JP2546219B2 - ポリ(メタ)アクリル酸系粉体組成物、該組成物の製造方法および該組成物を用いたパップ剤用基材 - Google Patents

ポリ(メタ)アクリル酸系粉体組成物、該組成物の製造方法および該組成物を用いたパップ剤用基材

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JP2546219B2 JP5122910A JP12291093A JP2546219B2 JP 2546219 B2 JP2546219 B2 JP 2546219B2 JP 5122910 A JP5122910 A JP 5122910A JP 12291093 A JP12291093 A JP 12291093A JP 2546219 B2 JP2546219 B2 JP 2546219B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、消炎、鎮痛用パップ剤
の基材等の医薬・化粧品用途や、食品の風味改良、煮崩
れ防止等の食品用途に有用な(メタ)アクリル酸系粉体
組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より完全中和型のポリ(メタ)アク
リル酸塩は、パップ剤の基材や食品添加剤、凝集剤等に
広く利用されているが、完全中和型のポリ(メタ)アク
リル酸塩は水溶液のpHが高いため、取扱い上の安全性
や、医薬・化粧品分野や、食品用途での使用時の安全性
に問題があった。
【0003】このため、例えば、部分中和の(メタ)
アクリル酸モノマーを重合する、完全中和型のポリ
(メタ)アクリル酸塩をクエン酸、酢酸等の有機酸ある
いは塩酸、硫酸等の無機酸で安全な中性レベルにまで中
和する、酸型のポリ(メタ)アクリル酸をNaOH等
で所定の中和度に中和する、等の方法によってポリ(メ
タ)アクリル酸系重合体の安全性を向上させることが試
みられた。
【0004】しかしながら、部分中和の(メタ)アクリ
ル酸モノマーを重合する方法では、残存未反応モノマー
が多く、皮膚刺激性等の安全性に問題がある。このた
め、未反応モノマーの低減が図られ、重合時間を長くす
る、重合開始剤量を増やす、重合温度を上げる等の手法
が採られたが、生産性の低下や、生成ポリマーの物性低
下を引き起こすという問題が生じていた。
【0005】一方上記の酸で中和率を調整する方法で
は、系中にクエン酸塩、塩酸塩等の低分子量の塩類が生
成するため、水溶液の粘度低下を引き起こし、増粘性や
保形性などの特性が悪くなるという問題があった。ま
た、の酸型のポリ(メタ)アクリル酸をアルカリで中
和する方法では、中和に伴って水溶液の急激な粘度上昇
が起こり中和効率が低下してしまうという問題と、この
問題を避けるために系を希釈すると今度は生産性が低下
してしまうという問題があった。
【0006】さらに、所望の中和率のポリ(メタ)アク
リル酸水溶液を得るために、ポリ(メタ)アクリル酸と
ポリ(メタ)アクリル酸塩を混合する場合、水溶液混合
では粘度が高くなるため扱いにくく、またあらかじめ粉
体同士を混合しておき水溶液にする方法では均一に混合
するまでに長時間かかるといった実際的な問題も生じて
いた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
従来技術の問題点を解決するために、短時間で均一に混
合された水溶液にすることができ、未反応モノマーをほ
とんど含まない安全な平均中和率10〜80%のポリ(メ
タ)アクリル酸系粉体組成物およびその製造法を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の構成は、ポリ
(メタ)アクリル酸系粉体組成物が、中和率25%以下の
低中和率(メタ)アクリル酸系ポリマー粉体(I) および
中和率85%以上の高中和率(メタ)アクリル酸系ポリマ
ー粉体(II)からなり、下記条件
【0009】(a) 平均中和率が10〜80%であり、(b) J
IS篩いの20メッシュパスで 300メッシュオンの粒径のも
のを80重量%以上含有し、(c) 固め見掛比重が 0.6以上
であるを満足するものであること、より好ましくは上記
ポリ(メタ)アクリル酸系粉体組成物が含有する未反応
(メタ)アクリル酸系モノマー量が(メタ)アクリル酸
換算で 1.0重量%以下であることを第1の要旨とする。
【0010】また、ポリ(メタ)アクリル酸系粉体組成
物を製造するにあたり、水溶液重合・乾燥・粉砕工程を
経て得られた上記粉体(I) および(II)を上記条件を満足
するように混合することを第2の要旨とする。本発明に
係るパップ剤用基材は上記ポリ(メタ)アクリル酸系粉
体組成物を 0.5〜20重量%含有するものである。
【0011】
【作用】本発明は、平均中和率10〜80%のポリ(メタ)
アクリル酸系粉体を製造するために、中和率25%以下の
低中和率(メタ)アクリル酸系ポリマー粉体(I) と、中
和率85%以上の高中和率(メタ)アクリル酸系ポリマー
粉体(II)を混合することによって、未反応モノマーの少
ない、従って安全性の高いポリ(メタ)アクリル酸系粉
体組成物を簡単に製造するものである。
【0012】すなわち本発明者等は、中和率10〜85%の
(メタ)アクリル酸モノマーでは重合時に未反応モノマ
ーが残存し、この未反応モノマーの低減を図ると、生産
性の低下や、生成ポリマーの物性が低下してしまうこと
を見出し、種々検討した結果、目的とする10〜80%の中
和率のポリ(メタ)アクリル酸系ポリマー粉体を得るた
めには、低中和率の粉体と高中和率の粉体を混合するこ
とによってのみ、安全な粉体組成物が得られるととも
に、特定の粒子径の粉体を用いることによって、容易に
水溶液とし得ることを知見し、本発明に至ったものであ
る。
【0013】本発明におけるポリ(メタ)アクリル酸系
粉体組成物は、 JIS篩いの20メッシュパスで 300メッシ
ュオンの粒径のものを80重量%以上含有し、固め見掛比
重が0.6以上であることが必須条件である。 JIS篩いはJ
IS Z8801 によるものである。この条件を満足させるた
めには、前記ポリマー粉体(I)、(II)が両者ともこの条件
を満足させるものであることが好ましい。また粉体の均
一混合がし易いという観点から、ポリマー粉体(I)、(II)
の粒径および固め見掛比重は接近した数値である方が好
ましい。
【0014】JIS 篩いの20メッシュパスで 300メッシュ
オンの粒径のものが80重量%未満になり、特に20メッシ
ュオンのものが多くなった場合には、水への溶解性が低
下して未溶解分が増してしまい、逆に 300メッシュパス
のものが多くなると、水への溶解時にママコが増加して
パップ剤調製がスムーズに行かなくなったり、粒度分布
が広がり、ポリマー粉体(I) と(II)を均一に混合するこ
とが難しくなるため好ましくない。20メッシュパスで 3
00メッシュオンの粉体のより好ましい含有量は90重量%
以上である。
【0015】また、振動、タッピングを与えて粉体を固
めた時の比重として定義される固め見掛比重は、0.6 以
上でなければならない。これは、例えば細川ミクロン社
製のパウダーテスターPT−E型を用いて、3分間の振
動およびタッピング負荷を行なった後の比重として測定
される。固め見掛比重が 0.6未満では、パップ剤調製の
時にグリセリンや水へ均一に分散せず、分散したとして
も粘度が高く扱いにくいことがある。また水に対しても
溶解しにくいため、未溶解分やママコが多くなるため好
ましくない。より好ましい固め見掛比重は、0.8 以上で
ある。
【0016】本発明における低中和率(メタ)アクリル
酸系ポリマー粉体(I) および高中和率(メタ)アクリル
酸系ポリマー(II)は公知の重合法で得ることができる。
特に、水中に溶解された(メタ)アクリル酸(塩)モノ
マーを重合させるいわゆる水溶液重合法が好ましく利用
できる。生成した(メタ)アクリル酸(塩)ポリマー
は、粘稠な水溶液状もしくはゲル状となり、これらを乾
燥し粉砕することによって、上記したような本発明の特
定粒径および固め見掛比重の条件を満足するポリマー粉
体が得られるためである。本発明における水溶液重合法
には、ヘキサン等の有機溶媒中に、水を懸濁あるいは乳
化させて行なう逆相懸濁重合法または逆相乳化重合法も
含まれる。ベンセン等の有機溶媒中に(メタ)アクリル
酸(塩)を溶解させ、重合析出させるいわゆる沈殿重合
法では、 300メッシュパスの粉体が多くなり、固め見掛
比重も 0.6未満となって好ましくない。
【0017】上記の低中和率(メタ)アクリル酸系ポリ
マー粉体(I) とは、中和率0〜25%、好ましくは中和率
0〜10%の(メタ)アクリル酸ポリマーを主成分とする
ものである。中和率が25%を超えると、未反応モノマー
が著しく増大するため好ましくない。中和率が10〜25%
の範囲でも、未反応モノマーがやや増大する。未反応モ
ノマーの低減を図ると、ポリマー粉体のNaOHで100
%中和した時の0.2重量%水溶液粘度が低下してしま
う。そのため未反応モノマーの少ない中和率10〜25%の
(メタ)アクリル酸ポリマー粉体(I)を粉体(II)と混合
して用いることは差支えないが、単独でパップ剤用基材
として用いることは、粘度が低いため増粘特性が悪くな
り好ましくない。また、高中和率ポリ(メタ)アクリル
酸系ポリマー粉体(II)とは、過剰中和を含むものであ
り、中和率85〜120 %、好ましくは90〜100 %の(メ
タ)アクリル酸塩を主成分とするものであり、中和率が
85%未満ではやはり未反応モノマーが増大するため好ま
しくない。ここで、中和に用いることができる化合物と
しては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属や他の
一価金属の水酸化物、アンモニア、有機アミン等を含有
する水溶性の化合物が挙げられる。
【0018】本発明のポリ(メタ)アクリル酸系粉体組
成物は、未反応モノマーが(メタ)アクリル酸換算で
1.0重量%以下であることがその安全性の面から好まし
い。このため、低中和率(メタ)アクリル酸系ポリマー
粉体(I) および高中和率(メタ)アクリル酸系ポリマー
粉体(II)についてそれぞれ未反応モノマーが(メタ)ア
クリル酸換算で 1.0重量%以下であれば好ましく、上記
で定義した低・高それぞれの中和率のモノマーを別々に
重合すれば未反応モノマーは少なくなる。未反応モノマ
ーが 1.0重量%を超えると、安全性に問題が出てくる上
に、ポリマー水溶液粘度が変化し、パップ剤組成物の粘
度が変化してしまうことがある。
【0019】また、低中和率、高中和率の(メタ)アク
リル酸系ポリマー粉体共、本発明の特徴を失わない範囲
で他のモノマーを共重合させたものであってもよい。共
重合可能な他のモノマーとしては、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、およびこれらと低級アルコールのハー
フエステル、あるいはこれらの一価金属、二価金属、ア
ンモニア、有機アミン等による部分中和物や完全中和物
等の不飽和ジカルボン酸系モノマー;(メタ)アクリル
酸エステル系モノマー;(メタ)アクリルアミド、t-ブ
チル(メタ)アクリルアミド等のアミド系モノマー;ビ
ニルスルホン酸、アリルスルホン酸、メタリルスルホン
酸、スチレンスルホン酸、2-アクリルアミド-2- メチル
プロパンスルホン酸、スルホエチル(メタ)アクリレー
ト、3-アリロキシ-2- ヒドロキシプロパンスルホン酸あ
るいはこれらの一価金属、二価金属、アンモニア、有機
アミン等による部分中和物や完全中和物等のスルホン酸
系モノマー;
【0020】2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリ
プロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート等の水
酸基含有モノマー;ジメチルアミノエチル(メタ)アク
リレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレー
ト等のカチオン性モノマー;(メタ)アクリルアミドメ
タンホスホン酸、(メタ)アクリルアミドメタンホスホ
ン酸メチルエステル、2-(メタ)アクリルアミド-2-メ
チルプロパンホスホン酸等の含リンモノマー等を挙げる
ことができ、これらのうち1種または2種以上を使用す
ることができる。ただし、これら他のモノマーを用いる
場合には、本発明の特徴を充分に発揮させるため、全モ
ノマー成分中30モル%未満とするのが好ましい。
【0021】エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート
等の架橋性モノマーの併用は、ポリマーの水溶液粘度の
増大を起こし、後述するパップ剤基材の粘着性低下を生
じるので好ましくない。
【0022】上記低中和率(メタ)アクリル酸系ポリマ
ー粉体(I) と、高中和率(メタ)アクリル酸系ポリマー
粉体(II)は、混合後の粉体の平均中和率が10〜80%とな
るように混合されればその混合比は特に限定されない
が、好ましい混合比は粉体(I)20〜90重量部に対し粉体
(II)80〜10重量部である。より好ましい平均中和率は30
〜80%であり、更により好ましくは35〜75%であり、よ
り好ましい混合比は、粉体(I)20〜70重量部に対し粉体
(II)80〜30重量部であり、更により好ましい混合比は粉
体(I)30〜60重量部に対し粉体(II)70〜40重量部であ
る。粉体(I)あるいは(II)が多過ぎると、均一混合性が
低下し、また平均中和率を10〜80%に維持できない。平
均中和率がこの範囲からはずれた場合には、安全なpH
域からはずれてしまうため好ましくない。安全なpH域
の目安は、ポリ(メタ)アクリル酸系粉体組成物を 0.2
重量%の水溶液とした時に、25℃でのpHが4〜8,好
ましくは5〜8となるものである。
【0023】上記低中和率(メタ)アクリル酸系ポリマ
ー粉体(I) と、高中和率(メタ)アクリル酸系ポリマー
粉体(II)は、下記条件(d) 粉体(I) のNaOHで100 %
中和した時の 0.2重量%水溶液の粘度が20〜800cpsであ
る、(e) 粉体(II)のNaOHで100 %中和した時の 0.2
重量%水溶液の粘度が 100〜1000cps である、(f) 粉体
(I) と粉体(II)を混合した後の上記粉体組成物の 0.2重
量%水溶液の粘度が80〜900cpsであるを満足することが
好ましい。ここでいう粘度とは、ブルックフィールド回
転粘度計を用いて、25℃、30rpm の条件で測定したもの
である。それぞれの粘度が低過ぎる場合には、パップ剤
用基材として用いる場合の増粘特性が悪くなり、高すぎ
た場合には粘着性の発現が不充分となる。
【0024】本発明のポリ(メタ)アクリル酸系粉体組
成物は、パップ剤用基材中 0.5〜20重量%含有される。
パップ剤中には必要に応じて種々の生理活性物質、例え
ば、l−メントール、カンフル、サリチル酸メチル、チ
モール、ハッカ油、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン
酸クロロフェニラミン等を添加することができる。
【0025】本発明のポリ(メタ)アクリル酸系粉体組
成物はパップ剤用基材の他に、農・医薬品、化粧品とし
て、軟膏基材、シャンプー、ヘアーローション等のヘア
ケア商品の乳化安定剤、家畜飼料用添加助剤、農薬用展
着剤等に利用することができる。また、水産・畜産加工
の廃液処理や蛋白質回収用凝集剤、ソーダ工業における
塩水精製用凝集沈降剤、製糖時の糖汁清澄剤、炭坑配
水、工業廃水の凝集沈降剤や、カーペット用コンパウン
ドの増粘剤、塗料や各種糊料の増粘・接着力増強剤、土
壌改良剤および養生剤、陶土の解膠剤、吸湿、乾燥剤等
にも応用が可能である。
【0026】
【実施例】以下実施例によって本発明を更に詳述する
が、下記実施例は本発明を制限するものではなく、前・
後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施することは全て
本発明の技術範囲に包含される。
【0027】合成例1(低中和率のポリアクリル酸粉体
の合成) 温度計、窒素導入管、撹拌機および還流冷却器を備えた
容量5リットルの四つ口フラスコに水2540g を仕込み 1
00℃まで昇温した。次に 0.7%過硫酸アンモニウム水溶
液40g と80重量%アクリル酸水溶液920gを1時間にわた
って常圧下、沸点温度にて連続的に滴下し、重合反応を
行なった。さらに 0.7%過硫酸アンモニウム水溶液160g
を15分間常圧下、沸点温度にて連続的に滴下し、滴下終
了後、系の沸点温度でさらに30分撹拌し重合反応を完了
し、固形分20%のポリアクリル酸水溶液を得た。得られ
たポリアクリル酸水溶液を 150℃で2時間乾燥した後、
ボールミルにて粉砕し、JIS 篩いにて20メッシュオンが
5%、20メッシュパス 300メッシュオンが92%、 300メ
ッシュパスが3%となるように分級し、中和率0%の低
中和率ポリアクリル酸粉体(I-a) を得た。細川ミクロン
社製パウダーテスターにて測定した固め見掛比重は1.13
であった。ブルックフィールド回転粘度計の25℃、30rp
m の条件(以下の粘度はすべて同条件である)で測定し
たNaOHで100 %中和した時の 0.2重量%水溶液粘
度、およびGPCで測定した未反応モノマーの量(重量
%)を表1に示した。
【0028】合成例2(高中和率ポリアクリル酸ナトリ
ウム塩粉体の合成) 温度計、窒素導入管、撹拌機および還流冷却器を備えた
1リットルセパラブルフラスコに、中和率100 %の37重
量%アクリル酸ナトリウム水溶液973g(36重量%対全仕
込量)、水17g を仕込み、氷浴で水溶液を10±2℃に冷
却した後、窒素ガスを吹き込み水溶液中に溶存している
酸素を除去した。 0.013重量%(対重合単量体)の過硫
酸アンモニウムを添加し、水溶液量を1000g にした。10
分間撹拌した後、撹拌停止し35℃の恒温槽に浸した。水
溶液は20分後から白濁し始め、ゲル化した。重合開始80
分後に最高温度93℃を示した。4時間後、透明になった
ゲル状重合体を取り出し、細片にして 190℃で80分通風
乾燥した。得られた重合体をボールミルにて粉砕し、 J
IS篩いにて20メッシュオンが2%、20メッシュパス300
メッシュオンが95%、 300メッシュパスが3%となるよ
うに分級し、中和率100 %の高中和率ポリアクリル酸ナ
トリウム塩(II-a)を得た。固め見掛比重は0.95であっ
た。0.2 %水溶液粘度、未反応モノマー量を表1に示し
た。
【0029】合成例3(低中和率ポリアクリル酸ナトリ
ウム塩粉体の合成) 合成例2において37重量%アクリル酸ナトリウム水溶液
を中和率20%のアクリル酸ナトリウム水溶液とした以外
は合成例2と同様にして、JIS 篩いにて20メッシュオン
が9%、20メッシュパス 300メッシュオンが83%、 300
メッシュパスが8%となるように分級し、中和率20%の
低中和率ポリアクリル酸ナトリウム塩粉体(I-b) を得
た。固め見掛比重は0.72であった。NaOHで100 %中
和した時の0.2 %水溶液粘度、未反応モノマー量を表1
に併記した。
【0030】合成例4(高中和率ポリアクリル酸ナトリ
ウム塩粉体の合成) 合成例2において37重量%アクリル酸ナトリウム水溶液
を37重量%の中和率90%のアクリル酸ナトリウム水溶液
とした以外は同様にして、 JIS篩いの20メッシュオンが
8%、20メッシュパス 300メッシュオンが88%、 300メ
ッシュパスが4%となるように分級し、中和率90%の高
中和率ポリアクリル酸ナトリウム塩粉体(II-b)を得た。
固め見掛比重は0.85であった。NaOHで100 %中和し
た時の0.2 %水溶液粘度、未反応モノマー量を表1に併
記した。
【0031】合成例5(低中和率ポリメタクリル酸粉体
の合成) 合成例2と同様の重合器に200gのメタクリル酸、2gの過
硫酸アンモニウム、重亜硫酸ソーダ1.7gおよび水を仕込
み、水溶液重量を1000g とした。撹拌しながら窒素ガス
を吹き込み水溶液中に溶存している酸素を除去した。40
℃の恒温槽に浸すと、水溶液は20分後から白濁し始め、
増粘しゼリー状となった。重合開始80分後に最高温度68
℃を示した。5時間後ゼリー状の重合体を取り出し、 1
50℃で2時間乾燥した後、ボールミルにて粉砕し、 JIS
篩いにて20メッシュオンが5%、20メッシュパス 300メ
ッシュオンが93%、 300メッシュパスが2%となるよう
に分級し、中和率0%の低中和率ポリメタクリル酸粉体
(I-c) を得た。固め見掛比重は0.90であった。NaOH
で100 %中和した時の0.2 %水溶液粘度、未反応モノマ
ー量を表1に示した。
【0032】合成例6(高中和率ポリメタクリル酸ナト
リウム塩粉体の合成) 合成例5と同様にして、370gの中和率 100%のメタクリ
ル酸ナトリウム、0.24g の過硫酸アンモニウム、重亜硫
酸ソーダ0.1gおよび水を仕込み、水溶液重量を1000g と
し、20℃の恒温槽に浸して重合を行なった。重合開始70
分後に内温が50℃となったところで80℃の恒温槽に移し
た、内温は最高温度97℃まで達した。5時間後透明にな
ったゲル状重合体を取り出し、細片にして 150℃で2時
間通風乾燥した。得られた重合体をボールミルにて粉砕
し、 JIS篩いにて20メッシュオンが3%、20メッシュパ
ス 300メッシュオンが94%、 300メッシュパスが3%と
なるように分級し、中和率 100%の高中和率ポリメタク
リル酸ナトリウム塩粉体(II-c)を得た。固め見掛比重は
0.98であった。0.2 %水溶液粘度、未反応モノマー量を
表1に示した。
【0033】比較合成例1(低中和率ポリアクリル酸ナ
トリウム塩粉体の合成) 中和率40%のアクリル酸ナトリウムを用いて、合成例1
と同様の方法で中和率40%のポリアクリル酸ナトリウム
塩水溶液を得た。得られたポリアクリル酸ナトリウム塩
水溶液を150 ℃2時間乾燥した後ロールミルにて粉砕
し、JIS 篩いにて20メッシュオンが20%、20メッシュパ
ス 300メッシュオンが75%、 300メッシュパスが5%と
なるように分級し、中和率40%の低中和率ポリアクリル
酸ナトリウム塩粉体(I-d) を得た。固め見掛比重は0.45
であった。NaOHで100 %中和した時の0.2 %水溶液
粘度、未反応モノマー量を表1に併記した。
【0034】比較合成例2(高中和率ポリアクリル酸ナ
トリウム塩粉体の合成) 中和率70%のアクリル酸ナトリウムを用いて、合成例2
と同様の方法で中和率70%のポリアクリル酸ナトリウム
塩ゲルを調製した。細片にして 190℃で80分通風乾燥し
た。ロールミルにて粉砕しJIS 篩いにて20メッシュオン
が15%、20メッシュパス 300メッシュパスが60%、 300
メッシュパスが25%となるように分級し、中和率70%の
高中和率ポリアクリル酸ナトリウム塩粉体(II-d)を得
た。固め見掛比重は0.51であった。NaOHで100 %中
和した時の0.2 %水溶液粘度、未反応モノマー量を表1
に示した。
【0035】比較合成例3(低中和率ポリアクリル酸架
橋粉体の合成) 温度計、窒素導入管、撹拌機および還流冷却器を備えた
1リットルの四つ口フラスコにベンゼン450gを仕込み、
次にアクリル酸50g 、トリメチロールプロパントリアク
リレート1.5gおよびアゾビスイソブチロニトリル0.1gを
仕込み、窒素気流下70℃で沈殿重合させた。生成ポリマ
ーは微粒子となって析出沈殿しスラリー状となった。重
合完結後、溶媒を常圧留去し、最後に減圧乾燥して中和
率0%の低中和率ポリアクリル酸架橋粉体(I-e) を得
た。この粉体は、JIS 篩いにて20メッシュオンが0%、
20メッシュパス 300メッシュオンが3%、 300メッシュ
パスが97%の非常に細かな微粒子であった。固め見掛比
重は0.38であった。NaOHで100 %中和した時の 0.2
%水溶液粘度、および未反応モノマーの量を表1に示し
た。
【0036】
【表1】
【0037】実施例1(ポリアクリル酸系粉体組成物の
製造) 合成例1で得られた中和率0%の低中和率ポリアクリル
酸粉体(I-a) 35部と合成例2で得られた中和率100 %の
高中和率ポリアクリル酸ナトリウム塩粉体(II-b)65部を
200ml のガラス容器に入れ、タッチミキサーにて粉が新
たに粉砕されないように軽く5分間振盪し、平均中和率
60%のポリアクリル酸系粉体組成物を得た。ガラス容器
の上部および下部からサンプリングして、 0.2%水溶液
のpHを測定した。表2に示したように上部、下部とも
に同じ数値を示し、均一混合されていた。このものの
0.2%水溶液の粘度、固め見掛比重、未反応モノマー量
および粒子径を測定し表2に併記した。
【0038】実施例2(ポリアクリル酸系粉体組成物の
製造) 合成例3で得られた中和率20%の低中和率ポリアクリル
酸ナトリウム塩粉体(I-b) 60部と合成例4で得られた中
和率90%の高中和率ポリアクリル酸ナトリウム塩粉体(I
I-b)40部を実施例1と同様の方法で均一混合し、平均中
和率48%のポリアクリル酸系粉体組成物を得た。0.2 %
水溶液のpHと粘度、固め見掛比重、未反応モノマー量
および粒子径を測定し結果を表2に示した。
【0039】実施例3〜6[ポリ(メタ)アクリル酸系
粉体組成物の製造] 実施例1と同様にして表2に示す組成のポリアクリル酸
系粉体組成物を製造し、0.2 %水溶液のpHと粘度、固
め見掛比重、未反応モノマー量および粒子径を測定し結
果を表2に示した。
【0040】比較例1(ポリアクリル酸系粉体組成物の
製造) 比較合成例1で得られた中和率40%のポリアクリル酸ナ
トリウム塩粉体(I-d)50部と比較合成例2で得られた中
和率70%のポリアクリル酸ナトリウム塩粉体(II-d)50部
を実施例1と同様にして混合し、平均中和率55%のポリ
アクリル酸系粉体組成物を調製した。0.2 %水溶液のp
Hと粘度、固め見掛比重、未反応モノマー量および粒子
径を測定し結果を表2に示した。
【0041】比較例2〜7[ポリ(メタ)アクリル酸系
粉体組成物の製造] 実施例1と同様にして表2に示す組成のポリ(メタ)ア
クリル酸系粉体組成物を調製し、0.2 %水溶液のpHと
粘度、固め見掛比重、未反応モノマー量および粒子径を
測定し結果を表2に示した。
【0042】
【表2】
【0043】表2に示したように、実施例1〜6で得ら
れたポリ(メタ)アクリル酸系粉体組成物は、比較例1
〜7で得られたものに比べ、均一に混合されており、平
均中和率、0.2 %水溶液のpHと粘度、固め見掛比重、
未反応モノマー量および粒子径において本発明の規定さ
れた範囲内のものであった。
【0044】実施例7(パップ剤用基材の調製) 実施例1によって得られたポリアクリル酸系粉体組成物
を用いて、下記に示した処方に従ってパップ剤用基材の
調製を行なった。得られたパップ剤基材を不織布上に3
mm厚に塗布し、肉眼にて未溶解分、ママコの発生等の外
観を目視観察し、指触によって粘着性および増粘性の評
価を行なった。結果を表3に示した。
【0045】 パップ剤用基材の配合組成(重量%) ポリ(メタ)アクリル酸系粉体組成物 5 グリセリン 20 カオリン 10 ゼラチン 5 ポリオキシエチレン(20) 2 ソルビタンモノオレエート(和光純薬社製) 塩化アルミニウム 1 サリチル酸メチル 0.5 l−メントール 0.5 カンフル 0.5 ハッカ油 0.5 水 55 計 100
【0046】実施例8〜11および比較例8〜11(パ
ップ剤用基材の調製) 実施例7と同様にして実施例2〜5、比較例1、3、
4、7のポリ(メタ)アクリル酸系粉体組成物を用いて
パップ剤用基材を調製し、外観観察、粘着性および増粘
性の結果を表3に示した。
【0047】
【表3】
【0048】表3の結果から明らかなように実施例7〜
11で得られたパップ剤用基材は比較例8〜11で得ら
れたパップ剤と比較すると、未溶解分、ママコの発生が
ないことがわかる。また、比較例4のもの(比較例1
0)は、架橋ポリマーであったため、粘度が高く粘着力
が低く、比較例7のもの(比較例11)は増粘性が低
い。
【0049】
【発明の効果】本発明による均一に混合された平均中和
率10〜80%のポリ(メタ)アクリル酸系粉体組成物は水
への溶解が容易であり、しかも未反応モノマー含有量が
1.0 重量%と少ないため、安全なポリ(メタ)アクリル
酸系粉体組成物として、パップ剤用基材を始めとする種
々の用途に応用可能である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中和率25%以下の低中和率(メタ)アク
    リル酸系ポリマー粉体(I) および中和率85%以上の高中
    和率(メタ)アクリル酸系ポリマー粉体(II)からなり、
    下記条件(a) 平均中和率が10〜80%であり、(b) JIS篩
    いの20メッシュパスで 300メッシュオンの粒径のものを
    80重量%以上含有し、(c) 固め見掛比重が 0.6以上であ
    るを満足することを特徴とするポリ(メタ)アクリル酸
    系粉体組成物。
  2. 【請求項2】 未反応(メタ)アクリル酸系モノマー含
    有量が(メタ)アクリル酸換算で 1.0重量%以下である
    請求項1に記載のポリ(メタ)アクリル酸系粉体組成
    物。
  3. 【請求項3】 水溶液重合法により重合し、乾燥、粉砕
    して得られた中和率25%以下の低中和率(メタ)アクリ
    ル酸系ポリマー粉体(I) および中和率85%以上の高中和
    率(メタ)アクリル酸系ポリマー粉体(II)を、下記条件
    (a) 平均中和率が10〜80%であり、(b) JIS篩いの20メ
    ッシュパスで 300メッシュオンの粒径のものを80重量%
    以上含有し、(c) 固め見掛比重が 0.6以上であるを満足
    するように混合することを特徴とするポリ(メタ)アク
    リル酸系粉体組成物の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜2のいずれかに記載されたポ
    リ(メタ)アクリル酸系粉体組成物を 0.5〜20重量%含
    有することを特徴とするパップ剤用基材。
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