JP2544240B2 - ポリプロピレン樹脂の単体を基材とする部品の高周波ウェルド加工方法 - Google Patents

ポリプロピレン樹脂の単体を基材とする部品の高周波ウェルド加工方法

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、ポリプロピレン樹脂(以下単にPP樹脂とい
う)の単体を基材とする部品の高周波ウェルド加工方法
に関するものである。
「従来の技術」 特開昭55−121020号公報には、ポリプロピレン複合樹
脂における表皮貼着加工方法が開示されている。この方
法は、ポリプロピレンからなる複合樹脂板と発泡樹脂シ
ート,表皮シートからなる表記材間に、高周波助剤とし
てポリオレフィン−ポリアミド混紡不織布を介在させる
ことにより、親和性のない材料同士を高周波により一体
的に貼着できるようにしたものである。
また、実開昭61−934号公報には、ポリプロピレン複
合材にファブリック等を固着した内装部品が開示されて
いる。この考案に係る内装部品は、ポリプロピレン複合
材表面に、予め、高周波溶着可能な熱可塑性合成樹脂の
フィルム、シート、厚みの薄い発泡体を固着し、この熱
可塑性合成樹脂層を媒体としてファブリック等を高周波
溶着したものである。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、上記何れの場合も基材として、PP樹脂
に木粉等を混合して成形したポリプロピレン複合材を用
いている。そして、このポリプロピレン複合材に表皮材
としてのファブリック或いは表皮シートを高周波溶着さ
せるため、特開昭55−121020号公報に開示された方法で
は、高周波助剤としてポリオレフィン−ポリアミド混紡
不織布を用いなければならなかった。また、実開昭61−
934号公報に開示された内装部品においては、熱可塑性
合成樹脂のフィルム、シート、厚みの薄い発泡体を固着
して形成した高周波溶着可能な熱可塑性合成樹脂層を媒
体として用いなければならなかった。
本発明は、安価な材料としてPP樹脂を使用したインジ
ェクション成形部品(例えばトリム、ガーニッシュ等)
が増加している点、及び上記した点に鑑みて、部品コス
トの低減、加工工数の低減及び車両重量の軽減を図るこ
とが可能な、PP樹脂の単体を基材とする部品に対する高
周波ウェルド加工方法を提供することを目的とするもの
である。
「課題を解決するための手段」 上記目的を達成するための本発明のPP樹脂の単体を基
材とする部品の高周波ウェルド加工方法は、PP樹脂の単
体からなる基材に、比較的誘電体力率が大きく、かつ前
記基材より溶融温度の高いファブリック表皮材を重ね合
わせた後、周波数40〜100MHzの高周波誘電加熱により前
記ファブリック表皮材を前記基材の溶融温度以上に加熱
し、該ファブリック表皮材に接触する前記基材の表面を
溶融させるとともに、押圧して両者を融着させることを
特徴とする。
「実施例」 本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
まず、表皮材の材質及び構成について説明する。
(イ)材質 誘電加熱における単位体積、単位時間当たりの発熱量
Qは Q=5/9・fεE2tanδ×10-12(W/cm3) ・・・(1) [但しf:周波数ε:誘電率E:電界強度tanδ:誘電体力
率]で表される。従って、周波数の高い方が、また誘電
率、誘電体力率の大きい材質の方が発熱量Qが多くな
る。このため、表皮材の材質は、誘電体力率(tanδ)
の比較的大きな材質、例えば誘電体力率が0.006以上と
なるようなポリエステル(PET)、ナイロン、アクリ
ル、塩化ビニール(PVC)等を用いる。
(ロ)構成 表皮材1は第1図に示すように、上記材質からなるフ
ァブリック表皮材層(意匠層)2、通気パット層3及び
裏布又はバッキング層4を重ね合わせたもの、若しくは
それらの複合材(ラミネート品)から構成される。融着
形態としては、アンカー効果を発揮させるためPP樹脂の
単体からなる基材(以下単にPP樹脂基材という)との接
触層(溶着層)は、通気性(浸透性)をもたせた組織、
例えば通気パット層3として軟質ポリウレタンフォー
ム、裏布又はバッキング層4として目の粗い布地を用い
る。この場合、ファブリック表皮材層2自体が前記通気
性を有するときは、通気パット層3及び裏布又はバッキ
ング層4を省略することができ、コスト及び重量の面で
有利となる。
続いて、上記表皮材1をPP樹脂基材5と重ね合わせて
高周波ウェルド加工する場合の、高周波ウェルダーに印
加する周波数について説明する。
前記(1)式より、誘電加熱における単位体積、単位
時間当たりの発熱量Qは、印加周波数fに比例する。従
って発熱効率を高めるのと、発熱量のPP樹脂基材への伝
熱による昇温ロスを少なくするためには、従来塩化ビニ
ーム樹脂材の高周波ウェルド加工の際に印加していた周
波数27MHzよりも、さらに高い周波数を選択した方が有
利である。このことから、実験を重ねた結果、前記表皮
材1の材質及び自動車用内装トリムオーナメントを高周
波ウェルド加工する場合の展開長を考慮すると、40〜10
0MHz程度の周波数が適していることが判った。
尚、27MHzの周波数の場合、十分なウェルド出力を出
力するためには大容量の設備が必要となり、その場合極
間電圧が上がるためスパーク(誘電破壊)が起こり易く
なる。また、100MHz以上の周波数の場合は、発熱効率が
高まり溶融させるには有利となる。しかしながら、この
半面波長が短くなると定在波の影響により、長い展開長
を高周波ウェルド加工する場合溶着の不均一が生じる。
このため展開長の短い場合のみ加工可能となるという不
都合がある。
以下、第2図〜第4図を参照して、本発明方法による
高周波ウェルド加工を説明する。PP樹脂基材5に表皮材
1を重ね合わせてセットする。表皮材1は前記したよう
にファブリック表皮材層2、通気パット層3及びバッキ
ング層4を重ね合わせたものである。次にウェルド刃6
を融着部位に圧締し、例えば40MHzの高周波電流を印加
する。誘電加熱により表皮材1のファブリック表記材層
2及び通気パット層3が発熱する。この時、PP樹脂基材
5は、誘電体力率(tanδ)が小さいため発熱しない
(第2図)。尚、第2〜4図においては、表皮材1を構
成するバッキング層4は、図示を省略してある。
ファブリック表皮材層2及び通気パット層3の発熱熱
量がPP樹脂基材5へ伝わり、温度が上昇してPP樹脂基材
5の溶融温度約160℃を超えるとPP樹脂基材5の表面が
溶融し始める。この場合、表皮材1を構成するファブリ
ック表皮材層2及び通気パット層3は、PP樹脂基材5よ
りも溶融温度が高い(例えばファブリック表皮材料とし
てのポリエステルの溶融温度は、約250℃、ナイロンの
場合は約230℃、アクリルの場合は約210〜220℃であ
る)ため溶融することはない。また、ウェルド刃6の加
圧力が加えられているので、通気パット層3は圧縮され
偏平状態となるとともに、PP樹脂基材5の表面の溶融し
た部分5aが第3図の矢印の方向へ押し出される。ウェル
ド刃6の両脇へ押し出された溶融部分5aは、パッキング
層4及び通気パット層3を通過してファブリック表皮材
層2の組織内に浸透するとともに、ウェルド刃6に加圧
されるファブリック表皮材層2が溶融するPP樹脂基材5
に入り込む(第4図)。この状態でウェルド刃6への高
周波電流を遮断してしばらく冷却すると、溶融したPP樹
脂基材5及びファブリック表皮材層2へ浸透した溶融部
分5aが冷却固化してアンカー状態を形成する。そして、
ウェルド刃6を開放して融着を完了する。
上記実施例において、オーナメント自体への加飾をす
る場合も、型内にその意匠を折り込むことにより同時に
加飾が可能となる。
「発明の効果」 本発明は上記した構成を有し、PP樹脂基材に比較的誘
電体力率が大きくかつ前記基材より溶融温度の高いファ
ブリック表皮材を重ね合わせた後、周波数40〜100MHzの
高周波誘電加熱により前記ファブリック表皮材をPP樹脂
基材の溶融温度以上に加熱して、これに接触するPP樹脂
基材の表面を溶融させるとともに押圧して両者を融着さ
せるもので、時に高周波助剤としてポリオレフィン−ポ
リアミド混紡不織布を介在させたり、高周波溶着可能な
熱可塑性合成樹脂層を媒体として形成したるすることな
く、直接PP樹脂基材への高周波ウェルド加工による溶着
が可能となる。従って、安価なPP樹脂基材で自動車用内
装トリムを形成して、ファブリック表皮材を直接固定若
しくは加飾することができるから、オーナメント加飾の
ための別部品を用いる必要がなく部品コストの低減、加
工工数の低減及び車両重量の軽減を図ることができる。
また、周波数40〜100MHzの高周波誘電加熱により、比
較的誘電体力率が大きくかつ前記基材より溶融温度の高
いファブリック表皮材の材質及び自動車用内装トリムオ
ーナメントを高周波ウェルド加工する場合の展開長を考
慮した最適な高周波ウェルド加工方法を提供できる等の
優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
添付図面第1図はファブリック表皮材の構成を分解して
示した断面図、第2図、第3図及び第4図は本発明方法
の加工順序の該略を説明した説明図である。 1……ファブリック表皮材、5……PP樹脂基材、6……
ウェルド刃

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリプロピレン樹脂の単体からなる基材
    に、比較的誘導体力率が大きく、かつ前記基材より溶融
    温度の高いファブリック表皮材を重ね合わせた後、周波
    数40〜100MHzの高周波誘電加熱により前記ファブリック
    表皮材を前記基材の溶融温度以上に加熱し、該ファブリ
    ック表皮材に接触する前記基材の表面を溶融させるとと
    もに、押圧して両者を融着させることを特徴とするポリ
    プロピレン樹脂の単体を基材とする部品の高周波ウェル
    ド加工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006246963A (ja) * 2005-03-08 2006-09-21 Asahi Kasei Corp フィルターユニット及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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