JP7028818B2 - 傾斜地の崩壊防止補強体および補強材の挿入方法並びに傾斜地の崩壊防止補強工法 - Google Patents
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Description
・ 本発明の態様は、傾斜地の地山における移動土塊を貫通して不動地山まで穿設された削孔に設置され、前記地山の表層部に設けられた支圧材と、前記支圧材と前記不動地山とを連結しかつ可撓性を有する線材である補強材とを有する、傾斜地の崩壊防止補強体において、
前記補強材に取り付けられた2以上のスペーサーと、
前記補強材を前記削孔に挿入する前に前記削孔内に予め配置された2以上のガイド線と、を有し、
前記スペーサーは、前記ガイド線と少なくとも同数の、前記ガイド線を貫通させる貫通部または前記ガイド線と嵌合する嵌合部を形成されていることを特徴とする。
・ 上記態様において、前記補強材が被覆材で被覆されており、前記削孔内に充填されたグラウトが前記補強材に付着しないようにすることにより、前記補強材が、前記地山と一体化されていない伸縮領域を有することが、好適である。
・ 本発明の別の態様は、傾斜地の地山を、移動土塊を貫通して不動地山まで削孔を穿設し、前記地山の表層部に設けられた支圧材と前記不動地山とを可撓性を有する線材である補強材により連結する、傾斜地の崩壊防止補強工法における前記補強材の挿入方法において、
前記削孔内において予定されている前記補強材の中心線の周囲に2以上のガイド線を配置した後、2以上のスペーサーを取り付けられた前記補強材を前記削孔に挿入し、
前記補強材の挿入の際に、前記ガイド線と少なくとも同数の貫通部または嵌合部をそれぞれ形成された前記スペーサーに前記ガイド線を貫通させつつまたは前記スペーサーを前記ガイド線と嵌合させつつ前記補強材を挿入することを特徴とする。
・ 本発明のさらに別の態様は、上記の補強材の挿入方法を行った後、前記削孔内にグラウトを充填し、前記グラウトが硬化した後に、前記支圧材を介して前記補強体を定着する、または、前記支圧材を介して前記補強材に所定のプレストレスを導入して定着することを特徴とする。
1) 可撓性を有する補強材に2以上のスペーサーが取り付けられ、それらのスペーサーには、補強材を削孔に挿入する前に削孔内に予め配置された2以上のガイド線が貫通する貫通部または嵌合する嵌合部を有しているので、補強材を削孔内に挿入する際にガイド線により案内されて、補強材が孔壁に触れることなくスムーズに挿入できる。
2) 削孔内に予め2以上のガイド線を設置し、補強材に取り付ける2以上のスペーサーにはガイド線の数と少なくとも同数のガイド線を通すための貫通部または嵌合部を有しているので、補強体の長さに応じてスペーサーの数を適宜設定することにより、可撓性のある補強材のスムーズな挿入とセンタリングができる。
3) これにより、可撓性のある補強材を削孔の中心線上に直線的に位置させることができるので、グラウトを注入した際に削孔内に均一にグラウトが充填され、補強材と孔壁との間に所定の被りが確保できる。
4) グラウト固化後に移動土塊が移動したり、補強材にプレストレスを導入した際に引張力が作用したりした場合に、定着領域内部に不均一な応力分布が生じることを回避でき、施工の品質が大きく向上する。
6) 従来技術の吹付法枠工と比較した場合、大きな抑止効果を有することから抑止可能な崩壊深度が1m程度から3~4m程度まで拡大でき、法枠がなくなることから全面緑化が可能となり、法枠の組み立てや養生が不要となり、大幅に工期を短縮することができる。
7) 従来技術の一般的な鉄筋挿入工と比較した場合、グラウンドアンカー工で使用するPC綱撚線を使用するのでプレストレスを導入可能であり、単位面積当たりの耐力が大幅に向上し、打設ピッチを飛ばすことが可能となり、工期の短縮及び経済性の向上が実現できる。
8) 法面等の傾斜地を緑化する場合、法面全面に金網やジオグリッドなどの網状体を張り、本発明の傾斜地の崩壊防止補強工法を適用し、その上に生育基盤を吹付けることで、プレストレスを導入しない場合は抑制工、プレストレスを導入する場合は抑止工としての機能を有する緑化工が実現できる。
図1は、本発明の概要を示す地山の概略断面図である。図2は、図1の概略拡大断面図である(なお、図2は、崩壊防止補強体の軸方向の長さについては一部省略し、軸方向に垂直な方向の寸法を誇張して示している)。
図1及び図2は、移動土塊3を貫通して不動地山4まで削孔8を穿設し、削孔8内にガイド線9を設置した後、スペーサー7を取り付けた補強材6を挿入し、グラウト41を注入する所定の工程を経て定着された実施例を示している。
2 すべり面
3 移動土塊
4 不動地山
5 支圧材
6 補強材
7 スペーサー
8 削孔
9 ガイド線
10 崩壊防止補強体
21 楔
31 嵌合部
32 貫通部
33 中心孔
41 グラウト
42 被覆材
Claims (4)
- 傾斜地の地山における移動土塊を貫通して不動地山まで穿設された削孔に設置され、前記地山の表層部に設けられた支圧材と、前記支圧材と前記不動地山とを連結しかつ可撓性を有する線材である補強材とを有する、傾斜地の崩壊防止補強体において、
前記補強材に取り付けられた2以上のスペーサーと、
前記補強材を前記削孔に挿入する前に前記削孔内に予め配置された2以上のガイド線と、を有し、
前記スペーサーは、前記ガイド線と少なくとも同数の、前記ガイド線を貫通させる貫通部または前記ガイド線と嵌合する嵌合部を形成されていることを特徴とする傾斜地の崩壊防止補強体。 - 前記補強材が被覆材で被覆されており、前記削孔内に充填されたグラウトが前記補強材に付着しないようにすることにより、前記補強材が、前記地山と一体化されていない伸縮領域を有することを特徴とする請求項1に記載の傾斜地の崩壊防止補強体。
- 傾斜地の地山を、移動土塊を貫通して不動地山まで削孔を穿設し、前記地山の表層部に設けられた支圧材と前記不動地山とを可撓性を有する線材である補強材により連結する、傾斜地の崩壊防止補強工法における前記補強材の挿入方法において、
前記削孔内において予定されている前記補強材の中心線の周囲に2以上のガイド線を配置した後、2以上のスペーサーを取り付けられた前記補強材を前記削孔に挿入し、
前記補強材の挿入の際に、前記ガイド線と少なくとも同数の貫通部または嵌合部をそれぞれ形成された前記スペーサーに前記ガイド線を貫通させつつまたは前記スペーサーを前記ガイド線と嵌合させつつ前記補強材を挿入することを特徴とする補強材の挿入方法。 - 請求項3に記載の補強材の挿入方法を行った後、
前記削孔内にグラウトを充填し、前記グラウトが硬化した後に、
前記支圧材を介して前記補強体を定着する、または、前記支圧材を介して前記補強材に所定のプレストレスを導入して定着することを特徴とする傾斜地の崩壊防止補強工法。
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