JP7291307B1 - 静翼の補修方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】静翼のシュラウドが損傷した場合に、このシュラウドを補修する。【解決手段】静翼の補修方法では、二つのシュラウドのうちの一方のシュラウド中の損傷箇所を除去する損傷箇所除去工程と、二つのシュラウドのそれぞれに接して、二つのシュラウド間の相対位置の変化を抑制する変形抑制部材を配置する部材配置工程と、前記損傷箇所除去工程及び前記部材配置工程後に、前記一方のシュラウド中で前記損傷箇所が除去された除去部分に肉盛り溶接して、前記除去部分を埋める肉盛り溶接工程と、前記肉盛り溶接工程後に、前記変形抑制部材を前記静翼から外す部材取外工程と、前記一方のシュラウド中で少なくとも前記肉盛り溶接された部分の表面を研磨する仕上げ工程と、を実行する。【選択図】図4

Description

本発明は、静翼の補修方法に関する。
ガスタービンは、高温高圧の燃焼ガスに晒される動翼及び静翼を備える。これらの翼は、いずれも、燃焼ガスの熱等により損傷することがある。
以下の特許文献1には、動翼の先端部に形成されているチップフィンが損傷した場合、損傷した部分に肉盛り溶接して、この動翼を補修する方法が開示されている。
特開2004-283852号公報
ガスタービンの静翼は、翼体と、翼体における一方側の端に設けられている外側シュラウドと、翼体における他方側の端に設けられている内側シュラウドと、を有する。
本開示は、ガスタービンの静翼中で、外側シュラウドと内側シュラウドとのうちの一方のシュラウドが損傷した場合、この静翼を補修する技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための発明に係る一態様としての静翼の補修方法は、以下の静翼に適用される。
この静翼は、断面が翼型を成し、前記断面に垂直な翼高さ方向に延びる翼体と、前記翼体における前記翼高さ方向の一方側の端に設けられている外側シュラウドと、前記翼体における前記翼高さ方向の他方側の端に設けられている内側シュラウドと、を有する。
この静翼の補修方法では、前記外側シュラウドと前記内側シュラウドとのうち、一方のシュラウドの損傷箇所を除去する損傷箇所除去工程と、前記外側シュラウド及び前記内側シュラウドに接して、前記外側シュラウドと前記内側シュラウドとの相対位置の変化を抑制する変形抑制部材を配置する部材配置工程と、前記損傷箇所除去工程及び前記部材配置工程後に、前記一方のシュラウド中で前記損傷箇所が除去された除去部分に肉盛り溶接して、前記除去部分を埋める肉盛り溶接工程と、前記肉盛り溶接工程後に、前記変形抑制部材を前記静翼から外す部材取外工程と、前記一方のシュラウド中で少なくとも前記肉盛り溶接された部分の表面を研磨する仕上げ工程と、を実行する。
本態様では、静翼の外側シュラウドと内側シュラウドとのうち、一方のシュラウドが損傷した場合でも、この一方のシュラウドの損傷箇所を補修することができる。
損傷箇所が除去された除去部分に肉盛り溶接する際、一方のシュラウドへの入熱により、例えば、一方のシュラウドと翼体との接続部分等の変形により、二つのシュラウドの相対位置が変化する可能性がある。本態様では、肉盛り溶接前に変形抑制部材を配置するので、肉盛り溶接時における二つのシュラウドの相対位置の変化を抑制することができる。
本開示の一態様によれば、外側シュラウドと内側シュラウドとのうちの一方のシュラウドが損傷した場合、この静翼を補修することができる。
本開示に係る一実施形態における静翼の斜視図である。 本開示に係る一実施形態における静翼の補修方法の実行手順を示すフローチャートである。 本開示に係る一実施形態における損傷箇所除去工程を説明するための説明図である。 本開示に係る一実施形態における部材配置工程を説明するための説明図である。 本開示に係る一実施形態における肉盛り溶接工程を説明するための説明図である。 本開示に係る一実施形態における肉盛り溶接工程後の静翼の斜視図である。 本開示に係る一実施形態における部材取外工程を説明するための説明図である。 本開示に係る一実施形態における仕上げ工程を説明するための説明図である。
以下、本開示に係る静翼の補修方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。
ガスタービンは、高温高圧の燃焼ガスに晒される静翼を備える。この静翼は、図1に示すように、翼体11と、外側シュラウド12oと、内側シュラウド12iと、を有する。翼体11は、断面が翼型を成し、この断面に垂直な翼高さ方向Dhに延びている。外側シュラウド12oは、翼体11における翼高さ方向Dhの一方側Dh1の端に設けられている。内側シュラウド12iは、翼体11における翼高さ方向Dhの他方側Dh2の端に設けられている。外側シュラウド12o及び内側シュラウド12iは、いずれも、翼体11から翼高さ方向Dhに垂直な方向に広がっている。外側シュラウド12o及び内側シュラウド12iは、いずれも、翼高さ方向Dhで翼体11が存在する側を向くガスパス面13gと、ガスパス面13gと背合わせの関係にある反ガスパス面13oとを有する。ガスタービンの駆動中、外側シュラウド12oのガスパス面13gと内側シュラウド12iのガスパス面13gとの間には、燃焼ガスが流れる。よって、外側シュラウド12oのガスパス面13g及び内側シュラウド12iのガスパス面13gは、ガスタービンにおける燃焼ガス流路の一部を画定する面を成す。
この静翼の母材は、ニッケル基合金で形成されている。静翼は、母材の表面に遮熱コーティングが施される場合がある。
以上の静翼は、燃焼ガスの熱等により損傷することがある。そこで、以下では、図2に示すフローチャートに従って、静翼の補修方法について説明する。なお、ここでは、外側シュラウド12oと内側シュラウド12iとのうち、図2に示すように、内側シュラウド12iの一部が損傷し、内側シュラウド12iに損傷箇所15が存在するとする。
まず、図3に示すように、グラインダー等を用いて、内側シュラウド12i中の損傷箇所15を除去する(損傷箇所除去工程S1)。この損傷箇所除去工程S1の実行で、内側シュラウド12iには、損傷箇所15が除去された除去部分16が形成される。ここでは、内側シュラウド12i中の除去部分16が、内側シュラウド12iのガスパス面13gの一部から内側シュラウド12iの反ガスパス面13oの一部まで、この内側シュラウド12iを貫通している、とする。
次に、図4に示すように、外側シュラウド12oと内側シュラウド12iとの相対位置の変化を抑制する変形抑制部材20を配置する(部材配置工程S2)。ここで、外側シュラウド12oと内側シュラウド12iとの相対位置の変化を抑制するとは、外側シュラウド12oの一点と内側シュラウド12iの一点との相対位置の変化を抑制するのみならず、外側シュラウド12oに対する内側シュラウド12iの傾きや、外側シュラウド12oに対する内側シュラウド12iの捩じれを抑制することも含まれる。
本実施形態における変形抑制部材20は、外側シュラウド12o及び内側シュラウド12iに接する第一柱21及び第二柱22と、第一柱21と第二柱22とを連結する梁23と、を有する。第一柱21は、第一端21aと第二端21bとを有する。第二柱22も、第一端22aと第二端22bとを有する。また、梁23も第一端23aと第二端23bとを有する。第一柱21、第二柱22、及び梁23は、いずれも、静翼の母材と同一のニッケル基合金で形成されている。
部材配置工程S2では、第一柱21及び第二柱22が翼高さ方向Dhに延び、且つ第一柱21と第二柱22との間に内側シュラウド12i中の除去部分16が位置するよう、第一柱21の第一端21a及び第二柱22の第一端22aを内側シュラウド12iに固定し、第一柱21の第二端21b及び第二柱22の第二端22bを外側シュラウド12oに固定する。ここでは、第一柱21の第一端21a及び第二柱22の第一端22aを内側シュラウド12iに溶接接合する。また、第一柱21の第二端21b及び第二柱22の第二端22bを外側シュラウド12oに溶接接合する。
部材配置工程S2では、梁23が第一柱21と第二柱22とを連結し、且つこの梁23が翼高さ方向Dhで外側シュラウド12oと内側シュラウド12iとの間に位置するよう、梁23の第一端23aを第一柱21に固定し、この梁23の第二端23bを第二柱22に固定する。ここでは、梁23の第一端23aを第一柱21に溶接接合し、この梁23の第二端23bを第二柱22に溶接接合する。
以上で、部材配置工程S2が完了する。
次に、内側シュラウド12i中の除去部分16に肉盛り溶接して、除去部分16を埋める(肉盛り溶接工程S3)。この肉盛り溶接工程S3では、まず、図5に示すように、内側シュラウド12iのガスパス面13gに銅又は真鍮で形成された当て板25を接触させて、この当て板25で、除去部分16のガスパス面13g側を塞ぐ。このとき、当て板25と内側シュラウド12iとをクランプ等で挟み込んで、当て板25を内側シュラウド12iに対して一時的に固定する。次に、図5及び図6に示すように、内側シュラウド12iの反ガスパス面13oの側から除去部分16に肉盛り溶接する。このとき、除去部分16に肉盛り溶接する溶接材は、静翼の母材の形成材料と同種のニッケル基合金系の溶接材17を用いる。
以上のように、除去部分16が内側シュラウド12iを貫通する場合でも、内側シュラウド12iに当て板25を接触させておくことで、この除去部分16に肉盛り溶接することができる。本実施形態では、当て板25として、銅又は真鍮製の板を用いる。銅や真鍮は、他の金属に比べて、熱伝導率が高いため、銅又は真鍮製の当て板25に溶融状態の溶接材17が接触しても、この溶接材17からの熱の放熱量が多く、当て板25と溶接材17との接合を回避することできる。このため、本実施形態では、肉盛り溶接後に、当て板25の除去を容易に行うことができる。
なお、除去部分16が内側シュラウド12iを貫通していない場合は、内側シュラウド12iに当て板25を接触させる必要がない。一般的に、損傷箇所15は、ガスパス面13gから反ガスパス面13o側に向かって成長する。このため、除去部分16が内側シュラウド12iを貫通していない場合、一般的に、除去部分16は、ガスパス面13gから反ガスパス面13o側に向かって凹む穴になる。よって、この場合、ガスパス面13gの側から除去部分16に肉盛り溶接することになる。
肉盛り溶接工程S3が終了すると、図6に示す肉盛り溶接工程S3後の静翼に対して、肉盛り溶接で生じた溶接残留応力を低減するための熱処理を行う(熱処理工程S4)。この熱処理工程S4では、例えば、1000℃以上の温度環境下に、肉盛り溶接工程S3後の静翼を数時間置く。本実施形態では、この熱処理により、肉盛り溶接で生じた溶接残留応力を低減することができる。
熱処理工程S4では、静翼及び変形抑制部材20が熱膨張する。本実施形態では、静翼の母材と変形抑制部材20とが同じ材料で形成されているため、静翼の熱膨張量及び変形抑制部材20の熱膨張量とが同じになる。このため、本実施形態では、熱処理工程S4中、静翼に変形抑制部材20が固定されていることによる応力の発生を抑制できる。
熱処理工程S4が終了すると、図7に示すように、肉盛り溶接工程S3及び熱処理工程S4後の静翼から、変形抑制部材20を外す(部材取外工程S5)。
次に、変形抑制部材20が取り外された静翼の表面を仕上げる(仕上げ工程S6)。肉盛り溶接後の内側シュラウド12iでは、除去部分16に肉盛り溶接した溶接材17が内側シュラウド12iの表面中で除去部分16を除く表面部分から盛り上がっている。そこで、この仕上げ工程S6では、内側シュラウド12iの表面中で、少なくとも肉盛り溶接された部分の表面を研磨する。そして、内側シュラウド12iの表面中で除去部分16を除く表面部分と、肉盛り溶接された部分の表面とが面一なるようにする。さらに、仕上げ工程S6では、必要に応じて、この静翼の表面中で、内側シュラウド12iのガスパス面13g及び外側シュラウド12oのガスパス面13gを含む表面部分に遮熱コーティングを施す。
以上で、静翼の補修が完了する。なお、以上では、内側シュラウド12iが損傷した場合を例にしているが、外側シュラウド12oが損傷した場合も、以上と同様の工程を実行することで、この外側シュラウド12oを補修することができる。この場合、以上の説明中、内側シュラウド12iを外側シュラウド12oとし、外側シュラウド12oを内側シュラウド12iとする。
以上、本実施形態では、静翼の外側シュラウド12oと内側シュラウド12iとのうち、一方のシュラウド12iが損傷した場合でも、この一方のシュラウド12iの損傷箇所15を補修することができる。
損傷箇所15が除去された除去部分16に肉盛り溶接する際、一方のシュラウド12iへの入熱により、例えば、一方のシュラウド12iと翼体11との接続部分等の変形により、二つのシュラウド12i,12oの相対位置が変化する可能性がある。本実施形態では、肉盛り溶接前に変形抑制部材20を配置するので、肉盛り溶接時における二つのシュラウド12i,12oの相対位置の変化を抑制することができる。特に、本実施形態では、変形抑制部材20が、二つの柱21,22と、二つの柱21,22相互を連結する梁23と、を有するので、一方のシュラウド12iに対する他方のシュラウド12oの傾きや捩じれを抑制することができる。
「変形例」
本実施形態における変形抑制部材20は、二つの柱21,22と、二つの柱21,22相互を連結する梁23と、を有する。しかしながら、変形抑制部材20は、一つの柱21のみを有しても、二つの柱21,22のみを有してもよい。但し、変形抑制部材20が一つの柱21のみを有している場合や二つの柱21,22のみを有している場合よりも、本実施形態における梁23を有する変形抑制部材20の方が、一方のシュラウド12iに対する他方のシュラウド12oの傾きや捩じれ等を含む二つのシュラウド12i,12o相互間の相対位置の変化を抑制できる。
本実施形態では、シュラウド12i,12oに柱21,22を溶接接合で、シュラウド12i,12oに対して柱21,22を固定している。しかしながら、クランプや接着剤を用いて、シュラウド12i,12oに対して柱21,22を固定してもよい。同様に、クランプや接着剤を用いて、柱21,22に対して梁23を固定してもよい。但し、熱処理工程S4を実行する場合には、シュラウド12i,12oに柱21,22を溶接接合し、柱21,22に梁23を溶接接合することが好ましい。
本実施形態では、熱処理工程S4を実行するが、この熱処理工程S4を実行しなくてもよい。この場合、変形抑制部材20は、静翼の母材と同じ材料でなくてもよい。
また、本開示は、以上で説明した各実施形態に限定されるものではない。特許請求の範囲に規定された内容及びその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲において、種々の追加、変更、置き換え、部分的削除等が可能である。
「付記」
以上の実施形態及び変形例における静翼の補修方法は、例えば、以下のように把握される。
(1)第一態様における静翼の補修方法は、以下の静翼に適用される。
この静翼は、断面が翼型を成し、前記断面に垂直な翼高さ方向Dhに延びる翼体11と、前記翼体11における前記翼高さ方向Dhの一方側Dh1の端に設けられている外側シュラウド12oと、前記翼体11における前記翼高さ方向Dhの他方側Dh2の端に設けられている内側シュラウド12iと、を有する。
この静翼に対する補修方法では、前記外側シュラウド12oと前記内側シュラウド12iとのうち、一方のシュラウド12iの損傷箇所15を除去する損傷箇所除去工程S1と、前記外側シュラウド12o及び前記内側シュラウド12iに接して、前記外側シュラウド12oと前記内側シュラウド12iとの相対位置の変化を抑制する変形抑制部材20を配置する部材配置工程S2と、前記損傷箇所除去工程S1及び前記部材配置工程S2後に、前記一方のシュラウド12i中で前記損傷箇所15が除去された除去部分16に肉盛り溶接して、前記除去部分16を埋める肉盛り溶接工程S3と、前記肉盛り溶接工程S3後に、前記変形抑制部材20を前記静翼から外す部材取外工程S5と、前記一方のシュラウド12i中で少なくとも前記肉盛り溶接された部分の表面を研磨する仕上げ工程S6と、を実行する。
本態様では、静翼の外側シュラウド12oと内側シュラウド12iとのうち、一方のシュラウド12iが損傷した場合でも、この一方のシュラウド12iの損傷箇所15を補修することができる。
損傷箇所15が除去された除去部分16に肉盛り溶接する際、一方のシュラウド12iへの入熱により、例えば、一方のシュラウド12iと翼体11との接続部分等の変形により、二つのシュラウド12i,12oの相対位置が変化する可能性がある。本態様では、肉盛り溶接前に変形抑制部材20を配置するので、肉盛り溶接時における二つのシュラウド12i,12oの相対位置の変化を抑制することができる。
(2)第二態様における静翼の補修方法は、
前記第一態様における静翼の補修方法において、前記変形抑制部材20は、第一端21a,22aと第二端21b,22bとを有する柱21,22を有する。前記部材配置工程S2では、前記柱21,22の前記第一端21a,22aを前記一方のシュラウド12i中で前記損傷箇所15を除く部分に固定し、前記柱21,22の前記第二端21b,22bを前記外側シュラウド12oと前記内側シュラウド12iとのうちの他方のシュラウド12oに固定する。
本態様では、柱21,22により、肉盛り溶接時における二つのシュラウド12i,12oの相対位置の変化を抑制することができる。
(3)第三態様における静翼の補修方法は、
前記第二態様における静翼の補修方法において、前記変形抑制部材20は、前記柱21,22は、前記第一端21aと前記第二端21bとを有する第一柱21と、前記第一端22aと前記第二端22bとを有する第二柱22と、を有する。前記部材配置工程S2では、前記第一柱21と前記第二柱22との間に前記一方のシュラウド12i中の前記除去部分16が位置するよう、前記第一柱21の前記第一端21a及び前記第二柱22の前記第一端22aを前記一方のシュラウド12iに固定し、前記第一柱21の前記第二端21b及び前記第二柱22の第二端22bを前記他方のシュラウド12oに固定する。
本態様では、二つの柱21,22により、肉盛り溶接時における二つのシュラウド12i,12oの相対位置の変化、特に、一方のシュラウド12iに対する他方のシュラウド12oの傾きや捩じれを抑制することができる。
(4)第四態様における静翼の補修方法は、
前記第三態様における静翼の補修方法において、前記変形抑制部材20は、前記第一柱21に固定される第一端23aと前記第二柱22に固定される第二端23bとを有する梁23を有する。前記部材配置工程S2では、前記梁23の前記第一端23aを前記第一柱21に固定し、前記梁23の第二端23bを前記第二柱22に固定して、前記第一柱21と前記第二柱22とを前記梁23で連結する。
本態様では、二つの柱21,22相互を梁23で連結するので、一方の柱21に対する他方の柱22の傾きや捩じれを抑制でき、結果として、肉盛り溶接時における二つのシュラウド12i,12oの相対位置の変化、特に、一方のシュラウド12iに対する他方のシュラウド12oの傾きや捩じれを抑制することができる。
(5)第五態様における静翼の補修方法は、
前記第四態様における静翼の補修方法において、前記部材配置工程S2では、前記梁23の前記第一端23aを前記第一柱21に溶接接合し、前記梁23の第二端23bを前記第二柱22に溶接接合する。
(6)第六態様における静翼の補修方法は、
前記第二態様から前記第五態様のうちのいずれか一態様における静翼の補修方法において、前記部材配置工程S2では、前記柱21,22の前記第一端21a,22aを前記一方のシュラウド12iに溶接接合し、前記柱21,22の前記第二端21b,22bを前記他方のシュラウド12oに溶接接合する。
(7)第七態様における静翼の補修方法は、
前記第一態様から前記第六態様のうちのいずれか一態様における静翼の補修方法において、前記外側シュラウド12o及び前記内側シュラウド12iは、いずれも、前記翼高さ方向Dhで前記翼体11が存在する側を向くガスパス面13gと、前記ガスパス面13gと背合わせの関係にある反ガスパス面13oとを有する。前記一方のシュラウド12i中の前記除去部分16が、前記一方のシュラウド12iの前記ガスパス面13gの一部から前記一方のシュラウド12iの前記反ガスパス面13oの一部まで、前記一方のシュラウド12iを貫通している場合、前記肉盛り溶接工程S3では、前記一方のシュラウド12iの前記ガスパス面13gに銅又は真鍮で形成された当て板25を接触させて、前記反ガスパス面13oの側から前記除去部分16に肉盛り溶接する。
本態様では、一方のシュラウド12i中の除去部分16が一方のシュラウド12iを貫通している場合でも、この除去部分16に肉盛り溶接することができる。
(8)第八態様における静翼の補修方法は、
前記第一態様から前記第七態様のうちのいずれか一態様における静翼の補修方法において、前記肉盛り溶接工程S3後であって前記部材取外工程S5前の静翼に対して、肉盛り溶接で生じた溶接残留応力を低減するための熱処理を行う熱処理工程S4を実行する。
本態様では、肉盛り溶接後の静翼に対して熱処理を施すので、肉盛り溶接で生じた溶接残留応力を低減することができる。
(9)第九態様における静翼の補修方法は、
前記第八態様における静翼の補修方法において、前記変形抑制部材20を形成する材料は、前記静翼の母材と同じ材料である。
熱処理工程S4では、静翼及び変形抑制部材20が熱膨張する。本態様では、静翼の母材と変形抑制部材20とが同じ材料で形成されているため、静翼の熱膨張量及び変形抑制部材20の熱膨張量とが同じになる。このため、本態様では、熱処理工程S4中、静翼に変形抑制部材20が固定されていることによる応力の発生を抑制できる。
11:翼体
12i:内側シュラウド
12o:外側シュラウド
13g:ガスパス面
13o:反ガスパス面
15:損傷箇所
16:除去部分
17:溶接材
20:変形抑制部材
21:第一柱
22:第二柱
23:梁
21a,22a,23a:第一端
21b,22b,23b:第二端
25:当て板
Dh:翼高さ方向
Dh1:一方側
Dh2:他方側

Claims (9)

  1. 断面が翼型を成し、前記断面に垂直な翼高さ方向に延びる翼体と、前記翼体における前記翼高さ方向の一方側の端に設けられている外側シュラウドと、前記翼体における前記翼高さ方向の他方側の端に設けられている内側シュラウドと、を有する静翼で、前記外側シュラウドと前記内側シュラウドとのうち、一方のシュラウドの損傷箇所を補修する静翼の補修方法において、
    前記一方のシュラウド中の前記損傷箇所を除去する損傷箇所除去工程と、
    前記外側シュラウド及び前記内側シュラウドに接して、前記外側シュラウドと前記内側シュラウドとの相対位置の変化を抑制する変形抑制部材を配置する部材配置工程と、
    前記損傷箇所除去工程及び前記部材配置工程後に、前記一方のシュラウド中で前記損傷箇所が除去された除去部分に肉盛り溶接して、前記除去部分を埋める肉盛り溶接工程と、
    前記肉盛り溶接工程後に、前記変形抑制部材を前記静翼から外す部材取外工程と、
    前記一方のシュラウド中で少なくとも前記肉盛り溶接された部分の表面を研磨する仕上げ工程と、
    を実行する静翼の補修方法。
  2. 請求項1に記載の静翼の補修方法において、
    前記変形抑制部材は、第一端と第二端とを有する柱を有し、
    前記部材配置工程では、前記柱の前記第一端を前記一方のシュラウド中で前記損傷箇所を除く部分に固定し、前記柱の前記第二端を前記外側シュラウドと前記内側シュラウドとのうちの他方のシュラウドに固定する、
    静翼の補修方法。
  3. 請求項2に記載の静翼の補修方法において、
    前記変形抑制部材は、前記柱は、前記第一端と前記第二端とを有する第一柱と、前記第一端と前記第二端とを有する第二柱と、を有し、
    前記部材配置工程では、前記第一柱と前記第二柱との間に前記一方のシュラウド中の前記除去部分が位置するよう、前記第一柱の前記第一端及び前記第二柱の前記第一端を前記一方のシュラウドに固定し、前記第一柱の前記第二端及び前記第二柱の第二端を前記他方のシュラウドに固定する、
    静翼の補修方法。
  4. 請求項3に記載の静翼の補修方法において、
    前記変形抑制部材は、前記第一柱に固定される第一端と前記第二柱に固定される第二端とを有する梁を有し、
    前記部材配置工程では、前記梁の前記第一端を前記第一柱に固定し、前記梁の第二端を前記第二柱に固定して、前記第一柱と前記第二柱とを前記梁で連結する、
    静翼の補修方法。
  5. 請求項4に記載の静翼の補修方法において、
    前記部材配置工程では、前記梁の前記第一端を前記第一柱に溶接接合し、前記梁の第二端を前記第二柱に溶接接合する、
    静翼の補修方法。
  6. 請求項2から5のいずれか一項に記載の静翼の補修方法において、
    前記部材配置工程では、前記柱の前記第一端を前記一方のシュラウドに溶接接合し、前記柱の前記第二端を前記他方のシュラウドに溶接接合する、
    静翼の補修方法。
  7. 請求項1から5のいずれか一項に記載の静翼の補修方法において、
    前記外側シュラウド及び前記内側シュラウドは、いずれも、前記翼高さ方向で前記翼体が存在する側を向くガスパス面と、前記ガスパス面と背合わせの関係にある反ガスパス面とを有し、
    前記一方のシュラウド中の前記除去部分が、前記一方のシュラウドの前記ガスパス面の一部から前記一方のシュラウドの前記反ガスパス面の一部まで、前記一方のシュラウドを貫通している場合、前記肉盛り溶接工程では、前記一方のシュラウドの前記ガスパス面に銅又は真鍮で形成された当て板を接触させて、前記反ガスパス面の側から前記除去部分に肉盛り溶接する、
    静翼の補修方法。
  8. 請求項1から5のいずれか一項に記載の静翼の補修方法において、
    前記肉盛り溶接工程後であって前記部材取外工程前の静翼に対して、肉盛り溶接で生じた溶接残留応力を低減するための熱処理を行う熱処理工程を実行する、
    静翼の補修方法。
  9. 請求項8に記載の静翼の補修方法において、
    前記変形抑制部材を形成する材料は、前記静翼の母材と同じ材料である、
    静翼の補修方法。
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