JP2537309Y2 - ベルト式ホイストの巻取りドラムのベルト巻き付き構造 - Google Patents

ベルト式ホイストの巻取りドラムのベルト巻き付き構造

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JP2537309Y2
JP2537309Y2 JP5356393U JP5356393U JP2537309Y2 JP 2537309 Y2 JP2537309 Y2 JP 2537309Y2 JP 5356393 U JP5356393 U JP 5356393U JP 5356393 U JP5356393 U JP 5356393U JP 2537309 Y2 JP2537309 Y2 JP 2537309Y2
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belt
winding
belts
hoist
winding drum
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仁史 藤原
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Tsubakimoto Chain Co
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ベルト式ホイストにお
いて、巻取りドラムに巻き付くベルトの巻き付き構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ベルト式ホイストは、複数本のベ
ルトの巻き上げ送り出しによって昇降体を昇降させるよ
うになっている。ベルト式ホイストの一例として図11
に示すものがある。このホイスト20は、モータ21に
よって回転する駆動軸22上の4つの巻取りドラム23
で、4本のベルト24,24,25,25を巻き上げた
り送り出したりして昇降体26を昇降させるようになっ
ている。各ベルト24,25は、従動軸27,27,2
8に設けられたアイドラプーリ29,29,30,30
によって方向転換されている。
【0003】ベルト式ホイストの他の例として図12に
示すものがある。このホイスト40は、モータ41によ
って回転する第1、第2駆動軸42,43上の都合4つ
の巻取りドラム44で4本のベルト45を巻き上げたり
送り出したりして昇降体46を昇降させるようになって
いる。第1、第2駆動軸42,43は、伝達ベルト47
によって連結されている。伝達ベルト47には、歯付き
ベルト、チェーン等が使用されている。4本のベルト4
5は、従動軸48に設けられたアイドラプーリ49によ
って方向転換されている。
【0004】ところが、このホイスト40の場合は、伝
達ベルト47が破断した場合に発生する次のような問題
がある。すなわち、伝達ベルト47が破断すると、昇降
体46は、自重によって第2駆動軸43を空転させなが
ら第2駆動軸43上の2本のベルト45を引き出し、残
りの2本のベルト45によって斜めに吊り下げられる。
従って、このホイスト40には、伝達ベルト47の破断
を事前に検知する安全装置(図示省略)が必要であると
いうことである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、図11に示
すようなホイストは次の問題点を有している。 (1) ベルトの送り出し巻き上げ方向が全て同一であるた
め、駆動軸22には、ベルトの引張力による一方向(矢
印A方向)の曲げ荷重が加わっている。従って、一方向
の曲げ荷重に耐えられるように、駆動軸22を太くし、
且つ、駆動軸22の軸受け(図示省略)を強固な構造に
しなければならない。 (2) 隣合う2本ベルト24,25の中心が互いにずれて
いるため、(図11において、距離Bだけずれてい
る。)吊りバランスが悪く、昇降体26の吊り下げ状態
が不安定である。 (3) 隣合う2本ベルト24,25の中心が互いにずれて
いるため、駆動軸22と平行な方向のホイストの長さが
長くなり、ホイストを小型にすることが困難である。
【0006】又、図12に示すようなホイストは次の問
題点を有している。 (1) このホイストの第1、第2駆動軸42,43にも、
ベルトの引張力による一方向(矢印E、D方向)の曲げ
荷重が各々加わっている。このため、一方向の曲げ荷重
に耐えられるように、駆動軸42,43を太くし、且
つ、駆動軸42,43の軸受け(図示省略)を強固な構
造にしなければならない。 (2) 2本の駆動軸42,43と、第1駆動軸42から第
2駆動軸43に駆動力を伝達する機構とを必要とし、構
造が複雑であり、スペースを広く必要とする。 (3) 安全装置を必要とする。
【0007】本考案は、ベルト式ホイストにおいて、巻
取りドラムを具えた駆動軸に加わるベルトの引張力を相
殺するベルトの巻き付き構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、複数のベルト
の巻き上げ送り出しによって昇降体を昇降させるベルト
式ホイストにおいて、前記複数のベルトは共通の巻取り
ドラムに重ね巻きされ、且つ、前記巻取りドラムに対す
る前記複数のベルトの巻き付き終わり接点の位置は円周
方向に等間隔の位置にあるベルト巻き付き構造により、
前記の課題を解決した。
【0009】
【作用】複数のベルトは、共通の巻取りドラムに重ね巻
きされて巻き上げられたり、送り出されたりする。巻取
りドラムに多重巻きされた各ベルトの巻き付き終わり接
点の位置が円周方向に等間隔であるため、各ベルトを巻
取りドラムの駆動軸の両側に配設することができる。各
ベルトの引張力は、駆動軸の両側から加わり相殺され
る。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図1乃至図10に基
づいて説明する。ベルト式ホイスト60(図1参照)
は、キャリヤCに吊り下げられた吊下フレーム61上に
設けられている。キャリヤCは、駆動モータ62によっ
て回転する駆動輪63と、従動輪64とに吊り下げられ
ている。さらに、キャリヤCは、ガイドローラ65に案
内されてモノレールR上を走行するようになっている。
【0011】ホイスト60(図2参照)は、減速機付き
モータ70によって回転する駆動軸71と、駆動軸71
の両端に設けられた巻取りドラム72,73と、各巻取
りドラム72,73の両側に配設されている都合4つの
アイドラプーリ74と、4本のベルト75,76,7
7,78で構成されている。各ベルト75,76,7
7,78の一端は巻取りドラム72,73に接続され、
中間部分はアイドラプーリ74に掛け渡され、他端はコ
ンテナWを掴むオートグリッパ(昇降体)79に接続さ
れている。
【0012】2本のベルト75,76は、ボルト80
(図4参照)によって巻取りドラム72に接続されてい
る。もう一方の2本のベルト77,78も同様にしてボ
ルト(図示省略)によって巻取りドラム73に接続され
ている。2本のベルト75,76,77,78は、巻取
りドラム72,73上の円周方向に略々等間隔の位置に
接続されている。又、アイドラプーリ74,74(図4
参照)は、各ベルト75,76と水平面との交差角度α
が等しくなるような位置に設けられている。すなわち、
巻取りドラム72,73に対する2本のベルト75,7
6,77,78の巻き付き終わり接点の位置は、円周方
向に等間隔の位置にある。
【0013】巻取りドラムに対するベルトの接続箇所
が、円周方向に等間隔であると、図6に示すように、ベ
ルト75,76が二重巻きされていくに従って増加する
巻取り径は略々均一になり、両方のベルト75,76の
巻き上げ量を略々同一することができる。仮に、この接
続箇所が図7に示すように等間隔でないと、ベルト7
5,76が二重巻きされていくに従って増加する巻取り
径は不均一になり、両方のベルト75,76の巻き上げ
量を略々同一にすることができない恐れがある。但し、
ベルト75,76,77,78の厚みが薄い場合には、
巻取り径は略々同一になる。従って、巻取りドラム7
2,73に対するベルト75,76,77,78の接続
箇所は、必ずしも円周方向に等間隔である必要はない。
【0014】次に動作を説明する。複数のベルト75,
76,77,78は、共通の巻取りドラム72,73に
重ね巻きされて巻き上げられたり送り出されたりする。
巻取りドラム72,73に対する各ベルト75,76,
77,78の巻き付き終わり接点の位置が円周方向に等
間隔であるため、各ベルト75,76,77,78は駆
動軸71の両側に配設されている。従って、各ベルト7
5,76,77,78の引張力によって巻取りドラム7
2,73の駆動軸71に加わる曲げ力(軸と直交する方
向の力)は相殺される。
【0015】ベルト75,76,77,78をオートグ
リッパ79に接続する箇所は、図1においては巻取りド
ラム72,73の両側にあるが、図8に示すように巻取
りドラム72の片側にあってもよい。又、1つの巻取り
ドラムに重ね巻きされるベルトの本数は、図1に示す2
本の他に、図9、図10に示すように、3本、4本であ
ってもよい。この場合においても、巻取りドラム72に
対するベルト81,82,83,84の巻き付き終わり
接点の位置は、円周方向に等間隔の位置にある。さら
に、ベルトは、図9中のベルト82のようにアイドラプ
ーリによって案内する必要が無い場合もある。
【0016】
【考案の効果】本考案のベルト巻き付き構造によると、
共通の巻取りドラムに複数本のベルトが多重巻きされる
ようになっているため、次の効果を奏する。 (1) ベルトの巻き上げ送り出しスペースを狭くすること
ができ、ホイストを小型にすることができる。 (2) 巻取りドラムの駆動軸の両側にベルトを配設するこ
とができるため、駆動軸の本数を少なくすることがで
き、ホイストの構造を簡素にし、且つ、小型にすること
ができる。 (3) 巻取りドラムの駆動軸の両側にベルトを配設するこ
とができるため、駆動軸に加わる曲げ力が略々相殺さ
れ、駆動軸には、回転トルク以外の力が殆ど加わらず、
駆動軸を従来よりも細くすることができる。 (4) 駆動軸には回転トルク以外の力が殆ど加わらないこ
とから、駆動軸の軸受けの構造を簡素にし、且つ、小型
にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例のベルト巻き付き構造を具えた
ベルト式ホイストの正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図2中、3−3矢視断面図である。
【図4】図2中、4−4矢視断面図である。
【図5】図1のベルト巻き付き構造を具えたベルト式ホ
イストの概略斜視図である。
【図6】巻取りドラムにベルトが巻き付いた状態を示す
図である。
【図7】巻取りドラムにベルトが巻き付いた他の状態を
示す図である。
【図8】他の実施例のベルト巻き付き構造の概略正面図
である。
【図9】他の実施例のベルト巻き付き構造の概略正面図
である。
【図10】他の実施例のベルト巻き付き構造の概略正面
図である。
【図11】従来のベルト式ホイストの概略斜視図であ
る。
【図12】従来のベルト式ホイストの概略斜視図であ
る。
【符号の説明】
60 ベルト式ホイスト 72,73 巻取りドラム 75,76,77,78,81,82,83,84 ベ
ルト 79 オートクリッパ(昇降体)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のベルトの巻き上げ送り出しによっ
    て昇降体を昇降させるベルト式ホイストにおいて、前記
    複数のベルトは共通の巻取りドラムに重ね巻きされ、且
    つ、前記巻取りドラムに対する前記複数のベルトの巻き
    付き終わり接点の位置は円周方向に等間隔の位置にある
    ことを特徴とする、巻取りドラムのベルト巻き付き構
    造。
JP5356393U 1993-09-09 1993-09-09 ベルト式ホイストの巻取りドラムのベルト巻き付き構造 Expired - Lifetime JP2537309Y2 (ja)

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