JP2543985B2 - はんだ材 - Google Patents

はんだ材

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JP2543985B2
JP2543985B2 JP1164055A JP16405589A JP2543985B2 JP 2543985 B2 JP2543985 B2 JP 2543985B2 JP 1164055 A JP1164055 A JP 1164055A JP 16405589 A JP16405589 A JP 16405589A JP 2543985 B2 JP2543985 B2 JP 2543985B2
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健一 河合
宣雄 福間
彰 松井
憲一朗 二村
栄治 浅田
辰彦 福岡
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Taiho Kogyo Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Taiho Kogyo Co Ltd
Toyota Motor Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K35/00Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
    • B23K35/22Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by the composition or nature of the material
    • B23K35/24Selection of soldering or welding materials proper
    • B23K35/26Selection of soldering or welding materials proper with the principal constituent melting at less than 400 degrees C
    • B23K35/262Sn as the principal constituent

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、はんだ材に関するものであり、さらに詳し
く述べるならば、自動車用の電装品のように絶えず振動
にさらされ、疲労が起こり易い環境で使用される部品の
はんだ付け、特に電子部品を印刷基板に接合する用途に
適したはんだ材に関するものである。
(従来の技術) 一般に、はんだ材はSn−Pb二元系を基本成分としてお
り、またその性質を改善するため各種成分を添加するこ
とが知られている。
特公昭40−25885号公報は、はんだ用電気鏝先の銅が
はんだに溶け込んで、はんだが損耗することを防止する
ために、はんだ材に銅、銀、ニッケル等を添加すること
を開示する。その損耗防止作用は銀、ニッケルにより銅
をはんだ中に微細均一に分布させることにあると説明さ
れている。
特公昭45−2093号公報は、アルミニウム合金とのろう
接部でのはんだの耐食性がAgまたはSbの添加により改善
され、またはんだ材の流動性および作業性がCdの添加に
より改善されることを開示する。
特に集積回路、印刷基板等に使用されるはんだ材の改
良を意図した従来技術には次のものがある。
特公昭52−30377号公報は、ろう接される銅細線がは
んだにより溶解され、溶損し、あるいは強度低下をきた
すことを防止するために、CuとAgの同時添加を開示す
る。Cuにより被ろう接材料がはんだにより食われること
を抑制し、一方Cu添加によりはんだの融点が上昇して被
ろう接材料が溶解され易くなることをAgのもつ融点低下
作用により防止するところにCuとAgの同時添加の作用が
あると説明されている。
特開昭56−144893号公報は、セラミックコンデンサー
の銀リード線の銀がはんだに拡散してコンデンサーの特
性を悪くしたりあるいは銀面を剥離させる欠点を解消す
るとともに、高速はんだ付けを可能にすることを目的と
し、Sn−Sb−Ag−Pb系はんだ材を提案する。
特開昭59−70490号公報は、半導体メモリにおける部
材接合に使用されているAuろう材に匹敵する特性を有す
る安価なろう材としてSb1〜15%−Sn(In)1〜65%−P
b系およびSb−Ag−Sn(In)−Pb系成分を提案する。
特開昭63−313689号公報はPb62〜72%、Sn28〜38%を
基本組成とし、これにCu0.05%〜1.0%、Sb0.05〜1.0
%、In0.05〜1.0%、Cd0.05〜1.0%、Fe0.05%〜1.0%
の1種以上を添加し、リード端子間のブリッジを防止す
ることを特徴とするはんだ合金組成を提案する。
(発明が解決しようとする課題) 集積回路、印刷基板に搭載された電子部品のはんだ付
けに使用されるはんだ材の特性に関して、近年、リード
線を基板のランド部に接合した印刷基板のはんだ内部に
クラックが発生して通電不良による動作ミスを起こす問
題が注目されている。この原因は、使用温度の周期的変
化により基板および実装部品に応力が発生し、それを接
合部材であるはんだが受け持つことになるため、はんだ
は常に応力がかかった状態に置かれ、長期間の使用にお
いては疲労破壊に至るものと推察される。さらに、通電
によるはんだ付部の温度上昇、電子部品の発熱などの熱
影響、さらには印刷基板が振動されることなどによる機
械的影響も長期間の使用中は疲労破壊を加速する原因で
あると考えられる。基本的組成からなるSn−Pb二元系は
んだ材は上述のような長期間熱的および機械的応力にさ
らされる環境に使用すると、耐疲労性の点で問題がある
ことが明らかになった。ところが、従来、Pb−Sn系二元
系合金にCuやNiを添加すると耐疲労性が向上すると言わ
れているもののはんだがさらされる環境において耐疲労
性を改良する観点からなされた研究は見られない。
(課題を解決するための手段) 本発明者等は、はんだ材の耐疲労性改善の方法を鋭意
研究した結果、InとSbの同時添加が有効であることを見
出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、重量%で、Pb20〜35%未満、Sb
0.05〜1重量%未満、In0.1〜5%およびSn残部から実
質的になる組成、およびこの組成にAg0.05〜5重量%お
よび/またはCu0.05〜2重量%添加したはんだ材を提案
する。
本発明において、Pb20〜35%未満、Sn残部の組成範囲
としたのは、この組成範囲においてはSn−Pb二元系の共
晶組成に近く、共晶組成範囲においては比較的低温での
はんだ付が可能となるからである。また、SbとInの下限
をそれぞれ0.05%と0.1%としたのは、これ未満では、
詳しくは後述するSbとInの作用による耐疲労性の向上が
図られないからである。また、SbとInの含有量がそれぞ
れ1%以上となり、また5%を越えると、耐疲労性が低
下する傾向が現われるため、これらの含有量を上限とし
た。Sn−Pb−Sb−In系で好ましい組成は、Sn−28〜34
%、Pb−0.5〜0.9%、Sb−0.5〜3%Inである。上記Sn
−Pb−Sb−In系組成に加えられるAgとCuはさらに耐疲労
性を改善させる効果がある。その含有量の上限をそれぞ
れ5%と2%としたのは、この含有量を越えるとAg−Sn
の大きな金属間化合物が生成され、耐疲労性を低下さ
せ、Cuははんだ付性を低下させるからである。また好ま
しい含有量はそれぞれ0.1%以上である。
(作用) Sn−Pb二元系合金の添加元素の影響を本発明の実験結
果を基にさらに詳しく説明する。
SbとInの同時添加による強化(すなわち引張強さの向
上)がはんだの使用初期におけるすぐれた耐疲労性をも
たらす原因であると推察される。SbとInの添加により伸
び低下の傾向が生じ、これは一般には耐疲労性を劣化さ
せるが、電子部品使用条件下のはんだの変形は弾性限度
以内でなされていると推定され、この場合は低い伸びは
欠点にならない。一方、Sb、Inの添加量が多く、大きな
角ばった析出あるいは晶出物が生じると、これらの角部
が切欠となって疲労寿命を低減させると推察される。ま
たSbあるいはInを単独添加する場合、比較的多量に添加
すれば本発明の複合添加の場合と同等の引張強さを得る
ことは可能であるが、多量添加により析出あるいは晶出
物を発生し所望の耐疲労性を得ることはできない。これ
に対して、SbとInを同時添加すると比較的低含有量で所
望の引張強さを得ることができるため、このことが対疲
労性の大幅な改善をもたらしていると考えられる。この
引張強さの改善は、SbとInがSnマトリックスに優先的に
固溶することによりはんだ材の組織全体の強化に起因す
ると推察される。
ところで第1図は、後述の実施例、第1表のNo.10の
組成のはんだ材の6000倍の電子顕微鏡写真を示す。図
中、中央部に見える薄色の不定形の粒子がPb粒子であ
り、これと同色の多数の小さい粒子もPb粒子である。こ
れらのPb粒子を分散させている暗色の相はSn相である。
Pb粒子やSn粒子の中に多数の黒点状、小粒子はSb−In化
合物粒子である。InとSbを同時に添加すると、Snマトリ
ックスに強制的に固溶されていたInやSbは熱応力がかか
ると、In−Sb化合物となり、これが一部Sn、Pbの結晶粒
界に析出し、粒界の移動を抑制する。この結果、長期使
用中における結晶粒の粗大化が防止される。
はんだの使用中にはんだに熱や応力がかかると、主と
してSn結晶粒が次第に粗大し、また使用初期には微細に
分散していた共晶Pb粒子が連続するようになる。このよ
うな結晶粒の粗大化に伴なってはんだの強度は低下し、
またPbの連続した相にクラックが発生し易くなる。Pb粒
子の連続化はSn粒子の結晶粒界の移動に伴って起こるの
で、Sn粒子の粗大化を防止することにより強度低下とク
ラック発生を同時に防止することができる。
本発明においては第1図に示すような、Sb−In化合物
粒子が結晶粒の粗大化からクラック発生に至る一連のプ
ロセスの進行を妨げる。
また熱処理は静的機械的性質を向上するので耐疲労性
を改善し得るが、電子部品を実装した印刷基板のはんだ
のみを熱処理の温度にさらすことは実際上は困難であ
り、電子部品の熱影響が懸念されるため、熱処理により
印刷基板のはんだの耐疲労性を改善することは実用的で
はない。
(実施例) 以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明する。
疲労試験は、第2図に示すフェノール樹脂基板1と、
その一面に形成された銅箔よりなるランド部2を貫通す
るリード線3とを、はんだ付けした試験片を用いて行な
った。試験方法は、リード線に疲労試験機で、繰返周波
数20Hz(片振り)、温度(80℃、一定)の条件で引張荷
重をかけ、クラックが発生したときの繰返し数を疲労寿
命として求める方法で行なった。なお、クラックは第3
図に5で示すようにはんだ内に発生していた。
表中、比較材25はSn−Pb基本系組成のはんだ材であ
り、比較材26、27、28はSbのみを添加され、Sb−Inの同
時添加効果がないはんだ材である。これらの比較材より
も本発明の疲労寿命が長いことが明らかである。
(発明の効果) 本発明によれば、はんだ材が例えば自動車に搭載され
る印刷基板のようにマイナス数十℃からプラス百数十℃
の低温から高温までの過酷な条件で使用される場合にお
いても、従来のはんだ材のようにクラックが発生するこ
となく、長期間安定して使用可能であり、はんだろう接
部の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るはんだ材の金属電子顕微鏡写真、 第2図は耐疲労性試験に供した試験片の図面、 第3図は耐疲労性試験におけるクラック発生部を示す試
験片の図面である。 1……基板、2……ランド部、3……リード線、4……
はんだ、5……クラック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 彰 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 二村 憲一朗 愛知県豊田市緑ケ丘3丁目65番地 大豊 工業株式会社内 (72)発明者 浅田 栄治 愛知県豊田市緑ケ丘3丁目65番地 大豊 工業株式会社内 (72)発明者 福岡 辰彦 愛知県豊田市緑ケ丘3丁目65番地 大豊 工業株式会社内 (56)参考文献 特公 昭57−30598(JP,B2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Pb20〜35重量%未満、Sb0.05〜1重量%未
    満、In0.1〜5重量%およびSn残部から実質的になり、
    すぐれた耐疲労性を有することを特徴とするはんだ材。
  2. 【請求項2】Ag0.05〜5重量%および/またはCu0.05〜
    2重量%をさらに含有することを特徴とする請求項1記
    載のはんだ材。
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