JP3217798U - 変色性段ボール及びそれを用いた変色性段ボール箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】 水濡れを迅速かつ安全に確認することができると共に、繰り返し水濡れを検知できる変色性段ボール及びそれを用いた運搬時の水濡れによるトラブルを防止することのできる変色性段ボール箱を提供する。
【解決手段】 中芯2とライナー3からなる段ボールのライナー表面に、低屈折率顔料をバインダー樹脂に分散状態に固着させた、吸液状態と非吸液状態で透明性を異にする多孔質層4を設けてなる変色性段ボール1、前記変色性段ボールにより形成した変色性段ボール箱。
【選択図】 図1

Description

本考案は変色性段ボール及びそれを用いた変色性段ボール箱に関する。更に詳細には、水の付着により乾燥状態とは異なる様相を視認できる変色性段ボール及びそれを用いた変色性段ボール箱に関する。
従来、商品等の運搬には段ボールが用いられているが、段ボールは水濡れにより強度が低下し易く、水濡れを知らずに運搬途中で段ボールを積み重ねたり、ぶつけると段ボールが破損して内部の商品を損傷することがある。
前記問題を解消するために段ボール等の水濡れを簡便にチェックできる水濡れチェッカーを有する段ボールが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
前記水濡れチェッカーは、漂白可能な染料と金属粉とを含有してなり、水分と酸の作用により金属からHが発生し、このHにより染料が漂白される現象を利用して水濡れの有無をチェックするものである。
しかしながら、前記水濡れチェッカーは、染料が漂白されるまでに時間を要すると共に、漂白された染料は元に戻ることがないため、水濡れ後は再びチェッカーの機能を有さない。しかも、Hを発生させる構成のため、安全性を必ずしも満足させていなかった。
特開2000−272629号公報
本考案は、段ボールの水濡れを迅速かつ安全に確認することができると共に、繰り返し水濡れを検知できる利便性に富む変色性段ボール及びそれを用いた変色性段ボール箱を提供しようとするものである。
本考案は、中芯とライナーとからなる段ボールのライナー表面に、低屈折率顔料をバインダー樹脂に分散状態に固着させた、吸液状態と非吸液状態で透明性を異にする多孔質層を設けてなる変色性段ボールを要件とする。
更には、前記ライナーと多孔質層の間に防水層を設けてなること、前記多孔質層と防水層の間に着色層を設けてなること、前記ライナーが白色乃至淡色であること、側面に防水層を設けてなること等を要件とする。
更には、前記変色性段ボールにより形成した変色性段ボール箱を要件とする。
本考案は、水濡れを迅速かつ簡易に安全に確認することができると共に、繰り返し水濡れを検知できる変色性段ボール及びそれを用いた運搬時の水濡れによるトラブルを防止することのできる変色性段ボール箱を提供できる。
本考案の一実施例の変色性段ボールの縦断面図である。 本考案の他の実施例の変色性段ボールの縦断面図である。 本考案の他の実施例の変色性段ボールの縦断面図である。 本考案の他の実施例の変色性段ボールの縦断面図である。 本考案の他の実施例の変色性段ボールの縦断面図である。 本考案の他の実施例の変色性段ボールの縦断面図である。 本考案の他の実施例の変色性段ボールの縦断面図である。 本考案の他の実施例の変色性段ボールの縦断面図である。 本考案の他の実施例の変色性段ボールの縦断面図である。
前記変色性段ボールは、中芯とライナーとからなる段ボールのライナー表面に低屈折率顔料をバインダー樹脂に分散状態に固着させた、吸液状態と非吸液状態で透明性を異にする多孔質層を設けてなる。
前記段ボールは、中芯と、中芯に固着したライナーとからなり、中芯の材質としては、プラスチック製であってもよいが、一般的な段ボールと同様に紙製であることが好ましく、波型等の形状に加工されている。
前記紙としては、古紙を用いて製造された多層抄きの紙が挙げられる。
前記ライナーの材質としては紙製であることによりコスト、接着作業性、焼却した場合に有害物質を排出することが無いことから好適である。
前記ライナーは、紙による茶色であってもよいが、着色されていてもよく、白色乃至淡色、青色、赤色、黄色、橙色、緑色、紫色等が挙げられる。
そのうち、着色層を設けたり、多孔質層中に着色剤を含有させる場合には、ライナーが白色乃至淡色、例えば白色乃至灰色であることにより、茶色の系と比較して明瞭な着色層の色、或いは、多孔質層中に含まれる着色剤の色を視認することができる。
前記中芯には、一方の面のみライナーを設けたものであってもよいし、中芯の両面にライナーを設けたものであってもよい。
前記多孔質層は、低屈折率顔料をバインダー樹脂と共に分散状態に固着させた層である。
前記低屈折率顔料としては、珪酸及びその塩、バライト粉、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、石膏、クレー、タルク、アルミナホワイト、炭酸マグネシウム等が挙げられ、これらは屈折率が1.4〜1.8の範囲にあり、水等の液体を吸液すると良好な透明性を示すものである。
なお、前記珪酸の塩としては、珪酸アルミニウム、珪酸アルミニウムカリウム、珪酸アルミニウムナトリウム、珪酸アルミニウムカルシウム、珪酸カリウム、珪酸カルシウム、珪酸カルシウムナトリウム、珪酸ナトリウム、珪酸マグネシウム、珪酸マグネシウムカリウム等が挙げられる。
前記低屈折率顔料の粒径は特に限定されるものではないが、0.03〜10.0μmのものが好適に用いられる。
又、前記低屈折率顔料は2種以上を併用することもできる。
なお、好適に用いられる低屈折率顔料としては珪酸が挙げられる。
前記珪酸は、乾式法により製造させる珪酸(以下、乾式法珪酸と称する)であってもよいが、湿式法により製造される珪酸(以下、湿式法珪酸と称する)が好適である。
この点を以下に説明する。
珪酸は非晶質の無定形珪酸として製造され、その製造方法により、四塩化ケイ素等のハロゲン化ケイ素の熱分解等の気相反応を用いる乾式法によるものと、ケイ酸ナトリウム等の酸による分解等の液相反応を用いる湿式法によるものとに大別される。
乾式法珪酸と湿式法珪酸とでは構造が異なり、前記乾式法珪酸は珪酸が密に結合した構造であるのに対して、湿式法珪酸は、珪酸が縮合して長い分子配列を形成した構造部分を有している。
従って、湿式法珪酸は乾式法珪酸と比較して分子構造が粗になるため、湿式法珪酸を多孔質層に適用した場合、乾式法珪酸を用いた系と比較して乾燥状態における光の乱反射性に優れ、常態での隠蔽性が大きくなるものと推察される。
又、多孔質層は水を吸液させるものであるから、湿式法珪酸は乾式法珪酸に比べて粒子表面にシラノール基として存在する水酸基が多く、親水性の度合いが大であり、好適に用いられる。
なお、前記多孔質層の常態での隠蔽性と吸液状態での透明性を調整するために、湿式法珪酸と共に、他の低屈折率顔料を併用することもできる。
前記多孔質層中の低屈折率顔料は、粒子径、比表面積、吸油量等の性状に左右されるが、常態での隠蔽性と吸液状態での透明性を共に満足するためには、塗布量が0.3〜5.0g/mであり、好ましくは、0.5〜4.0g/mであり、より好ましくは0.5〜3.0g/mである。
0.3g/m未満では、常態で十分な隠蔽性を得ることが困難であり、5.0g/mを越えると吸液時に十分な透明性を得ることが困難になる。
前記低屈折率顔料はバインダー樹脂を結合剤として含むビヒクル中に分散され、ライナーに塗布した後、揮発分を乾燥させて多孔質層を形成する。
前記バインダー樹脂としては、ウレタン系樹脂、ナイロン樹脂、酢酸ビニル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、アクリル酸エステル共重合樹脂、アクリルポリオール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、マレイン酸樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、スチレン共重合樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、スチレン−ブタジエン共重合樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合樹脂、メタクリル酸メチル−ブタジエン共重合樹脂、ブタジエン樹脂、クロロプレン樹脂、メラミン樹脂、及び前記各樹脂エマルジョン、カゼイン、澱粉、セルロース誘導体、ポリビニルアルコール、尿素樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
前記低屈折率顔料とこれらのバインダー樹脂の混合比率は、低屈折率顔料の種類及び性状に左右されるが、好ましくは、低屈折率顔料1質量部に対してバインダー樹脂固形分0.5〜2.0質量部であり、より好ましくは、0.8〜1.5質量部である。低屈折率顔料1質量部に対してバインダー樹脂固形分が0.5質量部未満の場合には、前記多孔質層の実用的な皮膜強度を得ることが困難であり、2.0質量部を越えると非吸液状態と吸液状態とのコントラストが乏しくなる。
前記多孔質層は、一般的な塗膜と比較して着色剤に対するバインダー樹脂の混合比率が小さいため、十分な皮膜強度が得られ難い。そこで、前記のバインダー樹脂のうち、ナイロン樹脂又はウレタン系樹脂を用いて耐擦過強度を高めることが好ましい。
前記ウレタン系樹脂としては、ポリエステル系ウレタン樹脂、ポリカーボネート系ウレタン樹脂、ポリエーテル系ウレタン樹脂等があり、2種以上を併用することもできる。又、前記樹脂が水に乳化分散したウレタン系エマルジョン樹脂や、イオン性を有するウレタン樹脂(ウレタンアイオノマー)自体のイオン基により乳化剤を必要とすることなく自己乳化して、水中に溶解乃至分散したコロイド分散型(アイオノマー型)ウレタン樹脂を用いることもできる。
なお、前記ウレタン系樹脂は水性ウレタン系樹脂又は油性ウレタン系樹脂のいずれを用いることもできるが、本考案においては水性ウレタン系樹脂、殊に、ウレタン系エマルジョン樹脂やコロイド分散型ウレタン系樹脂が好適に用いられる。
前記ウレタン系樹脂は単独で用いることもできるが、必要に応じて、他のバインダー樹脂を併用することもできる。ウレタン系樹脂以外のバインダー樹脂を併用する場合、実用的な皮膜強度を得るためには、前記多孔質層のバインダー樹脂中にウレタン系樹脂を固形分質量比率で30%以上含有させることが好ましい。
前記バインダー樹脂において、架橋性のものは任意の架橋剤を添加して架橋させることにより、さらに皮膜強度を向上させることができる。
前記バインダー樹脂には、水との親和性に大小が存在するが、これらを組み合わせることにより、多孔質層中への浸透時間、浸透度合い、浸透後の乾燥の遅速を調整することができる。更には、適宜分散剤を添加して前記調整をコントロールすることができる。
前記多孔質層の塗布量は1.0〜30g/m、好ましくは、2.0〜10g/mである。
1g/m未満では、常態で十分な隠蔽性を得ることが困難であり、又、30g/mを越えると吸液時に十分な透明性を得ることが困難になる。
前記多孔質層中には、必要に応じて、消泡剤、粘度調整剤、分散剤、保湿剤、湿潤剤、界面活性剤、pH調整剤、防腐剤、可塑剤等の各種添加剤を添加することもできる。
前記多孔質層は、公知の手段、例えば、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビヤ印刷、コーター、タンポ印刷、転写等の印刷手段、刷毛塗り、スプレー塗装、静電塗装、電着塗装、流し塗り、ローラー塗り、浸漬塗装等により形成できる。
また、多孔質層中には、一般の有色顔料を添加して乾燥状態における多孔質層に着色を施したり、多孔質層上に着色像を設けて複雑な様相変化を示す構成とすることもできる。
前記着色像中に含まれる色材は、汎用の染料や顔料等の着色剤を含む色材により形成されたものに限らず、可逆熱変色性材料を含む色材により形成された可逆熱変色性のものであってもよい。
前記ライナーと多孔質層の間には、防水層を設けることもできる。
前記防水層は、ライナーへの液体の浸透を防止するために設けられる。前記防水層は、樹脂を含む溶液や樹脂エマルジョンを含む溶液を印刷、塗布して設けたり、合成樹脂シート、プラスチックフィルム、合成紙、耐水紙、表面に布帛を貼り合わせたプラスチックフィルムを貼着して設けられる。
前記プラスチックフィルムとしては、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリアミドフィルム、ポリエステルフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム等が挙げられる。
前記プラスチックフィルムは、通常のラミネート加工、例えば、ドライラミネート加工、ホットメルトラミネート加工、或いは、プラスチックフィルムとライナーの間に熱融着フィルムを介在させて加熱圧着することによりライナーと貼着することができる。
なお、前記防水層は透明であってもよいし、着色されていてもよい。
更に、前記多孔質層と防水層の間には着色層を設けることもできる。
前記着色層は単一色の層であってもよいし、カラフルな多色の層であってもよい。
前記防水層を設ける場合、変色性段ボールは、段ボールに防水層、多孔質層を順次設けて得られる他、予め防水層上に多孔質層を設けた変色性積層体(変色性フィルム)を段ボールに貼着して得たり、予め防水層上に多孔質層を設けた変色性積層体(変色性フィルム)をライナーに貼着した後、ライナーと中芯を固着して得ることもできる。
更に、前記防水層は変色性段ボールの側面にも設けることが好ましく、側面より液体が浸透することを防止することができると共に、段ボールの側面で手や指を切って怪我をすることを防止することもできる。
前記側面に設ける防水層は、プラスチックフィルムに粘着剤を形成して貼着したり、粘着性を有する防水テープを貼着したり、プラスチック成形体を装着して設けることができる。
前記変色性段ボールは、組み立てて変色性段ボール箱として用いられる。
なお、前記中芯の表面と裏面にライナーを設け、段ボール箱の外面に位置するライナー表面に多孔質層を設けた変色性段ボールを用いて変色性段ボール箱を得ることにより、組み立てた段ボール箱の外側から多孔質層に水が付着して多孔質層が吸液することにより透明化して下層の色が視認されるため、段ボール箱の外側から水濡れを検知できる。
この場合、段ボール箱の外側から付着した水や水分による水濡れを箱の外部から検知できると共に、段ボール内に収容した商品から漏出した水による水濡れを箱の外部から検知することもできる。
また、前記中芯の表面と裏面にライナーを設け、段ボール箱の外面及び内面に位置するライナー表面に多孔質層を設けた変色性段ボールを用いて変色性段ボール箱を得ることにより、組み立てた段ボール箱の外側と内側から多孔質層に水が付着して多孔質層が吸液することにより透明化して下層の色が視認されるため、外側及び内側から水濡れを検知できる。
この場合、段ボール箱の外側から付着した水による水濡れを箱の外部から検知できると共に、段ボールの内側から収容した商品から漏出した水や水分による水濡れを箱の内部から検知することができる。
更に、前記中芯の表面と裏面にライナーを設け、段ボール箱の内面に位置するライナー表面に多孔質層を設けた変色性段ボールを用いて変色性段ボール箱を得ることにより、
組み立てた段ボール箱の内側から多孔質層に水が付着して多孔質層が吸液することにより透明化して下層の色が視認されるため、内側から水濡れを検知できる。
この場合、段ボールの内側から収容した商品から漏出した水や水分による水濡れを箱の内部から検知することができる。
なお、ライナーと多孔質層の間に防水層を設けた場合は、多孔質層に付着した水がライナーや中芯に到達すること防止できるため、水濡れ後も段ボールの強度を保持することができる。
前記変色性段ボールを裁断して組み立てた変色性段ボール箱は、運搬時の水濡れによるトラブルを防止することができ、例えば、段ボールが濡れた場合に変色していることがわかるため、運搬を中止して商品を破損する前に段ボールの状態を確認することができる。
更に、前記変色性段ボールは、玩具や装飾具に用いることもできる。
前記玩具に水を付着させる手段としては、手や指を水で濡らして接触させる他、水付着具を適用することもできる。
前記水付着具としては、水鉄砲、噴霧機、先端部に筆穂や繊維ペン体等を有する筆記又は塗布具、容器内に水を収容し、且つ、容器内の水を導出する繊維体や刷毛を設けた筆記又は塗布具、スタンプ具等が挙げられる。
前記水付着具として、連続気孔を有するプラスチック多孔体又は繊維加工体をペン先部材として適用した筆記具又は塗布具は、筆記像を簡便に形成でき、実用性を高めることができる。
前記水付着具として、刷毛を用いることにより、玩具にペンキを塗布するような遊戯が可能となり、遊戯性を高めることができる。
前記における連続気孔を有するプラスチック多孔体又は繊維加工体は、水を適宜量、吸収し、吐出させるものであればよく、汎用のポリオレフィン系、ポリウレタン系、その他各種プラスチックの連続気孔体や繊維を集束させた毛筆状のもの、繊維の樹脂加工又は熱溶着加工によるもの、フェルト、不織布形態のものを挙げることができ、形状、寸法は目的に応じて任意に設定できる。
前記刷毛は、木やプラスチックからなる柄の先端に複数の毛を取り付けたもの、木やプラスチックからなる柄の先端に不織布、フェルト、連続気孔を有する発泡体等を取り付けたもの、内部に液体を収容する容器からなる柄の先端に複数の毛、不織布、フェルト、連続気孔を有する発泡体等を取り付け、容器内の液体を先端に導出するよう構成したもの等が挙げられる。
なお、前記水付着具と、変色性段ボールを組み合わせて玩具セットを構成することもでき、利便性を向上させることができる。
以下に実施例を示すが、本考案は実施例に限定されない。なお、実施例中の部は質量部を示す。
実施例1(図1参照)
変色性段ボールの作製
波型の紙製中芯2の両面に茶色の紙製ライナー3を接着した段ボールの一方のライナー表面に、湿式法珪酸〔商品名:ニップシールE−200、日本シリカ工業(株)製、平均粒子径:3.0μm〕15部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランHW−930、大日本インキ化学工業(株)製、固形分50%〕30部、水40部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、イソシアネート系架橋剤3部を混合してなる印刷インキを用いて、100メッシュのスクリーン版にてベタ印刷して多孔質層4を設けて変色性段ボール1を得た。
前記変色性段ボールは、白色の多孔質層上から水を付着させると多孔質層は吸液により透明化して下層のライナーによる茶色の像が視認された。
前記茶色の像は、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより再び白色の状態に戻った。
前記様相変化は繰り返し行うことができた。
変色性段ボール箱の作製
前記変色性段ボールを裁断し、多孔質層が外側に位置するように組み立てて変色性段ボール箱を得た。
前記変色性段ボール箱に商品を収容して運搬する際、外部より水が付着すると多孔質層は吸液により透明化して下層のライナーによる茶色の像が視認され、水濡れを迅速かつ安全に確認することができ、運搬時の水濡れによって段ボールが破損して収容した商品を損傷するトラブルを防止することができた。
更に、収容した商品から水分が漏れ出して多孔質層に水が到達すると多孔質層は吸液により透明化して下層のライナーによる茶色の像が視認され、水濡れを迅速かつ安全に確認することができ、商品の損傷を検知することができた。
前記茶色の像は、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより再び白色の状態に戻った。
前記様相変化は繰り返し行うことができた。
実施例2(図2参照)
変色性段ボールの作製
波型の紙製中芯2の両面に茶色の紙製ライナー3を接着した段ボールの一方のライナー表面に、赤色顔料10部、アクリルエマルジョンを主成分とするバインダー樹脂80部を混合したスクリーン印刷インキを用いて、100メッシュのスクリーン版にてベタ印刷して着色層5を設けた。
次いで、前記着色層上に湿式法珪酸〔商品名:ニップシールE−200、日本シリカ工業(株)製、平均粒子径:3.0μm〕15部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランHW−930、大日本インキ化学工業(株)製、固形分50%〕30部、水40部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、イソシアネート系架橋剤3部を混合してなる印刷インキを用いて、100メッシュのスクリーン版にてベタ印刷して多孔質層4を設けて変色性段ボール1を得た。
前記変色性段ボールは、白色の多孔質層上から水を付着させると多孔質層は吸液により透明化して下層の着色層による赤色の像が視認された。
前記赤色の像は、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより再び白色の状態に戻った。
前記様相変化は繰り返し行うことができた。
変色性段ボール箱の作製
前記変色性段ボールを裁断し、多孔質層が外側に位置するように組み立てて変色性段ボール箱を得た。
前記変色性段ボール箱に商品を収容して運搬する際、外部より水が付着すると多孔質層は吸液により透明化して下層の着色層による赤色の像が視認され、水濡れを迅速かつ安全に確認することができ、運搬時の水濡れによって段ボールが破損して収容した商品を損傷するトラブルを防止することができた。
更に、収容した商品から水分が漏れ出して多孔質層に水が到達すると多孔質層は吸液により透明化して下層の着色層による赤色の像が視認され、水濡れを迅速かつ安全に確認することができ、商品の損傷を検知することができた。
前記赤色の像は、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより再び白色の状態に戻った。
前記様相変化は繰り返し行うことができた。
実施例3(図3参照)
変色性段ボールの作製
厚さ12μmの透明ポリエチレンテレフタレートフィルム(防水層6)上に、湿式法珪酸〔商品名:ニップシールE−200、日本シリカ工業(株)製、平均粒子径:3.0μm〕15部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランHW−930、大日本インキ化学工業(株)製、固形分50%〕30部、水40部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、イソシアネート系架橋剤3部を混合してなる印刷インキを用いて、100メッシュのスクリーン版にてベタ印刷して多孔質層4を形成して変色性フィルムを得た。
波型の紙製中芯2の両面に茶色のライナー3を接着した段ボールの一方のライナー表面に、前記変色性フィルムの多孔質層を設けていない側を熱融着フィルムを介して熱圧着して変色性段ボール1を得た。
前記変色性段ボールは、白色の多孔質層上から水を付着させると多孔質層は吸液により透明化して下層のライナーによる茶色の像が視認された。
前記茶色の像は、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより再び白色の状態に戻った。
前記様相変化は繰り返し行うことができた。
変色性段ボール箱の作製
前記変色性段ボールを裁断し、多孔質層が外側に位置するように組み立てて変色性段ボール箱を得た。
前記変色性段ボール箱に商品を収容して運搬する際、外部より水が付着すると多孔質層は吸液により透明化して下層のライナーによる茶色の像が視認され、水濡れを迅速かつ安全に確認することができ、運搬時の水濡れによって段ボールが破損して収容した商品を損傷するトラブルを防止することができた。
前記茶色の像は、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより再び白色の状態に戻った。
前記様相変化は繰り返し行うことができた。
実施例4(図4参照)
変色性段ボールの作製
裏面にホットメルト樹脂層を有する厚さ12μmの透明ポリエチレンテレフタレートフィルム(防水層6)上に湿式法珪酸〔商品名:ニップシールE−200、日本シリカ工業(株)製、平均粒子径:3.0μm〕15部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランHW−930、大日本インキ化学工業(株)製、固形分50%〕30部、水40部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、イソシアネート系架橋剤3部を混合してなる印刷インキを用いて、100メッシュのスクリーン版にてベタ印刷して多孔質層4を設けて変色性フィルムを得た。
波型の紙製中芯2の両面に橙色に着色した紙製ライナー3を接着した段ボールの両面のライナー表面に、前記変色性フィルムのホットメルト樹脂層を有する側を熱圧着して変色性段ボール1を得た。
前記変色性段ボールは、白色の多孔質層上から水を付着させると多孔質層は吸液により透明化して下層のライナーによる橙色の像が視認された。
前記橙色の像は、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより再び白色の状態に戻った。
前記様相変化は繰り返し行うことができた。
変色性段ボール箱の作製
前記変色性段ボールを裁断し、組み立てて変色性段ボール箱を得た。
前記変色性段ボール箱に商品を収容して運搬する際、外部より水が付着すると多孔質層は吸液により透明化して下層のラーナーによる橙色の像が視認され、水濡れを迅速かつ安全に確認することができ、運搬時の水濡れによって段ボールが破損して収容した商品を損傷するトラブルを防止することができた。
更に、収容した商品から水分が漏れ出して多孔質層に水が付着すると多孔質層は吸液により透明化して下層のライナーによる橙色の像が視認され、内側から水濡れを迅速かつ安全に確認することができ、商品の損傷を検知することができた。
前記橙色の像は、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより再び白色の状態に戻った。
前記様相変化は繰り返し行うことができた。
実施例5(図5参照)
変色性段ボールの作製
波型の紙製中芯2の両面に茶色の紙製ライナー3を接着した段ボールの両面のライナー表面に、接着剤を用いて厚さ12μmの透明ポリエチレンテレフタレートフィルムを貼着して防水層6を設けた。
次いで、一方の面の防水層上に赤色顔料10部、アクリルエマルジョンを主成分とするバインダー樹脂80部を混合したスクリーン印刷インキを用いて、100メッシュのスクリーン版にてベタ印刷して着色層5を設け、他方の面の防水層上に青色顔料10部、アクリルエマルジョンを主成分とするバインダー樹脂80部を混合したスクリーン印刷インキを用いて、100メッシュのスクリーン版にてベタ印刷して着色層5を設けた。
更に、両面の着色層上に、湿式法珪酸〔商品名:ニップシールE−200、日本シリカ工業(株)製、平均粒子径:3.0μm〕15部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランHW−930、大日本インキ化学工業(株)製、固形分50%〕30部、水40部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、イソシアネート系架橋剤3部を混合してなる印刷インキを用いて、100メッシュのスクリーン版にてベタ印刷して多孔質層4を設けて変色性段ボール1を得た。
前記変色性段ボールは、白色の多孔質層上から水を付着させると多孔質層は吸液により透明化して下層の着色層による赤色と青色の像が視認された。
前記赤色と青色の像は、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより再び白色の状態に戻った。
前記様相変化は繰り返し行うことができた。
変色性段ボール箱の作製
前記変色性段ボールを裁断し、組み立てて変色性段ボール箱を得た。
前記変色性段ボール箱に商品を収容して運搬する際、外部より水が付着すると多孔質層は吸液により透明化して下層の着色層による赤色の像が視認され、水濡れを迅速かつ安全に確認することができ、運搬時の水濡れによって段ボールが破損して収容した商品を損傷するトラブルを防止することができた。
更に、収容した商品から水分が漏れ出して多孔質層に水が付着すると多孔質層は吸液により透明化して下層の着色層による青色の像が視認され、内側から水濡れを迅速かつ安全に確認することができ、商品の損傷を検知することができた。
前記青色と赤色の像は、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより再び白色の状態に戻った。
前記様相変化は繰り返し行うことができた。
実施例6(図6参照)
変色性段ボールの作製
波型の紙製中芯2の片面に緑色の紙製ライナー3を接着した段ボールのライナー表面に、湿式法珪酸〔商品名:ニップシールE−200、日本シリカ工業(株)製、平均粒子径:3.0μm〕15部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランHW−930、大日本インキ化学工業(株)製、固形分50%〕30部、水40部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、イソシアネート系架橋剤3部を混合してなる印刷インキを用いて、100メッシュのスクリーン版にてベタ印刷して多孔質層4を設けて変色性段ボール1を得た。
前記変色性段ボールは、白色の多孔質層上から水を付着させると多孔質層は吸液により透明化して下層のライナーによる緑色の像が視認された。
前記緑色の像は、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより再び白色の状態に戻った。
前記様相変化は繰り返し行うことができた。
変色性段ボール箱の作製
前記変色性段ボールを裁断し、多孔質層が外側に位置するように組み立てて変色性段ボール箱を得た。
前記変色性段ボール箱に商品を収容して運搬する際、外部より水が付着すると多孔質層は吸液により透明化して下層のライナーによる緑色の像が視認され、水濡れを迅速かつ安全に確認することができ、運搬時の水濡れによって段ボールが破損して収容した商品を損傷するトラブルを防止することができた。
更に、収容した商品から水分が漏れ出して多孔質層に水が到達すると多孔質層は吸液により透明化して下層のライナーによる緑色の像が視認され、水濡れを迅速かつ安全に確認することができ、商品の損傷を検知することができた。
前記緑色の像は、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより再び白色の状態に戻った。
前記様相変化は繰り返し行うことができた。
実施例7
変色性段ボールの作製(図7参照)
厚さ12μmの透明ポリエチレンテレフタレートフィルム(防水層6)上に青色顔料10部、アクリルエマルジョンを主成分とするバインダー樹脂80部を混合したスクリーン印刷インキを用いて、100メッシュのスクリーン版にてベタ印刷して着色層5を設け、次いで前記着色層上に、湿式法珪酸〔商品名:ニップシールE−200、日本シリカ工業(株)製、平均粒子径:3.0μm〕15部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランHW−930、大日本インキ化学工業(株)製、固形分50%〕30部、水40部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、イソシアネート系架橋剤3部を混合してなる印刷インキを用いて、100メッシュのスクリーン版にてベタ印刷して多孔質層4を設けて変色性フィルムを得た。
前記変色性フィルムの多孔質層を設けていない側に油性系接着剤を塗布し、波型の紙製中芯2の両面に茶色のライナー3を接着した段ボールの一方のライナー表面と圧着して変色性段ボール1を得た。
前記変色性段ボールは、白色の多孔質層上から水を付着させると多孔質層は吸液により透明化して着色層の青色の像が視認された。
前記青色の像は、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより再び白色の状態に戻った。
前記様相変化は繰り返し行うことができた。
変色性描画玩具の作製
前記変色性段ボールを1.5m×1.5mの大きさに裁断し、シート形状の変色性描画玩具を得た。
前記変色性描画玩具上に、先端に砲弾型の繊維ペン体(ナイロン樹脂製、直径7mm)を有し、軸筒内に水を収納可能に構成したペン形状の水付着具で筆記すると、青色の筆跡が視認された。水が付着した状態では前記様相を呈していたが、乾燥するにつれて徐々に筆跡は薄くなり、完全に乾燥した状態では再び元の白色に戻った。
前記様相変化は繰り返し行うことができ、水が付着しても段ボールが破損することはなかった。
実施例8
変色性段ボールの作製(図5参照)
厚さ12μmの透明ポリエチレンテレフタレートフィルム(防水層6)上に緑色顔料10部、アクリルエマルジョンを主成分とするバインダー樹脂80部を混合したスクリーン印刷インキを用いて、100メッシュのスクリーン版にてベタ印刷して着色層5を設け、前記着色層上に、湿式法珪酸〔商品名:ニップシールE−200、日本シリカ工業(株)製、平均粒子径:3.0μm〕15部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランHW−930、大日本インキ化学工業(株)製、固形分50%〕30部、水40部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、イソシアネート系架橋剤3部を混合してなる印刷インキを用いて、100メッシュのスクリーン版にてベタ印刷して多孔質層4を設けて変色性フィルムを得た。
前記変色性フィルムの多孔質層を設けていない側に油性系接着剤を塗布し、波型の紙製中芯2の両面に茶色のライナー3を接着した段ボールの両面のライナー表面と圧着して変色性段ボール1を得た。
前記変色性段ボールは、白色の多孔質層上から水を付着させると多孔質層は吸液により透明化して着色層の緑色の像が視認された。
前記緑色の像は、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより再び白色の状態に戻った。
前記様相変化は繰り返し行うことができた。
変色性立体玩具の作製
前記変色性段ボールを恐竜の型紙に沿って裁断し、変色性立体玩具を得た。
前記変色性立体玩具を組み立てて全体が白色の恐竜の玩具を得た。
変色性立体玩具に、水を収納したスプレーにて水を噴霧すると、水が付着した箇所が緑色に変化し、濡れた状態では前記様相を呈していたが、乾燥するにつれて徐々に薄くなり、完全に乾燥した状態では再び元の白色に戻った。
前記様相変化は繰り返し行うことができ、水が付着しても段ボールが破損することはなかった。
実施例9(図8参照)
変色性段ボールの作製
厚さ12μmの透明ポリエチレンテレフタレートフィルム(防水層6)上に、湿式法珪酸〔商品名:ニップシールE−200、日本シリカ工業(株)製、平均粒子径:3.0μm〕15部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランHW−930、大日本インキ化学工業(株)製、固形分50%〕30部、水40部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、イソシアネート系架橋剤3部を混合してなる印刷インキを用いて、100メッシュのスクリーン版にてベタ印刷して多孔質層4を設けて変色性フィルムを得た。
前記変色性フィルムの多孔質層を設けていない側に油性系接着剤を塗布し、波型の紙製中芯2の両面に白色のライナー3を接着し、前記ランナー表面にオフセット印刷で多色の花柄の着色層5を設けた段ボールの着色層と圧着して変色性段ボール1を得た。
前記変色性段ボールは、白色の多孔質層上から水を付着させると多孔質層は吸液により透明化して着色層による多色の花柄が視認された。
前記花柄は、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより再び白色の状態に戻った。
前記様相変化は繰り返し行うことができた。
変色性立体玩具の作製
前記変色性段ボールを花の型紙に沿って裁断し、変色性立体玩具を得た。
前記変色性段ボールを組み立てて全体が白色の花の玩具を得た。
変色性立体玩具に、水を収納したスプレーにて水を噴霧すると、水が付着した箇所が多色の花柄に変化し、濡れた状態では前記様相を呈していたが、乾燥するにつれて徐々に薄くなり、完全に乾燥した状態では再び元の白色に戻った。
前記様相変化は繰り返し行うことができ、水が付着しても段ボールが破損することはなかった。
実施例10(図9参照)
変色性段ボールの作製
厚さ12μmの透明ポリエチレンテレフタレートフィルム(防水層6)上に青色顔料10部、アクリルエマルジョンを主成分とするバインダー樹脂50部を混合したスクリーン印刷インキを用いて、200メッシュのグラビア版にてベタ印刷して着色層5を設け、前記着色層上に、湿式法珪酸〔商品名:ニップシールE−200、日本シリカ工業(株)製、平均粒子径:3.0μm〕15部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランHW−930、大日本インキ化学工業(株)製、固形分50%〕30部、水40部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、メタノール20部、イソシアネート系架橋剤3部を混合してなる印刷インキを用いて、200メッシュのグラビア版にてベタ印刷を2回して多孔質層4を設け、更に多孔質層を設けていない側にホットメルト樹脂を塗布し変色性フィルムを得た。
前記変色性フィルムのホットメルト樹脂を塗工した側と白色のライナー3(コートボール紙)を熱ロールで圧着し、更に、白色のライナー3を接着した波型の紙製中芯2と接着して変色性段ボールを得た。
前記変色性段ボールは、白色の多孔質層上から水を付着させると多孔質層は吸液により透明化して着色層の青色の像が視認された。
前記青色の像は、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより再び白色の状態に戻った。
前記様相変化は繰り返し行うことができた。
変色性描画玩具の作製
前記変色性段ボールを50cm×50cmの大きさに裁断し、側面全体に疎水性ワックスを表面に塗布した白色の紙テープを用いて覆うように貼着して防水層6を設けて変色性描画玩具(変色性段ボール1)を得た。
前記変色性描画玩具上に、先端に砲弾型の繊維ペン体(ナイロン樹脂製、直径7mm)を有し、軸筒内に水を収納可能に構成したペン形状の水付着具で筆記すると、青色の筆跡が視認された。水が付着した状態では前記様相を呈していたが、乾燥するにつれて徐々に筆跡は薄くなり、完全に乾燥した状態では再び元の白色に戻った。
前記様相変化は繰り返し行うことができ、水が付着しても段ボールが破損することがなく、しかも、側面に防水層が設けられていることにより、側面から水が浸入することなく、段ボールの耐久性に優れていた。
更に、指や手が側面に接触しても怪我をすることなく、安全性に優れると共に、側面の断裁面が視認されないため、見栄えが良く、商品価値の高い変色性描画玩具を得ることができた。
実施例11
変色性描画玩具セットの作製
実施例10で得た変色性描画玩具と、水付着具として先端部に砲弾型の繊維ペン体(ナイロン樹脂製、直径7mm)を有し、軸筒内に水を収容可能に構成したペンとを組み合わせて変色性描画玩具セットを得た。
前記変色性描画玩具セットは、ペンを用いて変色性描画玩具の多孔質層に筆記すると5〜6mm幅の明瞭な青色の筆跡が形成される。
水が付着した状態では前記様相を示していたが、乾燥するにつれて徐々に青色の筆跡は淡くなり、完全に乾燥した状態では再び元の白色に戻った。
前記様相変化は繰り返し行うことができ、しかも、側面に防水層が設けられていることにより、側面から水が浸入することなく耐久性に優れていた。
更に、指や手が側面に接触しても怪我をすることなく、安全性に優れると共に、側面の断裁面が視認されないため、見栄えが良く、商品価値の高い変色性描画玩具セットを得ることができた。
実施例12
変色性段ボールの作製
厚さ12μmの透明ポリエチレンテレフタレートフィルム(防水層)上に青色顔料10部、アクリルエマルジョンを主成分とするバインダー樹脂50部を混合したスクリーン印刷インキを用いて、200メッシュのグラビア版にてベタ印刷して着色層を設け、前記着色層上に、湿式法珪酸〔商品名:ニップシールE−200、日本シリカ工業(株)製、平均粒子径:3.0μm〕15部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランHW−930、大日本インキ化学工業(株)製、固形分50%〕30部、水40部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、メタノール20部、イソシアネート系架橋剤3部を混合してなる印刷インキを用いて、200メッシュのグラビア版にてベタ印刷を2回して多孔質層を設け、更に多孔質層を設けていない側にホットメルト樹脂を塗布し変色性フィルムを得た。
次いで、前記変色性フィルムのホットメルト樹脂を塗工した側と白色のライナー(コートボール紙)を熱ロールで圧着し、変色性ライナーを得た。
これとは別に、厚さ12μmの透明ポリエチレンテレフタレートフィルム(防水層)上にピンク色顔料10部、アクリルエマルジョンを主成分とするバインダー樹脂50部を混合したスクリーン印刷インキを用いて、200メッシュのグラビア版にてベタ印刷して着色層を設け、前記着色層上に、湿式法珪酸〔商品名:ニップシールE−200、日本シリカ工業(株)製、平均粒子径:3.0μm〕15部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランHW−930、大日本インキ化学工業(株)製、固形分50%〕30部、水40部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、メタノール20部、イソシアネート系架橋剤3部を混合してなる印刷インキを用いて、200メッシュのグラビア版にてベタ印刷を2回して多孔質層を設け、更に多孔質層を設けていない側にホットメルト樹脂を塗布し変色性フィルムを得た。
次いで、前記変色性フィルムのホットメルト樹脂を塗工した側と白色のライナー(コートボール紙)を熱ロールで圧着し、変色性ライナーを得た。
前記各変色性ライナーの多孔質層を設けていない側と波型の紙製中芯を水性系の接着剤を塗布して接着して変色性段ボールを得た。
前記変色性段ボールは、白色の多孔質層上から水を付着させると多孔質層は吸液により透明化して着色層の青色とピンク色の像が視認された。
前記青色とピンク色の像は、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより再び白色の状態に戻った。
前記様相変化は繰り返し行うことができた。
変色性描画玩具の作製
前記変色性段ボールを50cm×50cmの大きさに裁断し、側面全体に疎水性ワックスを表面に塗布した白色の紙テープを用いて覆うように貼着して防水層を設けて変色性描画玩具(変色性段ボール)を得た。
なお、前記変色性描画玩具は、描画玩具を載置する段ボール製のイーゼルを有してなり、描画を容易なものとしてなる。
前記変色性描画玩具上に、先端に砲弾型の繊維ペン体(ナイロン樹脂製、直径7mm)を有し、軸筒内に水を収納可能に構成したペン形状の水付着具で筆記すると、表側に青色の筆跡が視認され、裏側にピンク色の筆跡が視認された。水が付着した状態では前記様相を呈していたが、乾燥するにつれて徐々に筆跡は薄くなり、完全に乾燥した状態では再び元の白色に戻った。
前記様相変化は繰り返し行うことができ、水が付着しても段ボールが破損することがなく、しかも、側面に防水層が設けられていることにより、側面から水が浸入することなく、段ボールの耐久性に優れていた。
更に、指や手が側面に接触しても怪我をすることなく、安全性に優れると共に、側面の断裁面が視認されないため、見栄えが良く、商品価値の高い変色性描画玩具を得ることができた。
実施例13
変色性描画玩具セットの作製
実施例12で得た変色性描画玩具と、水付着具として先端部に砲弾型の繊維ペン体(ナイロン樹脂製、直径7mm)を有し、軸筒内に水を収容可能に構成したペンとを組み合わせて変色性描画玩具セットを得た。
前記変色性描画玩具セットは、ペンを用いて変色性描画玩具の多孔質層に筆記すると5〜6mm幅の明瞭な青色とピンク色の筆跡が形成される。
水が付着した状態では前記様相を示していたが、乾燥するにつれて徐々に青色とピンク色の筆跡は淡くなり、完全に乾燥した状態では再び元の白色に戻った。
前記様相変化は繰り返し行うことができ、しかも、側面に防水層が設けられていることにより、側面から水が浸入することなく耐久性に優れていた。
更に、指や手が側面に接触しても怪我をすることなく、安全性に優れると共に、側面の断裁面が視認されないため、見栄えが良く、商品価値の高い変色性描画玩具セットを得ることができた。
実施例14
変色性段ボールの作製
厚さ12μmの透明ポリエチレンテレフタレートフィルム(防水層)上に、湿式法珪酸〔商品名:ニップシールE−200、日本シリカ工業(株)製、平均粒子径:3.0μm〕15部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランHW−930、大日本インキ化学工業(株)製、固形分50%〕30部、水40部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、イソシアネート系架橋剤3部を混合してなる印刷インキを用いて、100メッシュのスクリーン版にてベタ印刷して多孔質層を設けて変色性フィルムを得た。
前記変色性フィルムの多孔質層を設けていない側に油性系接着剤を塗布し、波型の紙製中芯の両面に白色のライナーを接着し、前記ランナー表面にオフセット印刷で多色のレインボー柄の着色層を設けた段ボールの着色層と圧着して変色性段ボールを得た。
前記変色性段ボールは、白色の多孔質層上から水を付着させると多孔質層は吸液により透明化して着色層による多色のレインボー柄が視認された。
前記レインボー柄は、吸液状態ではその状態を維持しているが、水が蒸発乾燥することにより再び白色の状態に戻った。
前記様相変化は繰り返し行うことができた。
変色性描画玩具の作製
前記変色性段ボールを直径60cmの半円形状に裁断し、側面全体に白色の塩化ビニル製テープを用いて覆うように貼着して防水層を設けて変色性描画玩具(変色性段ボール)を得た。
なお、前記変色性描画玩具は、描画玩具を載置する段ボール製のイーゼルを有してなり、描画を容易なものとしてなる。
前記変色性描画体上に、先端に砲弾型の繊維ペン体(ナイロン樹脂製、直径7mm)を有し、軸筒内に水を収納可能に構成したペン形状の水付着具で筆記すると、多色のレインボー柄の筆跡が視認された。水が付着した状態では前記様相を呈していたが、乾燥するにつれて徐々に筆跡は薄くなり、完全に乾燥した状態では再び元の白色に戻った。
前記様相変化は繰り返し行うことができ、水が付着しても段ボールが破損することがなく、しかも、側面に防水層が設けられていることにより、側面から水が浸入することなく、段ボールの耐久性に優れていた。
更に、指や手が側面に接触しても怪我をすることなく、安全性に優れると共に、側面の断裁面が視認されないため、見栄えが良く、商品価値の高い変色性描画玩具を得ることができた。
実施例15
変色性描画玩具セットの作製
実施例14で得た変色性描画玩具と、水付着具として先端部に砲弾型の繊維ペン体(ナイロン樹脂製、直径7mm)を有し、軸筒内に水を収容可能に構成したペンとを組み合わせて変色性描画玩具セットを得た。
前記変色性描画玩具セットは、ペンを用いて変色性描画玩具の多孔質層に筆記すると5〜6mm幅の明瞭な多色のレインボー柄の筆跡が形成される。
水が付着した状態では前記様相を示していたが、乾燥するにつれて徐々に多色のレインボー柄の筆跡は淡くなり、完全に乾燥した状態では再び元の白色に戻った。
前記様相変化は繰り返し行うことができ、しかも、側面に防水層が設けられていることにより、側面から水が浸入することなく耐久性に優れていた。
更に、指や手が側面に接触しても怪我をすることなく、安全性に優れると共に、側面の断裁面が視認されないため、見栄えが良く、商品価値の高い変色性描画玩具セットを得ることができた。
1 変色性段ボール
2 中芯
3 ライナー
4 多孔質層
5 着色層
6 防水層

Claims (6)

  1. 中芯とライナーとからなる段ボールのライナー表面に、低屈折率顔料をバインダー樹脂に分散状態に固着させた、吸液状態と非吸液状態で透明性を異にする多孔質層を設けてなる変色性段ボール。
  2. 前記ライナーと多孔質層の間に防水層を設けてなる請求項1記載の変色性段ボール。
  3. 前記多孔質層と防水層の間に着色層を設けてなる請求項2記載の変色性段ボール。
  4. 前記ライナーが白色乃至淡色である請求項1乃至3のいずれか一項に記載の変色性段ボール。
  5. 側面に防水層を設けてなる請求項1乃至5のいずれか一項に記載の変色性段ボール。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の変色性段ボールにより形成した変色性段ボール箱。
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