JP2542859Y2 - 回転速度検出装置 - Google Patents

回転速度検出装置

Info

Publication number
JP2542859Y2
JP2542859Y2 JP1996001869U JP186996U JP2542859Y2 JP 2542859 Y2 JP2542859 Y2 JP 2542859Y2 JP 1996001869 U JP1996001869 U JP 1996001869U JP 186996 U JP186996 U JP 186996U JP 2542859 Y2 JP2542859 Y2 JP 2542859Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
bearing
fixed
seal
outer ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1996001869U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0915U (ja
Inventor
生也 楯岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp filed Critical NTN Corp
Priority to JP1996001869U priority Critical patent/JP2542859Y2/ja
Publication of JPH0915U publication Critical patent/JPH0915U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2542859Y2 publication Critical patent/JP2542859Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、車輪等を支持する軸
受において、回転速度の検出に用いられる検出装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】アンチロックブレーキシステム等を備え
る自動車においては、車輪の回転速度を検出するため
に、図5に示すように、車輪のスピンドルに取付けた軸
受31の外輪33の外径面にパルサーリング34に対向
させるセンサー35を軸受外部の固定部材36に取付け
た構造がとられている。
【0003】上記の構造では、軸受31が自動車の外側
に露出するために、走行中に泥水やダスト等が軸受内部
に浸入しないように、軸受31の両端部に軸受シール3
7、38を設けているが、従来これらの軸受シール3
7、38は、外輪33の内径面と内輪32の外径面の間
に圧入嵌合させて取付けてある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記の構造において
は、軸受外輪33の外側の端部33aを、軸受シール3
7を圧入するためにボール39の組み込み位置より外側
に大きく突出させる必要があるが、この部分は、軸受の
本来の機能としては無駄な部分であり、軸受31の重量
増加をもたらす欠点がある。このような軸受31の重量
増加は、自動車の車輪におけるばね下重量を大きくし、
操舵の応答性を悪くする不具合がある。
【0005】また、外輪33と内輪32の間の狭いすき
間に軸受シール37を組み込む必要があるため、スペー
ス的に泥水やダストの浸入を完全に防止するシール構造
をとることが難しく、シールの選択や設計に制限を受け
るという欠点がある。
【0006】そこで、この考案は、上記の欠点を解消
し、軸受の重量を軽減でき、しかもシール設計の自由度
を大きくとれる回転速度検出装置を提供することを目的
とする。
【0007】上記の課題を解決するための第1の手段
は、内外輪間のすき間をふさぐ軸受シールを外輪に固定
した外輪回転型の軸受に、該軸受の径方向の外部に固定
したセンサーと対向する円筒形のパルサーリングを外輪
と一体回転するように取付けた回転速度検出装置におい
て、上記軸受シール取付け側の外輪端部をボール溝近傍
で断ち切って内輪端部よりも所要寸法短く形成され、上
記軸受シールを円筒部の一端にフランジ部を有する芯金
と、そのフランジ部に一体に取付けられた弾性シールと
により構成し、上記芯金の円筒部を上記外輪端部の外径
面に固定すると共に上記弾性シールを上記内輪に摺接せ
しめ、上記芯金の円筒部の外径面に上記パルサーリング
を固定した構成としたものである。
【0008】また、第2の手段は、内外輪間のすき間を
ふさぐ軸受シールを外輪に固定した内輪回転型の軸受
に、該軸受の径方向の外部に固定したセンサーと対向す
る円筒形のパルサーリングを外輪と一体回転するように
取付けた回転速度検出装置において、上記軸受シール取
付け側の外輪端部をボール溝近傍で断ち切って内輪端部
よりも所要寸法短く形成し、上記軸受シールを円筒部の
一端にフランジ部を有する芯金と、そのフランジ部に一
体に取付けられた弾性シールとにより構成し、断面コの
字形の保持リングを上記内輪端部の外径面に固定し、該
保持リングの外周面に上記パルサーリングを固定し、上
記軸受シールの芯金の円筒部を上記外輪端部の外径面に
固定すると共に上記弾性シールを上記保持リングの内壁
に摺接せしめた構成としたものである。
【0009】
【作用】上記第1及び第2の手段にかかる回転速度検出
は、いずれも外輪端部が従来より短縮され、その短縮さ
れた外輪端部に軸受シールの芯金を固定しているので、
軸受の重量が軽減されると共に、軸受シールの取付けス
ペースを大きくとることができる。
【0010】更に、第1及び第2の手段のいずれの場合
も軸受の径方向外部に固定したセンサーにより、パルサ
ーリングの磁界変化を検知する。
【0011】
【実施例】図1及び図2は、この考案を自動車の駆動側
の車輪用軸受に適用した実施例を示している。
【0012】図に示すように、等速ジョイント等のスピ
ンドルが挿入される内輪2の外径面に、並列するボール
溝5、5が形成され、そのボール溝5、5に組込んだ2
列のボール4、4を介して外輪3が回転可能に支持され
ている。
【0013】外輪3は、被駆動車輪を取付けるためのフ
ランジ3bを備え、奥側の端部3aがボール4を案内す
るボール溝6の近傍部分で断ち切られてその端部は内輪
2の端部より所要寸法短く形成される。断ち切られた端
部3aに軸受シール7が取付けられる。
【0014】この軸受シール7は、上記端部3aの外径
面に圧入嵌合される環状の芯金8と、その芯金8に一体
化されて内輪2の外径面に摺接する弾性シール9とから
成る。該芯金8は円筒部8aとその一端に設けられた内
向きのフランジ部8bとにより形成され、弾性シール9
はそのフランジ部8bに一体化される。
【0015】上記芯金8の円筒部8aが外輪3の端部外
周面に圧入嵌合により固定され、弾性シール9のシール
リップ10が内輪2の外径面に摺接される。
【0016】また、芯金8の円筒部8aの外周面には、
環状リング12が圧入又はかしめ等により固定され、そ
の外周面の溝12aに円筒状のパルサーリング11が一
体に取付けられている。このパルサーリング11は、例
えば周方向に交互にN極とS極を形成した多相磁石が用
いられる。
【0017】一方、軸受1の径方向の外部の固定部材1
3には、先端がパルサーリング11に対向するセンサー
14が取付けられている。このセンサー14は、ホール
素子や磁気抵抗素子を内蔵したものが用いられ、パルサ
ーリング11の回転に伴なう磁界の変化を検出して電圧
変化として出力する。
【0018】なお、15は軸受の他方の軸受シール、1
6はボール保持器である。この実施例では、車輪と共に
外輪3が回転すると、外輪3に固定した軸受シール7と
パルサーリング11が回転するため、パルサーリング1
1の回転による磁界の変化をセンサー14で検出するこ
とにより、車輪の回転速度を知ることができる。
【0019】上記の構造では、図5に示す従来構造に比
べて外輪3の端部3aが短くできるので、軸受1の重量
が軽減され、軸受シール7の取付けスペースを広くとる
ことができる。
【0020】また、軸受シール7は、外輪3の外側に露
出しているため、その芯金8や弾性シール9を任意の形
状に形成することができ、泥水やダストに対して最適な
シール構造を設計することができる。
【0021】図3及び図4は、他の実施例を示し、自動
車の非駆動側の車輪用軸受に適用した例を示している。
この例では、外輪23が自動車に固定され、回転支持さ
れる内輪22に車輪と連結する軸が挿入される。
【0022】軸受シール24は、外輪23の端部23a
に圧入嵌合する芯金25と、その芯金25に取付けられ
る弾性シール26とにより形成される。芯金25は円筒
部25aとその一端に内向きに形成されたフランジ部2
5bを有し、そのフランジ部25bに弾性シール26が
一体に取付けられる。
【0023】内輪22の外径面に断面コ字形の保持リン
グ28が圧入嵌合され、その内面に上記弾性シール26
のシールリップ27が摺接する。その保持リング28の
外周面にパルサーリング29がかしめ等により固定され
る。図中30は、弾性シール26のシールリップ27を
押さえるためのガータスプリングである。なお、図1の
実施例と同じ部品については、同じ符号を付して説明を
省略する。
【0024】上記の構造では、車輪と共に軸受21の内
輪22が回転すると、保持リング28とパルサーリング
29が一体で回転するため、センサー14により車輪の
回転速度を検出することができる。
【0025】
【考案の効果】以上のように、請求項1及び2の考案に
よれば、外輪の端部が短縮されるので、軸受の重量を軽
減することができる。また、短縮された外輪端部の外径
面に軸受シールの芯金を固定したことにより、軸受シー
ルを外輪の外側に露出させることができる。これによ
り、シールの取付けスペースを大きくとることができる
と共に、シール性に優れたシール構造の設計が自由にで
きる利点がある。
【0026】請求項1の考案は、軸受シールの芯金円筒
部の外径面にパルサーリングを固定したことにより、外
輪回転型の軸受において、軸受の径方向外部に固定した
センサーに対応することができる。
【0027】また、請求項2の考案は、内輪端部の外径
面に固定した保持リングの外周面にパルサーリングを固
定したことにより、内輪回転型の軸受において、この場
合も軸受の径方向外部に固定したセンサーに対応するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る実施例を示す断面図
【図2】その要部の断面図
【図3】他の実施例を示す断面図
【図4】その要部の断面図
【図5】従来構造を示す断面図
【符号の説明】
1、21 軸受 2、22 内輪 3、23 外輪 7、24 軸受シール 8、25 芯金 9、26 弾性シール 11、29 パルサーリング 14 センサー 28 保持リング

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内外輪間のすき間をふさぐ軸受シールを
    外輪に固定した外輪回転型の軸受に、該軸受の径方向の
    外部に固定したセンサーと対向する円筒形のパルサーリ
    ングを外輪と一体回転するように取付けた回転速度検出
    装置において、上記軸受シール取付け側の外輪端部をボ
    ール溝近傍で断ち切って内輪端部よりも所要寸法短く形
    成し、上記軸受シールを円筒部の一端にフランジ部を有
    する芯金と、そのフランジ部に一体に取付けられた弾性
    シールとにより構成し、上記芯金の円筒部を上記外輪端
    部の外径面に固定すると共に上記弾性シールを上記内輪
    に摺接せしめ、上記芯金の円筒部の外径面に上記パルサ
    ーリングを固定したことを特徴とする回転速度検出装
    置。
  2. 【請求項2】 内外輪間のすき間をふさぐ軸受シールを
    外輪に固定した内輪回転型の軸受に、該軸受の径方向の
    外部に固定したセンサーと対向する円筒形のパルサーリ
    ングを内輪と一体回転するように取付けた回転速度検出
    装置において、上記軸受シール取付け側の外輪端部をボ
    ール溝近傍で断ち切って内輪端部よりも所要寸法短く形
    成し、上記軸受シールを円筒部の一端にフランジ部を有
    する芯金と、そのフランジ部に一体に取付けられた弾性
    シールとにより構成し、断面コの字形の保持リングを上
    記内輪端部の外径面に固定し、該保持リングの外周面に
    上記パルサーリングを固定し、上記軸受シールの芯金の
    円筒部を上記外輪端部の外径面に固定すると共に上記弾
    性シールを上記保持リングの内壁に摺接せしめたことを
    特徴とする回転速度検出装置。
JP1996001869U 1996-03-18 1996-03-18 回転速度検出装置 Expired - Fee Related JP2542859Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996001869U JP2542859Y2 (ja) 1996-03-18 1996-03-18 回転速度検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996001869U JP2542859Y2 (ja) 1996-03-18 1996-03-18 回転速度検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0915U JPH0915U (ja) 1997-01-10
JP2542859Y2 true JP2542859Y2 (ja) 1997-07-30

Family

ID=16198386

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1996001869U Expired - Fee Related JP2542859Y2 (ja) 1996-03-18 1996-03-18 回転速度検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2542859Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0915U (ja) 1997-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4318205B2 (ja) 車輪用転がり軸受およびそれを備えた半浮動式車輪用軸受装置
JP3968857B2 (ja) 回転速度検出部のシール構造
JPH0555070U (ja) 車輪用軸受の回転速度検出装置
WO2005116471A1 (ja) 車輪用軸受装置
JP2000289405A (ja) エンコーダ付組み合わせシールリング
JP2004060751A (ja) 車輪用軸受装置
JP3986570B2 (ja) 車軸用軸受装置
JP2005042866A5 (ja)
JPH09274051A (ja) 密封装置及びトーンホイールを備えた転がり軸受ユニット
JP2005133772A (ja) シール装置およびそれを用いた転がり軸受装置
JPH09251028A (ja) 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット
JP4311091B2 (ja) 回転速度検出装置付車輪支持用転がり軸受ユニット
JP4604388B2 (ja) エンコーダ付組み合わせシールリングを備えた転がり軸受ユニット
JPH087143Y2 (ja) 車輪用軸受の回転速度検出装置
JP2542859Y2 (ja) 回転速度検出装置
JP2525795Y2 (ja) 回転速度検出装置
JP5023772B2 (ja) センサ付き車輪支持用軸受ユニット
JP2005030547A (ja) 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット
JP2001301590A (ja) 駆動車輪用軸受装置
JP2003130075A (ja) トーンホイール付転がり軸受ユニット
JPH1048230A (ja) 軸受組立体
JP2575069Y2 (ja) ホィールベアリングシール
JP2003130069A (ja) エンコーダ付駆動輪用転がり軸受ユニット
JP3834977B2 (ja) 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット
JP2004190736A (ja) 車輪用軸受装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees