JP2537371Y2 - エレベータの異常復帰装置 - Google Patents

エレベータの異常復帰装置

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JP2537371Y2
JP2537371Y2 JP7623791U JP7623791U JP2537371Y2 JP 2537371 Y2 JP2537371 Y2 JP 2537371Y2 JP 7623791 U JP7623791 U JP 7623791U JP 7623791 U JP7623791 U JP 7623791U JP 2537371 Y2 JP2537371 Y2 JP 2537371Y2
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car
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relay
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JP7623791U
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初 池田
修二 伊東
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Hitachi Building Systems Co Ltd
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Hitachi Building Systems Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はエレベータの異常復帰装
置に係り、特に乗りかごを運転駆動する制御装置のリレ
ー接点の接触不良による異常の復帰を行なうエレベータ
の異常復帰装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エレベータの乗りかごを駆動制御する制
御装置に、起動指令が与えられてもエレベータが起動し
ない事故の原因で一番多いのは、電磁制動機が釈放せ
ず、電動機がロックされることである。この状態を放置
しておくと、電動機を焼損してしまうので、特開昭52
−31444号公報において、起動指令が発せられてい
るにもかかわらず、エレベータが起動しないと、駆動電
動機電源を遮断すると共に、エレベータのドアを開くよ
うにしたエレベータの制御装置が開示されている。この
開示に係るエレベータの制御装置によると、起動指令が
発せられてもエレベータが起動しないと、駆動電動機電
源が遮断され且つエレベータドアが解放状態となるの
で、乗りかご内に利用客が閉じ込められる所謂閉じ込め
事故を防ぐことができる。
【0003】ところで、エレベータの乗りかごを運転駆
動する制御装置には、有接点を具備する多数のリレーが
使用されているため、これらのリレーの接点に一過性の
接触不良事故を起こすことがある。このように制御装置
のリレーの接点が接触不良となると、エレベータの乗り
かごが階床間の昇降路内に停止し、利用客が乗りかご内
に閉じ込められる缶詰事故が発生することがある。
【0004】このような缶詰事故が発生した場合には、
エレベータのサービス会社から専門の技術者が事故現場
に派遣され、この技術者が乗りかご内に閉じ込められた
利用客の救出と事故の復旧作業にあたる。この際、技術
者は先ず主電源を遮断し、必要な処置を施した後に安全
装置を点検して安全を確認し、主電源を投入して乗りか
ごを再起動させ、所定階床まで誘導して利用客を救出す
る。その後技術者によって当該閉じ込め事故発生の原因
の調査が行なわれるが、明確な機器や装置の故障が原因
であることは比較的少なく、多くの場合には制御装置の
リレーの接点不良と判断され、制御装置の再投入で異常
が復帰することが確認されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】前述の従来の閉じ込め
事故に対する処置では、技術者が閉じ込め事故が発生し
た現場に到着して、乗りかご内に閉じ込められた利用客
が救出されるまでには、現場によってはかなりの時間を
要するという問題がある。一方、多くの閉じ込め事故
の原因が、エレベータの制御装置のリレー接点の接点不
良であり、サービス会社からの専門の技術者の派遣を待
たなくても、現場で復旧できる可能性が十分にある。
【0006】本考案は、このようなエレベータの閉じ込
め事故への対処の現状に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は、エレベータの制御装置のリレーの接点の接触
不良による缶詰事故を現場で自動的に復旧することがで
きるエレベータの異常復帰装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的は、乗りかごが
制御装置によって昇降路内に運転駆動され、複数階床間
を走行するエレベータにおいて、前記乗りかごが階床間
で前記昇降路内に停止したことを検出する検出装置と、
この検出装置の検出で作動し、前記制御装置をオン・オ
フ駆動するワンショット回路と、このワンショット回路
の動作を計数する計数器とを有する手段を取ることによ
り達成される。
【0008】
【作用】このような手備えることにより、乗りかご
が階床間で昇降路内に停止すると、検出手段がこれを検
出し、この検出によってワンショット回路が作動してエ
レベータの制御装置がオン・オフ駆動され、計数器にワ
ンショット回路の動作が計数される。この制御装置のオ
ン・オフ駆動によって、制御装置のリレーの接点の絶縁
が破壊され、接点の接触不良は回復して乗りかごは正常
運転状態に復帰する。また、計数器に停止手段の動作の
動作履歴が、保守点検参考データとして計数記録され
る。
【0009】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1参照して説
明する。ここで、図1は実施例の構成を示す回路図であ
り、直流電源端子P、N間に常開接点1a、常閉接点2
b、常開接点3a及び本考案の検出装置に対応する検出
リレーAを互いに直列に接続してある。同様に直流電源
端子P、N間に、前記検出リレーAの常開接点Aa及び
ワンショット回路Bの直列接続回路と、前記ワンショッ
ト回路Bの常開接点Ba及び計数器Cの直列接続回路と
を、互いに並列に接続してある。そして、直流電源端子
P、N間に前記ワンショット回路Bの常接点Bと制
御装置Dとを、互いに直列に接続してある。
【0010】ここで、常開接点1aは図示せぬエレベー
タのかご呼び検出リレーの常開接点、常閉接点2bは乗
りかごが走行中付勢される図示せぬリレーの常閉接点、
常開接点3aは乗りかごが階床間に停止していることを
検出する図示せぬリレーの常開接点である。
【0011】次に、このような構成の実施例の動作を説
明する。
【0012】エレベータの利用客が乗りかごに乗り込
み、かご呼釦を操作すると図示せぬかご呼び検出リレー
が付勢されて常開接点1aがONとなり、エレベータが
正常に運転されて、乗りかごが当該目的階の乗場に正常
に到着し停止したとする。この場合は常閉接点2bはO
Nとなるが、乗りかごは階床に正常に停止しており、常
開接点3aはOFFとなっているので、検出リレーAは
消勢している。従って、常開接点AaはOFFとなって
いて、ワンショット回路Bは非動作状態にあり、常閉接
点BbはON、常開接点BaはOFFとなっていて、エ
レベータの制御装置Dは通常通り動作し計数器Cは作動
していない。この状態では、エレベータは正常動作をし
ていて、乗りかごは階床間を通常通りサービス運行す
る。
【0013】一方、エレベータの乗りかごが目的階に到
着する前に、エレベータの制御装置Dを構成しているリ
レーの接点に一過性の接点不良が発生し、乗りかごが階
床間で昇降路内に停止する事故が発生すると、乗りかご
が階床間に停止していることを検出する図示せぬリレー
の常開接点3aがONとなり、利用客のかご呼釦の操作
によってかご呼び検出リレーが付勢していて常開接点1
aはON、乗りかごが停止していて常閉接点2bはON
となっている。従って、この場合には、直流電源端子
P、常開接点1a、常閉接点2、常開接点3a、検出
リレーA及び直流電源端子Nが閉回路が形成され、検出
リレーAが付勢する。検出リレーAが付勢すると、常開
接点AaがONとなるために、直流電源端子P、常開接
点Aa、ワンショット回路B及び直流電源端子Nで閉回
路が形成され、ワンショット回路Bが作動状態となる。
ワンショット回路Bが作動すると、常接点BaがON
−OFF動作を行い、同様に常閉接点BbがOFF−O
N動作を行なう。
【0014】このように、常開接点BaがON−OFF
動作をすると、計数器Cが1カウント積算され、常閉接
点BbがOFF−ON動作をすると、制御装置Dへの直
流電源端子P、Nからの電源電圧の印加がOFF−ON
状態となる。つまり、制御装置Dへの電源電圧の供給が
一旦遮断され、微小時間後に制御装置Dに再度電源が供
給される。このために、制御装置Dのリレーの接点の絶
縁が破壊され、通常の接触不良は回復し、その後はエレ
ベータが正常運転が行なわれる。また、計数器Cが1カ
ウント積算されることにより、乗りかごが階床間の昇降
路内に停止し検出リレーAが付勢されたことの動作履歴
が記録される。
【0015】このように実施例では、エレベータの乗り
かごが階床間の昇降路内に停止する事故が発生しても、
その原因が制御装置Dのリレーの接点の一過性の接触不
良による場合には、制御装置Dへの電源電圧の供給がオ
ン・オフされることにより、リレーの接点の絶縁が破壊
され、自動的に制御装置Dの動作が復旧する。このた
め、制御装置Dのリレーの接点の一過性の接触不良が原
因で、利用客が乗りかご内に閉じ込められる所謂缶詰事
故の発生が防止される。
【0016】また、実施例では、エレベータの乗りかご
が階床間の昇降路内に停止する事故の発生回数が、計数
器Cに記録されるので、エレベータの保守点検作業時に
計数器Cの積算値を読み取って、保守点検作業時の予防
保全処置の参考にすることができ、保守点検先業を効率
的に行なうことができる。
【0017】なお、実施例では、検出リレーAの作動時
にワンショット回路Bを一回作動させ、制御装置Dへの
電源電圧を一度だけオン・オフさせる場合を説明した
が、本考案はこれに限定されるものでなく、一般には制
御装置Dへの電源電圧を複数回オン、オフさせることが
できる。
【0018】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、本発明では
乗りかごが階床間の昇降路内に停止すると、検出装置が
これを検出してワンショット回路を作動させ、制御装置
への電源のオン、オフ制御をするので、制御装置のリレ
ーの接点の絶縁が破壊されて接触不良が回復し、一過性
の接触不良によって利用客が乗りかご内に閉じ込められ
る缶詰事故を防止することが可能になる。また、乗りか
ごの階床間の昇降路内に停止した回数が、計数器に積算
記録されるので、保守点検作業時の参考使用とし、エレ
ベータの予防保全を効率的に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の構成を示す回路図である。
【符号の簡単な説明】
A 検出リレー B ワンショット回路 C 計数器 D 制御装置 1a,3a,Aa,Ba 常開接点 2b,Bb 常閉接点

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗りかごが制御装置によって昇降路内の
    運転駆動され、複数階床間を走行するエレベータにおい
    て、前記乗りかごが階床間で前記昇降路内に停止したこ
    とを検出する検出装置と、この検出装置の検出で作動
    し、前記制御装置をオン・オフ駆動するワンショット回
    路と、このワンショット回路の動作を計数する計数器と
    を有することを特徴とするエレベータの異常復帰装置。
JP7623791U 1991-08-29 1991-08-29 エレベータの異常復帰装置 Expired - Lifetime JP2537371Y2 (ja)

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