JP2546184Y2 - 多ストランド連続鋳造機用タンディッシュ - Google Patents
多ストランド連続鋳造機用タンディッシュInfo
- Publication number
- JP2546184Y2 JP2546184Y2 JP1990049007U JP4900790U JP2546184Y2 JP 2546184 Y2 JP2546184 Y2 JP 2546184Y2 JP 1990049007 U JP1990049007 U JP 1990049007U JP 4900790 U JP4900790 U JP 4900790U JP 2546184 Y2 JP2546184 Y2 JP 2546184Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tundish
- molten metal
- strand
- temperature
- main body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、多ストランド連続鋳造機用タンデイッシ
ュヒータ付きタンデイッシュに関するものである。
ュヒータ付きタンデイッシュに関するものである。
従来、タンディッシュ本体内部の溶融金属を加熱する
ために、溝型低周波誘導炉の加熱原理を利用するタンデ
ィッシュヒータをタンディッシュ本体に設けたタンデイ
ッシュが種々提案されているが、これらタンディッシュ
ヒータ付きタンデイッシュは全て１ストランド又は２ス
トランド連続鋳造機用のタンデイッシュであって、多ス
トランド連続鋳造機用のタンデイッシュではない。
ために、溝型低周波誘導炉の加熱原理を利用するタンデ
ィッシュヒータをタンディッシュ本体に設けたタンデイ
ッシュが種々提案されているが、これらタンディッシュ
ヒータ付きタンデイッシュは全て１ストランド又は２ス
トランド連続鋳造機用のタンデイッシュであって、多ス
トランド連続鋳造機用のタンデイッシュではない。
タンデイッシュヒータ付きでない多ストランド連続鋳
造機用のタンデイッシュでは、第４図及び第５図に３ス
トランド連続鋳造機用タンデイッシュで示す如く、Ａ、
Ｂ、Ｃストランド間で溶融金属の温度にバラツキを生じ
る。各ストランドの溶融金属温度に差があると、鋳込操
業時、溶融金属温度の高いＡストランドでは不充分なシ
ェル厚さのためにモールド直下でブレークアウトを生じ
る恐れがあり、溶融金属温度の低いＣストランドではノ
ズル絞りの発生があった。鋳片品質においては、Ａスト
ランドでは中心偏析が発生し、Ｃストランドでは介在物
が増加することによる清浄度の悪化等を惹起する。ま
た、Ａストランドで鋳造目標温度となるように溶融金属
の供給温度を高めに設定する必要があるという不都合を
免れなかった。
造機用のタンデイッシュでは、第４図及び第５図に３ス
トランド連続鋳造機用タンデイッシュで示す如く、Ａ、
Ｂ、Ｃストランド間で溶融金属の温度にバラツキを生じ
る。各ストランドの溶融金属温度に差があると、鋳込操
業時、溶融金属温度の高いＡストランドでは不充分なシ
ェル厚さのためにモールド直下でブレークアウトを生じ
る恐れがあり、溶融金属温度の低いＣストランドではノ
ズル絞りの発生があった。鋳片品質においては、Ａスト
ランドでは中心偏析が発生し、Ｃストランドでは介在物
が増加することによる清浄度の悪化等を惹起する。ま
た、Ａストランドで鋳造目標温度となるように溶融金属
の供給温度を高めに設定する必要があるという不都合を
免れなかった。
この考案は前記課題を解決するためになしたもので、
多ストランド連続鋳造機用タンデイッシュにおいてタン
デイッシュ本体内部の溶融金属を鋳造目標温度に均一に
加熱保持できるようにすることを目的とする。
多ストランド連続鋳造機用タンデイッシュにおいてタン
デイッシュ本体内部の溶融金属を鋳造目標温度に均一に
加熱保持できるようにすることを目的とする。
この考案は、第１図に示す如く、タンディッシュ本体
２底部にタンディッシュ本体長手方向に間隔を置いてノ
ズル穴3A、3B、3Cを列設し、タンディッシュ本体２側部
のタンディッシュ本体長手方向中央部から偏位した位置
で最も中央部寄りのノズル穴3A、3B間の側方位置に湯落
ち部４を形成した多ストランド連続鋳造機用タンディッ
シュにおいて、前記湯落ち部４と、この湯落ち部４から
離れた側のタンディッシュ本体２側部の各ノズル穴3B、
3C間の側方位置とに、タンディッシュ本体２内部の溶融
金属を鋳造目標温度に加熱するタンディッシュヒータ
５、６を設けたことを特徴としており、かかる構成によ
って前記目的を達成するものである。
２底部にタンディッシュ本体長手方向に間隔を置いてノ
ズル穴3A、3B、3Cを列設し、タンディッシュ本体２側部
のタンディッシュ本体長手方向中央部から偏位した位置
で最も中央部寄りのノズル穴3A、3B間の側方位置に湯落
ち部４を形成した多ストランド連続鋳造機用タンディッ
シュにおいて、前記湯落ち部４と、この湯落ち部４から
離れた側のタンディッシュ本体２側部の各ノズル穴3B、
3C間の側方位置とに、タンディッシュ本体２内部の溶融
金属を鋳造目標温度に加熱するタンディッシュヒータ
５、６を設けたことを特徴としており、かかる構成によ
って前記目的を達成するものである。
以下、この考案の一実施例を図面に沿って説明する。
第１図は３ストランド連続鋳造機用タンデイッシュを
示している。
示している。
このタンデイッシュ１は、タンデイッシュ本体２の底
部にタンデイッシュ本体長手方向に間隔を置いてノズル
穴3A、3B、3Cを列設し、タンデイッシュ本体２の側部の
ノズル穴3A、3B間の側方位置に湯落ち部４を形成してい
る。また、前記湯落ち部４にNo.1タンデイッシュヒータ
５を設け、湯落ち部４から離れた側のタンデイッシュ本
体２の側部の各ノズル穴3B、3C間の側方位置にNo.2タン
デイッシュヒータ６を設けると共に、各ノズル穴3A、3
B、3Cの付近に温度検出器を設け、これらの温度検出器
からの検出信号を受けてタンデイッシュヒータ５、６を
制御可能となっている。
部にタンデイッシュ本体長手方向に間隔を置いてノズル
穴3A、3B、3Cを列設し、タンデイッシュ本体２の側部の
ノズル穴3A、3B間の側方位置に湯落ち部４を形成してい
る。また、前記湯落ち部４にNo.1タンデイッシュヒータ
５を設け、湯落ち部４から離れた側のタンデイッシュ本
体２の側部の各ノズル穴3B、3C間の側方位置にNo.2タン
デイッシュヒータ６を設けると共に、各ノズル穴3A、3
B、3Cの付近に温度検出器を設け、これらの温度検出器
からの検出信号を受けてタンデイッシュヒータ５、６を
制御可能となっている。
以上の構成において、レードルからタンデイッシュ１
の湯落ち部４に溶融金属を注ぐと、溶融金属はタンデイ
ッシュ本体２の内部を第１図に矢印で示す如く流れるか
ら、タンデイッシュヒータ５、６を作動させていない場
合、タンデイッシュヒータの付いていない従来の多スト
ランド連続鋳造機用タンデイッシュと同様、湯落ち部４
から最も離れているＣストランドの溶融金属温度は自然
冷却されてＡストランドの溶融金属温度より低く、Ｂス
トランドでは温度が下がった溶融金属のＣストランド側
からの反転流と接して溶融金属温度が下がり、Ｃストラ
ンドの溶融金属温度より高いがＡストランドの溶融金属
温度より低くなり、Ａ、Ｂ、Ｃストランド間で溶融金属
温度のバラツキが生じる。
の湯落ち部４に溶融金属を注ぐと、溶融金属はタンデイ
ッシュ本体２の内部を第１図に矢印で示す如く流れるか
ら、タンデイッシュヒータ５、６を作動させていない場
合、タンデイッシュヒータの付いていない従来の多スト
ランド連続鋳造機用タンデイッシュと同様、湯落ち部４
から最も離れているＣストランドの溶融金属温度は自然
冷却されてＡストランドの溶融金属温度より低く、Ｂス
トランドでは温度が下がった溶融金属のＣストランド側
からの反転流と接して溶融金属温度が下がり、Ｃストラ
ンドの溶融金属温度より高いがＡストランドの溶融金属
温度より低くなり、Ａ、Ｂ、Ｃストランド間で溶融金属
温度のバラツキが生じる。
Ａ、Ｂ、Ｃストランドの溶融金属温度は夫々ノズル穴
3A、3B、3Cの付近に設けた温度検出器により検出され、
これらの温度検出器からの検出信号を受けてタンデイッ
シュヒータ５、６は次に述べるように制御される。
3A、3B、3Cの付近に設けた温度検出器により検出され、
これらの温度検出器からの検出信号を受けてタンデイッ
シュヒータ５、６は次に述べるように制御される。
つまり、レードルからタンデイッシュ１の湯落ち部４
に溶融金属を注ぎタンデイッシュ本体２内部に流入させ
ながらNo.1タンデイッシュヒータ５を作動させ、第２図
に示す如く、Ａストランドの溶融金属温度が鋳造目標温
度となるように、レードルからの溶融金属流入流動作用
を利用してNo.1タンデイッシュヒータ５によりＡ、Ｂ、
Ｃストランドの溶融金属温度を全体的に上昇させる。同
時に、No.2タンデイッシュヒータ６を作動させ、第３図
に示す如く、Ｃストランドの溶融金属温度が鋳造目標温
度となるように、No.2タンデイッシュヒータ６によりＣ
ストランドの溶融金属温度を上昇させると共に、タンデ
イッシュ本体２内部の溶融金属反転流動作用を利用して
Ｂストランドの溶融金属温度を鋳造目標温度まで上昇さ
せる。
に溶融金属を注ぎタンデイッシュ本体２内部に流入させ
ながらNo.1タンデイッシュヒータ５を作動させ、第２図
に示す如く、Ａストランドの溶融金属温度が鋳造目標温
度となるように、レードルからの溶融金属流入流動作用
を利用してNo.1タンデイッシュヒータ５によりＡ、Ｂ、
Ｃストランドの溶融金属温度を全体的に上昇させる。同
時に、No.2タンデイッシュヒータ６を作動させ、第３図
に示す如く、Ｃストランドの溶融金属温度が鋳造目標温
度となるように、No.2タンデイッシュヒータ６によりＣ
ストランドの溶融金属温度を上昇させると共に、タンデ
イッシュ本体２内部の溶融金属反転流動作用を利用して
Ｂストランドの溶融金属温度を鋳造目標温度まで上昇さ
せる。
このようにＡ、Ｂ、Ｃストランドの溶融金属温度を鋳
造目標温度に均一に加熱した後、この状態を保持しなが
ら鋳込操業を行う。
造目標温度に均一に加熱した後、この状態を保持しなが
ら鋳込操業を行う。
以上の通り、この考案は、湯落ち部に設けたタンデイ
ッシュヒータによりレードルからの溶融金属流入流動作
用を利用して高温ストランド（複数ストランドの内で溶
融金属温度が一番高いストランド）の溶融金属温度が鋳
造目標温度となるように各ストランドの溶融金属温度を
全体的に上昇させると共に、湯落ち部から離れた側でタ
ンデイッシュ本体側部の各ノズル間の側方位置に設けた
タンデイッシュヒータによりタンデイッシュ本体内部の
溶融金属反転流動作用を利用して湯落ち部から離れた側
の各ストランドの溶融金属温度を鋳造目標温度まで上昇
させることができるから、鋳込操業の安定化並びに鋳片
品質の均一化が図れる。また、高温ストランドで鋳造目
標温度となるようにレードルから供給される溶融金属の
温度を高めに設定する必要がなく、それだけ有利であ
る。
ッシュヒータによりレードルからの溶融金属流入流動作
用を利用して高温ストランド（複数ストランドの内で溶
融金属温度が一番高いストランド）の溶融金属温度が鋳
造目標温度となるように各ストランドの溶融金属温度を
全体的に上昇させると共に、湯落ち部から離れた側でタ
ンデイッシュ本体側部の各ノズル間の側方位置に設けた
タンデイッシュヒータによりタンデイッシュ本体内部の
溶融金属反転流動作用を利用して湯落ち部から離れた側
の各ストランドの溶融金属温度を鋳造目標温度まで上昇
させることができるから、鋳込操業の安定化並びに鋳片
品質の均一化が図れる。また、高温ストランドで鋳造目
標温度となるようにレードルから供給される溶融金属の
温度を高めに設定する必要がなく、それだけ有利であ
る。
第１図はこの考案の一実施例を示すタンデイッシュの平
面図、第２図、第３図はタンデイッシュ内溶融金属の均
一加熱方法を示す温度制御図、第４図は従来例を示すタ
ンデイッシュの平面図、第５図は同タンデイッシュ内部
の溶融金属温度分布図である。 １……タンデイッシュ、２……タンデイッシュ本体、3
A、3B、3C……ノズル穴、４……湯落ち部、５……No.1
タンデイッシュヒータ、６……No.2タンデイッシュヒー
タ、Ａ、Ｂ、Ｃ……ストランド．
面図、第２図、第３図はタンデイッシュ内溶融金属の均
一加熱方法を示す温度制御図、第４図は従来例を示すタ
ンデイッシュの平面図、第５図は同タンデイッシュ内部
の溶融金属温度分布図である。 １……タンデイッシュ、２……タンデイッシュ本体、3
A、3B、3C……ノズル穴、４……湯落ち部、５……No.1
タンデイッシュヒータ、６……No.2タンデイッシュヒー
タ、Ａ、Ｂ、Ｃ……ストランド．
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 伊藤 秀彦 愛媛県新居浜市惣開町５番２号 住友重 機械工業株式会社新居浜製造所内 (72)考案者 樋口 干洋 愛媛県新居浜市惣開町５番２号 住友重 機械工業株式会社新居浜製造所内 (72)考案者 熊野 基道 東京都千代田区四番町５番地９ トピー 工業株式会社内 (72)考案者 松原 勝彦 東京都千代田区四番町５番地９ トピー 工業株式会社内 (72)考案者 松原 光成 東京都千代田区四番町５番地９ トピー 工業株式会社内 (72)考案者 豊田 真彰 東京都千代田区四番町５番地９ トピー 工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭61−158350（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭63−2209（ＪＰ，Ｙ２)
Claims (1)
- 【請求項１】タンディッシュ本体底部にタンディッシュ
本体長手方向に間隔を置いてノズル穴を列設し、タンデ
ィッシュ本体側部のタンディッシュ本体長手方向中央部
から偏位した位置で最も中央部寄りのノズル穴間の側方
位置に湯落ち部を形成した多ストランド連続鋳造機用タ
ンディッシュにおいて、前記湯落ち部と、この湯落ち部
から離れた側のタンディッシュ本体側部の各ノズル穴間
の側方位置とに、タンディッシュ本体内部の溶融金属を
鋳造目標温度に加熱するタンディッシュヒータを設けた
ことを特徴とする多ストランド連続鋳造機用タンディッ
シュ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990049007U JP2546184Y2 (ja) | 1990-05-10 | 1990-05-10 | 多ストランド連続鋳造機用タンディッシュ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990049007U JP2546184Y2 (ja) | 1990-05-10 | 1990-05-10 | 多ストランド連続鋳造機用タンディッシュ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0412352U JPH0412352U (ja) | 1992-01-31 |
| JP2546184Y2 true JP2546184Y2 (ja) | 1997-08-27 |
Family
ID=31566325
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990049007U Expired - Lifetime JP2546184Y2 (ja) | 1990-05-10 | 1990-05-10 | 多ストランド連続鋳造機用タンディッシュ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2546184Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6248485U (ja) * | 1985-09-09 | 1987-03-25 | ||
| JP2596853Y2 (ja) * | 1993-05-19 | 1999-06-21 | 新日本製鐵株式会社 | 誘導加熱用タンディッシュ |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6043040A (ja) * | 1983-08-15 | 1985-03-07 | Hitachi Ltd | 回転電機の冷却風仕切板 |
| JPS61158350U (ja) * | 1985-03-25 | 1986-10-01 | ||
| JPS632209U (ja) * | 1986-06-19 | 1988-01-08 |
-
1990
- 1990-05-10 JP JP1990049007U patent/JP2546184Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0412352U (ja) | 1992-01-31 |
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