JP2544055B2 - 自動車用ガラスアンテナ - Google Patents

自動車用ガラスアンテナ

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JP2544055B2
JP2544055B2 JP4036668A JP3666892A JP2544055B2 JP 2544055 B2 JP2544055 B2 JP 2544055B2 JP 4036668 A JP4036668 A JP 4036668A JP 3666892 A JP3666892 A JP 3666892A JP 2544055 B2 JP2544055 B2 JP 2544055B2
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JP
Japan
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antenna
glass
glass antenna
window glass
main element
Prior art date
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JP4036668A
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JPH05235624A (ja
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塚田時雄
透 弘津
藤井宏征
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Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用のドアあるいは
トランクルームの開閉またはルームランプ等のオンオフ
等車載機器の制御に必要な制御情報を無線通信する携帯
用送信部からの送信制御情報を受信するためのガラスア
ンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術とその問題点】近年、一般的なキーを用い
たドアロック装置に代わって送信機からの、周波数が2
50MHz、300MHz前後の微弱電波によるコード
信号を受信してドアの開閉および車両用機器の制御を行
う方式が注目され、種々の提案がされている。
【0003】このような無線通信による信号を受信する
キーレスエントリー用のアンテナとして、特開昭62−
37275号などに示されるループコイルを含むピック
アップをピラーなどに内蔵するものがあるが、ノイズの
影響が大きく、その対策が必要であり、さらに車体に埋
め込まれるので、チューニングが困難であるなどの欠点
がある。
【0004】一方ガラスに線条アンテナをスクリーン印
刷により形成したガラスアンテナも特開昭63−434
03号などとして提案されているが、サイドウインド下
側に設けたアンテナは窓の開閉により受信利得が変動
し、その結果特に開いている場合などにおいては作動が
困難であるばかりか、サイドウインドに設けたアンテナ
はフロントやリアの窓ガラスに設けたものより指向性が
強く、発振機の方向によっては作動しない恐れがあるな
どの欠点がある。
【0005】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、加熱線条下部余白部の狭い場所であっても、
あらゆる向きに対して受信利得が高く、ドアの開閉、機
器の制御など、作動を確実に行うことができ、しかもF
Mラジオ放送波、TV放送波などを受信するサブアンテ
ナとしても使用可能なガラスアンテナを提供することを
目的とする。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明は、車両用後部
窓ガラスの防曇用加熱線条の下部余白部に設けたガラス
アンテナにおいて、一方の側方部から窓ガラス中心線ま
では到らない範囲の領域に、2本の水平線条を端部で接
続した主エレメントと該エレメントの水平線条の一部か
ら垂直に延びさらに一方の側方部まで延び給電点に接続
される補助エレメントを少なくとも配設するようにした
ことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明者らは、車両用後部窓ガラスの防曇用加
熱線条の下部余白部に設けたガラスアンテナにおいて、
一方の側方部から窓ガラス中心線までは到らない範囲の
領域に設けた2本の水平線条を端部で接続したエレメン
トが全方向に対して受信利得を高め、主エレメントとし
て作用することを見出し本発明をなしたものであり、さ
らに垂直方向から水平方向に延びるアンテナを配設し、
一方の側方部で給電することにより、主エレメントの特
定方向における受信利得の落ち込み(ディップ)を改善
し、さらに全方向に対する受信利得を向上させるもので
あり、引き出し線としての作用以外にも、補助エレメン
トとして作用するものである。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説
明する。図1〜図4は、それぞれ本発明のガラスアンテ
ナを自動車用後部窓ガラスに設けた実施例1〜実施例4
を示す正面図である。
【0009】実施例1 単板ガラスを自動車の後部窓ガラスに装着した例で、図
1に示すように板ガラス1の車内側には、防曇用加熱線
条2、2、・・・、2、ブスバー3、3とともに、一方
の側方部と窓ガラスの縦方向中心線CLの間の領域に給
電点4、2本の水平線条の端部を垂直線条により接続し
た主エレメント5および主エレメントの一部に接続され
垂直に延びさらに水平に延びる補助エレメント6を導電
ペーストによりスクリーン印刷、焼成して形成する。
【0010】このようにして得られた自動車用のガラス
アンテナの各部の寸法をA1 =1050mm、A2 =1
500mm、B=600mm、C1 =300mm、C2
=150mm、D=10mm、E=560mm、F=1
0mm、G=50mm、H=60mm、I=20mm、
J=100mmとしたものによって250MHzのFM
電波(水平偏波)の各方向からの受信利得を測定して、
標準のダイポールアンテナの受信利得を0dBとしたと
きの利得差(以下、ダイポール比と略称する)で表す
と、72方向の平均値で−14.0dB、72方向の最
小値で−24.1dBとなり、ドアの開閉、機器の制御
などの作動に必要とされる受信利得が−25dBである
ので、全ての方向から良好に作動させることができる。
【0011】実施例2 図2に示す実施例2は主エレメントの2本の水平線条の
長さC1 、C2 を300mmと等しくするとともに、水
平長さが400mmの別の補助エレメント7を付加した
以外は実施例1と同じ構成、寸法としたものである。
【0012】このような自動車用のガラスアンテナによ
って、250MHzのFM電波(水平偏波)の各方向か
らの受信利得を測定して、ダイポール比で表すと、72
方向の平均値で−12.4dB、72方向の最小値で−
24.4dBとなり、実施例1とほぼ同等の結果が得ら
れ、ドア等の作動を全方向から行うことができる。
【0013】実施例3 図3に示す実施例3は主エレメントの上下の位置を変
え、H=50mm、I=30mmとするとともに、水平
長さが380mmの別の補助エレメント8を付加した以
外は実施例1と同じ構成、寸法としたものである。
【0014】このような自動車用のガラスアンテナによ
って、250MHzのFM電波(水平偏波)の各方向か
らの受信利得を測定して、ダイポール比で表すと、72
方向の平均値で−13.0dB、72方向の最小値で−
23.8dBとなり、実施例1とほぼ同等の結果が得ら
れ、ドア等の作動を全方向から行うことができる。
【0015】実施例4 図4に示す実施例4は主エレメントの水平長さC1 を1
50mm、C2 を250mmとし、補助エレメント6の
主エレメント5への接続点を変えE=610mmとする
とともに、長さが100mmの別の補助エレメント9を
付加した以外は実施例1と同じ構成、寸法としたもので
ある。
【0016】このような自動車用のガラスアンテナによ
って、250MHzのFM電波(水平偏波)の各方向か
らの受信利得を測定して、ダイポール比で表すと、72
方向の平均値で−13.5dB、72方向の最小値で−
24.7dBとなり、実施例1とほぼ同等の結果が得ら
れ、ドア等の作動を全方向から行うことができる。
【0017】以上、好適な実施例により説明したが、本
発明はこれらに限定されるものではなく、種々の応用が
可能である。主エレメントについて、水平線条の長さC
1 、C2 は100〜500mmの範囲、垂直長さDは5
〜20mmの範囲でそれぞれ選択すればよい。また、主
エレメントの配置は側方部より中央部側に設けた方がよ
く、中央線CLと垂直線条の距離Jは0〜200mmの
範囲とした方がよい。
【0018】補助エレメントについて、水平長さEは1
00〜700mmの範囲で適宜選択すればよいが、垂直
線条が主エレメントに接続される個所は主エレメントの
閉じた端部から0(実施例4の場合など)〜(E/2)
mmの範囲が好ましいので、この範囲を満足するように
水平長さEを決定すればよい。また、水平線条と最下部
の加熱線条の距離Iは5〜30mmの範囲に接近させる
方が好ましいので、垂直長さFはこの範囲を満足するよ
うに決定すればよい。
【0019】別の補助エレメント7、8、9などで示す
ようなアンテナは必ずしもなくてもよいが、指向特性の
改善、受信利得の向上などを目的として直線形状、L字
形状以外にもコ字形状、T字形状あるいはこれらを組み
合わせた形状の各種のエレメントを付加することができ
る。
【0020】また、本発明のガラスアンテナは250M
Hzは勿論300MHzの周波数帯などのキーレスエン
トリー用のアンテナとして使用することができ、この場
合には単独で使用するが、さらにTV放送波を受信する
サブアンテナとしても使用することが可能であり、この
場合には加熱線条上部余白部に設けたガラスアンテナ、
前部窓ガラスに設けたガラスアンテナ、側部窓ガラスに
設けたガラスアンテナもしくはポールアンテナなどをメ
インアンテナとしてダイバーシティ受信を行うとメイン
アンテナ単体よりもさらに好ましい結果を得ることがで
きる。
【0021】また、後部窓ガラスに合わせガラスを使用
する場合には、ガラスアンテナは銅線などの金属細線を
ポリビニールブチラールなどの中間膜に埋め込んで形成
してもよい。
【0022】
【発明の効果】本発明のガラスアンテナは、一方の側方
部から窓ガラス中心線までは到らない範囲の領域に特定
形状の主エレメントと補助エレメントを組み合わせて配
設することにより、実施例の250MHz、300MH
zなどの周波数帯のキーレスエントリー用のアンテナと
して特に好適に使用することができ、さらにTV放送波
VHF帯、UHF帯受信用のサブアンテナとしても使用
することができるものであり、しかも加熱線条下部の左
右どちらかの半分の狭い専有面積で達成できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガラスアンテナを自動車用後部窓ガラ
スに設けた実施例1を示す正面図である。
【図2】本発明のガラスアンテナを自動車用後部窓ガラ
スに設けた実施例2を示す正面図である。
【図3】本発明のガラスアンテナを自動車用後部窓ガラ
スに設けた実施例3を示す正面図である。
【図4】本発明のガラスアンテナを自動車用後部窓ガラ
スに設けた実施例4を示す正面図である。
【符号の説明】
1 板ガラス 2 防曇用加熱線条 4 給電点 5 主エレメント 6 補助エレメント 7、8、9 別の補助エレメント

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用後部窓ガラスの防曇用加熱線条の
    下部余白部に設けたガラスアンテナにおいて、一方の側
    方部から窓ガラス中心線までは到らない範囲の領域に、
    2本の水平線条を端部で接続した主エレメントと該エレ
    メントの水平線条の一部から垂直に延びさらに一方の側
    方部まで延び給電点に接続される補助エレメントを少な
    くとも配設するようにしたことを特徴とする自動車用ガ
    ラスアンテナ。
JP4036668A 1992-01-31 1992-02-24 自動車用ガラスアンテナ Expired - Lifetime JP2544055B2 (ja)

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US08/008,934 US5416491A (en) 1992-01-31 1993-01-26 Automotive window glass antenna

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JPH05235624A JPH05235624A (ja) 1993-09-10
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