JP3216476B2 - 連続鋳造方法 - Google Patents
連続鋳造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、貫通した絞込み式鋳型
内で溶湯を凝固させながら連続的に引き抜いて、断面形
状一定の長尺物を連続的に製造する連続鋳造方法に関す
る。
内で溶湯を凝固させながら連続的に引き抜いて、断面形
状一定の長尺物を連続的に製造する連続鋳造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】引用する公知例は以下の3件である。
【0003】・WO 94/07628(Internationa
l Pablication Numbar) ・特開昭63−126651号 ・特開平2−34254号 貫通した鋳型に溶湯を通し凝固させながら連続的に引き
抜いて鋳片を製造する連続鋳造方式は、既に数十年にわ
たり採用されており特に鉄鋼生産においては90%以上
の生産に寄与している。
l Pablication Numbar) ・特開昭63−126651号 ・特開平2−34254号 貫通した鋳型に溶湯を通し凝固させながら連続的に引き
抜いて鋳片を製造する連続鋳造方式は、既に数十年にわ
たり採用されており特に鉄鋼生産においては90%以上
の生産に寄与している。
【0004】さて、スラブを鋳造するスラブ連鋳におい
ては、従来200mm前後の厚みの鋳片を鋳造することが
主流であったが、最近、この厚スラブに対し比較的薄厚
のスラブや数mm厚のストリップを鋳造するような新しい
コンセプトに基づく鋳造方式が提案されている。
ては、従来200mm前後の厚みの鋳片を鋳造することが
主流であったが、最近、この厚スラブに対し比較的薄厚
のスラブや数mm厚のストリップを鋳造するような新しい
コンセプトに基づく鋳造方式が提案されている。
【0005】前記の新しいコンセプトとして提案されて
いる中のひとつの方法として、鋳型の上部を広く(スラ
ブの厚み方向に厚く)して下方にむかって狭くしていく
絞込み鋳造方式がある。
いる中のひとつの方法として、鋳型の上部を広く(スラ
ブの厚み方向に厚く)して下方にむかって狭くしていく
絞込み鋳造方式がある。
【0006】WO 94/07628,特開昭63−1266
51号及び特開平2−34254号は、いずれも絞込み鋳造方式
についての発明である。これらの絞込み鋳造方式は湯面
を広くすることができ、上方から溶融金属を注湯するノ
ズルのスペースを比較的広くとることで薄スラブの鋳造
やストリップの鋳造を行おうとするものである。
51号及び特開平2−34254号は、いずれも絞込み鋳造方式
についての発明である。これらの絞込み鋳造方式は湯面
を広くすることができ、上方から溶融金属を注湯するノ
ズルのスペースを比較的広くとることで薄スラブの鋳造
やストリップの鋳造を行おうとするものである。
【0007】これらの新しいコンセプトに基づく方式
は、凝固殻を破断させない等鋳造を問題無く行うために
絞込み過程で短辺に凝固殻を形成させないように配慮が
されている。具体的には、絞込み過程で溶融金属に接触
している鋳型を高温状態に維持するため、絞込み途中の
短辺には耐火物を用いている。
は、凝固殻を破断させない等鋳造を問題無く行うために
絞込み過程で短辺に凝固殻を形成させないように配慮が
されている。具体的には、絞込み過程で溶融金属に接触
している鋳型を高温状態に維持するため、絞込み途中の
短辺には耐火物を用いている。
【0008】WO 94/07628(International
Pablication Numbar)は、短辺に絞込み過程を取り入れ
た4辺が固定面の鋳型であり、短辺の上流に耐火物を下
流に金属を配置すること等の記載がある。
Pablication Numbar)は、短辺に絞込み過程を取り入れ
た4辺が固定面の鋳型であり、短辺の上流に耐火物を下
流に金属を配置すること等の記載がある。
【0009】特開昭63−126651号は、スラブの幅方向
(長辺)に循環体であるベルトを用い、短辺に固定側板
を用いた絞込み鋳造方式である。この発明では絞込み終
了位置と鋳型出側すなわちベルト内側の冷却パッドの最
下端部との間に鋳片のクレーターエンドを位置させるた
めメニスカス(湯面と同意語)高さと鋳型への溶鋼の鋳
込み速度を調整することを特徴として述べてある。
(長辺)に循環体であるベルトを用い、短辺に固定側板
を用いた絞込み鋳造方式である。この発明では絞込み終
了位置と鋳型出側すなわちベルト内側の冷却パッドの最
下端部との間に鋳片のクレーターエンドを位置させるた
めメニスカス(湯面と同意語)高さと鋳型への溶鋼の鋳
込み速度を調整することを特徴として述べてある。
【0010】特開平2−34254号は、固定式サイドダムが
用いられる双ドラム方式の薄板連鋳機のひとつの発明で
ある。固定式サイドダムとして耐火物を用い、しかも、
固定式サイドダムに熱ビームを照射し短辺サイドに凝固
殻をつくらないようにすることで絞込み過程での短辺耐
火物の摩耗を極力小さくすることを特徴として述べてい
る。
用いられる双ドラム方式の薄板連鋳機のひとつの発明で
ある。固定式サイドダムとして耐火物を用い、しかも、
固定式サイドダムに熱ビームを照射し短辺サイドに凝固
殻をつくらないようにすることで絞込み過程での短辺耐
火物の摩耗を極力小さくすることを特徴として述べてい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように主に絞込
み鋳造方式において鋳型の短辺として耐火物が採用され
ているが、このことにより以下の課題が生ずる。
み鋳造方式において鋳型の短辺として耐火物が採用され
ているが、このことにより以下の課題が生ずる。
【0012】鋳造中の湯面近傍の耐火物は他の部位に比
べ消耗が激しい。鋳造中の湯面は変動しないように湯面
制御がかけられており、一般に±2〜5mm程度の変動に
おさえられている。
べ消耗が激しい。鋳造中の湯面は変動しないように湯面
制御がかけられており、一般に±2〜5mm程度の変動に
おさえられている。
【0013】しかしながら、このわずかな湯面の上下動
は耐火物の消耗を速める。特に、パウダーを湯面に供給
して鋳造する場合、パウダーと湯面との間にはパウダー
が解けた溶融スラグが任意の厚みの層として存在する。
この溶融スラグは湯面のわずかな上下動を伴うことで耐
火物をより侵食する。
は耐火物の消耗を速める。特に、パウダーを湯面に供給
して鋳造する場合、パウダーと湯面との間にはパウダー
が解けた溶融スラグが任意の厚みの層として存在する。
この溶融スラグは湯面のわずかな上下動を伴うことで耐
火物をより侵食する。
【0014】『鉄と鋼Vol.81(1995)No.1 Ca
O−SiO2−Al2O3−MgO系スラグ中へのアルミ
ナの溶解速度』においては、アルミナ(Al2O3)セラ
ミックスなる耐火物のスラグに対する溶損現象について
の報告がされている。
O−SiO2−Al2O3−MgO系スラグ中へのアルミ
ナの溶解速度』においては、アルミナ(Al2O3)セラ
ミックスなる耐火物のスラグに対する溶損現象について
の報告がされている。
【0015】これによれば試料の回転数が100rpmの
とき、周速Uは8.9cm/sec(=5.3m/min)程度となり
溶解速度Vは9.7×10-6cm/secとなる。このVの値
は時間あたりの消耗量に換算すると0.35mm/h に相
当するものであり3時間の連続鋳造を行うと約1mmも消
耗することとなる。短辺耐火物として許容される消耗量
は明確には特定できないが1mm程度がひとつの限界と考
えられる。また、消耗部のくい込み角が大きくなると、
鋳片の引き抜きの障害と成り、安定した連続鋳造が行え
ない。
とき、周速Uは8.9cm/sec(=5.3m/min)程度となり
溶解速度Vは9.7×10-6cm/secとなる。このVの値
は時間あたりの消耗量に換算すると0.35mm/h に相
当するものであり3時間の連続鋳造を行うと約1mmも消
耗することとなる。短辺耐火物として許容される消耗量
は明確には特定できないが1mm程度がひとつの限界と考
えられる。また、消耗部のくい込み角が大きくなると、
鋳片の引き抜きの障害と成り、安定した連続鋳造が行え
ない。
【0016】一方、従来のスラブ連鋳では、上流の取鍋
(レードル)を数杯から数十杯の溶鋼を連続してタンデ
ッシュを経由し鋳型に注湯するようないわゆる連連鋳を
行うことで生産性向上を図っている。この場合、1杯の
レードルで1時間前後の鋳造時間を必要とすることか
ら、きわめて長い時間連続して鋳型へ溶鋼を注湯するこ
とが必要となる。
(レードル)を数杯から数十杯の溶鋼を連続してタンデ
ッシュを経由し鋳型に注湯するようないわゆる連連鋳を
行うことで生産性向上を図っている。この場合、1杯の
レードルで1時間前後の鋳造時間を必要とすることか
ら、きわめて長い時間連続して鋳型へ溶鋼を注湯するこ
とが必要となる。
【0017】これに対して、従来の200mm程度の厚み
のスラブを鋳造する場合の鋳型はCuあるいはCu合金
であり、前記のような連連鋳を行っても湯面近傍が耐火
物のように消耗することはないので問題とはならない
が、前記の短辺に耐火物を用いる方式では、耐火物の寿
命が鋳造に切れ目をつけることとなり生産性が上がらな
い課題がある。また、この寿命が短いことは頻繁に鋳型
を設定することとなるので保全作業も煩雑になる等課題
がある。
のスラブを鋳造する場合の鋳型はCuあるいはCu合金
であり、前記のような連連鋳を行っても湯面近傍が耐火
物のように消耗することはないので問題とはならない
が、前記の短辺に耐火物を用いる方式では、耐火物の寿
命が鋳造に切れ目をつけることとなり生産性が上がらな
い課題がある。また、この寿命が短いことは頻繁に鋳型
を設定することとなるので保全作業も煩雑になる等課題
がある。
【0018】従来技術のWO 94/07628,特開
昭63−126651号,特開平2−34254号ではこの点に配慮が
なされていない。
昭63−126651号,特開平2−34254号ではこの点に配慮が
なされていない。
【0019】尚、絞込み鋳造方式でない場合についても
耐火物を一部あるいは全部に使った鋳型においては上記
の課題が残る。
耐火物を一部あるいは全部に使った鋳型においては上記
の課題が残る。
【0020】本発明の目的は、絞込み式鋳型の消耗部の
湯面近傍でのくい込み角を小さくし、湯面近傍でできた
凝固殻が消耗部にひっかかり下方からの引き抜きによっ
て生じる凝固殻破断等の不具合を生じにくくし、鋳片の
品質を悪くすることがなく、また、BO(ブレークアウ
トと言い凝固殻がやぶれ溶融金属が飛び出す現象)が発
生し、鋳造続行ができなくなる不具合を生じにくくする
ことにあり、また、鋳型の耐火物の寿命を伸ばし、鋳片
の品質を維持しつつ、安定した長期間の連続鋳造方法を
提供することにある。
湯面近傍でのくい込み角を小さくし、湯面近傍でできた
凝固殻が消耗部にひっかかり下方からの引き抜きによっ
て生じる凝固殻破断等の不具合を生じにくくし、鋳片の
品質を悪くすることがなく、また、BO(ブレークアウ
トと言い凝固殻がやぶれ溶融金属が飛び出す現象)が発
生し、鋳造続行ができなくなる不具合を生じにくくする
ことにあり、また、鋳型の耐火物の寿命を伸ばし、鋳片
の品質を維持しつつ、安定した長期間の連続鋳造方法を
提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の連続鋳造方法
は、溶融金属に接触する面の一部または全部を耐火物と
し、対向する短辺鋳型と対向する長辺鋳型とを具備する
固定鋳型である絞込み式鋳型に該溶融金属を注湯ノズル
から注ぎ該溶融金属をプール状とし任意の湯面を形成
し、該湯面上にパウダーを供給し、前記溶融金属の注ぎ
側とは反対側の一方から凝固殻を形成しつつ連続的に鋳
片を引き抜く連続鋳造方法であって、前記湯面のレベル
を鋳造中に変更するようにし、かつ変更された前記湯面
のレベルに対応して注湯ノズルの高さを変更することを
特徴とする。
は、溶融金属に接触する面の一部または全部を耐火物と
し、対向する短辺鋳型と対向する長辺鋳型とを具備する
固定鋳型である絞込み式鋳型に該溶融金属を注湯ノズル
から注ぎ該溶融金属をプール状とし任意の湯面を形成
し、該湯面上にパウダーを供給し、前記溶融金属の注ぎ
側とは反対側の一方から凝固殻を形成しつつ連続的に鋳
片を引き抜く連続鋳造方法であって、前記湯面のレベル
を鋳造中に変更するようにし、かつ変更された前記湯面
のレベルに対応して注湯ノズルの高さを変更することを
特徴とする。
【0022】
【0023】本発明の連続鋳造方法は、鋳造が進行する
に従い、鋳造中に変更する前記湯面のレベルを下方へと
変更していくことが望ましい。
に従い、鋳造中に変更する前記湯面のレベルを下方へと
変更していくことが望ましい。
【0024】或いは、本発明の連続鋳造方法は、溶融金
属に接触する面の一部または全部を耐火物とし、対向す
る短辺鋳型と対向する長辺鋳型とを具備する固定鋳型で
ある絞込み式鋳型に該溶融金属を注湯ノズルから注ぎ該
溶融金属をプール状とし任意の湯面を形成し、該湯面上
にパウダーを供給し、該溶融金属の注ぎ側とは反対側の
一方から凝固殻を形成しつつ連続的に鋳片を引き抜く連
続鋳造方法であって、前記鋳型の耐火物近傍で前記溶融
金属上面を監視することにより前記湯面のレベルを検出
するとともに、前記注湯ノズルから注湯する前記溶融金
属の量を調整して、前記湯面のレベルを鋳造中に任意に
変更し、かつ変更された前記湯面のレベルに対応して注
湯ノズルの高さを変更することを特徴とする。
属に接触する面の一部または全部を耐火物とし、対向す
る短辺鋳型と対向する長辺鋳型とを具備する固定鋳型で
ある絞込み式鋳型に該溶融金属を注湯ノズルから注ぎ該
溶融金属をプール状とし任意の湯面を形成し、該湯面上
にパウダーを供給し、該溶融金属の注ぎ側とは反対側の
一方から凝固殻を形成しつつ連続的に鋳片を引き抜く連
続鋳造方法であって、前記鋳型の耐火物近傍で前記溶融
金属上面を監視することにより前記湯面のレベルを検出
するとともに、前記注湯ノズルから注湯する前記溶融金
属の量を調整して、前記湯面のレベルを鋳造中に任意に
変更し、かつ変更された前記湯面のレベルに対応して注
湯ノズルの高さを変更することを特徴とする。
【0025】本発明の連続鋳造方法は、溶融金属に接触
する面の一部または全部を耐火物とし、対向する短辺鋳
型と対向する長辺鋳型とを具備する固定鋳型であるを具
備する絞込み式鋳型に該溶融金属を注湯ノズルから注ぎ
該溶融金属をプール状とし任意の湯面を形成し、該湯面
上にパウダーを供給し、該溶融金属の注ぎ側とは反対側
の一方から凝固殻を形成しつつ連続的に鋳片を引き抜く
連続鋳造方法であって、前記鋳型の耐火物近傍で前記溶
融金属上面を監視することにより前記湯面のレベルを検
出し、前記注湯ノズルから注湯する前記溶融金属の量を
調整して、前記湯面のレベルを鋳造中に任意に変更し、
かつ変更された前記湯面のレベルに対応して注湯ノズル
の高さを変更して前記注湯ノズルの前記溶融金属への浸
漬深さを特定範囲値に維持することを特徴とする。
する面の一部または全部を耐火物とし、対向する短辺鋳
型と対向する長辺鋳型とを具備する固定鋳型であるを具
備する絞込み式鋳型に該溶融金属を注湯ノズルから注ぎ
該溶融金属をプール状とし任意の湯面を形成し、該湯面
上にパウダーを供給し、該溶融金属の注ぎ側とは反対側
の一方から凝固殻を形成しつつ連続的に鋳片を引き抜く
連続鋳造方法であって、前記鋳型の耐火物近傍で前記溶
融金属上面を監視することにより前記湯面のレベルを検
出し、前記注湯ノズルから注湯する前記溶融金属の量を
調整して、前記湯面のレベルを鋳造中に任意に変更し、
かつ変更された前記湯面のレベルに対応して注湯ノズル
の高さを変更して前記注湯ノズルの前記溶融金属への浸
漬深さを特定範囲値に維持することを特徴とする。
【0026】本発明の連続鋳造方法は、溶融金属に接触
する面の一部または全部を耐火物とし、対向する短辺鋳
型と対向する長辺鋳型とを具備する固定鋳型である絞込
み式鋳型に該溶融金属を注湯ノズルから注ぎ該溶融金属
をプール状とし任意の湯面を形成し、該湯面上にパウダ
ーを供給し、該溶融金属の注ぎ側とは反対側の一方から
凝固殻を形成しつつ連続的に鋳片を引き抜く連続鋳造方
法であって、前記鋳型の耐火物近傍で前記溶融金属上面
を監視することにより前記湯面のレベルを検出し、前記
注湯ノズルから注湯する前記溶融金属の量を調整して、
前記湯面のレベルを鋳造中に任意に変更し、かつ前記注
湯ノズルの前記溶融金属への浸漬深さを特定範囲値に維
持するために前記湯面のレベルの変更に対応して前記注
湯ノズルを上下移動させることを特徴とする。
する面の一部または全部を耐火物とし、対向する短辺鋳
型と対向する長辺鋳型とを具備する固定鋳型である絞込
み式鋳型に該溶融金属を注湯ノズルから注ぎ該溶融金属
をプール状とし任意の湯面を形成し、該湯面上にパウダ
ーを供給し、該溶融金属の注ぎ側とは反対側の一方から
凝固殻を形成しつつ連続的に鋳片を引き抜く連続鋳造方
法であって、前記鋳型の耐火物近傍で前記溶融金属上面
を監視することにより前記湯面のレベルを検出し、前記
注湯ノズルから注湯する前記溶融金属の量を調整して、
前記湯面のレベルを鋳造中に任意に変更し、かつ前記注
湯ノズルの前記溶融金属への浸漬深さを特定範囲値に維
持するために前記湯面のレベルの変更に対応して前記注
湯ノズルを上下移動させることを特徴とする。
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【作用】本発明の連続鋳造方法は、溶融金属に接触する
面の一部または全部を耐火物とした鋳型に該溶融金属を
注湯ノズルから注ぎ該溶融金属をプール状とし任意の湯
面を形成し、該溶融金属の注ぎ側とは反対側の一方から
凝固殻を形成しつつ連続的に鋳片を引き抜く。
面の一部または全部を耐火物とした鋳型に該溶融金属を
注湯ノズルから注ぎ該溶融金属をプール状とし任意の湯
面を形成し、該溶融金属の注ぎ側とは反対側の一方から
凝固殻を形成しつつ連続的に鋳片を引き抜く。
【0034】この湯面の変更は、鋳型への溶融金属の供
給量を調整することで可能となる。すなわち、湯面レベ
ルをセンサで検出し、鋳型へ溶融金属を供給するタンデ
ッシュからの供給量を調整する。タンデッシュからの溶
融金属供給量の調整は、ストッパの上下動によって可能
であるため、湯面レベルの検知をしながら、湯面が変更
するようにストッパの上下動を行う。この際、湯面レベ
ルの検出方法としては、鋳型の垂直方向に複数の熱セン
サを特定間隔で埋込,鋳型の垂直方向での温度変化を確
認することでも可能である。
給量を調整することで可能となる。すなわち、湯面レベ
ルをセンサで検出し、鋳型へ溶融金属を供給するタンデ
ッシュからの供給量を調整する。タンデッシュからの溶
融金属供給量の調整は、ストッパの上下動によって可能
であるため、湯面レベルの検知をしながら、湯面が変更
するようにストッパの上下動を行う。この際、湯面レベ
ルの検出方法としては、鋳型の垂直方向に複数の熱セン
サを特定間隔で埋込,鋳型の垂直方向での温度変化を確
認することでも可能である。
【0035】このように、湯面のレベルを鋳造中に変更
すると、鋳造中に湯面近傍の耐火物の消耗を散らすこと
ができ、長期間の安定した連続鋳造が行える。
すると、鋳造中に湯面近傍の耐火物の消耗を散らすこと
ができ、長期間の安定した連続鋳造が行える。
【0036】また、連続鋳造を行う上で、湯面上にパウ
ダーを供給する場合がある。このパウダーの供給は、主
に、湯の保温効果向上,湯面の酸化防止,鋳片引き抜き
の潤滑性向上,鋳片の割れ防止及び浮上介在物の吸収等
を行い、安定した連続鋳造方法及び製品品質向上のため
に行う。
ダーを供給する場合がある。このパウダーの供給は、主
に、湯の保温効果向上,湯面の酸化防止,鋳片引き抜き
の潤滑性向上,鋳片の割れ防止及び浮上介在物の吸収等
を行い、安定した連続鋳造方法及び製品品質向上のため
に行う。
【0037】しかし、SiO2,Al2O3 及びMnO等
のパウダーの供給を行うと、鋳型の耐火物の消耗が激し
くなり、長期間の安定した連続鋳造ができなくなる。
のパウダーの供給を行うと、鋳型の耐火物の消耗が激し
くなり、長期間の安定した連続鋳造ができなくなる。
【0038】このため、本発明の湯面のレベルを鋳造中
に変更することは、特に、湯面上にパウダーを供給して
鋳造する際には、製品品質を向上しつつ、長期間かつ安
定した連続鋳造が可能であるといえる。
に変更することは、特に、湯面上にパウダーを供給して
鋳造する際には、製品品質を向上しつつ、長期間かつ安
定した連続鋳造が可能であるといえる。
【0039】次に、注湯ノズルの高さ変更をする装置を
具備することにより、湯面のレベルを鋳造中に変更する
ときに、注湯ノズルの高さも変更することで注湯ノズル
の浸漬深さを特定値とすることができる。
具備することにより、湯面のレベルを鋳造中に変更する
ときに、注湯ノズルの高さも変更することで注湯ノズル
の浸漬深さを特定値とすることができる。
【0040】これは、供給される溶融金属が適切な対流
によって、連続鋳造を行うためであり、仮りに溶融金属
がうまく対流しないと、溶融金属の凝固過程が良好に行
われずに製品品質を悪くし、安定した連続鋳造が行えな
い。
によって、連続鋳造を行うためであり、仮りに溶融金属
がうまく対流しないと、溶融金属の凝固過程が良好に行
われずに製品品質を悪くし、安定した連続鋳造が行えな
い。
【0041】この適切な対流のための注湯ノズルの浸漬
深さもしくは湯面から溶融金属供給口までの距離は、ノ
ズル形状,鋳型サイズ及び供給時の溶融金属の流速等に
よって定まる特定の範囲である。この特定の範囲内に注
湯ノズルの浸漬深さもしくは湯面から溶融金属供給口ま
での距離を維持することにより、製品品質を向上しつ
つ、長期間かつ安定した連続鋳造が可能である。
深さもしくは湯面から溶融金属供給口までの距離は、ノ
ズル形状,鋳型サイズ及び供給時の溶融金属の流速等に
よって定まる特定の範囲である。この特定の範囲内に注
湯ノズルの浸漬深さもしくは湯面から溶融金属供給口ま
での距離を維持することにより、製品品質を向上しつ
つ、長期間かつ安定した連続鋳造が可能である。
【0042】また、鋳造中に変更する前記湯面のレベル
を鋳造が進行するに従い下方へとずらすように変更する
ことで湯面を常に消耗の少ない面とすることができる。
を鋳造が進行するに従い下方へとずらすように変更する
ことで湯面を常に消耗の少ない面とすることができる。
【0043】すなわち、上方に湯面を変更した場合、先
の耐火物消耗部が鋳型内の溶融プール内に存在し、鋳片
引き抜きの際に障害となり、安定した連続鋳造が行えな
い場合が考えられる。特に、先の耐火物の消耗がひどい
場合にこの障害が考えられる。
の耐火物消耗部が鋳型内の溶融プール内に存在し、鋳片
引き抜きの際に障害となり、安定した連続鋳造が行えな
い場合が考えられる。特に、先の耐火物の消耗がひどい
場合にこの障害が考えられる。
【0044】逆に、下方に湯面を変更した場合、先の耐
火物消耗部は鋳型内の溶融プール内に存在せず、溶融プ
ールの上(湯面より上)に存在する。
火物消耗部は鋳型内の溶融プール内に存在せず、溶融プ
ールの上(湯面より上)に存在する。
【0045】そのため、常に、溶融プール内では消耗し
ていない耐火物の面のみであり、鋳片引き抜きの際に障
害となることはなく、常に長期間かつ安定した連続鋳造
が可能である。
ていない耐火物の面のみであり、鋳片引き抜きの際に障
害となることはなく、常に長期間かつ安定した連続鋳造
が可能である。
【0046】4辺が固定の鋳型では、安定した連続鋳造
方法及び製品品質向上のために前記のパウダー供給を頻
繁に行う。そのため、4辺が固定の鋳型において、湯面
を変更の効果は顕著である。
方法及び製品品質向上のために前記のパウダー供給を頻
繁に行う。そのため、4辺が固定の鋳型において、湯面
を変更の効果は顕著である。
【0047】このような方法は、2辺を鋳片と共に移動
するベルトとし残りの2辺に耐火物を用いた鋳型や2辺
を鋳片と共に移動する回転ドラムとし残りの2辺に耐火
物を用いた鋳型にも適用でき、長寿命化に寄与する。
するベルトとし残りの2辺に耐火物を用いた鋳型や2辺
を鋳片と共に移動する回転ドラムとし残りの2辺に耐火
物を用いた鋳型にも適用でき、長寿命化に寄与する。
【0048】更に、湯面は、常に均一な高さを維持して
いるわけではなく、溶融金属供給により、波打つことが
ある。このため、湯面のレベルの監視は、鋳型の耐火物
近傍で行うことが望ましい。そして、注湯ノズルから注
湯する溶融金属の量を調整して、湯面のレベルを鋳造中
に任意に変更し、かつ注湯ノズルの溶融金属への浸漬深
さを特定範囲値に維持するために前記湯面のレベルの変
更に対応して前記注湯ノズルを上下移動させることが適
切である。
いるわけではなく、溶融金属供給により、波打つことが
ある。このため、湯面のレベルの監視は、鋳型の耐火物
近傍で行うことが望ましい。そして、注湯ノズルから注
湯する溶融金属の量を調整して、湯面のレベルを鋳造中
に任意に変更し、かつ注湯ノズルの溶融金属への浸漬深
さを特定範囲値に維持するために前記湯面のレベルの変
更に対応して前記注湯ノズルを上下移動させることが適
切である。
【0049】実際に、時間経過とともにどのように湯面
レベルを変更したいかを湯面レベルを指令し、そして、
湯面レベルの変更の情報を検出し、湯面レベル設定値と
実際の湯面レベルの変更量を比較し、湯面レベルの変更
量が湯面レベル設定値に一致するように供給する溶融金
属量の調整を行うことで、適切な湯面レベル調整が行え
る。
レベルを変更したいかを湯面レベルを指令し、そして、
湯面レベルの変更の情報を検出し、湯面レベル設定値と
実際の湯面レベルの変更量を比較し、湯面レベルの変更
量が湯面レベル設定値に一致するように供給する溶融金
属量の調整を行うことで、適切な湯面レベル調整が行え
る。
【0050】また、湯面レベルが変更した際、その変更
量に対応して注湯ノズルの高さを調整することで、溶融
金属が鋳型に供給される際の湯流れを良好に保つことが
できる。
量に対応して注湯ノズルの高さを調整することで、溶融
金属が鋳型に供給される際の湯流れを良好に保つことが
できる。
【0051】さらに、湯面レベルの変更に応じて鋳型の
冷却水の調整を行うことにより、過冷却や冷却不足にな
ることは無く、安定した連続鋳造が行える。
冷却水の調整を行うことにより、過冷却や冷却不足にな
ることは無く、安定した連続鋳造が行える。
【0052】また、過冷却や冷却不足等の確認は、鋳型
内の温度を熱伝対等で測定することで可能であり、鋳型
内の温度を検出し、その温度から冷却水の流量を制御し
ても良い。この際、任意の湯面レベルに対する適切な冷
却水の流量を実験的に求めておき、湯面レベルと適切な
冷却水の流量との関係をデータベースとして、湯面レベ
ルの変更に従って冷却水の流量を制御することが望まし
い。
内の温度を熱伝対等で測定することで可能であり、鋳型
内の温度を検出し、その温度から冷却水の流量を制御し
ても良い。この際、任意の湯面レベルに対する適切な冷
却水の流量を実験的に求めておき、湯面レベルと適切な
冷却水の流量との関係をデータベースとして、湯面レベ
ルの変更に従って冷却水の流量を制御することが望まし
い。
【0053】
【実施例】以下、図1〜図6によって、本発明の実施例
を説明する。
を説明する。
【0054】図1は、本発明の一実施例である連続鋳造
装置の構成図を示し、図6は、本発明の一実施例である
連続鋳造装置の斜視図を示す。
装置の構成図を示し、図6は、本発明の一実施例である
連続鋳造装置の斜視図を示す。
【0055】この連続鋳造装置は、主にタンデッシュ9
及び固定鋳型を有している。
及び固定鋳型を有している。
【0056】固定鋳型は、対向する短辺鋳型1と短辺鋳
型2及び対向する長辺鋳型3,長辺鋳型4を具備してお
り、タンデッシュ9に蓄えられた溶融金属6は、ストッ
パ駆動装置11によるストッパ10の上下動の調整によ
って、注湯ノズル5を介して前記鋳型に供給される。溶
融金属6は、鋳型内で凝固し、鋳片15として下方に引
き抜かれる。この際、鋳片15は、支持ロール14によ
って支えられる。
型2及び対向する長辺鋳型3,長辺鋳型4を具備してお
り、タンデッシュ9に蓄えられた溶融金属6は、ストッ
パ駆動装置11によるストッパ10の上下動の調整によ
って、注湯ノズル5を介して前記鋳型に供給される。溶
融金属6は、鋳型内で凝固し、鋳片15として下方に引
き抜かれる。この際、鋳片15は、支持ロール14によ
って支えられる。
【0057】ここで、本実施例では、短辺鋳型1及び短
辺鋳型2としては耐火物を用い、長辺鋳型3及び長辺鋳
型4としてはCuを用い、溶融金属6の上面である湯面
にはパウダー7と溶融スラグ8が浮いた状態となってい
る。溶融スラグ8はパウダー7が高温になって溶融した
ものが主成分となっている。
辺鋳型2としては耐火物を用い、長辺鋳型3及び長辺鋳
型4としてはCuを用い、溶融金属6の上面である湯面
にはパウダー7と溶融スラグ8が浮いた状態となってい
る。溶融スラグ8はパウダー7が高温になって溶融した
ものが主成分となっている。
【0058】湯面の調整は、すなわち、タンデッシュ9
から供給する湯量の調整と成るが、ストッパ駆動装置1
1によってストッパ10の上下動を調整して行う。
から供給する湯量の調整と成るが、ストッパ駆動装置1
1によってストッパ10の上下動を調整して行う。
【0059】湯面の監視は湯面センサ12で行うが、鋳
造時に溶融金属6上面にはパウダー7の層及び溶融スラ
グ8の層が形成されている。この際、本発明では耐火物
の消耗部が重要であるので、短辺鋳型1又は短辺鋳型2
の近傍を監視することが望ましい。
造時に溶融金属6上面にはパウダー7の層及び溶融スラ
グ8の層が形成されている。この際、本発明では耐火物
の消耗部が重要であるので、短辺鋳型1又は短辺鋳型2
の近傍を監視することが望ましい。
【0060】湯面レベルの変動に従い、注湯ノズル5を
注湯ノズル駆動装置16によって、変動させて、注湯口
と湯面レベルとの距離を特定距離に保つことが望まし
い。特定距離に保つことで溶融金属内で適切な対流が生
じ、安定した鋳造が行える。
注湯ノズル駆動装置16によって、変動させて、注湯口
と湯面レベルとの距離を特定距離に保つことが望まし
い。特定距離に保つことで溶融金属内で適切な対流が生
じ、安定した鋳造が行える。
【0061】また、湯面センサ12によって湯面と湯面
センサ12との距離を検知し、その情報を湯面レベル検
出装置13に伝達して鋳型内での湯面レベルを確認する
ことができる。
センサ12との距離を検知し、その情報を湯面レベル検
出装置13に伝達して鋳型内での湯面レベルを確認する
ことができる。
【0062】実際に、時間経過とともにどのように湯面
レベルを変更したいかを湯面レベル指令装置22に設定
し、この湯面レベルの変更する設定値を湯面レベル指令
装置22から総括制御装置19に入力する。そして、総
括制御装置19は、湯面レベル検出装置13から検出さ
れた湯面レベルの情報を受取り、ストッパ駆動装置1
1,注湯ノズル駆動装置16,短辺冷却水制御装置20
及び長辺冷却水制御装置21に総括制御装置19から制
御命令を与え、ストッパ10及び注湯ノズル5の上下動
を行ったり、鋳型の冷却水の流量を調整し適切な連続鋳
造及び冷却能力に調節する。
レベルを変更したいかを湯面レベル指令装置22に設定
し、この湯面レベルの変更する設定値を湯面レベル指令
装置22から総括制御装置19に入力する。そして、総
括制御装置19は、湯面レベル検出装置13から検出さ
れた湯面レベルの情報を受取り、ストッパ駆動装置1
1,注湯ノズル駆動装置16,短辺冷却水制御装置20
及び長辺冷却水制御装置21に総括制御装置19から制
御命令を与え、ストッパ10及び注湯ノズル5の上下動
を行ったり、鋳型の冷却水の流量を調整し適切な連続鋳
造及び冷却能力に調節する。
【0063】総括制御装置19では、湯面レベル指令装
置22から与えられた湯面レベルの設定値と実際に湯面
レベル検出装置13から検出された湯面レベルとを比較
し、湯面レベルの調整命令を出力する。
置22から与えられた湯面レベルの設定値と実際に湯面
レベル検出装置13から検出された湯面レベルとを比較
し、湯面レベルの調整命令を出力する。
【0064】例えば、実際に検出された湯面レベルが設
定値よりも高い場合、総括制御装置19からストッパ駆
動装置11には鋳型に供給する溶融金属の量を減少する
様に命令が与えられる。本実施例では、減少の命令によ
り、ストッパ駆動装置11によってストッパ10を下に
下げる。
定値よりも高い場合、総括制御装置19からストッパ駆
動装置11には鋳型に供給する溶融金属の量を減少する
様に命令が与えられる。本実施例では、減少の命令によ
り、ストッパ駆動装置11によってストッパ10を下に
下げる。
【0065】また、総括制御装置19には、湯面レベル
検出装置13から検出された湯面レベルの情報が鋳造中
に順次送られてくるが、湯面レベルが変更した際、総括
制御装置19では、その変更量に対応して注湯ノズル5
の高さを調整する命令が注湯ノズル駆動装置16に与え
られる。これは、溶融金属が鋳型に供給される際の湯流
れを良好に保つために行われる。
検出装置13から検出された湯面レベルの情報が鋳造中
に順次送られてくるが、湯面レベルが変更した際、総括
制御装置19では、その変更量に対応して注湯ノズル5
の高さを調整する命令が注湯ノズル駆動装置16に与え
られる。これは、溶融金属が鋳型に供給される際の湯流
れを良好に保つために行われる。
【0066】例えば、湯面レベルが低くなる過程では、
総括制御装置19からその低下量に対応して注湯ノズル
5の高さを低くする命令が注湯ノズル駆動装置16に与
えられ、注湯ノズル5を湯面レベルの低下量分低くす
る。
総括制御装置19からその低下量に対応して注湯ノズル
5の高さを低くする命令が注湯ノズル駆動装置16に与
えられ、注湯ノズル5を湯面レベルの低下量分低くす
る。
【0067】さらに、総括制御装置19は、湯面レベル
の変更に応じて鋳型の冷却水の調整命令を短辺冷却水制
御装置20及び長辺冷却水制御装置21に発することが
できる。
の変更に応じて鋳型の冷却水の調整命令を短辺冷却水制
御装置20及び長辺冷却水制御装置21に発することが
できる。
【0068】通常、高温の溶融金属を鋳型内に供給する
ことで鋳型が加熱されるため、図7に示すように鋳型内
に冷却水用の冷却水口を設け、冷却水を流すことで鋳型
を冷却している。
ことで鋳型が加熱されるため、図7に示すように鋳型内
に冷却水用の冷却水口を設け、冷却水を流すことで鋳型
を冷却している。
【0069】しかし、このような鋳型の加熱は、溶融金
属の温度や鋳型内の溶融金属量によって変わってくるた
め、湯面レベルの変更に応じて鋳型の冷却水の調整を行
う必要がある。
属の温度や鋳型内の溶融金属量によって変わってくるた
め、湯面レベルの変更に応じて鋳型の冷却水の調整を行
う必要がある。
【0070】図7は、鋳型を上からみたときの横断面図
であり、本実施例では短辺鋳型は水冷金属23,耐火物
24及び耐火物25からなる。短辺鋳型内の水冷金属2
3と長辺鋳型3及び長辺鋳型4には、冷却水孔26が設
けられている。
であり、本実施例では短辺鋳型は水冷金属23,耐火物
24及び耐火物25からなる。短辺鋳型内の水冷金属2
3と長辺鋳型3及び長辺鋳型4には、冷却水孔26が設
けられている。
【0071】このような鋳型で、冷却水の調整命令を受
けた短辺冷却水制御装置20及び長辺冷却水制御装置2
1によって、冷却水孔26に流れる冷却水の流量を変更
し、鋳型内の溶融金属量、すなわち、湯面レベルに応じ
て鋳型を冷却することができる。
けた短辺冷却水制御装置20及び長辺冷却水制御装置2
1によって、冷却水孔26に流れる冷却水の流量を変更
し、鋳型内の溶融金属量、すなわち、湯面レベルに応じ
て鋳型を冷却することができる。
【0072】例えば、湯面レベルが低くなる過程では、
総括制御装置19からその低下量に対応して冷却水の流
量を減少する命令が短辺冷却水制御装置20及び長辺冷
却水制御装置21に与えられ、冷却水の流量を減少す
る。
総括制御装置19からその低下量に対応して冷却水の流
量を減少する命令が短辺冷却水制御装置20及び長辺冷
却水制御装置21に与えられ、冷却水の流量を減少す
る。
【0073】このことにより、過冷却や冷却不足になる
ことは無く安定した連続鋳造が行える。
ことは無く安定した連続鋳造が行える。
【0074】また、過冷却や冷却不足等の確認は、鋳型
内の温度を熱伝対等で測定することで可能であり、鋳型
内の温度を検出した情報を総括制御装置19に伝え冷却
水の流量を制御しても良い。この際、任意の湯面レベル
に対する適切な冷却水の流量を実験的に求めておき、湯
面レベルと適切な冷却水の流量との関係を総括制御装置
19に記憶させておき、湯面レベルの変更に従って冷却
水の流量を制御することが望ましい。
内の温度を熱伝対等で測定することで可能であり、鋳型
内の温度を検出した情報を総括制御装置19に伝え冷却
水の流量を制御しても良い。この際、任意の湯面レベル
に対する適切な冷却水の流量を実験的に求めておき、湯
面レベルと適切な冷却水の流量との関係を総括制御装置
19に記憶させておき、湯面レベルの変更に従って冷却
水の流量を制御することが望ましい。
【0075】以上のように湯面を制御し、鋳造中に湯面
を変更する。
を変更する。
【0076】次に、湯面レベル調整の例を図2に示す。
【0077】図2は、湯面レベルをh1〜h0まで変更
したときの湯面レベルの状態をあらわしているが、直線
的(比例)又は段階的に減少させたものである。
したときの湯面レベルの状態をあらわしているが、直線
的(比例)又は段階的に減少させたものである。
【0078】本実施例では、まず、時間0からt1,t
2及びt3まで直線的(比例)に湯面レベルをh1〜h
0まで減少させた。
2及びt3まで直線的(比例)に湯面レベルをh1〜h
0まで減少させた。
【0079】また、時間0からt1までを湯面レベルh
1,時間t1からt2までを湯面レベルh2及び時間t
2からt3までを湯面レベルh3に維持し、段階的に減
少させた。
1,時間t1からt2までを湯面レベルh2及び時間t
2からt3までを湯面レベルh3に維持し、段階的に減
少させた。
【0080】この際、湯面レベルの変更は、増加させる
より、減少させた方が好ましい。
より、減少させた方が好ましい。
【0081】これは、下方に湯面を変更することで、先
の耐火物消耗部は鋳型内の溶融プール内に存在せず、溶
融プールの上(湯面より上)に存在する。そのため、常
に、溶融プール内では消耗していない耐火物の面のみで
あり、鋳片引き抜きの際に障害となることはなく、常に
長期間かつ安定した連続鋳造が可能になる。
の耐火物消耗部は鋳型内の溶融プール内に存在せず、溶
融プールの上(湯面より上)に存在する。そのため、常
に、溶融プール内では消耗していない耐火物の面のみで
あり、鋳片引き抜きの際に障害となることはなく、常に
長期間かつ安定した連続鋳造が可能になる。
【0082】また、湯面レベルの変更状態は、図2のよ
うな直線的又は段階的でも良いが、曲線的(緩やか又は
急激な変更)に変化させても良い。
うな直線的又は段階的でも良いが、曲線的(緩やか又は
急激な変更)に変化させても良い。
【0083】このような湯面レベル変更のデータパター
ンを湯面レベル指令装置22に湯面レベルの設定値とし
て入力し、総括制御装置19に指令を与える。
ンを湯面レベル指令装置22に湯面レベルの設定値とし
て入力し、総括制御装置19に指令を与える。
【0084】図2のように湯面レベルを調整した耐火物
の消耗結果を図4及び図5に示す。また、比較例として
従来の湯面レベルを一定に保った場合の耐火物の消耗結
果を図3に示す。
の消耗結果を図4及び図5に示す。また、比較例として
従来の湯面レベルを一定に保った場合の耐火物の消耗結
果を図3に示す。
【0085】耐火物の消耗は、溶融スラグ8と溶融金属
6との境界部で、特に激しくなり、図3の耐火物消耗部
17が時間とともに消耗して広がっていく。そして、耐
火物消耗部17と溶融金属6と接触する耐火物の面との
くい込み角の角度θが、除々に大きくなり、かつ、消耗
する深さが深くなっていく。
6との境界部で、特に激しくなり、図3の耐火物消耗部
17が時間とともに消耗して広がっていく。そして、耐
火物消耗部17と溶融金属6と接触する耐火物の面との
くい込み角の角度θが、除々に大きくなり、かつ、消耗
する深さが深くなっていく。
【0086】従来は、溶融金属6の湯面は極力一定に保
つように制御されており、その変動量は一般に±2〜5
mm以内に大半がはいるようになっている。湯面の変動を
0にできないのは鋳造を行う上で湯面におけるある程度
の表面流を必要とすることと注湯ノズル5からの流れ量
が変動を伴うこと等があるためである。
つように制御されており、その変動量は一般に±2〜5
mm以内に大半がはいるようになっている。湯面の変動を
0にできないのは鋳造を行う上で湯面におけるある程度
の表面流を必要とすることと注湯ノズル5からの流れ量
が変動を伴うこと等があるためである。
【0087】従来、耐火物の消耗が進むと、湯面の目標
位置が変化せず、任意の位置になるように制御されてい
るため、短辺鋳型1の耐火物の局部的消耗が過大に進行
していく。ある程度消耗が進行すると湯面近傍でできた
凝固殻が該消耗部にひっかかり下方からの引き抜きによ
って凝固殻破断等の不具合が生じ鋳片の品質を悪くして
いた。また、BO(ブレークアウトと言い凝固殻がやぶ
れ溶融金属が飛び出す現象)が発生し、鋳造続行ができ
なくなるなどの不具合となる。
位置が変化せず、任意の位置になるように制御されてい
るため、短辺鋳型1の耐火物の局部的消耗が過大に進行
していく。ある程度消耗が進行すると湯面近傍でできた
凝固殻が該消耗部にひっかかり下方からの引き抜きによ
って凝固殻破断等の不具合が生じ鋳片の品質を悪くして
いた。また、BO(ブレークアウトと言い凝固殻がやぶ
れ溶融金属が飛び出す現象)が発生し、鋳造続行ができ
なくなるなどの不具合となる。
【0088】次に、本発明と従来との比較を行った。
【0089】図4は、図2の直線的に湯面レベルを調整
した本発明の耐火物の消耗状態である。耐火物である短
辺鋳型1の湯面近傍の消耗が鋳造に支障をきたさない消
耗の範囲内のうちに湯面の目標位置を少しずつ下げるよ
うにしたものである。
した本発明の耐火物の消耗状態である。耐火物である短
辺鋳型1の湯面近傍の消耗が鋳造に支障をきたさない消
耗の範囲内のうちに湯面の目標位置を少しずつ下げるよ
うにしたものである。
【0090】この場合、図4に示すように消耗が上下方
向に分散されるので、図3に比べて長時間の鋳造を可能
とすることがわかった。また、本実施例では、くい込み
角が小さく引き抜きの障害とならない。
向に分散されるので、図3に比べて長時間の鋳造を可能
とすることがわかった。また、本実施例では、くい込み
角が小さく引き抜きの障害とならない。
【0091】図5は、図2の段階的に湯面レベルを調整
した本発明の耐火物の消耗状態である。すなわち、この
ように湯面の目標位置を3個所変えれば従来に比べ耐火
物は3倍の寿命を有することがわかった。また、この際
にも従来と比べくい込み角が小さく引き抜きの障害とな
らない。
した本発明の耐火物の消耗状態である。すなわち、この
ように湯面の目標位置を3個所変えれば従来に比べ耐火
物は3倍の寿命を有することがわかった。また、この際
にも従来と比べくい込み角が小さく引き抜きの障害とな
らない。
【0092】注湯ノズル5の浸漬深さとは、図1におけ
る湯面と注湯ノズル5の下端との距離を示すが、この浸
漬深さは鋳型内の湯流れを決定するひとつの因子となる
ものである。そして、目標として定めた浸漬深さを維持
しなければ湯面の乱れが大きくなって湯じわのような鋳
片表面欠陥を生ずる等の不具合に結び付く。
る湯面と注湯ノズル5の下端との距離を示すが、この浸
漬深さは鋳型内の湯流れを決定するひとつの因子となる
ものである。そして、目標として定めた浸漬深さを維持
しなければ湯面の乱れが大きくなって湯じわのような鋳
片表面欠陥を生ずる等の不具合に結び付く。
【0093】したがって、前記まで記述したように湯面
の目標位置を変える場合、この浸漬深さを考慮する必要
がある。この課題に対しては湯面の目標位置を変える際
に注湯ノズル5の高さ方向の位置をも柔軟に変えること
で対策が可能である。
の目標位置を変える場合、この浸漬深さを考慮する必要
がある。この課題に対しては湯面の目標位置を変える際
に注湯ノズル5の高さ方向の位置をも柔軟に変えること
で対策が可能である。
【0094】図示はしていないが、図1の長辺鋳型3及
び長辺鋳型4が鋳片と共に移動するベルトであるような
長辺が鋳片と同期して動く鋳造方法においても、短辺鋳
型1及び短辺鋳型2に耐火物を用いる場合は、前記のよ
うに湯面の目標位置を変えながら操業することで長寿命
化を図ることが可能となる。
び長辺鋳型4が鋳片と共に移動するベルトであるような
長辺が鋳片と同期して動く鋳造方法においても、短辺鋳
型1及び短辺鋳型2に耐火物を用いる場合は、前記のよ
うに湯面の目標位置を変えながら操業することで長寿命
化を図ることが可能となる。
【0095】また、図1の長辺鋳型3及び長辺鋳型4
が、鋳片と共に移動する回転ドラムの場合も上記のこと
が言える。
が、鋳片と共に移動する回転ドラムの場合も上記のこと
が言える。
【0096】さらに、絞込み鋳造だけでなく鋳型の一部
かまたは全部に耐火物を使うような他の連続鋳造機にお
いても湯面の目標位置を変えながら操業することで長寿
命化を図ることができる。
かまたは全部に耐火物を使うような他の連続鋳造機にお
いても湯面の目標位置を変えながら操業することで長寿
命化を図ることができる。
【0097】
【発明の効果】本発明によれば、絞込み式鋳型の消耗部
の湯面近傍でのくい込み角を小さくし、湯面近傍ででき
た凝固殻が消耗部にひっかかり下方からの引き抜きによ
って生じる凝固殻破断等の不具合を生じにくくし、鋳片
の品質を悪くすることがなく、また、BO(ブレークア
ウトと言い凝固殻がやぶれ溶融金属が飛び出す現象)が
発生し、鋳造続行ができなくなる不具合を生じにくくす
ることが可能である。
の湯面近傍でのくい込み角を小さくし、湯面近傍ででき
た凝固殻が消耗部にひっかかり下方からの引き抜きによ
って生じる凝固殻破断等の不具合を生じにくくし、鋳片
の品質を悪くすることがなく、また、BO(ブレークア
ウトと言い凝固殻がやぶれ溶融金属が飛び出す現象)が
発生し、鋳造続行ができなくなる不具合を生じにくくす
ることが可能である。
【0098】本発明によれば、鋳型の耐火物の消耗を散
らすことができるので、耐火物の寿命を伸ばすことがで
き、製品である鋳片の品質を維持しつつ安定した長時間
の連続鋳造を可能にする。
らすことができるので、耐火物の寿命を伸ばすことがで
き、製品である鋳片の品質を維持しつつ安定した長時間
の連続鋳造を可能にする。
【0099】前記により鋳型の上部を広く(スラブの厚
み方向に厚く)して下方にむかって狭くしていく絞込み
鋳造方式において長時間の連続鋳造を可能にできるので
実用的な連鋳機での連続鋳造方法を提供することができ
る。
み方向に厚く)して下方にむかって狭くしていく絞込み
鋳造方式において長時間の連続鋳造を可能にできるので
実用的な連鋳機での連続鋳造方法を提供することができ
る。
【図1】本発明の一実施例である連続鋳造装置の構成
図。
図。
【図2】本発明の一実施例である湯面レベル調整。
【図3】従来の耐火物消耗を表す湯面近傍の拡大図。
【図4】本発明の一実施例である耐火物の消耗。
【図5】本発明の一実施例である耐火物の消耗。
【図6】本発明の一実施例である連続鋳造装置の斜視構
成図。
成図。
【図7】本発明の一実施例である鋳型内冷却水口。
1,2…短辺鋳型、3,4…長辺鋳型、5…注湯ノズ
ル、6…溶融金属、7…パウダー、8…溶融スラグ、9
…タンデッシュ、10…ストッパ、11…ストッパ駆動
装置、12…湯面センサ、13…湯面レベル検出装置、
14…支持ロール、15…鋳片、16…注湯ノズル駆動
装置、17…耐火物消耗部、18…湯面レベル、19…
総括制御装置、20…短辺冷却水制御装置、21…長辺
冷却水制御装置、22…湯面レベル指令装置、23…水
冷金属、24,25…耐火物、26…冷却水孔。
ル、6…溶融金属、7…パウダー、8…溶融スラグ、9
…タンデッシュ、10…ストッパ、11…ストッパ駆動
装置、12…湯面センサ、13…湯面レベル検出装置、
14…支持ロール、15…鋳片、16…注湯ノズル駆動
装置、17…耐火物消耗部、18…湯面レベル、19…
総括制御装置、20…短辺冷却水制御装置、21…長辺
冷却水制御装置、22…湯面レベル指令装置、23…水
冷金属、24,25…耐火物、26…冷却水孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B22D 11/16 104 B22D 11/16 104F 11/22 11/22 A (72)発明者 下釜 宏徳 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 平野 聡 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (56)参考文献 特開 平3−114632(JP,A) 特開 平2−255254(JP,A) 特開 昭63−30160(JP,A) 特開 昭61−229454(JP,A) 特開 平3−297541(JP,A) 特開 平2−34254(JP,A) 特開 昭62−259640(JP,A) 特開 平6−71398(JP,A) 実開 昭63−6148(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 11/18 B22D 11/06 330 B22D 11/06 340 B22D 11/16 B22D 11/16 104 B22D 11/22
Claims (5)
- 【請求項1】溶融金属に接触する面の一部または全部を
耐火物とし、対向する短辺鋳型と対向する長辺鋳型とを
具備する固定鋳型である絞込み式鋳型に該溶融金属を注
湯ノズルから注ぎ該溶融金属をプール状とし任意の湯面
を形成し、該湯面上にパウダーを供給し、前記溶融金属
の注ぎ側とは反対側の一方から凝固殻を形成しつつ連続
的に鋳片を引き抜く連続鋳造方法であって、前記湯面の
レベルを鋳造中に変更するようにし、かつ変更された前
記湯面のレベルに対応して注湯ノズルの高さを変更する
ことを特徴とする連続鋳造方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の連続鋳造方法において、
鋳造が進行するに従い、鋳造中に変更する前記湯面のレ
ベルを下方へと変更していくことを特徴とする連続鋳造
方法。 - 【請求項3】 溶融金属に接触する面の一部または全部を
耐火物とし、対向する短辺鋳型と対向する長辺鋳型とを
具備する固定鋳型である絞込み式鋳型に該溶融金属を注
湯ノズルから注ぎ該溶融金属をプール状とし任意の湯面
を形成し、該湯面上にパウダーを供給し、該溶融金属の
注ぎ側とは反対側の一方から凝固殻を形成しつつ連続的
に鋳片を引き抜く連続鋳造方法であって、前記鋳型の耐
火物近傍で前記溶融金属上面を監視することにより前記
湯面のレベルを検出するとともに、前記注湯ノズルから
注湯する前記溶融金属の量を調整して、前記湯面のレベ
ルを鋳造中に任意に変更し、かつ変更された前記湯面の
レベルに対応して注湯ノズルの高さを変更することを特
徴とする連続鋳造方法。 - 【請求項4】 溶融金属に接触する面の一部または全部を
耐火物とし、対向する短辺鋳型と対向する長辺鋳型とを
具備する固定鋳型である絞込み式鋳型に該溶融金属を注
湯ノズルから注ぎ該溶融金属をプール状とし任意の湯面
を形成し、該湯面上にパウダーを供給し、該溶融金属の
注ぎ側とは反対側の一方から凝固殻を形成しつつ連続的
に鋳片を引き抜く連続鋳造方法であって、前記鋳型の耐
火物近傍で前記溶融金属上面を監視することにより前記
湯面のレベルを検出し、前記注湯ノズルから注湯する前
記溶融金属の量を調整して、前記湯面のレベルを鋳造中
に任意に変更し、かつ変更された前記湯面のレベルに対
応して注湯ノズルの高さを変更して前記注湯ノズルの前
記溶融金属への浸漬深さを特定範囲値に維持することを
特徴とする連続鋳造方法。 - 【請求項5】 溶融金属に接触する面の一部または全部を
耐火物とし、対向する短辺鋳型と対向する長辺鋳型とを
具備する固定鋳型である絞込み式鋳型に該溶融金属を注
湯ノズルから注ぎ該溶融金属をプール状とし任意の湯面
を形成し、該湯面上にパウダーを供給し、該溶融金属の
注ぎ側とは反対側の一方から凝固殻を形成しつつ連続的
に鋳片を引き抜く連続鋳造方法であって、前記鋳型の耐
火物近傍で前記溶融金属上面を監視することにより前記
湯面のレベルを検出し、前記注湯ノズルから注湯する前
記溶融金属の量を調整して、前記湯面のレベルを鋳造中
に任意に変更し、かつ前記注湯ノズルの前記溶融金属へ
の浸漬深さを特定範囲値に維持するために前記湯面のレ
ベルの変更に対応して前記注湯ノズルを上下移動させる
ことを特徴とする連続鋳造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08222195A JP3216476B2 (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | 連続鋳造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08222195A JP3216476B2 (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | 連続鋳造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08281402A JPH08281402A (ja) | 1996-10-29 |
JP3216476B2 true JP3216476B2 (ja) | 2001-10-09 |
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ID=13768364
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08222195A Expired - Fee Related JP3216476B2 (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | 連続鋳造方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3216476B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101408227B1 (ko) * | 2012-12-27 | 2014-06-16 | 주식회사 포스코 | 연속주조장치 및 연속주조방법 |
BR112017006891A2 (pt) * | 2014-10-15 | 2017-12-12 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp | aparelho, método e programa para detectar o nível de superfície de metal fundido em molde de fundição contínua |
-
1995
- 1995-04-07 JP JP08222195A patent/JP3216476B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08281402A (ja) | 1996-10-29 |
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