JP2005028602A - 書換及び消去可能な筆記シート - Google Patents
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Abstract
【課題】鉛筆などの通常の筆記具により記録された情報を容易かつ完全に消去することが可能な筆記シートを提供する。
【解決手段】基材フィルムと、
この基材フィルム上に設けられた、書換及び消去可能な情報記録層と、
を含む書換及び消去可能な筆記シートであって、
この情報記録層は、シリコーン粒子からなるマット材と、剥離材とを含む、書換及び消去可能な筆記シート。
【選択図】 なし
【解決手段】基材フィルムと、
この基材フィルム上に設けられた、書換及び消去可能な情報記録層と、
を含む書換及び消去可能な筆記シートであって、
この情報記録層は、シリコーン粒子からなるマット材と、剥離材とを含む、書換及び消去可能な筆記シート。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は筆記シートに関する。本発明は、より詳細には、鉛筆などの通常の筆記具を用いて、文字や線図などの情報の書込及び消去を繰り返して行うことができる筆記シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
書換及び消去可能な情報記録パネルは従来からよく知られている。かかる情報記録パネルとして、黒板やホワイトボードが挙げられる。また、最近では、粘性流体中に磁性粉を封入した磁気パネルも知られている。しかし、いずれの場合にも、情報の記録には特殊な筆記具が必要である。すなわち、黒板への情報記録にはチョークが用いられ、ホワイトボードへの情報記録にはアルコールペンが用いられ、また、磁気パネルへの情報記録には永久磁石を内蔵した特殊なペンが用いられる。
【0003】
他方、オフィスや家庭に多く存在する鉛筆などの通常の筆記具を使用できる書換及び消去可能な筆記シートも開示されている。特許文献1には、特定の表面粗さを有する粗面を備えたポリオレフィンフィルムの該粗面にシリカなどのケイ素系無機粒子を特定量含む筆記シートが開示されている。また、特許文献2には、ポリプロピレンなどの合成樹脂中にクレー粉などの無機粗材を含むフィルムの片面を粗面とした筆記シートが開示されている。これらの従来技術の筆記シートでは、無機物材粉を表面に露出して、筆記性を高める工夫がなされている。しかし、これらのシートでは、鉛筆などで筆記した後に、消しゴムなどの消す際に、無機物粉の突起部に鉛筆の着色粉が密着し、完全に消去することが困難になるといった問題がある。
【0004】
【特許文献1】
実公平4−13156号公報
【特許文献2】
特開昭59−107000号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、鉛筆などの通常の筆記具により記録された情報を容易かつ完全に消去することが可能な筆記シートを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の課題を解決するものであり、その1つの態様によると、
基材フィルムと、
この基材フィルム上に設けられた、書換及び消去可能な情報記録層と、
を含む書換及び消去可能な筆記シートであって、
この情報記録層は、シリコーン粒子からなるマット材と、剥離材とを含む、書換及び消去可能な筆記シートが提供される。
このような筆記シートは、鉛筆などの一般的な筆記具で情報を記載もしくは描写しかつ記載もしくは描写した情報を容易に消去することができるので、繰り返して書換及び消去を行なうことが可能である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下において、本発明をその好適な形態を用いて説明する。本発明の筆記シートは、基材フィルム上に情報記録層を有する筆記シートである。図1には、本発明の筆記シートの1態様の斜視図が示されている。図1において、本発明の筆記シート10は、基材フィルム1の上に情報記録層2を設けている。また、図示の筆記シート10では、基材フィルム1が、接着剤層5を介して、印刷層6を有する支持体7と結合されている。図2には、図1の筆記シートの断面図が示されている。図示されるように、マット材(シリコーン粒子)3が剥離材4に均一に分散されて、情報記録層2を形成している。
【0008】
基材フィルム
本発明の筆記シートは、情報記録層を支持する基材としての基材フィルムを含む。基材フィルムは、情報記録層上での十分な着色剤濃度での筆記性及び十分な消去性を繰り返しの使用で維持することができるかぎり、特に限定されるものではない。基材フィルムとしては、十分な筆記性及び消去性を確保するためには適切な柔軟性・硬さの材料を使用することがよい。かかる材料は、基材フィルム上の情報記録層の記録表面に適度の硬さを与え、通常の筆圧(例えば、3〜10Pa、以下同様)によって情報記録層が損傷もしくは破損することを防ぐことができるからである。通常、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、アセテートフィルムなどのプラスティックフィルムを用いることができ、ポリエチレンテレフタレート(PET)が基材フィルムに好ましい材料である。
【0009】
基材フィルムの厚さは、上記のように適度な硬さを与えるように選択されるかぎり限定されないが、通常、30〜70μmである。ポリエチレンテレフタレート(PET)の場合には、基材フィルムの厚さが70μmを超えると、筆記シートが硬くなりすぎて、通常の筆圧では筆記具の着色剤(例えば、顔料)が十分に情報記録層に転写できず、情報記録が困難になることがある。他方、30μm未満であると、情報記録層への筆記具の着色剤の転写性は十分であるが、筆記シートが柔かくなりすぎ、通常の筆圧では情報記録層がへこんで、跡が残り、消去具(例えば、消しゴム)で消去できなくなってしまう。なお、基材フィルムの厚さは、基材フィルムの材質、想定される筆圧及び筆記具(例えば、鉛筆)の硬さなどのファクターに基づいて適宜設計されるものである。
【0010】
基材フィルムは、また、無色透明であっても、有色透明であっても、半透明であっても又は不透明であってもよい。基材フィルムが透明又は半透明である場合には、基材フィルムの裏面に印刷層が設けられて、筆記シートの表面から画像が見えるようにしてもよい。
【0011】
情報記録層
情報記録層は、筆記具の顔料もしくは染料などの着色剤をその表面に固定しそして消去具で消去することで、繰り返して書換及び消去を行なうことができるものである。情報記録層は、シリコーン粒子からなるマット材を剥離材に均一に分散させて形成される。
【0012】
マット材
シリコーン粒子からなるマット材は筆記時に顔料などの着色剤を情報記録層の表面に捕捉し、これにより、記録が行なわれる。マット材は、また、シリコーン粒子からなり、そのため、低い表面エネルギーを有している。したがって、顔料もしくは染料などの着色剤の固定は一時的であって、着色剤は消去具によって消去されうる。マット材は好ましくは情報記録層の表面から部分的に露出している。マット材が露出していると、着色剤を捕捉しやすく、筆記性又は描画性が向上するからである。また、マット材のシリコーン粒径は1〜3μmであることが好ましい。なお、シリコーン粒子は、球形には限定されず、楕円球体などの他の形態であってもよい。楕円球体などの別の形態である場合には、粒径とは、短軸径などの粒子の重心を通る最も短い径を意味する。粒径が1μmより小さいと、着色剤の捕捉性が確保できず、一方、3μmより大きいと、緻密な画像が得られないことがある。
【0013】
マット材を構成するシリコーン粒子は剛性の高いシリコーンポリマーである。シリコーンポリマーの剛性が低いと、筆記具(例えば、鉛筆)がポリマー粒子に触れたときに、顔料成分が擦れ落ちることができないので、筆記性が確保できない。また、剛性が低いと、筆圧でへこみを生じまたは破損して、消去具で消去できなくなることがある。十分な剛性を有するシリコーン粒子を得るためのシリコーンポリマーは、好ましくは、低分子量でかつ3官能性あるいは4官能性の単位を有するシリコーンレジンを硬化させたものであって、より好ましくは、硬化後の分子量が10万から数万であるシリコーンレジンの硬化物である。なお、分子量はポリスチレンを充填したカラムを用いたゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定により得られる数平均分子量である。このようなシリコーンレジンは、硬化時に、三次元の網目構造を形成するので、剛性の高い粒子を形成することができ、筆記性及び消去性が良好になる。
【0014】
マット材の量は、特に限定するわけではないが、通常、マット材と剥離材とを合わせた情報記録層の質量を基準として3〜10質量%である。マット材の量が少量でありすぎると、着色剤の捕捉性、そして結果として筆記性が不十分になることがある。多量でありすぎると、消去性が不十分になることがあり、また、剥離材がマット材を十分な保持力で担持することができなくなることがある。
【0015】
剥離材
剥離材はマット材のシリコーン粒子を担持するとともに、情報記録層の表面の少なくとも一部を構成する。剥離材は、好ましくは、筆記時にマット材で捕捉された着色剤を一時的に固定するために十分な着色剤に対する付着性を有しているが、消去具で容易に着色剤を除去することができるために十分に低い表面エネルギーを有する。剥離材は、好ましくは、十分な筆記性を得るためにマット材のシリコーン粒子よりも比較的に表面エネルギーが高く、このため、顔料もしくは染料などの着色剤を情報記録表面に付着させやすい。
【0016】
好適な剥離材は、例えば、長鎖脂肪族基を有するアクリル系、ウレタン系又はアルキッド系ポリマーを含む組成物である。長鎖脂肪族基は、例えば、C12以上でC22以下の脂肪族基であり、好ましくは、直鎖脂肪族基、特に直鎖アルキル基である。より具体的には、長鎖脂肪族基は、例えば、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル(ステアリル)、イコサニル、ドコサニルであることができる。剥離材は、好ましくは、複数の長鎖脂肪族基を側鎖として有するポリマーである。例えば、長鎖脂肪族基を有するアクリル系ポリマーは、ステアリルアクリレートと、アクリロニトリルなどのコモノマーとの共重合により得られるポリマーであることができる。また、長鎖脂肪族基を有するウレタン系ポリマーは、ステアリルイソシアネートと、ポリビニルアルコールなどの複数のイソシアネートと反応性のサイトを有するポリマーとの反応により得られるポリマーであることができる。
【0017】
情報記録層は、剥離材の表面までの厚さとして記載して、好ましくは1〜2μmの厚さである。このような厚さであると、1〜3μmのシリコーン粒子を情報記録層の表面上に部分的に露出させて、着色剤の捕捉性を確保することができるからである。
【0018】
任意の層
本発明の筆記シートは、基材フィルム、情報記録層のほかに、さらに別の層を含んでもよい。例えば、筆記シートの基材フィルムの裏面には、台紙などの支持体がさらに設けられてよい。台紙などの支持体は接着剤や両面粘着テープを介して基材フィルムに結合されてよい。台紙を設けると、筆記シートを平面状に固定することができるので、場所を問わず、描くことが可能になる。このような台紙は、通常、厚紙であって、好適には150〜300g/m2の板紙である。
【0019】
また、基材フィルムが透明又は半透明である場合には、基材の裏面には印刷層をさらに含むことができる。印刷層は、例えば、キャラクター漫画又は絵画などの装飾層であることができる。
【0020】
筆記シートの製造
本発明の筆記シートは以下のとおりに製造することができる。
まず、剥離材を酢酸エチルなどの適切な溶剤に溶解し、この溶液にシリコーン粒子からなるマット材を分散させて、情報記録層前駆体コーティング組成物を形成する。このコーティング組成物を、ナイフコータなどの適切な手段にて基材フィルム上に塗布し、乾燥して、本発明の筆記シートを得る。また、必要に応じて、基材フィルムの裏面に接着剤を塗布し又は両面粘着テープを貼り付け、台紙などの支持体と貼り合わせる。また、貼り合わせる支持体又は基材フィルムには予め印刷層が設けられていてよい。
【0021】
筆記シートの用途
本発明の筆記シートは、例えば、以下のように使用されることができる。
筆記シートがキャラクター漫画又は絵画などの輪郭を表わしている印刷層を含んでいる場合には、通常の筆記具を用いて塗り絵を繰り返し行なえる幼児用玩具として有用である。すなわち、幼児が筆記シートに手書きすることで、容易にキャラクター全体にわたり、色鉛筆などで塗り絵を完成することができる。また、塗り絵などが終了した際に、アルコール洗浄剤などの通常の消去具で情報記録層表面(マット材も含む)を洗浄することで完全に着色剤を消去することが可能である。
あるいは、本発明の筆記シートは、告知板などのような繰り返し書換及び消去を行なうことが意図された、いかなる筆記シートとしても好適に使用することが可能である。
【0022】
【実施例】
実施例1
1.筆記シートの作製
アクリル系の剥離材(ピーロイル1050(商品名)、一方社油脂製)の酢酸エチル溶媒中の溶液に、平均粒径が2μmであるシリコーン粒子(KMP590(商品名)、信越化学社製)からなるマット材8質量%(剥離材の固形分重量に対する量)を分散させて、情報記録層前駆体コーティング組成物を得た。このコーティング組成物を、ナイフコータにて、両面コロナ処理された50μm厚のポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(基材フィルム)の表面に塗布し、乾燥した後に、1.5g/m2の塗工量の情報記録層を基材フィルム上に形成した。なお、形成された情報記録層の厚さは1.2μmであった。また、PETフィルムの裏面に、秤量250g/m2の板紙を、両面粘着テープを用いて貼り付けた。
【0023】
2.筆記シートの評価
上記の筆記シートに、黒、青、赤、ピンク、緑の各色の色鉛筆(色鉛筆紙箱12色(商品名)、(株)トンボ鉛筆社製)を用いて筆圧8Paで情報を記録した。この筆記シート上の情報に、イソプロピルアルコールとノルマルプロピルアルコールとの混合液(1:1質量比)からなる消去剤を含んだティシューペーパーを約7Paの圧力で軽く擦ると、その情報を完全に消し去ることができた。このような情報の記録と消去の作業を30回繰り返した後に、筆記シートの目視観察を行なったところ、筆記シートには汚染もしくは劣化が観察されなかった。
【0024】
実施例2
実施例1と全く同様にして、筆記シートを形成した。この筆記シートに、サインペン(水性サインペン(商品名)、ペンテル社製の黒色水性ペン)を用いて筆圧5Paで情報を記録した。10分の乾燥の後に、この筆記シート上の情報に、イソプロピルアルコールとノルマルプロピルアルコールとの混合液(1:1質量比)からなる消去剤を含んだティシューペーパーを約7Paの圧力で軽く擦ると、その情報を完全に消し去ることができた。このような情報の記録と消去の作業を30回繰り返した後に、筆記シートの目視観察を行なったところ、筆記シートには汚染もしくは劣化が観察されなかった。
【0025】
実施例3
実施例1と全く同様にして、筆記シートを形成した。この筆記シートに、油性インクペン(マジックインキ(商標)、寺西化学工業社製の黒色油性ペン)を用いて筆圧5Paで情報を記録した。10分の乾燥の後に、この筆記シート上の情報に、イソプロピルアルコールとノルマルプロピルアルコールとの混合液(1:1質量比)からなる消去剤を含んだティシューペーパーを約7Paの圧力で軽く擦ると、その情報を完全に消し去ることができた。このような情報の記録と消去の作業を30回繰り返した後に、筆記シートの目視観察を行なったところ、筆記シートには汚染もしくは劣化が観察されなかった。
【0026】
比較例1〜3
シリコーン粒子の代わりに酸化珪素無機パウダー(ファインシールE−50(商品名)、(株)トクヤマ社製の酸化珪素粒子)を用いたこと以外は、それぞれ実施例1〜3と全く同様にして試験を行なった。筆記シートには、顔料もしくは染料による汚染もしくは劣化が観察され、繰り返し書換及び消去を行なうことができなかった。
【0027】
【発明の効果】
本発明の筆記シートは、鉛筆などの一般的な筆記具で情報を記載もしくは描写しかつ記載もしくは描写した情報を容易に消去することができるので、繰り返して書換及び消去を行なうことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の筆記シートの1態様の斜視図を示す。
【図2】図1の筆記シートの断面図を示す。
【符号の説明】
10…筆記シート
1…基材フィルム
2…情報記録層
3…マット材(シリコーン粒子)
4…剥離材
5…接着剤層
6…印刷層
7…支持体
【発明の属する技術分野】
本発明は筆記シートに関する。本発明は、より詳細には、鉛筆などの通常の筆記具を用いて、文字や線図などの情報の書込及び消去を繰り返して行うことができる筆記シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
書換及び消去可能な情報記録パネルは従来からよく知られている。かかる情報記録パネルとして、黒板やホワイトボードが挙げられる。また、最近では、粘性流体中に磁性粉を封入した磁気パネルも知られている。しかし、いずれの場合にも、情報の記録には特殊な筆記具が必要である。すなわち、黒板への情報記録にはチョークが用いられ、ホワイトボードへの情報記録にはアルコールペンが用いられ、また、磁気パネルへの情報記録には永久磁石を内蔵した特殊なペンが用いられる。
【0003】
他方、オフィスや家庭に多く存在する鉛筆などの通常の筆記具を使用できる書換及び消去可能な筆記シートも開示されている。特許文献1には、特定の表面粗さを有する粗面を備えたポリオレフィンフィルムの該粗面にシリカなどのケイ素系無機粒子を特定量含む筆記シートが開示されている。また、特許文献2には、ポリプロピレンなどの合成樹脂中にクレー粉などの無機粗材を含むフィルムの片面を粗面とした筆記シートが開示されている。これらの従来技術の筆記シートでは、無機物材粉を表面に露出して、筆記性を高める工夫がなされている。しかし、これらのシートでは、鉛筆などで筆記した後に、消しゴムなどの消す際に、無機物粉の突起部に鉛筆の着色粉が密着し、完全に消去することが困難になるといった問題がある。
【0004】
【特許文献1】
実公平4−13156号公報
【特許文献2】
特開昭59−107000号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、鉛筆などの通常の筆記具により記録された情報を容易かつ完全に消去することが可能な筆記シートを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の課題を解決するものであり、その1つの態様によると、
基材フィルムと、
この基材フィルム上に設けられた、書換及び消去可能な情報記録層と、
を含む書換及び消去可能な筆記シートであって、
この情報記録層は、シリコーン粒子からなるマット材と、剥離材とを含む、書換及び消去可能な筆記シートが提供される。
このような筆記シートは、鉛筆などの一般的な筆記具で情報を記載もしくは描写しかつ記載もしくは描写した情報を容易に消去することができるので、繰り返して書換及び消去を行なうことが可能である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下において、本発明をその好適な形態を用いて説明する。本発明の筆記シートは、基材フィルム上に情報記録層を有する筆記シートである。図1には、本発明の筆記シートの1態様の斜視図が示されている。図1において、本発明の筆記シート10は、基材フィルム1の上に情報記録層2を設けている。また、図示の筆記シート10では、基材フィルム1が、接着剤層5を介して、印刷層6を有する支持体7と結合されている。図2には、図1の筆記シートの断面図が示されている。図示されるように、マット材(シリコーン粒子)3が剥離材4に均一に分散されて、情報記録層2を形成している。
【0008】
基材フィルム
本発明の筆記シートは、情報記録層を支持する基材としての基材フィルムを含む。基材フィルムは、情報記録層上での十分な着色剤濃度での筆記性及び十分な消去性を繰り返しの使用で維持することができるかぎり、特に限定されるものではない。基材フィルムとしては、十分な筆記性及び消去性を確保するためには適切な柔軟性・硬さの材料を使用することがよい。かかる材料は、基材フィルム上の情報記録層の記録表面に適度の硬さを与え、通常の筆圧(例えば、3〜10Pa、以下同様)によって情報記録層が損傷もしくは破損することを防ぐことができるからである。通常、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、アセテートフィルムなどのプラスティックフィルムを用いることができ、ポリエチレンテレフタレート(PET)が基材フィルムに好ましい材料である。
【0009】
基材フィルムの厚さは、上記のように適度な硬さを与えるように選択されるかぎり限定されないが、通常、30〜70μmである。ポリエチレンテレフタレート(PET)の場合には、基材フィルムの厚さが70μmを超えると、筆記シートが硬くなりすぎて、通常の筆圧では筆記具の着色剤(例えば、顔料)が十分に情報記録層に転写できず、情報記録が困難になることがある。他方、30μm未満であると、情報記録層への筆記具の着色剤の転写性は十分であるが、筆記シートが柔かくなりすぎ、通常の筆圧では情報記録層がへこんで、跡が残り、消去具(例えば、消しゴム)で消去できなくなってしまう。なお、基材フィルムの厚さは、基材フィルムの材質、想定される筆圧及び筆記具(例えば、鉛筆)の硬さなどのファクターに基づいて適宜設計されるものである。
【0010】
基材フィルムは、また、無色透明であっても、有色透明であっても、半透明であっても又は不透明であってもよい。基材フィルムが透明又は半透明である場合には、基材フィルムの裏面に印刷層が設けられて、筆記シートの表面から画像が見えるようにしてもよい。
【0011】
情報記録層
情報記録層は、筆記具の顔料もしくは染料などの着色剤をその表面に固定しそして消去具で消去することで、繰り返して書換及び消去を行なうことができるものである。情報記録層は、シリコーン粒子からなるマット材を剥離材に均一に分散させて形成される。
【0012】
マット材
シリコーン粒子からなるマット材は筆記時に顔料などの着色剤を情報記録層の表面に捕捉し、これにより、記録が行なわれる。マット材は、また、シリコーン粒子からなり、そのため、低い表面エネルギーを有している。したがって、顔料もしくは染料などの着色剤の固定は一時的であって、着色剤は消去具によって消去されうる。マット材は好ましくは情報記録層の表面から部分的に露出している。マット材が露出していると、着色剤を捕捉しやすく、筆記性又は描画性が向上するからである。また、マット材のシリコーン粒径は1〜3μmであることが好ましい。なお、シリコーン粒子は、球形には限定されず、楕円球体などの他の形態であってもよい。楕円球体などの別の形態である場合には、粒径とは、短軸径などの粒子の重心を通る最も短い径を意味する。粒径が1μmより小さいと、着色剤の捕捉性が確保できず、一方、3μmより大きいと、緻密な画像が得られないことがある。
【0013】
マット材を構成するシリコーン粒子は剛性の高いシリコーンポリマーである。シリコーンポリマーの剛性が低いと、筆記具(例えば、鉛筆)がポリマー粒子に触れたときに、顔料成分が擦れ落ちることができないので、筆記性が確保できない。また、剛性が低いと、筆圧でへこみを生じまたは破損して、消去具で消去できなくなることがある。十分な剛性を有するシリコーン粒子を得るためのシリコーンポリマーは、好ましくは、低分子量でかつ3官能性あるいは4官能性の単位を有するシリコーンレジンを硬化させたものであって、より好ましくは、硬化後の分子量が10万から数万であるシリコーンレジンの硬化物である。なお、分子量はポリスチレンを充填したカラムを用いたゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定により得られる数平均分子量である。このようなシリコーンレジンは、硬化時に、三次元の網目構造を形成するので、剛性の高い粒子を形成することができ、筆記性及び消去性が良好になる。
【0014】
マット材の量は、特に限定するわけではないが、通常、マット材と剥離材とを合わせた情報記録層の質量を基準として3〜10質量%である。マット材の量が少量でありすぎると、着色剤の捕捉性、そして結果として筆記性が不十分になることがある。多量でありすぎると、消去性が不十分になることがあり、また、剥離材がマット材を十分な保持力で担持することができなくなることがある。
【0015】
剥離材
剥離材はマット材のシリコーン粒子を担持するとともに、情報記録層の表面の少なくとも一部を構成する。剥離材は、好ましくは、筆記時にマット材で捕捉された着色剤を一時的に固定するために十分な着色剤に対する付着性を有しているが、消去具で容易に着色剤を除去することができるために十分に低い表面エネルギーを有する。剥離材は、好ましくは、十分な筆記性を得るためにマット材のシリコーン粒子よりも比較的に表面エネルギーが高く、このため、顔料もしくは染料などの着色剤を情報記録表面に付着させやすい。
【0016】
好適な剥離材は、例えば、長鎖脂肪族基を有するアクリル系、ウレタン系又はアルキッド系ポリマーを含む組成物である。長鎖脂肪族基は、例えば、C12以上でC22以下の脂肪族基であり、好ましくは、直鎖脂肪族基、特に直鎖アルキル基である。より具体的には、長鎖脂肪族基は、例えば、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル(ステアリル)、イコサニル、ドコサニルであることができる。剥離材は、好ましくは、複数の長鎖脂肪族基を側鎖として有するポリマーである。例えば、長鎖脂肪族基を有するアクリル系ポリマーは、ステアリルアクリレートと、アクリロニトリルなどのコモノマーとの共重合により得られるポリマーであることができる。また、長鎖脂肪族基を有するウレタン系ポリマーは、ステアリルイソシアネートと、ポリビニルアルコールなどの複数のイソシアネートと反応性のサイトを有するポリマーとの反応により得られるポリマーであることができる。
【0017】
情報記録層は、剥離材の表面までの厚さとして記載して、好ましくは1〜2μmの厚さである。このような厚さであると、1〜3μmのシリコーン粒子を情報記録層の表面上に部分的に露出させて、着色剤の捕捉性を確保することができるからである。
【0018】
任意の層
本発明の筆記シートは、基材フィルム、情報記録層のほかに、さらに別の層を含んでもよい。例えば、筆記シートの基材フィルムの裏面には、台紙などの支持体がさらに設けられてよい。台紙などの支持体は接着剤や両面粘着テープを介して基材フィルムに結合されてよい。台紙を設けると、筆記シートを平面状に固定することができるので、場所を問わず、描くことが可能になる。このような台紙は、通常、厚紙であって、好適には150〜300g/m2の板紙である。
【0019】
また、基材フィルムが透明又は半透明である場合には、基材の裏面には印刷層をさらに含むことができる。印刷層は、例えば、キャラクター漫画又は絵画などの装飾層であることができる。
【0020】
筆記シートの製造
本発明の筆記シートは以下のとおりに製造することができる。
まず、剥離材を酢酸エチルなどの適切な溶剤に溶解し、この溶液にシリコーン粒子からなるマット材を分散させて、情報記録層前駆体コーティング組成物を形成する。このコーティング組成物を、ナイフコータなどの適切な手段にて基材フィルム上に塗布し、乾燥して、本発明の筆記シートを得る。また、必要に応じて、基材フィルムの裏面に接着剤を塗布し又は両面粘着テープを貼り付け、台紙などの支持体と貼り合わせる。また、貼り合わせる支持体又は基材フィルムには予め印刷層が設けられていてよい。
【0021】
筆記シートの用途
本発明の筆記シートは、例えば、以下のように使用されることができる。
筆記シートがキャラクター漫画又は絵画などの輪郭を表わしている印刷層を含んでいる場合には、通常の筆記具を用いて塗り絵を繰り返し行なえる幼児用玩具として有用である。すなわち、幼児が筆記シートに手書きすることで、容易にキャラクター全体にわたり、色鉛筆などで塗り絵を完成することができる。また、塗り絵などが終了した際に、アルコール洗浄剤などの通常の消去具で情報記録層表面(マット材も含む)を洗浄することで完全に着色剤を消去することが可能である。
あるいは、本発明の筆記シートは、告知板などのような繰り返し書換及び消去を行なうことが意図された、いかなる筆記シートとしても好適に使用することが可能である。
【0022】
【実施例】
実施例1
1.筆記シートの作製
アクリル系の剥離材(ピーロイル1050(商品名)、一方社油脂製)の酢酸エチル溶媒中の溶液に、平均粒径が2μmであるシリコーン粒子(KMP590(商品名)、信越化学社製)からなるマット材8質量%(剥離材の固形分重量に対する量)を分散させて、情報記録層前駆体コーティング組成物を得た。このコーティング組成物を、ナイフコータにて、両面コロナ処理された50μm厚のポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(基材フィルム)の表面に塗布し、乾燥した後に、1.5g/m2の塗工量の情報記録層を基材フィルム上に形成した。なお、形成された情報記録層の厚さは1.2μmであった。また、PETフィルムの裏面に、秤量250g/m2の板紙を、両面粘着テープを用いて貼り付けた。
【0023】
2.筆記シートの評価
上記の筆記シートに、黒、青、赤、ピンク、緑の各色の色鉛筆(色鉛筆紙箱12色(商品名)、(株)トンボ鉛筆社製)を用いて筆圧8Paで情報を記録した。この筆記シート上の情報に、イソプロピルアルコールとノルマルプロピルアルコールとの混合液(1:1質量比)からなる消去剤を含んだティシューペーパーを約7Paの圧力で軽く擦ると、その情報を完全に消し去ることができた。このような情報の記録と消去の作業を30回繰り返した後に、筆記シートの目視観察を行なったところ、筆記シートには汚染もしくは劣化が観察されなかった。
【0024】
実施例2
実施例1と全く同様にして、筆記シートを形成した。この筆記シートに、サインペン(水性サインペン(商品名)、ペンテル社製の黒色水性ペン)を用いて筆圧5Paで情報を記録した。10分の乾燥の後に、この筆記シート上の情報に、イソプロピルアルコールとノルマルプロピルアルコールとの混合液(1:1質量比)からなる消去剤を含んだティシューペーパーを約7Paの圧力で軽く擦ると、その情報を完全に消し去ることができた。このような情報の記録と消去の作業を30回繰り返した後に、筆記シートの目視観察を行なったところ、筆記シートには汚染もしくは劣化が観察されなかった。
【0025】
実施例3
実施例1と全く同様にして、筆記シートを形成した。この筆記シートに、油性インクペン(マジックインキ(商標)、寺西化学工業社製の黒色油性ペン)を用いて筆圧5Paで情報を記録した。10分の乾燥の後に、この筆記シート上の情報に、イソプロピルアルコールとノルマルプロピルアルコールとの混合液(1:1質量比)からなる消去剤を含んだティシューペーパーを約7Paの圧力で軽く擦ると、その情報を完全に消し去ることができた。このような情報の記録と消去の作業を30回繰り返した後に、筆記シートの目視観察を行なったところ、筆記シートには汚染もしくは劣化が観察されなかった。
【0026】
比較例1〜3
シリコーン粒子の代わりに酸化珪素無機パウダー(ファインシールE−50(商品名)、(株)トクヤマ社製の酸化珪素粒子)を用いたこと以外は、それぞれ実施例1〜3と全く同様にして試験を行なった。筆記シートには、顔料もしくは染料による汚染もしくは劣化が観察され、繰り返し書換及び消去を行なうことができなかった。
【0027】
【発明の効果】
本発明の筆記シートは、鉛筆などの一般的な筆記具で情報を記載もしくは描写しかつ記載もしくは描写した情報を容易に消去することができるので、繰り返して書換及び消去を行なうことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の筆記シートの1態様の斜視図を示す。
【図2】図1の筆記シートの断面図を示す。
【符号の説明】
10…筆記シート
1…基材フィルム
2…情報記録層
3…マット材(シリコーン粒子)
4…剥離材
5…接着剤層
6…印刷層
7…支持体
Claims (5)
- 基材フィルムと、
この基材フィルム上に設けられた、書換及び消去可能な情報記録層と、
を含む書換及び消去可能な筆記シートであって、
この情報記録層は、シリコーン粒子からなるマット材と、剥離材とを含む、書換及び消去可能な筆記シート。 - 前記シリコーン粒子の粒径は1〜3μmである、請求項1記載の書換及び消去可能な筆記シート。
- 前記マット材は、情報記録層の質量を基準として3〜10質量%の量で含まれる、請求項1又は2記載の書換及び消去可能な筆記シート。
- 前記マット材は情報記録層の表面から部分的に露出している、請求項1〜3のいずれか1項記載の書換及び消去可能な筆記シート。
- 前記剥離材は長鎖脂肪族基を有するポリマーを含む、請求項1〜4のいずれか1項記載の書換及び消去可能な筆記シート。
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