JP2538171B2 - 組立式マンホ―ルの高さ調整方法 - Google Patents
組立式マンホ―ルの高さ調整方法Info
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- JP2538171B2 JP2538171B2 JP5014488A JP1448893A JP2538171B2 JP 2538171 B2 JP2538171 B2 JP 2538171B2 JP 5014488 A JP5014488 A JP 5014488A JP 1448893 A JP1448893 A JP 1448893A JP 2538171 B2 JP2538171 B2 JP 2538171B2
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Description
さ調整方法に関する。
組立式のものが一般的になっている。組立式マンホール
の一例を図5に示した。このようなマンホールは、底板
11、埋設管取付け壁12、直壁13、斜壁14、調整
リング15等のマンホールの各コンクリ−ト部材を工場
で製作し、それを設置現場に搬送して所定の深さに組み
立て埋設する。その上に受枠1、蓋2を載せて路面の一
部を形成している。
でなければならない。埋設管取付け壁12、直壁13、
斜壁14、調整リング15等の工場で製作されるコンク
リート部材は、すべて規格化されている。これに対して
設置位置の現場条件は千差万別であって、調整リング1
5によって調整しても規格品を組み立てただけでは、道
路の上面とは一致しない。また道路面は必ずどちらかに
傾いているのでこの傾斜に合わせて、高さの微小な調整
が必要となる。
ると、まず、斜壁14の上面に通常3ケ所埋設されてい
るインサートナット16に受枠固定ボルト17を埋込
み、1又は複数の調整リング15を受枠固定ボルト17
を貫通させて斜壁14上に配置する。この調整リング1
5は高さを調整すると共に、将来道路面が沈下した場合
マンホール上面を下げることができるようにするための
ものである。調整リング15の上に受枠1を載置する。
受枠1の高さの調整は調整リング15と受枠1との間で
行う。
方法を示した。これを説明すると、あらかじめ、受枠1
の複数箇所の調整すべき高さを算出する。各所の高さは
当然異なる。個々の固定ボルト3に貫通させて複数枚の
調整プレート18を重ねて高さ調整を行う。次に固練り
のセメントモルタル19を調整リング15の上に、調整
すべき高さよりやや高めに敷きならす。次に受枠1を固
定ボルト3を通して載置し、ナット4で締めつける。内
側、外側にあふれた余分のモルタルは取り除き、鏝仕上
をして修正し作業を完了する。
調整高さをあらかじめ算出する必要があり、煩わしく、
また部材の寸法誤差等により、計算通りには行かないと
いう問題がある。また、モルタル19が必ずしも完全に
充填されるとは限らないので、将来、この部分に隙間を
生じたり、モルタル塊がマンホール内部に崩れ落ちたり
する危険がある。さらに、モルタルの内外面を鏝仕上げ
しなければならないので手間がかかるという問題があ
る。固練りのモルタルに代わり流動性の高いモルタルを
注入する場合は、内外型枠を用いる必要があり、その取
付け取外しに非常に手間がかかる。
平2−282524号公報には、コイルばねを用いたマ
ンホールの高さ調整技術が開示されている。その技術で
は高さの調整は、ナットの締め具合で任意に調整可能で
あり、調整代も大きくとることができ、微調整に至るま
で、無段階に行うことができる。従って受枠の高さ合わ
せは、現場の実情に合せて、短時間に、容易に、精度よ
く施工することが可能となった。しかし、モルタル注入
には、内外型枠を施し、その型枠取付け、取外しなどの
面倒な手間が依然として必要であった。
2−282524号公報に開示した技術の改善に関する
ものであって、さらに合理的に省力的に組立式マンホー
ルの高さ調整をする方法を開発し、これを提供すること
を目的とする。
ールの頂面高さの調整に当り、次の技術手段を講じたこ
とを特徴とする組立式マンホールの高さ調整方法であ
る。 (a)受枠の下面に、コイルばねを配設し、受枠取付け
ボルトのナットを締めて、受枠上面の高さを調整する技
術を利用するものである。 (b)受枠の下の隙間の内径側には、調整リング上に着
座し上縁が受枠底面に倣って撓む可撓性円筒埋め殺し内
枠を設ける。 (c)受枠の下の空間に、流動性の高いセメントモルタ
ルを注入する.
コイルばねを使ってこれをナットで締め上げることによ
って任意の高さを設定することができるので、実際の路
面に合わせて無段階に調整することができる。また部材
に誤差がある場合でもこの誤差に全く影響されないの
で、高さ調整が簡単である。
動性の高いセメントモルタルを注入するので、モルタル
がこの空間の隅々まで行き亘り、隙間が生じない。可撓
性の円筒形の内枠は、調整リング上に着座する厚さの厚
い下端部と受枠底面に倣って撓む上縁を有し、受枠の高
さ調整により、受枠下面に密着する。受枠が傾斜しても
よく、受枠内径側を完全にシールし密閉性が高く、ペー
スト漏れ等を生ずることがない。また、埋め殺しとする
のでモルタル仕上げ等が不要であり、将来、モルタル塊
がマンホール内部に崩落することもない。
いモルタルを密実に充填することができる。速硬性のモ
ルタルを迅速に注入し、作業を終了することができるの
で、工事時間の短縮、手間の節約等が容易である。な
お、外枠も、調整リングと受枠の外径に外嵌する可撓性
円筒とし、この円筒の一部にモルタル注入口を差し込む
ようにすると、作業性、密閉性に優れ、省力的となるの
で好ましい。
高さ調整方法を示す図である。これを作業工程にしたが
って、以下説明する。 a)調整リング15の内径側に円筒状のゴム製内枠7を
設置する。この内枠7は図3に断面を示すように、下端
7aが肉厚で、調整リング15上にしっかりと着座し、
上部7bは円筒状をなし、上縁7cは受枠1の下面に倣
って大径側に撓む。この内枠7はモルタル注入後取り外
すことなく、埋め殺しとするものである。 b)3カ所の連結ボルト3に円錐形のコイルばね5を外
嵌する。コイルばね5は受枠1を載置しても十分調整代
が確保できるばね剛性を有し、完全に圧縮して密着した
ときには平面になるような円錐台形状とするとよい。 c)次に受枠1を載置するが受枠1のボルト孔が一般に
大きいのでコイルばねの上面にワッシャ6を載せて受枠
1を載置する。この時,上記可撓性の内枠7は上縁7c
が調整リングと受枠の間に反り返るようになる。 d)受枠1から突出した固定ボルト3にナット4を嵌
め、受枠1上面が道路面と同一面になるようにナット4
をねじこむ。蓋高調整はナット4の締付けだけで任意の
高さ、勾配に設定することができる。これにより高さ調
整は終了する。 e)受枠1と調整リングの外径を囲うようにマンホール
外側にゴム製外枠8を外嵌する。 f)外枠8の一部の傾斜の高い方にモルタル注入用の漏
斗9を取付ける。 g)流動性の高い速硬性軟練りセメントモルタル20
(例えば商品名ハイセメコン)を漏斗9より注入する。 h)モルタルが硬化したらマンホール据え付け作業を完
了する。図2は左右に傾斜した受枠の様子を説明する説
明図で、左右に固定ボルト3の部分の断面を示した。速
硬充填材料を用いているので強度発現が速く、施工後3
時間で圧縮強度が100kgf/cm2 程度となり、早
期交通開放が可能である。作業時間は受枠1の設置から
外枠8の取外しまで40分程度で完了する。また、マン
ホールの内部仕上は不要である。
で、組立式マンホールの頂面高さ調整が容易にでき、受
枠と調整リングとの間の空間にモルタルを密に充填する
ことができ、省力的で迅速施工することができ、かつ、
信頼性の高いマンホール部構造を形成することができ
る。
方法を示す図である。
ある。
図である。
壁 13 直壁 14 斜壁 15 調整リング 16 インサー
トナット 17 固定ボルト 18 調整プレ
ート 19、20 モルタル
Claims (1)
- 【請求項1】 組立式マンホールの頂面高さの調整に当
り、受枠の下面に、上縁が受枠底面に倣って撓む可撓性
円筒形の埋め殺し内枠及びコイルばねを配設し、受枠取
付けボルトのナットを調整して受枠上面高さを道路面に
合致させ、受枠下の空間に、セメントモルタルを注入す
ることを特徴とする組立式マンホールの高さ調整方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5014488A JP2538171B2 (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | 組立式マンホ―ルの高さ調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5014488A JP2538171B2 (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | 組立式マンホ―ルの高さ調整方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06228981A JPH06228981A (ja) | 1994-08-16 |
JP2538171B2 true JP2538171B2 (ja) | 1996-09-25 |
Family
ID=11862441
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5014488A Expired - Fee Related JP2538171B2 (ja) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | 組立式マンホ―ルの高さ調整方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2538171B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2680555B2 (ja) * | 1995-02-06 | 1997-11-19 | 株式会社ニチコン | 既設マンホールの頂面高さ調整方法 |
JP2990585B2 (ja) * | 1995-05-10 | 1999-12-13 | 日豊金属工業株式会社 | グラウンドマンホールの高さ調整装置 |
KR102172918B1 (ko) * | 2019-12-05 | 2020-11-02 | 한국건설기술연구원 | 맨홀뚜껑 받침구조 |
-
1993
- 1993-02-01 JP JP5014488A patent/JP2538171B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06228981A (ja) | 1994-08-16 |
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