JP2539123B2 - 溶融亜鉛めっきされる鋼構造物の局部変形防止方法 - Google Patents
溶融亜鉛めっきされる鋼構造物の局部変形防止方法Info
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- JP2539123B2 JP2539123B2 JP3304717A JP30471791A JP2539123B2 JP 2539123 B2 JP2539123 B2 JP 2539123B2 JP 3304717 A JP3304717 A JP 3304717A JP 30471791 A JP30471791 A JP 30471791A JP 2539123 B2 JP2539123 B2 JP 2539123B2
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- JP
- Japan
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- steel structure
- local deformation
- dip galvanized
- galvanized steel
- welding
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- Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
- Coating With Molten Metal (AREA)
Description
【0001】この発明は建築鉄骨、鉄塔、鋼橋などに用
いる溶融亜鉛めっきされる鋼構造物の局部変形を防止す
る方法に関する。
いる溶融亜鉛めっきされる鋼構造物の局部変形を防止す
る方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】鋼板に補剛材を溶接等
により取付けた後、溶融亜鉛めっきを施して鋼構造物と
なして用いる場合が多くなっている。この場合、従来図
4のようにフランジ2−1とリブ、スティフナー等の補
剛材2−2は相互間に間隔3をあけて鋼板1に取付ける
方法と、図5のようにフランジ2−1と補剛材2−2の
溶接線が交差する補剛材2−2にスカラップ4を設ける
スカラップ法とがあった。
により取付けた後、溶融亜鉛めっきを施して鋼構造物と
なして用いる場合が多くなっている。この場合、従来図
4のようにフランジ2−1とリブ、スティフナー等の補
剛材2−2は相互間に間隔3をあけて鋼板1に取付ける
方法と、図5のようにフランジ2−1と補剛材2−2の
溶接線が交差する補剛材2−2にスカラップ4を設ける
スカラップ法とがあった。
【0003】しかし、間隔をあける方法では、溶融亜鉛
めっき工程で発生する熱応力によって過大な局部変形が
発生し、据付後の強度低下や美観の低下を招き、さらに
進むと“われ”が起こるという欠点があった。また、ス
カラップによる方法では溶接施工の作業性が劣り、オー
バーラップ、アンダーカットという外観上の問題だけで
なく、場合によっては溶接部近傍に局部変形が起こると
いう問題点があった。
めっき工程で発生する熱応力によって過大な局部変形が
発生し、据付後の強度低下や美観の低下を招き、さらに
進むと“われ”が起こるという欠点があった。また、ス
カラップによる方法では溶接施工の作業性が劣り、オー
バーラップ、アンダーカットという外観上の問題だけで
なく、場合によっては溶接部近傍に局部変形が起こると
いう問題点があった。
【0004】この発明は上記事情に鑑みなされたもので
ある。その目的は鋼板に補剛材を取付け補強した鋼構造
物の溶融亜鉛めっきによる局部変形の防止方法を提案す
るにある。
ある。その目的は鋼板に補剛材を取付け補強した鋼構造
物の溶融亜鉛めっきによる局部変形の防止方法を提案す
るにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明になる溶融亜鉛
めっきされる鋼構造物の局部変形防止方法は、鋼板に補
剛材を取付け補強した後、溶融亜鉛めっきされる鋼構造
物の局部変形を防止する方法であって、補剛材を相互間
に間隔をあけて取付け、その間隔をあけた2つの補強材
間にまたがり、前記間隔以上の長さにわたり、3〜7パ
スの肉盛り溶接を行なうことを特徴とする。
めっきされる鋼構造物の局部変形防止方法は、鋼板に補
剛材を取付け補強した後、溶融亜鉛めっきされる鋼構造
物の局部変形を防止する方法であって、補剛材を相互間
に間隔をあけて取付け、その間隔をあけた2つの補強材
間にまたがり、前記間隔以上の長さにわたり、3〜7パ
スの肉盛り溶接を行なうことを特徴とする。
【0006】
実施例1:図1(a),(b),(c) において、一端に補強材の
フランジ5が溶着してあるウエブ6の鋼板に、補剛材の
リブ7がフランジ5に直交して溶着してある。このリブ
7はフランジ5との間に10〜15mmの間隔3をあけて
取付、その間隔部分およびリブ7の両側面に続く部分に
間隔3の長さ以上にわたり肉盛り溶接8を行ない鋼構造
物は構成されている。
フランジ5が溶着してあるウエブ6の鋼板に、補剛材の
リブ7がフランジ5に直交して溶着してある。このリブ
7はフランジ5との間に10〜15mmの間隔3をあけて
取付、その間隔部分およびリブ7の両側面に続く部分に
間隔3の長さ以上にわたり肉盛り溶接8を行ない鋼構造
物は構成されている。
【0007】肉盛り溶接8は3〜7パスで行なわれ、図
2のごとく、その表面をグラインダ等で表面仕上9が施
される。溶接材料としては母材となる鋼材と同等以上、
もしくはステンレス系溶接材料が用いられる。
2のごとく、その表面をグラインダ等で表面仕上9が施
される。溶接材料としては母材となる鋼材と同等以上、
もしくはステンレス系溶接材料が用いられる。
【0008】実施例2:図3は鋼板1上にリブ7a(ま
たはスティフナー、あるいはガセット)と、リブ7bを
一直線方向に溶着した鋼構造物の実施例を示す。この鋼
構造物はリブ7a,7b間に間隔3をあけ、この間隔3
部分およびリブ7a,7bの両側面に続く部分に間隔3
の長さ以上にわたり、3〜7パスの肉盛り溶接8を行な
い、グラインダで表面仕上9を施し構成されている。
たはスティフナー、あるいはガセット)と、リブ7bを
一直線方向に溶着した鋼構造物の実施例を示す。この鋼
構造物はリブ7a,7b間に間隔3をあけ、この間隔3
部分およびリブ7a,7bの両側面に続く部分に間隔3
の長さ以上にわたり、3〜7パスの肉盛り溶接8を行な
い、グラインダで表面仕上9を施し構成されている。
【0009】
【作用および発明の効果】この方法では、間隔をあけた
補剛材間に、その間隔以上の長さにわたり、3〜7パス
の肉盛り溶接を行ない、曲げ剛性を高めるので、溶融亜
鉛めっきの工程で発生する熱応力によって補剛材間の局
部変形の防止あるいは低減を図ることが可能となった。
また、スカラップ法に比べ、溶接施工性の向上を図るこ
とができる。
補剛材間に、その間隔以上の長さにわたり、3〜7パス
の肉盛り溶接を行ない、曲げ剛性を高めるので、溶融亜
鉛めっきの工程で発生する熱応力によって補剛材間の局
部変形の防止あるいは低減を図ることが可能となった。
また、スカラップ法に比べ、溶接施工性の向上を図るこ
とができる。
【図1】実施例1の鋼構造物を示すものであり、(a) は
肉盛り溶接前の鋼板、フランジおよびリブの配置を示す
側面図、(b),(c) は肉盛り溶接後の側面図および平面図
である。
肉盛り溶接前の鋼板、フランジおよびリブの配置を示す
側面図、(b),(c) は肉盛り溶接後の側面図および平面図
である。
【図2】(a) は図1(b)の拡大図、(b) はA−A断面
図である。
図である。
【図3】(a),(b) は実施例2の肉盛り溶接後の鋼構造物
の側面図および平面図である。
の側面図および平面図である。
【図4】(a),(b) は補強材を相互間に間隔をあけ取付け
た従来の鋼構造物の側面図および平面図である。
た従来の鋼構造物の側面図および平面図である。
【図5】(a),(b) は補強材相互間にスカラップを設けた
従来の鋼構造物の側面図および平面図である。
従来の鋼構造物の側面図および平面図である。
1…鋼板、2…補剛材、3…間隔、4…スカラップ、5
…フランジ、6…ウエブ、7…リブ、8…肉盛り溶接、
9…表面仕上。
…フランジ、6…ウエブ、7…リブ、8…肉盛り溶接、
9…表面仕上。
Claims (1)
- 【請求項1】 鋼板に補剛材を取付け補強した後、溶融
亜鉛めっきされる鋼構造物の局部変形を防止する方法で
あって、鋼板に補剛材を相互間に間隔をあけて取付け、
その間隔をあけた2つの補剛材間にまたがり前記間隔以
上の長さにわたり、3〜7パスの肉盛り溶接を行なうこ
とを特徴とする溶融亜鉛めっきされる鋼構造物の局部変
形防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3304717A JP2539123B2 (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 溶融亜鉛めっきされる鋼構造物の局部変形防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3304717A JP2539123B2 (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 溶融亜鉛めっきされる鋼構造物の局部変形防止方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05138345A JPH05138345A (ja) | 1993-06-01 |
JP2539123B2 true JP2539123B2 (ja) | 1996-10-02 |
Family
ID=17936367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3304717A Expired - Lifetime JP2539123B2 (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 溶融亜鉛めっきされる鋼構造物の局部変形防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2539123B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5973968B2 (ja) * | 2013-07-30 | 2016-08-23 | 株式会社神戸製鋼所 | 柱梁溶接継手およびその製造方法 |
JP7291307B1 (ja) * | 2023-02-14 | 2023-06-14 | 三菱重工業株式会社 | 静翼の補修方法 |
-
1991
- 1991-11-20 JP JP3304717A patent/JP2539123B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05138345A (ja) | 1993-06-01 |
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