JP2001030683A - ホワイトボード用シート - Google Patents

ホワイトボード用シート

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JP2001030683A
JP2001030683A JP11204410A JP20441099A JP2001030683A JP 2001030683 A JP2001030683 A JP 2001030683A JP 11204410 A JP11204410 A JP 11204410A JP 20441099 A JP20441099 A JP 20441099A JP 2001030683 A JP2001030683 A JP 2001030683A
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layer
sheet
ultraviolet
curable resin
whiteboard
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JP11204410A
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Akio Inaba
昭夫 稲葉
Masao Sasaki
正雄 佐々木
Terushi Yaguchi
昭史 矢口
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Okamoto Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安価で、耐傷付性、耐久性に優れ、しかもマー
キングの筆記性及び消去性が良好なホワイトボード用シ
ートを提供することを目的とする。 【解決手段】ポリオレフィン系樹脂シート1の表面に紫
外線硬化樹脂層2を形成してなるホワイトボード用シー
トである。ポリオレフィン系樹脂シート1の表面に、ポ
リウレタン系プライマー層又はエポキシ系プライマー層
3を介して、紫外線硬化樹脂層2を形成するのが好まし
い。このポリウレタン系プライマー層又はエポキシ系プ
ライマー層を介して紫外線硬化樹脂層を形成させる場合
には、これらプライマー層と紫外線硬化樹脂層との間に
インキ層を設けてもよい。また、上記の紫外線硬化樹脂
層にはフッ素系界面活性剤を0.1〜5重量%含有させ
るのが好ましい。また上記のホワイトボード用シートに
は、その裏面に粘着剤層4及び剥離層5を順次形成して
もよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板、鉄板、圧縮
紙、合成樹脂板などの基板の表面に貼着してホワイトボ
ードを作成するときに用いるシート、すなわちホワイト
ボード用シートに関する。
【0002】
【従来技術】会議や発表会などにおいて、説明者が黒板
やホワイトボードに絵や文字を書いて説明することが行
なわれている。従来、このホワイトボードは、板、鉄
板、板紙、合成樹脂板などの基板の表面にポリ塩化ビニ
ル系樹脂シート、ポリエステル樹脂系シート、ポリオレ
フィン系樹脂シートなどの合成樹脂シートを貼着するこ
とにより作成されている。ホワイトボードは、その表面
に絵や文字を書いたり消したりするため表面の硬度が高
く傷付きにくいことが要求され、また耐久性がよいこと
が要求される。また、油性や水性のマーカーで絵や文字
が書き易く、書いた絵や文字が消し易いことが要求さ
れ、更には製品として安価なもの、環境にやさしいもの
が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、安価で、且
つ耐傷付性、耐久性に優れ、しかもマーキングの筆記性
及び消去性が良好な環境にやさしいホワイトボード用シ
ートを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ポ
リオレフィン系樹脂シートの表面に紫外線硬化樹脂層を
形成したことを特徴とするホワイトボード用シートであ
る。また本発明は、ポリオレフィン系樹脂シートの表面
に、ポリウレタン系プライマー層又はエポキシ系プライ
マー層を介して、紫外線硬化樹脂層を形成したことを特
徴とするホワイトボード用シートである。このポリウレ
タン系プライマー層又はエポキシ系プライマー層を介し
て紫外線硬化樹脂層を形成させる場合には、これらプラ
イマー層と紫外線硬化樹脂層との間にインキ層を設けて
もよい。また、紫外線硬化樹脂層を形成するための光重
合性プレポリマーの一部がシリコーン変性ウレタンアク
リレートで置換されてもよい。また、上記の紫外線硬化
樹脂層にはフッ素系界面活性剤を0.1〜5重量%含有
させるのが好ましい。また上記のホワイトボード用シー
トには、その裏面に粘着剤層及び剥離層を順次形成して
もよい。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は本発明のホワイトボードの
一例を示す断面図である。1はポリオレフィン系樹脂シ
ートである。2は紫外線硬化樹脂層である。3はプライ
マー層である。4は粘着剤層、5は剥離層である。
【0006】本発明のポリオレフィン系樹脂シートは、
ポリオレフィン系樹脂を押出し成形機やカレンダー成形
機によってシートに成形したものである。シートの厚さ
は0.1〜3mmである。ポリオレフィン系樹脂として
は、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテ
ン、1−ヘキセン、4−メチルペンテン−1などの単独
又は共重合体、或はエチレンと(メタ)アクリル酸エス
テル、酢酸ビニル又は無水マレイン酸などとの共重合体
である。これらのうち、プロピレンのホモポリマー、或
はプロピレンと少量のエチレンや1−ブテンとのランダ
ム又はブロック共重合体、若しくは低密度ポリエチレ
ン、直鎖状低密度ポリエチレン、直鎖状超低密度ポリエ
チレン、高密度のポリエチレン、更にはエチレン−メチ
ルメタクリレート共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体などが好ましい。特に好ましいのはアイソタクチッ
クのプロピレンホモポリマーである。これは硬度があ
り、そのため薄くしても取り扱いやすく、また寸法安定
性がよいので好ましい。
【0007】上記のポリオレフィン系樹脂には、必要に
応じてフェノール系やリン系などの酸化防止剤、ヒンダ
ードアミン系などの光安定剤、ベンゾトリアゾール系な
どの紫外線吸収剤、滑剤、帯電防止剤、顔料、無機充填
剤等の各種添加剤を添加してもよい。ボードを白色にす
るには顔料に白色顔料を用いる。この種の添加剤はポリ
オレフィン系樹脂に対して使用される既知のものが好ま
しく使用される。また、成形したポリオレフィン系樹脂
シートの表面及び/又は裏面をコロナ放電処理して、紫
外線硬化樹脂層、プライマー層や粘着層との接着性を向
上させてもよい。
【0008】本発明における紫外線硬化樹脂層は、ポリ
オレフィン系樹脂シートの表面に紫外線硬化性樹脂液を
塗布し、その後紫外線を照射して硬化させて形成する。
紫外線硬化性樹脂液は、既知のものが用いられるが、一
般には、光重合性プレポリマー、光重合性希釈剤、光重
合開始剤からなり、必要に応じて増感剤、顔料、充填
剤、表面改質剤などを配合したものである。
【0009】上記の光重合性プレポリマーとしては、ラ
ジカル重合型のプレポリマー(オリゴマー)、カチオン
重合型のプレポリマー、チオール・エン付加型のプレポ
リマーなどが挙げられる。ラジカル重合型のプレポリマ
ーは、ウレタンアクリレート、エステルアクリレート又
はエーテルアクリレート、エポキシアクリレート、アミ
ノ樹脂アクリレート、アクリル樹脂アクリレート、或は
不飽和ポリエステルなどであるが、アクリロイル基を有
するプレポリマーが好ましく用いられる。
【0010】上記のウレタンアクリレートは、末端水酸
基のオリゴエステル又はオリゴエーテルと水酸基を有す
るアクリレートとをジイソシアネートで結合した化合物
である。オリゴエステルはアジピン酸、セバチン酸、フ
タル酸などの多塩基酸とエチレングリコール、トリメチ
ロールプロパン、1,6−ヘキサンジオール、ペンタエ
リスリトールなどの多価アルコールとの反応によって作
られる。オリゴエーテルはエチレンオキサイドなどのア
ルキレンオキサイドの付加重合物である。ジイソシアネ
ートとしては特に限定はないが、トリレンジイソシアネ
ート、イソフォロンジイソシアネート等の如く、二つの
イソシアネート基を有し、且つこの二つのイソシアネー
ト基の反応性が異なるものが好ましい。また水添ジフェ
ニルメタンジイソシアネートや水添キシリレンジイソシ
アネートも使用することができ、これらの使用によって
強靱な機械的物性や耐変色性の良い硬化樹脂を得ること
ができる。このウレタンアクリレートは、オリゴエステ
ル又はオリゴエーテルの選択組合せによって、硬化樹脂
の物性を幅広く変えることができ、また強靱性で鉛筆硬
度2H以上の耐傷付性のよい硬化樹脂層を形成できるこ
とから好ましく使用される。
【0011】また、上記のエステルアクリレート又はエ
ーテルアクリレートは、末端水酸基を有するオリゴエス
テルやオリゴエーテルとアクリル酸やアクリル酸クロラ
イドとを反応させて得ることができる。オリゴエステル
は上記した如き多塩基酸と多価アルコールとの反応物
で、多くの組合せが可能である。オリゴエーテルはアル
キレンオキサイドの付加重合物である。また、上記のエ
ポキシアクリレートは、エポキシ樹脂のグリシジル基と
アクリル酸の付加反応によって製造できる。このエポキ
シ樹脂にはビスフェノールA、ノボラックフェノール等
とエピクロルヒドリンとの反応によって調製できる。ま
た、不飽和脂肪酸やポリブタジエン等の分子内不飽和基
の酸化によってエポキシ基を導入した化合物も用いられ
る。
【0012】上記のアミノ樹脂アクリレートは尿素、メ
ラミン等とホルムアルデヒドとを縮合反応させて得たア
ミノ樹脂をN−メチロールアクリルアミドやβ−ヒドロ
キシエチルアクリレートとエーテル交換や脱アルコール
させて製造できる。上記のアクリル樹脂アクリレート
は、カルボキシル基、グリシジル基、ヒドロキシル基等
の官能基を有するアクリル系モノマーを共重合させて得
たアクリル樹脂に、これら官能基と反応しえる基を持つ
アクリレートを反応させて二重結合を導入して製造す
る。アクリル樹脂アクリレートを光重合性プレポリマー
とする紫外線硬化樹脂は、耐候性及び耐久性に優れた皮
膜を形成する。
【0013】上記した光重合性プレポリマー(オリゴマ
ー)それ自体は高粘度であるため使用に当たっては稀釈
剤を用いて適当な粘度に調整する。この稀釈剤には有機
溶剤や反応性稀釈剤が用いられるが、反応性稀釈剤が好
ましく用いられる。例えば、2−エチルヘキシルアクリ
レート、エトキシジエチレングリコールアクリレート、
フェノキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ルアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレー
ト、1,6−ヘキサンジオールジアリレート、ポリエチ
レングリコールジアクリレート、ビス(アクリロキシエ
チル)ビスフェノールA、メリメチロールプロパントリ
アクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート
などが挙げられる。鉛筆硬度を2H以上にするために
は、多官能性のアクリレートが好ましい。特に3官能性
以上のアクリレートが好ましく、トリメチロールプロパ
ントリアクリレートが好適に用いられる。
【0014】また、上記した光重合開始剤は、紫外線の
エネルギーを効率良く吸収し、励起状態となり、アクリ
ロイル基の反応を誘起させる物質である。これは、例え
ばカヤキュア(日本化薬株式会社)、Darocur1173(チバ
・ガイギー社)、Irgacure184(チバ・ガイギー社)、Ir
gacure651(チバ・ガイギー社)などの商標名で市販され
ている。紫外線硬化性樹脂液には、上記の光重合性プレ
ポリマー、光重合性希釈剤、光重合開始剤の他に必要に
応じて増感剤、顔料、充填剤、表面改質剤などを配合す
る。
【0015】また、光重合性プレポリマーの一部をシリ
コーン変性ウレタンアクリレートで置き換えてもよい。
このシリコーン変性ウレタンアクリレートには、紫外線
照射による硬化時に、他の光重合性プレポリマーや反応
性希釈剤と反応性のあるものが使用される。シリコーン
変性ウレタンアクリレートは、オルガノポリシロキサン
骨格を導入したウレタンアクリレートである。例えば、
オルガノポリシロキサン骨格をもつ末端水酸基のオリゴ
エステルと水酸基を有するアクリレートとをジイソシア
ネートで結合て製造する。例えばオルガノシランオリゴ
ウレタンアクリレートである。これらシリコーン変性ウ
レタンアクリレートを使用することによって硬化樹脂層
の表面(すなわち、ホワイトボードの表面)の滑りが良
くなり、マーカーで書きやすくなり、また消し具で消し
やすくなる。2〜20重量%配合することが好ましい。
2重量%未満では筆記性は良好であるが、消去性に劣
る。また20重量%を超えると、消去性は良好であるが
筆記性に劣る。
【0016】また、紫外線硬化性樹脂液にフッ素系界面
活性剤を0.1〜5重量%含有させてもよい。このフッ
素系界面活性剤は、通常の界面活性剤の疎水基の炭素に
結合した水素の代わりに、その一部又は全部をフッ素で
置換した化合物である。陰イオン性、陽イオン性、非イ
オン性、或は両イオン性のフッ素系界面活性剤が用いら
れる。フッ素系界面活性剤を配合することによって硬化
樹脂層の表面の滑りが良くなり、マーカーで書きやすく
なり、また消し具で消しやすくなる。特にシリコーン変
性ウレタンアクリレートと併用することによって、抜群
の消去性が付与される。
【0017】紫外線硬化性樹脂液は、ポリオレフィン系
樹脂シートの表面に、リバースロールコーター、グラビ
アロールコーター、コンマコーターなどを用いて塗布す
る。その後紫外線照射機を用いて紫外線照射を行ない樹
脂を硬化させる。硬化した樹脂膜の厚さは5〜30μm
である。この紫外線硬化樹脂層は透明でも、半透明で
も、不透明でもよいが、後述するインキ層を設けた場合
は、透明或は半透明にする。紫外線硬化性樹脂液の塗布
は、ポリオレフィン系樹脂シートの表面へ直接行なって
もよいが、ポリオレフィン系樹脂シートと紫外線硬化樹
脂層との接着性を高めるために、先ずポリオレフィン系
樹脂シートの表面にポリウレタン系プライマー層又はエ
ポキシ系プライマー層を設け、このプライマー層を介し
て紫外線硬化樹脂層を存在させるのが好ましい。これら
のプライマーをポリオレフィン系樹脂シートの表面に塗
布した後乾燥し、その後に紫外線硬化性樹脂液の塗布処
理を行なう。
【0018】上記のポリウレタン系プライマー層の形成
に用いるポリウレタンとしては、ポリエステル系ポリウ
レタンが好ましい。すなわち、アジピン酸、フタル酸等
の二塩基酸と、エチレングリコール、1,4−ブタンジ
オール等のグリコールやトリメチロールプロパン等のト
リオールとの縮合反応によって得られる縮合系ポリエス
テルポリオールとトリレンジイソシアネート、ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート
等の硬化剤とを原料に用いたポリウレタンが好ましく用
いられる。
【0019】また、上記のエポキシ系樹脂プライマー層
の形成に用いるエポキシ樹脂としては、ビスフェノール
A型、その水素化又は臭素化物、ビスフェノールF型、
ビフェニール型などのグリシジルエーテル型エポキシ樹
脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂等のグリシジ
ルエステル型エポキシ樹脂、テトラグリシジルジアミニ
ジフェニルメタン等のグリシジルアミン型エポキシ樹脂
などが用いられる。また、硬化剤としてはジエチレント
リアミン、トリエチレンテトラミン、イソホロンジアミ
ン、ジアミノジフェニルメタンなどのアミン類、これら
アミンをダイマー酸で変性したポリアミドなどのアミン
変性物、ドデセニル無水コハク酸、ヘキサヒドロ無水フ
タル酸などの酸無水物類、トリレンジイソシアネート、
イソシアネートプレポリマー、ブロック化イソシアネー
トなどのジイソシアネート類が用いられる。また、上記
のエポキシ樹脂にヘキサメチレングリコールとアジピン
酸とフタル酸(アジピン酸とフタル酸との重量割合は
1:1が好ましい)との反応生成物を配合し、硬化剤に
トリレンジイソシアネートを用いたプライマーが好まし
い。
【0020】ホワイトボードは、会議や発表会における
説明者の説明補助具としての機能のほかに、所謂掲示板
としての機能も要求される。例えば、月日を記入できる
ようにした予定表などである。これらの定形の文字や線
は、紫外線硬化樹脂層の表面に後から描いたり印刷して
もよい(すなわち、インキ層を設けてもよい)が、それ
ではマーキングしたり、これを拭いて消すときインキ層
も拭かれるので徐々に薄れ耐久性が劣る。そこで、この
支障をなくすために、ポリウレタン系プライマー層又は
エポキシ系プライマー層と紫外線硬化樹脂層との間にイ
ンキ層を設けるようにするのが好ましい。すなわち、プ
ライマーをポリオレフィン系樹脂シートの表面に塗布し
た後乾燥してプライマー層を形成し、このプライマー層
の上に印刷などしてインキ層を形成し、その後に紫外線
硬化性樹脂液の塗布処理を行なうとよい。
【0021】本発明のホワイトボード用シートは、板、
金属板、合成樹脂板などの基板の上に貼着して使用す
る。すなわち、上記の基板の上にホワイトボード用シー
トを貼着してホワイトボードを作成する。そこで、この
貼着作業が簡単に行なえるように、ポリオレフィン系樹
脂シートの裏面に、粘着剤層及び剥離層を順次形成して
もよい。粘着剤にはアクリル系粘着剤などが用いられ
る。また剥離層にはシリコーン処理した紙などが用いら
れる。
【0022】実施例1.ポリプロピレンのホモポリマー
100重量部に二酸化チタン(白色顔料)25重量部、
フェノール系抗酸化剤0.2重量部、ヒンダードアミン
系光安定剤0.1重量部、及びベンゾトリアゾール系紫
外線吸収剤0.1重量部を配合し、T−ダイ押出し機に
て厚さ0.2mmのシートを成形した。このポリプロピ
レンシートの両面にコロナ放電処理した。次いでこのポ
リプロピレンシートの表面にポリウレタン系プライマー
を#150メッシュのグラビヤロールコーターにて塗布
し、乾燥した。乾燥後の厚さは約2μmであった。その
上にグラビア印刷で桝目、行動予定表などを描いたイン
キ層を設けた。
【0023】更にその上に、ウレタンアクリレート(ア
ジピン酸と1,6ヘキサンジオールとからなるオリゴエ
ステルと、トリレンジイソシアネートと、2−ヒドロキ
シプロピルアクリレートとの反応生成物)47重量%、
オルガノシランオリゴウレタンアクリレート6重量%、
2−ヒドロキシプロピルアクリレート15重量%、トリ
メチロールプロパントリアクリレート27重量%、フッ
素系界面活性剤1重量%、光重合開始剤を適量、及び重
合禁止剤を微量配合して調製した紫外線硬化性樹脂溶液
を、リバースロールコーターにて塗工し、紫外線照射機
を用いて紫外線照射して硬化させた。硬化後の樹脂膜の
厚さは10μmであった。また、鉛筆硬度は2Hであっ
た。
【0024】次に、ポリプロピレンシートの裏面にアク
リル系粘着剤層、剥離層を転写塗工方式で設けた。すな
わち、剥離紙の表面に粘着剤溶液を塗工し、乾燥後に、
粘着剤面をポリプロピレンシート裏面に合わせて接合さ
せ、粘着剤層及び剥離層を設けた。粘着剤層の厚さは2
5μmであった。斯くして得られたホワイトボード用ポ
リプロピレンシートを、その裏面の剥離層を剥離しなが
ら、金属板に貼着してホワイトボードを作成した。
【0025】
【発明の効果】本発明のホワイトボード用シートは、ポ
リオレフィン系樹脂シートを素材にするので安価であ
り、また従来のポリエステル系樹脂シートを素材とする
ものと異なり、可燃物として取り扱えるので、可燃物で
ある圧縮紙を基板にしたホワイトボードの場合には特に
便利性が高い。また表面を紫外線硬化樹脂層にしたので
硬度が高く、耐傷付き性、耐久性に優れている。特に、
紫外線硬化樹脂の光重合性プレポリマーにウレタンアク
リレートを用いた場合は優れている。また、ウレタン系
又はエポキシ系プライマー層を形成したものは、ポリオ
レフィン系樹脂シートと紫外線硬化樹脂層との接着性が
極めて高い。また、紫外線硬化樹脂の光重合性プレポリ
マーの一部をシリコーン変性ウレタンアクリレートで置
換したり、紫外線硬化性樹脂液にフッ素系界面活性剤を
配合したものは表面の滑りが良く、マーカーで書いた
り、マーキングを消したりするのが良好に行なえる。ま
た、ホワイトボード用シートの裏面に粘着剤層、剥離層
を設けたものは、ホワイトボードの基板への貼着が簡便
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホワイトボード用シートの断面図
【符号の説明】
1 ポリオレフィン系樹脂シート、2 紫外線硬化樹脂
層、3 プライマー層、4 粘着剤層、5 剥離層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢口 昭史 大阪府大阪市中央区糸屋町2丁目4番16号 オカモト株式会社大阪支店内 Fターム(参考) 2C071 CA01 CD01 4F100 AB11A AK01B AK03A AK07A AK17B AK25B AK25D AK51C AK51D AK53C AL08B AR00E BA02 BA03 BA04 BA05 BA07 BA10A BA10B BA10E CA05A CA06A CA07A CA18B CA18D CC00D EJ08 EJ54 EJ55 EJ65C GB90 JB14B JB14D JK14 JL13E JL14E

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオレフィン系樹脂シートの表面に紫外
    線硬化樹脂層を形成したことを特徴とするホワイトボー
    ド用シート。
  2. 【請求項2】ポリオレフィン系樹脂シートの表面に、ポ
    リウレタン系プライマー層又はエポキシ系プライマー層
    を介して、紫外線硬化樹脂層を形成したことを特徴とす
    るホワイトボード用シート。
  3. 【請求項3】ポリウレタン系プライマー層又はエポキシ
    系プライマー層と紫外線硬化樹脂層との間にインキ層を
    設けたことを特徴とする請求項2記載のホワイトボード
    用シート。
  4. 【請求項4】紫外線硬化樹脂層を形成するための光重合
    性プレポリマーの一部がシリコーン変性ウレタンアクリ
    レートであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載のホワイトボード用シート。
  5. 【請求項5】紫外線硬化樹脂層がフッ素系界面活性剤を
    0.1〜5重量%含有することを特徴とする請求項1〜
    4のいずれかに記載のホワイトボード用シート。
  6. 【請求項6】ポリオレフィン系樹脂シートの裏面に、粘
    着剤層及び剥離層を順次形成したことを特徴とする請求
    項1〜5のいずれかに記載のホワイトボード用シート。
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