JP2545278Y2 - パネルフレームの接合構造 - Google Patents

パネルフレームの接合構造

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JP2545278Y2 JP1991035256U JP3525691U JP2545278Y2 JP 2545278 Y2 JP2545278 Y2 JP 2545278Y2 JP 1991035256 U JP1991035256 U JP 1991035256U JP 3525691 U JP3525691 U JP 3525691U JP 2545278 Y2 JP2545278 Y2 JP 2545278Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、壁パネル等となるパ
ネルフレームの枠材相互を接合する接合構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄骨系の壁パネルにおいて、図4
に示すようにパネルフレーム41の縦枠材42および横
枠材43に角形鋼管を用い、両枠材42,43を溶接部
44で溶接したものがある。
【0003】組立に際しては、各枠材42,43を治具
(図示せず)にセットし、溶接を行う。この後、パネル
取付用のファスナ受45を溶接する。溶接部44のう
ち、パネルフレーム41の面材貼付け面となる部分44
aは、グラインダーをかけて平坦面に仕上げる。このよ
うにパネルフレーム41の組立が完了した後、塗装を行
う。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、このように溶
接により枠材42,43を接合する構造であるため、溶
接歪によりパネルフレームの組立精度が悪くなるという
問題点がある。しかも、溶接は特殊技能者である溶接工
を必要とし、人件費が嵩むうえに生産性が悪い。さら
に、溶接による接合構造であるため、塗装を枠材42,
43の単独状態で行うことができず、パネルフレーム4
1の組立て完了状態で行わなくてはならず、そのため塗
装設備が大掛かりなものになるうえ、塗料の無駄な消費
が多くなるという問題点がある。
【0005】この考案の目的は、溶接を必要とせずに接
合でき、組立精度の向上、組立作業の簡易化、および生
産性の向上が図れるパネルフレームの接合構造を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案の接合構造は、
両側辺の縦枠材、上下辺の横枠材、中桟となる縦枠材、
および中桟となる横枠材で構成され、前記縦横の各枠材
が角形鋼管製とされ、かつ互いに直角に開いて突き合わ
された金属製パネルフレームの接合構造であって、縦横
の枠材を、接合金物を介して片側締込リベッドにより接
合する構造である。前記各縦枠材と横枠材とで形成され
る入隅のうち、上下辺の横枠材と両側辺の縦枠材との間
に形成される四隅の入隅に角部用の接合金物を配置し、
残りの各入隅に一般部用の接合金物を配置する。前記角
部用の接合金物は、互いに折れ曲がった2辺からなる折
板状部分の各辺間にファスナ受を溶接したものであっ
て、前記ファスナ受はファスナねじ込み用の溶接ナット
を有するものとする。前記一般部用の接合金物は、互い
に折れ曲がった2辺からなる折板状のものである。片側
締込リベッドは頭部側から軸部先端の拡径作業が可能な
形式の片側締込リベットであり、接合金物と各枠材のリ
ベット孔に渡って挿入し、締結する。
【0007】
【作用】この構成によると、枠材相互の入隅に接合金物
を配置し、接合金物側からリベット孔に片側締込リベッ
トを挿入して締め込むことにより、パネルフレームの組
立が行える。しかも、角部用の接合金物は、ファスナ受
が補強リブとして作用し、パネルフレームの剛性が高め
られる。
【0008】
【実施例】この考案の一実施例を図1ないし図3に基づ
いて説明する。図3はパネルフレーム全体の斜視図であ
る。パネルフレーム1は、両側辺の縦枠材2,2と、上
下辺の横枠材3,4と、中桟となる中央の縦枠材5およ
び横枠材6とで構成される。これら枠材2〜6は角形鋼
管からなり、相互間の接合に2種類の接合金物7,8を
用いている。パネルフレーム1の4隅に配置した接合金
物8は、パネル取付用のファスナ受9を有する。パネル
フレーム1は、外壁パネルまたは間仕切パネル等に使用
されるものであり、組立完了後に片面または両面に面材
(図示せず)が貼付けられる。
【0009】図1は、図3の縦枠材2と横枠材4,6と
の接合構造を示す拡大図であり、(A)は接合前の状態
を、(B)は接合後の状態を各々示す。接合金物7はア
ングル材の切片または折曲板等からなり、各辺7a,7
bにリベット孔10が設けてある。接合金物7は、縦枠
材2と横枠材6との突合わせ部における入隅に配置され
るものであり、各枠材2,6には接合金物7のリベット
孔10と整合するリベット孔11が設けられる。これら
リベット孔10,11に渡って、同図(B)に示すよう
に片側締込リベット12が挿入され、接合金物7と各枠
材2,6との締結を行う。
【0010】接合金物8は、接合金物7と同様な折板状
部分の各辺8a,8b間にファスナ受9を予め溶接した
構造のものである。ファスナ受9は、平板部9aにファ
スナねじ込み用の溶接ナット9bを設けたものである。
接合金物8は、接合金物7と同様にリベット孔10,1
1間に挿通した片側締込リベット12により、各枠材
2,4と締結される。
【0011】図2は片側締込リベット12と接合金物7
との関係を示す。片側締込リベット12は、締結前の状
態では同図(A)に示すように外側のリベット本体13
とこのリベット本体13内に挿通された拡径用ピン14
とで構成される。リベット本体13はスリーブ状の軸部
13aと頭部13bとからなる。拡径用ピン14は、リ
ベット本体13の内径よりも外径の大きい中空軸状の大
径部14aと、この大径部14aに破断用ネック部14
bを介して続くピンテール14cとからなる。
【0012】片側締込リベット12の締結作業は、図2
(A)のように接合金物7と枠材2のリベット孔10,
11に軸部13aを差し込み、締結工具15を用いて行
う。締結工具15は、片側締込リベット12の頭部13
bに当接する支持部15aと、ピンテール14cを把持
するチャック15bとを有し、チャック15bを内蔵の
シリンダ装置(図示せず)で引っ張ることにより、締結
作業が行われる。この引っ張り動作により、拡径用ピン
14の大径部14aがスリーブ状の軸部13b内に引き
込むまれて軸部13bを拡径させ、同図(B)のように
その拡径変形部分13cと頭部13bとの間で締結を行
う。ピンテール14cは、チャック15bの引っ張りを
続けることにより、破断用ネック部14bで破断され
る。
【0013】このパネルフレームの接合構造は、このよ
うに接合金物7,8と片側締込リベット12とを用いて
接合するため、溶接が不要で、溶接歪みの発生がなく、
組立精度が向上する。また、片側締込リベット12の締
め込みを行うだけで良く、溶接が不要であるため、特殊
技能者である溶接工が不要で、人件費が削減でき、生産
性も向上する。
【0014】さらに、リベット12による接合構造であ
るため、各枠材2〜6を組立前の単独状態で塗装するこ
とができる。そのため、塗装設備が小型化され、かつ塗
料の損失が減少する。しかも、従来のようにパネルフレ
ームの面材取付面のグラインダーによる溶接部平坦化作
業も不要であり、このことからも生産性が向上する。
【0015】また、片側締込リベット12は頭部13b
側から軸部13aの先端の拡径作業が可能な形式のリベ
ットであるため、枠材2〜6の内部にはリベット締め工
具を配置する必要がなく、そのため枠材2〜6がこの実
施例のように角形鋼管であっても、容易に締結が行え
る。
【0016】パネルフレーム1の角部の接合金物8は、
ファスナ受9を有するものとしてあるが、そのためパネ
ルフレーム1の鉄骨等への取付に利用できるうえ、ファ
スナ受9が補強リブとして作用し、パネルフレーム1の
剛性が高められる。
【0017】なお、接合金物7,8は、図示の実施例の
形状のものに限らず、接合個所や、枠材の断面形状等に
応じて、種々の形状およびリベット孔位置のものが使用
できる。片側締込リベット13も、図示のものに限ら
ず、頭部側から軸部先端の拡径作業が可能なものであれ
ば良い。各枠材2〜6は、溝形鋼等の種々の断面形状の
ものが使用できる。
【0018】
【考案の効果】この考案のパネルフレームの接合構造
は、接合金物を介して片側締込リベットにより枠材相互
を接合する構造であるため、無溶接で組立が行え、その
ため組立精度が向上するうえ、熟練を要することなく誰
でも簡易に組み立てることができ、生産性も向上する。
しかも、各枠材を組立前の線材の状態で塗装することが
でき、塗装設備の小型化、塗料損失の減少が図れる。ま
た、片側締込リベットを用いるため、リベットの非挿入
側にはリベット締め工具を配置する必要がなく、種々の
断面形状の枠材に適用することができる。さらに、四隅
接合金物は、互いに折れ曲がった2辺からなる折板状
部分の各辺間にファスナ受を溶接したものであって、前
記ファスナ受はファスナねじ込み用の溶接ナットを有す
るものとしたため、ファスナ受が補強リブとして作用
し、パネルフレームの剛性が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)(B)は各々この考案の一実施例の接合
前および接合後の状態を示す斜視図である。
【図2】その片側締込リベットの締め込み前後の状態を
示す断面図である。
【図3】この実施例の接合構造を採用したパネルフレー
ムの斜視図である。
【図4】従来例の斜視図である。
【符号の説明】
1…パネルフレーム、2〜6…枠材、7,8…接合金
物、7a,7b,8a,8b…辺、9…ファスナ受、1
0,11…リベット孔、12…片側締込リベット

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側辺の縦枠材、上下辺の横枠材、中桟
    となる縦枠材、および中桟となる横枠材で構成され、前
    記縦横の各枠材が角形鋼管製とされ、かつ互いに直角に
    開いて突き合わされた金属製パネルフレームの接合構造
    であって、前記各縦枠材と横枠材とで形成される入隅の
    うち、上下辺の横枠材と両側辺の縦枠材との間に形成さ
    れる四隅の入隅に角部用の接合金物を配置し、残りの各
    入隅に一般部用の接合金物を配置し、前記角部用の接合
    金物は、互いに折れ曲がった2辺からなる折板状部分の
    各辺間にファスナ受を溶接したものであって、前記ファ
    スナ受はファスナねじ込み用の溶接ナットを有するもの
    とし、前記一般部用の接合金物は、互いに折れ曲がった
    2辺からなる折板状のものであり、これら角部用および
    一般用の各接合金物の前記各辺と前記各枠材とを、これ
    ら接合金物と枠材のリベット孔に挿入したリベットで各
    々締結し、これらリベットは、頭部側から軸部先端の拡
    径作業が可能な形式の片側締込リベットとしたパネルフ
    レームの接合構造。
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JP5232076B2 (ja) * 2009-05-27 2013-07-10 大和ハウス工業株式会社 鋼製胴縁の取付け構造
JP5314501B2 (ja) * 2009-05-27 2013-10-16 大和ハウス工業株式会社 鋼製胴縁の無溶接・無塗装取付け構造
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