JP2541059Y2 - 波形管用継手 - Google Patents

波形管用継手

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JP2541059Y2
JP2541059Y2 JP6264291U JP6264291U JP2541059Y2 JP 2541059 Y2 JP2541059 Y2 JP 2541059Y2 JP 6264291 U JP6264291 U JP 6264291U JP 6264291 U JP6264291 U JP 6264291U JP 2541059 Y2 JP2541059 Y2 JP 2541059Y2
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誠一 池田
寛 森田
浩史 上田
輝男 鷲見
義男 片山
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東京瓦斯株式会社
大阪瓦斯株式会社
東邦瓦斯株式会社
日立金属株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は水、ガス配管等に用いら
れる波形の管を容易に接続できる波形管用継手に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の容易に接続できる波形管用の継手
として、例えば特公昭63−29152号公報に記載さ
れた樹脂管用継手があり、これを図4に示す。この樹脂
管用継手は継手本体3とこれに内装したリング状部材4
とからなっている。リング状部材4は、波形樹脂管1を
挿入可能な貫通孔4a、半径方向外方に弾性変位可能な
弾性部4b、外周面に螺旋状の突条部4c、弾性変位部
4bの内面すなわち貫通孔4a部に波形樹脂管1の波形
凹部に係合する一方向抜止め部4dを有している。継手
本体3はほぼ円筒形状で、内周面に波形樹脂管1が挿入
される貫通孔3aおよびリング状部4が内装されるため
のその突条部4cに螺合する雌ねじ状溝部3cを有して
いる。
【0003】また、実開平1−71292号公報には、
金属製フレキシブルパイプの継手が開示されており、こ
れを図5に示す。この金属製フレキシブルパイプの継手
は波形のフレキシブルパイプを外嵌するスリーブ5と、
このスリーブ5を外嵌する継手本体6と、この継手本体
を外嵌螺合する袋ナット7とからなっている。スリーブ
5は複数に分割され、内周面にフレキシブルパイプの外
周面に沿った突条が設けられている。継手本体6はスリ
ーブ5の外嵌孔と外周面に雄ねじとが設けられ、外嵌孔
の端部にはフレキシブルパイプが押しつけられる壁が形
成されている。袋ナット7は継手本体6の雄ねじに外嵌
螺合し、内周端にスリーブ5を押圧するための端壁を有
している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】以上説明した従来の樹
脂管用継手は波形樹脂管を接続したときこの接続部内外
のシール性、気密性が保てない問題点がある。また、金
属製フレキシブルパイプの継手はシール性、気密性が保
たれるが、フレキシブルパイプを接続するとき、袋ナッ
ト7を継手本体6にねじ込まねばならず時間がかかる課
題がある。本考案の目的は波形管を接続したとき、この
接続部内外のシール性が高く、かつ接続時間が短い波形
管用継手を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、断面が波形状
の波形管を接続する波形管用継手であって、ほぼ円筒状
で、一端に他の配管品と接続するための接続部を有し、
内周面がこの一端の内周面と、この一端内周面より大径
のめねじを有する中径内周面と、およびこの中径内周面
より大径の円筒状の大径内周面とからなる継手本体と、
この継手本体の中径内周面で前記一端内周面との段差部
に設けたリング状のパッキンと、ほぼ円筒状で、外周面
が一端部に前記継手本体の中径内周面のめねじに螺合す
るおねじと、このおねじよりは大径の小径外周面と、こ
の小径外周面より大径で段差部を形成する大径外周面
と、この大径外周面の他端部側に円周方向の浅い溝とを
有し、前記継手本体のめねじに螺合するスティフナー
と、このスティフナーの溝に固定した円筒状のパッキン
と、ほぼ円筒状で、外周面が前記継手本体の大径内周面
と嵌合する外周面で、内周面が一端部に前記波形管の波
形状外周面に沿った突起を有し他端部は円筒状の内周面
で、円周方向1ケ所に長手方向全長にわたる切断部を形
成したリテーナと、内周面が前記スティフナーの小径外
周面との嵌合部で、外周面が前記リテーナの内周面への
喰い込み部である抜け止め輪と、からなることを特徴と
する波形管用継手である。
【0006】
【作用】以上、説明した本考案によれば、波形管の先端
谷部に、リテーナを広げ開いてリテーナ内周面の突起を
嵌着し、このリテーナの嵌着した波形管のリテーナを継
手本体とスティフナーとの間に挿入するだけで、波形管
と波形管用継手とを接続することができる。すなわち、
簡単に短時間で接続することができる。また、波形管と
波形管用継手とを接続すると、リテーナが継手本体の大
径内周面ときつく嵌合し、リテーナ内周面の突起部が波
形管の外周面を押す。そして波形管はスティフナーに固
定したパッキンに押しつけられ、波形管とスティフナー
とはシールされる。スティフナーと継手本体とは別のパ
ッキンによってシールされているので、波形管と波形管
用継手とはシールされる。
【0007】
【実施例】本考案による波形管用継手の実施例を図1
に、上部断面図、下部正面図で示す。図1は波形管1を
波形管用継手に接続した状態を示している。波形管1は
断面が波形状の樹脂製の管と、この管の波形状の山部・
外周面に接して被う樹脂製の被覆部とからなっている。
継手本体10は樹脂製、あるいは金属製で、ほぼ円筒状
である。外周面はほぼ小径部と大径部とからなり、小径
部には他の配管部品を接続するためのおねじ11が切っ
てあり、大径部には、この小径部側端部にスパナ等の工
具で回転するための平行2面幅12を有している。内周
面は、外周面における小径部が小径内周面で円筒状の内
周面である。内周面の、外周面における大径部は端部側
が大径内周面で円筒状の内周面である。そして内周面
の、外周面における大径部の平行2面幅12部は中径内
周面で、この中径内周面にめねじ13が切ってある。こ
のめねじ13は後で説明するスティフナー20のおねじ
21と螺合する。
【0008】パッキン30は円板リング状で、継手本体
10の中径内周面の小径内周側端部に設け、後で説明す
るスティフナー20と継手本体10とをシールするもの
である。スティフナー20も樹脂製、あるいは金属製で
ほぼ円筒状であり、内周面は継手本体10の小径内周面
とほぼ同径の円筒状の内周面である。外周面は、一端部
におねじ21が切ってあり、他端部に薄肉円筒状のパッ
キン40用の円周方向の浅い溝22が形成されている。
外周面のこれらの間にはおねじ21側に小径外周面23
と溝22側に大径外周面24とを有しており、小径外周
面と大径外周面との間には段差部が形成されている。ス
ティフナー20の溝22には、薄板状の樹脂を巻いて円
筒状にしたパッキン40を接着、固定して設け、このパ
ッキン40の外周面は断面形状で言えば波形をしてい
る。スティフナー20はこのおねじ21が、継手本体1
0のめねじ13と螺合して組立てられる。このとき、ス
ティフナー20のおねじ21側端面と継手本体10の小
径内周面、中径内周面間の段差部とで、パッキン30が
挟着される。
【0009】抜け止め輪50はリング状で、幅の短い円
筒部と、この円筒部の先端を外側に折曲げた折曲げ部と
からなる金属製のものである。この折曲げ部は折曲げが
容易にできるように、また、抜け止め機能を増すため図
2に示すとおり円周上12個の軸方向延出部を形成し、
この軸方向延出部を外周側45゜方向に折曲げたもので
ある。図2の(A)は抜け止め輪の正面図、同じ(B)
は(A)のX−X断面図である。抜け止め輪50はこの
円筒部をスティフナー20の小径外周面23に嵌合す
る。このとき、折曲げ部がスティフナー20の大径外周
面24側に来るようにする。リテーナ60は樹脂製ある
いは金属製で、ほぼ円筒状である。この外周面は継手本
体10の大径内周面に嵌合する外周面で、内周面は一端
に波形管1の波形状の管外周面に沿った突起1山を有
し、この突起1山以外は円筒状の内周面である。さらに
リテーナ60は円周方向に1ケ所、全長にわたって切断
されており、この切断部が広くなる方向に、すなわち両
側に開くようになっている。
【0010】以上説明したとおりに、継手本体10、パ
ッキン30、スティフナー20、パッキン40、および
抜け止め輪50を組立てる。この組立てた継手に波形管
1を接続するには次に説明するようにして行う。まず、
最初にリテーナ60の切断部を開く方向に広げて、波形
管1の先端部の谷にリテーナ60の内周面の突起1山を
嵌め込む。このとき、リテーナ60はこの突起と反対側
の端部を波形管1の先端、延出方向に位置するようにす
る。そして、次にこのリテーナ60を嵌め込んだ波形管
1のリテーナ60を組立てた継手の継手本体10とステ
ィフナー20との間に挿入する。このとき、リテーナ6
0の先端は抜け止め輪50の外周部に接触するが、さら
に挿入、押し込み、この先端が継手本体10の大径内周
面と中径内周面との段差部に当るまで行う。以上で波形
管1と波形管用継手の接続は完了する。
【0011】以上説明した波形管用継手は波形管1を、
これにリテーナ60を嵌め込み、押し込むだけで接続す
ることができる。また、接続したとき、リテーナ60が
継手本体10ときつく嵌合して波形管1をスティフナー
20の溝22に設けたパッキン40に押しつけるので、
波形管1とスティフナー20とのシール性能が良い。ス
ティフナー20と継手本体10とはパッキン30でシー
ルされており、波形管用継手と波形管1とのシール性が
よい。そして、波形管1はリテーナ60の内周面、突起
1山が嵌っているので、さらに、リテーナ60はこの内
周面に抜け止め輪50の折曲げ部先端が喰い込んでいる
ので、波形管1は波形管用継手から抜けることはない。
【0012】以上説明した波形管用継手において、継手
本体10と、スティフナー20とを一体とし、パッキン
30をなくしてもよい。この場合、これら一体としたも
のは形状が複雑になるので製造が難しい。また抜け止め
輪50のストッパーとなるスティフナー20の大径外周
面24部分を着脱可能にする必要がある。
【0013】抜け止め輪は、図3にその上半分を示した
抜け止め輪70のようなものにしてもよい。すなわち、
皿バネ状でかつ外周に切欠部を等間隔で12ヶ所設け、
凸凹にしたものである。この抜け止め輪70を用いた波
形管用継手も以前説明した波形管用継手と同様の効果が
ある。本実施例の波形管1は断面が波形状の管とこの管
の被覆部とからなっているが、波形管用継手に接続する
とき、被覆部を取除いてから行ってもよく、また波形管
は被覆部のない波形状の管のみであってもよい。
【0014】
【考案の効果】以上説明したとおり、本考案による波形
管用継手は波形管を簡単に短時間で接続することがで
き、かつ波形管と波形管用継手との接続部のシール性が
よい効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の波形管用継手に波形管を接続した状
態を示す上部断面、下部正面図
【図2】本実施例の抜け止め輪の正面図、および断面図
【図3】抜け止め輪の他の実施例の部分正面図、および
断面図
【図4】従来の波形管用継手の断面図
【図5】別の従来の波形管用継手の断面図
【符号の説明】
1…波形管 10…継手本体
20…スティフナー 30,40…パッキン 50,70…抜け止め輪
60…リテーナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 池田 誠一 東京都武蔵野市西久保3−2−1 (72)考案者 森田 寛 兵庫県宝塚市千種4丁目7−5 (72)考案者 上田 浩史 兵庫県宝塚市中州1丁目2−19 宝塚有 信寮 (72)考案者 鷲見 輝男 名古屋市天白区井口二丁目1202番地 (72)考案者 片山 義男 三重県桑名市大福2番地 日立金属株式 会社 桑名工場内

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面が波形状の波形管を接続する波形管用
    継手であって、 ほぼ円筒状で、一端に他の配管品と接続するための接続
    部を有し、内周面がこの一端の内周面と、この一端内周
    面より大径のめねじを有する中径内周面と、およびこの
    中径内周面より大径の円筒状の大径内周面とからなる継
    手本体と、 この継手本体の中径内周面で前記一端内周面との段差部
    に設けたリング状のパッキンと、 ほぼ円筒状で、外周面が一端部に前記継手本体の中径内
    周面のめねじに螺合するおねじと、このおねじよりは大
    径の小径外周面と、この小径外周面より大径で段差部を
    形成する大径外周面と、この大径外周面の他端部側に円
    周方向の浅い溝とを有し、前記継手本体のめねじに螺合
    するスティフナーと、 このスティフナーの溝に固定した円筒状のパッキンと、 ほぼ円筒状で、外周面が前記継手本体の大径内周面と嵌
    合する外周面で、内周面が一端部に前記波形管の波形状
    外周面に沿った突起を有し他端部は円筒状の内周面で、
    円周方向1ケ所に長手方向全長にわたる切断部を形成し
    たリテーナと、内周面が前記スティフナーの小径外周面
    との嵌合部で、外周面が前記リテーナの内周面への喰い
    込み部である抜け止め輪とからなることを特徴とする波
    形管用継手。
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