JPH0915U - 回転速度検出装置 - Google Patents
回転速度検出装置Info
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- JPH0915U JPH0915U JP001869U JP186996U JPH0915U JP H0915 U JPH0915 U JP H0915U JP 001869 U JP001869 U JP 001869U JP 186996 U JP186996 U JP 186996U JP H0915 U JPH0915 U JP H0915U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 軸受の軽量化を図ると共に、軸受シールの取
付けスペースを広げることである。 【解決手段】 外輪回転型の軸受1の外輪3にセンサー
14と対向したパルサーリング11を取付け、軸受シー
ル7の取付け側の外輪端部3aをボール溝6の近傍で断
ち切って短縮することにより、外輪3の軽量化を図ると
共に、軸受シール7の取付けスペースを広くとれるよう
にした。
付けスペースを広げることである。 【解決手段】 外輪回転型の軸受1の外輪3にセンサー
14と対向したパルサーリング11を取付け、軸受シー
ル7の取付け側の外輪端部3aをボール溝6の近傍で断
ち切って短縮することにより、外輪3の軽量化を図ると
共に、軸受シール7の取付けスペースを広くとれるよう
にした。
Description
【0001】
この考案は、車輪等を支持する軸受において、回転速度の検出に用いられる検 出装置に関するものである。
【0002】
アンチロックブレーキシステム等を備える自動車においては、車輪の回転速度 を検出するために、図5に示すように、車輪のスピンドルに取付けた軸受31の 外輪33の外径面にパルサーリング34に対向させるセンサー35を軸受外部の 固定部材36に取付けた構造がとられている。
【0003】 上記の構造では、軸受31が自動車の外側に露出するために、走行中に泥水や ダスト等が軸受内部に浸入しないように、軸受31の両端部に軸受シール37、 38を設けているが、従来これらの軸受シール37、38は、外輪33の内径面 と内輪32の外径面の間に圧入嵌合させて取付けてある。
【0004】
上記の構造においては、軸受外輪33の外側の端部33aを、軸受シール37 を圧入するためにボール39の組み込み位置より外側に大きく突出させる必要が あるが、この部分は、軸受の本来の機能としては無駄な部分であり、軸受31の 重量増加をもたらす欠点がある。このような軸受31の重量増加は、自動車の車 輪におけるばね下重量を大きくし、操舵の応答性を悪くする不具合がある。
【0005】 また、外輪33と内輪32の間の狭いすき間に軸受シール37を組み込む必要 があるため、スペース的に泥水やダストの浸入を完全に防止するシール構造をと ることが難しく、シールの選択や設計に制限を受けるという欠点がある。
【0006】 そこで、この考案は、上記の欠点を解消し、軸受の重量を軽減でき、しかもシ ール設計の自由度を大きくとれる回転速度検出装置を提供することを目的とする 。
【0007】 上記の課題を解決するための第1の手段は、内外輪間のすき間をふさぐ軸受シ ールを外輪に固定した外輪回転型の軸受に、該軸受の径方向の外部に固定したセ ンサーと対向する円筒形のパルサーリングを外輪と一体回転するように取付けた 回転速度検出装置において、上記軸受シール取付け側の外輪端部をボール溝近傍 で断ち切って内輪端部よりも所要寸法短く形成され、上記軸受シールを円筒部の 一端にフランジ部を有する芯金と、そのフランジ部に一体に取付けられた弾性シ ールとにより構成し、上記芯金の円筒部を上記外輪端部の外径面に固定すると共 に上記弾性シールを上記内輪に摺接せしめ、上記芯金の円筒部の外径面に上記パ ルサーリングを固定した構成としたものである。
【0008】 また、第2の手段は、内外輪間のすき間をふさぐ軸受シールを外輪に固定した 内輪回転型の軸受に、該軸受の径方向の外部に固定したセンサーと対向する円筒 形のパルサーリングを外輪と一体回転するように取付けた回転速度検出装置にお いて、上記軸受シール取付け側の外輪端部をボール溝近傍で断ち切って内輪端部 よりも所要寸法短く形成し、上記軸受シールを円筒部の一端にフランジ部を有す る芯金と、そのフランジ部に一体に取付けられた弾性シールとにより構成し、断 面コの字形の保持リングを上記内輪端部の外径面に固定し、該保持リングの外周 面に上記パルサーリングを固定し、上記軸受シールの芯金の円筒部を上記外輪端 部の外径面に固定すると共に上記弾性シールを上記保持リングの内壁に摺接せし めた構成としたものである。
【0009】
上記第1及び第2の手段にかかる回転速度検出は、いずれも外輪端部が従来よ り短縮され、その短縮された外輪端部に軸受シールの芯金を固定しているので、 軸受の重量が軽減されると共に、軸受シールの取付けスペースを大きくとること ができる。
【0010】 更に、第1及び第2の手段のいずれの場合も軸受の径方向外部に固定したセン サーにより、パルサーリングの磁界変化を検知する。
【0011】
図1及び図2は、この考案を自動車の駆動側の車輪用軸受に適用した実施例を 示している。
【0012】 図に示すように、等速ジョイント等のスピンドルが挿入される内輪2の外径面 に、並列するボール溝5、5が形成され、そのボール溝5、5に組込んだ2列の ボール4、4を介して外輪3が回転可能に支持されている。
【0013】 外輪3は、被駆動車輪を取付けるためのフランジ3bを備え、奥側の端部3a がボール4を案内するボール溝6の近傍部分で断ち切られてその端部は内輪2の 端部より所要寸法短く形成される。断ち切られた端部3aに軸受シール7が取付 けられる。
【0014】 この軸受シール7は、上記端部3aの外径面に圧入嵌合される環状の芯金8と 、その芯金8に一体化されて内輪2の外径面に摺接する弾性シール9とから成る 。該芯金8は円筒部8aとその一端に設けられた内向きのフランジ部8bとによ り形成され、弾性シール9はそのフランジ部8bに一体化される。
【0015】 上記芯金8の円筒部8aが外輪3の端部外周面に圧入嵌合により固定され、弾 性シール9のシールリップ10が内輪2の外径面に摺接される。
【0016】 また、芯金8の円筒部8aの外周面には、環状リング12が圧入又はかしめ等 により固定され、その外周面の溝12aに円筒状のパルサーリング11が一体に 取付けられている。このパルサーリング11は、例えば周方向に交互にN極とS 極を形成した多相磁石が用いられる。
【0017】 一方、軸受1の径方向の外部の固定部材13には、先端がパルサーリング11 に対向するセンサー14が取付けられている。このセンサー14は、ホール素子 や磁気抵抗素子を内蔵したものが用いられ、パルサーリング11の回転に伴なう 磁界の変化を検出して電圧変化として出力する。
【0018】 なお、15は軸受の他方の軸受シール、16はボール保持器である。 この実施例では、車輪と共に外輪3が回転すると、外輪3に固定した軸受シー ル7とパルサーリング11が回転するため、パルサーリング11の回転による磁 界の変化をセンサー14で検出することにより、車輪の回転速度を知ることがで きる。
【0019】 上記の構造では、図5に示す従来構造に比べて外輪3の端部3aが短くできる ので、軸受1の重量が軽減され、軸受シール7の取付けスペースを広くとること ができる。
【0020】 また、軸受シール7は、外輪3の外側に露出しているため、その芯金8や弾性 シール9を任意の形状に形成することができ、泥水やダストに対して最適なシー ル構造を設計することができる。
【0021】 図3及び図4は、他の実施例を示し、自動車の非駆動側の車輪用軸受に適用し た例を示している。 この例では、外輪23が自動車に固定され、回転支持される内輪22に車輪と 連結する軸が挿入される。
【0022】 軸受シール24は、外輪23の端部23aに圧入嵌合する芯金25と、その芯 金25に取付けられる弾性シール26とにより形成される。芯金25は円筒部2 5aとその一端に内向きに形成されたフランジ部25bを有し、そのフランジ部 25bに弾性シール26が一体に取付けられる。
【0023】 内輪22の外径面に断面コ字形の保持リング28が圧入嵌合され、その内面に 上記弾性シール26のシールリップ27が摺接する。その保持リング28の外周 面にパルサーリング29がかしめ等により固定される。図中30は、弾性シール 26のシールリップ27を押さえるためのガータスプリングである。 なお、図1の実施例と同じ部品については、同じ符号を付して説明を省略する 。
【0024】 上記の構造では、車輪と共に軸受21の内輪22が回転すると、保持リング2 8とパルサーリング29が一体で回転するため、センサー14により車輪の回転 速度を検出することができる。
【0025】
以上のように、請求項1及び2の考案によれば、外輪の端部が短縮されるので 、軸受の重量を軽減することができる。また、短縮された外輪端部の外径面に軸 受シールの芯金を固定したことにより、軸受シールを外輪の外側に露出させるこ とができる。これにより、シールの取付けスペースを大きくとることができると 共に、シール性に優れたシール構造の設計が自由にできる利点がある。
【0026】 請求項1の考案は、軸受シールの芯金円筒部の外径面にパルサーリングを固定 したことにより、外輪回転型の軸受において、軸受の径方向外部に固定したセン サーに対応することができる。
【0027】 また、請求項2の考案は、内輪端部の外径面に固定した保持リングの外周面に パルサーリングを固定したことにより、内輪回転型の軸受において、この場合も 軸受の径方向外部に固定したセンサーに対応することができる。
【図1】この考案に係る実施例を示す断面図
【図2】その要部の断面図
【図3】他の実施例を示す断面図
【図4】その要部の断面図
【図5】従来構造を示す断面図
1、21 軸受 2、22 内輪 3、23 外輪 7、24 軸受シール 8、25 芯金 9、26 弾性シール 11、29 パルサーリング 14 センサー 28 保持リング
Claims (2)
- 【請求項1】 内外輪間のすき間をふさぐ軸受シールを
外輪に固定した外輪回転型の軸受に、該軸受の径方向の
外部に固定したセンサーと対向する円筒形のパルサーリ
ングを外輪と一体回転するように取付けた回転速度検出
装置において、上記軸受シール取付け側の外輪端部をボ
ール溝近傍で断ち切って内輪端部よりも所要寸法短く形
成し、上記軸受シールを円筒部の一端にフランジ部を有
する芯金と、そのフランジ部に一体に取付けられた弾性
シールとにより構成し、上記芯金の円筒部を上記外輪端
部の外径面に固定すると共に上記弾性シールを上記内輪
に摺接せしめ、上記芯金の円筒部の外径面に上記パルサ
ーリングを固定したことを特徴とする回転速度検出装
置。 - 【請求項2】 内外輪間のすき間をふさぐ軸受シールを
外輪に固定した内輪回転型の軸受に、該軸受の径方向の
外部に固定したセンサーと対向する円筒形のパルサーリ
ングを内輪と一体回転するように取付けた回転速度検出
装置において、上記軸受シール取付け側の外輪端部をボ
ール溝近傍で断ち切って内輪端部よりも所要寸法短く形
成し、上記軸受シールを円筒部の一端にフランジ部を有
する芯金と、そのフランジ部に一体に取付けられた弾性
シールとにより構成し、断面コの字形の保持リングを上
記内輪端部の外径面に固定し、該保持リングの外周面に
上記パルサーリングを固定し、上記軸受シールの芯金の
円筒部を上記外輪端部の外径面に固定すると共に上記弾
性シールを上記保持リングの内壁に摺接せしめたことを
特徴とする回転速度検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996001869U JP2542859Y2 (ja) | 1996-03-18 | 1996-03-18 | 回転速度検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996001869U JP2542859Y2 (ja) | 1996-03-18 | 1996-03-18 | 回転速度検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0915U true JPH0915U (ja) | 1997-01-10 |
JP2542859Y2 JP2542859Y2 (ja) | 1997-07-30 |
Family
ID=16198386
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996001869U Expired - Fee Related JP2542859Y2 (ja) | 1996-03-18 | 1996-03-18 | 回転速度検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2542859Y2 (ja) |
-
1996
- 1996-03-18 JP JP1996001869U patent/JP2542859Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2542859Y2 (ja) | 1997-07-30 |
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