JPH06140821A - 自動車用ガラスアンテナ - Google Patents

自動車用ガラスアンテナ

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Publication number
JPH06140821A
JPH06140821A JP28471492A JP28471492A JPH06140821A JP H06140821 A JPH06140821 A JP H06140821A JP 28471492 A JP28471492 A JP 28471492A JP 28471492 A JP28471492 A JP 28471492A JP H06140821 A JPH06140821 A JP H06140821A
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JP
Japan
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antenna
feeding point
horizontal
glass
filament
Prior art date
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Application number
JP28471492A
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English (en)
Inventor
Yoji Nagayama
長山洋治
Shingo Tadokoro
田所伸吾
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Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】あらゆる向きに対して受信利得が高くし、ドア
の開閉など、作動を確実に行う。 【構成】後部窓ガラス1に設けられた防曇用加熱線条2
とその両側に接続されるブスバー3の上部余白部に水平
線条と垂直線条から構成される、第1のアンテナ4の上
部余白部か第1のアンテナの余白部に配設されたコ字形
状エレメントの垂直線条、または水平線条のほぼ中央部
に短小な垂直線条を接続したT字形状エレメントあるい
は逆T字形状エレメントの垂直線条から直接あるいは折
り返し部を介して外側に水平に延び、さらにブスバーの
外側を下方に延び下方側方部に設けた給電点5に接続さ
れる第1のエレメント6と、防曇用加熱線条の下部余
白部に配設され給電点5に接続される第2のエレメント
からなる第2のアンテナ6とに加えて、給電点ある
いは第2のアンテナからブスバーあるいは給電点近傍の
最下部の防曇用加熱線条に接続する導電線条7を具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用のドアあるいは
トランクルームの開閉またはルームランプ等のオンオフ
等車載機器の制御に必要な制御情報を無線通信する携帯
用送信部からの送信制御情報を受信するためのガラスア
ンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術とその問題点】近年、一般的なキーを用い
たドアロック装置に代わって送信機からの、周波数が、
60MHz、250MHz、あるいは350MHz前後
の微弱電波によるコード信号を受信してドアの開閉およ
び車両用機器の制御を行う方式が注目され、種々の提案
がされている。
【0003】このような無線通信による信号を受信する
キーレスエントリー用のアンテナとして、特開昭62−
37275号などに示されるループコイルを含むピック
アップをピラーなどに内蔵するものがあるが、ノイズの
影響が大きく、その対策が必要であり、さらに車体に埋
め込まれるので、チューニングが困難であるなどの欠点
がある。
【0004】一方ガラスに線条アンテナをスクリーン印
刷により形成したガラスアンテナも特開昭63−434
03号などとして提案されているが、サイドウインド下
側に設けたアンテナは窓の開閉により受信利得が変動
し、その結果特にドアが開いている場合などにおいては
作動が困難であるばかりか、サイドウインドに設けたア
ンテナはフロントやリアの窓ガラスに設けたものより指
向性が強く、発信機の方向によっては作動しない恐れが
あるなどの欠点がある。
【0005】また、車両用の後部窓ガラスは開口部が最
も大きいが、防曇用の加熱線条が大部分を占有している
上に、最近はFMラジオ放送波あるいはTV放送波を受
信するためにプリントされたアンテナが加熱線条上部の
余白部などに設けられている場合も多く、従って場所的
に大きな制約があるので、残余部分にキーレスエントリ
ー用のアンテナを設けても充分な受信利得が得られなか
った。
【0006】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、車両用の後部窓ガラスの狭い場所であって
も、あらゆる向きに対して受信利得が高く、ドアの開
閉、機器の制御など、作動を確実に行うことができ、し
かもFMラジオ放送波、TV放送波などを受信するサブ
アンテナとしても使用可能なガラスアンテナを提供する
ことを目的とする。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本発明は、車両用後部
窓ガラスに設けられた防曇用加熱線条とその両側に接続
されるブスバーの上部余白部に水平線条と垂直線条から
構成される第1のアンテナを設けたガラスアンテナにお
いて、第1のアンテナの上部余白部か第1のアンテナの
余白部に配設された2本の水平線条の1端を閉じたコ字
形状エレメントの垂直線条、または水平線条のほぼ中央
部に短小な垂直線条を接続したT字形状エレメントある
いは逆T字形状エレメントの垂直線条から直接あるいは
折り返し部を介して外側に水平に延び、さらにブスバー
の外側を下方に延び下方側方部に設けた給電点に接続さ
れる第1のエレメントと、防曇用加熱線条の下部余白部
に配設され、前記給電点に接続される第2のエレメント
からなる第2のアンテナを少なくとも具備するととも
に、前記給電点あるいは第2のアンテナから前記ブスバ
ーあるいは給電点近傍の防曇用加熱線条に接続する導電
線条を具備するようにしたことを特徴とするものであ
り、第2のエレメントとしては具体的に、2本の水平線
条を端部で接続したエレメントと該エレメントの水平線
条の一部から垂直に延びさらに一方の側方部まで延び給
電点に接続されるエレメントを少なくとも具備するも
の、受信周波数をf(MHz)、その波長をλとしたと
きに一方の側方部に設けた給電点から長さが0.02λ
・f1/2 (1±0.2)なる水平線条を2〜4本配設
し、両端を閉じてループを構成するエレメントを少なく
とも具備するもの、少なくとも2本の水平線条の端部を
垂直線条により接続した略コ字形状エレメントの垂直線
条から外側に水平に延び給電点に接続されるエレメント
を少なくとも具備するもの、給電点に接続され水平に延
びさらに折り返して給電点側に水平に延びるエレメント
を少なくとも具備するもの、水平線条のほぼ中央部に短
小な垂直線条を接続したT字形状あるいは逆T字形状の
エレメントの垂直線条から直接あるいは折り返し部を介
して給電点側に水平に延びるエレメントを少なくとも具
備するものなどが好ましい。
【0008】
【作用】第1のアンテナの上部余白部か第1のアンテナ
の余白部にに配設された2本の水平線条の1端を閉じた
コ字形状エレメントの垂直線条または水平線条のほぼ中
央部に短小な垂直線条を接続したT字形状エレメントあ
るいは逆T字形状エレメントの垂直線条から外側に水平
に延び、さらにブスバーの外側を下方に延び下方側方部
に設けた給電点に接続される第1のエレメントはアンテ
ナの有効面積が大きく、地上高さが高くなるので特に受
信利得を向上させ、防曇用加熱線条の下部余白部におい
て、前記給電点に接続され水平に延びさらに折り返して
給電点側に水平に延びる第2のエレメントが同調周波数
ならびにインピーダンスを変え伝送効率を高めるように
作用するので、より受信利得を向上させ、さらに防曇用
のブスバーか加熱線条に接続するとにより、接続しない
場合に比較して、特定方向における受信利得の落ち込み
(ディップ)を改善し、1〜2dB最小の受信利得を向
上させ、さらに全方向に対する受信利得を向上させるも
のである。
【0009】また、第1のエレメントの水平線条は第1
のアンテナの上部余白部に設けると、第1のアンテナ自
身の余白部に設ける場合に比較して、電流密度の高いと
ころに配設されることになり好ましいが、ボディとの間
隔が10mmより小さいと、理論上のアースであるボデ
ィに近接して受信利得が低下し、第1のアンテナとの間
隔が15mmより小さくなるとお互いのアンテナが干渉
しあうので、ボディとの間隔を10mm以上、第1のア
ンテナの最上部の水平線条との間隔を15mm以上にな
るように配設するとよい。
【0010】また、導電線条は線幅が細すぎると受信利
得が急低下するので0.7mm以上、太すぎると美観上
好ましくないので、5mm以下にした方がよい。また長
さについては長過ぎると受信利得が低下するので50m
m以下とした方がよい。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説
明する。図1〜図6は、それぞれ本発明のガラスアンテ
ナを自動車用後部窓ガラスに設けた実施例1〜実施例6
を示す正面図である。
【0012】実施例1 単板ガラスを自動車の後部窓ガラスに装着し、第1のエ
レメントを請求項1に示す構成にし、第2のエレメント
を請求項3に示す構成にした例で、図1に示すように板
ガラス1の車内側には、防曇用加熱線条2、2、・・
・、2、ブスバー3、3’、水平線条と垂直線条から構
成される公知の第1のアンテナ4とともに、第1のアン
テナの上部余白部に配設される水平線条のほぼ中央部に
短小な垂直線条を接続したT字形状エレメントの垂直線
条から外側に水平に延び、さらにブスバーの外側を下方
に延び下方側方部に設けた給電点5に接続される第1の
エレメント61 と防曇用加熱線条の下部余白部におい
て、2本の水平線条を端部で接続した略コ字形状エレメ
ントの水平線条の一部から垂直に延びさらに一方の側方
部まで延び給電点に接続される第2のエレメント62
らなる第2のアンテナ6に加えて給電点5とブスバー3
を接続する導電線条7を導電ペーストによりスクリーン
印刷、焼成して形成する。
【0013】このようにして得られた自動車用のガラス
アンテナの各部の寸法をA1 =1000mm、A2 =1
400mm、B=750mm、C1 =700mm、D1
=430mm、E=660mm、F=10mm、G=2
0mm、H=20mm、I=5mm、J=25mm、K
1 =650mm、K2 =450mm、L=650mm、
M=100mm、N=30mm、O=20mm、P=4
0mm、Q=10mmとしたものによって60MHzの
FM電波(水平偏波)の各方向からの受信利得を測定し
て、標準のダイポールアンテナの受信利得を0dBとし
たときの利得差(以下、ダイポール比と略称する)で表
すと、5°毎(72方向)の受信利得は全て−25dB
を上回っており(72方向の最小値で−21.8d
B)、72方向の平均値で−16.1dBとなり、ドア
の開閉、機器の制御などの作動に必要とされる受信利得
が−25dB4程度であるので、全ての方向から良好に
作動させることができる。
【0014】実施例2 図2に示す実施例2は第1のエレメントを請求項1に示
す構成にし、第2のアンテナを請求項4に示す構成にし
た例であり、第1のエレメント61 の水平線条長さC1
を500mm、D1 を350mmとし、水平線条の先端
に水平長さが100mmの補助エレメント8を付加する
とともに、第2のエレメントは長さが400mmの水平
線条を3本、間隔10mmにしてループに形成するとと
もに、長さが100mmの補助エレメント9と長さが2
50mmの補助エレメント10を付加した以外は実施例
1と同じ構成、寸法としたものである。
【0015】このような自動車用のガラスアンテナによ
って、250MHzのFM電波(水平偏波)の各方向か
らの受信利得を測定して、ダイポール比で表すと、5°
毎(72方向)の受信利得は全て−25dBを上回って
おり(72方向の最小値で−21.6dB)、72方向
の平均値で−17.3dBとなり、実施例1と同等の結
果が得られ、ドアの開閉などの作動を全ての方向から良
好に行うことができる。
【0016】実施例3 図3に示す実施例3は第1のエレメントを請求項1に示
す構成に、第2のエレメントを請求項5に示す構成に
し、給電点5の近傍のブスバー3の幅を狭くして給電点
5の位置を変えた例であり、第1のエレメント61 を逆
T字形状にして(C1 =500mm)、折り返し部を介
して外側に水平に延びる構成とするとともに、第2のエ
レメント62 の水平線条と垂直線条から構成されるエレ
メントは2本の長さが450mmの水平線条の端部を垂
直線条により接続したエレメントの垂直線条から外側に
一方の側方部に向けて100mm水平に延びるようにす
るとともに、導電線条7は給電点近傍の第2のエレメン
トとブスバーを接続するようにした以外は実施例1と同
じ構成、寸法としたものである。
【0017】このような自動車用のガラスアンテナによ
って、250MHzのFM電波(水平偏波)の各方向か
らの受信利得を測定して、ダイポール比で表すと、72
方向の平均値で−16.8dB、72方向の最小値で−
22.0dBとなり、実施例1とほぼ同等の結果が得ら
れ、ドア等の作動を全方向から行うことができる。
【0018】実施例4 図4に示す実施例4は第1のエレメントを請求項2に示
す構成に、第2のエレメントを請求項6に示す構成と
し、第1のエレメント61 は、2本の水平線条の1端を
閉じたコ字形状エレメント(C2 =700mm)の垂直
線条から外側に水平に延び(D2 =100mm)、さら
にブスバーの外側を下方に延び下方側方部に設けた給電
点に接続される構成に、第2のエレメント62 の水平線
条と垂直線条から構成されるエレメントは一方の側方部
から他方に向け長さが600mm水平に延び(図4にお
いて、最下部の加熱線条に近接した最上部の水平線条)
さらに折り返して一方の側方部に向けて500mm水平
に延びるエレメントに、長さが250mmの補助エレメ
ント11を付加するとともに、導電線条7は給電点5と
給電点近傍の最下部の加熱線条に接続した以外は実施例
1と同じ構成、寸法としたものである。
【0019】このような自動車用のガラスアンテナによ
って、60MHzのFM電波(水平偏波)の各方向から
の受信利得を測定して、ダイポール比で表すと、72方
向の平均値で−16.5dB、72方向の最小値で−2
0.9dBとなり、実施例1と同等の結果が得られ、ド
ア等の作動を全方向から行うことができる。
【0020】実施例5 図5に示す実施例5は第1のエレメントを請求項2に示
す構成に、第2のエレメントを請求項7に示す構成とし
た例であり、第1のエレメント61 のC2 を400m
m、D2 を70mmとし水平長さが150mmの補助エ
レメント12を付加するとともに、第2のエレメントの
水平線条と垂直線条から構成されるエレメント62 を長
さが600mmの水平線条の中央部に長さが30mmの
垂直線条を接続したT字形状エレメントから外側に水平
に延びるようにするとともに、導電線条7は第1のエレ
メント61 とブスバー3を接続するようにした以外は実
施例1と同じ構成、寸法としたものである。
【0021】このような自動車用のガラスアンテナによ
って、240MHzのFM電波(水平偏波)の各方向か
らの受信利得を測定して、ダイポール比で表すと、72
方向の平均値で−16.7dB、72方向の最小値で−
21.1dBとなり、実施例1と同等の結果が得られ、
ドア等の作動を全方向から行うことができる。
【0022】実施例6 図6に示す実施例6は第1のエレメント61 を請求項2
に示した構成にし、第1のアンテナ4の上部余白部では
なく、第1のアンテナ4自身の余白部に設けるととも
に、ブスバー3’の下端を延長し、給電点5と導電線条
7を兼用するようにした例であり、第1のエレメント6
1 の水平長さC2 を300mm、D2 を50mmとし、
第2のエレメント62 は長さが400mmと300mm
の2本の水平線条を垂直線条で接続した構成とした以外
は実施例1と同じ構成、寸法としたものである。
【0023】このような自動車用のガラスアンテナによ
って、300MHzのFM電波(水平偏波)の各方向か
らの受信利得を測定して、ダイポール比で表すと、72
方向の平均値で−17.2dB、72方向の最小値で−
21.3dBとなり、実施例1とほぼ同等の結果が得ら
れ、ドア等の作動を全方向から行うことができる。
【0024】以上、好適な実施例により説明したが、本
発明はこれらに限定されるものではなく、種々の応用が
可能である。第1のアンテナについては、実施例のもの
以外にも既に実装されているアンテナなどの各種のアン
テナを採用することができる。
【0025】第2のアンテナを構成する請求項1に示す
第1のエレメントについて、T字形状あるいは逆T字形
状エレメントを形成する水平線条の長さC1 はそれぞれ
200mm〜(A1 −20)mm(A1 は板ガラス上辺
の長さ)、好ましくは300mm〜800mmの範囲
で、垂直長さFは5〜30mm、好ましくは10〜20
mmの範囲で適宜選択すればよい。垂直線条は水平線条
の中央部に接続した方が一般的に好ましいが中心から5
0mm程度の範囲であれば受信性能にほとんど影響しな
い。
【0026】請求項2に示す第1のエレメントについ
て、コ字形状を形成する水平長さC2は150mm〜7
00mmの範囲で、垂直線条の長さFは5〜30mm、
好ましくは10〜25mmの範囲で適宜選択すればよ
い。2本の水平線条についてはほぼ等しくした方が好ま
しいが、100mm程度の差であれば性能にほとんど影
響がない。
【0027】また、第1のエレメントのブスバーに沿っ
て給電点まで延びる、寸法Eで示す垂直線条について、
ブスバー3との間隔Iは2mm以上、好ましくは5mm
以上、ガラスエッジとの間隔Jは接着剤が塗布されるの
で10mm以上、好ましくは15mm以上、それぞれ離
せばよい。
【0028】第2のアンテナを構成する第2のエレメン
トについて、実施例1に示すように、2本の水平線条を
端部で接続したエレメントと該エレメントの水平線条の
一部から垂直に延びさらに一方の側方部まで延び給電点
に接続されるエレメントを少なくとも具備する場合には
2本の水平線条の長さK1 、K2 は300〜1300m
mの範囲、垂直長さNは5〜30mmの範囲でそれぞれ
選択すればよい。また、水平線条と最下部の加熱線条の
距離Qは5〜30mmの範囲に接近させる方が好ましい
ので、垂直長さOはこの範囲を満足するように決定すれ
ばよい。
【0029】第2のエレメントが実施例2に示すよう
に、受信周波数をf(MHz)、その波長をλとしたと
きに一方の側方部に設けた給電点から長さが0.02λ
・f1/ 2 (1±0.2)なる水平線条を2〜4本配設
し、両端を閉じてループを構成するエレメントを少なく
とも具備する場合には、水平線条の本数は2〜4本を、
その長さは0.02λ・f1/2 (1±0.2)の範囲で
適宜選択すればよい。ループを形成する水平線条の長さ
を320mm±65mmとすると350MHz前後の微
弱電波を、水平長さを780mm±150mmとする
と、60MHz前後の微弱電波を受信することができ
る。
【0030】第2のエレメントが実施例3に示すよう
に、少なくとも2本の水平線条の端部を垂直線条により
接続したエレメントの垂直線条から水平に延び給電点に
接続されるエレメントを少なくとも具備する場合には、
コ字形状を形成する水平長さあ300〜700mmの範
囲で、垂直長さは10〜50mmの範囲で適宜選択すれ
ばよい。また水平線条は2〜4本の範囲で選択すればよ
い。
【0031】第2のエレメントが実施例4に示すよう
に、給電点に接続され水平に延びさらに折り返して給電
点側に水平に延びるエレメントを少なくとも具備する場
合には、給電点からの水平長さは400mm〜1200
mmの範囲、好ましくは500mm〜1000mmの範
囲、折り返し部分から給電点に向けて水平に延びる水平
長さは200mm以上、給電点からの水平長さ迄の範囲
で車種に応じて適宜選択すればよい。
【0032】第2のエレメントが実施例5に示すよう
に、水平線条のほぼ中央部に短小な垂直線条を接続した
T字形状あるいは逆T字形状のエレメントの垂直線条か
ら水平に延び給電点に接続されるエレメントを少なくと
も具備する場合には、T字形状あるいは逆T字形状エレ
メントを形成する水平線条のトータル長さは200〜1
000mm好ましくは400〜700mmの範囲で、垂
直線条の長さは5〜50mmの範囲で適宜選択すればよ
い。
【0033】補助エレメント8〜12などで示すような
アンテナは必ずしもなくてもよいが、指向特性の改善、
受信利得の向上などを目的として直線形状、L字形状以
外にもコ字形状、T字形状あるいはこれらを組み合わせ
た形状の各種のエレメントを付加することができる。
【0034】また、本発明のガラスアンテナは60MH
z前後あるいは250MHz、350MHz前後の周波
数帯などのキーレスエントリー用のアンテナとして使用
することができ、この場合には単独で使用するが、さら
に76MHz〜90MHzの国内FMラジオ放送波、8
8MHz〜108MHzの北米FMラジオ放送波、1〜
12チャンネルのTV放送波VHF帯などを受信するサ
ブアンテナとしても使用することが可能であり、この場
合には加熱線条上部余白部に設けた第1のアンテナ、前
部窓ガラスに設けたガラスアンテナ、側部窓ガラスに設
けたガラスアンテナもしくはポールアンテナなどと組み
合わせてダイバーシティ受信を行うとメインアンテナ単
体よりもさらに好ましい結果を得ることができる。
【0035】また、後部窓ガラスに合わせガラスを使用
する場合には、ガラスアンテナは銅線などの金属細線を
ポリビニールブチラールなどの中間膜に埋め込んで形成
してもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明のガラスアンテナは、防曇用加熱
線条とその上部余白部に公知のアンテナが配設された車
両用の後部窓ガラスの狭い場所に設けたものであって
も、あらゆる向きに対して受信利得が高く、ドアの開
閉、機器の制御など、作動を確実に行うことができ、し
かもFMラジオ放送波、TV放送波VHF帯などを受信
するサブアンテナとしても使用することができるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガラスアンテナを自動車用後部窓ガラ
スに設けた実施例1を示す正面図である。
【図2】本発明のガラスアンテナを自動車用後部窓ガラ
スに設けた実施例2を示す正面図である。
【図3】3 本発明のガラスアンテナを自動車用後部窓
ガラスに設けた実施例3を示す正面図である。
【図4】本発明のガラスアンテナを自動車用後部窓ガラ
スに設けた実施例4を示す正面図である。
【図5】本発明のガラスアンテナを自動車用後部窓ガラ
スに設けた実施例5を示す正面図である。
【図6】本発明のガラスアンテナを自動車用後部窓ガラ
スに設けた実施例6を示す正面図である。
【符号の説明】
1 板ガラス 2 防曇用加熱線条 3,3’ ブスバー 4 第1のアンテナ 5 給電点 6 第2のアンテナ 61 第1のエレメント 62 第2のエレメント 7 導電線条 8〜12 補助エレメント

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用後部窓ガラスに設けられた防曇用
    加熱線条とその両側に接続されるブスバーの上部余白部
    に水平線条と垂直線条から構成される第1のアンテナを
    設けたガラスアンテナにおいて、第1のアンテナの上部
    余白部か第1のアンテナの余白部に配設された水平線条
    のほぼ中央部に短小な垂直線条を接続したT字形状エレ
    メントあるいは逆T字形状エレメントの垂直線条から直
    接あるいは折り返し部を介して外側に水平に延び、さら
    にブスバーの外側を下方に延び下方側方部に設けた給電
    点に接続される第1のエレメントと、防曇用加熱線条の
    下部余白部に配設され、前記給電点に接続される第2の
    エレメントからなる第2のアンテナを少なくとも具備す
    るとともに、前記給電点あるいは第2のアンテナから前
    記ブスバーあるいは給電点近傍の防曇用加熱線条に接続
    する導電線条を具備するようにしたことを特徴とする自
    動車用のガラスアンテナ。
  2. 【請求項2】車両用後部窓ガラスに設けられた防曇用加
    熱線条とその両側に接続されるブスバーの上部余白部に
    水平線条と垂直線条から構成される第1のアンテナを設
    けたガラスアンテナにおいて、第1のアンテナの上部余
    白部か第1のアンテナの余白部に配設された2本の水平
    線条の1端を閉じたコ字形状エレメントの垂直線条から
    外側に水平に延び、さらにブスバーの外側を下方に延び
    下方側方部に設けた給電点に接続される第1のエレメン
    トと、防曇用加熱線条の下部余白部に配設され、前記給
    電点に接続される第2のエレメントからなる第2のアン
    テナを少なくとも具備するとともに、前記給電点あるい
    は第2のアンテナから前記ブスバーあるいは給電点近傍
    の防曇用加熱線条に接続する導電線条を具備するように
    したことを特徴とする自動車用のガラスアンテナ。
  3. 【請求項3】第2のエレメントは2本の水平線条を端部
    で接続したエレメントと該エレメントの水平線条の一部
    から垂直に延びさらに一方の側方部まで延び給電点に接
    続されるエレメントを少なくとも具備するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の自動車
    用ガラスアンテナ。
  4. 【請求項4】第2のエレメントはアンテナの受信周波数
    をf(MHz)、その波長をλとしたときに一方の側方
    部に設けた給電点から長さが0.02λ・f1/ 2 (1±
    0.2)なる水平線条を2〜4本配設し、両端を閉じて
    ループを構成するエレメントを少なくとも具備すること
    を特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の自動車用
    ガラスアンテナ。
  5. 【請求項5】第2のエレメントは少なくとも2本の水平
    線条の端部を垂直線条により接続したエレメントの垂直
    線条から水平に延び給電点に接続されるエレメントを少
    なくとも具備するようにしたことを特徴とする請求項1
    あるいは請求項2記載の自動車用ガラスアンテナ。
  6. 【請求項6】第2のエレメントは給電点に接続され水平
    に延びさらに折り返して給電点側に水平に延びるエレメ
    ントを少なくとも具備するようにしたことを特徴とする
    請求項1あるいは請求項2記載の自動車用ガラスアンテ
    ナ。
  7. 【請求項7】第2のエレメントは水平線条のほぼ中央部
    に短小な垂直線条を接続したT字形状あるいは逆T字形
    状のエレメントの垂直線条から直接あるいは折り返し部
    を介して水平に延び給電点に接続されるエレメントを少
    なくとも具備するようにしたことを特徴とする請求項1
    あるいは請求項2記載の自動車用ガラスアンテナ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990040797A (ko) * 1997-11-19 1999-06-05 정몽규 브이에이치에프 하이 밴드용 글래스 안테나
US5933119A (en) * 1997-02-20 1999-08-03 Central Glass Company Limited Glass antenna system for vehicles

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