JP2816073B2 - 構造物用合成床版 - Google Patents

構造物用合成床版

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JP2816073B2 JP4343198A JP34319892A JP2816073B2 JP 2816073 B2 JP2816073 B2 JP 2816073B2 JP 4343198 A JP4343198 A JP 4343198A JP 34319892 A JP34319892 A JP 34319892A JP 2816073 B2 JP2816073 B2 JP 2816073B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、構造物用合成床版、
特に、容易且つ短時間に施工が行える構造物用合成床版
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】橋梁等の床版として用いられる、形鋼と
コンクリートとの組合せからなる合成床版は、他の床版
構造に比べて桁高を低くでき、且つ、施工が容易に行え
る等の利点を有することから注目されている。
【0003】特開平2-232405 号公報には、次のような
構造物用合成床版が開示されている。以下、この従来の
構造物用合成床版を図面を参照しながら説明する。図3
は、従来の構造物用合成床版を示す幅方向の断面図、図
4は、図3のA−A線断面図である。
【0004】図3および図4において、1は、鋼製底
板、2は、底板1の上面上に所定間隔をあけて互いに平
行に配列された複数本のカットT形鋼(H形鋼をウェブ
の中央部から長手方向に半分に切断したもの)である。
T形鋼2は、そのウェブ下端を底板1の上面上に溶接す
ることによって底板1に垂直に固定されている。3は、
隣接するT形鋼2のフランジ間を連結する連結板であ
る。連結板3は、底板1上のT形鋼2の横倒れを防止す
る機能および後述するコンクリートの型枠としての機能
を有している。4は、T形鋼2のフランジ上面上に固定
されたスタッドボルトからなるずれ止めであり、前記コ
ンクリートとT形鋼2および連結板3との剥離を防止す
る機能を有している。5は、T形鋼2および連結板3上
に打設されたコンクリートであり、補強のために配筋6
が格子状に施されている。
【0005】従来の合成床版によれば、上半部のコンク
リート5によって圧縮力を、そして、下半部の底板1お
よびT形鋼2によって引張力を分担させることによっ
て、各々の部材の特性を生かすことができる。従って、
他の床構造に比べて構造面および施工面において優れて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の合成床版は、以下のような問題を有している。 底板1上にT形鋼2を強固に固定する必要があるこ
とから、T形鋼2のウェブ下端の両側を隅肉溶接する必
要がある。従って、全体の溶接長さが長くなって、施工
に時間がかり、しかも、溶接歪の発生量も多い。
【0007】 T形鋼2のフランジ間に溶接される連
結板3は、上述したように、T形鋼2の横倒れを防止す
る機能を有している。従って、連結板3は、この横倒れ
応力に十分耐えるだけの板厚を有していることは勿論、
前記フランジ全長に亘る溶接が不可欠であるので、全体
重量、価格および施工時間面において不利である。
【0008】 構造物用合成床版の特徴の1つは、他
の床構造に比べて桁高を低くできることにあるが、この
ために、数多くのT形鋼2を底板1上に固定する必要が
ある。従って、T形鋼2の間隔は狭く、その間隔は、一
般的に400 〜800mm 程度であり、その溶接作業空間は、
T形鋼2のフランジのオーバーハングにより阻害されて
極めて狭隘なものとなる。このために、上記の隅肉溶
接が極めてやりにくく、自動溶接機も導入できない。
【0009】従って、この発明の目的は、施工時の溶接
量が少なく、しかも容易に施工できる構造物用合成床版
を提供することある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、鋼製底板
と、前記底板の上面上に所定間隔をあけて平行に、フラ
ンジ端を前記底板の上面に溶接することによって固定さ
れた複数本の断面U字形の形鋼と、隣接する前記形鋼の
ウェブ間に固定された鋼板製型枠と、前記形鋼のウェブ
上面上に固定されたずれ止めと、前記形鋼のウェブ上お
よび前記型枠上に打設されたコンクリートとからなるこ
とに特徴を有するものである。
【0011】
【作用】この発明によれば、従来の構造物用合成床版の
底板上に溶接する形鋼をT形鋼に代え、断面U字形の形
鋼を使用することによって、従来の構造物用合成床版に
比べて施工時の溶接量が減少し、しかも、形鋼の間隔を
広く取れるので、形鋼の溶接が容易に行え、更に、U字
形の形鋼のウェブ間に溶接する鋼板製型枠は、形鋼上に
打設するコンクリートの型枠としての機能を有していれ
ば良いので、板厚の厚い鋼板を使用する必要がなく、ウ
ェブとの溶接もウェブ全長に亘って行う必要がない。
【0012】
【実施例】次に、この発明の構造物用合成床版の一実施
態様を、図面を参照しながら説明する。図1は、この発
明の構造物用合成床版の幅方向の断面図、図2は、図1
のA−A線断面図である。
【0013】図1および図2において、7は、鋼製底
板、8は、底板7の上面上に所定間隔をあけて互いに平
行に配列された複数本の断面U字形(台形状)の形鋼で
ある。形鋼8は、そのフランジ8A下端を底板7の上面上
に溶接することによって底板7に固定されている。9
は、隣接する形鋼8のウェブ8B間に溶接された鋼板製型
枠である。型枠9は、後述するコンクリートが形鋼8間
に流れるのを防止するために、形鋼8のウェブ8B間を塞
ぐものである。10は、形鋼8のウェブ8B上面上に固定さ
れたスタッドボルトからなるずれ止めであり、前記コン
クリートと形鋼8および型枠9との剥離を防止する機能
を有している。11は、形鋼8および型枠9上に打設され
たコンクリートであり、補強のために配筋12が格子状に
施されている。
【0014】この発明の構造物用合成床版によれば、上
半部のコンクリート11によって圧縮力を、そして、下半
部の底板7および形鋼8によって引張力を分担させるこ
とによって、各々の部材の特性を生かすことができると
いった従来の構造物用合成床版の特徴を有することは勿
論、次のような特徴を有している。
【0015】 断面U字形の形鋼8を使用することに
よって、底板7と形鋼8との溶接量が大幅に減少し、溶
接歪の発生量も大幅に減少する。即ち、形鋼8は、従来
の構造物用合成床版のT形鋼に比べて断面剛性が大きい
ので、使用本数を減らすことができ、しかも、溶接箇所
は、底板7と形鋼8の両フランジ8A下端外側との隅肉溶
接(図1中13で示す)のみで良い。
【0016】 形鋼8は、従来の構造物用合成床版の
T形鋼に比べてねじり剛性が大きいので、横倒れの虞れ
はない。従って、形鋼8のウェブ8B間に溶接される鋼板
製型枠9に、形鋼8の横倒れ防止機能を持たせる必要は
ないので、上述したように型枠9は、単に、コンクリー
トの型枠としての機能を持たせれば良い。従って、型枠
9として板厚の厚い鋼板を使用する必要はなく、しか
も、形鋼8のウェブ8B全長に亘って溶接する必要はな
い。 形鋼8の使用本数を減らすことができので、形鋼8
の間隔が広がる結果、形鋼8の溶接が容易に行え、必要
に応じて自動溶接機の導入もできる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、従来の構造物用合成床版の底板上に溶接する形鋼を
T形鋼に代え、断面U字形の形鋼を使用することによっ
て、施工が容易且つ短時間に行えるといった有用な効果
がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の構造物用合成床版の幅方向の断面図
である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】従来の構造物用合成床版の幅方向の断面図であ
る。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1:底板、 2:T形鋼、 3:連結板、 4:ずれ止め、 5:コンクリート、 6:配筋、 7:底板、 8:形鋼、 9:型枠、 10:ずれ止め、 11:コンクリート、 12:配筋、 13:隅肉溶接箇所。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−232405(JP,A) 実開 昭62−72310(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01D 19/12 E04B 5/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼製底板と、前記底板の上面上に所定間
    隔をあけて平行に、フランジ端を前記底板の上面に溶接
    することによって固定された複数本の断面U字形の形鋼
    と、隣接する前記形鋼のウェブ間に固定された鋼板製型
    枠と、前記形鋼のウェブ上面上に固定されたずれ止め
    と、前記形鋼のウェブ上および前記型枠上に打設された
    コンクリートとからなることを特徴とする構造物用合成
    床版。
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