JP2538737B2 - グランドアンカ―のスペ―サ、及び新素材グランドアンカ―のスペ―サ、及び新素材グランドアンカ―の構造、及び新素材グランドアンカ―の施工方法 - Google Patents
グランドアンカ―のスペ―サ、及び新素材グランドアンカ―のスペ―サ、及び新素材グランドアンカ―の構造、及び新素材グランドアンカ―の施工方法Info
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- JP2538737B2 JP2538737B2 JP4082178A JP8217892A JP2538737B2 JP 2538737 B2 JP2538737 B2 JP 2538737B2 JP 4082178 A JP4082178 A JP 4082178A JP 8217892 A JP8217892 A JP 8217892A JP 2538737 B2 JP2538737 B2 JP 2538737B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、斜面などの土中に形成
された削孔内に挿入された複数本の引張材を、前記削孔
内の所定の位置に保持するグランドアンカーのスペー
サ、及び新素材グランドアンカーのスペーサ、及び新素
材グランドアンカーの構造、及び新素材グランドアンカ
ーの施工方法に関する。
された削孔内に挿入された複数本の引張材を、前記削孔
内の所定の位置に保持するグランドアンカーのスペー
サ、及び新素材グランドアンカーのスペーサ、及び新素
材グランドアンカーの構造、及び新素材グランドアンカ
ーの施工方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】グランドアンカーは斜面などの土中に形
成された削孔内に複数本の引張材を挿入し、削孔内にグ
ラウトを充填して底部の引張材を固定した後、引張材に
テンションをかけて施工するものである。新素材引張材
を用いると引張強度が強く、大きな耐蝕性を有すること
が特徴である。
成された削孔内に複数本の引張材を挿入し、削孔内にグ
ラウトを充填して底部の引張材を固定した後、引張材に
テンションをかけて施工するものである。新素材引張材
を用いると引張強度が強く、大きな耐蝕性を有すること
が特徴である。
【０００３】しかしながらグランドアンカーを土中に傾
斜して、または水平に挿入する場合は、引張材は自重で
削孔内の下部に変位してしまう。この変位を防ぐため引
張材の長さ方向の複数個所にスペーサを設けている。し
かし通常の施工においては削孔内に管を挿入し、削孔内
壁の土のくずれを防止して引張材の挿入及びグラウトの
充填を行ない、グラウトが固化する前に管を引き抜いて
いる。このためスペーサの外径を管の内径より小さくし
なければならず、管を引き抜いた後に削孔内周とスペー
サ外周との間に管の肉厚分以上の間隙が発生し、この間
隙分だけ引張材の自重による変位が発生するという問題
があった。
斜して、または水平に挿入する場合は、引張材は自重で
削孔内の下部に変位してしまう。この変位を防ぐため引
張材の長さ方向の複数個所にスペーサを設けている。し
かし通常の施工においては削孔内に管を挿入し、削孔内
壁の土のくずれを防止して引張材の挿入及びグラウトの
充填を行ない、グラウトが固化する前に管を引き抜いて
いる。このためスペーサの外径を管の内径より小さくし
なければならず、管を引き抜いた後に削孔内周とスペー
サ外周との間に管の肉厚分以上の間隙が発生し、この間
隙分だけ引張材の自重による変位が発生するという問題
があった。
【０００４】この問題を解決するため従来はスペーサの
外周に鉄などで形成された板ばねの一端を固定し、管内
に引張材を挿入するときは板ばねが管内壁により圧縮さ
れ、管を引き抜いた後は板ばねの他端が削孔内壁に当接
するようにして、引張材の変位を防いでいた。
外周に鉄などで形成された板ばねの一端を固定し、管内
に引張材を挿入するときは板ばねが管内壁により圧縮さ
れ、管を引き抜いた後は板ばねの他端が削孔内壁に当接
するようにして、引張材の変位を防いでいた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うに金属で形成された板ばねを有するスペーサを用いる
と、スペーサに別部品としての板ばねを取り付けなけれ
ばならず、部品点数及び取付工数が増大する欠点があっ
た。また、削孔内の中心に引張材が位置することが難し
いという問題があった。
うに金属で形成された板ばねを有するスペーサを用いる
と、スペーサに別部品としての板ばねを取り付けなけれ
ばならず、部品点数及び取付工数が増大する欠点があっ
た。また、削孔内の中心に引張材が位置することが難し
いという問題があった。
【０００６】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、グランドアンカーを適正な位置に保持し、耐蝕性の
すぐれた新素材グランドアンカーにも適用できる構造の
簡単なグランドアンカーのスペーサ、及び新素材グラン
ドアンカーのスペーサ、及び新素材グランドアンカーの
構造、及び新素材グランドアンカーの施工方法を提供す
ることを目的とする。
で、グランドアンカーを適正な位置に保持し、耐蝕性の
すぐれた新素材グランドアンカーにも適用できる構造の
簡単なグランドアンカーのスペーサ、及び新素材グラン
ドアンカーのスペーサ、及び新素材グランドアンカーの
構造、及び新素材グランドアンカーの施工方法を提供す
ることを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、削孔内に挿入された複数本の引張材を、前
記削孔内の径方向の所定の位置に保持するグランドアン
カーのスペーサにおいて、前記引張材が挿通される複数
個の孔部が形成された円板部と、該円板部の外周から突
出する複数個の突起部とを、硬質プラスチック等の合成
樹脂で一体に形成したことを特徴とするものである。
に本発明は、削孔内に挿入された複数本の引張材を、前
記削孔内の径方向の所定の位置に保持するグランドアン
カーのスペーサにおいて、前記引張材が挿通される複数
個の孔部が形成された円板部と、該円板部の外周から突
出する複数個の突起部とを、硬質プラスチック等の合成
樹脂で一体に形成したことを特徴とするものである。
【０００８】また、削孔内に挿入された複数本の、炭素
繊維、アラミド繊維、又はガラス繊維からなる新素材引
張材を、前記削孔内の径方向の所定の位置に保持する新
素材グランドアンカーのスペーサにおいて、前記引張材
が挿通される複数個の孔部が形成された円板部と、該円
板部の外周から突出する複数個の突起部とを、硬質プラ
スチック等の合成樹脂で一体に形成したことを特徴とす
るものである。
繊維、アラミド繊維、又はガラス繊維からなる新素材引
張材を、前記削孔内の径方向の所定の位置に保持する新
素材グランドアンカーのスペーサにおいて、前記引張材
が挿通される複数個の孔部が形成された円板部と、該円
板部の外周から突出する複数個の突起部とを、硬質プラ
スチック等の合成樹脂で一体に形成したことを特徴とす
るものである。
【０００９】また、削孔内に挿入された複数本の、炭素
繊維、アラミド繊維、又はガラス繊維からなる新素材引
張材を、前記削孔内の径方向の所定の位置に保持する新
素材グランドアンカーの構造において、前記引張材が挿
通される複数個の孔部が形成された円板部と、該円板部
の外周から突出する複数個の突起部とを、硬質プラスチ
ック等の合成樹脂で一体に形成したスペーサを有するこ
とを特徴とするものである。
繊維、アラミド繊維、又はガラス繊維からなる新素材引
張材を、前記削孔内の径方向の所定の位置に保持する新
素材グランドアンカーの構造において、前記引張材が挿
通される複数個の孔部が形成された円板部と、該円板部
の外周から突出する複数個の突起部とを、硬質プラスチ
ック等の合成樹脂で一体に形成したスペーサを有するこ
とを特徴とするものである。
【００１０】また、前記新素材引張材は、炭素繊維、ア
ラミド繊維またはガラス繊維のいずれか１つからなる線
材を、より合わせて形成したことを特徴とするものであ
る。
ラミド繊維またはガラス繊維のいずれか１つからなる線
材を、より合わせて形成したことを特徴とするものであ
る。
【００１１】また、削孔内に挿入された複数本の、炭素
繊維、アラミド繊維、又はガラス繊維からなる新素材引
張材を、前記削孔内の径方向の所定の位置に保持する新
素材グランドアンカーの施工方法において、前記引張材
を挿通する複数個の孔部を形成した円板部と、該円板部
の外周から突出する複数個の突起部とを、硬質プラスチ
ック等の合成樹脂で一体に形成したスペーサを、あらか
じめ新素材グランドアンカーに装着し、前記スペーサの
突起部により前記引張材を前記削孔内の径方向の所定の
位置に保持することを特徴としている。
繊維、アラミド繊維、又はガラス繊維からなる新素材引
張材を、前記削孔内の径方向の所定の位置に保持する新
素材グランドアンカーの施工方法において、前記引張材
を挿通する複数個の孔部を形成した円板部と、該円板部
の外周から突出する複数個の突起部とを、硬質プラスチ
ック等の合成樹脂で一体に形成したスペーサを、あらか
じめ新素材グランドアンカーに装着し、前記スペーサの
突起部により前記引張材を前記削孔内の径方向の所定の
位置に保持することを特徴としている。
【００１２】
【作用】上記の構成によると、スペーサの円板部と突起
部とは硬質プラスチック等の合成樹脂で一体に形成され
ているので腐食することはない。またスペーサは一体成
形で加工できるので、突起部に別部材を使用する必要が
なく、部品点数及び加工工数の低減を図ることができ
る。さらに引張材を、炭素繊維、アラミド繊維、又はガ
ラス繊維等の新素材で形成することにより、引張強度及
び耐蝕性を向上させることができる。
部とは硬質プラスチック等の合成樹脂で一体に形成され
ているので腐食することはない。またスペーサは一体成
形で加工できるので、突起部に別部材を使用する必要が
なく、部品点数及び加工工数の低減を図ることができ
る。さらに引張材を、炭素繊維、アラミド繊維、又はガ
ラス繊維等の新素材で形成することにより、引張強度及
び耐蝕性を向上させることができる。
【００１３】
【実施例】以下、本発明の新素材グランドアンカーのス
ペーサの一実施例を図面を参照して説明する。
ペーサの一実施例を図面を参照して説明する。
【００１４】図１乃至図４に本発明の一実施例の構成を
示す。図３において、斜面１などの傾斜した地表にはコ
ンクリート層１ａが形成されており、コンクリート層１
ａに対して直角の方向の内側には削孔２が設けられてい
る。削孔２内には６本の新素材引張材３が挿入されてお
り、引張材３の上端は端末定着体４の下端に固定されて
いる。コンクリート層１ａの上面の削孔２が設けられた
位置には、ヘッドシース５を介して支圧板６が取り付け
られており、端末定着体４の上端は支圧板６の外側に突
出している。
示す。図３において、斜面１などの傾斜した地表にはコ
ンクリート層１ａが形成されており、コンクリート層１
ａに対して直角の方向の内側には削孔２が設けられてい
る。削孔２内には６本の新素材引張材３が挿入されてお
り、引張材３の上端は端末定着体４の下端に固定されて
いる。コンクリート層１ａの上面の削孔２が設けられた
位置には、ヘッドシース５を介して支圧板６が取り付け
られており、端末定着体４の上端は支圧板６の外側に突
出している。
【００１５】また端末定着体４の外周にはオネジ４ａが
形成されており、支圧板６の外側においてオネジ４ａに
はナット７が螺着されている。さらに端末定着体４が支
圧板６の外側に突出した部分はヘッドキャップ８により
液密に被覆されており、ヘッドキャップ８内には防錆油
９が充填されている。
形成されており、支圧板６の外側においてオネジ４ａに
はナット７が螺着されている。さらに端末定着体４が支
圧板６の外側に突出した部分はヘッドキャップ８により
液密に被覆されており、ヘッドキャップ８内には防錆油
９が充填されている。
【００１６】引張材３は上端から所定の位置にある境界
部１０までの自由長部Ａと、境界部１０から先端部１１
までの定着部Ｂとからなっており、自由長部Ａ内の上端
から所定の位置には円板状のフランジ１２が設けられて
いる。フランジ１２には図４に示すように６個の孔１２
ａが形成されており、孔１２ａにはそれぞれ引張材３が
挿通されている。また端末定着体４とフランジ１２との
間にはそれぞれの外周に接続され、ポリエチレンで円筒
状に形成されたポリエチレンシース１３が設けられてい
る。さらにフランジ１２から下部の自由長部Ａにおける
引張材３は、それぞれポリエチレンシース１４によって
被覆されている。
部１０までの自由長部Ａと、境界部１０から先端部１１
までの定着部Ｂとからなっており、自由長部Ａ内の上端
から所定の位置には円板状のフランジ１２が設けられて
いる。フランジ１２には図４に示すように６個の孔１２
ａが形成されており、孔１２ａにはそれぞれ引張材３が
挿通されている。また端末定着体４とフランジ１２との
間にはそれぞれの外周に接続され、ポリエチレンで円筒
状に形成されたポリエチレンシース１３が設けられてい
る。さらにフランジ１２から下部の自由長部Ａにおける
引張材３は、それぞれポリエチレンシース１４によって
被覆されている。
【００１７】自由長部Ａの下端の境界部１０の位置にお
ける引張材３の外周には、図５に示すようにプラスチッ
クパイプ１５の一端が接着剤１６により固定されてお
り、パイプ１５の他端内周と引張剤３の外周との間にポ
リエチレンシース１４の一端が挿通され、接着剤１７に
よりパイプ１５の内周に固定されている。ここで引張材
３は炭素繊維、アラミド繊維、ガラス繊維などを素材と
した線材をより合わせて構成されている。
ける引張材３の外周には、図５に示すようにプラスチッ
クパイプ１５の一端が接着剤１６により固定されてお
り、パイプ１５の他端内周と引張剤３の外周との間にポ
リエチレンシース１４の一端が挿通され、接着剤１７に
よりパイプ１５の内周に固定されている。ここで引張材
３は炭素繊維、アラミド繊維、ガラス繊維などを素材と
した線材をより合わせて構成されている。
【００１８】引張材３の自由長部Ａ及び定着部Ｂには、
それぞれ所定の位置にスペーサ１８が装着されている。
スペーサ１８は図１及び図２に示すように硬質プラスチ
ックでほぼ円板状に形成された円板部１９と、円板部１
９と一体に成形され外周から外側に向って放射状に突出
する５組の突起部２０とから構成されている。
それぞれ所定の位置にスペーサ１８が装着されている。
スペーサ１８は図１及び図２に示すように硬質プラスチ
ックでほぼ円板状に形成された円板部１９と、円板部１
９と一体に成形され外周から外側に向って放射状に突出
する５組の突起部２０とから構成されている。
【００１９】また円板部１９には中心に円孔１９ａが形
成され、外周に本実施例では５個のＵ字状の切欠き１９
ｂが等配に形成されている。そして自由長部Ａに装着さ
れたスペーサ１８の円板部１９の円孔１９ａ及び切欠き
１９ｂには、図１に示すようにポリエチレンシース１４
で被覆された引張材３が挿通され、定着部Ｂに装着され
たスペーサ１８の円板部１９の円孔１９ａ及び切欠き１
９ｂには、図２に示すように被覆されていない引張材３
が挿通されている。
成され、外周に本実施例では５個のＵ字状の切欠き１９
ｂが等配に形成されている。そして自由長部Ａに装着さ
れたスペーサ１８の円板部１９の円孔１９ａ及び切欠き
１９ｂには、図１に示すようにポリエチレンシース１４
で被覆された引張材３が挿通され、定着部Ｂに装着され
たスペーサ１８の円板部１９の円孔１９ａ及び切欠き１
９ｂには、図２に示すように被覆されていない引張材３
が挿通されている。
【００２０】また突起部２０はそれぞれ３本の線材２０
ａで構成されており、後述する施工用の鋼管内に挿通す
るときは鋼管内壁に沿ってたわみ、鋼管を引き抜いたと
きは線材２０ａの先端が削孔２の内壁に当接して、引張
材３の自重を支持するようになっている。線材２０ａは
本実施例では３本であるが、１個でも或いは何本でもよ
い。
ａで構成されており、後述する施工用の鋼管内に挿通す
るときは鋼管内壁に沿ってたわみ、鋼管を引き抜いたと
きは線材２０ａの先端が削孔２の内壁に当接して、引張
材３の自重を支持するようになっている。線材２０ａは
本実施例では３本であるが、１個でも或いは何本でもよ
い。
【００２１】次に本実施例によるスペーサ１８が装着さ
れたグランドアンカーの施工方法について説明する。図
３に示す斜面１に削孔２を堀削し、削孔２内に削孔２の
内径にほぼ等しい外径を有する鋼管を挿入する。この鋼
管内に４個のスペーサ１８に保持された６本の引張材３
を挿入する。このときスペーサ１８に設けられた突起部
２０は図６に示すように鋼管２１の内周に沿ってたわ
む。このときスペーサ１８の円板部１９、フランジ１２
及び端末定着体４のそれぞれの外径を鋼管２１の内径よ
り僅かに小さくすることにより、引張材３の鋼管２１内
への挿入が可能となる。
れたグランドアンカーの施工方法について説明する。図
３に示す斜面１に削孔２を堀削し、削孔２内に削孔２の
内径にほぼ等しい外径を有する鋼管を挿入する。この鋼
管内に４個のスペーサ１８に保持された６本の引張材３
を挿入する。このときスペーサ１８に設けられた突起部
２０は図６に示すように鋼管２１の内周に沿ってたわ
む。このときスペーサ１８の円板部１９、フランジ１２
及び端末定着体４のそれぞれの外径を鋼管２１の内径よ
り僅かに小さくすることにより、引張材３の鋼管２１内
への挿入が可能となる。
【００２２】次に削孔２内にグラウト２２を充填し、続
いて引張材３を鋼管２１の先端まで挿入する。グラウト
２２が固化する前に鋼管２１を引き抜く。この結果図７
に示すように突起部２０の先端が削孔２の内周に当接
し、引張材３の自重を支持する。その後グラウト２２が
固化すると定着部Ｂにおける引張材３は、グラウト２２
により削孔２の内周に固定される。
いて引張材３を鋼管２１の先端まで挿入する。グラウト
２２が固化する前に鋼管２１を引き抜く。この結果図７
に示すように突起部２０の先端が削孔２の内周に当接
し、引張材３の自重を支持する。その後グラウト２２が
固化すると定着部Ｂにおける引張材３は、グラウト２２
により削孔２の内周に固定される。
【００２３】また自由長部Ａの境界部１０とフランジ１
２との間の引張材３は、ポリエチレンシース１４を介し
てグラウト２２により固定される。従ってこの間では引
張材３は長さ方向に移動可能である。さらに端末定着部
４とフランジ１２との間の引張材３はポリエチレンシー
ス１３によって被覆されているので、グラウト２２は内
部に入ることはない。最後に引張材３にテンションを与
え、ナット７により固定する。
２との間の引張材３は、ポリエチレンシース１４を介し
てグラウト２２により固定される。従ってこの間では引
張材３は長さ方向に移動可能である。さらに端末定着部
４とフランジ１２との間の引張材３はポリエチレンシー
ス１３によって被覆されているので、グラウト２２は内
部に入ることはない。最後に引張材３にテンションを与
え、ナット７により固定する。
【００２４】本実施例によれば、削孔２内に挿入された
引張材３を保持するスペーサ１８を、引張材３が挿通さ
れる孔部が形成された円板部１９と、円板部１９の外周
から突出する突起部２０とを、硬質プラスチックで一体
に形成したので、スペーサ１８の耐蝕性が向上し、引張
材３を正しい位置に保持することができる。またスペー
サ１８を削孔２に対して位置決めする突起部２０が円板
部１９と一体に形成されているので、部品点数及び加工
工数を低減することができる。
引張材３を保持するスペーサ１８を、引張材３が挿通さ
れる孔部が形成された円板部１９と、円板部１９の外周
から突出する突起部２０とを、硬質プラスチックで一体
に形成したので、スペーサ１８の耐蝕性が向上し、引張
材３を正しい位置に保持することができる。またスペー
サ１８を削孔２に対して位置決めする突起部２０が円板
部１９と一体に形成されているので、部品点数及び加工
工数を低減することができる。
【００２５】なお、上記実施例に示した引張材３の本数
及び配置、並びにスペーサ１８の数及び位置は、これら
に限定されない。またスペーサ１８に一体に形成された
突起部２０の数及び形状も、これらに限定されない。ま
た、本実施例のスペーサ１８は、新素材引張材に限ら
ず、通常用いられる鋼線材にも適用できることは勿論で
ある。
及び配置、並びにスペーサ１８の数及び位置は、これら
に限定されない。またスペーサ１８に一体に形成された
突起部２０の数及び形状も、これらに限定されない。ま
た、本実施例のスペーサ１８は、新素材引張材に限ら
ず、通常用いられる鋼線材にも適用できることは勿論で
ある。
【００２６】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
円板部と突起部とを合成樹脂で一体に形成したので、長
期にわたって引張材を正しい位置に保持することができ
る。また部品点数及び加工工数を低減することができ
る。
円板部と突起部とを合成樹脂で一体に形成したので、長
期にわたって引張材を正しい位置に保持することができ
る。また部品点数及び加工工数を低減することができ
る。
【図１】本発明の新素材グランドアンカーのスペーサの
一実施例のうち、自由長部に設けられたスペーサの構成
を示す、図３におけるＤ−Ｄ線矢視図である。
一実施例のうち、自由長部に設けられたスペーサの構成
を示す、図３におけるＤ−Ｄ線矢視図である。
【図２】本発明のスペーサの一実施例のうち、定着部に
設けられたスペーサの構成を示す、図３におけるＥ−Ｅ
線矢視図である。
設けられたスペーサの構成を示す、図３におけるＥ−Ｅ
線矢視図である。
【図３】本実施例によるスペーサが装着されたグランド
アンカーの構成を示す縦断面図である。
アンカーの構成を示す縦断面図である。
【図４】図３のＣ−Ｃ線矢視図である。
【図５】図３の境界部の構成を示す縦断面図である。
【図６】本実施例のスペーサを鋼管内に挿入した状態を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図７】本実施例のスペーサの鋼管引抜き後の状態を示
す説明図である。
す説明図である。
２ 削孔 ３ 新素材引張材 １８ スペーサ １９ 円板部 １９ａ 円孔（孔部） １９ｂ 切欠き（孔部） ２０ 突起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 裕一 東京都青梅市新町2222 株式会社 錢高 組 技術研究所内 (72)発明者 三宅 克哉 東京都青梅市新町2222 株式会社 錢高 組 技術研究所内
Claims (5)
- 【請求項１】 削孔内に挿入された複数本の引張材を、
前記削孔内の径方向の所定の位置に保持するグランドア
ンカーのスペーサにおいて、前記引張材が挿通される複
数個の孔部が形成された円板部と、該円板部の外周から
突出する複数個の突起部とを、硬質プラスチック等の合
成樹脂で一体に形成したことを特徴とするグランドアン
カーのスペーサ。 - 【請求項２】 削孔内に挿入された複数本の、炭素繊
維、アラミド繊維、又はガラス繊維からなる新素材引張
材を、前記削孔内の径方向の所定の位置に保持する新素
材グランドアンカーのスペーサにおいて、前記引張材が
挿通される複数個の孔部が形成された円板部と、該円板
部の外周から突出する複数個の突起部とを、硬質プラス
チック等の合成樹脂で一体に形成したことを特徴とする
新素材グランドアンカーのスペーサ。 - 【請求項３】 削孔内に挿入された複数本の、炭素繊
維、アラミド繊維、又はガラス繊維からなる新素材引張
材を、前記削孔内の径方向の所定の位置に保持する新素
材グランドアンカーの構造において、前記引張材が挿通
される複数個の孔部が形成された円板部と、該円板部の
外周から突出する複数個の突起部とを、硬質プラスチッ
ク等の合成樹脂で一体に形成したスペーサを有すること
を特徴とする新素材グランドアンカーの構造。 - 【請求項４】 前記新素材引張材は、炭素繊維、アラミ
ド繊維またはガラス繊維のいずれか１つからなる線材
を、より合わせて形成したことを特徴とする請求項３記
載の新素材グランドアンカーの構造。 - 【請求項５】 削孔内に挿入された複数本の、炭素繊
維、アラミド繊維、又はガラス繊維からなる新素材引張
材を、前記削孔内の径方向の所定の位置に保持する新素
材グランドアンカーの施工方法において、前記引張材を
挿通する複数個の孔部を形成した円板部と、該円板部の
外周から突出する複数個の突起部とを、硬質プラスチッ
ク等の合成樹脂で一体に形成したスペーサを、あらかじ
め新素材グランドアンカーに装着し、前記スペーサの突
起部により前記引張材を前記削孔内の径方向の所定の位
置に保持することを特徴とする新素材グランドアンカー
の施工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4082178A JP2538737B2 (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | グランドアンカ―のスペ―サ、及び新素材グランドアンカ―のスペ―サ、及び新素材グランドアンカ―の構造、及び新素材グランドアンカ―の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4082178A JP2538737B2 (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | グランドアンカ―のスペ―サ、及び新素材グランドアンカ―のスペ―サ、及び新素材グランドアンカ―の構造、及び新素材グランドアンカ―の施工方法 |
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| JP2538737B2 true JP2538737B2 (ja) | 1996-10-02 |
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Family Applications (1)
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| JP4082178A Expired - Lifetime JP2538737B2 (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | グランドアンカ―のスペ―サ、及び新素材グランドアンカ―のスペ―サ、及び新素材グランドアンカ―の構造、及び新素材グランドアンカ―の施工方法 |
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1992
- 1992-04-03 JP JP4082178A patent/JP2538737B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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