JPH1129605A - 可溶性アクリル酸系粒状ポリマーの製造方法 - Google Patents

可溶性アクリル酸系粒状ポリマーの製造方法

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JPH1129605A
JPH1129605A JP18383797A JP18383797A JPH1129605A JP H1129605 A JPH1129605 A JP H1129605A JP 18383797 A JP18383797 A JP 18383797A JP 18383797 A JP18383797 A JP 18383797A JP H1129605 A JPH1129605 A JP H1129605A
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acrylic acid
polymer
water
solid
soluble
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Akio Yamazaki
秋雄 山崎
Makoto Koike
真琴 小池
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Nihon Junyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主として医薬品の分野、特にシップ薬の分野
に有用性をもって使用できる未反応モノマーの少ない、
無臭の可溶性アクリル酸系粒状ポリマーを提供する。 【解決手段】 HLB10以下の非イオン性界面活性剤
を含む溶剤中に、アクリル酸系モノマー、次亜燐酸又は
その塩と水溶性ラジカル重合触媒の混合物を滴下しつゝ
逆相懸濁重合させ、得たポリマーの粒状スラリーを固液
分離し、固体状物を乾燥することによって可溶性アクリ
ル酸系粒状ポリマーを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主として医薬品
の分野、特にシップ薬の分野において使用される未反応
モノマーが著しく少ない無臭の可溶性アクリル酸系粒状
ポリマーの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アクリル酸又は/及びそのアルカリ金属
塩を主成分とするアクリル酸系ポリマーは、増粘剤、糊
剤、接着剤等に広く使われている。しかしながら、医薬
品の分野、特にシップ薬の分野においては、重合で得た
重合体中に残留する未反応モノマーの無含有化、作業上
の取り扱い、品質管理の面から粉末品が強く求められて
いる。
【0003】これらアクリル酸系ポリマーの粉末品の製
造方法としては、 (1)アクリル酸又は/及びそのアルカリ金属塩を主成
分とするアクリル酸系化合物を溶液重合によって重合
し、得たポリマーを粉末乾燥する方法 (2)前記アクリル酸系化合物を有機溶剤中において析
出させるパール重合法 (3)前記アクリル酸系化合物を逆相懸濁重合する方法 などが知られている。
【0004】これら公知の方法のうち、前記の溶液重合
によって得たポリマーを粉末化する方法は、高重合度の
目的物を得ようとする場合に溶液の粘性が高くなるため
生産性に問題がある。また、パール重合法は重合度を上
げることが難しいと共に、未反応の残存モノマーが多
く、これを乾燥などで減少させることが困難で、高分子
量のポリマーを得ることができない。これに対し、前記
の逆相懸濁重合による方法は、高純度のアクリル酸系ポ
リマーを得ることができ、残存する未反応モノマーもか
なり少なく、更には重合に際して発生する重合熱のコン
トロールも容易であり、生産性も高いので製造方法とし
ては最も適している。
【0005】かゝる逆相懸濁重合によるポリマーの製造
方法の代表的なものとしては、たとえば特公昭34−1
0644号公報、特公昭54−30710号公報などに
記載の発明が知られている。これら発明は、アクリル酸
単独又はその部分中和塩を、ソルビタンモノステアレー
トやソルビタンオレエート等非イオン性界面活性剤を用
いてHLB値を3〜6に調整してポリマーを製造する方
法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらの逆相懸濁重合
によるポリマーの製造方法は、おおむね水を吸収して膨
潤する用途に用いることを目的としたものであるので、
重合体のすべてを水に溶解して用いる、たとえば、増粘
剤、糊剤、接着付与剤等の分野への適用には不向きであ
る。
【0007】一方、このポリマーを可溶化して広い分野
への適用を可能とするために、特開平06−28720
7号公報に記載の可溶性アクリル酸重合体粒状物の製造
方法においては、チオグリコール酸、β−メルカプトプ
ロピオン酸、チオ乳酸、β−メルカプトエタノール等の
水溶性メルカプタンを連鎖移動剤として使用することを
提案しているが、その効果を発揮するためには相当量の
水溶性メルカプタンの添加を必要とし、それらがポリマ
ー中で含有されたまゝでは硫黄臭を発し、品質的に好ま
しいものではない。
【0008】この連鎖移動剤を含有したポリマーは、高
温の乾燥温度下で水溶液粘度が異常上昇すると共に、低
温下で乾燥して水溶液状態としても溶液粘度が経時的に
上昇するという問題をも有している。
【0009】前記の連鎖移動剤としてはチオサルチル酸
も有効で、得られたポリマーは比較的異臭の発生が少な
いものであるが、上記水溶性メルカプタンと同様に溶液
粘度が経時的に上昇するという問題がある。
【0010】この発明はかゝる現状に鑑み、残存モノマ
ーがきわめて少なく、無臭で、高温乾燥しても粘度の異
常上昇を生じることがなく、水、エタノール、グリセリ
ン等に溶解した溶液状態においても経時的な粘度上昇も
なく、高純度で取扱の容易な可溶性アクリル酸系ポリマ
ーの粒状物を得んとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】かゝる目的を達成するた
め、この発明の請求項1に記載の発明は、アクリル酸及
び/又はそのアルカリ金属塩を主成分とするアクリル酸
系モノマー含有水溶液を脂環族又は脂肪族の炭化水素溶
剤中で逆相懸濁重合するに際し、HLB10以下の非イ
オン性界面活性剤を含む前記の炭化水素溶剤中に、前記
アクリル酸系モノマーに対して0.001〜2.0重量
%の次亜憐酸又はその塩と、該アクリル酸系モノマー、
水及び水溶性のラジカル重合触媒からなる混合物を滴下
しつゝ重合させ、得たポリマーの粒状スラリーを固液分
離して固体状物を乾燥することを特徴とする可溶性アク
リル酸系粒状ポリマーの製造方法である。
【0012】この発明の請求項2に記載の発明は、請求
項1に記載の可溶性アクリル酸系粒状ポリマーの製造方
法において、前記逆相懸濁重合で得たポリマーの粒状ス
ラリー中に含まれるポリマー固形物に対して5重量%以
下の過酸化水素及び酸化防止剤を加えて混合後、ポリマ
ーのスラリーを固液分離し、固体状物を乾燥することを
特徴とする可溶性アクリル酸系粒状ポリマーの製造方法
である。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明の可溶性アクリル酸系粒
状ポリマーの製造方法は、アクリル酸及び/又はそのア
ルカリ金属塩を主成分とするアクリル酸系モノマー含有
水溶液を、油中水滴型の懸濁状態として逆相懸濁重合に
よってポリマーとするもので、かゝる逆相懸濁重合にお
いて、有機溶剤、界面活性剤、重合触媒を選択すること
に加えて、連鎖移動剤として次亜憐酸又はその塩を用い
ることにより、アクリル酸系モノマーの重合途中で粒子
内で架橋反応しやすいポリマーの懸濁重合を円滑に進行
せしめるものである。
【0014】この発明で使用されるアクリル酸系モノマ
ーとしては、アクリル酸の単独か、アクリル酸の部分中
和物、もしくはアクリル酸の完全中和物を主成分(95
モル%以上)である。アクリル酸の部分中和、完全中和
の中和剤としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化リチウム等を使用することができる。
【0015】この発明における逆相懸濁重合に用いる水
溶性ラジカル重合触媒としては、過硫酸塩である過硫酸
アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム及び
アゾ系化合物である2,2’−アゾビス(2−アミジノ
プロパン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス〔2−(2−
イミダゾリン2−イル)プロパン〕二塩酸塩、4,4−
アゾビス(4−シアノヴァレリックアシッド)、2,
2’−アゾビス(2−メチルブタンアミドオキシム)二
塩酸塩などを挙げることができる。
【0016】前記過硫酸塩を使用する場合は、その使用
量が多いと架橋反応して不溶解成分が生じ、使用量が少
ないと重合反応が迅速に進行しない傾向にあるので、ア
ゾ系化合物である2,2’−アゾビス(2−アミジノプ
ロパン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス〔2−(2−イ
ミダゾリン2−イル)プロパン〕二塩酸塩の使用が好ま
しい。
【0017】重合反応系を油中水滴型の逆相懸濁の状態
とするために使用する有機溶剤としては、疎水性で不活
性な脂環族又は脂肪族炭化水素溶剤であればよく、たと
えばn−ペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、シ
クロオクタン、ベンゼン、トルエン、トリクロロエタ
ン、四塩化炭素等を挙げることができるが、シクロヘキ
サンが分散性、沸点、引火性等の面から最も好ましい。
【0018】かゝる有機溶剤の使用量は、前記のとおり
重合反応系を油中水滴型の逆相懸濁にするためと、重合
反応熱の除去の面からアクリル酸系モノマーの水溶液に
対して0.5〜5重量比が好ましい。
【0019】逆相懸濁の安定剤として用いる界面活性剤
としては、HLB10以下の非イオン性の界面活性剤、
たとえば、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノ
ステアレート、ソルビタンモノオレートが挙げられる
が、室温で固体であるソルビタンモノステアレートが特
に好ましく、その使用量としては前記アクリル酸系モノ
マーに対して0.01〜10重量%が好ましい。
【0020】この発明において連鎖移動剤として使用す
る次亜憐酸もしくはその塩は、前記した水溶性メルカプ
タンとは異なって無臭であり、還元性安定剤としても用
いられ、衛生的な安全性も高いものである。
【0021】かゝる次亜憐酸塩としては、次亜憐酸カリ
ウム、次亜憐酸ナトリウムを挙げることができるが、取
り扱いの面から次亜憐酸ナトリウムが好ましく、その使
用量は、アクリル酸系モノマーに対して0.01〜5重
量%の範囲で使用でき、0.01重量%以下では連鎖移
動剤としての効果がなく、水不溶解部分も多くなるので
好ましく、5重量%を超えて加えると添加の効果が飽和
レベルであり、塩濃度もアップするので、接着機能を阻
害する恐れあり好ましくない。
【0022】この発明において、前記の重合反応完結後
の水、エタノール、グリセリン溶解時の溶液粘度の経時
安定化のために重合反応完結後のポリマーのスラリーに
過酸化水素及び/又は酸化防止剤を加えて経時安定化の
効果を発揮させることができる。
【0023】このための具体的な酸化防止剤としては、
エリソルビン酸及びそのソーダ塩、エチレンジアミン四
酢酸二ナトリウム、アスコルビン酸及びそのソーダ酸等
を挙げることができ、過酸化水素と酸化防止剤の使用量
は、ポリマーの固体物に対してそれぞれ5重量%以下で
あることが好ましい。
【0024】なお、この発明の可溶性アクリル酸系粒状
ポリマーの製造方法において、逆相懸濁重合で得られた
ポリマーのスラリーを固液分離するに先立って、当該ポ
リマーのスラリーを溶剤との共沸によって脱水するか、
もしくは前記スラリーに前記過硫酸塩やアゾ系化合物な
どの水溶性のラジカル触媒を加えて再重合することによ
り得られたポリマー中に残存するモノマーをさらに減少
させることができるものである。
【0025】
【作用】この発明の可溶性アクリル酸系粒状ポリマーの
製造方法は、アクリル酸及び/又はそのアルカリ金属塩
を主成分とするアクリル酸系モノマー含有水溶液を逆相
懸濁重合によって得るもので、その際、溶剤、界面活性
剤、重合触媒を選択すると共に、連鎖移動剤として次亜
憐酸又はその塩の所定量を用いて前記の重合を行うこと
により、水、アルコール、グリセリン等に可溶であり、
経時的にも粘度安定性が良好であると共に、残存モノマ
ーがきわめて少ない無臭の品質良好なアクリル酸系粒状
ポリマーとすることができる。
【0026】
【実施例】以下、この発明の可溶性アクリル酸系粒状ポ
リマーの製造方法を実施例によってより具体的に説明す
る。なお、この実施例中で「部」とあるのは重量部を意
味する。
【0027】<実施例1>いかり型攪拌翼、還流冷却
管、温度計、窒素ガス導入管及び滴下ロートを付設した
容量2リットルの5つ口セパラブル丸底フラスコに、シ
クロヘキサン400部を入れ、窒素ガス導入により容存
酸素を追い出し、分散剤としてソルビタンモノステアレ
ート1部を添加し、200rpmで攪拌しつゝ、温度を
65℃に保った。
【0028】別に、アクリル酸100部と、次亜憐酸ナ
トリウム(NaH2 PO2 )0.1部と、イオン交換水
50部および2,2’−アゾビス〔2−(2−イミダゾ
リン2−イル)プロパン〕二塩酸塩0.1部の混合液を
調製し、この混合液を前記フラスコ内に90分間に亘っ
て滴下した。その後2時間同一温度で攪拌を続けたの
ち、温度30℃に冷却しながら攪拌下で30%過酸化水
素0.2部、過硫酸アンモニウム0.1部を添加混合
し、得られた重合懸濁液を静置した。
【0029】上層部のシクロヘキサン層をデカンテーシ
ョンで分離し、沈殿した重合体部を熱風乾燥機で温度8
0℃で8時間乾燥し、白色、無臭の粒径約1〜3mmの
ポリマー粒状物を得た。このポリマーの10%水溶液粘
度は650cps(温度25℃、B型粘度計で測定、以
下同様)であり、1ケ月後の粘度は665cpsであっ
た。また、残存モノマーは医薬品添加物規格「カルボキ
シビニルポリマー」の項の遊離アクリル酸の測定(以下
同様)によれば3000ppmと極めて少量であった。
【0030】<実施例2>実施例1において、次亜憐酸
ナトリウムを0.5部に変えて他は全く同様の方法で重
合体スラリーを製造し、冷却後はエリソルビン酸ソーダ
を0.1部、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパ
ン)二塩酸塩(和光純薬製V−50)0.1部を添加
し、共沸でイオン交換水30部を脱水し、上層部のシク
ロヘキサン層を150メッシュのステンレス製金網で濾
別し、得た重合体ケーキを熱風乾燥機で温度80℃で8
時間乾燥した。
【0031】<実施例3及び4>実施例2において、次
亜憐酸ナトリウム、エリソルビン酸ソーダ及び2,2’
−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩(和光純
薬製V−50)をそれぞれ〔表1〕のように変え、その
他については実施例2と同様に操作し、それぞれ粘度の
異なる実施例3と4の各ポリマー粒状物を得た。
【0032】<比較例1〜3>実施例1において、次亜
憐酸ナトリウムの添加を〔表1〕のように変え、重合体
スラリー冷却後の過酸化水素の添加と触媒の添加をせず
に他は実施例1と同様に操作し、各々粘度の異なる比較
例1、2及び3のポリマーの粒状物を得た。
【0033】これら実施例1〜4及び比較例1〜3の結
果を〔表1〕に示す。なお、表中の略号は下記のとおり
である。 SHP ;次亜燐酸ナトリウム β−ME ;β−メルカプトエタノール TSA ;チオサルチル酸 H2 2 ;過酸化水素 APS ;過硫酸アンモニウム SET ;エリソルビン酸ソーダ V−50 ;2,2’−アゾビス(2−アミジノプロ
パン)二塩酸塩 SAA ;アスコルビン酸ソーダ SEDTA ;エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 〔以下余白〕
【0034】
【表1】
【0035】<実施例5>実施例1と同様の装置に、N
−ヘキサン400部を入れて窒素ガスを導入して溶存す
る酸素を追い出し、分散剤としてソルビタンモノステア
レート1.5部を添加し、300rpmで攪拌しつゝ温
度50℃に保持した。この中に各々アクリル酸100部
と、次亜憐酸ナトリウム0.01部の混合溶解成分と、
30%MaOH成分185部(中和度100%)と、イ
オン交換水50部及び過硫酸アンモニウム0.1部の混
合成分を別々に120分に亘って滴下した。ついで、1
時間同一温度で攪拌を続け、さらに水50部と過硫酸ア
ンモニウム0.05部の混合物を添加し、温度60℃に
昇温し、2時間攪拌を続けた。その後、N−ヘキサンと
の共沸により約100部の脱水を行った。脱水終了後に
フラスコ底部に沈殿した湿潤ポリマー粒子を濾過操作に
より溶剤を分離し、温度100℃で8時間熱風乾燥し、
残存N−ヘキサン及び水分を除去した。残存モノマー
は、実施例1と同様の方法で測定したところ、1500
ppmであった。
【0036】<実施例6>実施例5における30%Na
OHを130部(中和度70%)とした以外は、実施例
5と同様に操作して乾燥ポリマーを得た。
【0037】<比較例4〜6>実施例5及び6における
次亜燐酸ナトリウムを〔表2〕に記載した部数に変更し
た以外は実施例5と同様に操作して乾燥ポリマーを得
た。これらの内容と結果は〔表2〕のとおりである。 〔以下余白〕
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】この発明の可溶性アクリル酸系粒状ポリ
マーの製造方法は、アクリル酸及び/又はそのアルカリ
金属塩を主成分とするアクリル酸系モノマー含有水溶液
を逆相懸濁重合によってポリマーとするに際し、溶剤、
界面活性剤、重合触媒の選択と共に、連鎖移動剤として
次亜憐酸又はその塩の所定量を用いて前記の重合を行う
ことにより、水、アルコール、グリセリン等に可溶であ
り、経時的にも粘土安定性が良好であると共に、残存モ
ノマーがきわめて少ない無臭の品質良好なアクリル酸系
粒状ポリマーを得ることができるものである。
【0040】かゝる可溶性のアクリル酸系粒状ポリマー
は、前記した各種の優れた効用によって、増粘剤、糊
剤、接着付与剤等の分野への適用を充分に可能とし、特
に、シップ薬などの医療の分野において卓抜した性能を
発揮することができるものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリル酸及び/又はそのアルカリ金属
    塩を主成分とするアクリル酸系モノマー含有水溶液を脂
    環族又は脂肪族の炭化水素溶剤中で逆相懸濁重合するに
    際し、HLB10以下の非イオン性界面活性剤を含む前
    記の炭化水素溶剤中に、前記アクリル酸系モノマーに対
    して0.001〜2.0重量%の次亜憐酸又はその塩
    と、該アクリル酸系モノマー、水及び水溶性のラジカル
    重合触媒からなる混合物を滴下しつゝ重合させ、得たポ
    リマーの粒状スラリーを固液分離して固体状物を乾燥す
    ることを特徴とする可溶性アクリル酸系粒状ポリマーの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 アクリル酸及び/又はそのアルカリ金属
    塩を主成分とするアクリル酸系モノマー含有水溶液を脂
    環族又は脂肪族の炭化水素溶剤中で逆相懸濁重合するに
    際し、HLB10以下の非イオン性界面活性剤を含む前
    記の炭化水素溶剤中に、前記アクリル酸系モノマーに対
    して0.001〜2.0重量%の次亜憐酸又はその塩
    と、該アクリル酸系モノマー、水及び水溶性のラジカル
    重合触媒からなる混合物を滴下しつゝ重合させ、得たポ
    リマーの粒状スラリー中に含まれるポリマー固形物に対
    して5重量%以下の過酸化水素及び酸化防止剤を加えて
    混合後、ポリマーのスラリーを固液分離し、固体状物を
    乾燥することを特徴とする可溶性アクリル酸系粒状ポリ
    マーの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記次亜憐酸塩は、次亜憐酸カリウム又
    は次亜憐酸ナトリウムであることを特徴とする請求項1
    又は2記載の可溶性アクリル酸系粒状ポリマーの製造方
    法。
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