JP2809116B2 - 圧縮方式永久アンカー - Google Patents

圧縮方式永久アンカー

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JP2809116B2
JP2809116B2 JP24519594A JP24519594A JP2809116B2 JP 2809116 B2 JP2809116 B2 JP 2809116B2 JP 24519594 A JP24519594 A JP 24519594A JP 24519594 A JP24519594 A JP 24519594A JP 2809116 B2 JP2809116 B2 JP 2809116B2
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steel wire
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grip
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眞 金氏
清治 徳山
悟 持田
正 吉川
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Kajima Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、崖等においてその斜
面表面が滑り落ちて崩れることを抑止する法面抑止工法
等に使用されるものであり、複数のPC鋼線の先端に支
圧体を設けて構成されている圧縮方式永久アンカーに関
するものである。
【0002】
【従来の技術およびこの発明が解決しようとする課題】
この種の圧縮型アンカーにおける各PC鋼線の緊張力
は、アンカーにおけるテンドン(PC鋼線)の先端に固
定された支圧体からグラウトへ圧縮力として伝達される
と共に、グラウトの周面摩擦によって地山に伝えられ
る。
【0003】そして、このPC緊張力の伝達を確実にす
るためには、各PC鋼線およびこの各PC鋼線を支圧体
へ固定する各圧着グリップが、支圧体に対して垂直に保
たれていることと、PC鋼線および圧着グリップと支圧
体との取付け部の防錆処理が確実になされていることと
が不可欠である。
【0004】即ち、PC鋼線を組立てて作られるテンド
ンは、組立て後に運搬されて、削孔内に挿入されるまで
の間に、比較的乱暴に取り扱われることになる。そのた
め、PC鋼線および圧着グリップが支圧体に対して垂直
に保たれてなく防錆処理が確実でないと、PC鋼線を支
圧体へ固定する圧着グリップと支圧体との固定が不十分
になることが考えられる。
【0005】そして、このように、PC鋼線を支圧体へ
固定する圧着グリップと支圧体との固定が不十分になる
と、PC緊張力の地山への伝達が不十分になる等、法面
抑止工法等における事故の原因になる。
【0006】ところが、従来の圧縮型アンカーでは、P
C鋼線を支圧体へ固定する圧着グリップと支圧体との固
定を確実にする対策が十分に行われていなかった。
【0007】この発明は前述した事情に鑑みて創案され
たもので、その目的はPC鋼線からのアンカー体におけ
る支圧体への適正な応力伝達状態を確実に保持すること
ができ、アンカー部分全体の品質向上を図ることのでき
る圧縮方式永久アンカーを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の圧縮方式永久
アンカーによれば、支圧体と複数のPC鋼線およびその
各圧着クリップとの垂直度を確実にするために、各圧着
グリップを支圧体におけるそれぞれ別個の収納スペース
に一つづつ収納する方法を採用した。
【0009】詳述すると、この収納スペースは支圧体と
一体に形成されており、その内径は圧着グリップの外径
より僅かに大きい寸法に設定してある。また、この収納
スペースの先端方向には密閉用の蓋が取付けられるが、
圧着グリップの先端部と蓋との間にスプリングを設置し
て圧着グリップを常に支圧体の方向に押し付けるように
した。これによって、圧着グリップを支圧体に対して常
に垂直に押し付けることができる。
【0010】さらに、先端部の蓋には防錆グリース注入
用の注入孔が設けられており、収納スペース内に防錆グ
リースが封入されている。そして、この防錆グリースが
常温で硬化または粘度が高くなることにより、収納スペ
ース内の圧着グリップは、収納スペース内で固定され
て、支圧体およびテンドンが多少乱暴に取り扱われても
動かないようになる。
【0011】そして、このような本発明の圧縮方式永久
アンカーでは、圧着グリップが支圧体に垂直に固定され
ていると共に、その固定度は防錆グリースによって非常
に高いものとなっているので、支圧体およびPC鋼線
(テンドン)が多少乱暴に取り扱われても圧着グリップ
は確実に支圧体に固定されて動くことはない。また、圧
着グリップが収納される収納スペースには防錆グリース
が充填されるので、圧着グリップおよびPC鋼線は錆び
ることがない。
【0012】
【実施例】以下、この発明の圧縮方式の永久アンカー
を、図示する実施例によって説明する。
【0013】法面抑止工法等に使用すべく、複数のPC
鋼線2の先端に支圧体3を設けてなる圧縮方式の永久ア
ンカー1(図1参照)は、各PC鋼線2を支圧体3に固
定すべく各PC鋼線2の先端にそれぞれ設けられている
圧着クリップ4と、この各圧着クリップ4をそれぞれ別
個に収納する複数の収納スペース5が形成されている支
圧体3とを備えてなっている。
【0014】また収納スペース5には、その先端方向に
取付けられている収納スペース密閉用の蓋6と圧着グリ
ップ4の先端部との間に、圧着グリップ4を常に支圧体
3方向に押付けるスプリング7が配設されていると共
に、先端部の蓋6に設けられている注入孔8から注入さ
れており、常温で硬化または粘度が高くなることで、収
納スペース5内の圧着グリップ4を固定して動かないよ
うにする防錆グリース9が封入されている。
【0015】そして、この実施例での支圧体3における
収納スペース5は、支圧体3と一体に形成されており、
その形状は円筒形で、その内径は圧着グリップ4の外径
より僅かに大きい寸法に設定してある。また、この円筒
形状の収納スペース5における先端方向には、密閉用の
蓋6が取付けられているが、圧着グリップ4の先端部と
蓋6との間にスプリング7を設置して圧着グリップ4を
常に支圧体3の方向に押し付けるようにした。これによ
って、圧着グリップ4を支圧体3に対して常に垂直に押
し付けることができる。
【0016】さらに、この収納スペース5における先端
部の蓋6には、防錆グリース注入用の注入孔8が設けら
れており、収納スペース5内に防錆グリース9が封入す
ることができる。この防錆グリース9は、常温で硬化ま
たは粘度が高くなることで、収納スペース5内の圧着グ
リップ4を強固に固定することができる。そのため、支
圧体3およびPC鋼線(テンドン)2が多少乱暴に取り
扱われても、圧着グリップ4は収納スペース5内で固定
されたまま動かないようになる。
【0017】また、この実施例での支圧体3には、アン
ボンドPC鋼線2の外径より僅かに大きな直径に形成さ
れた、PC鋼線用の貫通孔10が設けられている。そし
て、この貫通孔10とPC鋼線2との間の隙間を塞ぐため
に、隙間へOリング11を装着する構造を採用した。さら
に、このOリング11を支圧体3の隙間に装着するために
は、Oリング11の外側のOリング押さえ12を配設して、
このOリング押さえ12と伴にOリング11を押し込むこと
で行う構造とした。
【0018】なお、この実施例の支圧体3には、アンカ
ーヘッド方向へ延びる応力伝達用コイル13が取付けられ
ている。この応力伝達用コイル13は、鋼製の棒を螺旋状
に巻いたもので、一端が支圧体3に固定されて施工上可
能な最大外径に形成されていると共に、アンカーヘッド
方向にいくにつれて径が小さくなり、他端が、PC鋼線
2および注入パイプ(図示せず)が中を通る最小径に形
成され、全体として略円錐形状に形成されているものと
する。
【0019】そして、この実施例での応力伝達用コイル
13は、耐久性を向上させるために、亜鉛メッキやエポキ
シ樹脂コーティング等の防錆加工を施すか、あるいはス
テンレス鋼等の耐腐食性材料にて製作されている。
【0020】また、永久アンカーのテンドンとして使用
するアンボンドPC鋼線2は、防錆加工に対する信頼性
が高いこと、および現場でのハンドリングが容易なこと
から、採用されている。このPC鋼線2は、所定の長さ
に切断した後、先端部分のアンボンドシース(図示せ
ず)を外して圧着グリップ4を取付ける、圧着グリップ
加工を実施する。また、この圧着グリップ加工を施した
PC鋼線2は、図1に示したように、圧着グリップ4に
よって、支圧体3内(収納スペース5内)に固定する。
【0021】さらに、支圧体3は、亜鉛メッキやエポキ
シ樹脂コーティング等の防錆処理を施すか、またはステ
ンレス鋼等の耐腐食性材料にて製作する。また、アンボ
ンドシース(図示せず)を外した先端部分のPC鋼線2
と圧着グリップ4とは、収納スペース5内の注入される
防錆グリース9にて防錆処理が施される。
【0022】このような構成からなる圧縮方式の永久ア
ンカー1を使用して、アンカー部分を製作すると、支圧
体3に形成されている、各PC鋼線2の先端に設けられ
ている圧着クリップ4をそれぞれ別個に収納する収納ス
ペース5と、収納スペース密閉用の蓋6と圧着グリップ
4の先端部との間に配設したスプリング7と、蓋6に設
けられている注入孔8から収納スペース5内へ注入され
ている防錆グリース9とにより、圧着グリップ4が支圧
体3に垂直に固定されると共に、防錆グリース9が常温
で硬化または粘度が高くなることにより収納スペース5
内に確実に固定されることとなる。
【0023】そのため、永久アンカー1における支圧体
3とPC鋼線2との固定度は非常に高いものにすること
ができる。このことにより、支圧体3およびPC鋼線2
(テンドン)が多少乱暴に取り扱われても、圧着グリッ
プ4は確実に支圧体3に固定されて、PC鋼線(テンド
ン)2が動くことはない。また、圧着グリップ4が固定
される支圧体3の収納スペース5には、防錆グリース4
が充填されるので、圧着グリップ4およびPC鋼線2が
錆びることがない。
【0024】
【発明の効果】永久アンカーのテンドンであるPC鋼線
の先端に設けられている圧着グリップは、収納スペース
およびスプリングによって、支圧体へ垂直に固定されて
いる。
【0025】しかもその固定度は収納スペース内に封入
される防錆グリースによって高いものとなっている。そ
のため、支圧体およびPC鋼線(テンドン)が多少乱暴
に取り扱われても、圧着グリップは確実に支圧体に固定
されて動くことはない。また、圧着グリップが収納され
る収納スペースには防錆グリースが充填されているの
で、圧着グリップおよびPC鋼線は錆びることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の圧縮方式永久アンカーにおける支圧
体であり、図2のA部拡大断面図である。
【図2】この発明の圧縮方式永久アンカーを示す概略図
である。
【符号の説明】
1…圧縮方式永久アンカー、2…PC鋼線、3…支圧
体、4…圧着クリップ、5…収納スペース、6…蓋、7
…スプリング、8…注入孔、9…防錆グリース、10…貫
通孔、11…Oリング、12…Oリング押さえ、13…応力伝
達用コイル。
フロントページの続き (72)発明者 吉川 正 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 5/80

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 法面抑止工法等に使用すべく、複数のP
    C鋼線の先端に支圧体を設けてなる圧縮方式永久アンカ
    ーであり、 前記各PC鋼線を支圧体に固定すべく各PC鋼線の先端
    にそれぞれ設けられている圧着クリップと、この各圧着
    クリップをそれぞれ別個に収納する複数の収納スペース
    が形成されている支圧体とを備えてなり、 前記収納スペースには、その先端方向に取付けられてい
    る収納スペース密閉用の蓋と前記圧着グリップの先端部
    との間に、圧着グリップを常に支圧体方向へ押付けるス
    プリングが配設されていると共に、前記先端部の蓋に設
    けた注入孔から防錆グリースが封入されていることを特
    徴とする圧縮方式永久アンカー。
JP24519594A 1994-10-11 1994-10-11 圧縮方式永久アンカー Expired - Lifetime JP2809116B2 (ja)

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JPH08109632A JPH08109632A (ja) 1996-04-30
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