JP3092032U - コンパクトディスクの収納ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 同時にコンパクトディスクを二枚収納し、閉
じる時コンパクトディスクの逸脱を防止するコンパクト
ディスクの収納ケースを提供する。 【解決手段】 底部１０、上蓋体２０及び側面部３０を
備える。底部１０の内側面にはコンパクトディスクを収
納するための第一係止部１１、及び第一内周凸部１２を
有する。上蓋体２０の内側にはもう一枚のコンパクトデ
ィスクを収納するための第二係止部２１、及び第二内周
凸部２２を有する。コンパクトディスクの収納ケースを
閉じると、第一係止部１１の中心軸と第二係止部２１の
中心軸とが平行になって、互いに一定の距離を保ち、第
一固定凸部１３３の外縁が第二コンパクトディスクの上
方、第二固定凸部２３３の外縁が第一コンパクトディス
クの上方に位置付けられる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はコンパクトディスクの収納ケースに関し、特にコンパクトディスクの 逸脱を防止するコンパクトディスクの収納ケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

周知のコンパクトディスクについて、例えば実用新案第３２６２１９号によっ て掲示される「コンパクトディスクの収納ケース」は、底部の殻体及び上部の殻 体の内側にそれぞれ指し込み管部及び受け止め管部を有し、指し込み管部及び受 け止め管部にそれぞれ制御ユニットを有する。コンパクトディスクの収納ケース を閉じる場合、指し込み管部と受け止め管部とが絡み合うようにすることによっ て、同時にコンパクトディスクを二枚収納することが可能である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上述構造では、コンパクトディスクのケース（中にコンパクトディス クが収納してある）を閉じる場合、予想外の外力作用を受けるとコンパクトディ スクが制御ユニットから逸脱したり、収納ケースの中に移動したりすることがあ るので、表面に傷がつくことがある。しかも、収納ケースを開ける場合、逸脱し たコンパクトディスクが地面に落下し、予想外の破損を発生することがある。 本考案の主な目的は、同時にコンパクトディスクを二枚収納し、閉じる時コン パクトディスクの逸脱を防止することが可能なコンパクトディスクの収納ケース を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上述目的を達成するために、本考案の請求項記載のコンパクトディスクの収納 ケースは、底部、上蓋体及び側面部を備える。底部の内側面にはコンパクトディ スクを収納するための第一係止部、及び第一内周凸部を有する。上蓋体の内側に はもう一枚のコンパクトディスクを収納するための第二係止部、及び第二内周凸 部を有する。コンパクトディスクの収納ケースを閉じると、第一係止部の中心軸 と第二係止部の中心軸とが平行になり、互いに一定の距離を保つようになる。又 、底部と上蓋体の内側面には制御固定装置を有することによってコンパクトディ スクの逸脱を防止する。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１が示すように、本考案の一実施例によるコンパクトディスクの収納ケース １は、底部１０、上蓋部２０及び側面部３０を備え、上蓋体２０が分離可能な方 式で底部１０と結合するように側面部３０の両端がそれぞれ底部１０及び上蓋体 ２０の一端に連接することによって、コンパクトディスクの収納ケース１を開け たり閉じたりする。

【０００６】 底部１０の内側面には第一係止部１１を有し、第一係止部１１の外回りに第一 内周凸部１２を有し、第一内周凸部１２の外回りに第一外周凸部１３を有する。 上蓋体２０の内側面には第二係止部２１、第二内周凸部２２、第二外周凸部２３ を有する。各ユニットの詳しい説明は次の通りである。

【０００７】 第一係止部１１は丸柱１１１を有し、その上に二つの凹部１１２を有する。丸 柱１１１の外回りには六つの係止ユニット１１３を有し、係止ユニット１１３が 第一コンパクトディスク１００の中央の穿孔を貫通し、固定の作用を提供するの である。第一内周凸部１２の外縁は第一コンパクトディスク１００の中央のデー タを保存しない部分に対応する。第一外周凸部１３は半円形の外周ユニット１３ １、１３２を有し、それぞれの上に固定凸部１３３を有する。 第一内周凸部１２は第一外周凸部１３とともに、第一係止部１１の中心軸Ｌ１ を円心とする。第一係止部１１の中心軸Ｌ１は底部１０の中央からやや右（図に 表示される方向を基準にする）に位置付けられる。

【０００８】 上蓋体２０の内側面に設けられる第二係止部２１、第二内周凸部２２及び第二 外周凸部２３は、底部１０に設けられる各ユニットの構造と同じである。第二係 止部２１は丸柱２１１と六つの係止ユニット２１３を有し、丸柱２１１に二つの 凹部２１２を有し、係止ユニット２１３が第二コンパクトディスク２００の中央 の穿孔を貫通し、固定の作用を提供する。第二外周凸部２３は半円形の外周ユニ ット２３１、２３２を有し、それぞれの上に固定凸部２３３を有する。 第二内周凸部２２は第二外周凸部２３とともに、第二係止部２１の中心軸Ｌ２ を円心とする。第二係止部２１の中心軸Ｌ２は上蓋体２０の中央からやや左（図 に表示される方向を基準にする）に位置付けられる。

【０００９】 コンパクトディスクの収納ケース１を閉じる場合、図２が示すように、第一、 及び第二係止部１１、２１は部分的に重なり、第一及び第二係止部１１、２１の 凹部１１２、２１２は第一及び第二係止部１１、２１を相互に重ならせるための 必要な空間を提供する。

【００１０】 本考案の一実施例によるコンパクトディスクの収納ケースにおいてコンパクト ディスクの逸脱を防止する固定装置は、図２が示すように、上蓋体２０の第二係 止部２１の丸柱２１１の外縁が、底部１０に収納される第一コンパクトディスク １００の中央のデータを保存しない部分を押さえ、底部１０の第一係止部１１の 丸柱１１１が上蓋体に収納されるコンパクトディスク２００を押さえる。その外 に、上蓋体２０の第二外周凸部２３の左側にある外周ユニット２３１の固定凸部 ２３３の外縁が、底部１０に収納される第一コンパクトディスクをやや押さえ、 底部１０の第一外周凸部１３の右側にある外周ユニット１３１の固定凸部１３３ の外縁が、上蓋体２０に収納されるコンパクトディスク２００をやや押さえるこ とによって、コンパクトディスクの収納ケース１を閉じる場合、収納されるコン パクトディスク１００、２００が予想外の外力作用を受けるため第一係止部１１ 或は第二係止部２１から逸脱することを防止し、コンパクトディスクの収納ケー ス１を開ける場合、コンパクトディスクが逸脱することを防止する。

【００１１】 図３が示すように、本考案の第二実施例によるコンパクトディスクの収納ケー ス２はほぼ第一実施例によるものと同じであって、底部４０、上蓋体５０及び側 面部６０を有する。底部４０の内側面には第一係止部４１、第一内周凸部４２及 び第一外周凸部４３を有し、第一外周凸部４３が二つの固定凸部４３３を有する 。上蓋体５０の内側面には第二係止部５１、第二内周凸部５２及び第二外周凸部 ５３を有し、第二外周凸部５３が二つの固定凸部５３３を有する。

【００１２】 第一及び第二係止部４１、５１の中心軸が互いに一定の距離を保つために、第 二実施例によるコンパクトディスクの収納ケース２の厚さがやや大きく、例えば ＤＶＤコンパクトディスクの収納ケースだとしても、第一及び第二コンパクトデ ィスク係止部４１、５１が互いに接触せず、コンパクトディスクの逸脱を防止す る固定装置である二つの固定凸部４３３、５３３の外縁が、向かい側のコンパク トディスク１００、２００を押さえることによって、コンパクトディスクの逸脱 を防止する効果を提供する。

【００１３】 上述をまとめて再び説明する。 １．本考案の二つの実施例は、現有のコンパクトディスクの収納ケースのサイ ズを変えないという前提に立つため、第一及び第二係止部が部分的に重なる。に もかかわらず、二つの係止部が完全に分離しても本考案の目的を達することが可 能である。

【００１４】 ２．美観を現すため、本考案の二つの実施例の固定凸部は第一及び第二外周凸 部に設けられるが、これらの固定凸部は底部及び上蓋体の内側面の所定の位置に 設けられたり、形状が二つの実施例によって表される図と違ったりしても、閉じ る場合にコンパクトディスクをしっかり押さえることが可能であるため、本考案 による効果だと見なされるべきである。

【００１５】 ３．本考案の各実施例によるコンパクトディスクの収納ケースは同時にコンパ クトディスクを二枚収納するのが可能であるため、コンパクトディスクを一枚だ け収納するとしても、コンパクトディスクの逸脱を防止する効果を果たす。 ４．本考案の各実施例によるコンパクトディスクの収納ケースの第一及び第二 係止部は、色々なタイプがある周知の係止部に対して、一般によく見られる構造 であるため、効果が同じである係止部はすべて本考案の請求範囲に属するべきで ある。

【００１６】 本考案の特長について述べると、一般の同時に二枚収納可能なコンパクトディ スクでは、逸脱を防止する固定装置を設ける適当な場所が見当りにくい。に対し て、本考案は、両面の円心がずれる装置を採用することによって、逸脱を防止す る効果を果たし、各ユニットを一体として射出成型で製造することが可能である ため、コストに負担がかからない。又、その構造は周知のコンパクトディスクの 収納ケースと変わらず、コンパクトディスクの逸脱を防止する効果を確実に提供 する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第一実施例によるコンパクトディスク
の収納ケースを示す斜視図である。

【図２】本考案の第一実施例によるコンパクトディスク
の収納ケースを示す断面図である。

【図３】本考案の第二実施例によるコンパクトディスク
の収納ケースを示す断面図である。

【符号の説明】

１、２ コンパクトディスクの収納ケース １０、４０ 底部 １１、４１ 第一係止部 １２、４２ 第一内周凸部 ２０、５０ 上蓋体 ２１、５１ 第二係止部 ２２、５２ 第二内周凸部 ３０ 側面部 １００、２００ コンパクトディスク

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 底部、上蓋体及び側面部を備え、上蓋体
   が分離可能な方式で底部と結合するように側面部の両端
   がそれぞれ底部及び上蓋体の一端と連接することによ
   り、コンパクトディスクの収納ケースを開けたり閉じた
   りし、 第一コンパクトディスクの中央の穿孔を貫通することに
   よってコンパクトディスクを底部に収納するように、底
   部の内側面に設けられる第一係止部と、 第一係止部の中心軸を円心とし、環状として底部の内側
   面に設けられる第一内周凸部と、 第二コンパクトディスクの中央の穿孔を貫通することに
   よってコンパクトディスクを上蓋体に収納するように、
   上蓋体の内側面に設けられる第二係止部と、 第二係止部の中心軸を円心とし、環状として上蓋体の内
   側面に設けられる第二内周凸部とを有し、 コンパクトディスクの収納ケースを閉じる場合、第一係
   止部の中心軸と第二係止部の中心軸とが平行になって、
   互いに一定の距離を保つことによって、第一係止部の外
   縁が第二コンパクトディスクの上方、第二係止部の外縁
   が第一コンパクトディスクの上方に位置付けられること
   を特徴とするコンパクトディスクの収納ケース。
2. 【請求項２】 コンパクトディスクを閉じる場合、第一
   係止部と第二係止部とが部分的に重なることを特徴とす
   る請求項１に記載のコンパクトディスクの収納ケース。
3. 【請求項３】 第一係止部に二つの凹部、第二係止部に
   二つの凸部を有することによって、コンパクトディスク
   の収納ケースを閉じる場合、第一係止部と第二係止部が
   部分的に重なることを特徴とする請求項２に記載のコン
   パクトディスクの収納ケース。
4. 【請求項４】 底部の内側面に第一固定凸部、上蓋体の
   内側面に第二固定凸部を有することによって、コンパク
   トディスクの収納ケースを閉じる場合、第一固定凸部の
   外縁が上蓋体の第二コンパクトディスクの上方、第二固
   定凸部の外縁が底部の第一コンパクトディスクの上方に
   あたることを特徴とする請求項１に記載のコンパクトデ
   ィスクの収納ケース。
5. 【請求項５】 底部の内側面に第一外周凸部を有し、第
   一固定凸部が第一外周凸部の所定の位置に設けられ、上
   蓋体の内側面に第二外周凸部を有し、第二固定凸部が第
   二外周凸部の所定の位置に設けられることを特徴とする
   請求項４に記載のコンパクトディスクの収納ケース。
6. 【請求項６】 第一係り止部および第二係止部に丸柱を
   有し、丸柱の外回りに複数個の係止ユニットを有するこ
   とを特徴とする請求項１に記載のコンパクトディスクの
   収納ケース。
7. 【請求項７】 底部、上蓋体、及び側面部を備え、上蓋
   体が分離可能な方式で底部と結合するように側面部の両
   端がそれぞれ底部及び上蓋体の一端と連接することによ
   り、コンパクトディスクの収納ケースを開けたり閉じた
   りし、 第一コンパクトディスクの中央の穿孔を貫通することに
   よってコンパクトディスクを底部に収納するように、底
   部の内側面に設けられる第一係止部と、 第一係止部の中心軸を円心とし、環状として底部の内側
   面に設けられる第一内周凸部と、 第二コンパクトディスクの中央の穿孔を貫通することに
   よってコンパクトディスクを上蓋体に収納するように、
   上蓋体の内側面に設けられる第二係止部と、 第二係止部の中心軸を円心とし、環状として上蓋体の内
   側面に設けられる第二内周凸部と、 底部の内側面の所定の位置に設けられる第一固定凸部
   と、 及び上蓋体の内側面の所定の位置に設けられる第二固定
   凸部とを有し、 コンパクトディスクの収納ケースを閉じる場合、第一係
   止部の中心軸と第二係止部の中心軸とが平行になって、
   互いに一定の距離を保つようにし、第一固定凸部の外縁
   が第二コンパクトディスクの上方、第二固定凸部の外縁
   が第一コンパクトディスクの上方に位置付けられること
   を特徴とするコンパクトディスクの収納ケース。
8. 【請求項８】 底部の内側面に第一外周凸部を有し、第
   一固定凸部が第一外周凸部の所定の位置に設けられ、上
   蓋体の内側面に第二外周凸部を有し、第二固定凸部が第
   二外周凸部の所定の位置に設けられることを特徴とする
   請求項７に記載のコンパクトディスクの収納ケース。