JP2537101Y2 - スローアウェイチップ - Google Patents

スローアウェイチップ

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JP2537101Y2
JP2537101Y2 JP1991037808U JP3780891U JP2537101Y2 JP 2537101 Y2 JP2537101 Y2 JP 2537101Y2 JP 1991037808 U JP1991037808 U JP 1991037808U JP 3780891 U JP3780891 U JP 3780891U JP 2537101 Y2 JP2537101 Y2 JP 2537101Y2
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rake face
chip
ridge
cutting
rake
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陽一 石川
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、チップ本体のすくい面
に切屑分断のための突条部等の凸部が設けられたスロー
アウェイチップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】このようなスローアウェイチップ(以
下、チップと略する。)としては、例えば図21に示す
ようなものが知られている。このチップ1は実開昭61
−151806号公報に記載されたもので、平面視に多
角形(この例では平行四辺形)をなす平板状のチップ本
体2の一方の面にすくい面3が形成されており、このす
くい面3と逃げ面4となるチップ本体2の周面とがなす
交差稜線部には、上記多角形の角部にノーズ部5を有す
る切刃6が形成されている。このすくい面3は図22に
示すようにランド部7を介して切刃6に連なり、この切
刃6から離間するに従って、チップ本体2の当該すくい
面3が形成される上記一方の面側から他方の面側へ向か
う方向、すなわちチップ本体2の厚さ方向(以下、チッ
プ厚さ方向と略する。)の内側へ向かって傾斜する傾斜
面とされており、この面の傾斜角α0が当該チップ1の
切刃6のすくい角となる。さらにチップ本体2の上記一
方の面には、このすくい面3に連なってチップ厚さ方向
に垂直な平坦面が形成されており、上記すくい面3がな
す傾斜面の延長面に対してチップ厚さ方向の外側に隆起
したブレーカー面8とされている。なお、これら傾斜面
をなすすくい面3と平坦面をなすブレーカー面8とは曲
率半径の大きな曲面9によって滑らかに連結されてい
る。そして、これらすくい面3および曲面9には図21
および図23に示すように切刃6から所定区間離れた位
置に、該すくい面3および曲面9からチップ厚さ方向の
外側に突出した球面状をなす突起10が形成されてお
り、この例ではこのような突起10が切刃6に沿う方向
に複数個設けられている。またこの例では、この突起1
0よりさらに上記切刃6から離れた位置に、突起10が
なす上記球面より径の大きな球面状の突起11がブレー
カー面8からチップ厚さ方向外側に突出して設けられて
いる。なお、図21において符号12は当該チップ1を
バイト等の工具に装着する際の取付穴である。
【0003】また一方、このようにチップ本体2の厚さ
方向内側に凹むすくい面3と、このすくい面3の延長面
に対して該厚さ方向の外側に隆起するブレーカー面8と
を有し、これらのすくい面3、ブレーカー面8または曲
面9からチップ厚さ方向外側に突出する凸部が設けられ
たチップとしては図24および図25に示すようなチッ
プ13も知られている。このチップ13のすくい面3も
上記チップ1と同様、図22に示したようにすくい面3
をなす傾斜面とブレーカー面8をなす平坦面とは曲率半
径の大きな曲面9によって滑らかに連結されており、こ
れらすくい面3、ブレーカー面8および曲面9に、切刃
6に沿って図26にその断面形状を示すような突起14
が多数形成されている。この突起14は図26に示すよ
うに、その切刃6側の部分15が、すくい面3からのチ
ップ厚さ方向外側への突出の先端を結ぶ稜線部16が切
刃6から離間するに従って漸次チップ厚さ方向外側に向
かうような錐体状に成形され、一方切刃6とは反対側の
部分17が上記錐体部分に滑らかに連なる球状とされ
た、いわゆる涙滴型に形成されている。なお、これら図
24ないし図26に示したチップ13おいて、図21な
いし図23に示したチップ1と同じ部分には同一の符号
を配して説明を省略する。
【0004】これらのチップ1,13に設けられた突起
10,11および14はいずれも、上述したように切削
において生成される切屑を適当な小片に分断することを
目的として設けられている。すなわちこのような突起1
0,11,もしくは14が設けられたチップ1,13で
は、切刃6によって削り取られ、上記すくい面3から曲
面9に沿って流出した切屑がこれらの突起10,11も
しくは14上に乗り上げ、強制的にカールされて細かく
分断されることになる。そしてこれらのチップ1,13
では、突起10,11および14を球面状あるいは涙滴
型とすることにより、チップ厚さ方向内側に傾斜するす
くい面3との間に谷となる部分18を形成して切刃6に
よって削り取られた切屑がこの谷部18を通って突起1
0,11,14に乗り上げるようにし、これによって切
屑のカール径が小さくなるようにしてより効果的に切屑
が分断されるようにしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
チップ等による切削加工においては、切込み量または送
りが小さい、いわゆる軽切削の場合には生成される切屑
はその厚さが比較的薄いものとなるが、これとは逆に切
込み量または送りがある程度大きい重切削の場合となる
と比較的肉厚の大きな切屑が生成されるようになる。し
かしながら、このように肉厚の大きな切屑が生成される
場合、上述したような球面状の突起10,11あるいは
涙滴型の突起14を有するチップ1,13では、連続的
に生成される切屑が上記谷部18を通って急激に小さな
カール径にカールされる際に抵抗を受けたり、カールさ
れた切屑が分断される前に被削材の被切削面に接触して
しまったりしてその円滑な排出が阻害され、いわゆる切
屑が詰まり気味の状態となってしまう。このような切屑
が詰まり気味の状態となると切削時の抵抗の大幅な増大
を招くほか、巻き込まれた切屑によって切削の精度が劣
化したり、切刃に大きな負荷が作用して切刃の欠損等を
生じたりする危険性がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案はこれらの課題を
解決するためになされたもので、請求項1のチップは、
すくい面側からの平面視に多角形平板状をなすチップ本
体のすくい面と逃げ面との交差稜線部に切刃が形成され
るとともに、該すくい面が切刃から離間するに従って漸
次チップ厚さ方向内側に凹む面とされ、かつこのすくい
面に連なってチップ本体には該すくい面の延長面に対し
てチップ厚さ方向外側に隆起するブレーカー面が形成さ
れて成るチップにおいて、上記すくい面に、該すくい面
から突出し、かつ上記平面視にチップ本体外周側からチ
ップ本体内側に向かって延びる突条部を形成し、この突
条部を、その突出先端を結ぶ稜線部が、上記すくい面か
チップ厚さ方向に垂直に延びるように形成したことを
特徴とするものである。また、請求項2のチップは請求
項1記載のチップにおいて、上記突条部を、上記稜線部
に垂直な断面が円弧面を成すとともに、該突条部のチッ
プ本体内側に位置する突端部がこの円弧面に滑らかに連
なる球状面を描きつつ上記すくい面または上記ブレーカ
ー面に埋没するように成形したことを特徴とするもので
ある。さらに請求項3のチップは請求項1または2記載
のチップにおいて、上記突条部を切刃が形成された方向
に沿って複数並設するとともに、それぞれの突条部を上
記稜線部が上記平面視に切刃に垂直になるように延設
し、かつこれらの突条部の稜線とすくい面との交点と、
切刃との距離が、チップ厚さ方向に垂直な方向にすべて
等しくなるように成形したことを特徴とするものであ
る。
【0007】
【作用】本考案では、すくい面からチップ厚さ方向外側
に突出して平面視にチップ本体の外周側から内側に向か
って延びる突条部が形成され、この突条部の延設された
方向に垂直な断面における該突条部のすくい面から最も
チップ厚さ方向外側の部分を結ぶ稜線部、すなわち該突
条部の突出先端を結ぶ稜線部が、すくい面からチップ厚
さ方向に垂直に延びるように形成されており、言い換え
ればチップ厚さ方向に垂直に延びる上記稜線部がそのま
ま真っ直ぐすくい面に交差するようになされている。
のため、この突条部とすくい面との間には上述したよう
な谷部が形成されることはなく、すくい面を流れ出た切
屑は該突条部の上記稜線部に乗り上げて巻癖をつけられ
つつ、該稜線部に導かれて上記平面視にチップ本体の内
側へと滑らかに流れ出て分断され、排出される。このよ
うな構成とすることにより、本考案では切込み量または
送りが大きく比較的肉厚の大きな切屑が生成される場合
でも、切屑がカールされる際に抵抗を受けたり、カール
された切屑が被切削面に接触するような事態が防がれ、
切屑が詰まり気味の状態になることを避けることができ
る。
【0008】
【実施例】図1および図2は本考案の一実施例を示す平
面図および側面図である。本実施例のチップ21は超硬
合金等の硬質材料から一体的に成形されたものであっ
て、これらの図に示されるようにチップ本体22が、当
該チップ21のすくい面23となる一方の面が該すくい
面23からの平面視に略正方形状に成形され、また着座
面24となる他方の面が該チップ本体22の厚さ方向、
つまり上記チップ厚さ方向に垂直な平坦面とされ、さら
に当該チップ21の逃げ面25となる周面が上記着座面
24に垂直に成形された平板状のネガティブ型のチップ
とされている。上記すくい面23を形成する正方形の各
角部には1/4円弧状に成形されたノーズ部26が形成
されており、またすくい面23と逃げ面25とがなす交
差稜線部、すなわち上記正方形の四辺には上記ノーズ部
26に連なって切刃27が形成されている。ここで本実
施例では、上記正方形の4つの角部に形成されたノーズ
部26と、これらのノーズ部26のそれぞれに連なる切
刃27により、合計4回の刃体としての使い回しが可能
となっている。このため、一つの交差稜線部に形成され
た切刃27はこの交差稜線部を挟む二つのノーズ部26
の共用となるため、1回の切削において通常使用される
切刃27の範囲、すなわち切刃27の使用範囲は、ノー
ズ部26から上記交差稜線部の長さの約1/2、つまり
該交差稜線部の略中央部までということになる。また本
実施例では、この切刃27は図2に示すように逃げ面2
5からの側面視において、該切刃27を挟むノーズ部2
6付近の部分では上記チップ厚さ方向に垂直な方向に形
成されており、この部分より内側は切刃27の中央部に
向かうに従って着座面24側、すなわちチップ厚さ方向
内側に向かって凹む湾曲線状に形成されている。
【0009】一方、図3ないし図6はそれぞれ図1に示
した本実施例の、切刃27に垂直なAA断面、BB断
面、、CC断面、および切刃27に平行で上記チップ厚
さ方向に沿うDD断面を示すものであり、図3から図5
はこの順で上記切刃の使用範囲内で漸次切刃27から離
間する断面を表わしている。これらの図に示されるよう
に本実施例では、チップ本体22の上記一方の面に切刃
27に沿って上記正方形の縁部を一定幅で周回するよう
に、ランド28が上記チップ厚さ方向に垂直な平坦面と
して形成されており、上記すくい面23はこのランド2
8を介して上記切刃27に連なるように成形されてい
る。また、このすくい面23は上記断面視において、切
刃27から離間するに従ってチップ厚さ方向内側に向か
う傾斜面とされており、さらにこのすくい面23の切刃
27とは反対側、つまり該すくい面23方向からの平面
視にチップ本体22の内側には上記ランド28に平行
な、すなわちチップ厚さ方向に垂直な平坦面が形成され
ている。このチップ本体22内側の平坦面は、すくい面
23がなす上記傾斜面の延長面から見ると切刃27から
離間するに従って該延長面より漸次隆起する面となり、
すくい面23に沿って流れた切屑がカールされてブレー
カー効果を受けるブレーカー面29となる。なお上記平
面視にチップ本体22の中央には、当該チップ21をバ
イト等の工具に装着する際の取付穴30がチップ厚さ方
向に沿って貫設されている。
【0010】そして本実施例では上記すくい面23に、
該すくい面23からチップ厚さ方向の外側に向けて突出
し、かつ上記平面視にチップ本体22の外周側から内側
に向かって延びる突条部31が、一のノーズ部26を挟
む二つの切刃27の上記使用範囲内においてそれぞれの
切刃27について3つ、つまり一つの交差稜線部につい
て6つ、該切刃27が形成された方向に沿って略等間隔
に並設されている。これらの突条部31は、そのすくい
面23から最もチップ厚さ方向外側に突出した先端、す
なわち該突条部31の突出先端を結ぶ稜線部32が上記
チップ厚さ方向に垂直になるように、つまり該稜線部3
2がチップ厚さ方向に垂直な面内においてすくい面23
から真直ぐ延びるように成形されているとともに、それ
ぞれの突条部31は、この稜線部32が上記平面視に切
刃27に垂直にチップ本体22の内側に向かうように成
形されている。
【0011】ここで上記図3ないし図5に示したAA断
面ないしCC断面はそれぞれの突条部31の稜線部32
を含み切刃27に垂直な断面であるが、これらの突条部
31の稜線部32とすくい面23との交点33と、切刃
27とのチップ厚さ方向に垂直な方向の距離da,db
cは本実施例ではすべて等しくなるように設定されて
いる。なお、この距離dについてはチップ本体22の形
状、寸法や切削条件等によって適宜設定されるべきであ
るが、好ましくは切刃長の1/30〜1/12の範囲に
納められるべきである。さらにまた、上記図6はこれら
の突条部31の稜線32に垂直な断面となるが、この図
に示されるように本実施例ではこれらの突条部31は稜
線部32に垂直な断面が円弧面を成すように成形されて
いるとともに、図3ないし図5に示されるように該突条
部31のチップ本体22の内側に延びる突端部34は、
この円弧面に滑らかに連なる球状面を描きつつ、すくい
面23またはブレーカー面29に埋没するように成形さ
れている。
【0012】また一方、図7ないし図10は図1に示し
た本実施例の平面図において、上記切刃27の使用範囲
内で上記突条部31を含まない切刃27に垂直なEE断
面、FF断面、GG断面、およびHH断面を示すもので
あり、この順にノーズ部26から漸次離間する断面を表
わすものである。そして、これらの図に示されるように
本実施例ではすくい面23が、すくい角αをなす切刃2
7側の第一のすくい面23Aと、この第一のすくい面2
3Aに連なり、上記すくい角αよりも小さいすくい角β
をなすブレーカー面29側の第二のすくい面23Bとか
ら構成されている。そして本実施例では上記突条部31
の稜線部32はすべて第一のすくい面23Aに交わるよ
うになっており、すなわち上述した稜線部32とすくい
面23との交点33は第一のすくい面23A上に配置さ
れる。
【0013】さらに本実施例では、それぞれのすくい面
23A,23Bは上記切刃27の使用範囲内においてノ
ーズ部26から離間するに従ってすくい角α,βがそれ
ぞれに漸次小さくなるように、またすくい面23の幅W
および第一のすくい面23Aの幅W1が、それぞれとも
に漸次大きくなるように成形されている。なおここで、
第一のすくい面23Aの幅W1とは上記切刃27に垂直
な断面において切刃27から第一のすくい面23Aと第
二のすくい面23Bとの交差部35までのチップ厚さ方
向に垂直な方向の距離をいうものとする。また、すくい
面23の幅Wとは上記断面において切刃27から第二の
すくい面23Bとブレーカー面29との交差部36まで
のチップ厚さ方向に垂直な方向の距離をいうものとす
る。すなわち、図7ないし図10において、第一のすく
い面23Aがなすすくい角αa,αb,αc,αdおよび第
二のすくい面23Bがなすすくい角βa,βb,βc,βd
の間にはαa>βa,αb>βb,αc>βc,αd>βdおよ
びαa>αb>αc>αd,βa>βb>βc>βdなる関係が
成り立っており、またすくい面23の幅Wa,Wb
c,Wdおよび第一のすくい面23Aの幅W1a,W1b
1c,W1dの間には、それぞれWa<Wb<Wc<Wdおよ
びW1a<W1b<W1c<W1dなる関係が成り立っている。
【0014】なお、これらすくい角α,βおよびすくい
面23と第一のすくい面23Aの幅W,W1は、上述し
た切刃27の使用範囲内において漸減および漸増するも
のである。よってすくい角α,βは、切刃27が形成さ
れた上記正方形の一辺の一端に形成された一のノーズ部
26から離間するに従って漸減し、この一のノーズ部2
6から上記切刃27の使用範囲の長さ分離れた位置、つ
まり上記一辺の中央で最小となる。そしてさらに上記一
のノーズ部26より離間し、上記一辺の他端に形成され
た他のノーズ部26に接近するに従い漸増することにな
る。また、これとは逆にすくい面23および第一のすく
い面23Aの幅W,W1は上記一のノーズ部26から離
間するに従って漸増して上記一辺の中央で最大となり、
さらにこの一のノーズ部26から離間して他のノーズ部
26に接近するに従い漸減することになる。さらにまた
本実施例では、すくい角αの大きさは、ノーズ部26付
近の最も大きくなる部分で30°〜10°、上記一辺の
中央部付近の最も小さくなる部分で20°〜5°の範囲
に納まるようになっており、一方すくい角βの大きさは
上記切刃27に垂直な断面におけるすくい角αの大きさ
の1/4〜3/4になるように設定されている。
【0015】なお、図3ないし図5において符号ha
b,hcは切刃27から突条部31の上記稜線部32ま
でのチップ厚さ方向の距離を示すものである。ここで上
述のように突条部31の稜線部32とすくい面23との
交点33と切刃27との距離dがすべて等しい場合に
は、これらの距離hは上記ランド28の幅をmとすると
h=(d−m)×tanαで与えられることになるが、
すくい角αの大きさがノーズ部26から離間するに従っ
て漸次小さくなることにより、これらの距離ha,hb
cの間にはha>hb>hcなる関係が成り立つことにな
る。また、図7ないし図10において符号h1,h2,h
3,h4は切刃27からブレーカー面29までのチップ厚
さ方向の距離、つまりブレーカー面29の深さを示すも
のであり、本実施例のように該ブレーカー面29がチッ
プ厚さ方向に垂直な平坦面とされている場合にはこれら
の深さh1,h2,h3,h4はすべて等しくなる。
【0016】このような構成のチップ21では、上記突
条部31のすくい面23からチップ厚さ方向外側への突
出先端を結んだ稜線部32が該チップ厚さ方向に垂直に
なるように成形されており、すなわち該稜線部32がチ
ップ厚さ方向に垂直な面内においてすくい面23から真
直ぐ延びるように成形されているために、この突条部3
1とすくい面23との間に上述したような谷部が形成さ
れることがない。従って切込み量または送りが大きく比
較的肉厚の大きな切屑が生成される場合でも、切刃27
によって削り取られてすくい面23に沿って流れ出た切
屑は、突条部31の稜線部32に乗り上げて緩やかな巻
癖をつけられつつ、該稜線部32に導かれてチップ本体
22の内側へと滑らかに流出する。これによって、従来
のように切屑が谷部を通過する際に急激に小さなカール
径にカールされて抵抗を受けたり、あるいはカールされ
た切屑が被削材の被切削面に接触したりするような事態
を防ぐことができ、切屑が詰まり気味の状態になること
を避けることが可能となる。このように本考案によれ
ば、肉厚の大きな切屑が生成される場合においても切屑
が詰まり気味の状態となることを防いで切削時の抵抗が
増大することを避けることが可能となるとともに、巻き
込まれた切屑によって切削の精度が劣化したり、切刃に
大きな負荷が作用して切刃の欠損等を生じたりするよう
な事態を未然に防止することが可能となる。
【0017】ところで、このようなチップ21による切
削においては、上述した軽切削の際には専ら切刃27の
ノーズ部26付近が使用されることが多く、これに対し
て重切削の場合には切刃27の約1/3〜1/2、すな
わち上記切刃27の使用範囲の大部分を使用することに
なる。従って切刃27の上記使用範囲内においてノーズ
部26からある程度離間した部分では上述したような重
切削による肉厚の大きな切屑によって切屑が詰まり気味
になり易く、一方ノーズ部26付近を使用する軽切削で
は肉厚の薄い切屑が生成されて分断されずに延びてしま
い、いわゆる切屑が伸び気味の状態になり易い。これに
対して本実施例では切刃27のノーズ部26付近から離
間するに従って、すくい角α,βが漸次小さくなるよう
に成形され、このためすくい面23が上記ブレーカー面
29となす角度もノーズ部26から離間するに従って小
さくなるように成形されているとともに、すくい面の幅
Wおよび第一のすくい面23Aの幅W1は漸次大きくな
るように成形されている。従って軽切削の際にノーズ部
26付近で生成される肉厚の小さな切屑は比較的早い段
階でブレーカー面29に接触して小さなカール径にカー
ルされることになり、このため切屑が伸び気味の状態に
なることを防ぐことができる。また、重切削の際に切刃
27のノーズ部26から離間した部分で生成される肉厚
の大きな切屑は、すくい面23上をある程度の距離を流
れ出た後、ブレーカー面29に接触して緩やかにカール
されることになるので切屑が抵抗を受けることが抑えら
れ、突条部31によるブレーカー効果と相俟ってより一
層効果的に切屑が詰まり気味の状態になることを防ぐこ
とができる。さらにこれに加え、切刃27のノーズ部2
6から離間した部分ではすくい角α,βが小さくなるこ
とにより、切刃27の刃先部分に一定の肉厚が確保され
て切刃強度を維持することが可能となるので、重切削の
際に切刃27に作用する負荷による切刃27の欠損等の
事態を未然に防ぐことができる。
【0018】さらにまた本実施例ではすくい面23が、
切刃27に連なる大きなすくい角αの第一のすくい面2
3Aと、この第一のすくい面23Aに連なる小さなすく
い角βの第二のすくい面23Bとから構成されており、
このため第一のすくい面23Aに沿って流れた切屑が第
二のすくい面23Bに接触する際にも緩いブレーカー効
果が生じることになる。よってノーズ部26付近で肉厚
の大きな切屑が生成される場合でも該切屑は第二のすく
い面23Bに接触したところで緩い巻癖をつけられてカ
ールされるため、重切削の際にノーズ部26付近で切屑
が詰まり気味になるような事態を防止することができ
る。一方、本実施例ではすくい面23を二つのすくい面
23A,23Bとすることにより、生成された切屑が最
初にカールされるまでの距離を、従来例のようにすくい
面が一つの場合に比べて短くすることができる。従っ
て、切刃27の上記使用範囲全体を使って軽切削を行う
ような場合に、ノーズ部26より離れた切刃27部分に
おいて肉厚の小さい切屑が生成されるような時でも、該
切屑は比較的早い段階で巻癖をつけられてカールされる
ので、このような場合でも切屑が伸び気味になることを
抑えることが可能となる。
【0019】このように本実施例によれば、軽切削、重
切削を問わず切刃27の使用範囲全体で、生成される切
屑を確実に処理することが可能であり、上述した突条部
31によるブレーカー効果と相俟って幅広い使用目的に
適合する汎用性の極めて高いチップを提供することが可
能となる。また本実施例では図2に示したように切刃2
7の中央部がチップ厚さ方向内側、つまり着座面24側
に凹む湾曲線状に形成されており、これによって例えば
当該チップ21を旋削工具等に使用した場合には、上記
使用範囲内における切刃27の傾きを正角側に設定する
ことができ、従って上記旋削工具の軸方向すくい角や径
方向すくい角も正角側にとることができる。このため、
切削時に切刃27にかかる抵抗を低減することができる
とともに、切屑の流出方向をコントロールすることが可
能となるという利点を有する。
【0020】なお図7ないし図10に符号h1,h2,h
3,h4で示したブレーカー面29の深さは、このブレー
カー面29が本実施例のようにチップ厚さ方向に垂直な
平坦面とされている場合には上述したようにすべて等し
くなる。しかし本考案はこのようなものに限るものでは
なく、例えば上記深さh1,h2,h3,h4がこの順に漸
次深くなっていたり、逆に浅くなっていたりしてもよ
い。この時、前者の場合にはブレーカー面29は、切刃
27に平行でチップ厚さ方向に延びる断面視において上
記使用範囲内にてノーズ部26側から離間するに従って
漸次チップ厚さ方向内側に向かう傾斜面となり、また後
者の場合にはこれとは逆に、同じ断面視においてノーズ
部26側に向かうに従って漸次チップ厚さ方向内側に向
かう傾斜面となる。また、上記実施例ではすくい面23
からの平面視に略正方形の平板状のチップについて説明
したが、三角形やその他の多角形平板状のチップであっ
ても、勿論かまわない。さらに、図7ないし図12に示
した実施例ではすくい面23を二つのすくい面23A,
23Bより構成したが、これを三つ以上のすくい面より
構成してもよい。
【0021】次に、図11ないし図15は本考案の他の
実施例を示すものであり、図1ないし図10に示した実
施例と同じ部分には同一の符号を配して設面を省略す
る。本実施例のチップ41は、図11および図13ない
し図15に示すように切刃27に角度ホーニングを施し
てネガランド部42を形成したことを特徴とするもので
あり、このような構成とすることによって切刃27の強
度の向上が図られ、特に重切削におけるチップの切削性
能の安定化をなすことができるという利点を有する。
【0022】次いで図16ないし図20は本考案の実験
例を示すものである。この実験例においては上記図1な
いし図10に示した実施例のチップ21を用いて被削材
を様々な送りおよび切込み量にて切削し、この時に生成
された切屑の状態を調査した。また、この実験例に対す
る比較例として、図21ないし図23に示した従来例の
チップ1および図24ないし図26に示した従来例のチ
ップ13を用いて同一の条件において切削加工を行い、
同じように生成された切屑の状態を調査した。これらを
それぞれ比較例1および比較例2とする。これらの実験
例および比較例1,2の結果を図16ないし図18に示
す。ただし、この時の切削条件は被削材としてSNCM
439(HB265)を用い、さらに使用チップはSN
MM643タイプで切削速度V=100m/min、切込み
量d=1.0〜10.0mm、一回転当りの送り量f=
0.25〜1.0mm/revとして乾式切削を行った。な
お、図19および図20はこの実験に用いた比較例1お
よび2のチップのノーズ部5付近を示す平面図であり、
図21および図24と同じ部分には同一の符号を配して
ある。これらの図に示されるように、この実験に用いら
れた従来例1,2のチップは実験例のチップと同じく平
面視に正方形状に成形されている。
【0023】図16ないし図18において、それぞれの
図中に太い実線で囲んだ範囲は一般に正常とされる切屑
の状態を示すものである。これらの図に示されるよう
に、切込み量および送り量が極めて小さい場合には、実
験例および比較例1,2を問わず切屑がいわゆる伸び気
味となってしまって良好な切削状態とはならないが、あ
る程度切込み量および送り量が大きくなると切屑が適当
に分断されるようになって良好な切削状態となる。しか
し、さらに切込み量および送り量を大きくすると図17
および図18に示すように、比較例1および2の場合は
切屑が詰まり気味の状態となってしまい、円滑な切削を
続けることが困難になるのが分かる。この傾向は特に比
較例2において顕著である。これに対して図16に示す
ように本考案のチップを用いた実験例では、この良好な
切削状態を示す範囲が切込み量および送り量が大きい範
囲にまで広がっており、特に重切削において顕著な効果
を奏していることが分かる。以上の結果は、上述した本
考案の効果が十分に発揮されていることを実証するもの
である。
【0024】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、す
くい面より突出した突条部の突出先端を結んだ稜線部
、すくい面からチップ厚さ方向に垂直に延びるように
形成されており、このため切刃によって生成された切屑
は上記稜線部に乗り上げて緩やかな巻癖を付けられつつ
該稜線部に案内されて分断され、排出される。このた
め、特に重切削において流れ出た切屑が受ける抵抗を抑
えることができ、切屑が詰まり気味になることを防止す
ることが可能となる。これにより、切削時の抵抗が増大
したり、詰まった切屑によって切削精度が劣化したり、
あるいは切刃の欠損が生じたりするような事態が未然に
防止され、円滑な切削作業を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す平面図である。
【図2】図1に示す実施例の側面図である。
【図3】図1に示す実施例のAA断面図である。
【図4】図1に示す実施例のBB断面図である。
【図5】図1に示す実施例のCC断面図である。
【図6】図1に示す実施例のDD断面図である。
【図7】図1に示す実施例のEE断面図である。
【図8】図1に示す実施例のFF断面図である。
【図9】図1に示す実施例のGG断面図である。
【図10】図1に示す実施例のHH断面図である。
【図11】本考案の他の実施例を示す平面図である。
【図12】図11に示す実施例の側面図である。
【図13】図11に示す実施例のAA断面図である。
【図14】図11に示す実施例のBB断面図である。
【図15】図11に示す実施例のCC断面図である。
【図16】本考案を用いた実験例によって切削実験を行
った場合の実験結果である。
【図17】図19に示す比較例1によって切削実験を行
った場合の実験結果である。
【図18】図20に示す比較例2によって切削実験を行
った場合の実験結果である。
【図19】切削実験に用いた従来のチップに係わる比較
例1のノーズ部付近の平面図である。
【図20】切削実験に用いた従来のチップに係わる比較
例2のノーズ部付近の平面図である。
【図21】突起を有する従来のチップの一例を示す平面
図である。
【図22】図21に示した従来例のVV断面図である。
【図23】図21に示した従来例のXX断面図である。
【図24】突起を有する従来のチップの他の例を示す斜
視図である。
【図25】図24に示した従来例のYY断面図である。
【図26】図24に示した従来例のZZ断面図である。
【符号の説明】
21,41 チップ 22 チップ本体 23 すくい面 23A 第一のすくい面 23B 第二のすくい面 24 着座面 25 逃げ面 26 ノーズ部 27 切刃 28ランド 29 ブレーカー面 31 突条部 32 稜線部 42 ネガランド部 α 第一のすくい面がなすすくい角 β 第二のすくい面がなすすくい角 W すくい面23の幅 W1 第一のすくい面の幅 d 稜線部32とすくい面23との交点33と、切刃2
7とのチップ厚さ方向に垂直な方向の距離 h 切刃27と稜線部32とのチップ厚さ方向の距離

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 すくい面側からの平面視に多角形平板状
    をなすチップ本体の上記すくい面と逃げ面との交差稜線
    部に切刃が形成されるとともに、該すくい面が上記切刃
    から離間するに従って漸次上記チップ本体の厚さ方向内
    側に凹む面とされ、かつこのすくい面に連なって上記チ
    ップ本体には該すくい面の延長面に対して上記厚さ方向
    外側に隆起するブレーカー面が形成されて成るスローア
    ウェイチップにおいて、 上記すくい面には、該すくい面から突出し、かつ上記平
    面視に上記チップ本体外周側から該チップ本体内側に向
    かって延びる突条部が形成され、この突条部はその突
    出先端を結ぶ稜線部が、上記すくい面から上記厚さ方向
    に垂直に延びるように形成されていることを特徴とする
    スローアウェイチップ。
  2. 【請求項2】 上記突条部の上記稜線部に垂直な断面が
    円弧面を成すとともに、該突条部の上記チップ本体内側
    の突端部が上記円弧面に滑らかに連なる球状面を描きつ
    つ上記すくい面または上記ブレーカー面に埋没している
    ことを特徴とする請求項1記載のスローアウェイチッ
    プ。
  3. 【請求項3】 上記突条部が、上記切刃が形成された方
    向に沿って複数並設されているとともに、それぞれの突
    条部は上記稜線部が上記平面視に該切刃に垂直になるよ
    うに延設されており、かつこれらの突条部の上記稜線と
    上記すくい面との交点と上記切刃との距離が、上記厚さ
    方向に垂直な方向にすべて等しくなるように成形されて
    いることを特徴とする請求項1または2記載のスローア
    ウェイチップ。
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