JPH0237217Y2 - - Google Patents

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JPH0237217Y2
JPH0237217Y2 JP1139484U JP1139484U JPH0237217Y2 JP H0237217 Y2 JPH0237217 Y2 JP H0237217Y2 JP 1139484 U JP1139484 U JP 1139484U JP 1139484 U JP1139484 U JP 1139484U JP H0237217 Y2 JPH0237217 Y2 JP H0237217Y2
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JP
Japan
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cable
common protective
curable resin
protective coating
messenger wire
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JP1139484U
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JPS60124218U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] 本考案は高層ビル用多心ケーブルのダム部に関
する。
[考案の技術的背景とその問題点] 従来、高層ビル内にケーブルを布設するには、
各フロアーを縦に貫通させたダクト内に垂直にケ
ーブルを配設し、ケーブルの共通保護被覆とダク
トとを係止金具で係止して固定している。
しかしながら、このような係止金具では、支持
力がケーブルの共通保護被覆に対しては直接的に
働くが、内部のケーブル本体に対しては、共通保
護被覆を介して間接的に働くことになるので、ビ
ルが高くケーブル重量が増加すると、係止金具に
よるケーブル本体の支持力は相対的に弱まり、経
時的に共通保護被覆に対してケーブル本体が下方
に伸びてしまうという欠点があつた。
そこで係止部における支持力を向上させるため
に、垂直に配設されたケーブルに、所定間隔(通
常50〜80m間隔)をおいてダム部を設けることが
行われている。
このようなダム部は、第1図に示すように、ケ
ーブルの共通保護被覆1を切断除去し、メツセン
ジヤーワイヤー2と、ケーブル線心3aを複数本
集束させたケーブル本体3とに、スリーブ4を共
通保護被覆1の各切断端部を跨ぐように嵌挿し、
このスリーブ4に穿設された注入孔5からその内
部に流動性の硬化性樹脂6を充填硬化して、ケー
ブル本体3を共通保護被覆1に支持固定させ、こ
れによつて前述した係止金具による支持力がケー
ブル本体3に対しても十分働くようにしたもので
ある。
しかしながら、このような従来のダム部では、
注入孔5から充填した流動性の硬化性樹脂6が共
通保護被覆1とケーブル本体3との〓間から下方
に流入してしまい、良好なダム部が得られず、必
要な支持力を得るためにダム部の寸法を長くしな
ければならないという欠点があつた。
さらに硬化性樹脂6の流下を防止するため、共
通保護被覆1を除去することによつて露出してい
るケーブル本体3のケーブル線心3a間にシール
材を充填することも行なわれているが、ケーブル
線心3a間にシール材を完全に充填する作業は技
術的に非常に困難でケーブル線心3aに往々に損
傷を与えてしまうという欠点もあつた。
[考案の目的] 本考案はかかる従来の欠点を解消すべくなされ
たもので、大きな支持力を備え、作業も容易な高
層ビル用多心ケーブルのダム部を提供することを
目的とする。
[考案の概要] すなわち本考案の高層ビル用多心ケーブルのダ
ム部は、メツセンジヤーワイヤーとケーブル本体
とに共通の保護被覆を施してなる多心ケーブルの
前記共通保護被覆を所要の長さにわたり除去して
メツセンジヤーワイヤーとケーブル本体とを露出
させた前記多心ケーブルの共通保護被覆除去部外
周に、メツセンジヤーワイヤーおよびケーブル本
体を覆つて高粘度の硬化性樹脂層が設けられる一
方、共通保護被覆に跨がつてスリーブが被嵌さ
れ、さらに前記硬化性樹脂層とスリーブ間に低粘
度の硬化性樹脂が充填硬化されてなることを特徴
とするものである。
[考案の実施例] 以下、本考案の詳細を図面に示す一実施例につ
いて説明する。
第2図は本考案の一実施例を示す縦断面図であ
る。
同図において、符号7は、メツセンジヤーワイ
ヤー8とケーブル線心9aを所定本数集束したケ
ーブル本体9とに共通保護被覆10を施した高層
ビル用多心ケーブルを示している。
この高層ビル用多心ケーブル7の共通保護被覆
10は、所定の位置を上下に約10cm切断除去さ
れてメツセンジヤーワイヤー8とケーブル本体9
とが露出され、露出されたケーブル本体9の端部
近傍には、それぞれケーブル9の外径と等長の補
強ピン11が2本ずつ交叉させて各ケーブル線心
9a間に挿入されている。
またこの挿入された補強ピン11の近傍でケー
ブル本体9とメツセンジヤーワイヤー8とが締付
金具12により締付固定されている。
そしてこのような共通保護被覆10の除去部分
の外周に、メツセンジヤーワイヤー8とケーブル
本体9を覆つて、例えばエポキシ樹脂にシリカ粉
末等の無機質充填剤を高充填した高粘度の硬化性
樹脂13が均一な厚さでかつ共通保護被覆10と
同径あるいはそれ以上の径となるように塗工され
て高粘度の硬化性樹脂層が設けられている。
ここで使用される高粘度の硬化性樹脂13は、
塗工に際して共通保護被覆10とケーブル本体9
等との間隙から流入するようなことはなく、層形
成後はその間〓を封止する効果を有する。
また共通保護被覆10の切断端部上にはそれぞ
れ座床テープ14が巻回され、これらの座床テー
プ14を跨いで注入孔15aを有する熱収縮チユ
ーブ15が被嵌されその両端部が加熱収縮されて
座床テープ14上に固定されている。
さらにこの熱収縮チユーブ15と高粘度の硬化
性樹脂13の層との間には、汎用エポキシ樹脂の
ような低粘度の硬化性樹脂16が充填硬化されて
いる。
なお熱収縮チユーブ15の外周にはさらに、自
己融着テープ17および粘着ビニルテープ18が
順に巻回されている。
以上のように構成された高層ビル用多心ケーブ
ルのダム部は、共通保護被覆10の除去部分の外
周にメツセンジヤーワイヤー8およびケーブル本
体9を覆つて高粘度の硬化性樹脂13が塗工され
ているので、ケーブル本体9の下方に硬化性樹脂
が流入することがなく、短時間で良好なダム部が
得られる。
また上記実施例では、ケーブル線心9a間に補
強ピン11が嵌入され、その近傍でメツセンジヤ
ーワイヤー8とケーブル本体9とが締付金具12
により締付固定されているので、ケーブル本体9
のたるみやずれが防止され、ダム部の特性がより
向上する。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案の高層ビル用多心
ケーブルのダム部は、メツセンジヤーワイヤーお
よびケーブル本体を覆つて高粘度の硬化性樹脂層
を設けてケーブル本体と共通保護被覆間を封止し
た構造としたので、硬化性樹脂が共通保護被覆内
部に流入するようなことはなく、大きな支持力が
得られ、しかも作業は容易で短時間に形成するこ
とができる。
また機械的特性が良好なのでダム部の寸法を短
くすることができる。
さらに、ケーブル線心間にシール材を完全充填
する必要がないので、ケーブル線心に損傷を与え
るおそれもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の高層ビル用多心ケーブルのダム
部を示す縦断面図、第2図は本考案の高層ビル用
多心ケーブルのダム部を示す縦断面図である。 8……メツセンジヤーワイヤー、9a……ケー
ブル線心、9……ケーブル本体、10……共通保
護被覆、11……補強ピン、12……締付金具、
13……高粘度の硬化性樹脂、15……熱収縮チ
ユーブ、16……低粘度の硬化性樹脂。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. メツセンジヤーワイヤーとケーブル本体とに共
    通の保護被覆を施してなる多心ケーブルの前記共
    通保護被覆を所要の長さにわたり除去してメツセ
    ンジヤーワイヤーとケーブル本体とを露出させた
    前記多心ケーブルの共通保護被覆除去部外周に、
    メツセンジヤーワイヤーおよびケーブル本体を覆
    つて高粘度の硬化性樹脂層が設けられる一方、共
    通保護被覆に跨がつてスリーブが被嵌され、さら
    に前記硬化性樹脂層とスリーブ間に低粘度の硬化
    性樹脂が充填硬化されてなることを特徴とする高
    層ビル用多心ケーブルのダム部。
JP1139484U 1984-01-30 1984-01-30 高層ビル用多心ケ−ブルのダム部 Granted JPS60124218U (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS60124218U JPS60124218U (ja) 1985-08-21
JPH0237217Y2 true JPH0237217Y2 (ja) 1990-10-09

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