JP2543851Y2 - 針板制御装置 - Google Patents
針板制御装置Info
- Publication number
- JP2543851Y2 JP2543851Y2 JP1991101719U JP10171991U JP2543851Y2 JP 2543851 Y2 JP2543851 Y2 JP 2543851Y2 JP 1991101719 U JP1991101719 U JP 1991101719U JP 10171991 U JP10171991 U JP 10171991U JP 2543851 Y2 JP2543851 Y2 JP 2543851Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- needle
- needle plate
- hole
- sewing
- lower thread
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ミシンの主軸に同期
して加工布をX、Y方向に移動させ、任意の形状の縫製
を行う本縫い自動縫製装置等における針板制御装置に関
するものである。
して加工布をX、Y方向に移動させ、任意の形状の縫製
を行う本縫い自動縫製装置等における針板制御装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】釜6、針穴3及び針7が図3に示す位置
関係にある場合の本縫い自動縫製装置等における加工布
の移動時に、縫い方向が図5に示す0°方向から180
°方向に変化するにつれ、針に対する上糸の通過位置及
び下糸の通過位置が変化してくる。即ち、上糸は縫い方
向によって、図3の矢印A方向から見た図4aのに示
すように針の左側を通っていく場合と、図4aのに示
すように針の右側を通っていく場合とがあり、90°付
近を中心とした縫い方向領域は、、のどちらとも定
まりにくい不安定域である。同様に、下糸も、図4bに
示すように、針よりB方向を通過する場合と、針より
C方向を通過する場合とがあり、80°付近を中心と
した縫い方向は、B方向、C方向のどちらとも定まりに
くい不安定域である。この不安定域は、上糸における場
合よりもB方向にかたよっている。上糸が図4aのよ
うに針の左側を通り、下糸が図4のように針よりB方
向を通るとき、又は上糸が図4aのように針の右側を
通り、下糸が図4のように針よりC方向を通るとき
は、図7に示すパーフェクトステッチが形成される。そ
して、上糸、下糸何れかの不安定域で上糸、下糸の何れ
かがこれらの関係から外れると、図8に示すヒッチステ
ッチが形成され、そこではパーフェクトステッチとヒッ
チステッチが混在するかヒッチステッチのみが生じる。
関係にある場合の本縫い自動縫製装置等における加工布
の移動時に、縫い方向が図5に示す0°方向から180
°方向に変化するにつれ、針に対する上糸の通過位置及
び下糸の通過位置が変化してくる。即ち、上糸は縫い方
向によって、図3の矢印A方向から見た図4aのに示
すように針の左側を通っていく場合と、図4aのに示
すように針の右側を通っていく場合とがあり、90°付
近を中心とした縫い方向領域は、、のどちらとも定
まりにくい不安定域である。同様に、下糸も、図4bに
示すように、針よりB方向を通過する場合と、針より
C方向を通過する場合とがあり、80°付近を中心と
した縫い方向は、B方向、C方向のどちらとも定まりに
くい不安定域である。この不安定域は、上糸における場
合よりもB方向にかたよっている。上糸が図4aのよ
うに針の左側を通り、下糸が図4のように針よりB方
向を通るとき、又は上糸が図4aのように針の右側を
通り、下糸が図4のように針よりC方向を通るとき
は、図7に示すパーフェクトステッチが形成される。そ
して、上糸、下糸何れかの不安定域で上糸、下糸の何れ
かがこれらの関係から外れると、図8に示すヒッチステ
ッチが形成され、そこではパーフェクトステッチとヒッ
チステッチが混在するかヒッチステッチのみが生じる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このような不安定域に
おいて、パーフェクトステッチとヒッチステッチが混在
すると、両ステッチの構造の違いによる縫目の傾き等の
糸挙動の違いが生じ、縫い目外観が不揃いとなる。
おいて、パーフェクトステッチとヒッチステッチが混在
すると、両ステッチの構造の違いによる縫目の傾き等の
糸挙動の違いが生じ、縫い目外観が不揃いとなる。
【0004】この考案は、本縫い自動縫製装置等におけ
る加工布に形成される縫い目がパーフェクトステッチに
揃い、縫い目が均整となる縫い方向領域を拡大すること
を目的としている。
る加工布に形成される縫い目がパーフェクトステッチに
揃い、縫い目が均整となる縫い方向領域を拡大すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案の針板制御装置は、円形穴を有する外側針
板と、その穴に回動自在に嵌合され長穴の針穴を有する
円形の内側針板と、下糸が針より奥側を通る縫い方向の
領域から不安定域に差しかかるときに内側針板をその針
穴が前後方向に対して右上がりとなるように回動させ得
る装置とよりなるものである。
に、この考案の針板制御装置は、円形穴を有する外側針
板と、その穴に回動自在に嵌合され長穴の針穴を有する
円形の内側針板と、下糸が針より奥側を通る縫い方向の
領域から不安定域に差しかかるときに内側針板をその針
穴が前後方向に対して右上がりとなるように回動させ得
る装置とよりなるものである。
【0006】
【作 用】上記のように構成された針板制御装置におい
ては、縫い方向が、下糸が針より奥側から出る縫い方向
の領域から不安定域に差しかかるときに、内側針板が回
動されて針穴が前後方向に対して右上がりに傾くと、下
糸は針穴の長さ方向に沿って滑り、奥側に移動しやすく
なる。
ては、縫い方向が、下糸が針より奥側から出る縫い方向
の領域から不安定域に差しかかるときに、内側針板が回
動されて針穴が前後方向に対して右上がりに傾くと、下
糸は針穴の長さ方向に沿って滑り、奥側に移動しやすく
なる。
【0007】
【実施例】図1及び図2を参照し、この考案の針板制御
装置について説明する。なお、これらの図は、外側針板
1が仮に外された状態を示すものである。
装置について説明する。なお、これらの図は、外側針板
1が仮に外された状態を示すものである。
【0008】この針板制御装置は、大きな円形の穴を有
する外側針板1と、その穴に回動自在に嵌合され長穴の
針穴3が穿設された円形の内側針板2と、その回動駆動
装置とより構成されている。
する外側針板1と、その穴に回動自在に嵌合され長穴の
針穴3が穿設された円形の内側針板2と、その回動駆動
装置とより構成されている。
【0009】回動駆動装置は、エアーシリンダー4と、
そのロッド4a及び内側針板2を連結するリンク5とよ
りなっており、通常は、図1に示すように、ロッド4a
を伸ばしきった状態におかれている。図1に示す状態か
らロッド4aを縮めると、内側針板2はリンク5に引か
れて時計方向に回動し、針穴3は前後方向から右上がり
に傾けられる。なお、ロッド4aを直接内側針板2に取
り付けてもよく、その場合は、エアーシリンダー4の他
端を回動自在にしておく必要がある。また、回動駆動装
置は、エアーシリンダー4に限らず、電磁ソレノイド
等、同じ働きをなすものであれば、どのようなものでも
よい。
そのロッド4a及び内側針板2を連結するリンク5とよ
りなっており、通常は、図1に示すように、ロッド4a
を伸ばしきった状態におかれている。図1に示す状態か
らロッド4aを縮めると、内側針板2はリンク5に引か
れて時計方向に回動し、針穴3は前後方向から右上がり
に傾けられる。なお、ロッド4aを直接内側針板2に取
り付けてもよく、その場合は、エアーシリンダー4の他
端を回動自在にしておく必要がある。また、回動駆動装
置は、エアーシリンダー4に限らず、電磁ソレノイド
等、同じ働きをなすものであれば、どのようなものでも
よい。
【0010】また、回動駆動装置は、下糸が針よりB方
向を通過する、図6に示す縫い方向領域から、どちら側
からでるか定まらない不安定域に差しかかるときに、手
動スイッチを押して駆動するようにするか、予め加工布
移動方向との関係でプログラムされた通りにマイクロコ
ンピユーターによって制御するようにする。
向を通過する、図6に示す縫い方向領域から、どちら側
からでるか定まらない不安定域に差しかかるときに、手
動スイッチを押して駆動するようにするか、予め加工布
移動方向との関係でプログラムされた通りにマイクロコ
ンピユーターによって制御するようにする。
【0011】このような装置において針穴3が右上がり
に傾けられると、その傾き方向と加工布の移動方向とが
接近し、針穴3と下糸との摩擦力が減少するので、下糸
は針穴3の奥側に寄せられ、下糸が針のB方向を通過す
る縫い方向領域が拡大する。従って、パーフェクトステ
ッチとなる縫製方向範囲が大きくなる。
に傾けられると、その傾き方向と加工布の移動方向とが
接近し、針穴3と下糸との摩擦力が減少するので、下糸
は針穴3の奥側に寄せられ、下糸が針のB方向を通過す
る縫い方向領域が拡大する。従って、パーフェクトステ
ッチとなる縫製方向範囲が大きくなる。
【0012】
【考案の効果】この考案は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載するような効果を奏する。
れているので、以下に記載するような効果を奏する。
【0013】即ち、下糸が針よりB方向(奥側)を通過
する縫い方向の領域が一層拡大し、パーフェクトステッ
チとヒッチステッチが混在するかヒッチステッチのみが
生じる縫い方向領域を狭くすることができる。
する縫い方向の領域が一層拡大し、パーフェクトステッ
チとヒッチステッチが混在するかヒッチステッチのみが
生じる縫い方向領域を狭くすることができる。
【図1】この考案の針板制御装置における内側針板回動
前の平面図である。
前の平面図である。
【図2】この考案の針板制御装置における内側針板回動
後の平面図である。
後の平面図である。
【図3】釜、針穴、針の関係を示す概略平面図である。
【図4】上糸(図3の矢印A方向から見た)、下糸の針
に対する通過位置関係を示す、図である。
に対する通過位置関係を示す、図である。
【図5】縫い方向と上糸の針に対する通過方向との関係
を示す図である。
を示す図である。
【図6】縫い方向と下糸の針に対する通過方向との関係
を示す図である。
を示す図である。
【図7】パーフェクトステッチを示す図である。
【図8】ヒッチステッチを示す図である。
1 外側針板 2 内側針板 3 針穴 4 エアーシリンダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−133287(JP,A) 特開 平1−190394(JP,A) 実開 昭56−60477(JP,U) 実開 平1−127583(JP,U) 実開 昭54−135269(JP,U) 実開 昭61−39090(JP,U) 特公 昭43−16092(JP,B1) 特公 昭36−11880(JP,B1) 特公 平1−60276(JP,B2) 特公 平1−19913(JP,B2) 実公 昭48−2302(JP,Y1)
Claims (1)
- 【請求項1】円形穴を有する外側針板と、その穴に回動
自在に嵌合され長穴の針穴を有する円形の内側針板と、
下糸が針より奥側を通る縫い方向の領域から不安定域に
差しかかるときに内側針板をその針穴が前後方向に対し
て右上がりとなるように回動させ得る装置とよりなる針
板制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991101719U JP2543851Y2 (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | 針板制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991101719U JP2543851Y2 (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | 針板制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0544079U JPH0544079U (ja) | 1993-06-15 |
JP2543851Y2 true JP2543851Y2 (ja) | 1997-08-13 |
Family
ID=14308116
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991101719U Expired - Fee Related JP2543851Y2 (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | 針板制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2543851Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6460276A (en) * | 1987-08-31 | 1989-03-07 | Toshiba Corp | Method of operation control for air conditioner |
-
1991
- 1991-11-14 JP JP1991101719U patent/JP2543851Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0544079U (ja) | 1993-06-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |