JP2538715Y2 - 車両用バンパーの衝撃吸収構造 - Google Patents

車両用バンパーの衝撃吸収構造

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JP2538715Y2
JP2538715Y2 JP1991023595U JP2359591U JP2538715Y2 JP 2538715 Y2 JP2538715 Y2 JP 2538715Y2 JP 1991023595 U JP1991023595 U JP 1991023595U JP 2359591 U JP2359591 U JP 2359591U JP 2538715 Y2 JP2538715 Y2 JP 2538715Y2
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armature
recess
collision energy
vehicle
energy absorber
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健二 小野
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は車両用バンパーの衝撃吸
収構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用バンパーの衝撃吸収構造と
しては例えば図5に示すようなものがある。
【0003】すなわち、この図において、1は樹脂製の
車両用バンパーで、車幅方向に延びるボックス断面のア
ーマチャー2の前面に、発泡樹脂材より成る衝突エネル
ギー吸収体3が設置され、この衝突エネルギー吸収体3
が樹脂製フエイシャ4で被覆されている。前記アーマチ
ャー2は適所に固着したステーを介して車体フレームに
結合されている。
【0004】フエイシャ4の上,下縁部は夫々アーマチ
ャー2の上,下面にボルト5およびナット6により取り
付けられている。7はボルト5に溶接したリテーナであ
る。そして車両衝突時には鎖線で示すように、フエイシ
ャ4が変形して衝突エネルギー吸収体3も圧縮されて衝
突エネルギーが吸収される。
【0005】なお、上記技術に類似する技術は例えば実
開昭62−105856号公報に開示されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の構造にあっては、衝突時における衝突エネル
ギー吸収体3の圧縮方向が前後方向のみであるため、圧
縮時に該衝突エネルギー吸収体3が上下に脹らみ、結局
エネルギー吸収効率を悪化させるという課題がある。
れを解決するものとしては、特開昭53−49731号
公報に示されるように、フレーム1の前端面に断面擂鉢
状の陥凹部を形成する一方、クッション2の後端部を断
面山形に形成し、この山形を陥凹部に係合するように構
成することが考えられる。しかしながら、このように構
成しただけでは、衝突エネルギーを効率よく吸収するこ
とは困難であるとともに、変形抵抗を大きくすることも
困難である。
【0007】本考案はこのような従来の課題に着目して
なされたもので、車両衝突時の、エネルギー吸収効率を
向上させるとともに、変形抵抗を大きくできるようにし
た車両用バンパーの衝撃吸収構造を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本考案は車体メンバーに結合されたアーマチャーの
前面に、衝突エネルギー吸収体を設置し、該衝突エネル
ギー吸収体をフエイシャで被覆してなる車両用バンパー
において、前記アーマチャーの前端面に断面擂鉢状の陥
凹部を形成すると共に、該陥凹部よりも後部側に空間部
を形成する一方、前記衝突エネルギー吸収体の後端部を
前記陥凹部と対応する断面山形に形成し、この山形後端
部を前記陥凹部に係合すると共に、前記アーマチャーの
空間部内に前記陥凹部と前記アーマチャーの背面板とを
連結する補強用のリブを設けたものである。
【0009】
【作 用】車両衝突時にあっては、衝突エネルギーによ
りフエイシャが変形して衝突エネルギー吸収体も圧縮し
て衝突エネルギーが吸収されるが、この場合、衝突エネ
ルギー吸収体は前後方向に圧縮するとともに、その山形
後端部がアーマチャーの擂鉢状陥凹部に係合しその上下
面が斜面係合しているため、上下方向にも圧縮されるの
で、効率良く体積収縮が進行することになり、衝突エネ
ルギーの吸収が効率良く行なわれる。また、擂鉢状の陥
凹部の底部に相当する角隅部分から前後方向に伸びてア
ーマチャーの背面板内面に達する補強用のリブが設けら
れているので、前後方向に関しては変形抵抗が大きくて
変形量が小さくて済み、これにより、車体からの突出量
の小さなデザインのバンパーが得られる。
【0010】
【実施例】以下図面を参照して本考案の一実施例を従来
と同一の部品に同一の符号を付して説明する。
【0011】図1および図2において、1は樹脂製の車
両用バンパーで、車幅方向に延びるボックス断面のアー
マチャー2の前面に、発泡樹脂材より成る衝突エネルギ
ー吸収体3が設置され、この衝突エネルギー吸収体3が
樹脂製フエイシャ4で被覆されている。前記アーマチャ
ー2は適所に固着したステー8を介して車体フレーム
(図示せず)に結合されている。
【0012】フエイシャ4の上,下縁部は夫々アーマチ
ャー2の上,下面にボルト5およびナット6により取り
付けられている。7はボルト5に溶接したリテーナであ
る。
【0013】以上の構成は従来通りである。このような
構成において、前記アーマチャー2の前端面には断面擂
鉢状の陥凹部9が形成されている一方、前記衝突エネル
ギー吸収体3の後端部3aが断面山形に形成され、この
山形後端部3aが前記陥凹部9に係合している。
【0014】前記アーマチャー2の中空状の空間部11
内において、前記陥凹部9の底部に相当する角隅部分か
ら後方に伸びてアーマチャー2の背面板12の内面に達
する補強用のリブ10,10が設けられている。また、この
アーマチャー2はアルミニウム等の材料を押し出し成
することにより、前記陥凹部9の壁部及び背面板12
が、前記リブ10,10と一体に製作される。
【0015】かかる構成につき、図3に示すように、車
両衝突時にあっては、衝突エネルギーFによりフエイシ
ャ4が変形して衝突エネルギー吸収体3も圧縮して衝突
エネルギーが吸収されるが、この場合衝突エネルギー吸
収体3は前後方向に圧縮するとともに、その山形後端部
3aがアーマチャー2の擂鉢状陥凹部9に係合しその上
下面がいわゆる斜面係合しているため、上下方向にも圧
縮され、効率良く体積収縮が進行することとなり、衝突
エネルギーの吸収が効率良く行われる。
【0016】さらに、リブ10,10を設けたことにより、
車両の前後方向に関しては、変形抵抗が大きくて変形量
が小さくて済むので、上述のように、衝突エネルギーが
効率良く吸収されることと合わせて、バンパーストロー
ク量も小さくでき、車体からの突出量の小さなデザイン
のバンパーの作も可能となる訳である。
【0017】
【考案の効果】以上説明してきたように、本考案によれ
ば、車体メンバーに結合されたアーマチャーの前面に、
衝突エネルギー吸収体を設置し、該衝突エネルギー吸収
体をフエイシャで被覆してなる車両用バンパーにおい
て、前記アーマチャーの前端面に断面擂鉢状の陥凹部を
形成する一方、前記衝突エネルギー吸収体の後端部を断
面山形に形成し、この山形後端部を前記陥凹部に係合
ると共に、前記アーマチャーの空間部内に前記陥凹部と
前記アーマチャーの背面板とを連結する補強用のリブを
設けたため、陥凹部後方の空間部に複数の独立した閉断
面が形成されるので、アーマチャーの剛性が大きくで
き、しかも、複数の閉断面は上下方向に重なるように形
成されているので、リブがない場合に比べて、より大き
いモーメント力に耐えられることになり、また、陥凹部
に形成されたリブによりトラスが形成されるので、いっ
そう前記アーマチャーの剛性が大きくでき、さらに、擂
鉢状の陥凹部のうちでも斜面からの荷重が集中する箇所
にリブが形成されているので、斜面からの力を打ち消し
合うことができ、陥凹部を強固に支持することが可能で
ある。したがって、これらを総合すると、車両衝突時に
おいて衝突エネルギーを効率良く吸収することができ
とともに、変形抵抗を大きくすることができるので、車
体からの突出量の小さなデザインのバンパーが作可能
となるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す図5の相当断面図であ
る。
【図2】図1で示すバンパーの要部分解斜視図である。
【図3】作用説明図である。
【図4】車両の斜視図である。
【図5】従来例を示す図4のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 車両用バンパー 2 アーマチャー 3 衝突エネルギー吸収体 3a 山形の)後端部 4 フェイシャ 9 擂鉢状の)陥凹部10 (補強用の)リブ 11 空間部 12 背面板

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体メンバーに結合されたアーマチャー
    の前面に、衝突エネルギー吸収体を設置し、該衝突エネ
    ルギー吸収体をフエイシャで被覆してなる車両用バンパ
    ーにおいて、 前記アーマチャーの前端面に断面擂鉢状の陥凹部を形成
    すると共に、該陥凹部よりも後部側に空間部を形成する
    一方、前記衝突エネルギー吸収体の後端部を前記陥凹部
    と対応する断面山形に形成し、この山形後端部を前記陥
    凹部に係合すると共に、前記アーマチャーの空間部内に
    前記陥凹部と前記アーマチャーの背面板とを連結する補
    強用のリブを設けたことを特徴とする車両用バンパーの
    衝撃吸収構造。
JP1991023595U 1991-04-10 1991-04-10 車両用バンパーの衝撃吸収構造 Expired - Lifetime JP2538715Y2 (ja)

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JPH04118846U JPH04118846U (ja) 1992-10-23
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