JP2008094748A - パップ剤、及びパップ剤の製造方法 - Google Patents

パップ剤、及びパップ剤の製造方法 Download PDF

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Kenichi Noguchi
憲一 野口
Yasuhiro Kakubari
育弘 角張
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Abstract

【課題】パップ剤が経時的に適用対象から脱離するのを抑制できるとともに、適用対象への密着性及び追従性に優れ、容易且つ安価に製造できるパップ剤を提供すること。
【解決手段】パップ剤は、支持体と、この支持体の少なくとも一方の面上に配置された膏体層と、を備える。この膏体層は、アクリル酸ナトリウムに対するアクリル酸の含有比が55/45以上75/25以下(モル比)の共重合体を含有し、且つ、粘着力を増強する粘着増強成分を実質的に含有していない。
【選択図】なし

Description

本発明は、パップ剤、及びパップ剤の製造方法に関する。
従来のパップ剤は、支持体を備え、この支持体上に膏体層が積層されている。そして、この膏体層はアクリル酸−ポリアクリル酸ナトリウム共重合体からなる基剤を有し、この共重合体(例えば、「NP−700(登録商標)」:昭和電工社製)は、アクリル酸ナトリウムに対するアクリル酸の含有比が50/50(モル比)で構成される(例えば、特許文献1参照)。
上述のパップ剤は、アクリル酸ナトリウムに対するアクリル酸の含有比が50/50(モル比)の共重合体が比較的安価であるため、安価に製造できるという利点を有する。しかし、この共重合体を使用したパップ剤では、適用対象に対する粘着力が不充分で、経時的に適用対象から脱離することが多発するといった問題があった。
そこで、粘着増強成分としてのポリブテンや、ポリブテンの可塑剤としての流動パラフィン等が膏体層に添加されたパップ剤が使用されている(特許文献2参照)。
このパップ剤によれば、ポリブテンを膏体層に添加したので、粘着力が増強される。更に、流動パラフィンを膏体層に添加したので、ポリブテンの加工性が向上される。これにより、パップ剤が経時的に適用対象から脱離するのを抑制できるとともに、容易にパップ剤を製造できる。
特開2001−151973号公報 特開2005−314290号公報
しかしながら、特許文献2に示されるパップ剤には、以下のような問題があった。
第1に、基剤に加えてポリブテンや流動パラフィン等を膏体層に添加したので、膏体層が嵩張る。このため、適用対象への密着性や、適用対象の形状変化等への追従性が不充分である。
第2に、ポリブテンや流動パラフィンを含む種々の成分を膏体層に添加する必要があるので、製造工程が煩雑化する。このため、比較的安価な共重合体を使用したにもかかわらず、パップ剤の製造コストが高くなる。
本発明は、以上のような問題に鑑みてなされたものであり、パップ剤が経時的に適用対象から脱離するのを抑制できるとともに、適用対象への密着性及び追従性に優れ、容易且つ安価に製造できるパップ剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、アクリル酸の含有比が高いアクリル酸−アクリル酸ナトリウム共重合体からなる基剤を使用すると、充分な粘着力が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下のようなものを提供する。
(1) 支持体と、この支持体の少なくとも一方の面上に配置された膏体層と、を備えるパップ剤であって、前記膏体層は、化学式1に示される化合物を含有し、且つ、粘着力を増強する粘着増強成分を実質的に含有していないパップ剤。
Figure 2008094748
(式中、m/n(モル比)は、55/45以上75/25以下である。)
アクリル酸とアクリル酸ナトリウムとの共重合体は、アクリル酸含有比が小さすぎる(例えば、m/n(モル比)が50/50)と、適用対象に対する粘着力が不充分となる。
そこで(1)の発明によれば、アクリル酸ナトリウムに対するアクリル酸の含有比が55/45以上(モル比)の共重合体を膏体層に添加したので、粘着力が充分に向上され、パップ剤が経時的に適用対象から脱離するのを抑制できる。
また、粘着力が充分に向上されているので、膏体層に粘着増強成分が実質的に含有されていなくとも、パップ剤が経時的に適用対象から脱離するのを抑制できる。
そこで(1)の発明によれば、粘着増強成分(例えば、ポリブテン、脂環式飽和炭化水素樹脂、ロジン誘導体、テルペン系樹脂、フェノール系樹脂)を膏体層に実質的に含有させなかったので、膏体層の嵩が低減される。これにより、適用対象への密着性及び適用対象の形状変化等への追従性を向上できる。また、粘着増強成分の添加量が極めて低減されているので、パップ剤を安価に製造できる。更に、粘着増強成分を添加する工程を省略すれば、製造工程が簡素化し、パップ剤を容易且つより安価に製造できる。
更に、アクリル酸含有比が大きすぎても(例えば、m/n(モル比)が80/20)、共重合体の製造が技術的に困難となり、収率が低下する場合がある。
そこで(1)の発明によれば、アクリル酸ナトリウムに対するアクリル酸の含有比が75/25以下(モル比)の共重合体を膏体層に添加したので、共重合体を容易且つ高収率で製造できる。
ここで、「粘着増強成分」とは、粘着力の増強を目的として添加される成分を指し、他目的で添加された結果として粘着力を上昇させる場合がある成分(例えば、ゼラチン等の結合成分や、グリセリン等の湿潤成分)は除かれる。
また、「実質的に含有していない」とは、粘着力増強作用が発揮される程度の量を含有していないことを指す。
なお、化学式1におけるm/nとは、膏体層に含有されるアクリル酸とアクリル酸ナトリウムとの全共重合体におけるアクリル酸ナトリウムに対するアクリル酸の含有比を指す。即ち、膏体層に添加される共重合体は、1種であってもよく、複数種であってもよい。
(2) 前記粘着増強成分は、ポリブテン、脂環式飽和炭化水素樹脂、ロジン誘導体、テルペン系樹脂、フェノール系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種である(1)記載のパップ剤。
(3) 前記膏体層は、更に、前記粘着増強成分の可塑剤を実質的に含有していない(1)又は(2)記載のパップ剤。
(3)の発明によれば、膏体層に可塑剤(例えば、流動パラフィン)を実質的に含有させなかったので、パップ剤を安価に製造できる。また、可塑剤を添加する工程を省略すれば、製造工程がより簡素化され、パップ剤をより容易且つ安価に製造できる。
なお、膏体層は粘着増強成分を実質的に含有していないので、膏体層に可塑剤を添加しなくとも、パップ剤は剛直化しない。このため、適用対象への追従性は維持される。
(4) 前記可塑剤が、流動パラフィンである(3)記載のパップ剤。
(5) 前記膏体層は、pH4.50以上5.50以下である(1)から(4)いずれか記載のパップ剤。
(5)の発明によれば、膏体層のpHを4.50以上5.50以下としたので、粘着力をより向上でき且つ適用対象から剥がした後の膏体の残留をより抑制できる。
(6) 前記膏体層は、前記支持体の少なくとも一方の面上に、5g/140cm以上10g/140cm以下配置されている(1)から(5)いずれか記載のパップ剤。
膏体層量は、少なすぎると、適用対象への粘着力が不充分となる場合がある一方、多すぎると、嵩張って適用対象への密着性及び適用対象の形状変化等への追従性が低下する。
そこで(6)の発明によれば、膏体層の厚みを5g/140cm以上10g/140cm以下としたので、嵩が小さく、適用対象への密着性及び適用対象の形状変化等への追従性を向上できるとともに、粘着力が充分に向上され、パップ剤が経時的に適用対象から脱離するのを抑制できる。
(7) 支持体と、この支持体の少なくとも一方の面上に配置された膏体層と、を備えるパップ剤の製造方法であって、膏体原料を調製する原料調製手順と、調製された膏体原料を、前記支持体の少なくとも一方の面上に塗布する塗布手順と、を備え、前記原料調製手順は、化学式1に示される化合物を添加する手順を有し、且つ、粘着力を増強する粘着増強成分を添加する手順を有しないパップ剤の製造方法。
Figure 2008094748
(式中、m/n(モル比)は、55/45以上75/25以下である。)
(7)記載のパップ剤製造方法は、(1)記載のパップ剤をパップ剤製造方法として展開したものである。従って、(7)の発明によれば、(1)と同様の効果が得られる。
本発明によれば、アクリル酸ナトリウムに対するアクリル酸の含有比が55/45以上(モル比)の共重合体を膏体層に添加したので、粘着力が充分に向上され、パップ剤が経時的に適用対象から脱離するのを抑制できる。
また、粘着力が充分に向上されているので、膏体層に粘着増強成分を添加しなくとも、パップ剤が経時的に適用対象から脱離するのを抑制できる。そこで本発明によれば、粘着増強成分を膏体層に添加しなかったので、膏体層の嵩が低減される。これにより、適用対象への密着性及び適用対象の形状変化等への追従性を向上できる。また、粘着増強成分の添加量が極めて低減されているので、パップ剤を安価に製造できる。更に、粘着増強成分を添加する工程を省略すれば、製造工程が簡素化し、パップ剤を容易且つより安価に製造できる。
更に、アクリル酸ナトリウムに対するアクリル酸の含有比が75/25以下(モル比)の共重合体を膏体層に添加したので、共重合体を容易且つ高収率で製造できる。
以下、本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態に係るパップ剤は、支持体と、この支持体の少なくとも一方の面上に配置された膏体層と、この膏体層上に配置された剥離シートと、を備える。
<膏体層>
膏体層は、水溶性高分子及び水を含有する。また、膏体層は、これら以外にも、多価アルコール、多価金属塩、界面活性剤等、一般的に使用される成分を任意に含有してもよい。
[水溶性高分子]
本発明のパップ剤における膏体層には、水溶性高分子として、アクリル酸とアクリル酸ナトリウムとの共重合体が添加される。この共重合体において、アクリル酸ナトリウムに対するアクリル酸の含有比は、55/45以上75/25以下(モル比)である。このような共重合体としては、例えば、「NP−800(登録商標)」(昭和電工社製)が挙げられる。
この共重合体の含有量は、粘着力を向上でき且つ適用対象から剥がした後の膏体の残留を抑制できる点で、パップ剤全体に対して1質量%以上10質量%以下であることが好ましい。より好ましくは3質量%以上9質量%以下であり、最も好ましくは5質量%以上8質量%以下である。ただし、共重合体の含有量は、パップ剤の粘着性、凝集性、保型性、吸水性、膏体の均一性、加工性、使用感等を考慮して、適宜決定されてよい。
(pH)
膏体層は、通常、適用対象に与える刺激を低減するために、pH6〜7程度に調整される。本発明においては、更に、粘着力をより向上できる点を考慮して、pH4.50以上5.50以下であることが好ましい。より好ましくは、4.60以上5.20以下である。
この機構としては、次のような機構が推定される。即ち、pHが低下することにより、膏体層中のアクリル酸含有比が増加し、粘着力が向上する。
その他、パップ剤は、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキシド、ポリエチレンイミン、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等の水溶性高分子の少なくとも1種を含有してもよい。
[水]
膏体層に添加される水としては、精製水、滅菌水、天然水等が挙げられる。水は、水溶性高分子等の分散剤又は溶解剤として作用し、後述する保湿剤としてのグリコール類や多価アルコールを均一に分散させ溶解させるのに重要な役割を果たす。更に、水は、使用感を向上したり、適用対象としての皮膚へ移行して潤いやハリを与えたりする。
水の含有量は、小さすぎると、作業性が低下したり製造コストが増加したりする場合がある一方、大きすぎると、保型性が低下する場合がある。そこで、水の含有量は、膏体層全体に対して30質量%以上95質量%以下であることが好ましい。より好ましくは35質量%以上80質量%以下であり、最も好ましくは40質量%以上60質量%以下である。ただし、水の含有量は、製剤の粘着性、保水性、作業性、保型性等を考慮して、適宜決定されてよい。
[任意成分]
(多価アルコール)
膏体層に添加される多価アルコールとしては、例えば、グリセリン、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ソルビトール、キシリトールが挙げられる。この中でも、作業性や使用感等を向上できる点で、グリセリンが好ましい。
多価アルコールの含有量は、小さすぎると、パップ剤中の水分が揮散して粘着力が低下するために、剥離しやすくなる。一方、大きすぎても、膏体が硬くなり製造が困難となる。そこで、多価アルコールの含有量は、膏体層全体に対して、10質量%以上50質量%以下であることが好ましい。より好ましくは15質量%以上45質量%以下であり、最も好ましくは20質量%以上40質量%以下である。
(多価金属塩)
多価金属塩としては、例えば、水酸化アルミニウム、水酸化アルミニウムゲル、含水ケイ酸アルミニウム、合成ケイ酸アルミニウム、カオリン、酢酸アルミニウム、乳酸アルミニウム、ステアリン酸アルミニウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化アルミニウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウムが挙げられる。これらのうち、合成ケイ酸アルミニウム及びメタケイ酸アルミン酸マグネシウムが好ましい。
多価金属塩の含有量は、少なすぎると、架橋の程度が不充分でゲル強度が不足する一方、多すぎると、製造時における反応速度が早過ぎてゲル化が不均一となり、作業性が不十分となる傾向にある。そこで多価金属塩の含有量は、膏体層全体に対して0.01質量%以上5質量%以下であることが好ましい。より好ましくは0.02質量%以上3質量%であり、最も好ましくは0.03質量%以上2質量%以下である。
なお、膏体層には、ゲル化の速度調整剤として、金属イオンに対するキレート作用を有する、EDTA、酢酸、乳酸、シュウ酸、クエン酸、酒石酸等の有機酸、EDTA−2ナトリウム、クエン酸カルシウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸二ナトリウム等の有機酸塩が添加されてもよい。
(界面活性剤)
界面活性剤としては、例えば、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、アルキルサルフェート塩、2−エチルヘキシルアルキル硫酸エステルナトリウム塩、ノルマルドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等の陰イオン界面活性剤;ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド、オクタデシルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、ポリオキシエチレンドデシルモノメチルアンモニウムクロライド等の陽イオン界面活性剤;ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレントリデシルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンモノステアレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノパルミネート、ソルビタンセスキオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、グリセロールモノステアレート、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンオクタデシルアミン等の非イオン界面活性剤;が添加されてもよい。
界面活性剤の含有量は、小さすぎると、ブリーディングが発生しやすくなる一方、大きすぎると、保型性が不充分となる場合がある。そこで界面活性剤の含有量は、膏体層全体に対して0.01質量%以上5質量%以下であることが好ましい。より好ましくは0.05質量%以上4質量%以下であり、最も好ましくは0.1質量%以上3質量%以下である。
[その他]
更に、本発明の膏体層には、酸化防止剤、架橋剤、薬剤、防腐剤、粘着付与剤、溶解剤、色素、香料、紫外線吸収剤、無機充填剤及びpH調整剤等が添加されてよい。
(酸化防止剤)
酸化防止剤としては、アスコルビン酸、没食子酸プロピル、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、ノルジヒドログアヤレチン酸、トコフェロール、酢酸トコフェロール、天然ビタミンE等が挙げられる。
(架橋剤)
架橋剤としては、水難溶性アルミニウム化合物、多官能性エポキシ化合物、アミノ樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、アルキド樹脂、不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂、イソシアネート化合物、ブロックイソシアネート化合物、有機系架橋剤、金属又は金属化合物等の無機系架橋剤が、単独で又は組合せて使用できる。
(薬剤)
薬剤としては、薬理活性を有するものであれば特に限定されないが、消炎鎮痛剤(インドメタシン、ケトプロフェン、フルルビプロフェン、フェルビナク、ケトロラク、ジクロフェナク、ロキソプロフェン、又はこれらの塩等)、制吐剤(塩酸グラニセトロン、塩酸アザセトロン、塩酸オンダンセトロン、塩酸ラモセトロン等)、ホルモン剤(エストラジオール、エストロン、エストリオール、エキリン、エキレニン、プロゲステロン、カプロン酸ヒドロキシプロゲステロン、酢酸メドロキシプロゲステロン、ジドロゲステロン、酢酸クロルマジノン、エチステロン、ジメチステロン、ノルエチステロン、酢酸ノルエチステロン、エナント酸ノルエチステロン、酢酸エチノジオール、酢酸メゲストロール、アリルエストレノール等)、頻尿治療剤(塩酸オキシブチニン等)、カルシウム拮抗剤(ニフェジピン、ニゾルジピン、ニカルジピン、ニトレジピン等)、コルチコステロイド類(ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、プロピオン酸クロベタゾール等)、催眠鎮静剤(フェノバルビタール、トリアゾラム、ニトラゼパム、ロラゼパム等)、精神安定剤(フルフェナジン、ジアゼパム、クロルプロマジン等)、抗高血圧剤(クロニジン、塩酸クロニジン、ピンドロール、プロプラノロール、ニトレンジピン、メトプロロール等)、降圧利尿剤(ハイドロサイアザイド等)、抗生物質(ペニシリン、テトラサイクリン、エリスロマイシン、クロラムフェニコール等)、麻酔剤(リドカイン、塩酸ジブカイン、アミノ安息香酸エチル等)、抗菌性物質(塩酸ベンザルコニウム、クロトリマゾール等)、ビタミン剤(ビタミンA等)、抗てんかん剤(ニトラゼパム等)、冠血管拡張剤(ニトログリセリン、硝酸イソソルビド等)、抗ヒスタミン剤(ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン等)、鎮咳剤(塩酸ツロブテロール、サルブタモール、フマル酸ケトチフェン、トラニラスト、塩酸イソプロテレノロール等)、抗鬱剤(塩酸クロミプラミン、塩酸アミトリプチリン等)、脳循環改善剤(メシル酸ジヒドロエルゴトキシン、イフェンプロジル等)、抗腫瘍剤(5−フルオロウラシル等)、筋弛緩剤(エペリゾン、ダントロレン等)、鎮痛剤(フェンタニール、モルヒネ等)、ポリペプチド系のホルモン剤(黄体形成ホルモン放出ホルモン(LH−RH)、甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)等)、末梢血管拡張剤、免疫調節剤(ポリサッカライド類、オーラノフィン、ロベンザリット等)、利胆剤(ウルソデスオキシコール酸等)、利尿剤(ヒドロフルメチアジド等)、糖尿病用剤(トルブタミド等)、痛風治療剤(コルヒチン等)、抗パーキンソン剤(アマンタジン、レボドパ等)、抗めまい剤(ジフェニドール、ベタヒスチン等)等が挙げられる。
(防腐剤)
防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチルが挙げられる。
(保型剤)
保型剤としては、カゼイン、プルラン、寒天、デキストラン、アルギン酸ソーダ、可溶性デンプン、カルボキシデンプン、デキストリン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルエーテル、マレイン酸共重合体、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体、イソブチレン無水マレイン酸共重合体、ポリエチレンイミン、ポリビニルアルコール部分ケン化物、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、キサンタンガム、N−ビニルアセトアミド等が挙げられる。
(溶解剤)
溶解剤としては、ミリスチン酸イソプロピル、アジピン酸ジイソプロピル、クロタミトン、ハッカ油、N−メチル−2−ピロリドン、ベンジルアルコール、炭酸プロピレン等が挙げられる。
(色素)
色素としては、赤色2号(アマランス)、赤色3号(エリスロシン)、赤色102号(ニューコクシン)、赤色104号の(1)(フロキシンB)、赤色105号の(1)(ローズベンガル)、赤色106号(アシッドレッド)、黄色4号(タートラジン)、黄色5号(サンセットエローFCF)、緑色3号(ファストグリーンFCF)、青色1号(ブリリアントブルーFCF)、青色2号(インジゴカルミン)等の法定色素が使用できる。
(香料)
香料としては、ハッカ油、ケイヒ油、チョウジ油、ウイキョウ油、ヒマシ油、テレピン油、ユーカリ油、オレンジ油、ラベンダー油、レモン油、ローズ油、レモングラス油等や、ローズマリー、セージ等の植物抽出物等が挙げられる。
(紫外線吸収剤)
紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エステル、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、サリチル酸エステル、アントラニル酸メチル、ウンベリフェロン、エスクリン、ケイ皮酸ベンジル、シノキサート、グアイアズレン、ウロカニン酸、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、ジオキシベンゾン、オクタベンゾン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、スリソベンゾン、ベンゾレソルシノール、オクチルジメチルパラアミノベンゾエート、エチルヘキシルパラメトキシサイナメート等が挙げられる。
(無機充填剤)
無機充填剤としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸塩(例えば、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム等)、ケイ酸、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、亜鉛酸カルシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、カオリンが挙げられる。
(pH調整剤)
pH調整剤としては、酢酸、ギ酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、安息香酸、グリコール酸、リンゴ酸、クエン酸、塩酸、硝酸、硫酸、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、モノメタノールアミン、モノエタノールアミン、モノプロパノールアミン、ジメタノールアミン、ジエタノールアミン、ジプロパノールアミン、トリメタノールアミン、トリエタノールアミン、トリプロパノールアミン、クエン酸緩衝液、リン酸緩衝液、グリシン緩衝液、酢酸緩衝液等が挙げられる。
<支持体>
支持体としては、膏体層を支持できるものであれば特に限定されず、伸縮性又は非伸縮性の支持体が使用でき、具体的には、繊維シート又は樹脂フィルム等が挙げられる。これらのうち、汗等によるムレや皮膚刺激を抑制できる点で、水蒸気透過性を有する織布又は不織布からなる繊維シートが好ましい。
より具体的には、ポリウレタン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、アルミニウムシート、ナイロン、アクリル、綿、レーヨン、アセテート等の合成繊維又は天然繊維、あるいはこれらの繊維を複合して織布又は不織布とした繊維シート、更にはこれらと水蒸気透過性を有するフィルムとの複合素材等からなる繊維シートが挙げられる。
これらのうち、安全性、汎用性及び伸縮性の点で、ポリエステル又はポリプロピレンからなる織布又は不織布の繊維シートが好ましく、ポリエステル又はポリプロピレンからなる不織布の繊維シートがより好ましい。このような繊維シートは、柔軟性に優れるために適用対象の動きに追従できるとともに、皮膚に与える刺激が小さい。また、繊維シートを使用すれば、適度な自己支持性を有する貼付剤が得られる。
支持体の目付けは、小さすぎると、強度が不充分となる場合がある一方、大きすぎると、適用者に大きな違和感を与える場合がある。そこで支持体の目付けは、70g/m以上100g/m以下であることが好ましく、より好ましくは80g/m以上90g/m以下である。
<剥離シート>
剥離シートとしては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のフィルム、上質紙とポリオレフィンとのラミネートフィルム等が挙げられる。これらの剥離シートには、剥離シートの剥離が容易となる点で、膏体層との対向面にシリコン処理が施されていることが好ましい。
<製造方法>
本実施形態に係るパップ剤の製造方法は、例えば、以下のようなものである。まず、基剤(膏体原料)を常法に従って調製し、この基剤を支持体又は剥離シート上に塗布することで、膏体予備層を形成する。続いて、形成された膏体予備層に剥離シート又は支持体を張り合わせて、複合体を作製する。この複合体を所定の形状に裁断した後、室温で数日間保管し、膏体予備層において架橋反応を充分に行わせ、パップ剤を得る。
なお、この製造方法において、容易且つ安価にパップ剤を製造できる点で、基剤を調製する手順に、粘着増強成分を添加する手順を含めないことが好ましい。
<試験例1>
まず、優れた粘着力を得るために必要な共重合体の種類を検討するために、以下の実施例1〜3及び比較例1を行った。
(実施例1)
インドメタシン0.65質量%、クロタミトン0.6質量%、N−メチル−2−ピロリドン0.5質量%、ハッカ油0.3質量%、中和度35%であるポリアクリル酸部分中和物「NP−800(登録商標)」(昭和電工社製)6質量%、カルボキシメチルセルロースナトリウム「FT−1」(日本製紙ケミカル社製)2質量%、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油0.3質量%、ソルビタン脂肪酸エステル0.3質量%、乾燥水酸化アルミニウムゲル0.07質量%、エデト酸ナトリウム0.08質量%、酒石酸0.6質量%、酸化チタン1.5質量%、軽質無水ケイ酸2質量%、濃グリセリン35質量%に対して、100質量%となるように精製水を混合し撹拌した。得られた混合撹拌物を、140cmの不織布上に7g塗布し、乾燥させた後、剥離シートで被覆することで、パップ剤を作製した。
(実施例2)
ポリアクリル酸部分中和物として、「NP−800(登録商標)」(昭和電工社製)4質量%と、中和度50%である「NP−700(登録商標)」(昭和電工社製)2質量%との混合物を使用し、酒石酸を0.8質量%添加した点を除き、実施例1と同様の手順でパップ剤を作製した。
(実施例3)
ポリアクリル酸部分中和物として、「NP−800(登録商標)」(昭和電工社製)2質量%と、「NP−700(登録商標)」(昭和電工社製)4質量%との混合物を使用し、酒石酸を1質量%添加した点を除き、実施例1と同様の手順でパップ剤を作製した。
(比較例1)
ポリアクリル酸部分中和物として、「NP−700(登録商標)」(昭和電工社製)6質量%のみを使用し、酒石酸を1.2質量%添加した点を除き、実施例1と同様の手順でパップ剤を作製した。
[評価]
実施例1〜3及び比較例1で作製したパップ剤について、以下のような方法で、粘着性及び官能性の試験を行った。
(プローブタック法)
100gの分銅にベークライト板(10mm×10mm)が張り合わされた100g荷重ベークライト板を、引っ張り試験機「テンシロン PTM−100W」(オリエンテック社製)内の所定位置に取り付けた。次に、剥離シートを剥がし、粘着面を上にしてパップ剤を試料台上に載置し、この試料台を吸引して試料片を固定した後、粘着面と100g荷重ベークライト板面とを3秒間接触させた。続いて、300mm/分の速度で引っ張り試験機を稼動し、ベークライト板面が粘着面から剥離した時の抵抗力を測定した。
(180°ピール法)
パップ剤を2.5cm×7.0cmの試験片に切り取り、同じ大きさのクラフトテープを支持体側に貼った。次に、剥離シートを半分(2.5cm×3.5cm)剥がし、粘着面(2.5cm×3.5cm)を耐水紙に貼り付けた。続いて、2kgのローラーを3.5cm/4秒の速度で一往復させることで、耐水紙を圧着し、試料とした。得られた試料を引っ張り試験機に装着し、試料の粘着面が耐水紙から剥離した時の抵抗力を測定した。具体的な試験条件は、以下の通りであった。
試験条件
温度:23℃
湿度:65%
試験片:2.5cm×7.0cm
試料面積:2.5cm×3.5cm
圧着:2kgローラー、1往復(3.5cm/4秒)
(官能評価)
貼着性
パップ剤の剥離シートを緩やかに剥がし、膏体面に親指を密着させた。このときの親指皮膚への貼着性を、以下の基準で評価した。
◎:剥離するときに強い抵抗がある。
○:剥離するときに抵抗がある。
△:パップ剤の自重で徐々に剥離する。
×:パップ剤の自重で容易に剥離する。
皮膚残り
パップ剤の剥離シートを緩やかに剥がし、膏体面に指を押し付け、その後、離した。このときの指への膏体残りを、以下の基準で評価した。
◎:膏体が指に全く付着しない。
○:膏体が指にほとんど付着しない。
△:膏体が指にわずかに付着する。
×:膏体が指に多量に付着する。
以上のような方法で各々測定した結果を表1に示す。
Figure 2008094748
表1に示されるように、NP−800の含有量が大きくなるにつれ、粘着力が強くなり、貼着に関する官能性が良化する傾向にあることが分かった。
<試験例2>
次に、粘着力と、共重合体の量との関係を調査するために、以下の実施例4〜5を行った。
(実施例4)
含有量を、カルボキシメチルセルロースナトリウム1質量%、酸化チタン1質量%、軽質無水ケイ酸1質量%に変更し、カルボキシルメチルセルロースナトリウムを粘度300mPa・s、含有量1質量%(例えば、「F30HC」(日本製紙ケミカル社製))に変更し、新たに、チモール及び黄色5号を微量添加した点を除き、実施例1と同様の手順でパップ剤を作製した。
(実施例5)
ポリアクリル酸部分中和物「NP−800(登録商標)」(昭和電工社製)の添加量を7質量%とした点を除き、実施例4と同様の手順でパップ剤を作製した。
[評価]
実施例4〜5で作製したパップ剤について、前述したような方法で粘着力及び官能性を試験し、以下のような方法で保持力を測定した。
(保持力)
パップ剤を2.5cm×7.0cmの試験片に切り取った。続いて、剥離シートを剥がした後、パップ剤の粘着面(2.5cm×2.5cm)を、耐水紙にプラスチックフィルムが貼り付けられた試験台上に貼り付けた。2kgのローラーを2.5cm/3秒の速度で一往復させることで、粘着面を圧着し、試料とした。得られた試料を保持力試験機「エタック FX212P」(楠本化成社製)に取り付け、試料の粘着面が試験台から剥離するまでの時間を測定した。具体的な試験条件は、以下の通りであった。
試験条件
温度:40℃
湿度:65%
試験片:2.5cm×7.0cm
試料面積:2.5cm×2.5cm
圧着:2kgローラー、1往復(3秒/2.5cm)
荷重:1kg
プラスチックフィルム:インクジェットプリンタラベル透明光沢フィルム、厚み0.145mm、エーワン社製
以上のような方法で各々評価した結果を表2に示す。
Figure 2008094748
表2に示されるように、アクリル酸−アクリル酸ナトリウム共重合体の含有量を増加させると、粘着力は維持されつつ、皮膚残りに関する官能性及び保持力は改善されることが分かった。
<試験例3>
次に、粘着性とpHとの関係を調査するために、実施例6を行った。
(実施例6)
含有量を、酒石酸0.7質量%、乾燥水酸化アルミニウムゲル0.06質量%、エデト酸ナトリウム0.09質量%へと変更した点を除き、実施例5と同様の手順でパップ剤を作製した。
[評価]
実施例5及び実施例6について、前述の方法に従って粘着力及び官能性を評価した。また、膏体のpHは、パップ剤の膏体2.0gを採取し、この膏体に水20mLを加えて充分にすりつぶして膏体が分散された液のpHを、日本薬局方一般試験法pH測定法に従って測定することで、決定した。
以上のような方法で各々評価した結果を表3に示す。
Figure 2008094748
表3に示されるように、膏体のpHを低下させるにつれて、粘着力が上昇されるとともに、皮膚残りに関する官能性は改善されることが分かった。
この結果の原因は以下のように推測される。即ち、pHが低下するにつれ、ポリアクリル酸部分中和物の遊離カルボン酸量が適度に上昇したために、貼着力が上昇した。また、pHの低下に伴って、乾燥水酸化アルミニウムゲルからのアルミニウムイオンの溶出が加速されたために、架橋反応が促進された。これにより、ゲル強度が上昇したことによって、皮膚残りに関する官能性が向上した。
<試験例4>
次に、粘着性と、結合成分の量及び種類との関係を調査するために、以下の実施例7〜12を行った。
(実施例7)
エデト酸ナトリウムの含有量を0.1質量%へと変更した点を除き、実施例6と同様の手順でパップ剤を作製した。
(実施例8)
ゼラチンの含有量を1.5質量%へと変更した点を除き、実施例7と同様の手順でパップ剤を作製した。
(実施例9)
使用したカルボキシメチルセルロースの粘度を200mPa・s、含有量1質量%(例えば、「F20HC」(日本製紙ケミカル社製))へと変更した点を除き、実施例7と同様の手順でパップ剤を作製した。
(実施例10)
ゼラチンの含有量を1.5質量%へと変更した点を除き、実施例9と同様の手順でパップ剤を作製した。
(実施例11)
使用したカルボキシメチルセルロースの粘度を100mPa・s、含有量1質量%(例えば、「F20HC」(日本製紙ケミカル社製))へと変更した点を除き、実施例7と同様の手順でパップ剤を作製した。
(実施例12)
ゼラチンの含有量を1.5質量%へと変更した点を除き、実施例11と同様の手順でパップ剤を作製した。
なお、実施例7〜12で使用した各カルボキシメチルセルロースの粘度は、以下の通りである。
Figure 2008094748
実施例7〜12で作製したパップ剤について、前述の方法に従って、粘着力、保持力、官能性について測定した。この結果を表5に示す。
Figure 2008094748
表5に示されるように、粘度が150mPa・s以上350mPa・s以下、特に150mPa・s以上250mPa・s以下であるカルボキシメチルセルロースナトリウムを使用することで、皮膚残りに関する官能性及び保持力が改善された。
粘着力は、粘度が150mPa・s以上250mPa・s以下であるカルボキシメチルセルロースナトリウムによって大きく向上され、ゼラチン含有量を増加させることにより更に向上された。

Claims (7)

  1. 支持体と、この支持体の少なくとも一方の面上に配置された膏体層と、を備えるパップ剤であって、
    前記膏体層は、化学式1に示される化合物を含有し、且つ、粘着力を増強する粘着増強成分を実質的に含有していないパップ剤。
    Figure 2008094748
    (式中、m/n(モル比)は、55/45以上75/25以下である。)
  2. 前記粘着増強成分は、ポリブテン、脂環式飽和炭化水素樹脂、ロジン誘導体、テルペン系樹脂、フェノール系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種である請求項1記載のパップ剤。
  3. 前記膏体層は、更に、前記粘着増強成分の可塑剤を実質的に含有していない請求項1又は2記載のパップ剤。
  4. 前記可塑剤が、流動パラフィンである請求項3記載のパップ剤。
  5. 前記膏体層は、pH4.50以上5.50以下である請求項1から4いずれか記載のパップ剤。
  6. 前記膏体層は、前記支持体の少なくとも一方の面上に、5g/140cm以上10g/140cm以下配置されている請求項1から5いずれか記載のパップ剤。
  7. 支持体と、この支持体の少なくとも一方の面上に配置された膏体層と、を備えるパップ剤の製造方法であって、
    膏体原料を調製する原料調製手順と、
    調製された膏体原料を、前記支持体の少なくとも一方の面上に塗布する塗布手順と、を備え、
    前記原料調製手順は、化学式1に示される化合物を添加する手順を有し、且つ、粘着力を増強する粘着増強成分を添加する手順を有しないパップ剤の製造方法。
    Figure 2008094748
    (式中、m/n(モル比)は、55/45以上75/25以下である。)
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