JPH0411740Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は使用時にボード支持アームを伸ばし、
不用時にはボード支持アームを小さく折畳むこと
がきるようにした移動式バスケツト台に関するも
のである。

［従来の技術］ 移動式バスケツト台として第１２図に示したよ
うにバスケツト１を支持するバツクボード２と、
該バツクボード２を支持するボード支持アーム３
と、該ボード支持アーム３を起伏可能に支持する
走行台車４と、該走行台車４もしくはボード支持
アーム３に支持されていて、該ボード支持アーム
３の起伏を行う油圧シリンダ等のアーム起伏装置
５とを備えたものが広く使用されている。

そして、この種の移動式バスケツト台において
は、一般にボード支持アーム３を、第１、第２、
第３…というようにいくつかのアーム３ａ，３
ｂ，３ｃ…で構成し、不用時には、これらアーム
３ａ，３ｂ，３ｃ…を縮めたり或は折畳んだりし
て小さくして仕舞うことができるようになつてい
る。（例えば実公昭53−37750号） ［考案が解決しようとする課題］ 従来の移動式バスケツト台においては、アーム
を伸縮或は折畳んだりするための構造が複雑で、
コストが高くなるという問題点があつた。

本考案は上記従来の問題点を解決し、簡単な構
造でボード支持アームの折畳みを行うことのでき
る移動式バスケツト台を提供することを目的とす
る。

［課題を解決するための手段］ ボード支持アームを、 (1) 走行台車に一端側を枢支されていて、前記ア
ーム起伏装置により起伏される第１アームと、 (2) 前記第１アームの先端に折畳可能に枢支され
ていて、その先端にバツクボードを取り付けて
いる第２アームと、 (3) 前記第２アームの第１アーム枢支側端部に一
端側が枢支され、他端側が前記走行台車に枢支
されていて、前記第１アームを起立されたとき
に前記第２アームを略直角に伸ばす第３アーム
とで構成すると共に、 (4) 前記第１アームと第２アームには、第１アー
ムに対して第２アームを略直角に伸ばしたとき
に互いに嵌合する横揺れ防止用の凸、凹部を設
けた。

［作用］ アーム起伏装置により、第１アームを走行台車
上に起立させると、第２アームが略直角に伸び
て、バスケツト台は使用可能な状態になると共
に、第１アームと第２アームに設けた横揺れ防止
用の凸、凹部が互いに嵌合して、第２アーム及
び、これに取り付けたバツクボードの揺れを防止
する。またアーム起伏装置により、第１アームを
走行台車上に倒伏させると、第２アームが第１ア
ーム上に折り重ねられて収納しやすい状態にな
る。

［実施例］ 次に本考案の実施例を第１〜１１図を参照して
説明する。１はバスケツト、２はバスケツト１を
取り付けているバツクボード、３はバツクボード
２を支持するボード支持アーム、４は前記ボード
支持アーム３を起伏可能に支持する走行台車、５
は前記走行台車４に取り付けられていて、前記ボ
ード支持アーム３の起伏を行うアーム起伏装置で
ある。

前記バツクボード２はアクリル板２ａの四周
に、アルミ枠２ｂをボルトナツト等の締着具２ｃ
で締着することにより形成されている。

またボード支持アーム３は、前記走行台車４に
一端側を枢支されていて、前記アーム起伏装置５
により起伏される第１アーム３ａと、該第１アー
ム３ａの先端に折畳可能（第１アーム３ａに折り
重ね可能）に枢支されていて、その先端に前記バ
ツクボード２を取り付けている第２アーム３ｂ
と、該第２アーム３ｂの第１アーム３ａ枢支側端
部に一端側が枢支され、他端側が前記走行台車４
に枢支されていて、前記第１アーム３ａと共に起
伏し、該第１アーム３ａを起立させたときに前記
第２アーム３ｂを略直角に伸ばす第３アーム３ｃ
とで構成されている。３ｄは第１アーム３ａの先
端に第２アーム３ｂを枢支している枢支軸、３ｅ
は第１アーム３ａの上部に設けられた軸受用凸
部、３ｆは第２アーム３ｂの一端側下面に設けら
れた凹部、３ｇは凹部３ｆの一側面に取り付けら
れた横揺れ防止用の凸部であり、実施例ではロー
ラが使用されている。３ｈは第１アーム３ａの一
側面に設けられた横揺れ防止用の凹部であり、実
施例ではＶ字状のローラ受金具が使用されてい
る。そして前記第２アーム３ｂはその凹部３ｆに
軸受用凸部３ｅを嵌め込んだ状態で枢支軸３ｄに
より第１アーム３ａの先端に回動（折畳）可能に
枢支されていて、第１アーム３ａに対して第２ア
ーム３ｂを略直角に伸ばしたときに前記横揺れ防
止用の凸部３ｇとしてのローラが、横揺れ防止用
の凹部３ｈとしてのＶ字状のローラ受金具に嵌ま
り込んで第２アーム３ｂおよびその先端に取り付
けられているバツクボード２の横揺れを防止する
ようになつている。

また走行台車４は前輪４ａ、後輪４ｂによつて
走行可能になつていると共にアーム起伏装置５に
は油圧シリンダが用いられていて、走行台車４側
にシリンダ本体５ａを取り付け、ピストンロツド
５ｂを伸縮させることにより第１アーム３ａおよ
び第３アーム３ｃを起伏させるようになつてい
る。

実施例の移動式バスケツト台は上記のような構
成であつてアーム起伏装置５によつて第１アーム
３ａおよび第３アーム３ｃを走行台車４上に略直
角に起立させると第２アーム３ｂは第１アーム３
ａに対して略直角（水平）に伸びて、所謂使用状
態になり、また逆にアーム起伏装置５によつて第
１アーム３ａおよび第３アーム３ｃを走行台車４
上に倒伏させると、第１アーム３ａ乃至第３アー
ム３ｃは互いに折り重なつて所謂収納状態になる
のである。

なお図において、６と７は走行台車４の位置固
定を行う前部アウトリガーと後部アウトリガーを
示す。

前部アウトリガー６は、接地ベース６ａと、該
接地ベース６ａ上に植設される左右一対のネジ棒
６ｂ，６ｂと、これらネジ棒６ｂ，６ｂを下端に
螺合した脚シヤフト６ｃ，６ｃと、これら脚シヤ
フト６ｃ，６ｃの上端部を支持しているシヤフト
ホルダー６ｄの上面に設けた左右一対の軸受片６
ｅ，６ｅに枢軸６ｆ，６ｆによつて下端を枢支さ
れた回動アーム６ｇ，６ｇと、これら回動アーム
６ｇ，６ｇの上端に枢軸６ｈ，６ｈによつて下端
を枢支されている軸受ピース６ｉ，６ｉとからな
つている。そして該前部アウトリガー６は、第１
アーム３ａを走行台車４に起伏可能に枢支してい
る枢支軸６ｋに前記軸受ピース６ｉ，６ｉを固設
する一方、脚シヤフト６ｃ，６ｃをスライドカラ
ー６ｊ，６ｊによつて走行台車４に上下動可能に
支持させた状態で取り付けられていて、第１アー
ム３ａを走行台車４上に倒伏させた状態において
は、軸受ピース６ｉ，６ｉと回動アーム６ｇ，６
ｇが一直線状に伸びた状態となつて接地ベース６
ａが床面Ｆ上に接地して、走行台車４の前部の位
置固定を行うようになつている。

また後部アウトリガー７は、接地ベース７ａ
と、該接地ベース７ａ上に植設されるネジ棒７ｂ
と、該ネジ棒７ｂを螺合しているネジ受けカラー
７ｃと、前記ネジ棒７ｂを回転させるネジ棒回転
操作体７ｄとからなつている。そして、該後部ア
ウトリガー７は前記ネジ受けカラー７ｃを使用す
ることにより、走行台車４の後部に取り付けられ
ていて、ネジ棒回転操作体７ｄでネジ棒７ｂを一
方向に回すと、接地ベース７ａが下降して床面に
接地し、走行台車４の後部の位置固定を行うよう
になつている。

［考案の効果］ 第１アーム３ａの起伏および第２アーム３ｂの
伸長（第２アーム３ｂを第１アーム３ａに対して
略直角に延ばすこと）を、アーム起伏装置５によ
つて同時に行うことができ、第１アーム３ａに対
して第２アーム３ｂを略直角に伸ばすと、これら
第１アーム３ａと第２アーム３ｂに設けた横揺れ
防止用の凸部３ｇと凹部３ｈが互いに嵌合して、
第１アーム３ａと第２アーム３ｂとを一体的に結
合して、第１アーム３ａに対して第２アーム３ｂ
及びバツクボード２が揺れるのを防止することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の移動式バスケツト台の正面
図、第２図は同側面図、第３図は同平面図、第４
図はバツクボードの斜視図、第５図は同断面図、
第６図は第１アームと第２アームの結合部の斜視
図、第７図は同分解斜視図、第８図は軸受用凸部
と凹部の嵌合状態を示す断面図、第９図は第１ア
ームを走行台車上に略50°の仰角で起立させた状
態の斜視図、第１０図は第９図の要部の拡大図、
第１１図は後部アウトリガーの一部切欠分解斜視
図、第１２図は従来の移動式バスケツト台の側面
図である。 １……バスケツト、２……バツクボード、３…
…ボード支持アーム、３ａ……第１アーム、３ｂ
……第２アーム、３ｃ……第３アーム、３ｇ……
横揺れ防止用の凸部、３ｈ……横揺れ防止用の凹
部、４……走行台車、５……アーム起伏装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. バスケツト１を支持するバツクボード２と、該
   バツクボード２を支持するボード支持アーム３
   と、該ボード支持アーム３を起伏可能に支持する
   走行台車４と、該走行台車４もしくはボード支持
   アーム３に支持されていて、該ボード支持アーム
   ３の起伏を行う油圧シリンダ等のアーム起伏装置
   ５とを備えた移動式バスケツト台において、前記
   ボード支持アーム３を、前記走行台車４に一端側
   を枢支されていて、前記アーム起伏装置５により
   起伏される第１アーム３ａと、該第１アーム３ａ
   の先端に折畳可能に枢支されていて、その先端に
   前記バツクボード２を取り付けている第２アーム
   ３ｂと、該第２アーム３ｂの第１アーム３ａ枢支
   側端部に一端側が枢支され、他端側が前記走行台
   車４に枢支されていて、前記第１アーム３ａと共
   に起伏し、該第１アーム３ａを起立されたときに
   前記第２アーム３ｂを略直角に伸ばす第３アーム
   ３ｃとで構成すると共に、前記第１アーム３ａに
   対して第２アーム３ｂをほぼ直角に伸ばしたとき
   に互いに嵌合する横揺れ防止用の凸部３ｇと凹部
   ３ｈを前記第１アーム３ａと第２アーム３ｂに設
   けたことを特徴とする移動式バスケツト台。