JP2538305Y2 - カード状ケース - Google Patents

カード状ケース

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JP2538305Y2
JP2538305Y2 JP1990109922U JP10992290U JP2538305Y2 JP 2538305 Y2 JP2538305 Y2 JP 2538305Y2 JP 1990109922 U JP1990109922 U JP 1990109922U JP 10992290 U JP10992290 U JP 10992290U JP 2538305 Y2 JP2538305 Y2 JP 2538305Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は清涼用粒状物等を入れて小出し使用する携帯
用のカード状ケースに関するものである。
(従来の技術) 清涼用粒状物等を入れて小出し使用するためのケース
としては、例えば、ケース本体に設けた小出し用の穴を
スライド自在の蓋によって開閉するようにしたものが従
来から知られている。
〔考案が解決しようとする課題〕
スライド蓋によって小出し用穴を開閉するようにした
従来のケースでは、部品点数が多くてコスト高であり、
また、構造上、穴をコーナー部に設けることが難しいた
め、使用性も十分でない。
本考案は上記問題点に鑑みてなされたものであって、
部品点数が少なく、低コストで、しかも使用性の良い粒
状物用の小出しケースを得ることを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案に係るカード状ケースは、共に矩形トレイ状の
底部材と蓋部材とを凹凸嵌合によって組み立てるように
したカード状ケースであって、蓋部材のコーナー部に該
蓋部材と一体のヒンジキャップを設けて、該ヒンジキャ
ップの側壁部の下縁を底部材に設けた突条に開閉自在に
嵌合させ、また、底部材と蓋部材を組み立てた時にこれ
ら部材の内反りを矯正して粒が詰まりやすくなるのを防
止するため、これら底部材および蓋部材の少なくとも一
方にこれら部材間の寸法を確保する支柱用のリブを設け
たものである。
また、上記ヒンジキャップ付のケースにおいて、ヒン
ジキャップ側コーナー部近傍のボス周縁の間隙に内容物
の粒が挟まってしまうのを防止するには、底部材および
蓋部材の少なくとも一方に遮蔽用のリブを設けるとよ
い。
また、ヒンジキャップが所定の閉蓋位置に確実に保持
されるようにするには、ヒンジキャップの側壁部を閉蓋
時に底部材のコーナー部側面を覆うよう断面円弧状に延
設したものとし、該側壁部の基端側内面に複数の突起を
形成するとともに、該ヒンジキャップに対応する底部材
のコーナー部分側面に閉蓋時該ヒンジキャップの側壁部
端縁を嵌合せしめると同時に上記突起と当接して該ヒン
ジキャップをケース厚さ方向の中心位置に係止する突条
を設けるとよく、さらに、開蓋時に指先が痛くないよう
にするには、上記ヒンジキャップの側壁部の端縁を三角
形の頂点をなす部分において上記底部材の底面側に一部
回り込むよう円弧状に形成し、一方、上記底部材の対応
するコーナー部分の上記ヒンジキャップの頂点をなす部
分に対向する角部を断面円弧状とし、かつ、上記頂点を
なす部分の側壁部端縁の円弧形状に対応してなだらかな
丸みを有するものとするとよい。
また、上記ケースにおいて、底部材側のボスには縮径
部を有する凹穴を形成し、一方、蓋部材のボスは上記凹
穴と嵌合し上記縮径部に係止されるアンダーカット付の
ボスとするのがよく、かつ、その組み立て性を一層向上
させるには、凹凸嵌合するボスを5組設け、その内の対
角線上の2組について蓋部材側のボスを他の蓋部材側の
ボスより高くするとともに、それに対応する底部材側の
ボスの凹穴の縮径部を他の凹穴の縮径部より低くし、上
記2組のボスにより位置決めを行うようにするとよい。
また、成形精度や成形後の変形等のために底部材およ
び蓋部材の端縁の高さとボスの高さの寸法関係にバラツ
キが生じ、そのために端縁間に不所望な隙間ができた
り、逆にボスの嵌合が甘くなったり、あるいはまた、成
形時の寸法のばらつきや蓋部材の外反りによってこれら
両部材が係合不良となるのを防止するには、底部材の側
壁部端縁の内面側に段上げ部を設けるとともに、蓋部材
の側壁部端縁の内面側に上記段上げ部の高さ寸法より所
定寸法だけ浅くかつ巾寸法の大きい段下げ部を設け、ケ
ース組み立て状態でこれら段上げ部および段下げ部が相
互に係合して底部材と蓋部材の端縁間に微小隙間が形成
され、かつ段下げ部が段上げ部より所定寸法だけケース
内側に張り出すように構成するとよい。
(作用) 本考案のカードケースは、底部材と蓋部材とが凹凸嵌
合によって組み立てられ、蓋部材のコーナー部に該蓋部
材と一体のヒンジキャップを設けられ、該ヒンジキャッ
プの側壁部の下縁が底部材に設けられた突条に開閉自在
に嵌合されたものであるため、構造が簡単で、部品点数
が少なくなり、しかも、使用に際して蓋部材自体は底部
材に対し不用意に開かず、ヒンジキャップの部分だけを
容易に開閉することができ、ケースのコーナーから内容
物を小出しすることができて、使用性が向上し、また、
ヒンジキャップを閉じたときは、側壁部の下縁が底部材
側の突条に嵌合することによって閉状態に保持され、か
つ、薄くて滑らかな外形となり、携帯性が向上する。そ
して、その底部材および蓋部材の少なくとも一方に支柱
用のリブを設けることで、組み立てた時に各部材の内反
りが矯正され、両部材間の寸法が確保されて内容物の詰
まりが防止される。
また、上記ヒンジキャップ付のケースにおいて、ヒン
ジキャップ側コーナー部近傍のボス周縁において底部材
および蓋部材の少なくとも一方に遮蔽用のリブを設ける
ことで、上記ボス周縁の間隙に内容物の粒が挟まってし
まうのが防止される。
また、ヒンジキャップの側壁部が閉蓋時に底部材のコ
ーナー部側面を覆うよう断面円弧状に延設され、この側
壁部の基端側内面に複数の突起が形成されるとともに、
該ヒンジキャップを対応する底部材のコーナー部分側面
に閉蓋時該ヒンジキャップの側壁部端縁を嵌合せしめる
と同時に上記突起と当接して該ヒンジキャップをケース
厚さ方向の中心位置に係止する突条が設けられることに
より、ヒンジキャップが所定の閉蓋位置に確実に係止さ
れる。また、ヒンジキャップの側壁部の端縁が三角形の
頂点をなす部分において上記底部材の底面側に一部回り
込むよう円弧状に形成され、一方、上記底部材の対応す
るコーナー部分の上記ヒンジキャップの頂点をなす部分
に対向する角部が断面円弧状とされ、かつ、上記頂点を
なす部分の側壁部端縁の円弧形状に対応してなだらかな
丸みを有するものとされることで、開蓋時の指先の当た
りが和らげられる。
また、上記ケースにおいて、底部材側のボスには縮径
部を有する凹穴が形成され、一方、蓋部材のボスは上記
凹穴と嵌合し上記縮径部に係止されるアンダーカット付
のボスとされることにより、両部材の組み立てが簡単に
行え、嵌合が確実となる。そして、凹凸嵌合するボスが
5組設けられ、その内の対角線上の2組について蓋部材
側のボスが他の蓋部材側のボスより高くされるととも
に、それに対応する底部材側のボスの凹穴の縮径部が他
の凹穴の縮径部より低くされることで、組み立て時の位
置決めが容易となり組み立て性が一層向上する。
また、底部材の側壁部端縁の内面側に段上げ部が設け
られるとともに、蓋部材の側壁部端縁の内面側に上記段
上げ部の高さ寸法より所定寸法だけ浅くかつ巾寸法の大
きい段下げ部が設けられ、ケース組み立て状態でこれら
段上げ部および段下げ部が相互に係合して底部材と蓋部
材の端縁間に微小隙間が形成され、かつ段下げ部が段上
げ部より所定寸法だけケース内側に張り出すように構成
されることにより、成形精度や成形後の変形等のために
底部材および蓋部材の端縁の高さとボスの高さの寸法関
係にばらつきが生じ、そのために端縁間に不所望な隙間
ができたり、逆にボスの嵌合が甘くなったり、あるいは
また、成形時の寸法のばらつきや蓋部材の外反りによっ
て両部材が段部で噛み合わずに底部材の段上げ部が蓋部
材の中に潜り込んでしまって両部材間の寸法が保てなく
なるようなことが防止される。
(実施例) 以下、実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本考案の一実施例の全体斜視図である。
この実施例のカード状ケース1は、共にPP(ポリプロ
ピレン)よりなる矩形の薄いトレイ状の底部材2と、略
同形の蓋部材3とを組み立ててなるものであって、その
蓋部材3の一コーナー部には、該コーナーを頂点とする
三角形の底辺が後述のように薄肉の折り曲げ自在なヒン
ジ部19とされたヒンジキャップ4が一体として形成され
ている。上記底部材2と蓋部材3とは後述のように5組
のボスの嵌合により組み立てられ、組み立てられた状態
で両者の端縁間に微小な隙間5が形成される。第1図は
ヒンジキャップ4を開いた状態で示しており、底部材2
の側壁部のコーナー部分6aに設けられた後述の突条10a,
10bが見えている。ヒンジキャップ4が閉じられると、
上記突条10a,10bにヒンジキャップ4の側壁部4aの下縁
が嵌合し、また、ヒンジキャップ4の側壁部17の基端側
内面に設けられた後述の突起18にこの突条10a,10bが当
接することにより、ヒンジキャップ4はケース厚さ方向
の中心位置に係止される。底部材2の内面には、上記ヒ
ンジキャップ4のヒンジ部19に沿う位置に左右一対の出
口隔壁リブ7a,7bが突設され、その間に出口開口8が規
定されている。
第2図は上記底部材2の平面図、第3図は同側面図、
第4図は同下面図であり、また、第5図は第2図のA矢
視図、第6図は同B−B断面図、第7図は同C−C断面
図、第8図は同D矢視図、第9図は同E−E断面図、第
10図は同F−F断面図、第11図は同G矢視図、第12図は
同H−H断面図である。
この底部材2の側壁部6は、内面,外面とも断面略四
半円をなす円弧状とされている。ただし、第2図で左下
に位置する側壁部6の出口側コーナー部分6aは、他の側
壁部6より所定寸法だけ内側に引っ込んで、しかも、内
面,外面とも、角部を除き略垂直に形成されている。ま
た、この出口側コーナー部分6aの角部は、内面,外面と
も他の側壁部と同様断面略四半円をなす円弧状とされ、
しかも、後述のように円弧状に形成された蓋部材3の頂
点の部分の形状に対応するなだらかな丸みをもって底面
側に広がる形状とされている。そして、上記出口側コー
ナー部分6aは側壁部6の他の部分よりも高くされ、この
出口側コーナー部分6aを除く側壁部6の端縁内面側には
該出口側コーナー部分6aと面一の高さで連続する段上げ
部9が形成されている。また、上記出口側コーナー部分
6aの左右外面には、上面が側壁部6の端縁と面一の高さ
で、下面が該コーナー部分6aの高さ方向の中央に位置し
て該コーナー部分6aの基端側からコーナー先端のやや手
前まで延びる突条10a,10bが設けられている。これら突
条10a,10bのコーナー先端側の端面は下面側が引っ込ん
だ傾斜面とされている。上述の出口隔壁リブ7a,7bは、
底部材2の内面において上記出口側コーナー部分6aの基
端位置を結ぶ線上に左右に別れて設けられており、その
高さは側壁部6端縁の上記段上げ部9よりさらに高く、
蓋部材3が組み付けられた状態で該蓋部材3の内面(ヒ
ンジ部19の内側近傍)にほぼ接する寸法とされている。
また、底部材2の内面には、その中央部の上下および
左右の計4箇所に上記出口隔壁リブ7a,7bと略同じ高さ
の支柱用リブ11aが設けられている。これらリブ11aは該
底部材2の長辺と平行に所定の長さ延設され、しかも、
上下および左右にそれぞれ並んだ配置とされている。
底部材2の内面周辺部には、各出口隔壁リブ7a,7bの
内側に近接した2箇所と、出口側コーナー部分6aに対向
する反対側コーナー位置とに、凹穴12付で同形同寸とさ
れた第1,第2および第3のボス13a,13b,13cが突設さ
れ、他の二つの対角線上のコーナー位置には、上記とは
形の異なる凹穴14を備え相互に同形同寸とされた第4お
よび第5のボス15a,15bが突設されている。そして、上
記出口隔壁リブ7a,7bに近接した2箇所のボス13a,13bの
内、上記出口側コーナー部分6aを左下にしたときに底辺
側となる上記第2のボス13bの周縁で、上記出口側コー
ナー部分6aとは反対側の位置には、上記底辺をなす長辺
側の側壁部6を基端として直角に上記ボス13bの周縁近
くまで張り出す遮蔽用リブ11bが設けられている。この
リブ11bは上記段上げ部9と略同じ高さに形成され、使
用時に上記第2のボス13bと側壁部6との間隙に内容物
の粒が入り込むのを防止する。また、上記出口側コーナ
ー部分6aに対し長辺を挟んで対峙する反対側短辺の所定
位置には、出口側コーナー部分6aに対向するこの短辺側
の側壁部6を基端として上記段上げ部9と面一の高さで
上記長辺と平行に延びるリブ11cが設けられている。こ
のリブ11cは上記第2のボス13b近傍の遮蔽用リブ11bと
断面形状が同じであって、やはり、対向するボス15bと
の間に内容物の粒が入り込むのを防止する機能を有す
る。
第13図は上記蓋部材3の平面図、第14図は同側面図、
第15図は同下面図、第16図は第13図のA矢視図、第17図
は第13図のB矢視図、第18図は第16図のC−C断面図、
第19図は第16図の一部拡大図、第20図は第19図のD矢視
図、第21図は第19図のE−E断面図、第22図は第18図の
一部拡大詳細図、第23図は第15図のF−F断面図、第24
図は第16図のG−G断面図である。
蓋部材3の側壁部16は、内面,外面とも断面略四半円
をなす円弧状とされている。そして、組み立てられた状
態で底部材2の上記出口側コーナー部分6aに対向するコ
ーナー部に上記ヒンジキャップ4が一体に設けられてい
る。
ヒンジキャップ4の三角形の2辺をなす側壁部17は、
閉蓋時に底部材2のコーナー部側面を覆うように断面円
弧状に延設され、これら側壁部17の基端側内面には、そ
の延設された端縁より僅かに内側まで達する各2条の突
起18が上記三角形の底辺に対し直角の方向に突出形成さ
れている。
ヒンジキャップ4は、上記三角形の底辺に位置する部
分が薄肉の折り曲げ自在なヒンジ部19とされている。こ
のヒンジ部19の構造は、開蓋状態で第22図に示すような
断面構造を有する。すなわち、上記底辺の位置におい
て、蓋部材3の頂板部端面3aはヒンジキャップ4側に所
定寸法sだけはみ出た位置(a)を通り第22図の左右水
平方向に対し所定角度θ1をなす傾斜面とされ、一方、
この傾斜面3aに対面するヒンジキャップ4の基端面4a
は、上記位置(a)を基端として垂直方向に対し所定角
度θ2をなす傾斜面とされて、それにより、薄肉のヒン
ジ部19とされている。ここで、例えば上記sは0.3mm、
θ1は30°、θ2は3°とされる。
蓋部材3の上記ヒンジキャップ4が形成されたコーナ
ー部を除く側壁部16の端縁内面側には、底部材2の側壁
部6の端縁内面側に設けられた上記段上げ部9の高さ寸
法より所定寸法だけ浅い段下げ部20が形成されている。
この段下げ部20は、組み立て時に上記底部材2の段上げ
部9と係合するものであって、係合不良で底部材2の段
上げ部9が蓋部材3の中に蓋部材3の内面に潜り込むよ
うなことがないよう、巾寸法が段上げ部より所定寸法
(例えば0.4mm程度)だけ大きくされている。また、蓋
部材3の内面には、ヒンジキャップ4が設けられたコー
ナー部の近傍において組み立て状態で底部材2側の第1
および第2のボス13a,13bに対応する位置に、これらの
ボス13a,13bの凹穴12に嵌合する第1および第2のボス2
1a,21bが突設され、また、底部材2側の上記第3のボス
13cの凹穴12に嵌合する第3のボス21cと、底部材2側の
第4および第5のボス15a,15bの凹穴14に嵌合する第4
および第5のボス22a,22bが突設されている。
第25図は底部材2側の上記第1,第2および第3の各ボ
ス13a〜13cの縦断面図、第26図は同第4および第5のボ
ス15a,15bの縦断面図、第27図は蓋部材3側の上記第1,
第2および第3の各ボス21a〜21cの縦断面図、第28図は
同第4および第5のボス22a,22bの縦断面図である。底
部材2側の第1,第2および第3のボス13a〜13cに設けら
れた凹穴12は、該凹穴12の入口付近に縮径部12aを有し
ている。これに対し、底部材2側の第4および第5のボ
ス15a,15bの凹穴14の方は、深さ方向の略中央に縮径部1
4aを有し、入口側はテーパ状に広がっている。また、蓋
部材3側の第4および第5の二つのボス22a,22bは、同
第1,第2および第3のボス21a〜21cと比べて高さ寸法が
大とされ、基端側から約2/3の部分がアンダーカット部2
3とされている。一方、蓋部材3側の第1,第2および第
3の三つのボス21a〜21cには、基端側から約1/2の部分
がアンダーカット部24とされている。ケース組み立てに
あたっては、蓋部材3側の高さ寸法の大きな第4および
第5の二つのボス22a,22bを底部材側の第4および第5
のボス15a,15bの凹穴14に当てがうことによって位置決
めがなされる。
上記構造の底部材2および蓋部材3の5組のボス13a,
13b,13c,15a,15b;21a,21b,21c,22a,22bが嵌合すると、
底部材2と蓋部材3は上記段上げ部9と段下げ部20が係
合し、周縁に上記隙間5が残る形で一体のケースとな
る。そして、このようにして底部材2と蓋部材3とを組
み立ててなるカード状ケース1には内部に清涼用粒状物
(図示せず。)が入れられ、ヒンジキャップ4が閉じら
れる。その際、ヒンジキャップ4は、その側壁部17の下
縁が底部材2側の突条10a,10bを乗り越えてその下面側
に嵌合し、同時にヒンジキャップ4側の突起18が上記突
条10a,10bの上面に当接することにより、ケース厚さ方
向の中心位置に係止される。また、上記突条10a,10bの
先端面が上述のような傾斜面とされていることで、該ヒ
ンジキャップ4の側壁部17の下縁が突条10a,10bを乗り
越え易くなっている。
使用に際しては、指先でヒンジキャップ4を開き、出
口開口8を下にして粒状物を小出しする。ヒンジキャッ
プ4に対向する底部材2の出口側コーナー部分6aは頂点
部分が上述のようになだらかな丸みをもつ形状とされて
おり、したがって、当たりが和らげられるため、開蓋時
に指先が当たっても痛みを覚えるようなことはない。な
お、底部材2には、丸みをもって形成された上記頂点部
分の近傍に、第4図に示すように開蓋方向を示す矢印と
OPENの文字が浮き彫りされている。
なお、上記実施例では、底部材側に底部材と蓋部材の
内面間寸法を確保する支柱用のリブを設けているが、こ
のリブは蓋部材側に設けることも可能である。また、同
様に、ボス周縁の間隙に内容物の粒が入り込むのを防止
する遮蔽用のリブを蓋部材側に設けることも可能であ
る。
(考案の効果) 本考案は以上のように構成されているので、構造が簡
単で、部品点数が少なく、組み立て性に優れ、使用に際
して蓋部材自体が底部材に対し不用意に開くことはな
く、ヒンジキャップの部分だけを容易に開閉することが
でき、ケースのコーナーから内容物を小出しすることが
できて、使用性に優れ、また、ヒンジキャップを閉じた
ときは側壁部の下縁が底部材側の突条に嵌合することに
よって閉状態に保持でき、かつ、薄くて滑らかな外形と
なって、携帯性に優れたものとなる、粒状物の小出し用
ケースを得ることができる。そして、底部材および蓋部
材の少なくとも一方に支柱用のリブを設けることによっ
て、組み立てた時の各部材の内反りを矯正し、両部材間
の寸法を確保して粒の詰まりを防止することができる。
また、ヒンジキャップ側コーナー部近傍のボス周縁に
おいて底部材および蓋部材の少なくとも一方に遮蔽用の
リブを設けることにより、ボス周縁の間隙に内容物の粒
が挟まってしまうのを防止することができる。
また、ヒンジキャップの側壁部の端縁を三角形の頂点
をなす部分において底部材の底面側に一部回り込むよう
円弧状に形成するとともに、ヒンジキャップの頂点をな
す部分に対向する底部材の角部を断面円弧状でなだらか
な丸みをもって広がる形状のものとすることで、開蓋時
の指先の当りを和らげ痛みを感じないようなものとする
ことができる。
また、蓋部材側の段下げ部を底部材の段上げ部より所
定寸法だけ巾寸法が大きくてケース内側に張り出すよう
構成することにより、成形時の寸法のばらつきや蓋部材
の外反りのために両部材が段部で噛み合わず底部材の段
上げ部が蓋部材の中に潜り込んでしまって両部材間の寸
法が保てなくなるようなことが防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の全体斜視図、第2図は上記
底部材2の平面図、第3図は同側面図、第4図は同下面
図、第5図は第2図のA矢視図、第6図は同B−B断面
図、第7図は同C−C断面図、第8図は同D矢視図、第
9図は同E−E断面図、第10図は同F−F断面図、第11
図は同G矢視図、第12図は同H−H断面図、第13図は上
記蓋部材3の平面図、第14図は同側面図、第15図は同下
面図、第16図は第13図のA矢視図、第17図は第13図のB
矢視図、第18図は第16図のC−C断面図、第19図は第16
図の一部拡大図、第20図は第19図のD矢視図、第21図は
第19図のE−E断面図、第22図は第18図の一部拡大詳細
図、第23図は第15図のF−F断面図、第24図は第16図の
G−G断面図、第25図は底部材2側の上記第1,第2およ
び第3の各ボス13a〜13cの縦断面図、第26図は同第4お
よび第5のボス15a,15bの縦断面図、第27図は蓋部材3
側の上記第1,第2および第3の各ボス21a〜21cの縦断面
図、第28図は同第4および第5のボス22a,22bの縦断面
図である。 1:カード状ケース、2:底部材、3:蓋部材、4:ヒンジキャ
ップ、5:隙間、6:側壁部(底部材)、9:段上げ部、10a,
10b:突条、11a:リブ(支柱用)、11b:リブ(遮蔽用)、
12,14:凹穴、12a,14a;縮径部、13a,13b,13c,15a,15b:ボ
ス(底部材)、16:側壁部(蓋部材)、17:側壁部(ヒン
ジキャップ)、18:突起、19:ヒンジ部、20:段下げ部、2
1a,21b,21c,22a,22b:ボス(蓋部材)、23,24:アンダー
カット部。

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】共に矩形トレイ状の底部材と蓋部材とを凹
    凸嵌合によって組み立ててなるカード状ケースであっ
    て、上記蓋部材のコーナー部に該蓋部材と一体のヒンジ
    キャップを設けて、該ヒンジキャップの側壁部の下縁を
    上記底部材の側壁部外面に設けた突条に開閉自在に嵌合
    させ、上記底部材および蓋部材の少なくとも一方にこれ
    ら部材内面間の寸法を確保する支柱用のリブを設けたこ
    とを特徴とするカード状ケース。
  2. 【請求項2】底部材および蓋部材の少なくとも一方にヒ
    ンジキャップ側コーナー部近傍のボス周縁の間隙に内容
    物が入り込むのを防止する遮蔽用のリブを備える請求項
    1記載のカード状ケース。
  3. 【請求項3】ヒンジキャップの側壁部が閉蓋時に底部材
    のコーナー部側面を覆うよう断面円弧状に延設され、該
    側壁部の基端側内面には複数の突起が形成されるととも
    に、該ヒンジキャップに対応する底部材のコーナー部分
    側面に閉蓋時該ヒンジキャップの側壁部端縁を嵌合せし
    めると同時に上記突起と当接して該ヒンジキャップをケ
    ース厚さ方向の中心位置に係止する突条が設けられ、か
    つ、該ヒンジキャップはその側壁部の端縁が三角形の頂
    点をなす部分において上記底部材の底面側に一部回り込
    むよう円弧状に形成され、一方、上記底部材の対応する
    コーナー部分は、上記ヒンジキャップの上記頂点をなす
    部分に対向する角部が断面円弧状とされ、かつ、上記頂
    点をなす部分の側壁部端縁の円弧形状に対応してなだら
    かな丸みを有するものとされた請求項1又は2記載のカ
    ード状ケース。
  4. 【請求項4】底部材側のボスには縮径部を有する凹穴が
    形成され、一方、蓋部材のボスは上記凹穴と嵌合し上記
    縮径部に係止されるアンダーカット付のボスとされた請
    求項1,2又は3記載のカード状ケース。
  5. 【請求項5】凹凸嵌合するボスを5組設け、その内の対
    角線上の2組について蓋部材側のボスが他の蓋部材側の
    ボスより高くされるとともに、それに対応する底部材側
    のボスの凹穴の縮径部が他の凹穴の縮径部より低くされ
    た請求項4記載のカード状ケース。
  6. 【請求項6】底部材の側壁部端縁の内面側に段上げ部が
    設けられるとともに、蓋部材の側壁部端縁の内面側に上
    記段上げ部の高さ寸法より所定寸法だけ浅くかつ巾寸法
    の大きい段下げ部が設けられ、ケース組み立て状態でこ
    れら段上げ部および段下げ部が相互に係合して上記底部
    材と上記蓋部材の端縁間に微小隙間が形成され、かつ上
    記段下げ部が上記段上げ部より所定寸法だけケース内側
    に張り出すよう構成された請求項1,2,3,4又は5記載の
    カード状ケース。
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