JP4647402B2 - 走行玩具セット - Google Patents

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本発明は、走行玩具セットに関する。更には、ラインセンサ式走行体と水変色性走行面を備える走行用支持体とからなる走行玩具セットに関する。
従来より、走行面に設けられたラインに沿って走行(トレース)するラインセンサ式走行玩具が種々開示されている(例えば、特許文献1、2参照)。前記走行玩具は、走行コースとして走行面に印刷されたラインを用いるものや、チョーク等で地面に白線を描いて使用するものであり、コースの自由度がないものや、室内で使用できないものであった。
そこで、室内で使用する走行玩具の走行コースに自由度を持たせるために、ユーザーが紙面に油性ペン等で走行コースを描くことができる走行玩具セットが提案されている。
特開平11−123285号公報 特公昭44−28739号公報
しかしながら、前記走行コースを用いた走行玩具セットは、ユーザーが自由に走行コースを描くことができるものの、一度描いたコースを消すことができないため、コース変更や描き損じを修正できなかったり、一度使って不要となった用紙は廃棄しなくてはならなかった。
本発明は、ユーザーが自由に走行コースを描くことができると共に、描いたコースの消去、修正が可能な走行用支持体とラインセンサ式走行体とからなる走行玩具セットを提供するものである。
本発明は、低屈折率顔料をバインダー樹脂に分散状態に固着させた吸液状態と非吸液状態で透明性を異にする多孔質層を少なくとも一部に設けてなる走行面を備えた走行用支持体と、前記多孔質層上に液体を塗布することで発現する色相変化部を検知する左右一対の反射型光センサと、該光センサが検知した入力信号を入力してプログラムに応じた出力信号を出力する制御回路と、該制御回路からの出力信号により作動する左右一対のモータと、該モータにより駆動する走行手段と、電源とを備え、検知した連続的な色相変化部に沿って走行するように制御されたラインセンサ式走行体と、水付着手段とからなり、前記走行面の多孔質層の吸液状態での明度値Vwが7未満を示すと共に非吸液状態での明度値Vdが7以上を示すことを特徴とする走行玩具セットを要件とする。
更に、前記ラインセンサ式走行体がプログラム切替スイッチを備え、該スイッチの切替により、前記右の反射型光センサが前記色相変化部を検知すると前記左モータを停止し、前記左の反射型光センサが前記色相変化部を検知すると前記右モータを停止するように前記制御回路から前記各モータへの出力信号を出力することで、前記ラインセンサ式走行体の進行方向を反転する又は回転運動をすることを特徴とする請求項1記載の走行玩具セットを要件とする。
更に、前記走行面が、多孔質層の吸液状態での明度値Vwと、非吸液状態での明度値Vdとが1<Vd−Vwを示すこと、前記走行用支持体が、走行面の外周全縁に渡って、光センサで検知される明度値7未満の縁取部を有することを要件とする。
尚、本発明において「前」とは、走行体の進行方向を示す。
本発明の請求項1により、ユーザーが自由にコースを形成できると共に、書き損じによる修正やコース変更を容易に行うことができる興趣に富んだ玩具セットとなり、付属の水付着手段で走行体が認識可能なコースを容易且つ確実に形成できる。
請求項2により、走行体にライントレース以外の動作を付与でき、より興趣に富んだものとなる。
請求項3により、ユーザーが走行面に形成したコースをセンサが確実に認識できるものとなる。
請求項4により、走行面にコースを設けていない場合や、ユーザーが形成したコースが消色した場合においても、走行体が縁取部を確実に認識し、走行体が走行面の外側に出ることなく使用できる。
本発明の走行玩具セットは、吸液状態と非吸液状態で透明性を異にする多孔質層を有する走行面を備えた走行用支持体と、前記多孔質層上に液体を塗布することで発現する色相変化部(ライン)を検知し、検知したライン上を走行するラインセンサ式走行体とから構成されるものである。更に、筆記先端部に繊維加工ペン体を設けたペンやスタンプ具等の水付着手段をセットとした走行玩具セットである。
前記ラインセンサ式走行体は、左右一対の反射型光センサと、該光センサに接続される制御回路と、該制御回路に接続される左右一対のモータと、車輪や脚部等の走行手段と、電源とを少なくとも備えている。
前記反射型光センサは、多孔質層上に液体を塗布することで発現する色相変化部(特に、連続的なものをラインとする)を検知する発光器と受光器とからなるものであり、車体の走行面を認識できる位置に左右一対に設けられる。発光器から走行面に照射される光が反射して受光器が認識するか、走行面が光を吸収して受光器が認識できないかによってトレース動作を起こすため、左右の反射型光センサ間の距離より狭い幅のラインに対してトレース動作をする。
前記発光器としては、赤外線、赤色光、緑色光、紫外線等を発光するLEDや電球等を用いることができる。特に、発光器から照射される光としては、受光器の認識性が高い赤色光や赤外線が好適に用いられる。
また、受光器としては、フォトトランジスタ、フォトダイオード、CDS等を用いることができる。
前記制御回路は、反射型光センサが検知した入力信号を制御し、モータの駆動方法を決定するものであり、左右の反射型光センサにおいて、発光器から走行面に照射される光を受光器が認識したかどうかに応じて各モータに出力信号を送り、左右のモータを正回転、停止、逆回転のいずれかに調整するものである。
また、スイッチ切替によって制御方法を変更する場合(例えば、切替前には右センサが反射光を検知できなかった際に左モータが駆動するように出力信号を送っていたものが、切替により右モータが駆動するように出力信号を送るようにしたり、反射光を検知できなかった際に左右いずれかのモータを一定の時間回転させ続ける等)、前記走行体がラインを検知した際に進行方向を反転させたり、右回転や左回転、それらを組み合わせた回転運動等を起こすようにして、玩具としての興趣を増すことも可能である。
前記モータは左右の移動手段(車輪や脚部)をそれぞれ駆動するために左右一対として設けられており、制御回路から出力される信号に応じて、各々が接続する移動手段を駆動するものである。
更に、前記走行体には、音声発生装置や、LED等の装飾用発光体を設けることでアクション性を向上させて、玩具としての興趣を増すことも可能である。
前記走行用支持体は、多孔質層を設けてなる走行面を備えたものであり、布帛やフィルムや紙等からなるシート形態のものや、樹脂成形物からなる立体物形態のもの、更には、これらを組み合わせたものにより形成される。
また、前記走行面の多孔質層を形成していない部分や、走行面外周には、山やトンネル等の背景物を模した部材や、写真や絵等の印刷物を設けることで種々の背景を形成したり、走行体に関連する模型物や印刷物を配置することで、走行体の容姿に合わせた構成とすることも可能であり、玩具としての興趣をより増すことができる。
前記走行用支持体には汎用のものが適用でき、例えば、熱可塑性樹脂や合成ゴムやエラストマー等の樹脂、木材、金属、ガラス、陶磁器、石材、合成紙等の紙類、布帛、合成皮革、皮革、軟質フィルム等が用いられる。特に、成形性や収納性の高さから、樹脂、紙類、布帛等が好適に用いられる。
また、走行体の走行性を安定させるために、前記走行用支持体における走行面を形成する部分は、平面としたり、凹凸を小さく構成することが好ましい。
また、前記支持体には防水加工を施すこともでき、特に、前記材質のうち、紙類、布帛、皮革、合成皮革等の液体を浸透するもの(浸透性材料)については、上層又は下層に非浸透層を形成し、液体の浸透を防ぐことが望ましい。前記非浸透層は、樹脂等の液体非浸透性物質のエマルジョンを印刷、塗布したり、水非浸透性シートを設けることで得られる。
更に、前記支持体自体を着色したり、支持体表面に着色層を設けることによって、色彩性を向上することもできる。
前記支持体(走行面上)に形成される多孔質層は、低屈折率顔料をバインダー樹脂と共に分散状態に固着させた層である。
前記低屈折率顔料としては、珪酸及びその塩、バライト粉、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、石膏、クレー、タルク、アルミナホワイト、炭酸マグネシウム等が挙げられ、これらは屈折率が1.4〜1.8の範囲にあり、液状組成物を吸液すると良好な透明性を示すものである。
尚、前記珪酸の塩としては、珪酸アルミニウム、珪酸アルミニウムカルシウム、珪酸アルミニウムナトリウム、珪酸アルミニウムカリウム、珪酸カリウム、珪酸マグネシウム、珪酸ナトリウム、珪酸マグネシウムカリウム等が挙げられる。
前記低屈折率顔料の粒径は特に限定されるものではないが、0.03〜10.0μmのものが好適に用いられる。
又、前記低屈折率顔料は2種以上を併用することもできる。
尚、好適に用いられる低屈折率顔料としては珪酸が挙げられる。
前記珪酸は、乾式法によるものであってもよいが、湿式法により製造される珪酸(以下、湿式法珪酸と称する)が特に効果的であり、実用性を満たす。
この点を以下に説明する。
珪酸は非晶質の無定形珪酸として製造され、その製造方法により、四塩化ケイ素等のハロゲン化ケイ素の熱分解等の気相反応を用いる乾式法によるもの(以下、乾式法珪酸と称する)と、ケイ酸ナトリウム等の酸による分解等の液相反応を用いる湿式法によるものとに大別されるが、本発明の意図する多孔質層として機能させるためには、湿式法珪酸が最適である。
これは、乾式法珪酸と湿式法珪酸とでは構造が異なり、前記乾式法珪酸は、珪酸が密に結合した三次元構造を形成するのに対して、湿式法珪酸は、珪酸が縮合して長い分子配列を形成した、所謂、二次元構造部分を有している。
従って、前記乾式法珪酸と比較して分子構造が粗になるため、湿式法珪酸を多孔質層に適用した場合、乾式法珪酸を用いる系と比較して乾燥状態における光の乱反射性に優れ、よって、常態での隠蔽性が大きくなるものと推察される。
又、前記本発明の多孔質層においては、水を吸液させるものであるから、湿式法珪酸は乾式法珪酸に比べて粒子表面にシラノール基として存在する水酸基が多く、親水性の度合いが大であり、好適に用いられる。
尚、前記多孔質層の常態での隠蔽性と吸液状態での透明性を調整するために、湿式法珪酸と共に、他の汎用の低屈折率顔料を併用することもできる。
前記多孔質層中の湿式法珪酸は、粒子径、比表面積、吸油量等の性状に左右されるが、常態での隠蔽性と吸液状態での透明性を共に満足するためには、塗布量が1g/m〜30g/mであることが好ましく、より好ましくは、5g/m〜20g/mである。1g/m未満では、常態で十分な隠蔽性を得ることが困難であり、又、30g/mを越えると吸液時に十分な透明性を得ることが困難である。
前記珪酸の粒径は特に限定されるものではないが、0.03〜10.0μmのものが好適に用いられる。
前記珪酸はバインダー樹脂を結合剤として含むビヒクル中に分散され、基材に塗布した後、揮発分を乾燥させて多孔質層を形成する。
前記バインダー樹脂としては、ウレタン系樹脂、ナイロン樹脂、酢酸ビニル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、アクリル酸エステル共重合樹脂、アクリルポリオール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、マレイン酸樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、スチレン共重合樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、スチレン−ブタジエン共重合樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合樹脂、メタクリル酸メチル−ブタジエン共重合樹脂、ブタジエン樹脂、クロロプレン樹脂、メラミン樹脂、及び前記各樹脂エマルジョン、カゼイン、澱粉、セルロース誘導体、ポリビニルアルコール、尿素樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
前記珪酸とこれらのバインダー樹脂の混合比率は、珪酸の種類及び性状に左右されるが、好ましくは、珪酸1重量部に対してバインダー樹脂固形分0.5〜2重量部であり、より好ましくは、0.8〜1.5重量部である。珪酸1重量部に対してバインダー樹脂固形分が0.5重量部未満の場合には、前記多孔質層の実用的な皮膜強度を得ることが困難であり、2重量部を越える場合には、前記多孔質層内部への水の浸透性が悪くなる。
前記多孔質層は、従来より公知の一般的な塗膜と比較して着色剤に対するバインダー樹脂の混合比率が小さいため、十分な皮膜強度が得られ難い。そこで、耐擦過強度を高めるために、前記のバインダー樹脂のうち、ナイロン樹脂又はウレタン系樹脂を用いると効果的である。
前記ウレタン系樹脂としては、ポリエステル系ウレタン樹脂、ポリカーボネート系ウレタン樹脂、ポリエーテル系ウレタン樹脂等があり、2種以上を併用することもできる。又、前記樹脂が水に乳化分散したウレタン系エマルジョン樹脂や、イオン性を有するウレタン樹脂(ウレタンアイオノマー)自体のイオン基により乳化剤を必要とすることなく自己乳化して、水中に溶解乃至分散したコロイド分散型(アイオノマー型)ウレタン樹脂を用いることもできる。
尚、前記ウレタン系樹脂は水性ウレタン系樹脂又は油性ウレタン系樹脂のいずれを用いることもできるが、本発明においては水性ウレタン系樹脂、殊に、ウレタン系エマルジョン樹脂やコロイド分散型ウレタン系樹脂が好適に用いられる。
前記ウレタン系樹脂は単独で用いることもできるが、支持体の種類や皮膜に必要とされる性能に応じて、他のバインダー樹脂を併用することもできる。ウレタン系樹脂以外のバインダー樹脂を併用する場合、実用的な皮膜強度を得るためには、前記多孔質層のバインダー樹脂中にウレタン系樹脂を固形分重量比率で30%以上含有させることが好ましい。
前記バインダー樹脂において、架橋性のものは任意の架橋剤を添加して架橋させることにより、さらに皮膜強度を向上させることができる。
前記バインダー樹脂には、水との親和性に大小が存在するが、これらを組み合わせることにより、多孔質層中への浸透時間、浸透度合い、浸透後の乾燥の遅速を調整することができる。更には、適宜分散剤を添加して前記調整をコントロールすることができる。
なお、前記多孔質層中には、従来より公知の二酸化チタン被覆雲母、酸化鉄−二酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母、グアニン、絹雲母、塩基性炭酸鉛、酸性砒酸鉛、オキシ塩化ビスマス等の金属光沢顔料を添加したり、一般染料や顔料、蛍光染料や蛍光顔料を混在させて色変化を多様化させることができる。
又、温度変化により可逆的に色変化する、従来より公知の可逆熱変色顔料を混在させて、環境温度や付着させる水温により色変化させることができる。
更には、前記多孔質層の上層、下層、及び/又は近傍には着色層を配設して様相変化を更に多様化させることができる。
前記多孔質層及び着色層は、従来より公知の手段、例えば、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビヤ印刷、コーター、タンポ印刷、転写等の印刷手段、刷毛塗り、スプレー塗装、静電塗装、電着塗装、流し塗り、ローラー塗り、浸漬塗装等により適宜、家具表面に形成できる。また、下層に接着層を備えた積層用支持体上に前記方法で多孔質層を積層し、該積層体を走行面を形成する平面状支持体に貼付することでも形成できる。その際に適用される積層用支持体としては、透明なもの、着色されたもの、着色層を設けられたもの等、いずれであってもよい。更に、前記積層用支持体として非浸透性シートを用いて、非浸透層を兼用することもできる。
前記多孔質層及び着色層は、ベタ印刷状のものに限らず、文字、記号、図柄模様等の像であってもよい。特に、図柄模様を密集配置して形成することで、非吸液状態においても多孔質層の非積層箇所の色調が視認できるため、デザイン性が向上すると共に、汚れや、筆記等による液体の付着によって生じるシミ等が目立たなくなる。
密集配置される図柄模様としては、円、楕円、多角形、星形、ハート形等の図柄が密集したドット状、市松模様、亀甲模様、鎖模様、幾何学模様、格子模様、網目模様、編み目模様、キャンバス調模様、デニム調模様等又は、他の像や図柄模様を独立した状態で、又は、部分的に接する状態で形成できる。
また、前記多孔質層が形成される走行面は、多孔質層の吸液状態での明度値Vwと、非吸液状態での明度値Vdとが、1<Vd−Vwを満たすように構成される。更に、前記吸液状態での明度値Vwが7未満を示すと共に、非吸液状態での明度値Vdが7以上を示すように構成される。
各明度値を前記構成とすることで、多孔質層の吸液により現出するラインを走行体の反射型光センサが確実に検知できるので、前記ラインに対して、ライントレースや回転運動等のプログラムに応じた動きを生じるものとなる。また、非吸液状態においては、前記センサが走行面の濃淡(色相差)を検知することなく使用できるので、通常の走行を発現できる。
尚、前記した明度値とは、無彩色の配列において、完全な黒を0、完全な白を10として、その間の明るさの感覚の差が等間隔になるように分割したマンセル色票計の明度値を示し、有彩色の明度値は有彩色の明るさの感覚がこれと等しい無彩色の明度値を示す。即ち、明度値が小さい程、黒色に近く、明度値が大きい程白色に近いため、可視光線をどの程度吸収し、どの程度反射するかの指標に用いることができる。よって、この指標は多孔質層の吸液により現出する下層の色がどのような反射、吸収をするかを示すものとなる。
本発明に示す明度値は、東京電色株式会社製TC−3600色差計を用い、JIS Z 8721−1993に基づいて求めた値であり、作成した走行用支持体の吸液状態及び非吸液状態の明度値を測定して得られるものである。
更に、前記走行面の外周には、縁取部を設けることもできる。その際、前記縁取部の明度値を7未満とすることが好ましい。前記縁取部により、走行面にラインを設けていない場合や、ユーザーが形成したラインが消色したり薄くなった場合であっても、縁取部上を走行したり、縁取部を検知して進行方向を反転する等のアクションを起こすことができるため、走行体が走行面の外側に出ることなく使用できる。
前記走行面の多孔質層に水等の液体を付着させる方法としては、手や指を水で濡らして多孔質層に接触させる方法、先端部に筆穂、繊維ペン体、ローラー等を有する筆記又は塗布具、或いは、スポンジに水を含浸させて多孔質層に接触させる方法、水を収容した容器を多孔質層に近接又は接触させ、容器内から水を導出して付着させる方法、印面に連続気泡又は独立気泡を有する発泡体を固着したスタンプ具に水を含浸させて多孔質層に付着させる方法、プラスチックやゴムの印面を粗面に形成したスタンプ具に水を付着させ、多孔質層に接触させる方法が挙げられる。
尚、水を収容した容器を多孔質層に近接又は接触させ、容器内から水を導出して付着させる方法としては、容器内に水を収容し、且つ、容器内の水を導出する繊維体や刷毛を設けて水を塗布する方法、容器内に水を収容し、且つ、噴霧装置を設けて、水をスプレーする方法、注射器のように容器内の水を押圧して、水を噴出させる方法等が挙げられる。
前記水を付着させる手段としては、筆記又は塗布具、スポンジ、スタンプ具、スプレー装置、注射器等を例示でき、ラインセンサ式走行体と走行用支持体とからなる走行玩具セットと組み合わせて水変色性走行玩具セットが得られる。
なお、好ましい水付着手段としては、連続気孔を有するプラスチック多孔体又は繊維加工体をペン先部材、印面として適用した筆記具又は塗布具、或いは、スタンプ具であり、任意の筆記像又は印像を簡便に形成でき、実用性を高めることができる。
前記における連続気孔を有するプラスチック多孔体又は繊維加工体は、水を適宜量吸収し、吐出させるものであればよく、従来より汎用のポリオレフィン系、ポリウレタン系、その他各種プラスチックの連続気孔体や繊維を集束させた毛筆状のもの、繊維の樹脂加工又は熱溶着加工によるもの、フェルト、不織布形態のものを挙げることができ、形状、寸法は目的に応じて任意に設定できる。
特に、前記水付着手段の先端部(塗布部)に用いられるものは、塗布した際に得られる線幅が、前記一対の反射型光センサ間より細くなるように設定することが好ましい。
本発明の実施例を以下の図面に従って説明する。尚、以下に示す明度値は、東京電色株式会社製TC−3600色差計を用い、JIS Z 8721−1993に基づいて求めた値である。
図1は本発明の走行玩具セットの外観斜視図、図2は上方より視認される走行体の内部平面図、図3は走行体内の側面図、図4は走行時の平面図である。
実施例1
支持体として白色の合成紙(縦40cm、横60cm、厚さ80μm)を用いて、表面に黒色スクリーン印刷用インキを用いて、120メッシュのスクリーン版にてベタ印刷をし、70℃で30分間乾燥硬化させて着色層を設けた。
次いで、前記着色層上に、湿式法シリカ〔商品名:ニップシールE−220、日本シリカ工業(株)社製〕15部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランAP−10、大日本インキ化学工業(株)社製、固形分30%〕45部、水40部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、ブロックイソシアネート系架橋剤3部を均一に混合攪拌してなる白色スクリーン印刷用インキを用いて、100メッシュのスクリーン版にて、支持体の外周を5cm残してベタ印刷し、60℃で30分間乾燥硬化させて多孔質層を形成した。更に、前記多孔質層の外周に紺色のインキを用いて縁取部32(明度値4.5)を形成すると共に、該縁取部32の外側(多孔質層を形成していない支持体上、即ち、外周部33)に種々の形象物を印刷することで、水変色性走行面31を有する走行用支持体3を得た。
前記走行用支持体3は乾燥状態では白色を呈していたが、水を含ませた繊維ペンでラインを描くと、その部分の多孔質層が透明化して、黒色の筆記像が視認される。
前記筆記像は、多孔質層が吸液状態では保持されており、乾燥すると元の白色に復して不可視状態となり、この現象は何度も繰り返し行うことができた。
また、前記多孔質層の吸液状態での明度値Vwが2.5、非吸液状態での明度値Vdが8.3であり、1<Vd−Vwを満たすものであった。
更に、前記走行用支持体3は、広い走行面への筆記や塗布による像形成が可能であるため、それ自体が興趣に富んだ玩具としての性質も兼ね備えるものとなった。
得られた走行用支持体3と共に、筆記先端部に繊維加工ペン体を設けた水ペン4と、ラインセンサ式走行体2とを組み合わせて、走行玩具セット1とした(図1)。
前記ラインセンサ式走行体2は、左右一対の反射型光センサ22,23と、該光センサに接続される種々の走行プログラムを有する制御回路24と、該制御回路24に接続される左右一対のモータ25,26と、各モータに減速機構27を介して接続される後方車輪28,29と、モータ及び反射型光センサを駆動するバッテリ212と、前方従動輪211を車体21に備えている(図2)。また、発光LED及びスピーカも搭載している(図示せず)。
前記反射型光センサ22,23は、走行面31を認識できるように車体21より下方向(走行面31側)に向け、車体前方且つ、前後方向の中心軸に対して左右対称となる位置に一対設けられる。前記反射型光センサ22,23は、発光器221,231と受光器222,232とから形成されており、走行面31に向けて発光器221,231から赤色光を照射するが、黒色のライン(色相変化部)34が存在しない時(即ち、白色の多孔質層の時)には、前記赤色光が反射されて受光器222,232に光が到達する。また、黒色のライン34が存在する時には、前記赤色光が吸収されるために受光器222,232に光が到達しない。
前記受光器222,232への赤色光の到達可否を検知することで、反射型光センサ22,23と接続される制御回路24に信号が入力され、プログラムに応じた信号を出力して左右独立してなるモータ25,26を駆動する。
例えば、図4(A)の状態では、直線上を真っ直ぐに走行してきた走行体2が右カーブライン34にさしかかった際、左反射型光センサ22は反射光を認識するためそのまま左モータ25を駆動させ続けるが、右発光器231から照射される光がライン34上に当たり吸収されるために右受光器232に反射光が入射しない。その場合、制御回路24により右モータ26が停止され、右受光器232に反射光が入射するまで片輪28のみ駆動するため、右車輪29を回転軸として車体が旋回し、再びライン34上を走行する。
これとは逆に、図4(B)の状態では、直線上を真っ直ぐに走行してきた走行体2が左カーブライン34にさしかかった際、右反射型光センサ23は反射光を認識しているのでそのまま右モータ26を駆動させ続けるが、左発光器221から照射される光がライン34上に当たり吸収され左受光器222に反射光が入射しないため、制御回路24により左モータ25が停止され、左受光器222に反射光が入射するまで片輪29のみ駆動するため、左車輪28を回転軸として車体が旋回し、再びライン34上を走行する。
本構成では、発光器221,231から走行面31に照射される光が反射して受光器222,232が認識するか、走行面31上の色相変化部(即ち、ライン34)が光を吸収して受光器222,232が認識できないかによってトレース動作を起こすため、左右の反射型光センサ間の距離より狭い幅のライン34に対してトレースする。そのため、左右の反射型光センサ間の距離よりも狭い幅の筆跡を描くことができる水ペン4を用いることが好ましい。
更に、前記制御回路24のプログラムは、スイッチ切替により、制御回路24から各モータへの出力信号がスイッチ切替前と逆のモータに送られるように設定されている。それにより、進行方向を反転させる機能や、右回転や左回転、それらを組み合わせた回転運動を起こす機能を構成しているので、トレースモードからスイッチを切替えることによって、筆記による連続又は独立した色相変化部(ライン34や像)や縁取部32を検知した際、進行方向の反転や回転運動等、特異なアクションを起こすことができる。
また、前記走行体2には、音声発生装置や、LED等の発光体が設けられているので走行中に音声や音楽を発したり、ライトを点滅させることもでき、アクション性の高い玩具として興趣に富んだものとなっている。
実施例2
支持体として目付け量140g/mの白色T/Cブロード(テトロン65%、コットン35%)生地(縦90cm、横90cm)上の全面に、青色顔料5部、アクリル酸エステルエマルジョン50部、水性インキ増粘剤3部、レベリング剤0.5部、エポキシ系架橋剤5部を均一に混合攪拌してなる青色スクリーン印刷用インキを用いて、180メッシュのスクリーン版にてベタ印刷し、100℃で3分間乾燥硬化させて着色層を設けた。
次いで、前記着色層上に湿式法微粉末シリカ〔商品名:ニップシールE−200、日本シリカ工業(株)製〕15部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランHW−930、大日本インキ化学工業(株)製、固形分50%〕30部、水50部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、ブロックイソシアネート系架橋剤3部を均一に混合、攪拌してなる白色スクリーン印刷用インキを用いて、100メッシュのスクリーン版にて支持体の外周を8cm残してベタ印刷し、130℃で5分間乾燥硬化させて多孔質層を形成した。更に、前記多孔質層の外周に紺色のインキを用いて縁取部32(明度値4.5)を形成すると共に、該縁取部32の外側(多孔質層を形成していない支持体上即ち、外周部33)に種々の形象物を印刷することで、水変色性走行面31を有する走行用支持体3を得た。
前記走行用支持体3は乾燥状態では白色を呈していたが、水を含ませた繊維ペンでラインを描くと、その部分の多孔質層が透明化して、青色の筆記像が視認される。
前記筆記像は、多孔質層が吸液状態では保持されており、乾燥すると元の白色に復して不可視状態となり、この現象は何度も繰り返し行うことができた。
また、前記多孔質層の吸液状態での明度値Vwが5.0、非吸液状態での明度値Vdが8.5であり、1<Vd−Vwを満たすものであった。
更に、前記走行用支持体は、広い走行面への筆記や塗布による像形成が可能であるため、それ自体が興趣に富んだ玩具としての性質も兼ね備えるものとなった。
得られた走行用支持体3と共に、実施例1のラインセンサ式走行体1と、筆記先端部に繊維加工ペン体を設けた水ペン4と、スタンプ具と、スタンプ台とを組み合わせて走行玩具セット1とした。
得られた走行玩具セット1は、前記実施例1と同様に、筆記による連続又は独立した色相変化部(ライン34やスタンプ具の印像)や縁取部32を検知した際に、ライントレースや、回転・停止運動を行うことができるものであり、興趣に富んだ玩具セットとなった。
本発明の走行玩具セットの一実施例を示す外観斜視図である。 走行体上方より視認した際の車体部平面図である。 走行体車体部分の側面図である。 走行状態を示す車体部平面図である。
符号の説明
1 走行玩具セット
2 ラインセンサ式走行体
21 車体
211 従動輪
212 バッテリ
22 左反射型光センサ
221 左発光器
222 左受光器
23 右反射型光センサ
231 右発光器
232 右受光器
24 制御回路
25 左モータ
26 右モータ
27 減速機構
28 左車輪
29 右車輪
3 走行用支持体
31 走行面
32 縁取部
33 外周部
34 ライン(色相変化部)
4 水ペン

Claims (4)

  1. 低屈折率顔料をバインダー樹脂に分散状態に固着させた吸液状態と非吸液状態で透明性を異にする多孔質層を少なくとも一部に設けてなる走行面を備えた走行用支持体と、前記多孔質層上に液体を塗布することで発現する色相変化部を検知する左右一対の反射型光センサと、該光センサが検知した入力信号を入力してプログラムに応じた出力信号を出力する制御回路と、該制御回路からの出力信号により作動する左右一対のモータと、該モータにより駆動する走行手段と、電源とを備え、検知した連続的な色相変化部に沿って走行するように制御されたラインセンサ式走行体と、水付着手段とからなり、前記走行面の多孔質層の吸液状態での明度値Vwが7未満を示すと共に非吸液状態での明度値Vdが7以上を示すことを特徴とする走行玩具セット。
  2. 前記ラインセンサ式走行体がプログラム切替スイッチを備え、該スイッチの切替により、前記右の反射型光センサが前記色相変化部を検知すると前記左モータを停止し、前記左の反射型光センサが前記色相変化部を検知すると前記右モータを停止するように前記制御回路から前記各モータへの出力信号を出力することで、前記ラインセンサ式走行体の進行方向を反転する又は回転運動をすることを特徴とする請求項1記載の走行玩具セット。
  3. 前記走行面が、多孔質層の吸液状態での明度値Vwと、非吸液状態での明度値Vdとが1<Vd−Vwを示すことを特徴とする請求項1又は2記載の走行玩具セット。
  4. 前記走行用支持体が、走行面の外周全縁に渡って、光センサで検知される明度値7未満の縁取部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の走行玩具セット。
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