化合物の当ｍ混合部分反応物、２００〜ｌ　５０
０ｃｐｓ（２５°Ｃ））　　　７５ついで、エリアビー
ム型電子線照射装置（最大加速電圧２００　ＫＶ）にて
、５００　ｐｐｍの酸素を含む窒素ガス雰囲気中、７Ｍ
ｒａｄの照射を行い、軟質筆記仮を得た（硬化皮模厚０
．ＯＬ８ｍｍ）。

現本ｐＶ実施例と同様にして、ただし、樹脂組成物中のンク〔１
アセタ一ル化合物とポリチオール化合物の部分反応物を
、通常用いられているアクリレート樹脂（日本化薬（株
）製カヤラッ１−　ＩＩ　ｌ）　ｌ）　Ａ）に代え、軟
質筆記板を得た（硬化及膜厚０．０１８ｍｍ）。

実施例および比較例で得られた筆記板の筆記性、消去性
、耐クラブキング性、傷つきやすさをっぎのとおり評価
した。なお、ポリエチレンテレフタレートシートにテト
ラフルオロエヂレンーエチレンＪ（重合体フィルムを貼
合わせた市販の軟質筆記板についてし同様な評価を行っ
た。

筆記性３種のマーキングペン（Δ、ｒ３、Ｃ）で筆記板に文字
を筆記し、その鮮明さ、色むら、はじき等を肉眼で判定
した。

消去性筆記して３日後、フェルトで軽く１０回こすり、筆跡の
残存状態を肉眼で判定した。

耐クラブキング性皮膜面を外側にして１回折りまげ、割れの有無を肉眼で
判定した。

傷つきやすさ種々の硬度の鉛筆で表面に筆記し１傷のつく鉛筆の硬度
で傷つきやすさを判定した。

結果を第１表に示す。

第１表 ○：良好、　△：やや不良、　×；不良第１表に示すご
とく、本発明の軟質筆記仮は全ての性能を充分に満たす
しのである。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）可撓性基材およびその表面に設けられた活性エネ
ルギー線による樹脂組成物の硬化皮膜層からなるシート
であって、該樹脂組成物が不飽和結合を有するシクロア
セタール化合物を含有し、該硬化皮膜の厚さが０．００
１〜０．０５ｍｍであることを特徴とする軟質筆記板。
（２）該樹脂組成物が、組成物の全量に基づいて１５〜
１００重量％のシクロアセタール化合物を含有する前記
第（１）項の軟質筆記板。
（３）該樹脂組成物がさらに活性水素含有化合物を含有
する前記第（１）項の軟質筆記板。
（４）組成物全量に基づくシクロアセタール化合物と活
性水素含有化合物の量の総和が３０〜１００重量％であ
る前記第（３）項の軟質筆記板。