JP2545997Y2 - パンタグラフ式ジャッキ - Google Patents

パンタグラフ式ジャッキ

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JP2545997Y2
JP2545997Y2 JP1991103767U JP10376791U JP2545997Y2 JP 2545997 Y2 JP2545997 Y2 JP 2545997Y2 JP 1991103767 U JP1991103767 U JP 1991103767U JP 10376791 U JP10376791 U JP 10376791U JP 2545997 Y2 JP2545997 Y2 JP 2545997Y2
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Japan
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arms
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基晴 佐々木
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Nifco Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はパンタグラフ式のジャ
ッキ、特に主アームの起伏に用いられる補助アームを短
くすることによって主アームの起伏操作のストロークが
短く、しかも軽量、小型のパンタグラフ式ジャッキの提
供に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のパンク修理等の際に用いられる
ジャッキ類は、通例自動車のトランク内に収納しておい
て随時必要な際に取出し使用するものであって種々の形
状、機能を有するものが用いられている。
【0003】図6で示されるジャッキは、その典型的
な、所謂パンタグラフタイプのジャッキであって、取扱
い性が良く、軽量で収納性にも優れていることから種々
のジャッキアップの手段として用いられている。この図
6で示されるジャッキは、上部に設けられているリフト
ベース101に枢支された一対のアッパアーム102、
102と、ベース103に枢支された一対のロアアーム
104、104の夫々の自由端側を夫々軸受部材(図示
省略)を介して枢支組付けてある菱形のリンク機構を有
しており、このリンク機構を構成するアッパアーム10
2、102と、ロアアーム104、104とが夫々等長
とされている。又、図示省略の軸受部材間には、ハンド
リング操作に適するソケット105を有する螺桿106
が挿通してあると共に、螺桿106のソケット105の
側が軸受部材で回転可能に軸支されていると共に螺桿1
06の螺子側が軸受部材に螺挿された構成とされてい
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】かかる従来のパンタグ
ラフタイプのジャッキにおいては、夫々のアッパアーム
102も、ロアアーム104も等長であると共に、アッ
パアーム101、102は頂端で又ロアアーム104、
104は下端でリフトベース101と、ベース103に
枢支されていることから、螺桿106の軸線と、大きい
角度をもって起立しているアームを軸桿106の側に倒
し込んで収納する場合、あるいは、軸桿106の軸線と
なす角が小さい状態にある各アームを起立して、この軸
線とのなす角が大きくなるようにして用いる場合に、螺
桿106の螺挿されているアッパアーム102とロアア
ーム104との間の軸受部材を、各アームの略2倍弱の
長さ該螺桿106に沿って移動させる必要があり、螺桿
106の捻回操作がより多く必要とされる不都合を有し
ていた。
【0005】又、同様に折畳みの状態にあるアッパアー
ム102、102と、ロアアーム104、104とは、
各アームの略2倍弱の長さの状態でのみ折畳まれること
となり、それ以上にコンパクトにすることができず、
又、これらの等長の各アームを有することから軽量比に
難があり、自動車のトランク等の狭いスペース内への収
納あるいは、トランク等のボックス構造部分からの取出
し、収納に難があった。
【0006】本考案は、かかる従来のパンタグラフタイ
プのジャッキにおける不都合に鑑み、ジャッキアップあ
るいはダウン操作に際しての螺桿の捻回操作が少なく、
しかも軽量、小型の取扱い易いパンタグラフタイプのジ
ャッキの提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案に係るパンタグラ
フタイプのジャッキは叙上の目的を達成するものとし
て、ジャッキの構成を、軸受部材4を介して屈曲可能に
枢支組付けられている上下対をなす主アーム1a、1b
の下部主アーム1bの下端にベース6が設けてあり、又
上部主アーム1aの上端に、リフトベース7が設けてあ
ると共に、前記の主アーム1の枢支位置から等距離にあ
る該主アーム1a、1bの夫々の中間部分に対し、この
主アーム1a、1bの略2分の1の長さで、しかも軸受
スクリュー部材5を介して屈曲可能に枢支組付けられて
いる上下対をなす等長の補助アーム2a、2bの夫々の
自由端側を枢支して菱形リンクを構成し、次いで、前記
の軸受部材4に対し、該軸受部材4の軸線と直交する向
きに挿通したソケット状頭部8を有する螺桿3の螺子3
aの側が、前記軸受スクリュー部材5に、該軸受スクリ
ュー部材5の軸線と直交する向きに螺挿した構成とされ
ている。
【0008】
【作用】補助アーム2a、2bの枢支されている軸受ス
クリュー部材5は、この補助アーム2a、2bの枢支さ
れている主アーム1a、1bの枢支位置と該主アーム1
a、1bの軸受部材4に対する枢支位置との間の略寸法
相当分だけ螺桿3が移動することで、該主アーム1a、
1bを螺桿3に添わせた位置より起立し、又は起立状態
にある主アーム1a、1bは螺桿3に添うように伏倒す
る。
【0009】主アーム1a、1bの長さを補助アーム2
a、2bの長さの略2倍とすることによって、螺桿3の
軸線とのなす角が小さくなるように、補助アーム2a、
2bを移動した際に、補助アーム2a、2b上を覆うよ
うにして、主アーム1a、1bが折畳まれる。
【0010】
【実施例】以下、本考案に係る典型的なパンタグラフ式
ジャッキの一実施例を添付の図面に基づいて詳細に説明
する。図1は、主アーム1a、1bと螺桿3の軸線のな
す角が略最大とされている状態を正面から示してあり、
図2は、この主アーム1a、1bと螺桿3の軸線のなす
角が略最小とされている状態を正面から示している。
又、図3は、図2のジャッキを上面から見たものであ
り、図4は、これらのジャッキを斜視で示してある。
尚、図5は、螺桿3を螺挿されている軸受スクリュー部
材5の取付け部分を断面で示してある。
【0011】ジャッキアップないしはダウン操作に用い
られる螺桿3は、操作側にソケット状頭部8を有すると
共に、ベアリング(図示省略)を内部に収蔵したベアリ
ング環4aを一端に有する軸受部材4に回転可能に挿通
してあり、更に螺桿3の螺子3a部分には軸受けスクリ
ュー部材5が螺挿されている。
【0012】かかるジャッキアップないしダウン操作に
用いられる螺桿3に組み付けられている軸受部材4を覆
うように両側立上り片で挟み込むことのできる横断面が
コ字状をなす上部主アーム1a、下部主アーム1bと
を、該軸受部材4にカラー10を介してボルト9a、9
aをもって組付け、この上部主アーム1aと、下部主ア
ーム1bとが螺桿3の軸線と直交する向きで軸受部材4
に枢支される構成としてある。
【0013】又、螺桿3に組み付けられている軸受スク
リュー部材5を覆うように両側立上り片で挟み込むこと
のできる横断面がコ字状をなす補助アーム2a、2b
を、該軸受スクリュー部材5にカラー10を介してボル
ト9a、9bで組み付け、この補助アーム2a、2bが
螺桿3の軸線と直交する向きで軸受スクリュー部材5に
枢支される構成としてある。
【0014】尚、主アーム1a、1bと補助アーム2
a、2bは、いずれも横断面がコ字状をなす両側立上り
片1a’、1b’、2a’2b’と、この両側立上り片
1a’、1a’間,1b’、1b’間、2a’、2a’
間、2b’、2b’間を覆っている上面板部1a”,1
b”、2a”、2b”とからなっており、夫々の枢支部
分の上面板部1a”、1b”、2a”、2b”に前記軸
受部材4と軸受スクリュー部材5の収まる凹欠11が設
けてある。
【0015】かかる構成からなる補助アーム2a、2b
は、前記の主アーム1a、1bの略半分の長さとしてあ
ると共に、夫々が等長となる構成としてあり、両側立上
り片2a’、2b’を主アーム1a、1bの両側立上り
片1a’、1a’間、又は1b’、1b’間に収めてピ
ン12aとEリング13aとを用いて該主アーム1a、
1bの略中央に枢支し、このピン12aによる枢支点と
主アーム1a、1bのボルト9aによる枢支点とを結ぶ
線分と、前記ピン12aによる枢支点と補助アーム2
a、2bのボルト9bによる枢支点とを結ぶ線分とが、
ピン12aによる枢支点を頂点とする二等辺三角形状を
なす構成としてある。
【0016】次いで下部主アーム1bの下端の両側立上
り片1b’、1b’が、ベース6の立上り軸受片6a、
6a間に収められ、ピン12bとEリング13bとによ
って枢支されていると共に、上部主アーム1aの上端の
両側立上り片1a’、1a’間にはリフトベース7の軸
受片7aが収まっており、ピン12cとEリング13c
とによって枢支されており、このリフトベース7の上部
に前記螺桿3の軸線と直交する向きに受け溝7bを設け
た構成としてある。尚、15は螺桿3の先端側に嵌め込
まれたワッシャー14を保持するスプリングピンを示し
ている。
【0017】叙上実施例に係るジャッキは、図2の状態
で自動車のボデイの下方等にセットした後、ハンドルを
用いて螺桿3のソケット状頭部8を捻回することで軸受
スクリュー部材5を軸受部材4の側に移動させ、この軸
受部材4の移動によって補助アーム2a、2b及び主ア
ーム1a、1bと螺桿3の軸線とのなす角を漸次大きく
することで主アーム1a、1bを起立し、リフトベース
7の下面で自動車のボデイの下端等を支承しながら図1
に示すようにジャッキアップして用いる。又、この図1
の状態にあるジャッキは螺桿3をハンドルによって前記
と逆向きに捻り回すことで図2で示される折畳み状態に
して携帯ないしは収納することができる。
【0018】
【考案の効果】本考案に係るパンタグラフ式のジャッキ
は主アーム1a、1bの略2分の1の長さを有し、且つ
等長の補助アーム2a、2bを用意し、この補助アーム
2a、2bの自由端側を主アームの中間部分であって、
しかもボルト9aによる枢支位置から等位置の主アーム
1a、1bの位置にピン12aを用いて枢支してあるこ
とから、主アーム1a、1bの起立操作と折畳み操作と
が迅速、円滑になし得る特長を有している。
【0019】即ち、ジャッキアップの高さが主アーム1
a、1bで決められることから、ジャッキアップの高さ
に比し、軸受スクリュー部材5の移動幅が少なくてすむ
特長を有しており、折畳まれた主アーム1a、1bのピ
ン12aの枢支位置より上部側又は下部側の部分が折畳
まれている補助アーム2a、2bの上面を覆うように折
畳まれることから、折畳み時のジャッキの小型化をなす
ことができる。
【0020】更に、ジャッキアップの高さが主アーム1
a、1bの高さとなるにも拘らず、補助アーム2a、2
bが主アーム1a、1bの略2分の1の長さとされてい
るため、補助アーム2a、2bの枢支されている軸受ス
クリュー部材5の移動用の螺桿3が短かくでき、ジャッ
キの軽量化をはかることができる。
【0021】しかも、本考案に係るパンタグラフ式ジャ
ッキは、前記のような小型化、軽量化を図りつつ、安定
した起立状態を確保し得る特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のパンタグラフ式ジャッキの一実施例を
示すアーム起立時の正面図
【図2】同アーム折畳み時の正面図
【図3】図2のパンタグラフ式ジャッキの一部を破断し
て示した平面図
【図4】同斜視図
【図5】軸受スクリュー部材4の枢支部を示す要部断面
【図6】従来例のパンタグラフ式ジャッキの一例を示す
斜視図
【符号の説明】
1 主アーム 2 補助アーム 3 螺桿 4 軸受部材 5 軸受スクリュー部材 6 ベース 7 リフトベース 8 ソケット状頭部 9 ボルト 10 カラー 11 凹欠 12 ピン 13 Eリング 14 ワッシャー 15 スプリングピン

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受部材を介して屈曲可能に枢支組付け
    られている上下対をなす主アームの下部主アーム下端に
    ベースが、上部主アーム上端にリフトベースが夫々設け
    られていると共に、前記枢支位置から等距離にある主ア
    ームの中間部分に対し、この主アームの略2分の1の長
    さで、且つ軸受スクリュー部材を介して屈曲可能に枢支
    組付けられている上下対をなす等長の補助アームの夫々
    の自由端側が枢支されて菱形リンクを構成していると共
    に、 前記軸受部材に、該軸受部材の軸線と直交する向きに挿
    通したソケット状頭部を有する螺桿の螺子側が、前記軸
    受スクリュー部材に、該軸受スクリュー部材の軸線と直
    交する向きに螺挿されていることを特徴とするパンタグ
    ラフ式ジャッキ。
JP1991103767U 1991-11-22 1991-11-22 パンタグラフ式ジャッキ Expired - Lifetime JP2545997Y2 (ja)

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