JP2003009369A - 長尺体の鎧装線引留装置 - Google Patents

長尺体の鎧装線引留装置

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JP2003009369A
JP2003009369A JP2001190894A JP2001190894A JP2003009369A JP 2003009369 A JP2003009369 A JP 2003009369A JP 2001190894 A JP2001190894 A JP 2001190894A JP 2001190894 A JP2001190894 A JP 2001190894A JP 2003009369 A JP2003009369 A JP 2003009369A
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cylindrical
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Yoshiteru Fujiwara
義晃 藤原
Kunitomo Kato
邦友 加藤
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長尺体の鎧装線引留装置そのもののコンパク
ト化及び同鎧装線引留装置を組立てる際の鎧装線処理作
業の作業性改善を図ること。 【解決手段】 鎧装線引留装置9は、一端に固定部材2
2bを設けた半割れの円筒状の内側把持部材22と、こ
の内側把持部材の外周に鎧装線を介して装着する半割れ
の円筒状の外側把持部材23とから構成されており、前
記内側把持部材22は、その外面には鎧装線を嵌め込む
ための溝25が設けられており、その外径は一端から他
端に向かって小さくなっていて、外径の大きい側の一端
には固定部材22bを設けられたものとし、更に前記外
側把持部材23は、その内面には鎧装線を嵌め込むため
の溝25aが設けられており、その内径は一端から他端
に向かって、前記内側把持部材22の外径変化の傾斜と
同傾斜で小さくなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FRP線、鉄線等
の鎧装電力ケ−ブル、同鎧装送水パイプ等の長尺体の鎧
装線引留装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】海底電力ケ−ブル、海底送水パイプ等の
海底布設長尺体には機械的防護のためにFRP線、鉄線
等の鎧装線が設けられている。図5は海底鎧装電力ケ−
ブル5の断面図で、ケ−ブル導体を中心に同軸状に順に
絶縁層、遮蔽層、金属シ−ス等が設けられてケ−ブル芯
1を形成しており、このケ−ブル芯1の上にはFRP
線、鉄線等の鎧装線3を設けるための座床層2、更には
鎧装線3の押さえ及び保護のためのサ−ビング層4が設
けられた構造となっている。
【0003】図6は海底鎧装電力ケ−ブル線路の片側の
模式的縦断面を示すものである。海底鎧装電力ケ−ブル
5は陸において陸上ケ−ブル10と中間接続部6により
接続され、陸上ケ−ブル10のもう一方の端部は、変電
所構内等の架台8の上に終端接続部7が組立てられる。
中間接続部6の海側近傍には海底鎧装電力ケ−ブル5の
鎧装線を引留めるための鎧装線引留装置9が設けられて
いる。この鎧装線引留装置9は図示はしていないが、大
地に対して動かないよう別途設けた架台等に固定されて
いる。この鎧装線引留装置9を設ける理由は、海底鎧装
電力ケ−ブル5が海底部において船舶のアンカ−等によ
り引張られて中間接続部6にも海側への引張力が作用し
て、中間接続部6の電気性能等が劣化するのを防止する
ためである。尚、陸上ケ−ブル10、中間接続部6を用
いずに海底鎧装電力ケ−ブル5を端末処理して終端接続
部7を組立てる場合は、鎧装線引留装置9は架台8の近
傍に設けることもある。
【0004】従来使用されていた鎧装線引留装置9とし
ては、鎧装線の種類(材質)によりその構成が異なって
いた。図4は、鎧装線として鉄線を使用した場合の従来
の鎧装線引留装置の縦断面図である。鉄鎧装線3aは曲
げることが可能なので、図のように縦断面形状がクサビ
型のコッタ−14を介して折り曲げ、この折り曲げ端部
をバインダ−線15を緊密に巻付けて押え付け、鉄鎧装
線3aの折り曲部を介してコッタ−14を両側から挟み
付けるように押え金具11、締付金具12を取付けて締
付ボルト13によりそれぞれを締付けることにより鉄鎧
装線3aを把持している。図示はしていないが別途設け
た架台等に押え金具11を固定して鉄鎧装線3aを引留
めるものである。
【0005】次に、鎧装線としてFRP線を使用した場
合の従来の鎧装線引留装置の要部縦断面図を図3(A)
に、図3(A)のY−Y断面を図3(B)に示す。
FRP線は鉄鎧装線のようには折り曲がらないので、海
底鎧装電力ケ−ブルの座床層2とFRP鎧装線3bとの
間に端末に向かって壁厚が厚くなる半割の円筒状クサビ
管17を挿入した後、FRP鎧装線3b同士の間隙部及
びFRP鎧装線3b上にエポキシ樹脂系接着剤を塗布
し、その上にガラステ−プを巻付ける。このガラステ−
プに前記エポキシ樹脂系接着剤を更に塗布、含浸させた
後、更に同様の積層を繰返したFRP補強層18を形成
する。このFRP補強層18が十分に硬化した後、FR
P補強層18の上に半割れの円筒状締付クランプ19を
取付け、この締付クランプ19の縁部に設けたフランジ
部21のそれぞれを締付けボルト13aにより締付ける
ことによりFRP鎧装線3bを把持する。この締付クラ
ンプ19の一端には固定板19aが設けられており、図
示はしていないが別途設けた架台等にこの固定板19a
に設けた締付ボルト用孔20を利用して固定し、FRP
鎧装線3bを引留めるものである。
【0006】
【発明が解決しょうとする課題】鎧装線として鉄線を使
用した図4に示す構成の鎧装線引留装置9aの場合は、
鉄鎧装線3aのすべてを縦断面形状がクサビ型のコッタ
−14を介して折り曲げた上に、このコッタ−14の外
表面に鉄鎧装線3aを添わせる必要があり、更にはこの
折り曲げ端部をバインダ−線15を緊密に巻付けるため
に、長時間の作業を要し、作業性が良くない。又、鉄鎧
装線3aの折り曲部を介してコッタ−14を両側から挟
み付けるように押え金具11、締付金具12を取付けて
締付ボルト13によりそれぞれを締付けているので、コ
ッタ−14の縦断面形状がクサビ型によるクサビ効果に
より、十分な引留力は得られるものの、装置そのものが
大型化し経済的でない。
【0007】次に、鎧装線としてFRP線を使用した図
3(A)及び図3(B)に示す構成の鎧装線引留装置9
bの場合は、現状のエポキシ樹脂系接着剤では十分な引
留力が得られず、更にはエポキシ樹脂系接着剤が硬化す
るまでに、時には8時間以上の長時間を要し作業性も良
くなかったので、これらの点の改良が望まれていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解消
するもので、半割れの円筒状の内側把持部材と、この内
側把持部材の外周に鎧装線を介して装着する半割れの円
筒状の外側把持部材とを有し、この外側把持部材を構成
するそれぞれの半円筒状外側把持部材にはそれぞれを締
付けるための締付部を有するものとし、前記内側把持部
材は、その外面には鎧装線を嵌め込むための溝が設けら
れており、その外径は一端から他端に向かって小さくな
っていて、外径の大きい側の一端には固定部材を設けた
ものとし、更に前記外側把持部材は、その内面には鎧装
線を嵌め込むための溝が設けられており、その内径は一
端から他端に向かって、前記内側把持部材の外径変化の
傾斜と同傾斜で小さくなっていることを特徴とする長尺
体の鎧装線引留装置としたことにある。従って、鎧装線
の処理としては、内側把持部材の外面の溝に鎧装線を嵌
め込み、その後外側把持部材をかぶせて双方を締付ける
だけで済むので、作業性が非常に良くなるとともに、コ
ンパクト化が図れることとなる。尚、前記内側把持部材
の外面及び前記外側把持部材の内面にそれぞれ設ける溝
の数は、長尺体に設けられた鎧装線の数と同等が好まし
いが、所要引留力が得られるなら、長尺体に設けられた
鎧装線の数より少なくしても良い。
【0009】
【発明の実施の形態】図1(A)は、図5に示す海底鎧
装電力ケ−ブルにおける本発明の鎧装線引留装置の要部
縦断面図であり、図1(B)は図1(A)のX−X
断面図である。鎧装線引留装置9の要部は、一端に固定
部材22bを設けた半割れの円筒状の内側把持部材22
と、この内側把持部材の外周に鎧装線を介して装着する
半割れの円筒状の外側把持部材23とから構成されてい
る。鎧装線引留装置9としては前記内側把持部材22と
外側把持部材23とを取付け、それぞれを締付けた後、
サ−ビンク層4から固定部材22bの付け根に跨って図
4に示すような防水、防食のための保護層16を設ける
が図1ではこれらは図示していない。
【0010】半割れの円筒状の内側把持部材22は、座
床層2の外周に設けられ鎧装線3の把持を受持つ円筒状
部材22aと、この円筒状部の一端部に設けられた、例
えばフランジ状の固定部材22bとから形成されてい
る。円筒状部材22aの内径は座床層2の外径と同等又
は若干大きめとし、外径は固定部材22bを設けた端部
側から他方の端部側に向かって小さくなるよう傾斜を持
たせて、鎧装線3の線形をなめらかにして局部的に機械
力が加わわらないようにしている。又、円筒状部材22
aの外面には鎧装線3を嵌め込み引留力を増すための溝
25が設けられている。
【0011】半割れの円筒状の外側把持部材23の内径
は、円筒状部材22aの外径とほぼ同等又は若干大きめ
として、円筒状部材22aの外径変化と同様の傾斜を持
たせている。又、外側把持部材23の内面には円筒状部
材22aの外面と同様に鎧装線3を嵌め込み引留力を増
すための溝25aが設けられている。又、半割れの外側
把持部材23のそれぞれの半割れ縁部には、例えばフラ
ンジ状の締付部24が設けられており、これらを締付け
ボルト13bにより締付けて鎧装線3を把持している。
尚、固定部材22bは、図示はしていないが別途設けた
架台等に固定して鉄鎧装線3を引留めるものである。
【0012】内側把持部材22と、外側把持部材23と
の材質については、機械的強度があり、腐食に強いもの
であれば良く、例えばステンレスが好ましい。
【0013】鎧装線3の引留力をより大きくしたい場合
は、内側把持部材22及び前記外側把持部材23に設け
られたそれぞれの溝25及び溝25aの内面を凹凸状と
して、溝内面と鎧装線3との間の摩擦力を増大させると
良い。前記凹凸状としては、疣状の突起を所定間隔ごと
に設けても良いが、溝の長さ方向とは直角方向に深さ約
0.5mm〜2mm程度、巾約1mm〜3mm程度の切
欠きを、溝の長さ方向に約2mm〜5mm程度の間隔で
設けると更に良い。鎧装線3がFRP線の場合はより効
果的となる。
【0014】次に、外側把持部材23を取付ける際、よ
り作業性の向上が図れる他の実施例について、図2
(A)、図2(B)及び図2(C)により説明する。図
2(B)は図2(A)のX−X断面図、図2(C)
は図2(A)のX−X断面図である。図1との相違
点は、図1における半割れの外側把持部材23の片一方
(図1(B)の上側)の半割れの外側把持部材を長さ方
向に2分割したことにある。これを図2に対応して説明
する。半割れの外側把持部材を長さ方向に2分割したも
のはそれぞれ第2の外側把持部材23b、第3の外側把
持部材23cであり、この2分割することによる作業性
向上理由は次のとおりである。
【0015】鎧装線3には弾性があり、座床層2の上に
螺旋状に巻かれているので、いわゆる巻き癖がついてし
まい、これを巻き戻して内側把持部材22及び外側把持
部材のそれぞれの溝25、溝25aに嵌め込もうとする
際、溝からはみでてしまい作業性が良くないことがあ
る。図において、下側の把持部材に鎧装線3を嵌め込む
時は、見え易い第1の外側把持部材23aの溝25aに
下半分の鎧装線3を嵌め込んだ後、内側把持部材22の
溝25に断面が半分露出した部分の鎧装線3を嵌め込
み、第1の外側把持部材23aと内側把持部材22とを
仮固定する。
【0016】次に、上半分の鎧装線3の嵌め込みは、先
ず、見え易い内側把持部材22の溝25に鎧装線3を嵌
め込んだ後、この上に第2の外側把持部材23bをその
溝25aが、断面が半分露出した部分の鎧装線3を嵌め
込むように被せる。この時、仮に鎧装線3が巻き癖によ
り溝25を若干はみ出して、第2の外側把持部材23b
を被せにくい状況にあっても、第2の外側把持部材23
bの長さが図1の外側把持部材23の半分なので、第2
の外側把持部材23bを揺するなり、はみ出し鎧装線を
引くなりして嵌め込み易い。第2の外側把持部材23b
を嵌め込んだ後に、内側把持部材22と第2の外側把持
部材23bとを締付部24で締付ボルト13bにより締
付ける。そうすることにより、第3の外側把持部材23
c部における鎧装線3の巻き癖による鎧装線3の溝25
からのはみ出しがより少なくなるので、第3の外側把持
部材23cがより取付け易くなる。
【0017】鎧装線3の引留力をより大きくしたい場合
は、内側把持部材22、第1の外側把持部材23a、第
2の外側把持部材23b、及び第3の外側把持部材23
cに設けられたそれぞれの溝25及び溝25aの内面を
凹凸状として、溝内面と鎧装線3との間の摩擦力を増大
させると良い。前記凹凸状としては、疣状の突起を所定
間隔ごとに設けても良いが、溝の長さ方向とは直角方向
に深さ約0.5mm〜2mm程度、巾約1mm〜3mm
程度の切欠きを、溝の長さ方向に約2mm〜5mm程度
の間隔で設けると更に良い。鎧装線3がFRP線の場合
はより効果的となる。尚、長尺体の構造、必要引留力に
よっては大きな把持力が必要となって、内側把持部材、
外側把持部材の長さがそれぞれ長くなる場合は、外側把
持部材の内の一方の半円筒状外側把持部材は、長さ方向
で2分割以上の複数分割しても良い。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の長尺体の
鎧装線引留装置によれば、所要引留力を保持した上に、
その鎧装線引留装置を組立てる際、鎧装線処理の作業性
が大幅に改善されるとともに、コンパクト化された鎧装
線引留装置が得られることとなる。
【0019】
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の長尺体の鎧装線引留装置の要
部縦断面図、(B)は図1(A)のX−X断面図で
ある。
【図2】(A)は本発明の長尺体の鎧装線引留装置の他
の実施形態を示す要部縦断面図、(B)は図2(A)の
−X断面図、(C)は図2(A)のX−X
面図である。
【図3】(A)は従来の長尺体の鎧装線引留装置の要部
縦断面図、(B)は図3(A)のY−Y断面図であ
る。
【図4】従来の長尺体の鎧装線引留装置の縦断面図であ
る。
【図5】海底鎧装電力ケ−ブルの断面図である。
【図6】海底鎧装電力ケ−ブル線路の片側の模式的縦断
面図である。
【符号の説明】
1 ケ−ブル芯 2 座床層 3 鎧装線 3a 鉄鎧装線 3b FRP鎧装線 4 サ−ビング層 5 海底鎧装電力ケ−ブル 6 中間接続部 7 終端接続部 8 架台 9、9a、9b 鎧装線引留装置 10 陸上ケ−ブル 11 押え金具 12 締付金具 13、13a、13b 締付ボルト 14 コッタ− 15 バインダ−線 16 保護層 17 クサビ管 18 FRP補強層 19 締付けクランプ 19a 固定板 20 締付けボルト用孔 21 フランジ部 22 半割れの円筒状の内側把持部材 22a 円筒状部材 22b 固定部材 23 半割れの円筒状の外側把持部材 23a 第1の外側把持部材 23b 第2の外側把持部材 23c 第3の外側把持部材 24 締付部 25、25a 溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半割れの円筒状の内側把持部材と、該内
    側把持部材の外周に鎧装線を介して装着する半割れの円
    筒状の外側把持部材とを有し、該外側把持部材を構成す
    るそれぞれの半円筒状外側把持部材にはそれぞれを互い
    に締付けるための締付部を有する長尺体の鎧装線引留装
    置であって、 前記内側把持部材は、その外面には鎧装線を嵌め込むた
    めの溝が設けられており、その外径は一端から他端に向
    かって小さくなっていて、外径の大きい側の一端には固
    定部材が設けられており、 前記外側把持部材は、その内面には鎧装線を嵌め込むた
    めの溝が設けられており、その内径は一端から他端に向
    かって、前記内側把持部材の外径変化の傾斜と同傾斜で
    小さくなっていることを特徴とする長尺体の鎧装線引留
    装置。
  2. 【請求項2】 前記外側把持部材を構成する2つの半円
    筒状外側把持部材の内の一方は、長さ方向で2分割され
    てなることを特徴とする請求項1に記載の長尺体の鎧装
    線引留装置。
  3. 【請求項3】 前記内側把持部材及び前記外側把持部材
    に設けられた溝の内面を凹凸状としてなることを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載の長尺体の鎧装線引留
    装置。
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