JP2540604B2 - フアンシ―ヤ―ン - Google Patents
フアンシ―ヤ―ンInfo
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- JP2540604B2 JP2540604B2 JP63175998A JP17599888A JP2540604B2 JP 2540604 B2 JP2540604 B2 JP 2540604B2 JP 63175998 A JP63175998 A JP 63175998A JP 17599888 A JP17599888 A JP 17599888A JP 2540604 B2 JP2540604 B2 JP 2540604B2
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- JP
- Japan
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- yarn
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- fan
- loops
- twisted
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Classifications
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- D—TEXTILES; PAPER
- D02—YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
- D02G—CRIMPING OR CURLING FIBRES, FILAMENTS, THREADS, OR YARNS; YARNS OR THREADS
- D02G3/00—Yarns or threads, e.g. fancy yarns; Processes or apparatus for the production thereof, not otherwise provided for
- D02G3/22—Yarns or threads characterised by constructional features, e.g. blending, filament/fibre
- D02G3/26—Yarns or threads characterised by constructional features, e.g. blending, filament/fibre with characteristics dependent on the amount or direction of twist
- D02G3/28—Doubled, plied, or cabled threads
- D02G3/286—Doubled, plied, or cabled threads with alternatively "S" and "Z" direction of twist, e.g. Self-twist process
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は，布帛に新規な表面変化を付与することので
きるループや絡みを有した嵩高なフアンシーヤーンに関
するものである。
きるループや絡みを有した嵩高なフアンシーヤーンに関
するものである。
（従来の技術） 従来，糸条に流体撹乱処理を施して得られるループや
絡みを有する嵩高糸はよく知られている。
絡みを有する嵩高糸はよく知られている。
近年，市場の多様化にともない，このループや絡みを
有する嵩高糸に，さらに変化を持たせて布帛に一層の表
面変化を与える試みがなされてきた。
有する嵩高糸に，さらに変化を持たせて布帛に一層の表
面変化を与える試みがなされてきた。
例えば，特開昭61−266629号公報には,S撚部とＺ撚部
を交互に有するループヤーンが開示されているが，これ
は布帛に表面変化を付与するには有効であったが，高オ
ーバーフイード率で間歇的に仮撚操作を施して製造され
たものであるため，準備工程や製織時等に加わる張力に
よってＳ撚部とＺ撚部が相殺され，糸条が伸ばされて形
態が変化するという欠点を有していた。
を交互に有するループヤーンが開示されているが，これ
は布帛に表面変化を付与するには有効であったが，高オ
ーバーフイード率で間歇的に仮撚操作を施して製造され
たものであるため，準備工程や製織時等に加わる張力に
よってＳ撚部とＺ撚部が相殺され，糸条が伸ばされて形
態が変化するという欠点を有していた。
（発明が解決しようとする課題） 本発明は，上述した従来のフアンシーヤーンの欠点を
解消し，準備工程や製織工程等で張力が付加されても糸
条の形態変化がなく，かつ，表面変化に優れた嵩高な布
帛を得ることができるフアンシーヤーンを提供すること
を技術的な課題とするものである。
解消し，準備工程や製織工程等で張力が付加されても糸
条の形態変化がなく，かつ，表面変化に優れた嵩高な布
帛を得ることができるフアンシーヤーンを提供すること
を技術的な課題とするものである。
（課題を解決するための手段） 本発明者らは，上記の課題を解決するために鋭意検討
を重ねた結果，荷重−伸度曲線においてフロー領域のな
い糸条が形態の保持に有効であることを見出して本発明
に到達した。
を重ねた結果，荷重−伸度曲線においてフロー領域のな
い糸条が形態の保持に有効であることを見出して本発明
に到達した。
すなわち，本発明は，ループや絡みを有した糸条の長
手方向にＳ及びＺの撚部と無撚部とを有し，かつ前記糸
条の荷重−伸度曲線においてフロー領域が実質的に存在
しないことを特徴とするフアンシーヤーンを要旨とする
ものである。
手方向にＳ及びＺの撚部と無撚部とを有し，かつ前記糸
条の荷重−伸度曲線においてフロー領域が実質的に存在
しないことを特徴とするフアンシーヤーンを要旨とする
ものである。
以下，本発明を詳細に説明する。
まず，本発明のフアンシーヤーンは，ループや絡みを
有する糸条の長手方向にＳおよびＺの撚部と無撚部とを
有したものである。ループや絡みは，いわゆるタスラン
法と呼ばれる空気処理法やインターレース法などによっ
て形成することができ，ループによって布帛に嵩高性を
付与することができる。
有する糸条の長手方向にＳおよびＺの撚部と無撚部とを
有したものである。ループや絡みは，いわゆるタスラン
法と呼ばれる空気処理法やインターレース法などによっ
て形成することができ，ループによって布帛に嵩高性を
付与することができる。
また，本発明のフアンシーヤーンには,S又はＺの撚部
と無撚部とが交互にくり返して存在している。無撚部に
は，交絡部と開繊部がランダムに出現し，ループや絡み
をランダムに発生している。
と無撚部とが交互にくり返して存在している。無撚部に
は，交絡部と開繊部がランダムに出現し，ループや絡み
をランダムに発生している。
ループや絡みは，主に無撚部に形成されているが,S及
びＺの実撚部においてもループの発現が見られる。
びＺの実撚部においてもループの発現が見られる。
さらに，前述した実撚部の撚構造は、例えば全フイラ
メントが捲回している部分，単フイラメントの１本，も
しくは複数本のみがカバリング状に巻きついた部分や，
マルチフイラメントが２つの群になってそれぞれ異なっ
た撚方向を持った個所などが存在する。
メントが捲回している部分，単フイラメントの１本，も
しくは複数本のみがカバリング状に巻きついた部分や，
マルチフイラメントが２つの群になってそれぞれ異なっ
た撚方向を持った個所などが存在する。
このように本発明のフアンシーヤーンの細部を観察す
ると，非常に複雑な構造を呈していることがわかる。
ると，非常に複雑な構造を呈していることがわかる。
本発明のフアンシーヤーンを布帛にした場合,S及びＺ
撚部，特に加撚撚方向の実撚が存在する部分は，撚によ
って糸条が締り，実撚がより多く存在するため，解撚撚
方向の実撚が存在する部分や無撚部に比較して細い部分
となることと,S撚部とＺ撚部の撚方向差による表面反射
光の光沢差とが相まって，布帛表面は際立ったかすり様
の外観を呈するものとなる。
撚部，特に加撚撚方向の実撚が存在する部分は，撚によ
って糸条が締り，実撚がより多く存在するため，解撚撚
方向の実撚が存在する部分や無撚部に比較して細い部分
となることと,S撚部とＺ撚部の撚方向差による表面反射
光の光沢差とが相まって，布帛表面は際立ったかすり様
の外観を呈するものとなる。
さらに，本発明のフアンシーヤーンは，荷重−伸度曲
線においてフロー領域が実質的に存在しないものであ
る。
線においてフロー領域が実質的に存在しないものであ
る。
なお，荷重−伸度曲線とは，定速伸長型引張試験機を
用いて得られた曲線をいう。第４図は，本発明のフアン
シーヤーンと比較例の加工糸の荷重−伸度曲線の一例を
示すグラフである。荷重−伸度曲線における曲線が第４
図Ａ（本発明のフアンシーヤーン）のように，伸度に対
し引張荷重が一様に増大する場合をフロー領域がないと
いいい，第４図Ｂ（比較例の加工糸）のように伸度に対
し引張荷重の変化がｃ点まで一様に増大変化し,c点から
ｄ点までは伸度に対し引張荷重の変化がほとんどなく,d
点以降は再度引張荷重が増大する場合,c点からｄ点まで
をフロー領域と称し，フローが発生したという。
用いて得られた曲線をいう。第４図は，本発明のフアン
シーヤーンと比較例の加工糸の荷重−伸度曲線の一例を
示すグラフである。荷重−伸度曲線における曲線が第４
図Ａ（本発明のフアンシーヤーン）のように，伸度に対
し引張荷重が一様に増大する場合をフロー領域がないと
いいい，第４図Ｂ（比較例の加工糸）のように伸度に対
し引張荷重の変化がｃ点まで一様に増大変化し,c点から
ｄ点までは伸度に対し引張荷重の変化がほとんどなく,d
点以降は再度引張荷重が増大する場合,c点からｄ点まで
をフロー領域と称し，フローが発生したという。
本発明のフアンシーヤーンのようにループ，絡みや実
撚をもった糸条を一定の速さで引張った場合，ルーパや
絡み，あるいは撚の形態固定が悪いと，ある一定と引張
荷重に達すると伸びに対してループや絡みのほどけ，あ
るいは撚の相殺が起り，フローが発生する。この部分が
第４図Ｂのｃ点からｄ点のフロー領域となり,c点の引張
荷重が低いと，わずかな張力付加によって糸条の形態変
化が生ずる。
撚をもった糸条を一定の速さで引張った場合，ルーパや
絡み，あるいは撚の形態固定が悪いと，ある一定と引張
荷重に達すると伸びに対してループや絡みのほどけ，あ
るいは撚の相殺が起り，フローが発生する。この部分が
第４図Ｂのｃ点からｄ点のフロー領域となり,c点の引張
荷重が低いと，わずかな張力付加によって糸条の形態変
化が生ずる。
本発明でいうフロー領域が実質的に存在しないとは，
前述の定速伸長型引張試験機を用いて得られる曲線のう
ち,c〜ｄ点の領域のないものをいい，糸条に準備工程や
製織工程等で張力を付加しても，ループや絡みのほどけ
や撚の相殺がなく，糸条の形態が変化しない。
前述の定速伸長型引張試験機を用いて得られる曲線のう
ち,c〜ｄ点の領域のないものをいい，糸条に準備工程や
製織工程等で張力を付加しても，ループや絡みのほどけ
や撚の相殺がなく，糸条の形態が変化しない。
次に，本発明のフアンシーヤーンを図面により説明す
る。
る。
第１〜３図は，本発明のフアンシーヤーンの各種の形
態を示す外観模式図であり，まず第１図の部分は，イの
Ｓ撚部とロの開繊部とを有し，いずれの部分にもループ
や絡みがランダムに発現している。第２図の部分は，一
部Ｚ撚を含んだ無撚部であり，ハの開繊してループや絡
みが多数発生している部分の中にニの集束交絡部がラン
ダムに存在している。また，第３図の部分では，ホがＺ
撚部，ヘが開繊部であり，本発明とフアンシーヤーンに
は，第１〜３図で示したような箇所が糸条の長手方向に
ランダムに存在している。
態を示す外観模式図であり，まず第１図の部分は，イの
Ｓ撚部とロの開繊部とを有し，いずれの部分にもループ
や絡みがランダムに発現している。第２図の部分は，一
部Ｚ撚を含んだ無撚部であり，ハの開繊してループや絡
みが多数発生している部分の中にニの集束交絡部がラン
ダムに存在している。また，第３図の部分では，ホがＺ
撚部，ヘが開繊部であり，本発明とフアンシーヤーンに
は，第１〜３図で示したような箇所が糸条の長手方向に
ランダムに存在している。
次に，本発明のフアンシーヤーンの製法例について説
明する。
明する。
まず，マルチフイラメント糸に間歇的な仮撚操作を施
して,S及びＺ撚部と無撚部とを有する糸条を得るが，そ
の際，糸条にフロー領域が発生しないように，糸条のオ
ーバーフイード率を交互撚が形成できる範囲でできるだ
け低くすることが重要であり，望ましくは５％以下とす
るのがよい。
して,S及びＺ撚部と無撚部とを有する糸条を得るが，そ
の際，糸条にフロー領域が発生しないように，糸条のオ
ーバーフイード率を交互撚が形成できる範囲でできるだ
け低くすることが重要であり，望ましくは５％以下とす
るのがよい。
また,S及びＺ撚部に実撚が多く残るように，間歇仮撚
操作時の温度を，撚の固定ができる範囲で，できるだけ
低温にて間歇仮撚時の張力が0.5g/d以下となるようにす
ることが必要である。
操作時の温度を，撚の固定ができる範囲で，できるだけ
低温にて間歇仮撚時の張力が0.5g/d以下となるようにす
ることが必要である。
次いで,S及びＺ撚部と無撚部とを形成した糸条に流体
撹乱処理を施すことによってループや絡みを形成し，本
発明のフアンシーヤーンを得ることができる。糸条にル
ープや絡みを形成するためには，流体撹乱処理時の糸条
のオーバーフイード率を３％以上とすることが好まし
く，流体圧力は供給糸条の繊度や糸速によっても異なる
が，一般に２〜8kg/cm2が好ましい。
撹乱処理を施すことによってループや絡みを形成し，本
発明のフアンシーヤーンを得ることができる。糸条にル
ープや絡みを形成するためには，流体撹乱処理時の糸条
のオーバーフイード率を３％以上とすることが好まし
く，流体圧力は供給糸条の繊度や糸速によっても異なる
が，一般に２〜8kg/cm2が好ましい。
第５図は，本発明のフアンシーヤーンを得るための製
造工程の一例を示す概略工程図であり，パーン（１）か
ら引出したマルチフイラメント糸（Ｆ）を，供給ローラ
（２）によって加工域に供給し，供給ローラ（２）と第
１デリベリローラー（６）との間で、施撚装置（４）に
より間歇的な仮撚操作を施し，第１加熱装置（３）で熱
処理する。
造工程の一例を示す概略工程図であり，パーン（１）か
ら引出したマルチフイラメント糸（Ｆ）を，供給ローラ
（２）によって加工域に供給し，供給ローラ（２）と第
１デリベリローラー（６）との間で、施撚装置（４）に
より間歇的な仮撚操作を施し，第１加熱装置（３）で熱
処理する。
次いで，流体処理装置（５）により流体撹乱処理を施
してループや絡みを発生させ，第１デリベリローラ
（６）によって引取り，捲取ローラ（９）によりパツケ
ージ（10）として捲取る。この時，必要に応じて，第１
デリベリローラ（６）と第２デリベリローラ（８）との
間の第２加熱装置（７）によって糸条を安定化処理する
ことができる。また，流体撹乱処理は，施撚装置（４）
の直後の他，第２加熱装置（７）の前または後で行って
もよいが,S及びＺ撚を高度に残存させるには，施撚装置
（４）の直後が好ましい。
してループや絡みを発生させ，第１デリベリローラ
（６）によって引取り，捲取ローラ（９）によりパツケ
ージ（10）として捲取る。この時，必要に応じて，第１
デリベリローラ（６）と第２デリベリローラ（８）との
間の第２加熱装置（７）によって糸条を安定化処理する
ことができる。また，流体撹乱処理は，施撚装置（４）
の直後の他，第２加熱装置（７）の前または後で行って
もよいが,S及びＺ撚を高度に残存させるには，施撚装置
（４）の直後が好ましい。
（作 用） 本発明のフアンシーヤーンは，ループや絡みを有した
糸条の長手方向に，撚方向の異なるＳとＺの実撚を持っ
た部分が存在するため，この糸条から得られる布帛に嵩
高さと同時に強い光沢変化が付与され，かすり様の表面
変化を有する布帛を得ることができる。
糸条の長手方向に，撚方向の異なるＳとＺの実撚を持っ
た部分が存在するため，この糸条から得られる布帛に嵩
高さと同時に強い光沢変化が付与され，かすり様の表面
変化を有する布帛を得ることができる。
さらに，糸条の荷重−伸度曲線においてフロー領域が
実質的に存在しないため，準備工程や製織工程で張力が
付加されても，糸条の形態が変化せず，品位の安定した
布帛を得ることができる。
実質的に存在しないため，準備工程や製織工程で張力が
付加されても，糸条の形態が変化せず，品位の安定した
布帛を得ることができる。
（実施例） 以下，本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1,比較例１ ポリエステルマルチフイラメント糸300d/144fを供給
糸として，第２加熱装置を用いない以外は第５図と同様
の工程に従い，第１表に示す加工条件で加工を行い，本
発明のフアンシーヤーンを得た。
糸として，第２加熱装置を用いない以外は第５図と同様
の工程に従い，第１表に示す加工条件で加工を行い，本
発明のフアンシーヤーンを得た。
また，第１表に示す加工条件で比較用の加工糸を得
た。
た。
間歇的な仮撚操作は，施撚装置として空気流による旋
回ノズルを用い，圧縮空気を間歇的に噴射して一定方向
に施した。その際，間歇的な仮撚操作は，予め信号を入
力したマイクロコンピユータの指令によってランダムに
行った。
回ノズルを用い，圧縮空気を間歇的に噴射して一定方向
に施した。その際，間歇的な仮撚操作は，予め信号を入
力したマイクロコンピユータの指令によってランダムに
行った。
得られた加工糸を，張力を30g,40g,50gと変化させて
管捲し,150d/48fのポリエステル延伸糸の経糸（密度82
本/2.54cm）に平組織で緯打ちして織物を製造したとこ
ろ，実施例で得られたフアンシーヤーンを使用した織物
は，管捲張力を変化させても目面は変化しなかった。
管捲し,150d/48fのポリエステル延伸糸の経糸（密度82
本/2.54cm）に平組織で緯打ちして織物を製造したとこ
ろ，実施例で得られたフアンシーヤーンを使用した織物
は，管捲張力を変化させても目面は変化しなかった。
一方，比較例で得られた加工糸使いの織物は，管捲張
力を変化させる毎に目面が異なり（張力を高くする程，
かすり模様は消える傾向にある），安定した品質の布帛
が得られなかった。
力を変化させる毎に目面が異なり（張力を高くする程，
かすり模様は消える傾向にある），安定した品質の布帛
が得られなかった。
さらに，普通織機（津田駒社製Ｌ型）を用い，得られ
た加工糸を経糸及び緯糸（管捲張力30g）に使用して，
経糸密度58本/2.54cm,緯糸密度56本/2.54cmで平織物を
製織した。その際，特に比較例の糸条は，管捲張力及び
管からの引出し張力を十分に点検・管理して行った。
た加工糸を経糸及び緯糸（管捲張力30g）に使用して，
経糸密度58本/2.54cm,緯糸密度56本/2.54cmで平織物を
製織した。その際，特に比較例の糸条は，管捲張力及び
管からの引出し張力を十分に点検・管理して行った。
また，ウオータージエツトルーム（日産自動車社製LW
41型）を用い，前記両加工糸を使用して，上記と同様
の組織密度で，かつ十分な張力管理の下に製織した。次
いで，得られた布帛を通常のポリエステル染色処法に従
って染色加工を行い，製品に仕上げた。
41型）を用い，前記両加工糸を使用して，上記と同様
の組織密度で，かつ十分な張力管理の下に製織した。次
いで，得られた布帛を通常のポリエステル染色処法に従
って染色加工を行い，製品に仕上げた。
これらの製品について，表面を視覚調査したところ，
本発明のフアンシーヤーンから得られた普通織機とウオ
ータージエツトルームによる製品は，両方ともループや
絡みによる嵩高性を有しており，また実撚によって細く
なった部分が，かすり様を呈し，これらの布帛の外観は
同じであった。
本発明のフアンシーヤーンから得られた普通織機とウオ
ータージエツトルームによる製品は，両方ともループや
絡みによる嵩高性を有しており，また実撚によって細く
なった部分が，かすり様を呈し，これらの布帛の外観は
同じであった。
一方，比較例の加工糸から得られた製品は，普通織機
とウオータージエツトルームによる２つの製品の表面外
観に明らかな差異が認められ，普通織機で得られた製品
には，ループや絡みが存在し嵩高であったが，実撚によ
って細くなった部分が長くかつ多いため，どちらかとい
うとヒケ状に感じられらた。また，ウオータージエツト
ルームで得られた製品は，ループや絡みの大半が消失
し，全体に薄っぺらい外観で，かつ表面変化に乏しいも
のであった。
とウオータージエツトルームによる２つの製品の表面外
観に明らかな差異が認められ，普通織機で得られた製品
には，ループや絡みが存在し嵩高であったが，実撚によ
って細くなった部分が長くかつ多いため，どちらかとい
うとヒケ状に感じられらた。また，ウオータージエツト
ルームで得られた製品は，ループや絡みの大半が消失
し，全体に薄っぺらい外観で，かつ表面変化に乏しいも
のであった。
（発明の効果） 以上述べたように，本発明のフアンシーヤーンは，糸
条の長手方向にループや絡みを有するため，布帛に嵩高
性を付与することができる。
条の長手方向にループや絡みを有するため，布帛に嵩高
性を付与することができる。
また,S及びＺ撚部と無撚部とがランダムに存在するた
め，布帛に新規な表面変化を与えるとともに,Sもしくは
Ｚ撚部の一部が他の部分より細くなっているため，布帛
にかすり様の表面外観を付与することができる。
め，布帛に新規な表面変化を与えるとともに,Sもしくは
Ｚ撚部の一部が他の部分より細くなっているため，布帛
にかすり様の表面外観を付与することができる。
さらに，フロー領域が実質的に存在しないので，製品
になるまでの各工程で張力が付加されても，糸条の外観
は変化することがなく，このため製品の外観を常に一定
に保つことが可能となる。
になるまでの各工程で張力が付加されても，糸条の外観
は変化することがなく，このため製品の外観を常に一定
に保つことが可能となる。
第１〜３図は，本発明のフアンシーヤーンの各種の形態
を示す外観模式図，第４図は本発明のフアンシーヤーン
と比較例の加工糸の荷重−伸度曲線の一例を示すグラ
フ，第５図は本発明のフアンシーヤーンの製造法の一例
を示す概略工程図である。 イ:S撚部。 ロ，ハ，ヘ：開繊部。 ニ：集束交絡部。 ホ:Z撚部。
を示す外観模式図，第４図は本発明のフアンシーヤーン
と比較例の加工糸の荷重−伸度曲線の一例を示すグラ
フ，第５図は本発明のフアンシーヤーンの製造法の一例
を示す概略工程図である。 イ:S撚部。 ロ，ハ，ヘ：開繊部。 ニ：集束交絡部。 ホ:Z撚部。
Claims (1)
- 【請求項１】ループや絡みを有した糸条の長手方向にＳ
及びＺの撚部と無撚部とを有し，かつ前記糸条の荷重−
伸度曲線においてフロー領域が実質的に存在しないこと
を特徴とするフアンシーヤーン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63175998A JP2540604B2 (ja) | 1988-07-13 | 1988-07-13 | フアンシ―ヤ―ン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63175998A JP2540604B2 (ja) | 1988-07-13 | 1988-07-13 | フアンシ―ヤ―ン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0226941A JPH0226941A (ja) | 1990-01-29 |
| JP2540604B2 true JP2540604B2 (ja) | 1996-10-09 |
Family
ID=16005920
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63175998A Expired - Fee Related JP2540604B2 (ja) | 1988-07-13 | 1988-07-13 | フアンシ―ヤ―ン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2540604B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5205002A (en) * | 1991-02-05 | 1993-04-27 | Sage Passant Peter | Coupling apparatus |
| JP6605831B2 (ja) * | 2015-04-02 | 2019-11-13 | モンディ・グローナウ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング | 面ファスナーのための複合材要素及び面ファスナーの複合材要素を形成する方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5928650B2 (ja) * | 1975-06-03 | 1984-07-14 | 東レ株式会社 | 仮より未解ねん糸 |
-
1988
- 1988-07-13 JP JP63175998A patent/JP2540604B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0226941A (ja) | 1990-01-29 |
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