JP2546438Y2 - 物品保管システムの搬送テーブルの停止位置修正装置 - Google Patents

物品保管システムの搬送テーブルの停止位置修正装置

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JP2546438Y2
JP2546438Y2 JP1993033484U JP3348493U JP2546438Y2 JP 2546438 Y2 JP2546438 Y2 JP 2546438Y2 JP 1993033484 U JP1993033484 U JP 1993033484U JP 3348493 U JP3348493 U JP 3348493U JP 2546438 Y2 JP2546438 Y2 JP 2546438Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、収納エリアを複数具え
た物品保管棚に沿って走行し、その収納エリアに物品を
移載する搬送テーブルを有する物品保管システムにおい
て、搬送テーブルの停止位置を修正し、搬送テーブルと
収納エリアとの間で円滑に物品の移載を行える最適移載
位置に搬送テーブルを停止させるための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、物品保管システム(図示省略)
は、物品を保管する収納エリアを複数具えた物品保管棚
と、この物品保管棚に沿って走行し収納エリアとの間で
物品の移載が行われる搬送テーブルと、この搬送テーブ
ルの走行に伴って搬送テーブルの走行基点位置から収納
エリアまでの距離を計測する計測手段(例えば、パルス
エンコーダ)とを有し、この計測手段によって予め得ら
れた値(絶対番地、例えば、パルス数)に基づいて搬送
テーブルを指定された収納エリアまで走行させるように
なっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、このような
物品保管システムは、長期間の使用による物品保管棚や
搬送テーブルの変形等によって、物品保管棚と搬送テー
ブルとの相対位置関係に狂いが生じると、絶対番地に基
づいて搬送テーブルを走行停止させても、最適な移載位
置に停止させることができないという問題点を有してい
る。このような問題点に対処する方法として、物品保管
システムを使用する度毎に、又は、定期的に、搬送テー
ブルを学習走行させて、絶対番地を記憶し直すという方
法が考えられる。しかし、この方法であると、物品保管
システムの使用に手間を要するという別の問題点を有し
ている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、第1に、物品
を保管する収納エリアを複数具えた物品保管棚と、前記
物品保管棚に沿って走行し前記収納エリアとの間で前
記物品の移載が行われる搬送テーブルと、前記搬送テー
ブルの走行に伴って前記搬送テーブルの走行基点位置か
ら前記収納エリアまでの距離を計測する計測手段とを
有し、前記計測手段によって予め得られた値に基づいて
前記搬送テーブルを指定された収納エリアまで走行させ
る物品保管システムにおいて、前記搬送テーブルに前記
搬送テーブルの走行方向に離間して設けられた一対のセ
ンサーと、前記搬送テーブルの走行基点に設けられ前記
一対のセンサーの間隔より幅の広い基点ストライカと、
前記収納エリアに設けられ前記一対のセンサーの間隔
より幅の狭い位置決めストライカと、前記搬送テーブル
を指定された収納エリアまで走行させ、前記一対のセン
サーの間に当該収納エリアの位置決めストライカが位置
するように前記搬送テーブルの停止位置を修正する走行
制御回路とを有する停止位置修正装置と、第2に、物品
を保管する収納エリアを複数具えた物品保管棚と、前記
物品保管棚に沿って走行し前記収納エリアとの間で前
記物品の移載が行われる搬送テーブルと、前記搬送テー
ブルの走行に伴って前記搬送テーブルの走行基点位置か
ら前記収納エリアまでの距離を計測する計測手段とを
有し、前記計測手段によって予め得られた値に基づいて
前記搬送テーブルを指定された収納エリアまで走行させ
る物品保管システムにおいて、前記搬送テーブルに前記
搬送テーブルの走行方向に離間して設けられた一対のセ
ンサーと、前記搬送テーブルの走行基点に設けられ前記
一対のセンサーの間隔より幅の狭い基点ストライカと、
前記収納エリアに設けられ前記一対のセンサーの間隔よ
り幅の広い位置決めストライカと、前記搬送テーブルを
指定された収納エリアまで走行させ、前記一対のセンサ
ーのいずれもが当該収納エリアの位置決めストライカを
検知するように前記搬送テーブルの停止位置を修正する
走行制御回路とを有する停止位置修正装置により、前記
の課題を解決した。
【0005】
【作用】第1の物品保管システムにおいて、作業員は、
予め、搬送テーブルに学習走行させ、搬送テーブルの走
行基点位置から各収納エリアまでの距離を絶対番地とし
て走行制御回路に記憶させておく。作業員は、物品の搬
入搬出を行う収納エリアを指定する。走行制御回路は、
予め記憶している絶対番地に基づいて搬送テーブルを走
行させて、停止させる。搬送テーブルが一対のセンサー
間に位置決めストライカを対向させて停止したときに
は、物品保管棚と搬送テーブルとの相対位置関係に狂い
が生じていないことになり、その停止した位置で物品の
移載が行われる。
【0006】仮に、上記相対位置関係に狂いが生じてい
るときには、搬送テーブルは、一対のセンサーの内、一
方のセンサーが位置決めストライカを検知する位置に停
止する。このようなとき、走行制御回路は、一対のセン
サー間に位置決めストライカが対向するように搬送テー
ブルを走行させ、一対のセンサー間に位置決めストライ
カが対向した時点で、搬送テーブルを停止させる。これ
によって、搬送テーブルは、指定された収納エリアに対
して最適移載位置に停止させられたことになる。
【0007】第2の物品保管システムにおいても、作業
員は、予め、搬送テーブルに学習走行させて、搬送テー
ブルの走行基点位置から各収納エリアまでの距離を絶対
番地として走行制御回路に記憶させておく。作業員は、
物品の搬入搬出を行う収納エリアを指定する。走行制御
回路は、予め記憶している絶対番地に基づいて搬送テー
ブルを走行させて、停止させる。一対のセンサーのいず
れもが位置決めストライカを検知する位置に搬送テーブ
ルが停止したときには、物品保管棚と搬送テーブルとの
相対位置関係に狂いが生じていないことになり、その停
止した位置で物品の移載が行われる。
【0008】仮に、上記相対位置関係に狂いが生じてい
るときには、搬送テーブルは、一対のセンサーの内、一
方のセンサーが位置決めストライカを検知する位置に停
止する。このようなとき、走行制御回路は、他方のセン
サーも位置決めストライカを検知することができる方向
に搬送テーブルを僅かに走行させ、一対のセンサーのい
ずれもが位置決めストライカを検知した時点で、搬送テ
ーブルを停止させる。これによって、搬送テーブルは、
指定された収納エリアに対して最適移載位置に停止させ
られたことになる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図1乃至図13に基
づいて説明する。停止位置修正装置20は、物品保管シ
ステム21(図1参照)に組込まれている。先ず、物品
保管システム21(図1参照)について説明する。物品
保管システム21は、物品Wを仕分けして保管するよう
になっている。物品WはトレイTに収納されて保管され
るようになっている。物品保管システム21は、物品保
管棚22、搬送テーブル23、パルスエンコーダ(計測
手段)24(図2参照)等で構成されている。なお、搬
送テーブル23上には、後述する棚板31との間で物品
の移載を行う公知の移載装置が設置(図示省略)されて
いる。
【0010】物品保管棚22は、物品を保管する収納エ
リア30を上下方向に複数有する棚である。収納エリア
30は、棚板31によって仕切られている。物品保管棚
22には、物品の入出庫口32が形成されている。又、
入出庫口32の上方には、制御ボックス33が設けられ
ている。
【0011】搬送テーブル23は、物品保管棚22の4
本の支柱34,34(図1では重なって見えるため2本
しか図示していない。)を案内にして昇降走行するよう
になっている。搬送テーブル23は、モータ35によっ
て循環往復移動するチェーン36に接続されている。パ
ルスエンコーダ24(図2参照)は、モータ35に接続
されており、モータ35の回転数と回転角度をパルス変
換する公知のエンコーダである。
【0012】次に、停止位置修正装置20について説明
する。停止位置修正装置20は、物品保管棚22と搬送
テーブル23とが長期間の使用によって変形したり、チ
ェーン36が伸びたりして、物品保管棚22と搬送テー
ブル23との相対位置関係に狂いが生じても、搬送テー
ブル23を棚板31に対して最適な移載位置に常時停止
させる、一種の自動制御装置である。
【0013】停止位置修正装置20(図2参照)は、一
対の光センサー(センサー)51,52と、基点ストラ
イカ53,54と、複数の位置決めストライカ(ストラ
イカ)55、走行制御回路25等で構成されている。一
対の光センサー51,52は、透過型の光センサーであ
り、搬送テーブル23の側面に、上下方向に離間して設
けられている。
【0014】基点ストライカ53,54(図1,2参
照)は、物品保管棚22の上下端に突設された板状の部
材である。基点ストライカ53,54(図2参照)の上
下方向の長さ(幅)寸法L1は、一対の光センサー5
1,52の間隔L2より広く設定されている。この基点
ストライカ53,54の設けられている位置が、搬送テ
ーブル23の走行基点位置になる。
【0015】位置決めストライカ55も、各棚板31の
側面に突設された板状の部材である。位置決めストライ
カ55の上下方向の長さ(幅)寸法L3は、図2に示す
ように、一対の光センサー51,52の間隔L2より狭
く設定されている。又、棚板31と搬送テーブル23と
の間で物品の移載を円滑に行うことができる上下方向の
許容段差寸法をL4(図5参照)とすると、(L4=L
2−L3)の関係にある。
【0016】走行制御回路25(図8参照)は、制御ボ
ックス33(図1参照)に収納されている。走行制御回
路25は、加減算カウンタ60と、目標値記憶部61
と、現在位置算出部62と、指令部63と、昇降制御部
64と、センサー動作状態検知部65とを有している。
【0017】加減算カウンタ60は、パルスエンコーダ
24からのパルスをカウントするカウンタである。すな
わち、加減算カウンタ60は、搬送テーブル23が上昇
するときには、パルス数を加算し、搬送テーブル23が
下降するときには、減算するようになっている。
【0018】目標値記憶部61は、後述する搬送テーブ
ル23の学習走行によって得られた、搬送テーブル23
の走行基点位置から各棚板31、すなわち、収納エリ
ア30に対する搬送テーブル23の停止位置までの距離
を、絶対番地として記憶する回路である。現在位置算出
部62は、指定された収納エリア30の棚板31からど
の程度、搬送テーブル23が離れているかを算出する回
路である。従って、指定された収納エリア30まで搬送
テーブル23が走行したとき、現在位置算出部62は
「0」と算出する。
【0019】指令部63は、搬送テーブル23の学習走
行時に各棚板31の絶対番地を記憶させる記憶指令信号
P1を目標値記憶部61に送り、さらに、目標値記憶部
61に記憶された絶対番地を呼出す呼出信号P2を目標
値記憶部61に送る回路である。又、指令部63は、搬
送テーブル23の昇降方向を指定する上昇、下降指令信
号P3、P4を昇降制御部64に送り、さらに、搬送テ
ーブル23の学習走行開始時に加減算カウンタ60を
「0」クリアするリセット信号P5を送る回路でもあ
る。
【0020】センサー動作状態検知部65は、一対の光
センサー51,52が基点ストライカ53,54又は位
置決めストライカ55を検知しているか否かを指令部6
3に報せる回路である。
【0021】次に、動作を説明する。最初に、各棚板3
1に対する搬送テーブル23の最適移載位置を記憶させ
る、搬送テーブル23の学習走行について説明する。作
業員は、制御ボックス33上のティーチング釦(図示省
略)を押す。指令部63は、昇降制御部64に下降指令
信号P4を送るとともに、目標値記憶部61に記憶指令
信号P1を送る。昇降制御部64は、搬送テーブル23
が下降するようにモータ35を作動させる。
【0022】物品保管棚22の下端まで搬送テーブル2
3が下降すると、一対の光センサー51,52は、光を
基点ストライカ53に遮断されて基点ストライカ53を
検知する。基点ストライカ53の上下方向の寸法L1
(図1、図2参照)は、一対の光センサー51,52の
間隔L2よりも広く設定されているため、一対の光セン
サー51,52は、同時に基点ストライカ53を検知す
る。センサー動作状態検知部65(図8参照)は、一対
の光センサー51,52が基点ストライカ53を検知し
たことを指令部63に報せる。指令部63は、リセット
信号P5を加減算カウンタ60に送り、加減算カウンタ
60の値を「0」にする。又、指令部63は、昇降制御
部64に搬送テーブル23を上昇させる上昇指令信号P
3を送る。
【0023】モータ35は搬送テーブル23を上昇させ
る。モータ35の回転によって、パルスエンコーダ24
から送られてくるパルスの加算カウントを開始する。搬
送テーブル23が上昇し、上側の光センサー51が第1
段の棚板31の傍に設けられている位置決めストライカ
55を検知すると(図4参照)、センサー動作状態検知
部65(図8参照)から検知信号P6が指令部63に送
られる。
【0024】指令部63は、その時のパルス数Z1に修
正パルス数ZAを加えたパルス数Z1A=(Z1+Z
A)を目標値記憶部61に絶対番地として記憶させる。
これによって、目標値記憶部61に第1段の棚板31の
絶対番地が記憶される。なお、修正パルス数ZAは、一
対の光センサー51,52間の中央に位置決めストライ
カ55が位置するように、搬送テーブル23を図6の実
線の状態から想像線の状態に上昇させる距離L5に相当
するパルス数である。実施例において、L5はL4に等
しい。
【0025】その後も、搬送テーブル23は上昇を継続
し、上側の光センサー51が第2段の棚板31の位置決
めストライカ55を検知する。目標値記憶部61は、第
1段の棚板31の絶対番地を記憶したときと同様に、基
点ストライカ53から第2段の棚板31の位置決めスト
ライカ55までのパルス数Z2に修正パルス数ZAを加
えたパルス数Z2Aを第2段の棚板31の絶対番地とし
て記憶させられる。
【0026】以下、同様にして、各段の棚板31のパル
ス数が絶対番地として記憶される。なお、棚板31の絶
対番地は、収納エリア30の絶対番地でもある。最後
に、一対のセンサー51,52が基点ストライカ54を
同時に検知すると、センサー動作状態検知部65は、そ
のことを指令部63に報せる。指令部63は、昇降制御
部64にモータ35を停止させるモータ停止信号を送る
とともに、目標値記憶部61に学習完了信号を送る。な
お、絶対番地は、物品保管棚22の上端に設けられた基
点ストライカ54を走行基点位置として記憶してもよ
い。
【0027】次に、搬送テーブル23を所望の収納エリ
ア30に物品を搬入する動作について説明する。作業員
は制御ボックス33(図1参照)によって所望の収納エ
リア30を指定する。指令部63(図8参照)は、指定
された収納エリア30の絶対番地を呼び出すために、呼
出信号P2を目標値記憶部61に送る。目標値記憶部6
1は、呼出信号P2に応じて所望の収納エリア30の絶
対番地を呼び出し、現在位置算出部62に知らせる。一
方、現在位置算出部62には、加減算カウンタ60から
搬送テーブル23の現在位置のパルス数が送られてきて
いる。現在位置算出部62は、絶対番地から搬送テーブ
ル23の現在位置のパルス数を減算し、差を求め、その
値を指令部43に送る。
【0028】差は、正の値のときと、負の値のときと、
「0」の値のときとがある。差が正の値のとき、搬送テ
ーブル23は指定された収納エリア30より下方にいる
ということであるから、指令部63は昇降制御部64に
搬送テーブル23を上昇させる上昇指令信号P3を送
る。逆に、差が負の値のとき、搬送テーブル23は指定
された収納エリア30より上方にいるということである
から、指令部63は昇降制御部64に搬送テーブル23
を下降させる下降指令信号P4を送る。又、差が「0」
のとき、搬送テーブル23は指定された収納エリア30
の所に停止しているということであるから、指令部63
は昇降制御部64に信号を送らず、搬送テーブル23か
ら収納エリア30の棚板31へ物品の搬入が行えるよう
に、他の移載制御回路(図示省略)に移載制御信号を送
る。
【0029】昇降制御部64は、指令部63からの上記
上昇、下降指令信号P3,P4に従って、搬送テーブル
23が上昇又は下降するようにモータ35を制御する。
搬送テーブル23の昇降に伴って、加減算カウンタ60
のカウント値が指定された収納エリア30の絶対番地に
近付き、差が「0」に近付くと、指令部63は減速信号
を昇降制御部64に送り、搬送テーブル23を減速さ
せ、差が「0」になった時点で、搬送テーブル23を停
止させる。
【0030】このとき、何れか一方の光センサー51,
52の光が位置決めストライカ55によって一旦遮断さ
れ、その後、通光状態になり、且つ、他方の光センサー
51,52が通光状態のままであれば、一対の光センサ
ー51,52の間に位置決めストライカ55が位置して
いることになり、物品保管棚22と搬送テーブル23と
の相対位置関係に狂いが生じていないことになる。この
場合には、搬送テーブル23の位置修正を行う必要がな
く、搬送テーブル23から棚板31へ物品の搬入が行わ
れる。
【0031】又、上側の光センサー51の光が遮断され
たまま、又は、下側の光センサー52の光が遮断された
ままの状態で搬送テーブル23が停止した場合には、物
品保管棚22と搬送テーブル23との相対位置関係の狂
いによって、搬送テーブル23が所定の位置より下方、
又は、上方で停止したことなる。この様な場合、指令部
63は、上側の光センサー51が通光状態になるよう
に、搬送テーブル23を上昇させるか、又は、下側の光
センサー52が通光状態になるように、搬送テーブル2
3を下降させるかして、搬送テーブル23の位置を修正
する。
【0032】これによって、搬送テーブル23は、棚板
31との間で物品の搬入を行うことができる状態にな
る。このとき、加減算カウンタ60は、搬送テーブル2
3が上昇、又は、下降した分、カウント値を加算、又
は、減算している。このため、加減算カウンタ60のカ
ウント値と指定された収納エリア30の絶対番地との差
が「0」にならないが、搬送テーブル23から棚板31
へ物品の搬入が行われる。
【0033】なお、一対のセンサー51,52とも、指
定された収納エリア30の位置決めストライカ55に遮
光されなかったり、又は、遮光された後、通光状態のま
まになっている場合には、搬送テーブル23は、棚板3
1との間で円滑に物品の搬入を行うことができない程、
停止位置に狂いが生じていることになる。このような場
合、制御ボックス33に搬入不可能であることが表示さ
れる。
【0034】その後、搬送テーブル23は、入出庫口3
2にまで次の物品を取りに行き、次の物品を受け取った
後、次に指定された収納エリア30まで昇降し、加減算
カウンタ60のカウント値と収納エリア30の絶対番地
との差が「0」になった時点で停止する。搬送テーブル
23は、停止した時、一対の光センサー51,52の
内、何れか一方の光センサー51,52が位置決めスト
ライカ55によって遮光されている場合には、位置の修
正が自動的に行われる。
【0035】所望の物品を収納エリアから搬出する場合
も、物品を搬入するときと同様な動作によって行われ
る。
【0036】次に、他の実施例の停止位置修正装置12
0を図10乃至図13に基づいて説明する。一対の光セ
ンサー151,152と、位置決めストライカ155
と、基点ストライカ153,154以外の部分は、図1
乃至図8に示す構造と同一であるので、その構造の説明
は省略する。
【0037】基点ストライカ153,154(図10参
照)は物品保管棚22の上下端に突設された板状の部材
である。基点ストライカ153,154の上下方向の長
さ(幅)寸法L11は、一対の光センサー151,15
2の間隔より狭く設定されている。このため、搬送テー
ブル23の学習走行時に一対の光センサー151,15
2間に基点ストライカ153,154が対向した時点で
加減算カウンタの値が「0」にリセットされる。
【0038】位置決めストライカ155も、各棚板31
の側面に突設された板状の部材である。位置決めストラ
イカ155の上下方向の長さ(幅)寸法L13は、図1
1に示すように、一対の光センサー151,152の間
隔L12より広く設定されている。又、棚板31と搬送
テーブル23との間で物品の移載が円滑に行える上下方
向の許容段差寸法をL14(図12参照)とすると、
(L13=L12+L14)の関係にある。
【0039】各収納エリア30の絶対番地は、搬送テー
ブル23が上昇し、一対の光センサー151,152が
位置決めストライカ155を検知した時のパルス数に修
正パルス数を加えたパルス数である。なお、修正パルス
数は、一対の光センサー151,152が位置決めスト
ライカ155を検知してから、一対の光センサー15
1,152間の中心と位置決めストライカ155の上下
方向の中心とが一致するまでの距離L15(図13参
照)に相当するパルス数である。なお、L15=(L1
4/2)の関係にある。
【0040】この停止位置修正装置120においても、
指定された収納エリア30まで搬送テーブル23が昇降
して、一対の光センサー151,152が位置決めスト
ライカ155に対向し、遮光されたときには、物品保管
棚22と搬送テーブル23との相対位置関係に狂いが生
じていないことになり、搬送テーブル23の位置を修正
することなく物品の移載が行われる。
【0041】もし、一対の光センサー151,152の
内、片方だけが位置決めストライカ155と対向し、遮
光されているときには、物品保管棚22と搬送テーブル
23との相対位置関係に狂いが生じていることになり、
両方の光センサー51,52が位置決めストライカ15
5に対向し、遮光されるように、搬送テーブル23を昇
降させて位置の修正が自動的に行われる。
【0042】このようにして、停止位置修正装置20,
120は、物品保管棚22の歪みや、チェーン36の伸
び等によって、物品保管棚22と搬送テーブル23との
相対位置関係に狂いが生じても、一対のセンサー51,
52,151,152によって、搬送テーブル23が所
定の停止位置に対して上下方向のどちらの方向にずれて
いるかを判断し、搬送テーブル23の停止位置を修正す
ることができる。仮に、センサーが1つであると、搬送
テーブルが所定の停止位置に対して上下方向のどちらの
方向にずれているかを判断することができない。
【0043】なお、停止位置修正装置20,120は、
収納エリアを上下方向に有する物品保管棚に沿って昇降
する搬送テーブルの停止位置の修正のみならず、収納エ
リアを左右方向に有する物品保管棚(図示省略)に沿っ
て左右走行する搬送テーブル(例えば、スタッカークレ
ーン)の停止位置の修正も行うことができる。
【0044】
【考案の効果】請求項1,2の停止位置修正装置は、物
品保管棚と搬送テーブルとの相対位置関係に狂いが生じ
ても、一対のセンサーによって、搬送テーブルが所定の
停止位置に対して上下方向のどちらの方向にずれている
かを自動的に判断し、搬送テーブルの位置を修正するこ
とができるので、搬送テーブルに一度記憶学習走行をさ
せた後、何回も記憶学習走行をさせる必要がなく、作業
能率が向上するとともに、常時、搬送テーブルと収納エ
リアとの間で、物品の移載を円滑に行うことができると
ともに、一対のセンサーの離間間隔を変更することな
く、ストライカの幅を変更するのみで、搬送テーブルの
停止位置決めと走行基点とを検出することが可能にな
り、少ない部品点数で停止精度を向上させることができ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の停止位置修正装置を具えた物品保管シ
ステムの正面図である。
【図2】一対の光センサーと、基点ストライカと、位置
決めストライカとの部分を示す概略図である。
【図3】図1の一対の光センサーと位置決めストライカ
との部分拡大図である。
【図4】一対の光センサーと位置決めストライカとの拡
大図である。
【図5】一対の光センサーと位置決めストライカとの位
置関係を示す図である。
【図6】一対の光センサーと位置決めストライカとの位
置関係を示す図である。
【図7】一対の光センサーと位置決めストライカとの位
置関係を示す図である。
【図8】走行制御回路のブロック図である。
【図9】搬送テーブルの停止位置を修正するときの、フ
ローチャート図である。
【図10】他の実施例の停止位置修正装置を具えた物品
保管システムの正面図である。
【図11】図10における、停止位置修正装置の一対の
光センサーと位置決めストライカとの位置関係を示す図
である。
【図12】図10における、停止位置修正装置の一対の
光センサーと位置決めストライカとの位置関係を示す図
である。
【図13】図10における、停止位置修正装置の一対の
光センサーと位置決めストライカとの位置関係を示す図
である。
【符号の説明】
W 物品 L2,L12 光センサー(センサー)の間隔 L3,L13 位置決めストライカ(ストライカ)の幅 20,120 停止位置修正装置 21 物品保管システム 22 物品保管棚 23 搬送テーブル 24 パルスエンコーダ(計測手段) 25 走行制御回路 30 収納エリア 51,52,151,152 光センサー(センサー) 53,54,153,154 基点ストライカ(走行基
点位置) 55,155 位置決めストライカ(ストライカ)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品を保管する収納エリアを複数具えた
    物品保管棚と、前記物品保管棚に沿って走行し前記
    納エリアとの間で前記物品の移載が行われる搬送テーブ
    ルと、前記搬送テーブルの走行に伴って前記搬送テーブ
    ルの走行基点位置から前記収納エリアまでの距離を計
    測する計測手段とを有し、前記計測手段によって予め得
    られた値に基づいて前記搬送テーブルを指定された
    納エリアまで走行させる物品保管システムにおいて、前
    記搬送テーブルに前記搬送テーブルの走行方向に離間し
    て設けられた一対のセンサーと、前記搬送テーブルの走
    行基点に設けられ前記一対のセンサーの間隔より幅の広
    い基点ストライカと、前記収納エリアに設けられ前記
    一対のセンサーの間隔より幅の狭い位置決めストライカ
    と、前記搬送テーブルを指定された収納エリアまで走行
    させ、前記一対のセンサーの間に当該収納エリアの位置
    決めストライカが位置するように前記搬送テーブルの停
    止位置を修正する走行制御回路とを有することを特徴と
    する、物品保管システムの搬送テーブルの停止位置修正
    装置。
  2. 【請求項2】 物品を保管する収納エリアを複数具えた
    物品保管棚と、前記物品保管棚に沿って走行し前記
    納エリアとの間で前記物品の移載が行われる搬送テーブ
    ルと、前記搬送テーブルの走行に伴って前記搬送テーブ
    ルの走行基点位置から前記収納エリアまでの距離を計
    測する計測手段とを有し、前記計測手段によって予め得
    られた値に基づいて前記搬送テーブルを指定された収納
    エリアまで走行させる物品保管システムにおいて、前記
    搬送テーブルに前記搬送テーブルの走行方向に離間して
    設けられた一対のセンサーと、前記搬送テーブルの走行
    基点に設けられ前記一対のセンサーの間隔より幅の狭い
    基点ストライカと、前記収納エリアに設けられ前記一
    対のセンサーの間隔より幅の広い位置決めストライカ
    と、前記搬送テーブルを指定された収納エリアまで走行
    させ、前記一対のセンサーのいずれもが当該収納エリア
    位置決めストライカを検知するように前記搬送テーブ
    ルの停止位置を修正する走行制御回路とを有することを
    特徴とする、物品保管システムの搬送テーブルの停止位
    置修正装置。
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