JPH02224406A - 車両用のガラスアンテナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車等の車両用ガラスアンテナに関し、特に
ＴＶ受信に好適でＦＭラジオ放送波をも受信可能なガラ
スアンテナに関する。

〔従来の技術〕

近年、ＡＭ、ＦＭなどのラジオ放送波以外にも、ＴＶを
受信できる車両用のガラスアンテナが要望されるように
なり、前部窓ガラスに垂直線条を設けるもの（時開６１
−２０３７０２号）、後部窓ガラスの防曇用加熱線条上
部余白部にＦＭラジオ放送波受信アンテナ兼ＴＶ受信ア
ンテナを設けるもの（時開６１−１２１６０３号）など
種々の提案がされている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら前者のフロントガラスアンテナにあっては
、窓ガラス縦中央部に配設されるので運転者等の視界の
妨げになることは避けられず、後者にあっては、アンテ
ナ専有面積が狭い上に、ラジオ放送波の受信も兼用する
アンテナであるので、ＴＶ放送波に対して充分な受信利
得を得ることは困難であった。

本発明はこのような点に鑑みてなされたもので、後部窓
ガラスの加熱線条の下部のような狭い場所であっても、
ＴＶ放送波に対する受信利得を向上せしめるとともにＦ
Ｍラジオ放送波をも受信可能にした車両用ガラスアンテ
ナを提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、車両用窓ガラスに設けたガラスアンテナにお
いて、窓ガラス下辺側部領域に、長さが８００〜１５０
ｎの水平線条を上下方向に所定間隔をおいて少なくとも
２本以上配設した主アンテナと該主アンテナのほぼ延長
領域内であって下辺中央部側に配設した補助アンテナを
具備するとともに、主アンテナと補助アンテナを前記下
辺側部領域で並列に接続し給電するようにしたことを特
徴とする。

〔作用〕

本発明者らは、例えば後部窓ガラスの加熱線条下部余白
部のような窓ガラスの下辺側部領域に２本以上の水平線
条を特定範囲の長さにして配設するとＴＶ放送波のＶＨ
Ｆ帯からＵＨＦ帯までの広帯域にわたり、高利得が得ら
れることを見出し、後述する実施例１　（第１図）に示
す主アンテナのみによりすなわち３本の水平線条の場合
により、長さＤを変えてＴＶ放送波ＶＨＦＷの低バンド
（１〜３チャンネル：　９０ＭＨｚ〜１０８ＭＨ２）　
、Ｖ　ＨＦ帯高バンド（４〜１２チャンネル：　１７０
ＭＨｚ　〜２２２ＭＨｚ）、ＵＨＦ帯（４７０ＭＨ２〜
７７０ＭＨｚ）の各放送波を受信して利得Ｇを測定した
ところ、それぞれ第３図■、■、■に示すような結果を
得た。なお利得Ｇは標準のダイポールアンテナの受信利
得をＯｄＢとしたときの利得差（以下、ダイポール比と
略称する）であり、各バンドの平均値を表わす。

この結果から明らかなように、水平線条の長さＤを８０
ｍ〜１５０ｎの範囲にするとＶＨＦ帯の低バンドからＵ
ＨＦ帯までの全帯域にわたり主アンテナとして作用する
ことがわかる。また、９０Ｍ）１２〜７７０ＭＨｚの広
帯域にわたり高利得が得られるのは水平線条を２本以上
並設するとともに、主アンテナの延長領域内に補助アン
テナを設（Ｊることにより、利得の落ち込み（デイツプ
）を補なうことで、達成されるものと推定される。

さらに、ＦＭラジオ放送波に対しては主アンテナのみで
は充分ではないが補助アンテナを設け、両者の組み合わ
せにより受信利得が向上するものである。

〔実施例〕

以下、図面を参照しながら本発明の詳細な説明する。

第１図は本発明のガラスアンテナを自動車用後部窓ガラ
スに設けた実施例を示す正面図、第２図（ａ）〜（ｄ）
は本発明のアンテナの変形例を示す図である。

ス」１１１ 単板ガラスを後部窓ガラスに装着した例で、第１図に示
すように板ガラス１の車内側には防曇用の加熱線条２と
ともに、加熱線条２の上部余白部にはＡＭ、ＦＭ用ラジ
オ放送波を受信するに好適なアンテナ３、下部余白部に
は本発明のガラスアンテナの主アンテナ４、補助アンテ
ナ５を例えばスクリーン印刷、焼成してそれぞれ形成す
る。本発明のガラスアンテナは主アンテナを３本の水平
線条から構成し、補助アンテナを丁字形状としてこれら
を導電線条６により下辺側部領域において並列に接続し
た構造とし給電点７とともに形成する。

このような車両用ガラスアンテナにおいて、各部の寸法
をＡＩ＝１．１６００．、Ａｚ＝１．４５Ｏｎ、　Ｂ＝
７３０ｎ　Ｓ　　Ｃ＝２５ｍ　Ｓ　　Ｄ＝１０Ｏｎ、　
　　Ｅ＝２５ｕ　、　　Ｆ　　、２１０鶴、Ｇ＝１１０
１１ＳＨ＝１４０ｎ、　　Ｉ　＝７５鶴、Ｊ・４５１１
、Ｋ＝２０ｍ　、　　Ｌ＝８５ｎ、　　　Ｍ＝４５ｕ、
　　　Ｎ＝１０ｕ、　　　０＝２５ｎとしたものによっ
て７６ＭＨｚ　〜１０５ＭＨｚのＦＭラジオ放送波、１
〜１２チヤンネルにおけるＴＶ放送波ＶＨＦ帯、４７０
ＭＨｚ　〜７７０ＭＨｚのＴＶ放送波ＵＨＦ帯の水平偏
波における受信利得Ｇ（ダイポール比）を測定したとこ
ろ第１表に示す結果が得られた。

（、−エ、−Ｊ 第１表 この結果から明らかなように、従来の実用に供されてい
る良好なガラスアンテナの受信利得がＦＭラジオ放送波
、ＴＶ放送波ＶＨＦ帯、ＴＶ放送波ＵＨＦ帯に対してそ
れぞれ平均約−２０ｄＢ、約−２０ｄＢ、約−１８ｄＢ
であるので、本発明のガラスアンテナは全ての帯域にお
いて上回っており良好なアンテナであることがわかる。

なお、アンテナ３はＡＭ、ＦＭラジオ放送波以外にもＴ
Ｖ放送波ＶＨＦ帯についても、本発明のガラスアンテナ
よりは劣るものの受信可能であるので、この帯域とＦＭ
放送波を受信する場合については両者の受信利得を常時
比較して、高い方に切替えて受信するダイパーシティア
ンテナとして使えばより高利得が得られることとなり好
ましい。

ｊμ」ばど（１匹 本発明のガラスアンテナは第２図（ａ）〜（ｄ）に示す
ようなパターンも実施例１の受信利得に近い良好な結果
が得られた。

（ａ）は主アンテナ４０本数を２本にして補助アンテナ
５を逆Ｔ字の変形形状に、（ｂ）は主アンテナの本数を
３本にして一部をクローズとし、補助アンテナ５をコ字
形状に、（Ｃ）は主アンテナ４の本数を４本にして全て
をクローズとし、補助アンテナ５を８字形状に、（ｄ）
は主アンテナ４の本数を３本にして給電点側の端部の一
部をオープンとし、補助アンテナ５をコ字の変形形状に
したものである。

以上、好適な実施例により説明したが、本発明はこれら
に限定されるものではなく、種々の応用が可能である。

本発明における主アンテナは、水平線条の本数を２本以
上、７本以内とし線条の間隔は５　ｎ〜２０ｎの範囲で
設ければよく、実施例のように加熱線条の下部余白部に
設ける場合には加熱線条に対して離隔距離（実施例１に
おけるＫ）を５ｍｍ〜１５鰭の範囲で近接させた方がよ
い。

本発明における補助アンテナは主アンテナのほぼ延長領
域の下辺中央側に丁字形状、逆Ｔ字形状、コ字形状、８
字形状あるいはこれらの変形形状など各種の形状から適
宜選択すればよい。

また、本発明のガラスアンテナは、一方の下辺側部だけ
でなく、反対側の他方の下辺側部にも左右対称に配設す
るとこれらのアンテナの受信利得はほぼ同等であるが、
指向特性が異なるので左右一対のガラスアンテナとしで
あるいはその他のガラスアンテナ、ホイップアンテナ等
を加えてＦＭ放送波、ＴＶ放送波に対してダイパーシテ
ィ受信をするとさらに好ましい結果を得ることができる
。

また、後部窓ガラスだけでなく、前部窓ガラスに設ける
こともできる。この場合に窓ガラス周辺に設けられた不
透明枠に隠蔽されるようにすると運転者等の視界を邪魔
しないので好ましい。

〔本発明の効果〕 本発明のガラスアンテナはＴＶ放送波を受信するに特に
好適で、さらにＦＭラジオ放送波をも受信可能にしたも
のであり、ＦＭラジオ放送波からＴＶ放送波ＵＨＦ帯ま
での７６ＭＨｚ　〜７７０ＭＨｚにわたる非常に広範囲
の周波数帯域において受信利得を向上せしめるという効
果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のガラスアンテナを自動車用後部窓ガラ
スに配設した実施例１を示す要部正面図、第２図（ａ）
〜（ｄｌは本発明のガラスアンテナの変形例を示す図、
第３図は主アンテナの長さと受信利得Ｇの関係を示す特
性図である。 １−−一部ガラス　　２−−一加熱線条ＡＭ。 ＦＭ用アンテナ 主アンテナ 補助アンテナ 導電線条 ｍ− 給電点 購２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 車両用窓ガラスに設けたガラスアンテナにおいて、窓ガ
   ラス下辺側部領域に、長さが８０ｍｍ〜１５０ｍｍの水
   平線条を上下方向に所定間隔をおいて少なくとも２本以
   上配設した主アンテナと該主アンテナのほぼ延長領域内
   であって下辺中央部側に配設した補助アンテナを具備す
   るとともに、主アンテナと補助アンテナを前記下辺側部
   領域で並列に接続し給電するようにしたことを特徴とす
   る車両用のガラスアンテナ。