JP2546021B2 - 車両用サスペンション制御装置 - Google Patents

車両用サスペンション制御装置

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JP2546021B2
JP2546021B2 JP2083336A JP8333690A JP2546021B2 JP 2546021 B2 JP2546021 B2 JP 2546021B2 JP 2083336 A JP2083336 A JP 2083336A JP 8333690 A JP8333690 A JP 8333690A JP 2546021 B2 JP2546021 B2 JP 2546021B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、自動車等の車両に使用され、油圧アクチ
ュエータにより車両の車高状態等を制御する車両用サス
ペンション制御装置に関し、特に、オイルポンプが発生
させる作動油圧の油圧制御機能を有する制御装置に関す
る。
(従来の技術) 従来、油圧アクチュエータにより車両の車高状態等を
制御するものとして所謂アクティブサスペンションが知
られている。
このアクティブサスペンションは、各車輪毎に、車輪
と車体間に油圧アクチュエータを介装し、オイルポンプ
から各油圧アクチュエータの油圧室に作動油を供給する
油路途中に比例電磁弁からなる制御弁を配置したもので
ある。そして、このアクティブサスペンションにより、
例えば車両の車高を制御する場合には、車高センサによ
り各輪の油圧アクチュエータのストローク量を検出し、
検出したストローク量に応じて制御バルブによる油圧ア
クチュエータへの油圧の給排制御して、所要の車高に保
持している。
このようなアクティブサスペンションは、各油圧アク
チュエータの油圧室に供給する高圧の作動油が必要であ
る。この高圧の作動油圧は、エンジンに直結されるオイ
ルポンプにより発生させているが、このオイルポンプを
常時エンジンにより駆動させて作動油圧を発生させる
と、その分エンジンの出力が消費されて、燃費の悪化を
招いたり、リリーフによる油温の上昇を招いたりする。
従来、走行状態情報に応じてオイルポンプから吐出さ
れる作動油圧(ライン圧)を制御する車両用油圧供給装
置が、特開昭63−263119号公報により知られている。こ
の公報に開示される油圧供給装置は、車両に働く横加速
度等の走行状態情報に応じてオイルポンプから吐出され
るライン圧を制御するものであり、走行時のエンジン負
荷を小にして燃費等を向上させる効果がある。
(発明が解決しようとする課題) ところで、始動時のエンジン運転状態は作動が最も不
安定であり、エンジン負荷によってはエンジンがストー
ルしたり、発進加速性が悪化したりする問題がある。こ
のようなエンジン始動時にオイルポンプにより高圧の作
動油圧を発生させると、オイルポンプ駆動のためにエン
ジン出力の一部が消費されて、エンジン始動毎に上述し
たエンジンストール等の問題が生じることになる。
本発明は、このような問題を解決するためになされた
もので、エンジン始動時や急発進時におけるエンジン負
荷の低減を図った車両用サスペンション制御装置を提供
することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上述の目的を達成するために本発明に依れば、エンジ
ンに常時駆動され、作動油圧を発生させるオイルポンプ
と、車輪と車体間に介装され、供給される作動油圧の大
きさに応じて車高を保持する油圧アクチュエータと、該
油圧アクチュエータと前記オイルポンプとを接続する油
路途中に配設され、油圧アクチュエータへの作動油圧の
給排を制御する制御弁と、前記油路の、オイルポンプと
制御弁間で分岐し、ドレイン側にオイルポンプからの作
動油圧を排出させるバイパス通路と、該バイパス通路に
配設され、オイルポンプが発生させる作動油圧の大きさ
を制御するリリーフ弁手段と、前記制御弁と前記バイパ
ス通路が分岐する分岐点間の油路に接続され、前記オイ
ルポンプが発生させた作動油圧を蓄圧するアキュムレー
タ装置と、該アキュムレータ装置と前記分岐点間の油路
に配置され、アキュムレータ装置から前記分岐点方向に
向かう作動油の流れを禁止するチェック弁手段と、前記
アキュムレータ装置と前記制御手段間の油路に配設さ
れ、前記オイルポンプが発生させる油圧をパイロット圧
としてこのパイロット圧に応動し、パイロット圧が第1
の所定圧より大のときに開弁して双方向の作動油の流れ
を許容する一方、パイロット圧が前記第1の所定圧より
小のときに開弁して油路を遮断し前記アキュムレータ装
置から前記制御弁側への作動油の漏洩を阻止する第1の
パイロットチェック弁手段と、前記制御弁と油圧アクチ
ュエータ間の油路に配設され、前記パイロット圧に応動
し、パイロット圧が第1の所定圧より大きい値に設定さ
れる第2の所定圧より大のときに開弁して双方向の作動
油の流れを許容する一方、パイロット圧が前記第2の所
定圧より小のときに閉弁して油路を遮断し前記油圧アク
チュエータから前記制御弁側への作動油の漏洩を阻止す
る第2のパイロットチェック弁手段とを備えて構成さ
れ、前記リリーフ弁手段は前記エンジンの始動時に前記
バイパス通路を閉方向に作動して作動油圧を最小値から
漸増させることを特徴とする車両用サスペンション制御
装置が提供される。
(作用) オイルポンプが発生させる作動油圧の大きさは、バイ
パス通路に配設されたリリーフ弁手段がドレイン側に排
出させる作動油量を調整することにより制御される。そ
して、この制御された作動油圧が制御弁により油圧アク
チュエータに供給され、車両の車高が調整される。
オイルポンプは常時エンジンにより駆動されており、
従って、オイルポンプの駆動はエンジンの負荷となる
が、エンジン始動時にはリリーフ弁手段がバイパス通路
を解放してオイルポンプからの作動油をドレイン側に排
出させるために、エンジンの負荷が軽減される。
また、エンジンの始動後車両の発進するまでは、サス
ペンション制御装置は作動油圧を特に必要としない。エ
ンジン始動後、リリーフ弁手段によりバイパス通路を徐
々に閉じて作動油圧を漸増させることにより、エンジン
の出力がセーブされ、この間に車両が発進したとしても
発進が容易になる。
さらに、エンジン停止時等にパイロット圧が第1の所
定値より小になったとき、アキュムレータ装置、および
この前後に配設されたチェック弁手段と第1のパイロッ
トチェック弁手段により、油圧アキュムレータに供給さ
れた作動油圧が、エンジンの停止後もアキュムレータ装
置に閉じ込められ、このアキュムレータ装置に閉じ込め
た作動油圧はエンジン始動時に利用される。一方、第2
のパイロットチェック弁手段は、パイロット圧が第2の
所定値より小のときに閉弁して油圧アクチュエータの作
動油圧を閉じ込め、車高を第2のパイロットチェック弁
手段の閉弁前の状態に維持される。
一方、エンジン始動後、上述したように作動油圧を漸
増させると、パイロット油圧が先に第1の所定値に到達
して第1のパイロットチェック弁手段を開弁し、その後
パイロット圧が第2の所定値に到達して第2のパイロッ
トチェック弁手段が開弁する。このため、第2のパイロ
ットチェック弁が開弁する時点では制御弁にアキュムレ
ータ装置に貯留されていた作動油圧が既に作用してお
り、第2のパイロットチェック弁の開弁時にアキュムレ
ータ装置の作動油圧が直接油圧アクチュエータに作用す
ることがない。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。
第1図は、本発明に係る自動車のサスペンション制御
装置の全体構成の概略を示し、左前輪、右前輪、左後
輪、及び右後輪の各車輪(いずれも図示せず)にそれぞ
れサスペンションユニット12FL,12FR,12RL,12RRが配設
されている。各車輪のサスペンションユニットは、いず
れも同じように構成され、車体と車輪間に介装されたサ
スペンションスプリング13及び単動式の油圧アクチュエ
ータ14と、所謂ガスばねと称されるアキュムレータ15
と、油圧アクチュエータ14の油圧室への油圧の給排を制
御する制御弁16と、制御弁16と油圧アクチュエータ14の
油圧室とを接続する油路17途中に配設され、詳細は後述
するパイロットチェック弁18とを備える。
アキュムレータ15は絞り15a及び上述の油路17を介し
て油圧アクチュエータ14の油圧室に連通しており、アキ
ュムレータ15内に封入されたガスのガスばね作用と、絞
り19による振動減衰作用とにより車輪の振動を吸収減衰
している。
制御弁16としては、所謂比例減圧弁と称される電磁弁
が使用される。この制御弁16は、後述する電子制御装置
(ECU)40の出力側に電気的に接続されており、第2図
に示すように、入力するバルブ電流値Iに対して、その
電流値Iに対応した油圧(アクチュエータ圧力)を油路
17側に発生させるもので、その構成は、例えば第3図に
示されるようなものである。
これをより詳細に説明すれば、制御弁16は、後述する
オイルポンプ10側に接続される油路4FL(4FR,4RL,4RR)
と、リザーブタンク3側(ドレイン側)に作動油を排出
する排油路8と、上述した油路17との間に配設され、ス
プール弁16aと、電磁弁16bとを備える。スプール弁16a
の各端面と、スプール弁16aを収容するシリンダとによ
り2つの圧力室16c,16dが画成されており、スプール弁1
6aの図示左端面側に画成される圧力室16cにはこの制御
弁16から吐出される油圧が、図示右端面側に画成される
圧力室16dには油路4FL(4FR,4RL,4RR)内の油圧がパイ
ロット圧としてそれぞれ導かれる。圧力室16dは、上述
した排油路8が接続されており、圧力室16dから排油路
8に流出する油量を電磁弁16bにより制御することによ
りスプール弁16aのバランス位置、即ち、油路17に吐出
される油圧の大きさが制御される。このため、上述した
ように、入力するバルブ電流値Iに応じた油圧(アクチ
ュエータ圧力)が油路17側に吐出されることになる。
各車輪のサスペンションユニットにはオイルポンプ10
から油路4等を介して作動油圧が供給される。より詳し
くは、オイルポンプ10は図示しないエンジンの出力軸に
連結され、エンジンの作動中はこのエンジンに常時駆動
され、油路2を介してリザーブタンク3内に貯溜されて
いる作動油を吸引して供給油路4に吐出する。油路4は
前輪用油路4F及び後輪用油路4Rに分岐され、各油路4F,4
Rは更に左側の車輪用及び右側の車輪用の油路4FL,4FR及
び4RL,4RRにそれぞれ分岐して前述の各サスペンション
ユニットに接続される。
油路4にはオイルポンプ10側から順に、オイルポンプ
10から吐出される作動油圧の脈動を吸収するアキュムレ
ータ20、フィルタ21、及びチェック弁23が配設されてい
る。チェック弁23はオイルポンプ10側からサスペンショ
ンユニット側へのみ作動油の流れを許容するものであ
る。
アキュムレータ20とフィルタ21間の油路4からリリー
フ油路6が分岐しており、この油路6はオイルクーラ7
を介してリザーブタンク3に連通している。リリーフ油
路6には電磁比例式のリリーフ弁30が配設されている。
このリリーフ弁30は、電子制御装置40の出力側に電気的
に接続されており、前述の制御弁16と同様に電子制御装
置40からリリーフ弁30に供給される電流値に応じたリリ
ーフ圧を設定するものである。第4図は、リリーフ弁30
の、電流値I−リリーフ圧力特性を示し、リリーフ圧力
は電流値Iの増加に対して略一次関数的に増加するよう
に設定されている。従って、リリーフ弁30によりリリー
フ圧が小に設定されるとオイルポンプ10を駆動するため
のエンジン負荷が軽減されることになる。
前輪用油路4Fには、オイルポンプ10側から下流に向か
ってアキュムレータ25F、及びパイロットチェック弁27F
が配設され、同様に後輪用油路4Rにも、オイルポンプ10
側から下流に向かってアキュムレータ25R、及びパイロ
ットチェック弁27Rが配設されている。これらのパイロ
ットチェック弁27F,27R、及び前述したパイロットチェ
ック弁18にはパイロット油路6Pを介して、上述したリリ
ーフ弁30より上流の油路内の圧力がパイロット圧として
供給され、これらのチェック弁は、パイロット圧が各チ
ェック弁に対応した設定されている所定値に達したとき
開成して双方向の作動油の流れを許容するが、パイロッ
ト圧が低い場合には、チェック弁18についてはオイルポ
ンプ10側からサスペンションユニット側に向かう作動油
の流れのみを許容し、チェック弁27F,27Rはサスペンシ
ョンユニット側からアキュムレータ25F,25R側に向かう
作動油の流れのみを許容する。即ち、チェック弁27F,27
Rはアキュムレータ25F,25Rからサスペンションユニット
側への作動油圧の漏洩を防止する。
アキュムレータ25F及び25Rは、それぞれ前輪用及び後
輪用として配設されるものであるが、油路4F及び4Rによ
って互いに常時連通しており、オイルポンプ10から供給
される作動油圧(ライン圧)を貯留する。そして、エン
ジンの停止時にはチェック弁23とチェック弁27F及び27R
との間に閉じ込められた作動油圧を保持し、このアキュ
ムレータに保持された作動油圧はエンジンの再始動時に
利用される。また、アキュムレータ25F及び25Rは油路4F
及び4Rで互いに連通しているので、例えば後輪側で大量
の作動油を必要とする場合には前輪側のアキュムレータ
25Fから後輪側のアキュムレータ25Rに補給することがで
きる。アキュムレータ25F及び25R内の作動油圧の大きさ
は圧力センサ43により検出され、検出した圧力信号値は
電子制御装置40に供給される。
なお、パイロットチェック弁27Fには手動操作のバル
ブ27aが備えられており、このバルブ27aを操作すること
によって、整備時等において、チェック弁23とチェック
弁27F及び27Rとの間に閉じ込められた作動油圧を解放す
ることができる。
左右の前輪用油圧アクチュエータ14の油圧室は油路9F
L及び9FRにより互いに接続されている。各油圧9FL及び9
FRには、それぞれ流量制御弁32が配設されている。流量
制御弁32は、油圧アクチュエータ14の油圧室から油路9F
L及び9FRの接続点9aに向かう流れのみを許容するチェッ
ク弁32aと、このチェック弁32aに並列に接続された絞り
32bとから構成される。
上述の接続点9aには油路9Fの一端が接続され、この油
路9Fの他端9bは更に油路9を介して排油路8に接続され
ている。油路9Fには接続点9aから9bに向かう作動油の流
れのみを許容するチェック弁34が配設されており、油路
9には所定圧以上で油路を解放するリリーフ弁36が配設
されている。リリーフ弁36が開弁される、上述の所定圧
(リリーフ設定圧)は、例えば最大ライン圧に設定され
る。リリーフ弁36には手動操作のバルブ36aが備えられ
ており、このバルブ36aを操作することによって、整備
時等において、油圧アクチュエータ14等に閉じ込められ
た作動油を排除することができる。
左右の後輪用油圧アクチュエータ14の油圧室は、油路
9RL及び9RRにより互いに接続されている。これらの油路
9RL及び9RRは接続点9a′において互いに接続され、各油
路9RL及び9RRにも、それぞれ流量制御弁32が配設されて
いる。この流量制御弁32も、油圧アクチュエータ14の油
圧室から油路9RL及び9RRの接続点9a′に向かう流れのみ
を許容するチェック弁32aと、このチェック弁32aに並列
に接続された絞り32bとから構成される。
上述の接続点9a′には油路9Rの一端が接続され、この
油路9Rの他端は前述の接続点9bに接続されている。油路
9Rには接続点9a′から9bに向かう作動油の流れのみを許
容するチェック弁34が配設されている。
各サスペンションユニットのアキュムレータ15内の作
動油圧の大きさは圧力センサ42がそれぞれ検出して電子
制御装置40に検出した圧力値を供給する。
電子制御装置40の出力側には各輪に配設された制御弁
16、及びリリーフ弁30が接続されていると共に、例えば
制御弁16の断線等の異常を検出した場合に、この異常を
運転者に警報する警告灯44が接続されている。一方、電
子制御装置40の入力側には、前述の圧力センサ42,43が
接続されていると共に、車速を検出する車速センサ46、
操舵角及び操舵速度を検出する操舵角センサ47、ブレー
キペタルの踏み込みを検出するブレーキセンサ48、車体
の前後及び左右方向に作用する加速度を検出するGセン
サ49、エンジン回転数Neを検出するNeセンサ50、各車輪
毎にもうけられ、各車輪のストローク量を検出する車高
センサ52、イグニッションスイッチのオンオフ状態を検
出するイグニッションセンサ54等がそれぞれ接続されて
おり、これらのセンサは検出した検出信号を電子制御装
置40に供給している。
電子制御装置40は上述した種々のセンサからの検出信
号に応じて各車輪のサスペンションユニットを以下のよ
うに制御する。
先ず、オイルポンプ10から吐出される作動油圧(リリ
ーフ圧)が充分高く、パイロットチェック弁27F,27R及
び18が開成していてこれらのチェック弁が双方向の作動
油の流れを許容している、通常制御から説明する。
アキュムレータ25F,25Rには、詳細は後述するよう
に、リリーフ弁30により制御された所定圧力範囲のライ
ン圧(例えば、50〜110Kgf/cm2)がオイルポンプ10から
常時補給されており、この油圧が制御弁16により制御さ
れて各車輪の油圧アクチュエータ14に供給される。例え
ば、車高センサ52により各車輪のストローク量が所定値
以下である場合には、電子制御装置40から制御弁16に供
給される電流値Iを増加させて油圧アクチュエータ14の
油圧室に油圧が補給され、ストローク量を増加させる。
一方、ストローク量を減少させたい場合には、制御弁16
に供給される電流値Iを減少させると、油圧アクチュエ
ータ14の油圧室の油圧がこの制御弁16、排油路8を介し
てリザーブタンク3に排出され、車高が下がる。このよ
うに、電子制御装置40は、車高センサ52が検出する車
高、車速センサ46が検出する車速、操舵角センサ47が検
出する操舵角速度、Gセンサ49が検出する前後左右の車
体加速度、ブレーキスイッチ48のオンオフ状態等に応じ
て各サスペンションユニットの制御弁16への電流値Iを
それぞれ独立に調整して、油圧アクチュエータ14の油圧
室の油圧の大きさをアクティブに制御し、これにより車
高の制御や車体の前後左右の沈込みを防止している。
イグニッションセンサ54によりイグニッションスイッ
チがオフにされたことを検出すると、電子制御装置40
は、先ずリリーフ弁30への電流値Iを0にしてリリーフ
圧を最小に設定する。これにより、パイロット油路6Pの
油圧が低下してパイロットチェック弁27F,27R、及び18
が閉弁する。サスペンションユニットのチェック弁18が
閉弁すると油圧アクチュエータ14の油圧室の作動油が閉
じ込められ、イグニッションスイッチのオフ直前の車高
が維持される。また、チェック弁27F,27Rの閉弁により
アキュムレータ25F,25R内にイグニッションスイッチの
オフ直前の作動油圧(ライン圧)が閉じ込められ、次回
エンジン始動時まで貯留・保持される。
なお、制御弁16は、イグニッションセンサ54によりイ
グニッションスイッチがオフにされたことを検出してか
ら所定時間の経過後にオフにされる(電流値を0にす
る)。これにより、チェック弁27F,27R、及び18が完全
に閉弁されてから制御弁16が不作動となるので、油圧ア
クチュエータ14及びアキュムレータ25F,25Rから油圧が
逃げることがなく、車高の低下や、アキュムレータ25F,
25Rに保持すべき油圧の低下が防止される。
また、制御弁16の故障等が検出された場合も、電子制
御装置40はリリーフ弁30の電流供給を0にしてリリーフ
圧を最小値に落とし、チェック弁27F,27R、及び18を閉
じて車高の保持が図られる。このとき、電子制御装置40
は警告灯を点灯させて運転者に制御弁16の故障を警報す
る。
チェック弁27F,27R、及び18は、パイロット圧操作式
のものが使用されるので、電磁式のものに比較して安価
である上に、故障に対しても信頼性が高い。
ところで、各油圧アクチュエータ14は、流量制御弁3
2、チェック弁34、リリーフ弁36を介して排油路8に接
続されているので、サスペンションユニットのチェック
弁18が閉弁していても、各車輪が、例えば突起を乗越し
て路面から油圧アクチュエータ14に過大な入力が作用し
た場合、あるいは過大なストロークが生じたような場合
に、リリーフ弁36が開弁して油圧アクチュエータ14の作
動油の一部をドレイン側に排除することができ、これら
のリリーフ弁36等により、油圧回路は最大ライン圧以上
の過大圧力が加わることがなく、回路が保護される。こ
のとき、各油路9FL,9FR,9RL,9RRに配設されたチェック
弁32aは、一つの車輪に過大入力があってもその車輪の
油圧アクチュエータから排出された作動油が他の車輪の
油圧アクチュエータに流入しないように、これを防止し
ている。
リリーフ弁36は、前輪用及び後輪用に共通する油路9
に1個だけ配設されており、このリリーフ弁36で前輪側
及び後輪側の各油圧アクチュエータからの作動油圧の排
出に共用される。従って、各輪毎にリリーフ弁を配設す
る必要がなく、装置を収容するスペースが小で済み(搭
載性の向上)、低コスト化も図れる。
そして、左右の油圧アクチュエータ14は油路9FL,9F
R、及び油路9RL,9RRによりそれぞれ接続されているた
め、突起乗越し、あるいは旋回中に制御弁16が断線等の
故障を起こすことにより、一方の車輪の油圧アクチュエ
ータの油圧室から油圧が排出され、ストローク量が左右
の車輪で大きく異なった場合にでも、流量制御弁32の絞
り32bを介して他方の車輪の油圧アクチュエータ14から
作動油が補給されることになり、これにより左右輪の作
動油量のバランスが保たれ、ストローク量が同じになっ
て、左右輪の傾きが自動的に調整される。
次に、電子制御装置40によるエンジン始動時の作動油
圧制御を、第5A図乃至第5C図に示すフローチャートを参
照して説明する。
先ず、第5A図に示すフローチャートは、エンジンの始
動を確認するための手順であり、この間(第6図に示す
T1期間)のリリーフ圧は最小値PL0に設定される。より
詳しくは、電子制御装置40は、先ず、イグニッションセ
ンサ54によりイグニッションスイッチがオフからオンに
切り換えられたか否かを判別する。即ち、電子制御装置
40はエンジンの始動を待っているのである(ステップS1
0)。そして、エンジンが始動されると、ステップS12に
進み、リリーフ弁30の設定圧を所定値PL0(例えば、0k
gf/cm2)に設定する(第6図のt0時点)。これにより所
定値PL0に対応する電流値Iがリリーフ弁30に供給さ
れ、オイルポンプ10が吐出する作動油圧は所定値PL0に
なる。上述の所定値PL0は、オイルポンプ10を駆動する
に必要なエンジン負荷が最小になるような値に設定され
ており、これにより、エンジン始動時のオイルポンプ10
を駆動するに必要な負荷が軽減、ないしは実質的に0に
なる。
次に、Neセンサ50によりエンジン回転数Neを検出し、
エンジン回転数Neが所定値NID(例えば、アイドル回転
数である700rpm)に到達したか否かを判別する(ステッ
プS14)。即ち、エンジンが立ち上がるのを待ち、エン
ジン回転数Neがこの所定値NIDに到達するまで待機す
る。
エンジン回転数Neが所定値NIDに到達すると、更に到
達した時点から所定時間(例えば、3秒)が経過したか
否かを判別する(ステップS16)。アイドル回転数が充
分に安定するまで待つのである。
この所定時間が経過すると(第6図のt1時点)電子制
御装置40は、第5B図に示す各ステップを実行する(第6
図に示すT2及びT3期間)。先ず、ステップS20及びS21に
おいて、圧力センサ43を検出したアキュムレータ25F,25
Rの内部に貯留さているアキュムレータ圧PACCの読み込
みを開始すると共に、圧力センサ42が検出した各油圧ア
クチュエータ14の圧力室の圧力(アクチュエータ圧力)
PACTの読み込みを開始する。圧力センサ42により検出
された各油圧アクチュエータ14のアクチュエータ圧力P
ACTは互いに比較され、その内の最大値PACTHが検出さ
れる。
次いで、リリーフ弁30への供給電流Iを所定値まで漸
増させ、リリーフ圧を所定圧(PCK1+α)まで漸増さ
せる(ステップS22)。所定圧PCK1はパイロットチェッ
ク弁27F,27Rが開弁して双方向の作動油の流れを許容す
る圧力(例えば、40〜50kgf/cm2)に設定される。リリ
ーフ圧が上昇して所定圧PCK1に達するとパイロットチ
ェック弁27F,27Rが開弁し(第6図のt2時点)、サスペ
ンションユニットの制御弁16は制御開始可能状態になる
が、これらのチェック弁27F,27Rが確実に開弁する圧
力、即ち、チェック弁27F,27Rが開弁する設計値PCK1に
誤差αを加算した値(=PCK1+α)までリリーフ圧を
漸増させるのである。このように、チェック弁27F,27R
が開弁して双方向の作動油の流れを許容するまで、リリ
ーフ圧を徐々に上昇させることにより、エンジン負荷の
急増を回避させることができると共に、リリーフ圧を一
気に所定圧まで増加させる場合と比較して大きな省エネ
ルギ効果が得られる。
リリーフ圧が上述の所定圧に到達すると(第6図のt3
時点)、電子制御装置40はエンジン回転数Neが所定値N
ACC(例えば、前述のアイドル回転数NIDより高い1200r
pm)を超えたか否かを判別する(ステップS24)。エン
ジン始動後、エンジン回転数Neが一度もこの所定値NAC
C以上で運転されていない場合には、車両は未だ発進し
ていないと判断し、このような場合、油圧アクチュエー
タ14により車体の車高状態を積極的に制御する必要がな
く、従って高圧の作動油圧の発生も必要としない。そこ
で、エンジン回転数Neが上述の所定値NACC以下の場合
にはリリーフ圧を前述の所定圧(PCK1+α)に保持し
て、車両の発進を待ち(第6図に示すt3時点からt5時点
までのT3期間)、その間、省エネルギ効果が得られる。
また、発進するまで待機するのでエンジンストールが防
止できる。なお、エンジン回転数Neが所定値NACCを超
えたか否かを判別して車両の発進を検出する代わりに、
エンジン始動後車速が所定値(例えば、10km/hr)を超
えたか否かにより判定するようにしてもよい。
なお、上述のT3期間のある時点から(例えば、T3期間
に突入して所定時間が経過したt4時点から)、各サスペ
ンションユニットの制御弁16はその作動を開始し、例え
ば車高センサ52が検出する車輪のストローク量に応じて
油圧アクチュエータ14への作動油圧の給排制御を開始す
る。このとき、アキュムレータ25F,25Rにエンジン停止
前に蓄えた作動油圧が残留しており、この残留している
作動油圧が油圧アクチュエータ14の油圧室に供給される
ことになる。この時点では未だパイロットチェック弁18
が開成していないので、制御弁16から吐出される油圧が
油圧アクチュエータ14内の圧力より大の場合にのみ、こ
の油圧が油圧アクチュエータ14の油圧室に供給されるこ
とになる。
このように、エンジン始動直後では、車高制御等のた
めに油圧アクチュエータ14に供給される作動油圧は、ア
キュムレータ25F,25Rに前回のエンジン運転時に貯留し
ておいた作動油圧が利用されるので省エネルギ効果が大
きい。また、オイルポンプ10で発生させる作動油圧はチ
ェック弁27F,27Rを開弁させるに充分な油圧(PCK1+
α)であればよく、エンジン始動時のエンジン負荷が軽
減される。
ステップS24において、エンジン回転数Neが所定値NA
CC以上であることが検出されると(第6図のt5時点)、
電子制御装置40はリリーフ弁30にリリーフ圧を所定値P
LH(例えば、110kgf/cm2)に設定する電流値Iを供給し
てリリーフ圧をその値にまで漸増させる(ステップS2
6。第6図のT4期間)。サスペンションユニットのパイ
ロットチェック弁18は前述の所定圧(PCK1+α)より
高く、且つ、所定値PLHより低い所定圧PCK2で開弁し
て双方向の作動油の流れを許容するように構成されてお
り、このため、リリーフ圧が、所定圧PLHに向かって漸
増する途中で、この所定圧PCK2に到達することにな
り、チェック弁18が開弁されるタイミングが必ずチェッ
ク弁27F,27Rの開弁時点より後になるように設定されて
いる。
チェック弁27F,27Rをチェック弁18より先に開弁する
ことにより、これらのチェック弁の開弁時にアキュムレ
ータ27F,27Rに残留している高圧の作動油圧が油圧アク
チュエータ14に急に作用しないようにしている。このた
め、チェック弁18,27F,27Rの開弁時にサスペンションユ
ニットに不快なショックが発生することが防止される。
そして、ステップS28において、圧力センサ43が検出
するアキュムレータ25F,25Rのアキュムレータ圧PACCが
所定値PLHに到達したか否かを判別する。この判別結果
が否定の場合にはアキュムレータ25F,25Rに上述の所定
圧が溜まるまでステップS28を繰り返し実行することに
より待機する。ステップS28の判別結果が肯定となり、
アキュムレータ圧が上述の所定値PLHに達すると、以下
に説明する条件が成立するまでアキュムレータ圧はその
値に保持される(第6図のt7時点からt8時点までの期
間)。
次いで、電子制御装置40は後続のステップにおいて作
動油圧のアンロード制御を開始する。この制御は、オイ
ルポンプ10に必要以上の油圧を発生させることによるエ
ンジン負荷の増大を避けるために行うものである。
先ず、ステップS30において各車輪の圧力センサ42が
検出する油圧アクチュエータ14のアクチュエータ圧PAC
Tの内、最大の油圧PACTHが所定値PLL(例えば、60kgf
/cm2)より大であるか否かを判別する。この判別結果が
否定の場合には、制御弁16による作動油圧の給排制御に
よりアクチュエータ圧が所定値PLLより大になるまで待
機する。アクチュエータ圧が所定値PLL以下の場合に
は、油圧アクチュエータ14の油圧室の油圧が大幅に不足
していて、油圧室への作動油の供給を大量に必要とする
場合が多く、かかる場合にはアキュムレータ25F,25Rの
貯留圧力、即ち、リリーフ圧を大に保持しておいて、制
御弁16を介して高い作動油圧を油圧アクチュエータ14に
供給した方がストローク量を逸早く目標値に到達させる
ことができる。このため、ステップS30を繰り返し実行
して待機することにより、リリーフ圧は前述の所定値P
LHに保持される。
ステップS30において肯定と判別され、4つ油圧アク
チュエータ14のアクチュエータ圧PACTの内、最大の油
圧PACTHが所定値PLLより大になると、圧力センサ43が
検出するアキュムレータ25F,25Rの圧力PACCと、圧力セ
ンサ42が検出する上述の最大油圧PACTHとの差圧が所定
値ΔPL(例えば、20kgf/cm2)以上であるか否かを判別
する(ステップS32)。
この差圧は、油圧アクチュエータ14に車輪からの急激
な入力が生じた場合に、これに迅速に対応できる圧力を
確保し、制御弁16による油圧アクチュエータ14への作動
油圧の給排制御を行う上で必要である。しかしながら、
差圧が前述の所定値ΔPL以上であるとエンジン負荷を
増大させる。そこで、ステップS32の判別結果が否定の
場合には、ステップS32を繰り返し実行することにより
待機し、リリーフ圧を前述する所定値PLHに保持する。
一方、ステップS32の判別結果が肯定の場合にはステッ
プS34に進み、上述の差圧に応じたリリーフ圧を設定す
る(第6図に示すt8時点以降のT5期間)。
第7図は上述の差圧(=PACC−PACTH)とリリーフ
圧力との関係を示すテーブルであり、差圧が大である
程、リリーフ圧力は小に設定される。このテーブルの関
係は電子制御装置40の図示しない記憶装置に予め記憶さ
れており、電子制御装置40は演算した差圧に応じてリリ
ーフ圧力を設定し、設定したリリーフ圧力に対応する電
流Iをリリーフ弁30に供給して、作動油圧のアンロード
制御を行う。
定常走行時等の通常制御時に、上述のような作動油圧
のアンロード制御を行なうことにより、ポンプ負荷が低
減でき、燃費の向上を図ることができる。
なお、上述の実施例のリリーフ油路6に配設され、オ
イルポンプが吐出させる作動油圧の大きさを制御するリ
リーフ弁手段としては、電磁比例式のリリーフ弁30に限
定されるものでなく、リリーフ油路6に並列に配設さ
れ、リリーフ圧をそれぞれ固定的に設定する多段の絞り
油路を設け、この絞り油路を選択的に順次開閉してリリ
ーフ圧、従ってライン圧を段階的に漸増させるように制
御するものでもよい。
また、実施例では、リリーフ圧をT3,T4,T5の各期間
(第6図参照)を設けて漸増させるようにしたが、これ
らの期間を一つとして連続してリリーフ圧を漸増させる
ようにしてもよい。
(発明の効果) 以上詳細に説明したように、本発明の構成の車両用サ
スペンション制御装置に依れば、エンジン始動時や発進
時におけるエンジン負荷の軽減を図ることができ、エン
ジン停止時にオイルポンプが吐出した作動油圧をアキュ
ムレータ装置に貯留することができ、この貯留した作動
油圧を次回エンジン始動時に使用することにより、更に
エンジン始動時の負荷を軽減することができる。また、
エンジン始動時に第1のパイロットチェック弁及び第2
のパイロットチェック弁をこの順次で開弁するようにし
たので、これらのチェック弁の開弁時にアキュムレータ
装置の残留作動油圧が直接油圧アクチュエータに作用せ
ず、ショックの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は本発明の車両
用サスペンション制御装置の全体構成を示す油圧回路
図、第2図は、第1図に示す制御弁16に供給される電流
値Iと、その電流値Iによって制御弁16の吐出側に発生
するアクチュエータ圧力との関係を示すグラフ、第3図
は制御弁16の概略構成を示すブロック図、第4図は、第
1図に示すリリーフ弁30に供給される電流値Iと、その
電流値Iによってリリーフ弁30が制御するリリーフ圧と
の関係を示すグラフ、第5A図乃至第5C図は、第1図に示
す電子制御装置40によって実行される作動油圧制御の制
御手順を示すフローチャート、第6図はリリーフ弁30に
よる設定圧の時間変化を示すタイミングチャート、第7
図は、アキュムレータ圧PACCと油圧アクチュエータの
油圧室の圧力PACTHとの差圧、及びリリーフ弁30により
制御すべきリリーフ設定圧の関係を示すグラフである。 4,4F,4R,4FL,4FR,4RL,4RR……油路、6……バイパス通
路(リリーフ油路)、10……オイルポンプ、12FL,12FR,
12RL,12RR……サスペンションユニット、13……サスペ
ンションスプリング、14……油圧アクチュエータ、15…
…アキュムレータ、16……制御弁、17……油路、18……
パイロットチェック弁、23……チェック弁、25F,25R…
…アキュムレータ、27F,27R……パイロットチェック
弁、30……リリーフ弁、32……流量制御弁、36……リリ
ーフ弁、40……電子制御装置、42,43……圧力センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸本 尚浩 東京都港区芝5丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (72)発明者 小塚 元 東京都港区芝5丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭60−202404(JP,U) 実開 平1−172906(JP,U) 実開 昭63−184110(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンに常時駆動され、作動油圧を発生
    させるオイルポンプと、車輪と車体間に介装され、供給
    される作動油圧の大きさに応じて車高を保持する油圧ア
    クチュエータと、該油圧アクチュエータと前記オイルポ
    ンプとを接続する油路途中に配設され、油圧アクチュエ
    ータへの作動油圧の給排を制御する制御弁と、前記油路
    の、オイルポンプと制御弁間で分岐し、ドレイン側にオ
    イルポンプからの作動油圧を排出させるバイパス通路
    と、該バイパス通路に配設され、オイルポンプが発生さ
    せる作動油圧の大きさを制御するリリーフ弁手段と、前
    記制御弁と前記バイパス通路が分岐する分岐点間の油路
    に接続され、前記オイルポンプが発生させた作動油圧を
    蓄圧するアキュムレータ装置と、該アキュムレータ装置
    と前記分岐点間の油路に配置され、アキュムレータ装置
    から前記分岐点方向に向かう作動油の流れを禁止するチ
    ェック弁手段と、前記アキュムレータ装置と前記制御手
    段間の油路に配設され、前記オイルポンプが発生させる
    油圧をパイロット圧としてこのパイロット圧に応動し、
    パイロット圧が第1の所定圧より大のときに開弁して双
    方向の作動油の流れを許容する一方、パイロット圧が前
    記第1の所定圧より小のときに開弁して油路を遮断し前
    記アキュムレータ装置から前記制御弁側への作動油の漏
    洩を阻止する第1のパイロットチェック弁手段と、前記
    制御弁と油圧アクチュエータ間の油路に配設され、前記
    パイロット圧に応動し、パイロット圧が第1の所定圧よ
    り大きい値に設定される第2の所定圧より大のときに開
    弁して双方向の作動油の流れを許容する一方、パイロッ
    ト圧が前記第2の所定圧より小のときに閉弁して油路を
    遮断し前記油圧アクチュエータから前記制御弁側への作
    動油の漏洩を阻止する第2のパイロットチェック弁手段
    とを備えて構成され、前記リリーフ弁手段は前記エンジ
    ンの始動時に前記バイパス通路を閉方向に作動して作動
    油圧を漸増させることを特徴とする車両用サスペンショ
    ン制御装置。
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