JP2539099B2 - 電磁継電器 - Google Patents

電磁継電器

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JP2539099B2
JP2539099B2 JP3026522A JP2652291A JP2539099B2 JP 2539099 B2 JP2539099 B2 JP 2539099B2 JP 3026522 A JP3026522 A JP 3026522A JP 2652291 A JP2652291 A JP 2652291A JP 2539099 B2 JP2539099 B2 JP 2539099B2
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armature
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electromagnetic relay
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秀人 原山
勉 本山
愼一 野宮
敏博 古川
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種電子機器分野に使用
される電磁継電器の構成に係り、部品点数の削減と組立
作業の容易化によって生産性の向上を図った電磁継電器
に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の電磁継電器の主要部構成例
を示す原理図である。図3で、コイル1が巻成され一端
に後述するアーマチュアを吸引するコア2aを具えた鉄心
2はその他端でほぼ直角に曲げられたヨーク3の一辺に
固定されており、該ヨーク3の自由端側で上記コア2aの
面とほぼ同じ位置近傍に位置する端辺3bには鈍角に曲げ
られたアーマチュア4がその屈曲部の内側線をヒンジと
して該ヨーク3に対して矢印a方向に回動できるように
係合されて構成されている。
【0003】なお該アーマチュア4は該継電器内の例え
ばステイ10に固定されている復旧バネ5によって上述し
た回動が自在にできる状態でヨーク3に保持されてい
る。そして該アーマチュア4は、例えば鉄心2がコイル
1で励磁されていないときにはヨーク3に形成されてい
る突起3aで位置決めされる状態で上記復旧バネ5によっ
て押圧されて図に示すように上記ヨーク3の所定位置に
復旧しているが、鉄心2がコイル1で励磁されると該ア
ーマチュア4のコア2aと対面する領域がコア2aに吸引さ
れて上記復旧バネ5に抗してa1 方向に回動するように
なっている。
【0004】また該アーマチュア4の自由端側には、外部接
続端子6aに繋がるブレーク接点6と該ブレーク接点6に
対して所定の間隔dを隔てた位置に外部接続端子7aに繋
がるメーク接点7とが配設されており、更に該ブレーク
接点6とメーク接点7との間には可動バネ8の自由端に
固定された可動接点9が配設されている。
【0005】なお該可動バネ8は一旦該継電器内の上記
ステイ10に固定された後外部接続端子となるコモン端子
8aに繋がるようになっている。そして該可動接点9は、
上記鉄心2がコイル1で励磁されていないときには該接
点9が固定されている可動バネ8自体のバネ性によって
上記ブレーク接点6に一定した接触圧力で接触している
が、鉄心2が励磁されてアーマチュア4が上述したa1
方向に回動すると該アーマチュア4の自由端側端辺が可
動バネ8をa2 方向(図では上方)に押し上げて上記可
動接点9が破線で示すようにメーク接点7と接触するよ
うに構成されている。
【0006】また上記鉄心2のコイル1による励磁がな
くなると、コア2aのアーマチュア4に対する吸引がなく
なるので該アーマチュア4が上述した復旧バネ5によっ
て押し下げられで初期の状態に戻るが、この際可動バネ
8はそれ自体が持つバネ性で初期の状態に戻りブレーク
接点6と接触するようになっている。
【0007】従って、コイル1に所定の電流を付加しま
たはその付加を解除することで、ブレーク接点6と可動
接点9の間すなわち外部接続端子6aとコモン端子8a間の
接続を可動接点9とメーク接点7すなわちコモン端子8a
と外部接続端子7aとの間の接続に切り換えたり、コモン
端子8aと外部接続端子7a間の接続を外部接続端子6aとコ
モン端子8a間の接続に切り換える電磁継電器を構成する
ことができる。
【0008】特にかかる電磁継電器では、ブレーク接点
6と可動接点9との間の接触圧力は上述したように可動
バネ8自体のバネ性によっているためほぼ一定した所要
圧力が維持できると共に、可動接点9のメーク接点7に
対する接触圧力は該メーク接点7のブレーク接点8に対
する位置すなわち上記間隔dを適当に設定することで容
易に調整し得るので、安定した接触特性を持つ電磁継電
器を容易に得ることができる。
【0009】しかし、復旧バネ5と可動バネ8とを別部
品で構成しているため継電器として組み立てる場合に両
バネの相対的位置関係のズレや部品精度の累積等によっ
てアーマチュア4の復旧位置にバラツキがでることにな
り、結果的に継電器特性にバラツキが生じたり特性が不
安定になることがある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の電磁継電器の構
成では、復旧バネと可動バネを別部品で構成しているた
め、継電器特性にバラツキが生じたり特性が不安定にな
ることがあると言う問題があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題は、電磁石のヨ
ーク端辺をヒンジとして回動し得るように復旧バネで該
ヨークの所定位置に係合されているアーマチュアを電磁
石のコアから発生する磁束の有無で回動させ、その回動
による該アーマチュアの自由端側の移動で該自由端側端
辺近傍に位置する可動バネを変位させて該可動バネの自
由端に位置する可動接点を固定された二接点間に交互に
接触させて回路切換を行わせる電磁継電器であって、電
磁石のコアから発生する磁束がなくなったときに前記ア
ーマチュアをヨーク所定位置に復帰させる復旧バネが、
可動バネの変位領域に該可動バネからアーマチュア側に
切り起こされた長手方向に沿うベローズで一体化形成さ
れて構成されている電磁継電器によって達成される。
【0012】
【作用】可動バネと復旧バネを一体化形成すると継電器
組立て時の復旧バネと可動バネ間の相対的位置ズレや部
品精度の累積等を考慮する必要がなくなると共に部品点
数を削減することができる。
【0013】本発明では、可動バネの長手方向に沿うス
リットでベローズ状の切り起し部を形成し該切り起し部
を復旧バネとして利用するようにしている。従って、ア
ーマチュアの復旧位置についてのバラツキをなくすこと
ができて継電器特性のバラツキや特性の不安定化を抑制
できると同時に生産性を向上することができる。
【0014】
【実施例】図1は本発明になる電磁継電器の主要部構成
例を説明する図であり、(1-1) は側面図,(1-2) は斜視
図である。
【0015】また図2は他の構成例を示す図である。な
おいずれも図3と同じ構成部材には同一の記号を付して
表わしている。図1で、直角に曲げられたヨーク3の一
辺に固定した鉄心2にはコイル1が巻成されており、該
ヨーク3の他辺側の端辺には鈍角に曲げられたアーマチ
ュア4がその屈曲部の内側線をヒンジとして該ヨーク3
に対して回動できるように係合されていることは図3の
場合と同様である。
【0016】また該アーマチュア4の自由端側には、外
部接続端子6aに繋がるブレーク接点6と外部接続端子7a
に繋がるメーク接点7とが配設されており、該ブレーク
接点6とメーク接点7との間に可動バネ11の自由端に固
定した可動接点12が配設されて電磁継電器が構成される
ことも図3の場合と同様である。
【0017】しかしこの場合の可動バネ11は、図3の可
動バネ6と同じく一旦該継電器内のステイ13に固定され
た後外部接続端子となるコモン端子11a に繋がっている
が、特にステイ13に固定された部分から上記接点12まで
の間の領域には長手方向に沿ってステイ13側を開口とす
る“コ”の字形のスリット11b で作られるベローズ11c
が上記アーマチュア4側すなわちブレーク接点6の方向
に曲げられた状態で形成されている。
【0018】そして該ベローズ11c の自由端側先端部
は、鉄心2がコイル1で励磁されていない状態すなわち
可動接点12が所定の接触圧力でブレーク接点6に接触し
ている図の場合でも図3の復旧バネ5と同様にアーマチ
ュア4の背面(図では上面)を押圧するように構成され
ている。
【0019】このことはコイル1に所定の電流を付加し
てアーマチュア4を図3同様にa2 方向に回動させる
と、該アーマチュア4の背面が上記ベローズ11c を図の
上方に押上げた後該アーマチュア4の先端部端辺が可動
バネ11を同方向に押し上げることとなって図3の復旧バ
ネ5と同様の効果をもたらすことを意味する。
【0020】従って、コイル1に所定の電流を付加しま
たはその付加を解除することで、コモン端子11a と外部
接続端子6a,7aの間を交互に接続する電磁継電器を構成
することができる。
【0021】特にかかる電磁継電器では、ブレーク接点
6と可動接点12との間の接触圧力の一定化と可動接点12
のメーク接点7に対する接触圧力の調整化が図3の場合
と同様に容易であると共に、復旧バネとしてのベローズ
と可動バネが一体化されているため図3で説明した両バ
ネ間の相対的位置ズレや部品精度の累積等によるアーマ
チュア4の復旧位置バラツキ等の発生する余地がなく、
従って特性的にバラツキのない安定した電磁継電器を構
成することができる。
【0022】図2は図1の可動バネ11のみを可動バネ15
に置き換えて電磁継電器を構成したものであり、他の構
成は図1と同様である。そしてこの場合破線で示すコモ
ン端子15a に繋がる該可動バネ15は、電磁継電器内のス
テイ13に固定された部分から接点16までの間に設けたL
形のスリット15b によるベローズ15c が側辺に沿って形
成されているものであり、該ベローズ11c の自由端側は
外部接続端子6aに繋がる図示されないブレーク接点6の
方向に図1同様に曲げられている。
【0023】従って図1の場合と同様の効果を示すこと
になるが、特にこの場合にはL形のスリット15b を設け
るだけでベローズ15c が形成できるので該可動バネ15の
方が図1の場合よりも容易に形成できるメリットがあ
る。
【0024】
【発明の効果】上述の如く本発明により、部品点数の削
減と組立作業の容易化によって生産性の向上を図った電
磁継電器を提供することができる。
【0025】なお本発明の説明ではベローズを形成する
スリットをステイ側に開口を持つ形に形成した場合につ
いて行っているが、該ベローズを可動接点側に開口を持
つスリットで形成しても同等の効果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明になる電磁継電器の主要部構成例を説
明する図である。
【図2】 他の構成例を示す図である。
【図3】 従来の電磁継電器の主要部構成例を示す原理
図である。
【符号の説明】
1 コイル 2 鉄心 3 ヨーク 4 アーマチュア 6 ブレーク接点 6a 外部接続端子 7 メーク接点 7a 外部接続端子 11,15 可動バネ 11a,15a コモン端子 11b,15b スリット 11c,15c ベローズ 12,16 可動接点 13 ステイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 敏博 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 実開 昭64−48843(JP,U) 実開 昭62−174306(JP,U) 実開 平1−140740(JP,U) 実公 昭61−18600(JP,Y2) 実公 平1−34270(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁石のヨーク端辺をヒンジとして回動
    し得るように復旧バネで該ヨークの所定位置に係合され
    ているアーマチュアを電磁石のコアから発生する磁束の
    有無で回動させ、その回動による該アーマチュアの自由
    端側の移動で該自由端側端辺近傍に位置する可動バネを
    変位させて該可動バネの自由端に位置する可動接点を固
    定された二接点間に交互に接触させて回路切換を行わせ
    る電磁継電器であって、電磁石のコアから発生する磁束
    がなくなったときに前記アーマチュア(4) をヨーク(3)
    所定位置に復帰させる復旧バネが、可動バネ(11)の変位
    領域に該可動バネ(11)からアーマチュア(4)側に切り起
    こされた長手方向に沿うベローズ(11c) で一体化形成さ
    れて構成されていることを特徴とした電磁継電器。
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