JP2011005723A - 水変色性デスクマット及びそれを用いた水変色性デスクマットセット - Google Patents

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Abstract

【課題】シート表面への筆記が可能であると共に、筆跡のインキや消しカスによる汚染や接触による筆跡消去を生じることがない、利便性の高いデスクマットであり、更に、透明シート下面に挟む印刷物の種類に応じてなぞり書きや迷路遊び等の付加が可能な学習性、興趣性、応用性の高いデスクマットを提供する。
【解決手段】低屈折率顔料をバインダー樹脂に分散状態に固着させた、非吸液状態で不透明であり吸液状態で透明化する多孔質層3を透明シート2表面に形成してなる水変色性デスクマット1。前記水変色性デスクマットと、水付着具とからなる水変色性デスクマットセット。
【選択図】図1

Description

本発明は、水変色性デスクマットとそれを用いたデスクマットセットに関する。更には、液体の付着により下面が視認可能となる水変色性デスクマットとそれを用いたデスクマットセットに関する。
従来、学習机や事務机等の天板上面に敷設して、天板を汚れや傷から保護するためにデスクマットが使用されている。
前記デスクマットとして、軟質樹脂等からなる透明シートのみからなるもの(シングルタイプ)や、該透明シートの下側にクッション材となる支持シートを重ねて両シートの一辺を接合したもの(ダブルタイプ)が広く適用されており、いずれの形態も透明シートの下側(ダブルタイプにおいては支持シートとの間)に印刷物やメモ書き等を配設した状態で視認できるようになっている(例えば、特許文献1,2参照)。
また、前記デスクマットのなかで、透明シート表面に紫外線硬化型塗料による塗膜を形成することにより、ホワイトボードマーカーによる筆記と、該筆跡の擦過消去を可能としたものが開示されている(例えば、特許文献3,4参照)。
前記ホワイトボードマーカーによる筆記が可能なデスクマットは、メモ用紙がない場合にも急なメモ書きを行うことができる利便性の高いものであるが、筆跡消去時に消しカスが出て周囲を汚してしまうものであった。また、筆跡を残したままデスクワークをした際、人体や物品が不用意に筆跡と接触することで接触部分が汚れてしまう等の不具合を生じるものであった。
実開平3−57094号公報 実用新案登録第3066461号 実開平5−34939号公報 実用新案登録第3101453号
本発明は、前記デスクマットにおいてシート表面への筆記が可能であると共に、筆跡のインキや消しカスによる汚染や接触による筆跡消去を生じることがない、利便性の高いデスクマットを提供するものである。
更には、透明シート下面に挟む印刷物の種類に応じてなぞり書きや迷路遊び等の付加が可能な学習性、興趣性、応用性の高いデスクマットを提供するものである。
本発明は、低屈折率顔料をバインダー樹脂に分散状態に固着させた、非吸液状態で不透明であり吸液状態で透明化する多孔質層を透明シート表面に形成してなる水変色性デスクマットを要件とする。
また、支持シートと、前記支持シート上に重ねられる略同形状の透明シートが一辺を接合されており、前記透明シートの表面に、低屈折率顔料をバインダー樹脂に分散状態に固着させた、非吸液状態で不透明であり吸液状態で透明化する多孔質層を形成してなる水変色性デスクマットを要件とする。
更に、前記支持シートの下に略同形状の透明シートが重ねられ、三枚のシートの一辺が接合されてなること、前記支持シートが着色されてなることを要件とする。
更には、前記いずれかに記載の水変色性デスクマットと、水付着具とからなる水変色性デスクマットセットを要件とし、前記水付着具が、連続気孔を有するプラスチック多孔体又は繊維加工体をペン先部材として適用した筆記具又は塗布具形態であることを要件とする。
本発明により、学習机や事務机等の天板を汚れや傷から保護することはもちろん、筆跡や消しカスによる汚染や接触による筆跡消去を生じることなくシート表面への筆記が可能であると共に、透明シート下面に挟む印刷物の種類に応じてなぞり書きや迷路遊び等の用途付加が可能である、利便性と応用性の高いデスクマットを提供できる。
本発明の水変色性デスクマットの実施例の縦断面図である。 本発明の水変色性デスクマットの他の実施例の外観図である。 図2の水変色性デスクマットの要部断面図である。 本発明の水変色性デスクマットの他の実施例の縦断面図である。
前記デスクマットは、樹脂製透明(半透明含む)シートの表面に低屈折顔料を含む多孔質層を設けたものであり、多孔質層を上側として机の天板上に載置されるものである。
支持体となる樹脂製シートは、透明、半透明、着色透明等の下面が視認できるものであれば可撓性(軟質)を有するものや硬質のもの等、汎用の樹脂を用いることができるが、塩化ビニル樹脂の他、ポリプロピレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合樹脂、エチレン−メチルアクリレート共重合樹脂、エチレン−メチルメタクリレート共重合樹脂、エチレン−メタクリル酸共重合樹脂、エチレン−アクリル酸共重合樹脂、エチレン−ブテン共重合樹脂、エチレン−ペンテン共重合樹脂、エチレン−ヘキセン共重合樹脂、エチレン−オクテン共重合樹脂等のポリオレフィン系樹脂が好適であり、一種又は二種以上を混合して適用される。
尚、前記透明シートには可塑剤、安定剤等、所望の添加剤を添加することもできる。また、表裏面の少なくとも一面に印字写りや紫外線を抑制するコーティングを施すことや、多孔質層を積層する面にアンカーコート層を形成することもできる。
前記透明シート表面に形成される多孔質層は、低屈折率顔料をバインダー樹脂と共に分散状態に固着させた層であり、液体の付着によって透明化するものである。
前記低屈折率顔料としては、珪酸及びその塩、バライト粉、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、石膏、クレー、タルク、アルミナホワイト、炭酸マグネシウム等が挙げられ、これらは屈折率が1.4〜1.8の範囲にあり、液状組成物を吸液すると良好な透明性を示すものである。
尚、前記珪酸の塩としては、珪酸アルミニウム、珪酸アルミニウムカリウム、珪酸アルミニウムナトリウム、珪酸アルミニウムカルシウム、珪酸カリウム、珪酸カルシウム、珪酸カルシウムナトリウム、珪酸ナトリウム、珪酸マグネシウム、珪酸マグネシウムカリウム等が挙げられる。
前記低屈折率顔料の粒径は特に限定されるものではないが、0.03〜10.0μmのものが好適に用いられる。
また、前記低屈折率顔料は二種以上を併用することもできる。
尚、好適に用いられる低屈折率顔料としては珪酸が挙げられる。
前記珪酸は、乾式法により製造させる珪酸であってもよいが、湿式法により製造される珪酸(以下、湿式法珪酸と称する)が特に効果的であり、実用性を満たす。
この点を以下に説明する。
珪酸は非晶質の無定形珪酸として製造され、その製造方法により、四塩化ケイ素等のハロゲン化ケイ素の熱分解等の気相反応を用いる乾式法によるもの(以下、乾式法珪酸と称する)と、ケイ酸ナトリウム等の酸による分解等の液相反応を用いる湿式法によるものとに大別されるが、本発明の意図する多孔質層として機能させるためには、湿式法珪酸が最適である。
これは、乾式法珪酸と湿式法珪酸とでは構造が異なり、前記乾式法珪酸は珪酸が密に結合した三次元構造を形成するのに対して、湿式法珪酸は、珪酸が縮合して長い分子配列を形成した、所謂、二次元構造部分を有している。
従って、前記乾式法珪酸と比較して分子構造が粗になるため、湿式法珪酸を多孔質層に適用した場合、乾式法珪酸を用いる系と比較して乾燥状態における光の乱反射性に優れ、よって、常態での隠蔽性が大きくなるものと推察される。
また、前記本発明の多孔質層においては、水を吸液させるものであるから、湿式法珪酸は乾式法珪酸に比べて粒子表面にシラノール基として存在する水酸基が多く、親水性の度合いが大であり、好適に用いられる。
尚、前記多孔質層の常態での隠蔽性と吸液状態での透明性を調整するために、湿式法珪酸と共に、他の汎用の低屈折率顔料を併用することもできる。
前記多孔質層中の湿式法珪酸は、粒子径、比表面積、吸油量等の性状に左右されるが、常態での隠蔽性と吸液状態での透明性を共に満足するためには、塗布量が1g/m〜30g/mであることが好ましく、より好ましくは、5g/m〜20g/mである。1g/m未満では、常態で十分な隠蔽性を得ることが困難であり、また、30g/mを越えると吸液時に十分な透明性を得ることが困難である。
前記珪酸の粒径は特に限定されるものではないが、0.03〜10.0μmのものが好適に用いられる。
前記珪酸等の低屈折率顔料はバインダー樹脂を結合剤として含むビヒクル中に分散され、基材に塗布した後、揮発分を乾燥させて多孔質層を形成する。
前記バインダー樹脂としては、ウレタン系樹脂、ナイロン樹脂、酢酸ビニル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、アクリル酸エステル共重合樹脂、アクリルポリオール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、マレイン酸樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、スチレン共重合樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、スチレン−ブタジエン共重合樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合樹脂、メタクリル酸メチル−ブタジエン共重合樹脂、ブタジエン樹脂、クロロプレン樹脂、メラミン樹脂、及び前記各樹脂エマルジョン、カゼイン、澱粉、セルロース誘導体、ポリビニルアルコール、尿素樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
前記珪酸とこれらのバインダー樹脂の混合比率は、珪酸の種類及び性状に左右されるが、好ましくは、珪酸1重量部に対してバインダー樹脂固形分0.5〜2重量部であり、より好ましくは、0.8〜1.5重量部である。珪酸1重量部に対してバインダー樹脂固形分が0.5重量部未満の場合には、前記多孔質層の実用的な皮膜強度を得ることが困難であり、2重量部を越える場合には、前記多孔質層内部への水の浸透性が悪くなる。
前記多孔質層は、従来公知の一般的な塗膜と比較して着色剤に対するバインダー樹脂の混合比率が小さいため、十分な皮膜強度が得られ難い。そこで、耐擦過強度を高めるために、前記のバインダー樹脂のうち、ナイロン樹脂又はウレタン系樹脂を用いると効果的である。
前記ウレタン系樹脂としては、ポリエステル系ウレタン樹脂、ポリカーボネート系ウレタン樹脂、ポリエーテル系ウレタン樹脂等があり、二種以上を併用することもできる。また、前記樹脂が水に乳化分散したウレタン系エマルジョン樹脂や、イオン性を有するウレタン樹脂(ウレタンアイオノマー)自体のイオン基により乳化剤を必要とすることなく自己乳化して、水中に溶解乃至分散したコロイド分散型(アイオノマー型)ウレタン樹脂を用いることもできる。
尚、前記ウレタン系樹脂は水性ウレタン系樹脂又は油性ウレタン系樹脂のいずれを用いることもできるが、本発明においては水性ウレタン系樹脂、殊に、ウレタン系エマルジョン樹脂やコロイド分散型ウレタン系樹脂が好適に用いられる。
前記ウレタン系樹脂は単独で用いることもできるが、支持体の種類や皮膜に必要とされる性能に応じて、他のバインダー樹脂を併用することもできる。ウレタン系樹脂以外のバインダー樹脂を併用する場合、実用的な皮膜強度を得るためには、前記多孔質層のバインダー樹脂中にウレタン系樹脂を固形分重量比率で30%以上含有させることが好ましい。
前記バインダー樹脂において、架橋性のものは任意の架橋剤を添加して架橋させることにより、さらに皮膜強度を向上させることができる。
前記バインダー樹脂には、水との親和性に大小が存在するが、これらを組み合わせることにより、多孔質層中への浸透時間、浸透度合い、浸透後の乾燥の遅速を調整することができる。更には、適宜分散剤や界面活性剤を添加して前記調整をコントロールすることができる。
尚、前記多孔質層中には、従来公知の二酸化チタン被覆雲母、酸化鉄−二酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母、グアニン、絹雲母、塩基性炭酸鉛、酸性砒酸鉛、オキシ塩化ビスマス等の金属光沢顔料の添加や、一般染料や顔料、蛍光染料や蛍光顔料の混在により色変化を多様化することができる。
また、温度変化により可逆的に色変化する汎用の可逆熱変色顔料を混在させて、環境温度や付着させる水温により色変化させることができる。
前記多孔質層は、ベタ印刷状で形成することが好ましいが、文字、記号、英数字、図柄等の像形態で形成することもできる。
前記多孔質層は、従来公知の手段、例えば、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビヤ印刷、コーター、タンポ印刷、転写等の印刷手段、刷毛塗り、スプレー塗装、静電塗装、電着塗装、流し塗り、ローラー塗り、浸漬塗装等により形成できる。
更に、前記多孔質層の少なくとも一部には非吸液層を形成することができ、例えば、シリコーン系、パラフィン系、ポリエチレン系、アルキルエチレン尿素系、フッ素系等の撥水性樹脂から選ばれる樹脂を含む撥水処理液を多孔質層上に適宜形状を形成するよう付着させ、浸透乾燥して得られる。
前記撥水性樹脂のうち、フッ素系撥水剤が、撥水効果及び加工適性の面で効果的であり、固形分として、0.5g/m〜25g/m、好適には、1g/m〜15g/mの範囲の付着量が有効である。
前記非吸液層を多孔質層の一部に配設することにより、非吸液層が設けられた箇所の多孔質層は、撥水効果により吸水状態が形成されず、不透明状態が保持される。従って、常態(非吸水状態)では判別し難い非吸液層と多孔質層が、非吸液層が配設されていない部分の多孔質層への吸水により下層(天板、支持シート、挟持物等)の色調が視認されて判別可能となる。そのため、吸液状態で新たな像が現出するデスクマットを形成できる。尚、前記様相変化は液体の付着、乾燥により、互変的である。
更に、前記多孔質層や非吸液層の上層や近傍には非変色層(着色層)を配設、併設することで、デザイン性の向上や、表示情報の多様化が可能となる。
前記多孔質層を備えた透明シートを単体でデスクマットとして用いたシングルタイプの他に、該シートを略同形状支持シートの上に重ねて両シートの一辺を接合したダブルタイプとして適用することもできる。
前記支持シートは、透明、不透明、着色、不着色に限らず汎用の樹脂材やゴム材、更にフェルト等の繊維材から形成することができるが、厚肉ポリオレフィンシート、発泡ポリオレフィンシート、フェルト等のクッション性を有するものが好適である。
前記二層を接合する方法としては、接着、圧着、熱溶着、超音波溶着、高周波溶着、レーザー溶着、スピン溶着、接合部材を用いた方法等、各シートの材質により適宜選択して用いられる。
前記構成のデスクマットでは多孔質層への筆記の他、二層間に印刷物、写真、メモ用紙等を挟持できるため、透明シート下面に挟む印刷物の種類に応じてなぞり書きや迷路遊び等の用途付加が可能となる。
更に、前記二層構造のデスクマットの裏面(即ち、支持シートの下面)には、前述の透明シートを更に重ねて三層構造とした状態で、該三層(三枚のシート)の一辺を接合したものを適用することもできる。
前記構成においては、前述の単層形態、二層形態と同様の使用方法に加え、デスクマットを裏返すことで汎用のデスクマットとしても使用できるようになる。
前記各シートは略同形状であり、多孔質層を備えた透明シートと支持シートの間、支持シートと透明シートの間の二箇所で印刷物やメモ用紙等を挟持できるものとなる。そのため、表裏両面からユーザーの好みに合わせて所望の面を使用できる。
前記水変色性デスクマットは、多孔質面に液体を付着させることで像を形成したり、下層の印刷物を視認可能とすることができる。
前記液体(水)を付着させる方法としては、手や指を水で濡らして多孔質層に接触させる方法、先端部に筆穂や繊維ペン体等を有する筆記又は塗布具やスポンジに水を含浸させて多孔質層に接触させる方法、水を収容した容器を多孔質層に近接又は接触させて容器内から水を導出して付着させる方法、印面に連続気泡又は独立気泡を有する発泡体を固着したスタンプ具に水を含浸させて多孔質層に付着させる方法、プラスチックやゴムの印面を粗面に形成したスタンプ具に水を付着させて多孔質層に接触させる方法等が挙げられる。
尚、水を収容した容器を多孔質層に近接又は接触させて容器内から水を導出して付着させる方法としては、容器内に水を収容し、且つ、容器内の水を導出する繊維体や刷毛を設けて水を塗布する方法、容器内に水を収容し、且つ、噴霧装置を設けて、水をスプレーする方法、注射器のように容器内の水を押圧して、水を噴出させる方法等が挙げられる。
前記水を付着させる手段としては、筆記又は塗布具、スポンジ、スタンプ具、スプレー装置を例示でき、水変色性デスクマットと組み合わせて水変色性デスクマットセットとすることができる。
以下に実施例を示すが、本発明は実施例に限定されない。尚、実施例中の部は重量部を示す。
実施例1(図1参照)
900mm×570mmの透明ポリ塩化ビニル樹脂シートを透明支持体2とし、表面全体にウレタン樹脂からなる透明スクリーン印刷インキを180メッシュのスクリーン版にてベタ状印刷して透明アンカーコート層4を形成した後、該アンカーコート層4上に、湿式法珪酸〔商品名:ニップシールE−200、日本シリカ工業(株)製〕15部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランHW−930、大日本インキ化学工業(株)製、固形分50%〕30部、水50部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、イソシアネート系架橋剤3部を均一に混合、攪拌してなる白色スクリーン印刷用インキを用いて、100メッシュのスクリーン版にてベタ状印刷し、70℃で10分間乾燥硬化させて多孔質層3を形成することでシングルタイプの水変色性デスクマット1を得た。
尚、前記水変色性デスクマット1の下面には、フェルト材等の下敷を敷いて使用することもできる。
前記水変色性デスクマット1は、乾燥状態では白色の多孔質層3が視認されるが、水を付着させると多孔質層3が吸液して白色不透明状態から無色透明状態に変化した。そのため、天板や下敷や印刷物等の下面の色調が視認される状態となった。
前記様相は吸液状態で維持しているが、水が蒸発乾燥すると元の様相(白色面)へと変化するものであり、この現象は何度も繰り返し行うことができた。
水変色性デスクマットセットの作製
前記水変色性デスクマット1と、水付着手段として先端部に砲弾型の繊維ペン体(ナイロン樹脂製、直径7mm)を有し、軸筒内に水を収容可能に構成したペン8とを組み合わせて水変色性デスクマットセットを得た。
前記水変色性デスクマットセットでは、水付着具8を用いてデスクの天板上に載置された水変色性デスクマット1の多孔質層3に筆記すると5〜6mm幅の筆跡(天板の色調の筆跡)が形成された。また、天板とデスクマット1の間に印刷物を挟持した場合には、前記筆跡部分には印刷物の図柄や文字が視認されるものであった。前記筆跡は水が付着した状態では前記様相を呈していたが、乾燥するにつれて徐々に視認されなくなり完全に乾燥した状態では再び元の白色に戻った。前記様相変化は繰り返し行うことができた。
前記デスクマットセットでは、ペン8によるメモ書きの他、透明支持体2下層に敷く印刷物の図柄に応じて、学習やパズル(迷路)遊び等が可能であり、実用性と応用性の高いものとなった。
実施例2(図2、3参照)
前記実施例1で得られたシングルタイプの水変色性デスクマットの下面(多孔質層3が設けられていない面)に、前記透明支持体2と略同形状の緑色発泡ポリオレフィン樹脂シートである支持シート5を積層し、一方の長辺端部をウェルダー加工により溶着した接合部7を設けることでダブルタイプの水変色性デスクマット1を得た。
水変色性デスクマットセットの作製
前記水変色性デスクマット1と、水付着手段として先端部に砲弾型の繊維ペン体(ナイロン樹脂製、直径7mm)を有し、軸筒内に水を収容可能に構成したペン8とを組み合わせて水変色性デスクマットセットを得た。
前記水変色性デスクマットセットでは、水付着具8を用いてデスクの天板上に載置された水変色性デスクマット1の多孔質層3に筆記すると多孔質層3が透明化して5〜6mm幅の筆跡(支持シート5の緑色の色調)が形成された。また、透明支持体2と支持シート5の間に印刷物を挟持した場合には、前記筆跡部分には印刷物の図柄や文字が視認されるものであった。前記筆跡は水が付着した状態では前記様相を呈していたが、乾燥するにつれて徐々に視認されなくなり完全に乾燥した状態では再び元の白色に戻った。前記様相変化は繰り返し行うことができた。
前記デスクマットセットでは、ペン8によるメモ書きの他、支持体2下層に敷く印刷物の図柄に応じて、学習やパズル(迷路)遊び等が可能であり、実用性と応用性の高いものとなった。
実施例3(図4参照)
前記実施例2で得られたダブルタイプの水変色性デスクマットの下面(支持シート5の裏面)に、前記透明支持体2と同様の透明ポリ塩化ビニル樹脂シートを透明シート6として積層し、一方の長辺端部をウェルダー加工により溶着して接合部7を設けることでトリプルタイプの水変色性デスクマット1を得た。
水変色性デスクマットセットの作製
前記水変色性デスクマット1と、水付着手段として先端部に砲弾型の繊維ペン体(ナイロン樹脂製、直径7mm)を有し、軸筒内に水を収容可能に構成したペン8とを組み合わせて水変色性デスクマットセットを得た。
前記水変色性デスクマットセットでは、デスクの天板上に多孔質層3側を上にして載置された水変色性デスクマット1の多孔質層3に、水付着具8を用いて筆記すると多孔質層3が透明化して5〜6mm幅の筆跡(支持シート5の緑色の色調)が形成された。また、透明支持体2と支持シート5の間に印刷物を挟持した場合には、前記筆跡部分には印刷物の図柄や文字が視認されるものであった。前記筆跡は水が付着した状態では前記様相を呈していたが、乾燥するにつれて徐々に視認されなくなり完全に乾燥した状態では再び元の白色に戻った。前記様相変化は繰り返し行うことができた。
前記状態では、ペン8によるメモ書きの他、支持体2下層に敷く印刷物の図柄に応じて、学習やパズル(迷路)遊び等が可能であった。
更に、デスクの天板上に透明シート6側を上にして載置することで、該透明シート6と支持シート5の間に印刷物やメモ用紙等を挟持できる汎用のデスクマットとして使用することができた。そのため、ユーザーは用途に合わせて筆記可能な多孔質層3側と汎用形態の透明シート6側を選択でき、より実用性と応用性の高いデスクマットとなった。
実施例4(図1参照)
860mm×520mmの透明ポリオレフィン樹脂(具体的にはエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂)シートを透明支持体2とし、表面全体にウレタン樹脂からなる透明スクリーン印刷インキを180メッシュのスクリーン版にてベタ状印刷して透明アンカーコート層4を形成した後、該アンカーコート層4上に、湿式法珪酸〔商品名:ニップシールE−200、日本シリカ工業(株)製〕15部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランHW−930、大日本インキ化学工業(株)製、固形分50%〕30部、水50部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、イソシアネート系架橋剤3部を均一に混合、攪拌してなる白色スクリーン印刷用インキを用いて、100メッシュのスクリーン版にてベタ状印刷し、70℃で10分間乾燥硬化させて多孔質層3を形成することでシングルタイプの水変色性デスクマット1を得た。
尚、前記水変色性デスクマット1の下面には、フェルト材等の下敷を敷いて使用することもできる。
前記水変色性デスクマット1は、乾燥状態では白色の多孔質層3が視認されるが、水を付着させると多孔質層3が吸液して白色不透明状態から無色透明状態に変化した。そのため、天板や下敷や印刷物等の下面の色調が視認される状態となった。
前記様相は吸液状態で維持しているが、水が蒸発乾燥すると元の様相(白色面)へと変化するものであり、この現象は何度も繰り返し行うことができた。
水変色性デスクマットセットの作製
前記水変色性デスクマット1と、水付着手段として先端部に砲弾型の繊維ペン体(ナイロン樹脂製、直径7mm)を有し、軸筒内に水を収容可能に構成したペン8とを組み合わせて水変色性デスクマットセットを得た。
前記水変色性デスクマットセットでは、水付着具8を用いてデスクの天板上に載置された水変色性デスクマット1の多孔質層3に筆記すると5〜6mm幅の筆跡(天板の色調の筆跡)が形成された。また、天板とデスクマット1の間に印刷物を挟持した場合には、前記筆跡部分には印刷物の図柄や文字が視認されるものであった。前記筆跡は水が付着した状態では前記様相を呈していたが、乾燥するにつれて徐々に視認されなくなり完全に乾燥した状態では再び元の白色に戻った。前記様相変化は繰り返し行うことができた。
前記デスクマットセットでは、ペン8によるメモ書きの他、透明支持体2下層に敷く印刷物の図柄に応じて、学習やパズル(迷路)遊び等が可能であり、実用性と応用性の高いものとなった。
1 水変色性デスクマット
2 透明支持体(透明シート)
3 多孔質層
4 アンカーコート層
5 支持シート
6 透明シート
7 接合部
8 ペン(塗布具)

Claims (6)

  1. 低屈折率顔料をバインダー樹脂に分散状態に固着させた、非吸液状態で不透明であり吸液状態で透明化する多孔質層を透明シート表面に形成してなる水変色性デスクマット。
  2. 支持シートと、前記支持シート上に重ねられる略同形状の透明シートが一辺を接合されており、前記透明シートの表面に、低屈折率顔料をバインダー樹脂に分散状態に固着させた、非吸液状態で不透明であり吸液状態で透明化する多孔質層を形成してなる水変色性デスクマット。
  3. 前記支持シートの下に略同形状の透明シートが重ねられ、三枚のシートの一辺が接合されてなる請求項2に記載の水変色性デスクマット。
  4. 前記支持シートが着色されてなる請求項2又は3に記載の水変色性デスクマット。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の水変色性デスクマットと、水付着具とからなる水変色性デスクマットセット。
  6. 前記水付着具が、連続気孔を有するプラスチック多孔体又は繊維加工体をペン先部材として適用した筆記具又は塗布具形態である請求項5記載の水変色性デスクマットセット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102514323A (zh) * 2011-11-29 2012-06-27 胡雪辉 一种多功能透明塑料书画临摹水写练习纸板及其制作方法
WO2017038688A1 (ja) * 2015-09-04 2017-03-09 日本製紙パピリア株式会社 塗料組成物及びその用途

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